JPH05115507A - 配置用接着剤を有する吸収剤物品 - Google Patents

配置用接着剤を有する吸収剤物品

Info

Publication number
JPH05115507A
JPH05115507A JP4096087A JP9608792A JPH05115507A JP H05115507 A JPH05115507 A JP H05115507A JP 4096087 A JP4096087 A JP 4096087A JP 9608792 A JP9608792 A JP 9608792A JP H05115507 A JPH05115507 A JP H05115507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
parts
styrene
placement
absorbent article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4096087A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenneth A Nelson
エー. ネルソン ケニス
Mark D Alper
デイー. アルパー マーク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bostik Inc
Original Assignee
Findley Adhesives Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Findley Adhesives Inc filed Critical Findley Adhesives Inc
Publication of JPH05115507A publication Critical patent/JPH05115507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L15/00Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/42Use of materials characterised by their function or physical properties
    • A61L15/58Adhesives
    • A61L15/585Mixtures of macromolecular compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/56Supporting or fastening means
    • A61F13/58Adhesive tab fastener elements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J153/00Adhesives based on block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J153/02Vinyl aromatic monomers and conjugated dienes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2666/00Composition of polymers characterized by a further compound in the blend, being organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials, non-macromolecular organic substances, inorganic substances or characterized by their function in the composition
    • C08L2666/02Organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2666/00Composition of polymers characterized by a further compound in the blend, being organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials, non-macromolecular organic substances, inorganic substances or characterized by their function in the composition
    • C08L2666/28Non-macromolecular organic substances

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類の如き繊維質基体に対し吸収剤物品を、
その基体を損傷したり、その上に接着剤残留物を残した
りすることなく剥離可能に付着させることができる配置
用感圧性接着剤及びそれを使用した吸収剤物品。 【構成】 共重合体100 部当たり少なくとも約25部のス
チレンを含有するスチレン・イソプレン・スチレンブロ
ック共重合体約30部、約50部の粘着化用樹脂、約20部の
可塑化用油、及び有効な量の安定化剤からなり、約325
°Fの流動温度で約2000〜5000センチポアズの粘度及び
約200 〜400 の初期木綿剥離接着力を有する感圧性配置
用接着剤を、吸収剤当て物の、それが繊維質基体と接触
することになる表面上に適用したものからなる吸収剤物
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良されたホットメル
ト配置用接着剤及びそれを用いた吸収剤物品に関し、特
に吸収剤物品に接触してくるあらゆる種類の流体を吸収
するために着用する衣類の予め定められた位置に吸収剤
物品を剥離可能に付着させることができるが、更にその
衣類から吸収剤物品を、衣類上に実質的量の接着剤残留
物を付着させることなく、或は衣類の繊維組織を乱した
り或は損傷したりすることなく、除去することができる
接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】月経、尿、排泄物、及び他の体液を吸収
させるのに用いるために製造された数多くの吸収剤物品
の例は従来の技術で豊富にある。例えば、衛生ナプキ
ン、パンティーシールド、及びおむつ挿入物には、支持
用下着に夫々の物品を付着させる目的で配置用接着剤と
して用いられ、使用中下着に転移したり或はさもなくば
下着に付着することなく適所にそれを維持するための感
圧性接着剤が付けられている。更に、その接着剤は衣類
の繊維を変色したり、損傷或は乱したりしてはならな
い。
【0003】前述の特性の外に、前に述べた目的用途に
用いられる感圧性接着剤は、それが適用される特定の表
