JPH05119852A - 制御装置 - Google Patents

制御装置

Info

Publication number
JPH05119852A
JPH05119852A JP3277566A JP27756691A JPH05119852A JP H05119852 A JPH05119852 A JP H05119852A JP 3277566 A JP3277566 A JP 3277566A JP 27756691 A JP27756691 A JP 27756691A JP H05119852 A JPH05119852 A JP H05119852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state quantity
rule
power supply
state
dividing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3277566A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Komatsu
俊一 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3277566A priority Critical patent/JPH05119852A/ja
Publication of JPH05119852A publication Critical patent/JPH05119852A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】操作量を求める時間を短縮して、装置全体の応
答速度を上げる。 【構成】CPU100は、検知された状態量の適合度を
SRAM120に記憶されている状態量のメンバーシッ
プ関数102,103に基づき算出する機能、算出され
た適合度に基づき、所定の演算によりSRAM120に
記憶されているファジー規則101内の各規則の推論結
果を求める機能、そして、求められた各規則の推論結果
に基づいて操作量を算出する機能を有する。また、CP
U100は、メンバーシップ関数102,103、ある
いはファジー規則101を、A/D変換器109,11
2を介して得られる状態量、または操作量に応じて書き
換える。A/D変換器109,112は、それぞれ出力
電圧検出部108、負荷電流検出部111からのアナロ
グ信号をデイジタル信号に変換して、CPU100に伝
える。また、テーブルメモリ113は、CPU100で
の計算結果を格納するメモリであり、メモリ内容の書き
換えは、制御系システムが動作していないときに行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファジー制御を利用した
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の制御装置、例えば、電源装置にお
ける電圧制御には、オペアンプなどを用いたパルス幅制
御(PWM制御)が使われている。この制御では、制御
部全体のゲインは、主としてオペアンプ周辺回路のゲイ
ンで決まり、このゲインで電源の立ち上り/立ち下がり
の特性や、定常時(例えば、定電圧時)の特性が決ま
る。
【0003】しかしながら、オペアンプのゲインが低い
場合、電源の立上がり、あるいは立ち下がりの際、電圧
のオーバーシュートが発生したり、また、このため電圧
の立上がり/立ち下がりの時間が遅くなってしまう。ま
た、電源の負荷、例えば、モータが経時変化し、そのた
めに負荷が変動したり、あるいは、モータの昇温のため
そのトルクが変動したりする場合、この変動に応じて電
源の立上がりや立ち下がり特性が変化したり、電源が供
給すべき最適の電圧が変化したりする。
【0004】つまり、立ち上がり/立ち下がり特性、最
適電圧などを決めるパラメータ(状態量)の数が多くな
った場合や、パラメータの中に制御量との関係があいま
いなパラメータが存在するような場合、パラメータと制
御量との関係を定式化することが困難であることから、
従来の電源装置では、ファジー推論制御を用いて、電圧
の立ち上がり/立ち下がり特性や定常時の特性を制御す
る方法を採用している。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来の電源装置におけるファジー制御による電源制御
では、操作量を算出するのに時間がかかり、システム全
体に必要な応答速度が得られないという問題がある。ま
た、一旦メンバーシップ関数やファジー規則を設定して
しまうと、これらを変えることができず、このために、
以下のような問題がある。例えば、電源の負荷、モータ
が経時変化によりそのトルクが変動したり、あるいは、
モータの昇温のためトルクが変動したりする場合に備え
て、電源の負荷電流、電源の負荷電流の変化率、電源の
負荷の状態などを状態量として検知している。しかし、
一旦それらが変動してしまった後、続けて制御を行なお
うとした場合にも、上記電源の負荷電流、電源の負荷電
流の変化率、電源の負荷の状態などを状態量として常に
検知し続けなくてはならない。そして、上述のように、
