JPH0511621A - 液体現像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体現像装置において、複数の現像液循環用
のポンプを単一のモータで駆動可能とする。 【構成】 複数の現像器を備えた回転現像器１１の回転
軸１２にアーム２４を取り付け、そのアーム２４に移動
ギア２５を保持させ、一方、回転軸１２と同一軸線上に
モータ２０で駆動されるポンプ駆動ギア１９を配置し且
つその周囲にそれぞれポンプに連結された被駆動ギア２
１ａ〜２１ｄを配置し、所望の現像器を現像位置に位置
決めするために回転現像器１１を回転させた時、同時に
移動ギア２５が移動して所望の現像器に対応する被駆動
ギアを移動ギア２５を介してポンプ駆動ギア１９に噛み
合わせ、現像に使用するポンプのみを単一のモータによ
って選択的に駆動する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、静電潜像を現像液によ
って現像する液体現像装置に関し、特に、カラー画像形
成に好適な複数の現像器を備えた液体現像装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般にカラー画像形成を行うには、ブラ
ック、シアン、マゼンタ、イエロー等の各色の画像を重
ね合わせており、従って静電プロッター等でカラー画像
形成を行うには、複数色の現像器を必要とする。従来の
カラー画像形成用の液体現像装置は、図５に示すよう
に、静電記録媒体（以下単に記録紙という）の走行経路
に設けられた４個の現像器１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄと、
各色の現像液を収容した現像液タンク２ａ、２ｂ、２
ｃ、２ｄと、現像液を各現像器に循環させるための配管
３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄと、各配管途中に設けられた真
空ポンプ等のポンプ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄと、各ポン
プを駆動するモータ５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄを有してお
り、現像に当たっては、所望の色の現像液に対応する現
像器、例えば１ａのみを記録紙（図示せず）に接触する
位置に上昇させ、その現像器１ａのみに現像液をポンプ
４ａによって循環させていた。

【０００３】しかしながら、この構成では各色の現像液
に対応したポンプ４ａ〜４ｄをそれぞれ独立したモータ
５ａ〜５ｄで駆動しており、モータを多く必要とすると
いう問題があった。

【０００４】そこで、この問題を解決するものとして、
複数のポンプにそれぞれ電磁クラッチを介してプーリを
連結し、そのプーリを単一のモータで駆動するように構
成したものが特開昭６３−２９８２６３号に提案されて
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この構成で
は、複数のポンプにそれぞれ電磁クラッチを設け、且つ
その制御回路を設けなければならず、装置が高価になる
という問題があった。

【０００６】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、簡単な構成で、複数の現像液に対応して設けた
複数のポンプを選択的に駆動することの可能な液体現像
装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、記録紙に現像液を供給する現像器として、
円周上に複数の現像器を備えた回転現像器を用い、更
に、ポンプモータによって駆動される単一のポンプ駆動
ギアを定位置に設け、そのポンプ駆動ギアの周囲に且つ
そのポンプ駆動ギアから一定の位置に、それぞれが現像
液循環用のポンプに駆動連結された複数の被駆動ギアを
配置し、しかも、前記ポンプ駆動ギアと被駆動ギアとに
間に位置した時にその両ギアに噛み合う移動ギアを、前
記ポンプ駆動ギアに噛み合いながらその周囲を移動する
ように設け、且つ、前記回転現像器を回転させて一つの
現像器を現像位置に移動させた時、前記移動ギアがその
現像器に対応するポンプの被駆動ギアに噛み合う位置に
移動するよう、前記回転現像器の回転に連動して前記移
動ギアを移動させる移動ギア移動装置を設けるという構
成を備えたものである。