面上に容易に流れ、その接着剤を部分的に浸透させるこ
とができるが、その同じ表面を下着に剥離可能に固定で
きるように、露出表面上に充分な量の接着剤が残留でき
るようにする適用粘度を持たなければならない。更に、
これらの同じ用途のための接着剤被覆は、良好な結合強
度及び高い粘着性を持ち、衣類上に吸収剤物品を最初に
配置するのに役立つが、吸収剤物品を除去した時、下着
に転移したりそれを損傷したりしないものでなければな
らない。
【0004】上で述べたように、従来吸収剤物品の種々
の形状物のための接着剤としてホットメルト感圧性接着
剤が用いられてきた。特にホットメルト感圧性接着剤
は、米国特許第4,136,699 号、第4,719,261 号、第4,41
1,954 号、及び第4,835,200 号明細書に記載されてい
る。更に、米国特許第4,136,699 号及び第4,704,110 号
明細書には、A−B−Aブロック共重合体構造を基にし
た組成を有するホットメルト接着剤が記載されている。
この特別なA−B−A構造体にはポリスチレン末端ブロ
ック及びゴム状ポリオレフィン中間ブロックが含まれ
る。更に、ポリオレフィン中間ブロックには、ポリスチ
レン末端ブロック及び中心のブタジエンセグメントを有
する中枢部から放射状に分岐した少なくとも三つの分岐
鎖を含むポリ(エチレンブチレン)ブロック又はテレブ
ロック(teleblock)共重合体が含まれるであろう。しか
し、希望の性質を得るためには、その組成物は比較的多
量の油を含んでいなければならない。前述したことの外
に、上記特許の一つには、共重合体100 部当たり約38〜
55部のスチレンを含むスチレン・ブタジエン・スチレン
三元ブロック(S−B−S)ラジアル又は多元ブロック
共重合体を含む接着剤が開示されている。
【0005】S−B−S共重合体を含む上記配置用接着
剤は許容可能な仕方で機能を果たすが、それらは、それ
らの有用性を減ずる問題及び他の難点を与えている。例
えば、S−B−S共重合体を含めた上記接着剤は、それ
らが時々ゲル化し、そのためもし操作温度及び時間の如
き他の製造条件を超過させないと製造装置の種々の部分
を閉塞したりすることが実際に示されているため、製造
見通しからは望ましくないことが示されている。更に、
製造工程中に見られる予め定められた作業温度で許容可
能な粘度を有するホットメルト感圧性接着剤を付けるこ
とができるならば、種々の製品の製造工程は著しく促進
されるであろうと言うことは一般に認められてきた。勿
論このことは、製造装置の閉塞に関連する前に述べた問
題を除くことにもなるであろう。これらの特性を有する
感圧性接着剤は、勿論この同じホットメルト感圧性接着
剤を用いた吸収剤物品を製造する速度を増大し、それに
よってその有利性を増大させるであろう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、今後配置用接着剤として言及する、吸収剤物品と共
に用いるための改良されたホットメルト感圧性接着剤を
与えることにある。
【0007】本発明の他の目的は、吸収剤物品に適用し
た時、衣類の如き繊維質基体にその吸収剤物品を、繊維
質基体上に配置用接着剤に起因する実質的量の残留物を
付着させることなく剥離可能に取付けるのに用いられ、
更に繊維質基体を損傷したり、変色したり、或は他の害
を与えたりしない配置用接着剤を与えることにある。
【0008】本発明の他の目的は、共重合体100 部当た
り約25〜約50部のスチレンを含有するスチレン・イソプ
レン・スチレン(SIS)ブロック共重合体約15〜約50
重量%含み、約30重量%〜約70重量%の相容性粘着化用
樹脂及び約5重量%〜約35重量%の適当な可塑化用油と
一緒にすると、約325 °Fの流動温度で約2000〜約5000
センチポアズの粘度及び約200 〜約400gの初期木綿剥離
接着力を有する配置用接着剤を与えることにある。
【0009】本発明の他の目的は、更に5重量%以下の
適当なワックス、及び約0.1 重量%〜約2重量%の酸化
防止剤及び(又は)安定化剤を含む配置用接着剤を与え
ることである。
【0010】本発明の他の目的は、通常の製造条件でゲ
ル化及び製造機械の閉塞を起こしにくい配置用接着剤を
与えることである。
【0011】本発明の他の目的は、押出し、噴霧、ロー
ル適用法を含めた数多くの適用方法により吸収剤物品の
衣類と接する表面に適用することができる配置用接着剤
を与えることである。
【0012】本発明の更に別な目的は、相容性粘着化用
樹脂が水素化されたものを含めたロジン及び変性ロジ
ン、水素化されたものを含めたロジン及び変性ロジンの
グリセロール及びペンタエリトリトールエステル、ポリ
テルペン樹脂、天然テルペンの共重合体及び三元重合
体、フェノール変性テルペン、水素化されたもの含めた
脂肪族石油炭化水素樹脂、水素化されたもの含めた芳香
族石油炭化水素樹脂、及び水素化されたもの含めた脂肪
族/芳香族炭化水素樹脂からなる群から選択されたもの
である配置用接着剤を与えることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の実施で好ましい
吸収剤物品は、米国特許第3,672,371 号明細書に開示さ
れている型の衛生ナプキンである。それは体に面した表
面と反対側の衣類に面した表面を有する長い本体を有す
る吸収剤当て物を有する。衣類に面した表面の一部に
は、木綿、ナイロン等の如き繊維質基体から製造された
下着の如き着物上の予め定められた位置に吸収剤当て物
を剥離可能に取付け又は配置するための本発明によるホ
ットメルト配置用接着剤がばらばらな模様として被覆さ
れている。吸収剤当て物は配置用接着剤によってその当
て物に結合することができる流体透過性カバーに包まれ
ているのが典型的であるが、吸収剤当て物を包装する別
の方法が用いられてもよい。更に、通常剥離裏打が配置
用接着剤被覆にその当て物が用いられる迄かぶせてある
か又は重ねられており、使用時にその剥離裏打を剥が
し、配置用接着剤を露出させ、その後でそれを捨てる。
次に吸収剤当て物の衣類に面する部分を下着の人体に面
する表面に押し付け、配置用接着剤により適所にそれを
保持し、前に述べた利点を生かすようにする。
【0014】本発明の好ましい態様として、配置用接着
剤は共重合体100 部当たり約25部〜約50部のスチレンを
含むSISブロック共重合体約15〜50重量部;相容性ス
チレン化テルペン粘着化用樹脂約30〜約70重量部;パラ
フィン系/ナフテン系油約5〜約35部、及び有効な量の
立体障害フェノール系酸化防止剤を含む。
【0015】配置用接着剤に用いられるSISブロック
共重合体は、二種類の特別な共重合体の一方にすること
ができる。第一の種類には、加硫されていないエラスト
マー三元ブロック又は多元ブロック共重合体で、夫々の
単量体部分が一般的形態S−I−S及びS−I−S−I
−S−Iを有する交互になった順序で配列されており、
スチレンが非エラストマーブロック、イソプレンがエラ
ストマー重合体ブロックを与えている共重合体が含まれ