メンバーシップ関数やファジー規則を変えることができ
ないため、これらの状態量がデータとして取り込まれる
度に、操作量を求めるための計算を行なわなくてはなら
ないので、ファジー制御による計算速度が制御形全体に
要求される速度に追い付けないという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決することを目的として成されたもので、上述の課題
を解決する一手段として、以下の構成を備える。即ち、
請求項1に記載の発明は、制御に関係する状態量を検知
する検知手段と、制御を行なう際の操作量を生成する手
段と、前記状態量と前記操作量との関係を定性的な規則
として関係づける規則手段と、前記規則手段による規則
に従い、前記状態量が所定の集合に属する度合いに基づ
いて、前記操作量を推論する推論手段と、前記状態量、
あるいは前記推論手段にて推論された操作量に応じて、
前記規則手段による規則、あるいは前記推論手段での推
論を書き換える手段と、前記状態量を所定のレベルに従
った段階に分割する第1の分割手段と、前記操作量を所
定のレベルに従った段階に分割する第2の分割手段と、
前記第1の分割手段による状態量の全ての段階のレベル
と、該レベルに対応する前記第2の分割手段による操作
量のレベルとの定量的な関係を記憶する手段とを備え
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、電源の制
御状態、あるいは電源の負荷状態の内、少なくとも一方
に関する状態量を検知する検知手段と、前記状態量に所
定の処理を施して、新たな状態量を生成する手段と、前
記新たな状態量と前記操作量をそれぞれファジー集合の
形で表現したメンバーシップ関数を記憶する第1の記憶
手段と、前記新たな状態量と前記操作量とに応じて、前
記メンバーシツプ関数を書き換える手段と、前記新たな
状態量と前記操作量をそれぞれファジー規則の形で表現
した規則を記憶する第2の記憶手段と、前記新たな状態
量と前記操作量とに応じて、前記規則を書き換える手段
と、前記新たな状態量についての所定の集合に属する度
合いである適合度を、前記メンバーシップ関数に基づい
て算出する第1の算出手段と、前記適合度に基づき、前
記第2の記憶手段に記憶されている規則の推論結果を求
める演算手段と、前記演算手段により求められた規則の
推論結果に基づいて操作量を算出する第2の算出手段
と、前記第2の算出手段にて算出された操作量に基づい
て電源を制御する手段と、前記新たな状態量を所定のレ
ベルに従った段階に分割する第1の分割手段と、前記操
作量を所定のレベルに従った段階に分割する第2の分割
手段と、前記第1の分割手段による状態量の全ての段階
のレベルと、該レベルに対応する前記第2の分割手段に
よる操作量のレベルとの定量的な関係を記憶する手段と
を備える。
【0008】
【作用】以上の構成において、操作量を求める時間を短
縮して、装置全体の応答速度を上げるよう機能する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る好
適な実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例
に係る電源装置の構成を示すブロツク図である。同図に
おいて、CPU100は、適合度算出手段、演算手段、
算出手段、規則手段(あるいは、推論手段)の書き換え
手段、演算結果を記憶させる記憶手段、そして記憶手段
から演算結果を読み出す手段としての機能を有する。こ
の適合度算出手段としての機能は、検知された状態量の
適合度をSRAM120に記憶されている状態量のメン
バーシップ関数102,103に基づき算出することで
あり、演算手段としての機能は、算出された適合度に基
づき、所定の演算によりSRAM120に記憶されてい
るファジー規則101内の各規則の推論結果を求めるこ
とである。また、算出手段としての機能は、求められた
各規則の推論結果に基づいて操作量を算出することであ
る。
【0010】また、規則手段(あるいは、推論手段)の
書き換え手段としては、SRAM120中の前件部メン
バーシップ関数102(あるいは、後件部メンバーシッ
プ関数103、あるいはファジー規則101)を、A/
D変換器109,112を介して得られる状態量、また
は操作量に応じて書き換える。そして、カウンタ100
a、タイマ100bは、検知された状態量、例えば、電
源の出力電圧から電源の出力電圧の変化率を求める場合
などにそれぞれ用いられる。
【0011】SRAM120に記憶されたファジー規則
(ファジー命題)101は、前述のように、CPU10
0により状態量、または操作量に応じて書き換えられ
る。また、前件部メンバーシップ関数102、及び後件
部メンバーシップ関数103は、ファジー規則101同
様、CPU100により状態量、または操作量に応じて
書き換えられる。
【0012】出力信号転送用のインターフェース(I/
O)105は、CPU100からの信号をドライバ10
6に出力する。ドライバ106は、ファジー推論によっ
て算出された実際の操作量に従い、電源107を駆動す
る。尚、この電源制御にPWM制御を用いている場合、
