JPH05119674A - クリーニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーニングユニットを包囲して空間を形成
するハウジングの開口部に設けられた通気性フィルター
の性能の持続性があって、この通気性フィルターの交換
や清掃の作業性がよく、クリーニング装置からのトナー
の飛散を防止して他の構成部品の機能低下を低減するこ
とのできるクリーニング装置を提供する。 【構成】 クリーニングユニットを包囲して空間を形成
するハウジングの開口部に、通気性フィルターを着脱可
能に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子写真プロセスを
用いた画像形成装置のクリーニング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子写真プロセスを用いた画像形
成装置のクリーニング装置は、その大部分がこの発明の
実施例と同一であるので、図１を参照して説明する。そ
れは画像形成装置の潜像担持体上に転写されずに残留し
たトナーを除去するクリーニングユニット11をハウジン
グ12によって包囲して空間を形成し、該ハウジングの一
部に設けた外部と流通する開口部18に通気性フィルター
９を設けたものである。そしてこのような従来のクリー
ニング装置11は潜像担持体１に当接して回転し、潜像担
持体１上の残留トナーをかき取るファーブラシ２と、フ
ァーブラシ２でかき取ったトナーをたたき落すフリッカ
ーバー３と、ファーブラシ２と摺動回転してファーブラ
シ２のトナーをかき取るフリッカーローラ４と、フリッ
カーローラ４のトナーをかき取るフリッカーブレード５
と、ファーブラシでかき取れなかった潜像担持体１上の
トナーを除去するクリーニングブレード６と、クリーニ
ング装置内の回収したトナーをクリーニング装置外へ搬
送するトナー排出コイル７と、ハウジング12に設けられ
ていて、開口部18を有する背板８にクリーニング装置内
の空気圧を下げるために、トナーは堰き止め、空気は通
過する通気性フィルター9が開口部18に固着されている
ものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のようなクリーニ
ング装置の通気性フィルター９はトナーにより目詰まり
を発生しやすく、クリーニング装置内の空気圧を下げた
状態を持続しにくいため、頻繁に通気性フィルター９の
清掃や交換が必要となるのであるが、前記のように開口
部18に固着されているため、その作業性が悪く、非常に
手間がかかるという問題があった。そこでそのような作
業を省略すると、目詰りによって通気性フィルター９の
外側の近傍が負圧とならないので、トナーがクリーニン
グ装置から漏れて飛散し、駆動装置などに付着して駆動
不良となる問題があった。

【０００４】そこでこの発明の目的は、前記のようなク
リーニング装置のもつ問題を解消し、通気性フィルター
の清掃や交換が容易であって作業性が向上し、クリーニ
ング性能が持続して維持し、クリーニング装置からのト
ナーの飛散を防ぎ、トナーの飛散による他の構成部品の
作動不良や機能低下を低減するクリーニング装置を提供
するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は前記のような
目的を達成するために、請求項１の発明は、電子写真プ
ロセスを用いた画像形成装置の潜像担持体１上に転写さ
れずに残留したトナーを除去するクリーニングユニット
11をハウジング12によって包囲して空間を形成し、該ハ
ウジングの一部に設けた外部と流通する開口部18に通気
性フィルターを設けたクリーニング装置において、通気
性フィルターはクリーニング装置に着脱可能に取付けら
れていることを特徴とするものである。請求項２の発明
は、請求項１の発明において、通気性フィルター９はク
リーニング装置に着脱可能に取付けられるフィルターケ
ース10に収納されているものであり、請求項３の発明
は、請求項１の発明において、通気性フィルターに振動
部材が接触しているものであり、請求項４の発明は、請
求項１の発明において、通気性フィルターのクリーニン
グ装置の内部に向かって入る面が重力の方向に対して少
なくとも30°以上傾いているものであり、請求項５の発
明は、請求項１の発明において、通気性フィルターの表
面を、含ふっ素系物質でコーティングしたものである。
請求項６の発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成
装置の潜像担持体１上に転写されずに残留したトナーを
除去するクリーニングユニット11をハウジング12によっ
て包囲して空間を形成し、該ハウジングの一部に設けた
外部と流通する開口部18に通気性フィルター９を設けた
クリーニング装置において、クリーニングユニツトの近
傍の空気を吸引する吸引ダクトを設けたものである。