る。上で述べた如く、ブロック共重合体のスチレン成分
は、共重合体100 部当たり約25〜約50部の範囲にある。
ここで用いるのに適したスチレン・イソプレンブロック
共重合体は、エニケム・アメリカズ(Enichem Americas)
から商標名「ゾルT」(Sol T)として市販されている。
本発明の組成物で用いるのに好ましいブロック共重合体
は、ゾルT 193Bである。
【0016】本発明の配置用接着剤に適した第二の種類
のSISブロック共重合体には、少なくとも三つの分岐
鎖が中枢部から放射状に外側に伸びている構造を有する
テレブロック共重合体が含まれる。これらの分岐鎖の各
々は、ポリスチレン末端ブロック及びその中心のイソプ
レンセグメントを有する。この種類のSISブロック共
重合体は、別の言い方で、各分岐の末端にポリスチレン
末端ブロックを有する分岐鎖重合イソプレン中間ブロッ
クを有するものとして述べることもできるであろう。こ
の場合も同様に、SISブロック共重合体のスチレン
は、ブロック共重合体100 部当たり約25〜50部の範囲に
ある。
【0017】上記ブロック共重合体の混合物を用いても
よいことは容易に認められるであろう。
【0018】しかし、SISブロック共重合体100 部当
たり25部の下限より少なくスチレン含有量の範囲を調節
すると、望ましくない結果を生ずるであろうと言うこと
も理解されるべきである。これに関し、幾つかの文献、
特にブネレ(Bunnelle)その他による米国特許第4,411,95
4 号、及びセント・クレア(St. Clair)による米国特許
第4,835,200 号明細書には、SISブロック共重合体10
0 部当たり25部より少ないスチレン組成を有するSIS
ブロック共重合体を使用することが開示されており、接
着剤用途に用いられることが開示されているが、その用
途は、本発明の問題、即ち下の繊維質基体への吸収剤物
品の配置、及び繊維質基体から吸収剤物品を、その繊維
質基体上に配置接着剤に起因する残留物を付着させるこ
となく、或は繊維質基体の内部繊維を乱すことなく、剥
離すると言う問題とは無関係である。
【0019】特に、セント・クレアによる文献は、通常
の条件下では剥がしてはならない構造接着剤を配合する
のに価値あるものとして25%より少ないスチレンを含有
するSISブロック共重合体を使用することを教示して
いる。更に、ブチ(Butch)IIIその他による文献は、下の
基体から剥がれなければならない接着剤組成物を開示し
ているが、本発明の組成物とはかけ離れたことを実際に
教示している。なぜなら、それは、SISブロック共重
合体がブロック共重合体100 部当たり25部より少ないス
チレンを含むべきであることを明確に教示しているから
である。最後に、ブネレその他の文献は、弾力性結合に
用いられ、通常の使用条件下では剥がれてはならない接
着剤組成物中の一成分として用いるために20重量%より
多いスチレン含有量を有するSIS共重合体を使用する
ことを示唆しているが、その文献は吸収剤物品のための
剥離可能な配置用接着剤として用いることができる25%
より大きなスチレン含有量を有するSISブロック共重
合体を使用することについては教示も示唆もしていな
い。本発明の教示と従来技術との定量的比較及び一層の
検討は、後で一層詳細に記述する。
【0020】本発明の新規な配置用接着剤に用いられる
相容性粘着化用樹脂は、その接着性を向上させ、SIS
ブロック共重合体の特別な接着性を改良する樹脂であ
る。ここで用いられる用語「粘着化用樹脂」には、例え
ばガムロジン、木質ロジン、トール油ロジン、蒸留ロジ
ン、水素化ロジン、二量化ロジン(pale wood rosin)、
及び重合ロジンの如き天然及び変性ロジン;例えば、淡
色木質ロジンのグリセロールエステル、水素化ロジンの
グリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエス
テル、淡色木質ロジンのペンタエリトリトールエステ
ル、水素化ロジンのペンタエリトリトールエステル、ト
ール油ロジンのペンタエリトリトールエステル、及びロ
ジンのフェノール変性ペンタエリトリトールエステルの
如き天然及び変性ロジンのグリセロール及びペンタエリ
トリトールエステル;ピネンとして知られているモノテ
ルペンの如きテルペン炭化水素を中程度の低い温度でフ
リーデル・クラフツ触媒の存在下で重合させることによ
り一般に得られるポリテルペン樹脂;が含まれ、更に水
素化ポリテルペン樹脂;天然テルペンの共重合体及び三
元重合体、即ちスチレン/テルペン、α−メチルスチレ
ン/テルペン、及びビニルトルエン/テルペン;例え
ば、テルペンとフェノールとの酸性媒体中での縮合から
得られる樹脂生成物の如きフェノール変性テルペン樹
脂;主にオレフィンとジオレフィンからなる単量体の重
合から得られる脂肪族石油炭化水素樹脂;も含まれ、更
に水素化脂肪族石油炭化水素樹脂;芳香族石油炭化水素
及びそれらの水素化誘導体も含まれる。これらの樹脂も
配合物の高温抵抗性を改良する。これらの樹脂は、重合
体;脂肪族/芳香族石油誘導体及びそれらの水素化誘導
体のスチレン部分を伴う傾向のある材料である。
【0021】二種類以上の上記粘着化用樹脂の混合物が
或る配合物の場合には必要になることがあることは理解
されるべきである。これに関し、スチレン化テルペンが
特に好ましい。これらのスチレン化テルペンは、ゾナタ
ック・ライト(Zonatac Lite)の商標名でアリゾナ・ケミ
カル社(Arizona Chemical Co.)から販売され、商業的に
入手できる。
【0022】各種取り揃えた可塑化用油又は増量用油
を、本発明の新規な配置用接着剤に用いてもよく、それ
らには、当業者によく知られている慣用的可塑化用油の
みならず植物及び動物油及びそれらの誘導体と同様、オ
レフィンオリゴマー及び低分子量重合体が含まれる。上
で述べたオリゴマーとは、約350 〜10,000の範囲に入る
平均分子量を有するポリプロピレン、ポリブテン、水素
化ポリイソプレン、水素化ブタジエン等が含まれる。前
記植物及び動物油には、通常の脂肪酸及びそれらの重合
生成物のグリセリルエステルが含まれる。これに関し
て、可塑化用油として特に好ましいのはパラフィン系及
びナフテン系炭化水素である。これらの石油から誘導さ
れたプロセスオイルは、比較的高い沸騰温度を有し、従
って比揮発度が非常に低いか、さもなければ僅かな割
合、即ち油の30重量%より少なく、特に15重量%より少
ない芳香族炭化水素しか含まない。別法として、可塑化
用油は非芳香族でもよい。
【0023】石油から誘導されたワックスも本発明の新
規な配置用接着剤の組成物に用いることができる。この
場合には、石油誘導ワックスは、それら接着剤の結合特
性をあまり低下させることなく配置用接着剤の溶融粘度
を低下する。配置用接着剤の溶融粘度を低下させるのに
用いることができる適用可能な石油誘導ワックス添加物
は、ASTM D−1321法により決定して、約0.1 〜12
0 の硬度値、約150 〜250 °FのASTM軟化点を有す
