JPH05119138A - 磁石素材の着磁後磁気特性予測方法および予測装置 - Google Patents

磁石素材の着磁後磁気特性予測方法および予測装置

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JPH05119138A
JPH05119138A JP20691791A JP20691791A JPH05119138A JP H05119138 A JPH05119138 A JP H05119138A JP 20691791 A JP20691791 A JP 20691791A JP 20691791 A JP20691791 A JP 20691791A JP H05119138 A JPH05119138 A JP H05119138A
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magnet
magnet material
magnetization
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JP20691791A
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Koichi Kondo
藤 弘 一 近
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁石素材を着磁した後の磁石の磁気特性を前
記着磁前の磁石素材の段階で予測する。 【構成】 着磁前の磁石素材10と前記磁石素材10に
対する吸引力発生用磁石4とを近接させて近接時におけ
る前記磁石素材10の被吸引力の大きさを吸引力測定手
段3で測定することにより着磁後の磁石の磁気特性を磁
石素材10の段階で予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石素材を着磁した後
の磁石の磁気特性を前記着磁前の磁石素材の段階で予測
するのに利用される磁石素材の着磁後磁気特性予測方法
および予測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルニコ磁石やサマリウム−コバ
ルト磁石などの永久磁石は、鋳造や粉末冶金などの手法
により成形したのち適宜研削加工を行って磁石素材と
し、次いで図5に示すように、磁石素材21に対して2
極の着磁治具22や4極の着磁治具23を用いて着磁を
行い、続いて、図6に示すように、着磁後の磁石24の
磁気特性を2極の測定治具25や4極の測定治具26を
用いて測定し、磁気特性の悪いものは不良品としてこれ
を除去し、磁気特性の良いものは脱磁することによっ
て、その後にそれぞれの用途等に対応した着磁を行うこ
とができるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
場合には、磁石素材21に対して着磁を行ったのち、そ
れぞれの磁石24の磁気特性を測定することにより不良
品の選別を行うようにしていたことから、磁石素材21
の検査のために着磁を行う必要があり、また、検査後に
は脱磁を行う必要があるというように、着磁−測定−脱
磁の3工程を必要とするので、検査がわずらわしいもの
になるという問題点があり、このような問題点をなくす
ことが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の課題にかんが
みてなされたもので、磁石素材に対して着磁を行うこと
なしに、前記磁石素材を着磁した後の磁石の磁気特性を
予測することが可能であり、磁石素材の段階で不良品の
選別を行うことが可能であるようにすることを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる磁石素材
の着磁後磁気特性予測方法は、磁石素材を着磁した後の
磁石の磁気特性を前記着磁前の磁石素材の段階で予測す
るに際し、前記着磁前の磁石素材と前記磁石素材に対す
る吸引力発生用磁石とを近接させて近接時における前記
磁石素材の被吸引力の大きさを測定することにより前記
磁石素材の被吸引力の大小と着磁後の磁石の磁気特性の
良否とが反対の関係にあることを利用して前記磁石素材
を着磁した後の磁石の磁気特性を磁石素材の段階で予測
する構成としたことを特徴としている。
【0006】また、本発明に係わる磁石素材の着磁後磁
気特性予測装置は、着磁前の磁石素材に吸引力を付与す
る吸引力発生用磁石と、前記吸引力発生用磁石と前記着
磁前の磁石素材とが近接した際における前記磁石素材の
被吸引力の大きさを測定する吸引力測定手段と、前記被
吸引力の大小と着磁後の磁石の磁気特性の良否との間に
反対の関係があることを利用して前記被吸引力の大きさ
により前記磁石素材を着磁した後の磁石の磁気特性を予
測して評価する特性評価手段を備えた構成としたことを