【０００６】

【作用】前記のようなこの発明において、請求項１の発
明は、通気性フィルターは取付が目詰りを起こした場
合、クリーニング装置から取外して清掃したり交換した
りする。請求項２の発明は、また通気性フィルターの清
掃、交換を行う際、それが収納されているフィルターケ
ースをクリーニング装置から着脱することによって行
う。請求項３の発明は、通気性フィルターを振動部材に
より振動して、通気性フィルターに詰ったトナーをたた
き出す。請求項４の発明は、通気性フィルターを傾けて
取付けたので、通気性フィルターに堆積したトナーが自
重により落下する。請求項５の発明は、通気性フィルタ
ーに含ふっ素系物質をコーティングしたのでトナーが付
着しにくい。請求項６の発明は、ケーシングの開口部に
吸引ダクトを設けたことにより、クリーニングユニット
の近傍の空気が吸引されて、クリーニング装置内の空気
圧を負圧に保つことができる。

【０００７】

【実施例】図面に示すこの発明の実施例において、前記
従来のものと同様の部分には同一の符号を引用して説明
を省略し、主として異る部分について説明する。

【０００８】この発明の実施例を図１〜６に示す。請求
項１の発明の実施例の概要縦断面を示す図１において、
通気性フィルター９はハウジング12の背面板８の開口部
18に取付ビスなどの取付手段で着脱可能に取付けてあ
る。請求項２の発明の実施例を示す図２において、基底
部に通気孔19を有するフィルターケース10を用い、フィ
ルターケース10の通気孔19内に通気性フィルター９を収
納し、フイルターケース10を取付ビス17によって背板８
に着脱可能に取付けている。

【０００９】請求項３の発明の実施例は、図３に示すよ
うに、ハウジング12内において、振動部材15を通気性フ
ィルター９に接触するような位置に配設し、図示しない
駆動手段により振動部材15を振動させて、通気性フィル
ター９をたたいて、付着したトナーを強制的に落下させ
るように構成したものである。駆動手段はモータなどで
アーム状の振動部材15を回転させて、該アーム状の振動
部材15の先端部が通気性フィルター９に接触して、通気
性フィルター９を振動させるようになっている。

【００１０】請求項４の発明の実施例を示す図４におい
て、背板８に傾斜をつけて、そこに取付けられる通気性
フィルター９のクリーニング装置の内部に向かっている
面が、重力の方向に対して少なくとも30°以上クリーニ
ング装置の内側に傾くようにして取付けて、付着したト
ナーが自重により自然落下して、その通気性を長期間持
続できるようになっている。

【００１１】請求項５の発明の実施例を図５に示す。図
５に示すような通気性フィルター９に含ふっ素系物質の
コーティング16を施し、トナーが付着しにくいフィルタ
ーを構成している。

【００１２】請求項６の発明の実施例を示す図１におい
て、吸引ダクト13がケーシング20に密着して取付けられ
るようになっていて、その一側面に連通口22を設けて、
吸引ダクト13がケーシング20に取付けられたとき、吸引
口14と連通口22とは連通されて、空気の通路を形成す
る。また吸引ダクト13の他の側面には排出口21を設け、
図示しないバキュウムファンに連結されるようになって
いる。そしてバキュウムファンによって、クリーニング
ユニット11の近傍の空気を吸引して、クリーニング装置
内の空気圧を負圧状態に保っている。

【００１３】図６にこの発明の通気特性を示し、横軸に
Ａ４のコピー枚数をとり、縦軸に通気フィルターの通気
能力をとっている。通気能力の初期値を100％とし、経
過時の通気性能の低下を表している。△印の曲線は従来
装置の特性であり、○印の曲線は通気フィルター９を重
力の方向に少なくとも30°以上傾けた場合の特性、☆印
の曲線は通気フィルター９に振動を加えた場合の特性、
＊印の曲線はふっ素系物質をコーティングした通気性フ
ィルター９に振動を加えた場合の特性である。従来装置
では約４万枚程度でトナーの飛散状態はＮＧとなるが、
この発明のクリーニング装置で通気性フィルター９に含
ふっ素系物質のコーティングを施し、振動を加えたもの
は14万枚でもＮＧレベルには達しない結果となってい
る。