る低分子量、即ち1000〜6000のポリエチレン;ASTM
D127-60法により決定して、約130 〜175 °Fの融点
を有するパラフィンワックスの如き石油ワックス、及び
約135 〜200 °Fの融点を有する微結晶質ワックス;約
120 〜160℃の環球軟化点を有するアタクチックポリプ
ロピレン;及びフィッシャー・トロプシュ(Fischer-Tro
psch)ワックスの如き一酸化炭素と水素との重合により
製造された合成ワックスである。これら石油ワックス希
釈剤の各々は室温で固体であることは理解されるべきで
ある。更に、水素化されたタロー油、ラード油、大豆
油、棉実油、ひまし油、ニシン科魚油、タラ肝臓油等の
如き水素化された動物、魚、及び植物の脂肪及び油は、
それらが水素化されている結果として外囲温度で固体で
あり、同じくワックス希釈剤同等物として有用であるこ
とが判明している。前記水素化材料は、屡々「動物又は
植物ワックス」として添加物工業で言及されている。更
に、これらのワックス材料は、被覆の形で本発明の配置
用接着剤に配合し、それによって配置用接着剤の取り扱
い特性を改良してもよい。
【0024】本発明の配置用接着剤配合物中に配合する
ことができる安定化剤は、配置用接着剤の製造及び適用
中の外、最終製品を普通に外囲環境条件に曝した時に屡
々起きる熱的及び酸化的劣化から、そのままでは影響を
受け易いブロック共重合体を保護するのに役立たせるた
めに与えられている。そのような劣化は、通常配置用接
着剤の外観、物理的性質、及び性能の劣化によって判別
されている。例えば、そのような劣化は色の変化によっ
て明示することができ、或は別法として、配置用接着剤
は隣接する繊維質基体に接着できない特性を示すか、或
は別の仕方として最終用途に適さない状態の性能を示す
であろう。
【0025】適用可能な安定化剤には、硫黄及び燐含有
フェノールの如き高分子量立体障害フェノール及び多官
能性フェノールが含まれる。立体障害フェノールは当業
者によく知られており、フェノール性ヒドロキシル基に
近接した立体的に大きな基も含むフェノール化合物とし
て一般に特徴付けられている。特に、ベンゼン環のフェ
ノール性ヒドロキシル基に対してオルトの位置の少なく
とも一つに第三ブチル基が一般に置換されている。ヒド
ロキシル基の近くのこのような立体的に大きな置換基が
存在すると、その伸縮振動数、従って、その反応性を低
下させる働きをし、そのためこの立体障害がフェノール
系化合物に安定性を与えるものと考えられている。代表
的立体障害フェノールには、1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン;ペンタエリトリトールテ
トラキス−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート;n−オクタデシル−3
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート;4,4′−メチレンビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール);4,4′−チオビス
(6−t−ブチル−o−クレゾール);2,6−ジ−t
−ブチルフェノール;6−(4−ヒドロキシフェノキ
シ)−2,4−ビス(n−オクチルチオ)−1,3,5
−トリアジン;ジ−n−オクタデシル−3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−ホスホネート;2
−(n−オクチルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンゾエート;及びソルビトールヘ
キサ−(3,3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルプロピオネート)が含まれる。安定化剤として
特に好ましいのは、ペンタエリトリトールテトラキス−
3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネートである。
【0026】これらの安定化剤の性能は、それらと一緒
に、例えばチオジプロピオネートエステル及びホスファ
イトの如き相乗剤;及び例えばエチレンジアミン四酢酸
及びその塩、及びジサリチラールプロピレンジイミンの
如きキレート剤及び金属不活性化剤を用いることにより
更に向上させることができる。
【0027】本発明のホットメルト配置用接着剤は、当
業者に知られた方法のいずれかを用いて配合することが
できる。例えば、一つの方法は全ての可塑化用油及び安
定化剤を、回転器を具えたベーカー・パーキンス(Baker
-Perkins)又はデイ(Day)型のジャケット付き高負荷混
合機の如きジャケット付き混合用容器中に入れ、然る後
温度を約250 〜350 °Fの範囲に上昇させることを含ん
でいる。本発明の方法で用いられる正確な温度は、特定
の成分の融点に依存するであろう。最初の混合物を加熱
した後、その混合物をゆっくりした流速のCO2 で覆
い、前に述べた樹脂をゆっくり添加する。樹脂が溶融
し、希望の温度に達した時、ブロック共重合体をその混
合物に添加する。次に得られた混合物を、ブロック共重
合体が完全に溶解し、均一な混合物が達成されるまで撹
拌する。次に混合容器に真空を適用し、それによって存
在している取り込まれた空気を全て除去する。次に組成
物を冷却し、後で使用するため包装してもよい。
【0028】
【実施例】本発明を更に次の例により例示する。 例1 本発明によるホットメルト配置用接着剤を上述した手順
により製造した。更にこの配置用接着剤は次の組成を有
する:スチレン25%の組成を有するSISブロック共重
合体で、エニケム・アメリカズ社により商標名ゾルT19
3 Bとして製造されているもの30部、アリゾナ・ケミカ
ル社により商標名ゾナタック501 ライトとして製造され
ているスチレン化テルペン50部、ウィトコ・ケミカル社
により商標名カイドール(Kaydol)として製造されている
パラフィン系/ナフテン系油20部、及びチバ・ガイギー
社により商標名イルガノックス(Irganox)1010として製
造されている立体障害フェノール系酸化防止剤0.5 部。
【0029】得られた接着剤組成物は約325 °Fで約5,
250 センチポアズの粘度を持っていた。
【0030】得られたホットメルト配置用接着剤を、次
にそれが容易に流動する温度(330°F)に加熱し、然る
後、吸収剤当て物の衣類に面する表面上に直接押出し
た。別法として、流動被覆、ローラー被覆、ナイフ被覆
等を含めた当分野で知られた幾つかの方法のいずれかを
用いて、接着剤と一緒に用いる剥離紙上に反転(転写)
被覆してもよい。配置用接着剤は、ホットメルト噴霧機
を用いて適所に噴霧してもよい。
【0031】上で述べたやり方で配合した配置用接着剤
組成物を、下に記載する試験方法を用いて評価した。配
置用接着剤の試料を約2ミルの厚さの配置用接着剤とし
て2ミル厚さのマイラー(Mylar)(商標名)基体上に被
覆することにより試験用に調製した。マイラーはデュポ