【０００８】

【作用】本発明は上述の構成によって、所望の色の現像
を行う場合には、回転現像器を回転させ所望の色に対応
する現像器を現像位置に移動させるが、その際、その回
転現像器の回転に伴って移動ギア連動装置が移動ギアを
ポンプ駆動ギアに沿って移動させ、所望の色の現像器に
対応するポンプに連結された被駆動ギアとポンプ駆動ギ
アとの間に位置決めする。これにより、所望のポンプに
連結された被駆動ギアのみが移動ギアを介してポンプ駆
動ギアに連結され、ポンプモータによって所望のポンプ
のみを駆動して現像液を現像位置にある現像器のみに循
環させることができる。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例による液体現像装置
の概略斜視図、図２はその概略平面図である。図１、図
２において、１１は回転現像器であり、中心の回転軸１
２と、その両端の支持板１３と、その支持板１３に保持
され、円周上に一定ピッチで配置された複数の現像器１
４ａ、１４ｂ、１４ｃ、１４ｄ等を備えている。この回
転現像器１１は、静電記録装置の側板１５に回転可能に
保持されており、かつ所望の現像器を選択して記録紙１
６に接触する現像位置に移動させるよう、回転現像器１
１を回転駆動する駆動装置（図示せず）に連結されてい
る。

【００１０】１８はポンプ支持板であり、適当な手段に
より側板１５に固定されている。このポンプ支持板１８
には、図３、図４にも示すように、回転現像器１１の中
心軸線上に位置するように、単一のポンプ駆動ギア１９
が保持されており、そのポンプ駆動ギア１９はポンプモ
ータ２０で駆動されるようになっている。更にポンプ支
持板１８には、４個の被駆動ギア２１ａ、２１ｂ、２１
ｃ、２１ｄが、ポンプ駆動ギア１９の周囲に且つポンプ
駆動ギアから等距離の位置に等間隔で取り付けられてい
る。この被駆動ギア２１ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１ｄ
は、ポンプ支持板１８に保持された現像液循環用のポン
プ２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２２ｄにそれぞれ連結さ
れ、対応するポンプを駆動するようになっている。な
お、これらの被駆動ギア２１ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１
ｄは対応するポンプの駆動軸に直結する場合に限らず、
ギア等の適当な動力伝達手段を介して対応するポンプに
連結してもよい。各ポンプ２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２
２ｄはそれぞれ、循環用の配管（図示せず）を介して対
応する現像器１４ａ、１４ｂ、１４ｃ、１４ｄ及び現像
液タンク（図示せず）に連結されている。

【００１１】回転現像器１１の回転軸１２の一端には、
アーム２４が取り付けられ、そのアーム２４には、ポン
プ駆動ギア１９に噛み合う移動ギア２５が保持されてい
る。前記したように回転軸１２とポンプ駆動ギア１９と
は同一軸線上に位置するので回転軸１２の回転により移
動ギア２５はポンプ駆動ギア１９に噛み合いながらその
周囲を移動可能である。更に、この移動ギア２５は、被
駆動ギア、例えば２１ａとポンプ駆動ギア１９との間に
位置した時、両ギアに噛み合うことの可能な大きさとな
っている。また、移動ギア２５の回転軸１２に対する取
付位置は、回転現像器１１を回転させて一つの現像器、
例えば１４ａを現像位置に移動させた時、移動ギア２５
がその現像器１４ａに対応するポンプ２２ａの被駆動ギ
ア２１ａに噛み合う位置に移動するように定められてい
る。従って、この移動ギア２５を保持したアーム２４
は、回転現像器１１の回転に連動して移動ギア２５を移
動させる移動ギア移動装置を構成する。なお、この実施
例では、ポンプ駆動ギア１９を回転現像器１１と同一軸
線上に配置し、移動ギア２５を回転軸１２に取付けたア
ーム２４に保持させているが、本発明はこの構成に限ら
ず、ポンプ駆動ギア１９を回転現像器１１の軸線から離
れた位置に配置することも可能であり、その場合には、
移動ギア２５をポンプ駆動ギア１９と同一軸線を中心と
して回転するアームに保持させ、そのアームを回転現像
器１１に連動して回転させるように構成すればよい。

