JPH05116052A - 潤滑油回路のオイルミスト処理装置 - Google Patents

潤滑油回路のオイルミスト処理装置

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JPH05116052A
JPH05116052A JP31017891A JP31017891A JPH05116052A JP H05116052 A JPH05116052 A JP H05116052A JP 31017891 A JP31017891 A JP 31017891A JP 31017891 A JP31017891 A JP 31017891A JP H05116052 A JPH05116052 A JP H05116052A
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Shinji Koike
伸二 小池
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油とエアーとを同時吸引するポンプの吐出孔
側に連らなる油回収タンクからミスト状の油が外部に漏
れ出すことを防ぎ、かつ、回収タンクの排気からは効果
的にミスト状油を除去してエアーのみを外部に放出する
ようにしたオイルミストの処理装置を提供する。 【構成】 油とエアーとの混合液を吸引ポンプ1で吸込
む潤滑油回路中、その吐出孔側に泡状になった油を破砕
し、油とエアーとに分離させるための底部に開口7を有
する分離槽6を連結し、前記分離槽は油回収タンク5に
滞留する回収油に浸漬して設けると共に、分離槽内のみ
に吐出圧力が掛るようにし、差圧により同槽内空間から
押出される気・液混合液からフィルタ8を通してオイル
ミストを分離して清浄なエアーのみを外部に放出し、フ
ィルタからの分離油を油回収タンク側に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、循環油回路内に設けた
油とエアーとを同時吸引するポンプの吐出側で、ミスト
状の油が回収タンクの外部に漏れ出すことを防ぎ、ミス
トを含まない状態で排気を外部に放出するようにした、
たとえば、工作機械主軸を冷却する潤滑油回路などにお
いて、使用済み潤滑油を低圧条件の許に吸排出する際に
できる気液混合吐出流体(オイルミスト)のエアーを清
浄な状態で外部に排気する必要のある場合の潤滑油回路
におけるオイルミスト処理技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械主軸を潤滑・冷却する潤滑油回
路中に連結した吸引ポンプのオイルミスト処理装置は、
従来、 使用済み潤滑油吸引ポンプの吐出側に連結された油回
収タンクを密封容器構造に形成すると共に、同タンク内
部をフィルタを通して外気に連通して、前記タンク内に
吐出された気液混合流体(以下、混合液という)をフィ
ルタを通してエアーのみを外部に放出している。 このような処理装置では、オイルミストが油回収タンク
から漏れ出さないよう前記回収タンク全体を圧力容器に
形成するため、同タンクを密封するのに注意が必要で、
フィルタ目詰りなどに対するメンテナンスも困難であ
り、安全管理上でも問題がある。
【0003】また、フィルタにより回収したオイルミス
ト(油)をタンク内に戻すことができない。あるいは捨
てるしかない不経済さがある。さらに、油回収密封タン
クの形成もコストアップの原因となっている。 吸引ポンプから吐出された混合液を、電力を必要とす
るミストコレクター、たとえば、遠心分離機にかけて強
制的にオイルミストを分離し、残りのエアーを外部に放
出することも知られている。 この装置は、オイルミストの除去、エアーの清浄特性は
充分であるが、コスト的に問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな事情を背景にして開発されたもので、従来の処理装
置を利用しながら、これに比較的に簡単な部材を付加す
ることによって、コストアップなしに吸引ポンプ吐出混
合液からオイルミストの除去を容易にし、清浄なエアー
だけを外部に放出すると共に、フィルタに滞留する油を
回収することにより、外部環境を汚すことのない潤滑油
回路におけるオイルミスト処理装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、以下に述べるとおりの各構成要件を具