ン・ケミカル・コーポレーションの商標名である。一晩
調整した後、試料帯(1in×5in)を切り取った。
【0032】初期木綿剥離:被覆した試料を2kg(4.5ポ
ンド)のゴムローラーに2回通すことによりプレスし
て、木綿織物基体(平坦な表面上)にその接着剤を接触
させる。力を加えた後、インストロン引張り試験機を用
いて50cm(20in)/分のクロスへッド速度で剥離方式で
木綿織物から引き剥がす。少なくとも五つの試料の平均
剥離接着力をグラム単位で記録する。
【0033】実用木綿剥離:被覆した試料を指で軽く押
し付けるだけで木綿織物基体にプレスして接触させる。
力を適用した後、被覆試料を小さな平らな表面上に置
き、約125g/平方インチの荷重をそれに適用する。次に
平らな表面を約40℃(105°F)の炉中に約4時間入れ
る。この時間が終わった後、被覆試料を炉から取り出
し、外囲室温で平衡させる。
【0034】次に被覆試料をインストロン引張り試験機
を用いて約50cm(20in)/分のクロスへッド速度で剥離
方式で木綿織物から引き剥がす。少なくとも五つの試料
の平均剥離接着力をグラム単位で記録する。
【0035】転移:上述したように被覆した試料を指で
軽く押し付けるだけで木綿織物基体にプレスして接触さ
せる。被覆試料を次に小さな平らな表面上に置き、約12
50g /平方インチの荷重をそれに適用する。次に平らな
表面を約40℃(105°F)の炉中に約16時間入れる。この
時間が終わった後、試料を炉から取り出し、外囲室温で
平衡させる。次に被覆試料をインストロン引張り試験機
を用いて約50cm(20in)/分のクロスへッド速度で剥離
方式で木綿織物基体から剥離する。少なくとも三つの試
料の平均剥離接着力をグラム単位で記録する。接着剤剥
離試験を行なった後、木綿織物上に付着した接着剤残留
物の量を記録する。この転移試験をナイロン織物を用い
て同じく繰り返すことができる。これらの試験の結果も
後に与えられている。
【0036】熱安定性:この試験では、前に記載した方
法を用いて配合した溶融配置用接着剤200gの試料を奇麗
なガラス瓶中に注ぎ、アルミニウム箔で覆う。次にその
接着剤試料を約350 °F±5°Fの温度に維持した強制
空気循環炉中に入れる。次に接着剤試料を8、24、及び
48時間の時間間隔で色の変化、相分離、及びゲル化につ
いて評価する。これらの試料の粘度の変化を測定し、初
期粘度と比較する。
【0037】上記試験の結果は、例1の組成物が、下着
を製造するのに慣用的に用いられてきた織物に吸収剤当
て物をしっかりと結合するのに充分な強さ及び適切な粘
着性を有することを示している。その配置用組成物は、
望ましくない接着剤残留物を何等残すことなくそれらの
織物から奇麗に剥離することが判明した。
【0038】例2〜10 次の例では本発明によるホットメルト配置用接着剤を前
に記述した手順を用いて製造した。更にこれらの同じ配
置用接着剤は次の表に記載するような組成を持ってい
た。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】 (a) シェル・ケミカル社により製造されているSISブ
ロック共重合体。 (b) エニケム・ケミカル社により製造されているSIS
ブロック共重合体。 (c) デクスコ・ケミカル社により製造されているSIS
ブロック共重合体。
【0041】分析された特定のSISブロック共重合体
中のスチレン濃度(%)と比較して粘度の関係について
の分析が行われた。特に上記情報の研究から、25%より
大きなスチレン濃度を有するSISブロック共重合体を
用いて製造した試料は、325°Fのセンチポアズ(cP)で
測定して遥かに好ましい粘度を持っていたことが認めら
れるであろう。このことは、25%より少ないスチレン濃
度(%)を有するSISブロック共重合体を有する配置
用接着剤組成物の粘度測定値を考慮に入れると驚くべき
ものである。特に、個々の試料の粘度が、スチレンの%
を14%から21%に増大すると、一定のままであるか、又
は増大するように見えることに注意すべきである。更
に、木綿及びナイロン基体の両方に対する接着剤残留物
の付着を比較して、配置用接着剤の適合性を決定するの
に用いられた試験は、スチレン濃度を増大しても、現在
の試験で用いられている布基体に接着剤残留物が付着す
る配置用接着剤の望ましくない特性を減少させることに
関して実質的な効果はなんら持たないように見えること
を示している。上述したことを考慮すると、25%を越え
てSISブロック共重合体中のスチレンの濃度を増大す
ると、異常に望ましい粘度特性を与える結果になり、更
に木綿或はナイロンの如き織物基体から、実質的量の接
着剤残留物を付着させることなく、配置用接着剤を容易
に剥がすことができるようになると言うことは全く予想
するこことは出来なかったものである。
【0042】例10〜35 次の例では、本発明者が気が付いた最も似かよった従来
技術であるコリンその他による米国特許第4,136,699
号;バッチIII による米国特許第4,411,954 号;レイコ
ビッツ(Raykovitz)による米国特許第4,704,110 号;シ
ーバーディング(Sieverding)による米国特許第4,835,20
0 号明細書に教示されている従来法に従って製造された
種々のホットメルト配置用接着剤を、本発明の教示に従
って製造された配置用接着剤の別の例と比較し、対照さ
せることにより、本発明の接着剤配合物により達成され
る優れた性能及び予期せざる結果を実例で示す。
【0043】箇条書き示した次の例では、そこに記載す
る従来技術の教示が夫々の例に関連している: 例11 本発明の最も低い範囲を外れた物理的特性を有する配置
用接着剤の試料。 例12、13、14 本発明に従って製造された配置用接着剤の試料で、有利
な粘度が達成されることを実際に示すために、スチレン
含有量が特定の範囲内で変化されている。 例15 コリンその他による米国特許第4,136,699 号明細書の教
示に従って製造された接着剤組成物。 例16〜19 バッチIII による米国特許第4,411,954 号明細書の教示
に従って製造された接着剤組成物。 例20〜26 レイコビッツによる米国特許第4,704,110 号明細書の教
示に従って製造された接着剤組成物。 例27 シーバーディングによる米国特許第4,833,193 号明細書
の教示に従って製造された接着剤組成物。 例28 ラクシュマナン(Lakshmanan)よる米国特許第4,857,594
号明細書の教示に従って製造された接着剤組成物。 例29〜35 セント・クレアによる米国特許第4,835,200 号明細書の
教示に従って製造された接着剤組成物。
【0044】
【表3】
【表4】
【0045】
【表5】
【表6】
【0046】
【表7】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
【表10】 (a) ファィヤーストーン・ケミカル社(Firestone Chemi