【００１２】以上のように構成した液体現像装置では、
記録紙１６に対する現像に際し、まず回転現像器１１を
回転させて第１色の現像器例えば１４ａを現像位置に位
置決めする。この回転に連動して移動ギア２５もポンプ
駆動ギア１９の周囲を移動し、図４（ａ）に示すよう
に、その移動ギア２５は現像器１４ａに対応したポンプ
２２ａに連結されている被駆動ギア２１ａに噛み合う。
この状態でポンプモータ２０が回転してポンプ駆動ギア
１９を駆動し、その回転がポンプ２２ａに伝達され、現
像器１４ａに現像液が供給され第１色の現像が行われ
る。次に、回転現像器１１を回転させて第２色の現像器
例えば１４ｂを現像位置に位置決めする。この回転に連
動して移動ギア２５もポンプ駆動ギア１９の周囲を移動
し、図４（ｂ）に示すように、その移動ギア２５は現像
器１４ｂに対応したポンプ２２ｂに連結されている被駆
動ギア２１ｂに噛み合う。この状態でポンプモータ２０
が回転してポンプ駆動ギア１９を駆動し、その回転がポ
ンプ２２ｂに伝達され、現像器１４ｂに現像液が供給さ
れ第２色の現像が行われる。以下、同様の動作により、
第３色、第４色の現像を行うことができる。

【００１３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は回転現像器を用い、その回転現像器に回転に連動して
移動ギアを移動させ、単一のモータで駆動されるポンプ
駆動ギアの周囲に配置した被駆動ギアをその移動ギアを
介してポンプ駆動ギアに噛み合わせ、各被駆動ギアに連
結されたポンプを駆動する構成とすることによって、複
数の現像液循環用ポンプのうち、現像に使用するポンプ
のみを単一のモータによって選択的に駆動することがで
き、しかも、その駆動力伝達の切り換えは回転現像器の
回転に連動させているので、従来のように電磁クラッチ
を用いる必要がなく、ポンプ駆動機構を極めて簡単化
し、安価にすることができるという効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による液体現像装置の概略斜
視図

【図２】図１の装置の概略側面図

【図３】図１の装置におけるポンプ支持板を外側から見
た概略斜視図

【図４】（ａ）、（ｂ）はそれぞれ移動ギアが異なる位
置にある状態を示す、ポンプ支持板を内側から見た概略
正面図

【図５】従来の液体現像装置の概略斜視図

【符号の説明】

１１ 回転現像器 １２ 回転軸 １４ａ、１４ｂ、１４ｃ、１４ｄ 現像器 １５ 側板 １６ 記録紙 １８ ポンプ支持板 １９ ポンプ駆動ギア ２０ ポンプモータ ２１ａ、２１ｂ、２１ｃ、２１ｄ 被駆動ギア ２２ａ、２２ｂ、２２ｃ、２２ｄ ポンプ ２４ アーム ２５ 移動ギア

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 円周上に複数の現像器を備えた回転現像
   器と、所望の現像器を現像位置に位置決めするため前記
   回転現像器を回転駆動する駆動装置と、定位置に設けら
   れた単一のポンプ駆動ギアと、そのポンプ駆動ギアを駆
   動するポンプモータと、前記ポンプ駆動ギアの周囲に且
   つポンプ駆動ギアから等距離の位置に配置された複数の
   被駆動ギアと、各被駆動ギアに駆動連結された現像液循
   環用のポンプと、前記ポンプ駆動ギアに噛み合いながら
   その周囲を移動可能な移動ギアであって、前記被駆動ギ
   アとポンプ駆動ギアの間に位置した時、両ギアに噛み合
   う移動ギアと、前記回転現像器が回転して一つの現像器
   が現像位置に移動した時、前記移動ギアがその現像器に
   対応するポンプの被駆動ギアに噛み合う位置に移動する
   よう、前記回転現像器の回転に連動して前記移動ギアを
   移動させる移動ギア移動装置とを有する液体現像装置。