備する。 (1) 油とエアーとの混合流体を吸引するポンプの吐
出側を常圧の油回収タンク内に設けた分離槽内に連結す
ると共に、前記分離槽の底部の開放口を油回収タンクに
滞留する回収油面下所定位置に配置させ、また前記分離
槽内空間はフィルタを通して外気に連通する一方、前記
フィルタにより気・液分離された油を、前記油回収タン
クに回収することより成る潤滑油回路のオイルミスト処
理装置。
【0006】
【作用】 工作機械主軸などの潤滑・冷却用の使用済み油を強制
的に循環回収するため吸引ポンプの吸込口を軸受装置側
に開口させると、前記ポンプ中を潤滑油とエアーとの混
合液が通過して泡状になった油が吐出側に排出される
が、前記混合液は吐出圧を有しているので、これを回収
油タンクと底部開放口が連通している分離槽内に排出す
ると前記分離槽内に充満している回収油を排除し、分離
槽内の油面を低下させ、回収タンク内に滞留する油面と
の間にレベル差を生じさせる。 分離槽内の回収油は前記槽底開口部を通り、回収油タ
ンク側に排除される。 混合液が分離槽内の回収油を排除している間に、混合
液中の泡状になった油の相当部分が前記回収油中に吸収
される。
【0007】吐出圧とフィルタ抵抗に基づき生じる内
圧との中間と潤滑油の比重×ヘッドとが等しくなるレベ
ルまで分離槽内の回収油面が低下するが、その一方、槽
内空間はフィルタを介して外気に連通しているから、差
圧がかかった槽内の混合液は(主としてエヤー)は、フ
ィルタを通って外部に放出される。 分離槽内に吐出された混合液中、泡状になった油の相
当部分は、槽内に滞留する間に、前記槽内の回収油に吸
収・混入するが、一部は依然としてミストのままエアー
中に分散・浮遊する態様を変えることなく、時間の経過
にかかわらず、その状態が継続する。
【0008】分離槽内から押出された混合液は、一部
潤滑油ミストを包含したエアーの状態でフィルタを通し
て外部に放出されるが、その際に混合液に含まれたミス
ト状潤滑油はフィルタを通る間にエヤーから分離され、
清浄なエアーだけが大気中に排気される。 フィルタにより混合液から分離されたミスト状潤滑油
は、回収油タンク側に回収される。 タンク内に滞留する回収油は、必要に応じ、冷却装
置、循環ポンプを介して再度、所定の軸受装置、歯車機
構等に供給され、当該機構の潤滑・冷却作用を奏するこ
とができる。
【0009】以上のとおりであるから、本発明装置によ
るときは、 (a)処理装置からオイルミストが漏れ出す量が少なく
なり、清浄なエアーだけを外部に放出することができ、
かつ、排出混合液のオイルミストを略、全面的に回収す
るので、環境を汚染することがない。 (b)オイルミスト処理装置のメンテナンスが容易、か
つ、安全である。 (c)処理装置の特性に比較して安価に製造することが
できる。 (d)潤滑油を無駄なく回収することができ、経済的で
ある。 (e)潤滑油以外の混合液の処理装置としても手軽に利
用可能である。
【0010】
【実施例】以下に、本発明装置の一実施例を図面に沿っ
て説明するが、同実施例を構成する各部材の具体的構造
は、本出願当時の当業界における技術レベルの範囲内で
任意に部分的変更が可能であるから、格別の理由を示す
ことなく本実施例記載の具体的構造のみに基づいて、本
発明装置の構成要件を限定して解釈することは許されな
い。
【0011】図1は、本発明処理装置の概略系統図を示
すもので、図中、1は、吸引ポンプで、その吸込み孔側
は工作機械の主軸ヘッド2に設けられた軸受装置、歯車
機構等に付設された潤滑油溜り3に、油循環パイプ4を
介して連通し、前記装置・機構等を潤滑・冷却した後の
使用済み潤滑油を油循環パイプ4を通し、吸込み孔側に
エアーを伴って吸込む。吸引ポンプ1の吐出孔側は、潤
滑油回収タンク5内に浸漬・設置してある、底部を開放
した構造の分離槽6の内側に連通し、吸引ポンプ1吐出
孔側から排出され、吐出圧がかかった潤滑油とエアーと
の混合液、たとえば泡状の潤滑油、潤滑油のミストおよ
びエアーを槽6内に送り込むようになっている。
【0012】分離槽6は、底部に開口7を備え、原則的
に油回収タンク5内に固定され、同タンクに滞留する回
収潤滑油は、前記開口7を通して自由に分離槽6内に流
入出可能である。8は、フィルタで、その一方側は分離
槽6内空間に連通し、他方側は大気中に開放されてい
る。また、フィルタ8により分離された潤滑油は、潤滑
油回収タンク5内に回収するよう設けてある。9は、潤