操作量は、例えば、パルスのデユーティー比である。そ
して、電源107はファジー推論に基づき制御され、ド
ライバ106からの信号により負荷110に所定の電圧
を出力する。ここでは、負荷は、例えば、モータであ
る。
【0013】状態量検知手段として機能する出力電圧検
出部108は、電源107の出力電圧を検出する。同様
に、状態量検知手段として機能する負荷電流検出部11
1では、負荷110に流れる電流値を検出したり、モー
タ(不図示)の回転数などの負荷の状態を検知する。そ
して、A/D変換器109,112は、それぞれ出力電
圧検出部108、負荷電流検出部111からのアナログ
信号をデイジタル信号に変換して、CPU100に伝え
る。
【0014】テーブルメモリ113は、CPU100で
の計算結果を格納するメモリであり、メモリ内容の書き
換えは、制御系システムが動作していないときに行な
う。実際の制御では、このテーブルメモリ113の値を
CPU100にて読み出し、その値をそのまま制御値と
して用いる。また、ROM114には、CPU100の
制御プログラムを記憶し、RAM115は、CPU10
0が適合度の算出や演算などを行なう際の計算作業領域
として用いられる。尚、SRAM120のモータ回転数
116には、負荷110の状態を検知し、その値、例え
ば、ここでは負荷がモータであるとしてモータの回転数
を記憶する。
【0015】次に、本実施例に係る電源装置におけるフ
ァジー制御について説明する。本実施例におけるファジ
ー制御には、状態量として、例えば、 (a’)電源の出力電圧 (b)電源の出力電圧の変化率 を用い、操作量として、例えば、 (c)PWM制御のパルス幅のデユーティー比 を用いる。図3は、それらの集合のメンバーシップ関数
を示す。尚、実際にメンバーシップ関数を設定する際に
は、制御目標電圧と上記(a’)電源の出力電圧との差
分をとり、これを(a)電圧偏差として用いる。図3
(a)は電圧偏差のメンバーシップ関数、図3(b)は
電圧変化率のメンバーシップ関数、そして、図3(c)
は電圧制御量、即ち、PWM制御のパルス幅のデユーテ
ィー比のメンバーシップ関数を示す。図3から明らかな
ように、電圧偏差、電圧変化率、そして、PWM制御の
パルス幅のデユーティー比の集合は、それぞれ3個のフ
ァジー集合を有する。
【0016】例えば、電圧偏差の3個のファジー集合に
対して、ファジーラベルとして「VL」,「VM」,
「VH」が付してあり、それぞれ、 VL(Voltage Low );「電圧偏差が小さい」を表わす
ファジー集合 VM(Voltage Middle);「電圧偏差が中くらい」を表
わすファジー集合 VH(Voltage High);「電圧偏差が大きい」を表わす
ファジー集合 とする。各々の集合に属する度合いは、「0」から
「1」までの間の任意の値をとり、例えば、図3(a)
に示すファジーラベルVMを付したファジー集合の場
合、電圧偏差2Vの集合に属する度合い、即ち、適合度
は「1.0」であり、電圧偏差1.5V、または2.5
Vの適合度は「0.5」である。
【0017】電圧制御量、即ち、PWM制御のパルス幅
デユーティー比の決定には、図2に示すファジー規則を
用いる。例えば、その内の<ルール5>、及び<ルール
6>のファジー規則を用いる。 <ルール5> IF( V=VM AND R=RM ) THEN D=DM <ルール6> IF( V=VM AND R=RH ) THEN D=DL 但し、V=電圧偏差、R=電圧変化率、D=PWM制御
のパルス幅のデユーティー比である。また、PWM制御
のパルス幅のデユーティー比を推論方法に基づいて決定
するには、以下のようにする。
【0018】例えば、電圧偏差、電圧変化率、そして、
PWM制御のパルス幅デユーティー比のメンバーシップ
関数が、各々図3(a),(b),(c)の如く与えら
れている場合について説明する。図4に示すように、電
圧偏差x、電圧変化率yが入力されると、xに対しては
VLとVM、yに対してはRMとRHが対応するので、
図2に示すファジー規則の内、<ルール5>と<ルール
6>に基づいて推論を行なう。
【0019】まず、<ルール6>に従って推論すると、
電圧偏差xに対しては、電圧偏差のメンバーシップ関数
よりμx0 の度合いでVMの集合に含まれ(図4(a)
参照)、電圧変化率yに対しては、電圧変化率のメンバ
ーシップ関数によりμy0 の度合いでRHの集合に含ま
れる(図4(b)参照)。そして、求められたμx0
μy0 の最小値をとり、その最小値が<ルール6>の条
件部が満たされる度合いとして、その値とPWM制御の
パルス幅デユーティー比のメンバーシップ関数とのMI
N演算を行なう。その演算結果は、図4(c)の集合S
0 (斜線部)で示される台形となる。
【0020】同様に、<ルール5>に従って推論する
と、その演算結果は図4(f)に示す集合T0 (斜線
部)となる。そして、求められた各規則の推論結果、即
ち、集合S0 と集合T0 とを合成すると、合成結果は、
図4(g)に示す集合V0 (斜線部)となる。そこで、
得られた集合V0 の重心(点P0 )を計算して、PWM
制御のパルス幅デユーティー比を求める。
【0021】次に、テーブルメモリを用いて電源制御全