特徴としており、上記した磁石素材の着磁後磁気特性予
測方法および予測装置に係わる発明の構成をもって前述
した従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】本発明に係わる磁石素材の着磁後磁気特性
予測方法および予測装置は上述した構成を有するもので
あり、磁石素材としては、鋳造による磁石素材や、焼結
による磁石素材などが使用され、成分的には、アルニコ
系磁石素材や、希土類−コバルト系磁石素材や、希土類
−鉄系磁石素材などが使用される。
【0008】また、前記着磁前の磁石素材に対して吸引
力を付与する吸引力発生用磁石としては、各種の永久磁
石や電磁石などが使用される。
【0009】さらに、前記吸引力発生用磁石と着磁前の
磁石素材とが近接した際における前記磁石素材の被吸引
力の大きさを測定するための吸引力測定手段としては、
おもりやばねなどとの釣合いを利用したものや、変形に
よる電気抵抗値の変化を利用したものや、電気容量の変
化を利用したものや、磁気歪の変化を利用したものな
ど、各種のものが使用される。
【0010】さらにまた、被吸引力の大きさによって、
磁石素材を着磁した後の磁石の磁気特性を予測して評価
する特性評価手段としては、ランプなどの視覚方式のも
の、ブザーなどの聴覚方式のもの、シューターなどの選
別方式のものなどが使用される。
【0011】
【発明の作用】本発明に係わる磁石素材の着磁後磁気特
性予測方法および予測装置では、着磁前の磁石素材と前
記磁石素材に対する吸引力発生用磁石とを近接させた際
に、前記磁石素材の前記吸引力発生用磁石による被吸引
力の大きさを測定するようにしており、前記被吸引力が
大きいときには着磁後の磁石の磁気特性が良くなく、被
吸引力が小さいときには着磁後の磁石の磁気特性が良い
ことを見い出したことによって、着磁後の磁石の磁気特
性が着磁前の磁石素材の段階で評価されるようになり、
従来のような磁石素材に対する特性検査用着磁−測定−
脱磁の工程を経る必要がなくなって、磁気特性の測定の
簡略化をはかりうるものとなる。
【0012】
【実施例】図1および図2は本発明の一実施例を示すも
のであって、本発明に係わる磁石素材の着磁後磁気特性
予測方法の実施に直接使用される図1および図2に示す
磁石素材の着磁後磁気特性予測装置1は、下部フレーム
2の上部側に、吸引力測定手段としての計量器3が取付
けてあり、この計量器3の上部には非磁性体材料(この
実施例ではオーステナイト系ステンレス鋼SUS30
4)よりなる計量桿3aが突出させた状態で設けてあ
り、この計量桿3aの上端には吸引力発生用磁石として
の永久磁石(この実施例ではフェライト磁石)4が設け
てある。
【0013】また、下部フレーム2に固定した縦フレー
ム5,5の上端には、非磁性体材料(この実施例ではオ
ーステナイト系ステンレス鋼SUS304)よりなる上
部テーブル6が設けてあり、前記永久磁石4と近接する
位置に磁石素材10を位置させることができるようにL
字形状のガイド11が設けてある。
【0014】さらに、下部フレーム2の端部寄りには、
永久磁石4と磁石素材10とが近接した際における前記
磁石素材10の被吸引力の大きさによって、前記磁石素
材10が熱処理的あるいは成分的などの理由によって不
良であるか否かを評価するための特性評価手段として機
能する表示器13が設けてある。
【0015】このような磁気特性予測装置において、熱
処理および成分組成により意図的に磁気特性不良となる
磁石素材10を作製して各種の磁石素材10を上部テー
ブル6に置いて永久磁石4と近接させ、この近接時にお
ける永久磁石4による磁石素材10の被吸引力を測定
し、これら磁石素材10を着磁して着磁後の磁束を評価
したところ、図3に示すように、着磁前の磁石素材10
の永久磁石4による被吸引力が大きいもの(被吸引力の
最大値100に対する実際の被吸引力の値の百分率が大
きいもの)ほど着磁後の磁束が小さいもの(磁束の最大
値100に対する実際の磁束の値の百分率が小さいも
の)となり、反対に被吸引力が小さいものほど着磁後の
磁束が大きい磁気特性に優れたものとなる傾向をもつこ
とが確かめられた。
【0016】したがって、磁石素材10に対して着磁を
行った後に磁気特性を測定する工程を経なくとも、着磁
前の磁石素材10の永久磁石4に対する被吸引力を測定
することによって、着磁後の磁気特性の良否が着磁前の
磁石素材10の段階で予測できることとなる。
【0017】そこで、この実施例においては、アルニコ
系磁石素材10を鋳造により成形したあと研削加工を行
って表面肌を良好なものとしたのち、この磁石素材10
を上部テーブル6上に置き、永久磁石4の直上に磁石素
材10をセットした。
【0018】そして、磁石素材10の永久磁石4による
被吸引力が大きいものは図3より明らかなように着磁後
の磁気特性に劣るものとなり、このような被吸引力の大