cal Co.)により製造されたもの。 (b) ペンレコ社(Penreco Co.)により製造されたもの。
【0049】上で与えたデーターを完全に分析すると、
従来の教示では、本発明の配置用接着剤の有利な粘度、
及び隣接する織物基体からその基体上に接着剤残留物を
付着させることなく奇麗に容易に剥がすことができるこ
とに関する本発明の利点を達成することは出来ないこと
が容易に認められるであろう。
【0050】特に、例11に関し、本発明の最も低い範囲
を外れたスチレン含有量を有する共重合体を用いた接着
剤組成物が配合されていることに注意すべきである。前
に述べた方法を用いて試験すると、その接着剤は、下の
織物基体上に許容出来ない量の接着剤残留物を付着し、
更に7625の許容出来ない高い粘度を有することが認めら
れる。例12、13、及び14に関し、これらの接着剤試料は
本発明に従って製造されているが、夫々の場合でスチレ
ン含有量は接着剤の特性を実証するように変化させてあ
ることが分かるであろう。各試料は下の織物基体から奇
麗に剥がれ、4910、2738、及び4375cPの許容可能な粘度
が夫々得られていることに注意されたい。例15はコリン
による米国特許第4,136,699 号明細書に教示されている
従来技術と本発明とを比較するために与えられている。
これに関し、レイコビッツによる米国特許第4,704,110
号に記載されているように、 接着剤材料は満足すべき剥
離性及び粘度を有するが、その組成物は「中間ブロック
が水素化されており、ブロック共重合体の量に対する割
合として比較的多量の油が必要である特別なブロック共
重合体を使用すること」が必要であり、「これらの水素
化された共重合体は比較的高価な原料であり、粘着化し
にくいものである」ことが分かるであろう。例16〜19は
バッチIIIその他による米国特許第4,411,954 号明細書
の教示に従って配合された。この情報を検討すると、こ
れらの接着剤配合物は望ましくない量の接着剤残留物を
付着し、且つ(又は)10,125、10,063、4,500 、及び2
0,500の望ましくない粘度を夫々有する点で不適切であ
ることが分かる。例20〜26はレイコビッツの米国特許第
4,704,110 号明細書に見出される教示に関係している。
これらの文献の研究及び上記データーの検討から、接着
剤組成物の各々は、不必要に高い粘度、即ち夫々6500、
8475、7500、8800、7175、11200 、及び7175の粘度であ
る点で望ましくないことが分かるであろう。例27〜35は
同様に望ましくない特性を有する。従って、従来法は、
本発明の配置用接着剤配合物により示される特性を持つ
接着剤組成物を与えるものではないことは明白である。
【0051】操作 本発明の記載した態様のものの操作は容易に分かるもの
と思われるが、ここで簡単に要約しておく。本発明の配
置用接着剤は繊維質基体に接着剤で付着させる吸収剤物
品と一緒に用いる場合に非常に役に立つものである。こ
れに関し、配置用接着剤により吸収剤物品はその接着剤
に起因する実質的量の残留物を織物基体上に付着させる
ことなくその織物に取り外し可能に付着させることがで
きる。更に、本発明の配置用接着剤は基体の繊維組織を
実質的に分裂させたり、さもなければ乱したりすること
はない。本発明で、吸収剤当て物は両側の第一及び第二
表面を有する本体を持ち、その第一表面は下着等でもよ
い基体と接触させて配置するのに用いられる。その場合
配置用接着剤は、吸収剤当て物を基体に取り外し可能に
付着させるために、吸収剤当て物の第一表面上にばらば
らな模様として適用する。前に述べた如く、本発明の配
置用感圧性接着剤は約325 °Fの流動温度で約2000〜50
00センチポアズの粘度及び約200 〜約400gの初期木綿剥
離接着力を有する。更に配置用接着剤は、共重合体100
部当たり少なくとも25部のスチレンを含むスチレン・イ
ソプレン・スチレンブロック共重合体約30部;テルペン
粘着化用樹脂約50部;可塑化用油約20部;及び有効な量
の安定化剤を含む組成を有する。別法として、配置用感
圧性接着剤は、共重合体100 部当たり約25部〜約50部の
スチレンを含むスチレン・イソプレン・スチレンブロッ
ク共重合体約15〜約50重量%;相容性粘着化用樹脂約30
重量%〜約70重量%;及び可塑化用油約5重量%〜約35
重量%から本質的になるものでもよい。
【0052】従って、本発明の配置用接着剤は、女性用
ナプキン等の如き吸収剤物品を、織物基体を含めた着物
上に接着剤により付着させるための充分信頼性のある実
際的手段を与えるものであり、更に吸収剤物品を織物基
体から、その織物基体上に実質的な接着剤残留物を付着
させることなく簡単に剥がすことができる手段を与える
ものであることが分かるであろう。前述したことの外
に、吸収剤物品と組合せて用いられる配置用接着剤は、
325 °Fの流動温度で約2000〜約5000センチポアズの範
囲に入る粘度及び約200 〜約400gの初期木綿剥離接着力
を特徴とする組成物を与える。
【0053】前記実施例は例示のために与えられたもの
であり、、本発明の範囲から離れることなく割合、手
順、及び材料を変化させることができることは当業者に
明らかであろう。従って、本発明は特許請求の範囲以外
で限定されるものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク デイー. アルパー アメリカ合衆国 ウイスコンシン州 53151 ニユー ベルリン アパートメン ト 105 サウス パインウツド クリー クコート 3245

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質基体に接着剤で付着させられる吸
    収剤物品で、基体上に該接着剤に起因する実質的な量の
    残留物を付着することなく基体から容易に剥がすことが
    でき、更に基体の繊維を乱さない吸収剤物品において、 両側の第一及び第二表面を有する主要本体を有する吸収
    剤当て物で、前記第一表面が基体と接触して配置される
    働きをする吸収剤当て物と、 前記基体上に前記吸収剤当てものを剥離可能に付着する
    ための前記吸収剤当て物の第一表面上にばらばらな模様
    で適用された感圧性配置用接着剤で、約325°Fの流動
    温度で約2000〜5000センチポアズの粘度及び約200 〜40
    0gの初期木綿剥離接着力を有し、更に (a) 共重合体100 部当たり少なくとも約25部のスチレン
    を含有するスチレン・イソプレン・ スチレンブロック共
    重合体約30部、 (b) 約50部の粘着化用樹脂、 (c) 約20部の可塑化用油、及び (d) 有効な量の安定化剤、 からなる感圧性配置用接着剤とからなる吸収剤物品。
  2. 【請求項2】 粘着化用樹脂が、 (a) 水素化されたものを含めたロジン及び変性ロジン、 (b) 水素化されたものを含めたロジン及び変性ロジンの