体の応答速度を向上させる方法について説明する。ここ
では、図1のA/D変換器109,112などから得ら
れる状態量のレベルをあらかじめ幾つかの段階に分け、
各々の段階レベルについて、ファジー制御による操作量
の計算を行なっておき、何種類かの状態量のレベルの組
み合わせに対する操作量の計算結果をテーブルメモリ1
13に記憶させて、操作量を始めから用意しておく。
【0022】このテーブルメモリ113により、A/D
変換器109,112から状態量が入力される度に、適
合度の算出や操作量の算出というファジー制御の計算を
行なわず、A/D変換器109,112から状態量が入
力されたならば、それに対応する操作量をテーブルメモ
リから読み込んでくることで、直ちに操作量を決定す
る。そして、その値をそのまま制御値としてドライバ1
06に伝える。
【0023】また、状態量のレベルの組み合わせと操作
量とに関するデータをテーブルメモリ113へ書き込む
作業は、制御系システムが動作していないときに行な
う。これは、経時的変化を検知するためのパラメータは
急激には変化せず、その変化の割合は充分小さいからで
あり、それらが検知される度にテーブルメモリ113の
書き換えを行なう必要はなく、ある一定間隔毎に行なえ
ばよいからである。
【0024】このため、テーブルメモリ113への書き
込み、及び書き換えが、制御系システム全体の応答に対
して影響を与えることはない。以上説明したように、本
実施例によれば、ファジー制御を用いて電源の制御を行
う際に、状態量のレベルを幾つかの段階に分け、各々の
段階についてファジー制御による操作量をあらかじめ行
なって、それらの組み合わせに対する操作量をテーブル
メモリに記憶しておくことで、状態量が入力される度に
ファジー制御の演算を行なう必要がなくなるので、最終
的に操作量を求めるために必要な計算時間を大幅に減少
させ、電源装置のシステムとしての応答速度を向上でき
るという効果がある。
【0025】また、このようなファジー制御の計算速度
を上げる方法は、電源制御系システム全体に速い応答速
度を要求されるシステムに対しても、その応用が可能で
ある。尚、上記実施例において、状態量としては電圧偏
差、電圧変化率に限定されず、室温、湿度、電源の負荷
電流、電源の負荷電流の変化率など、電源制御に関係す
る状態量であれば、それらを状態量として用いることが
できる。また、状態量の数は2つに限定されず、それ以
上の数を組合わせてもよい。
【0026】操作量についても、PWM制御のパルス幅
デユーテイ比に限らず、その変化率を使用してもよい。
また、上記実施例におけるファジー推論のアルゴリズム
は一例であって、それを変形しても差し支えない。例え
ば、複数の規則の合成時に面積の重心をとる代わりに、
縦軸が最大となる値に対する横軸の値を推論結果として
もよい。さらに、ファジー規則の数や内容も、経験に基
づいて変形することが可能である。
【0027】<変形例1>上記実施例についての第1の
変形例について説明する。図5は、本変形例におけるフ
ァジー規則を示し、同図において、Eは電源の負荷電
流、また、EL,EM,EHは、各々、 EL;「電源の負荷電流が小さい」を表わすファジー集
合 EM;「電源の負荷電流が中くらい」を表わすファジー
集合 EL;「電源の負荷電流が大きい」を表わすファジー集
合 である。尚、最適なPWM制御のパルス幅デユーテイ比
を求める方法は、上記実施例におけう方法と同様である
ので、ここではその説明を省略する。
【0028】<変形例2>図6は、変形例2に係るファ
ジー規則を示す。同図において、Fは電源の負荷電流の
変化率を示し、また、FL,FM,FHは、各々、 FL;「電源の負荷電流の変化率が小さい」を表わすフ
ァジー集合 FM;「電源の負荷電流の変化率が中くらい」を表わす
ファジー集合 FL;「電源の負荷電流の変化率が大きい」を表わすフ
ァジー集合 である。尚、本変形例においても、最適なPWM制御の
パルス幅デユーテイ比を求める方法は、上記実施例での
方法と同様であるので、説明を省略する。
【0029】<変形例3>本実施例に係る第3の変形例
について説明する。尚、本変形例に係る電源装置の構成
は、図1に示す上記実施例と同様であるため、その説明
を省略する。本変形例は、上記実施例と同様のテーブル
メモリを用いるとともに、メンバーシツプ関数やファジ
ー規則を書き換えることで、システムの応答速度を向上
させることを目的としている。
【0030】そこで、まず、負荷の状態、例えば、モー
タの回転数を直接検知し、そこから得られるデータによ
りメンバーシツプ関数やファジー規則を書き換えるか否
かを判断する。つまり、図1のSRAM120中のモー
タ回転数116に、前回計算した際のモータの回転数を
保持しておき、それと、新たに取り込んだモータ回転数
のデータとの差がある一定値以上になったなら、電圧偏
差のメンバーシツプ関数のVMを所定値ずらして設定す
る。これらの書き換えの判断、及び書き換えの実行は、
CPU100にて行なう。
【0031】図7(a)は、電圧偏差のメンバーシツプ
関数のVMを所定値ずらして設定した様子を示すもの
で、点線部分が変更前のメンバーシツプ関数である。そ
こで、図7(a),(b),(c)に示したメンバーシ