きいものは計量器3によって計測される計量桿3aの重
量が小さいものとなって、この重量が基準値よりも小さ
くなったときに表示器13のNOランプ13bが点灯す
るので、このような不良品である磁石素材10は除去す
る。
【0019】他方、被吸引力の小さなものは計量器3に
よって計測される計量桿3aの重量が大きいものとなっ
て、この重量が基準値よりも大きいときには表示器13
のOKランプ13aが点灯するので、これを良好なる磁
石素材10とした。
【0020】図4は本発明による磁石素材の着磁後磁気
特性予測装置の他の実施例を示すものであって、上部テ
ーブル6に、この上部テーブル6に磁石素材10を供給
する磁石素材供給ホッパ14と、この磁石素材供給ホッ
パ14より供給された磁石素材10を同じく上部テーブ
ル6上に設けたストッパ15に当接させて磁石素材10
を永久磁石4に近接させたところで位置決めするセッテ
ィング用シリンダ16と、測定後の磁石素材10を排除
するためのリムーブ用シリンダ17を設け、磁石素材1
0の評価を自動的に連続して行うことができるようにし
た場合を示しており、この場合において、上記シリンダ
17のロッド先端17aはストッパ15の一部をも構成
している。
【0021】
【発明の効果】本発明に係わる磁石素材の着磁後磁気特
性予測方法および予測装置によれば、磁石素材を着磁し
た後の磁石の磁気特性を前記着磁前の磁石素材の段階で
予測することが可能となり、従来のように磁石素材を着
磁したのちに磁気特性を測定し、その後脱磁して所望の
再着磁にそなえるような工程を経る必要性がなくなっ
て、磁石の磁気特性の測定を磁石素材の段階で至極簡便
に行うことができるようになるという著しく優れた効果
がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる磁石素材の着磁後磁気特性予測
装置の一実施例を示す正面説明図である。
【図2】図1に示した磁気特性予測装置の平面説明図で
ある。
【図3】磁石素材の永久磁石による被吸引力(百分率)
と前記磁石素材を着磁した後の磁束(百分率)との関係
を例示するグラフである。
【図4】本発明に係わる磁石素材の着磁後磁気特性予測
装置の他の実施例を示す正面説明図である。
【図5】磁石素材に対して2極着磁治具(図5の
(A))および4極着磁治具(図5の(B))を用いて
着磁を行う様子を示す概略説明図である。
【図6】磁石素材に着磁を行った後の磁石の磁気特性の
測定を2極測定治具(図6の(A))および4極測定治
具(図6の(B))を用いて行う様子を示す概略説明図
である。
【符号の説明】
1 磁石素材の着磁後磁気特性予測装置 3 計量器(吸引力測定手段) 4 永久磁石(吸引力発生用磁石) 10 磁石素材 13 表示器(特性評価手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石素材を着磁した後の磁石の磁気特性
    を前記着磁前の磁石素材の段階で予測するに際し、前記
    着磁前の磁石素材と前記磁石素材に対する吸引力発生用
    磁石とを近接させて近接時における前記磁石素材の被吸
    引力の大きさを測定することにより着磁後の磁石の磁気
    特性を磁石素材の段階で予測することを特徴とする磁石
    素材の着磁後磁気特性予測方法。
  2. 【請求項2】 着磁前の磁石素材に吸引力を付与する吸
    引力発生用磁石と、前記吸引力発生用磁石と前記着磁前
    の磁石素材とが近接した際における前記磁石素材の被吸
    引力の大きさを測定する吸引力測定手段と、前記被吸引
    力の大きさにより前記磁石素材を着磁した後の磁石の磁
    気特性を予測して評価する特性評価手段を備えたことを
    特徴とする磁石素材の着磁後磁気特性予測装置。
JP20691791A 1991-08-19 1991-08-19 磁石素材の着磁後磁気特性予測方法および予測装置 Pending JPH05119138A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015099053A (ja) * 2013-11-18 2015-05-28 株式会社日立産機システム 磁石素材の選別方法、それに用いる磁気測定装置、及び、その選別方法を用いて構成した永久磁石モータ
JP2015208196A (ja) * 2014-04-23 2015-11-19 株式会社日立産機システム 永久磁石モータ及びその製造方法、また、それに用いられる永久磁石の磁石素材の選別方法、選別装置、磁気特性予測方法
JP2016176885A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 大同特殊鋼株式会社 磁気特性評価方法および磁気特性評価装置

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