【００１４】

【発明の効果】この発明は前記のようであって、請求項
1の発明は、クリーニングユニットを包囲して空間を形
成するハウジングに通気性フィルターを着脱可能に取付
けたので、通気性フィルターが目詰りを起こした際その
掃除、交換は、通気性フィルターをハウジングから取外
すことによって行われて、その作業が容易であって作業
性を向上するという効果がある。請求項２の発明は、通
気性フィルターをフィルターケースに収納し、このフィ
ルターケースをハウジングに着脱可能にもうけたので、
その清掃、交換などのメンテナンスの作業性がさらに向
上されるという効果がある。請求項３の発明は、通気性
フィルターに振動部材を接触させて配設し、その振動部
材が通気性フィルターをたたいて、通気性フィルターに
詰ったトナーをたたき出すので、通気性能を低下させな
いで持続できるという効果がある。請求項４の発明は、
また通気性フィルターを傾けてハウジングに取付けたの
で、通気性フィルターに堆積したトナーが自重で落下
し、通気性フィルターの通気性を劣化させずに持続でき
るという効果がある。請求項５の発明は、通気性フィル
ターを含ふっ素系物質でコーティングしたので、通気性
フィルターにトナーが付着しにくく、容易にたたき出さ
れたり、自重で落下したりするので、通気性フィルター
の通気性能の持続性をさらに向上するという効果があ
る。請求項６の発明は、通気性フィルターの近傍の空気
を吸引する吸引ダクトを設けたことにより、クリーニン
グユニットの近傍が負圧になり、かつクリーニング装置
内の空気圧を通して負圧にできて、クリーニング装置か
らのトナーの飛散を防止し構成部品の駆動不良などの機
能低下を低減できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この請求項１，６の発明の実施例の概要縦断面
図である。

【図２】同上の請求項２の実施例のフィルターケースの
取付状態を示す説明図である。

【図３】同上の請求項３の実施例のフィルターを振動さ
せる機構図である。

【図４】同上の請求項４の実施例のフィルターを傾けて
取付けた状態を示す縦断面図である。

【図５】同上の請求項５の実施例のフィルターに含ふっ
素系物質でコーティングした状態を示す図である。

【図６】同上の実施例による通気性能力特性比較図であ
る。

【符号の説明】

８ 背板 ９ 通気性フィルター 10 フィルターケース 11 クリーニングユニット 12 ハウジング 13 吸引ダクト 14 吸引口 15 振動部材 16 含ふっ素物質コーティング 17 取付ビス 18 開口部 19 通気孔 20 ケーシング 21 排出口 22 連通口

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子写真プロセスを用いた画像形成装置
   の潜像担持体上に転写されずに残留したトナーを除去す
   るクリーニングユニットをハウジングによって包囲して
   空間を形成し、該ハウジングの一部に設けた外部と流通
   する開口部に通気性フィルターを設けたクリーニング装
   置において、前記通気性フィルターは、クリーニング装
   置に着脱可能に取付手段で取付けられていることを特徴
   とするクリーニング装置。
2. 【請求項２】 通気性フィルターはクリーニング装置に
   着脱可能に取付けられるフィルターケースに収納されて
   いる請求項１のクリーニング装置。
3. 【請求項３】 通気性フィルターに振動部材が接触して
   いる請求項１のクリーニング装置。
4. 【請求項４】 通気性フィルターのクリーニング装置の
   内部に向っている面が重力の方向に対して少なくとも30
   °以上傾いている請求項１のクリーニング装置。
5. 【請求項５】 通気性フィルターの表面を、含ふっ素系
   物質でコーティングした請求項１のリーニング装置。
6. 【請求項６】 電子写真プロセスを用いた画像形成装置
   の潜像担持体上に転写されずに残留したトナーを除去す
   るクリーニングユットをハウジングによって包囲して空
   間を形成し、該ハウジングの一部に設けた外部と流通す
   る開口部に通気性フィルターを設けたクリーニング装置
   において、クリーニングユニットの近傍の空気を吸引す
   る吸引ダクトを設けたことを特徴とするクリーニング装
   置。