ツプ関数にて、操作量を求める過程を説明する。図8
は、本変形例における操作量の求め方を示す図であり、
適用されるファジー規則は、<ルール3>と<ルール5
>である。ここで、電圧偏差x,電圧変化率yを入力し
て、集合S1 ,T1 を求める方法は、上記実施例と同様
であるが(図4参照)、<ルール5>において、VMが
変わっているので、D=DMの適合度が大きくなり、集
合T1 の面積はT0 よりも大きくなる。
【0032】このため、合成後の集合V1 の面積はV0
より大きくなり、最終的に重心P1の位置はP0 より右
上にずれる。この結果、操作量もずれるので、PWM制
御のパルス幅デユーテイ比を変えることができる。尚、
本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用し
ても、1つの機器から成る装置に適用しても良い。ま
た、本発明は、システム、あるいは装置にプログラムを
供給することによつて達成される場合にも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ファジー制御を用いて制御を行なう際に、状態量のレベ
ルを段階に分け、その状態量の組み合わせに対する操作
量の計算結果をあらかじめ用意しておくことで、ファジ
ー制御による最終的な操作量を求めるのに必要な計算時
間短縮でき、応答速度の速い装置の実現が可能となると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電源装置の構成を示すブ
ロツク図、
【図2】実施例に係るファジー規則を示す図、
【図3】実施例に係るメンバーシップ関数を示す図、
【図4】実施例における操作量を求める方法を説明する
ための図、
【図5】変形例1に係るファジー規則を示す図、
【図6】変形例2に係るファジー規則を示す図、
【図7】変形例3に係るメンバーシップ関数を示す図、
【図8】変形例3における操作量の求め方を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
100 CPU 108 出力電圧検出部 109,112 A/D変換器 111 負荷電流検出部 113 テーブルメモリ 120 SRAM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御に関係する状態量を検知する検知手
    段と、 制御を行なう際の操作量を生成する手段と、 前記状態量と前記操作量との関係を定性的な規則として
    関係づける規則手段と、 前記規則手段による規則に従い、前記状態量が所定の集
    合に属する度合いに基づいて、前記操作量を推論する推
    論手段と、 前記状態量、あるいは前記推論手段にて推論された操作
    量に応じて、前記規則手段による規則、あるいは前記推
    論手段での推論を書き換える手段と、 前記状態量を所定のレベルに従った段階に分割する第1
    の分割手段と、 前記操作量を所定のレベルに従った段階に分割する第2
    の分割手段と、 前記第1の分割手段による状態量の全ての段階のレベル
    と、該レベルに対応する前記第2の分割手段による操作
    量のレベルとの定量的な関係を記憶する手段とを備える
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 電源の制御状態、あるいは電源の負荷状
    態の内、少なくとも一方に関する状態量を検知する検知
    手段と、 前記状態量に所定の処理を施して、新たな状態量を生成
    する手段と、 前記新たな状態量と前記操作量をそれぞれファジー集合
    の形で表現したメンバーシップ関数を記憶する第1の記
    憶手段と、 前記新たな状態量と前記操作量とに応じて、前記メンバ
    ーシツプ関数を書き換える手段と、 前記新たな状態量と前記操作量をそれぞれファジー規則
    の形で表現した規則を記憶する第2の記憶手段と、 前記新たな状態量と前記操作量とに応じて、前記規則を
    書き換える手段と、 前記新たな状態量についての所定の集合に属する度合い
    である適合度を、前記メンバーシップ関数に基づいて算
    出する第1の算出手段と、 前記適合度に基づき、前記第2の記憶手段に記憶されて
    いる規則の推論結果を求める演算手段と、 前記演算手段により求められた規則の推論結果に基づい
    て操作量を算出する第2の算出手段と、 前記第2の算出手段にて算出された操作量に基づいて電
    源を制御する手段と、 前記新たな状態量を所定のレベルに従った段階に分割す
    る第1の分割手段と、 前記操作量を所定のレベルに従った段階に分割する第2
    の分割手段と、 前記第1の分割手段による状態量の全ての段階のレベル
    と、該レベルに対応する前記第2の分割手段による操作
    量のレベルとの定量的な関係を記憶する手段とを備える
    ことを特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】 検知手段は、状態量として電源の入力電
    圧、電源の入力電圧の変化率、電源の出力電圧、電源の