滑油冷却装置兼循環ポンプで、その吸込み孔側は、潤滑
油回収タンク5に連通し、吐出孔側は、工作機械の主軸
ヘッド2の軸受装置、歯車機構10などに連通し、前記装
置・機構等を強制潤滑・冷却するよう設けてある。11
は、主軸等の駆動モータを示す。
【0013】上記構造より成るオイルミスト処理装置で
は、吸引ポンプ1の吐出孔側から排出された気・液混合
液中の泡状潤滑油は、分離槽6内に収容・滞留する間
に、槽内の回収潤滑油に吸収されて消滅し、加圧された
ミスト状潤滑油とエアーのみが、分離槽6内に充満して
空間を形成し槽内にある回収潤滑油を排除することによ
り、外気との間に差圧が生じる。分離槽6内空間に充満
する気・液混合液は、上述差圧に基づいて、フィルタ8
を介して大気中に放出され、その際、前記フィルタによ
りエアーからミスト状油を分離し、清浄なエアーだけを
外部に排出すること、さきの(作用)の項で説明したと
おりである。したがって、フィルタ8の目詰り検知手段
として、分離槽6内の気・液混合液の圧力を目印とする
ことができる。
【0014】以上のことからみて、分離槽6は、必ずし
も油回収タンク5内に固着する構造である必要はなく、
分離槽6の底部開口が油回収タンク5に連通していれ
ば、回収タンク5外に設置・固定することができる。ま
た、回収タンク5内に設置するにしても、固定構造のみ
に限られず、所要の負荷によって上下に可動で槽内空間
に差圧を生じさせる公知構造のものであって良い。分離
槽6の支持構造が上下可動式であるよう設けてある場合
には、分離槽6の位置によってフィルタの目詰り工合を
検知することができる。本実施例装置に関する、その他
の作用、効果については、さきに述べた(作用)の項の
記述を参照されたい。
【0015】
【発明の効果】本発明処理装置は、以上説明したとおり
であるから、 (1)油回収タンクからオイルミストが漏れ出すおそれ
がなく、また、仮りに漏れ出したにしても従来装置に比
べ、その量は極めて少ない。 (2)オイルミスト混合液はフィルタを通過して油分が
分離され、清浄なエアーだけが外部に放出されるので、
前(1)項記載の効果と相俟って外部環境を汚すことが
ない。 (3)混合液から分離された油分を回収タンクに戻すこ
とができるので、潤滑油の損失を防止する。
【0016】(4)油回収タンク全体を密封する必要が
ないから、処理装置の保守・管理が容易である。 (5)比較的に簡単な構成によって、高性能なオイルミ
ストの処理が可能であり、処理装置のコストを低減でき
る。 等々、従来公知の、この種オイルミスト処理装置には期
待することができない、格別の作用および効果を奏する
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明オイルミスト処理装置の一実施例の概略
系統図である。
【符号の説明】 1 吸引ポンプ 2 工作機械の主軸ヘッド 3 オイル溜り 4 油循環パイプ 5 油回収タンク 6 分離槽 7 開口 8 フィルタ 9 潤滑油冷却装置兼循環ポンプ 10 軸受装置、歯車機構 11 駆動モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油とエアーとの混合流体を吸引するポン
    プの吐出側を常圧の油回収タンク内に設けた分離槽内に
    連結すると共に、前記分離槽の底部の開放口を油回収タ
    ンクに滞留する回収油面下所定位置に配置させ、また前
    記分離槽内空間はフィルタを通して外気に連通する一
    方、前記フィルタにより気・液分離された油を、前記油
    回収タンクに回収することより成る潤滑油回路のオイル
    ミスト処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100334488B1 (ko) * 2000-02-29 2002-05-08 김태종 절삭유 부패방지장치
KR100480940B1 (ko) * 2002-11-12 2005-04-07 대우종합기계 주식회사 주축의 베어링 오일분무 및 오일회수가 가능한 윤활장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100334488B1 (ko) * 2000-02-29 2002-05-08 김태종 절삭유 부패방지장치
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