    グリセロール及びペンタエリトリトールエステル、 (c) ポリテルペン樹脂、 (d) 天然テルペンの共重合体及び三元重合体、 (e) フェノール変性テルペン、 (f) 水素化されたものを含めた脂肪族石油炭化水素樹
    脂、 (g) 水素化されたものを含めた芳香族石油炭化水素樹
    脂、及び (h) 水素化されたものを含めた脂肪族/芳香族炭化水素
    樹脂、 からなる群から選択された単一の樹脂又はそれらの混合
    物である請求項1に記載の吸収剤物品。
  3. 【請求項3】 粘着化用樹脂がスチレン化テルペンであ
    る請求項1に記載の吸収剤物品。
  4. 【請求項4】 可塑化用油がパラフィン油又はナフテン
    油である請求項1に記載の吸収剤物品。
  5. 【請求項5】 配置用接着剤が更に約0.1 重量%〜約2
    重量%の酸化防止剤/安定化剤を含む請求項1に記載の
    吸収剤物品。
  6. 【請求項6】 配置用接着剤が更に約5重量%までのワ
    ックスを含む請求項1に記載の吸収剤物品。
  7. 【請求項7】 第一又は衣類に面する表面を有する吸収
    剤当て物を含む衣類用剥離可能な吸収剤物品で、前記衣
    類に面する表面の一部分がホットメルト感圧性接着剤で
    被覆されており、然も、該接着剤は衣類上に何ら接着剤
    残留物を実質的に付着させることなく衣類から剥離さ
    れ、325 °Fの流動温度で約2000〜5500センチポアズの
    粘度を有し、前記ホットメルト感圧性接着剤が、 共重合体100 部当たり約25部から約50部のスチレンを含
    有するスチレン・イソプレン・ スチレンブロック共重合
    体約15〜約50重量%、 約30重量%〜約70重量%の相容性のある粘着化用樹脂、
    及び 約5重量%〜約35重量%の可塑化用油、から本質的にな
    る剥離可能な接着剤物品。
JP4096087A 1991-07-31 1992-03-24 配置用接着剤を有する吸収剤物品 Pending JPH05115507A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US73920291A 1991-07-31 1991-07-31
US07/739,202 1991-07-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05115507A true JPH05115507A (ja) 1993-05-14

Family

ID=24971251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4096087A Pending JPH05115507A (ja) 1991-07-31 1992-03-24 配置用接着剤を有する吸収剤物品

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0525251A1 (ja)
JP (1) JPH05115507A (ja)
BR (1) BR9200922A (ja)
CA (1) CA2058231A1 (ja)
MX (1) MX9201099A (ja)
SE (1) SE9200557L (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4870548B2 (ja) * 2003-01-31 2012-02-08 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 汚染防止装置の端部コーンまたは装着マットを固定するための断熱および/または装着構造体

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5266394A (en) * 1989-08-11 1993-11-30 The Dow Chemical Company Disposable articles of manufacture containing polystyrene-polyisoprene-polystyrene block copolymers
WO1999029198A1 (en) * 1997-12-10 1999-06-17 William Clark & Sons Limited Adhesive bonding
US6461462B1 (en) 1995-09-14 2002-10-08 William Clark & Sons Limited Adhesive bonding
USH2100H1 (en) 1996-03-26 2004-04-06 Kraton Polymers Llc Low stress relaxation adhesive having high molecular weight endblock copolymer
US6180229B1 (en) 1998-06-17 2001-01-30 H. B. Fuller Licensing & Financing, Inc. Hot melt pressure sensitive adhesive composition useful for contact coating on heat sensitive substrates
US6613175B1 (en) * 1999-04-08 2003-09-02 Mcneil-Ppc Inc. Method for making an absorbent article having a low autoadhesion attachment means
US6465557B1 (en) 1999-06-25 2002-10-15 Kraton Polymers U.S. Llc Hot melt pressure sensitive positioning adhesive
US6455627B1 (en) 1999-06-25 2002-09-24 Kraton Polymers Us Llc Hot melt pressure sensitive positions adhesive (II)
US20050013996A1 (en) * 2002-03-08 2005-01-20 Hatfield Stephen F. Hot melt pressure sensitive adhesives for disposable articles
CN101517028B (zh) * 2006-09-27 2013-07-17 H.B.富勒公司 包含植物蜡的热熔融压敏粘合剂组合物以及包含其的制品
WO2008097443A1 (en) * 2007-02-05 2008-08-14 Euromed Inc. Pressure sensitive sis co-polymer self-adhesive adhesive composition and article
CN107109173B (zh) 2014-12-17 2020-07-24 H.B.富乐公司 用于粘结成包塑料容器的热熔粘合剂组合物