    出力電圧の変化率、室温、湿度、電源の負荷電流、電源
    の負荷電流の変化率、電源の負荷の状態、電源あるいは
    電源の負荷の経時的変化を示す状態の内、少なくとも一
    つを検知することを特徴とする請求項1、または請求項
    2に記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 操作量は、パルス幅変調制御におけるパ
    ルスのデユーテイ比、あるいは該デユーテイ比の変化率
    であることを特徴とする請求項1、または請求項2に記
    載の制御装置。
  5. 【請求項5】 操作量は、パルス周波数変調制御におけ
    る周波数、あるいは該周波数の変化率であることを特徴
    とする請求項1、または請求項2に記載の制御装置。
  6. 【請求項6】 第1の分割手段による状態量の全ての段
    階のレベルと、該レベルに対応する第2の分割手段によ
    る操作量のレベルとの定量的な関係を、電源あるいは電
    源の負荷の経時的変化を示す状態に応じて、該電源の制
    御の非作動時に書き換えることを特徴とする請求項1、
    または請求項2に記載の制御装置。
JP3277566A 1991-10-24 1991-10-24 制御装置 Withdrawn JPH05119852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3277566A JPH05119852A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3277566A JPH05119852A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05119852A true JPH05119852A (ja) 1993-05-18

Family

ID=17585290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3277566A Withdrawn JPH05119852A (ja) 1991-10-24 1991-10-24 制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05119852A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111884201A (zh) * 2020-07-27 2020-11-03 福州大学 一种基于模糊控制的直流微电网电压补偿和功率分配方法及系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111884201A (zh) * 2020-07-27 2020-11-03 福州大学 一种基于模糊控制的直流微电网电压补偿和功率分配方法及系统
CN111884201B (zh) * 2020-07-27 2022-05-13 福州大学 一种基于模糊控制的直流微电网电压补偿和功率分配方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0847250A (ja) スイッチング電源のファジー制御のためのプロセスおよびスイッチング電源のためのファジー制御装置
JPH05119852A (ja) 制御装置
JPH05122848A (ja) 電源装置
JPH0778007A (ja) プログラマブルコントローラ用アナログ信号処理装置
JPH04273305A (ja) 電源装置
JP3478812B2 (ja) 負荷電圧制御方法
JP2781886B2 (ja) 制御装置及び制御方法
JPH01108602A (ja) シーケンス制御装置
JPH04322124A (ja) 電源回路の保護方法及び装置
JPH0816075A (ja) 画像形成装置
JP3240564B2 (ja) 制御知識生成方法及び装置
JPH05122944A (ja) 高圧ac電源装置
JP2504139B2 (ja) ファジィル―ル評価方法及び装置並びにファジィ推論装置
JPH02273804A (ja) Pid制御装置のパラメータ調整法
De Silva et al. Hardware Implementation and Evaluation of a Knowledge-Based Tuner for a Servo Motor
JPH0287997A (ja) 可変リラクタンスモータの回転制御装置
JPH0527565A (ja) ランプ光量制御装置
JPH0469068A (ja) 正弦波近似パルス幅変調信号発生装置
CN116464660A (zh) 风扇转速的控制方法
JPH0456321B2 (ja)
JPH06175736A (ja) pH制御方法及びその装置
JPH06301405A (ja) ファジィ制御装置
JPH06214609A (ja) プロセス制御方法および装置
JPH0335301A (ja) ファジィ制御装置
JPH02146980A (ja) モータ速度制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107