EP3760684A1 (en) 2019-07-05 2021-01-06 Bostik Sa Low tack hot-melt pressure sensitive adhesives
EP4181850A1 (en) * 2020-07-17 2023-05-24 H.B. Fuller Company Hot melt pressure sensitive adhesive compositions and articles including the same
US20220387661A1 (en) * 2021-05-27 2022-12-08 H.B. Fuller Company Hot melt pressure sensitive adhesive compositions and articles including the same

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4411954A (en) * 1982-08-16 1983-10-25 National Starch And Chemical Corporation Hot melt pressure sensitive adhesive and diaper tape closures coated therewith
US4526577A (en) * 1984-01-09 1985-07-02 National Starch And Chemical Corporation Disposable article constructions
US4835200A (en) * 1986-12-19 1989-05-30 Shell Oil Company Color stable hot melt adhesive
IN171720B (ja) * 1987-08-31 1992-12-19 Minnesota Mining & Mfg
CA2010280C (en) * 1989-07-25 1998-10-06 William L. Bunnelle Hot melt adhesive having controlled property change
US5143968A (en) * 1989-08-11 1992-09-01 The Dow Chemical Company Polystyrene-polyisoprene-polystyrene block copolymers, hot melt adhesive compositions, and articles produced therefrom
KR100204813B1 (ko) * 1990-04-11 1999-06-15 알베르투스 빌헬무스 요아네스 ㅔ스트라텐 저 점도 저 작용온도 열 용융형 접착제용 스티렌- 이소프렌- 스티렌 블록 공중합체 조성물

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4870548B2 (ja) * 2003-01-31 2012-02-08 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 汚染防止装置の端部コーンまたは装着マットを固定するための断熱および/または装着構造体

Also Published As

Publication number Publication date
EP0525251A1 (en) 1993-02-03
SE9200557D0 (sv) 1992-02-25
SE9200557L (sv) 1993-02-01
BR9200922A (pt) 1993-03-09
MX9201099A (es) 1993-01-01
CA2058231A1 (en) 1993-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0802251B1 (en) Styrenic block copolymer based hot-melt adhesives
US5149741A (en) Hot melt construction adhesives for disposable soft goods
EP0723571B1 (en) Polystyrene-ethylene/butylene-polystyrene hot melt adhesive
US6143818A (en) Hot melt adhesive based on ethylene-propylene rubber (EPR) and semicrystalline olefinic polymers
JP5254542B2 (ja) 弾性アタッチメントを含む物品、および物品に弾性アタッチメントを形成する方法
AU635559B2 (en) Polystyrene-polyisoprene-polystyrene block copolymers, hot-melt adhesive compositions, and articles produced therefrom
JP4881164B2 (ja) 低適用温度弾性接着剤
AU774220B2 (en) Emollient resistant polybutylene-based hot melt adhesive
US5266394A (en) Disposable articles of manufacture containing polystyrene-polyisoprene-polystyrene block copolymers
JPH05115507A (ja) 配置用接着剤を有する吸収剤物品
JP5192121B2 (ja) 低適用温度ホットメルト接着剤
US20050013996A1 (en) Hot melt pressure sensitive adhesives for disposable articles
JP2005255993A (ja) ラジアルブロックコポリマー含有接着剤
EP0249979A2 (en) Hot melt pressure sensitive positioning adhesives
AU2005200590A1 (en) Adhesive containing radial block copolymer
KR20140012643A (ko) 높은 크리프 저항을 가지는 일회용품을 위한 저온 핫 멜트 접착제
AU2005200594A1 (en) Elastic attachment adhesive containing block copolymer
JP2007525574A (ja) アイオノマー含有ホットメルト接着剤
EP0615433A1 (en) THERMOPLASTIC ADHESIVE COMPOSITION AND CORRESPONDING ITEM.
US5591154A (en) Disposable absorbent product

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term