JPH05114880A - 携帯型移動無線端末 - Google Patents

携帯型移動無線端末

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JPH05114880A
JPH05114880A JP3273760A JP27376091A JPH05114880A JP H05114880 A JPH05114880 A JP H05114880A JP 3273760 A JP3273760 A JP 3273760A JP 27376091 A JP27376091 A JP 27376091A JP H05114880 A JPH05114880 A JP H05114880A
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JP
Japan
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voice
signal
pattern data
unit
mobile radio
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Application number
JP3273760A
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English (en)
Inventor
Yuji Hatano
雄治 波多野
Hitoshi Soda
均 曽田
Sadanori Ishikawa
禎典 石川
Jun Yamada
山田  純
Koji Ono
浩二 小野
Masahiro Furuya
正博 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】背景雑音の高いところでも使用者が大声を出さ
なくてすむ体積の小さい携帯型移動無線端末を提供す
る。 【構成】話者音声210はバッファ200を介して音声
認識装置202に入力される。音声認識装置202には
予め話者の想定使用状況に応じて登録された複数の音声
辞書(I)201が付随している。認識された単語出力2
11は音声合成装置204に入力される。音声合成装置
204には話者が変換を希望する声調に応じて複数の音
声辞書(II)203が付随している。合成音声212は音
声符号化装置206に入力される。 【効果】マイク入力から登録話者の音声として背景雑音
を抑制した音声のみを抽出可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動する使用者が携帯し
て使用する携帯型移動無線端末に係わり、特に音声信号
がデジタル信号に符号化されて送信されるデジタル式の
携帯型移動無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型移動無線端末は移動する使用者が
携帯して使用するものである。このため人間が生活する
中で種々の状況において使用される。その中には公衆の
集まる場所もあり、公共交通機関内等激しい背景雑音の
存在する場所もあればホテルのロビー、レストラン等声
を出すこと自体がはばかられる場所もある。
【0003】従来の移動無線端末ではこのような状況に
対処するためマイクの形状を工夫し、より強い指向性を
もたせることにより背景雑音の入力防止をしていた。指
向性が話者の口頭に対して鋭敏であれば使用者の発声が
小さくてもそれを背景雑音の中から明朗に識別すること
が可能であるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マイクの指向性を強く
すればするほど背景雑音の入力音声への混入は防止でき
るが、一般にマイクの指向性はマイクの体積と逆比例す
るため送信器の体積は増加する。特に、移動無線端末の
携帯性を改善しようとする場合、マイク体積の小型化は
制限され、指向性の強化には限界がある。ある程度良好
な携帯性を備えた携帯電話を使用する場合、使用者は背
景雑音に対抗して大声で通話せざるを得なくなり、周囲
に迷惑を及ぼすことになる。このために近年ホテルのロ
ビーや新幹線の車内(客室内)で携帯電話の使用が禁止
されるに至っている。
【0005】一方、移動無線の通信方式としては現在、
搬送波を音声信号でFM変調するアナログ方式が専ら使
用されている。そして、間もなくデジタル符号化された
音声信号で変調を行なうデジタル方式もサービスが開始
されることになっている。デジタル方式はアナログ方式
に比べて周波数の利用効率に優れることが最大の長所と
なっている。音声のデジタル符号化には源クロック周波
数(8kHz等)でサンプリングされた音声信号を20
ms(160サンプル)程度毎の音節に区分し、音節毎
のサンプルデータをコードブックと呼ばれる符号化辞書
との相関をとってベクトル量子化を行なう。そしてベク
トル量子化された信号をコード化して送信する。しか
し、このようなデジタル方式にしてもマイク入力から音
声符号化器に至るまでは本質的にはアナログ方式と異な
るところはない。このため使用者は背景雑音の大きいと
ころでは大声で通話せざるを得ないことには変わりなか
った。
【0006】また、アナログ方式の通信おいては、通話
者の音声に加工を施す場合であっても、せいぜい音質の
高低をつける程度の加工しか出来ず、通話者の好みに応
じた声調、アクセントなどの修正は不可能であった。
【0007】また、近年、移動型携帯電話の普及にとも
ない、究極的状態として携帯電話を一人が一台所有する
ことも考えられる。しかしながら、携帯電話自体を各個
人が一つずつ購入することは経済的ではなく、既存の据
置き型電話との併用という形で、通信システムの構築が
なされると考えられる。このような通信システムが構築
された場合、例えば、電話ボックスや新幹線の各座席に
通信に最低限必要な機能を備えた電話または移動電話が
備え付けられ、予め各個人に割り当てられた携帯電話用
のID番号を格納したICカードを脱着することによっ
て交信をおこなうようなサービスが予想される。ICカ
ードは大容量の記憶素子を格納可能なので、個人の識別
に用いるID番号の他、各ユーザ固有の情報、音声デー
タのディジタル化による通信データの記録が可能であ
る。以上の課題・分析に基づき、本発明では次の事項を
目的とする。
【0008】本発明の第1の目的は、背景雑音の強いと
ころでも通話者が通常の強さの声で良好な通話が可能で
あり、携帯性に優れた小型の携帯型移動無線端末を提供
することにある。本発明の第2の目的は、通話者の声調
等を通話者の希望するように変換して送信または受信可
能な携帯型移動無線端末を提供することにある。本発明
の第3の目的は、通話者の固有の情報を記録し、かつ、
携帯型移動無線端末本体とは別個に携帯可能な記録媒体
と、該記録媒体を装着することによって通信可能とな
り、上記第1及び第2の目的を達成する携帯型移動無線
端末を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の携帯型移動無線端末は、入力音声信
号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、予め携
帯型移動無線端末ユーザの音声パターンデータを登録し
た音声辞書メモリと、上記A/D変換部から出力された
ディジタル音声データを上記音声辞書メモリと照合し、
該当する音声辞書メモリ上の音声パターンデータを認識
し出力する音声認識部と、該音声認識部からの音声パタ
ーンデータを符号化して送信する音声符号化部とを備え
る。
【0010】上記第2の目的を達成するために、本発明
の携帯型移動無線端末は、入力音声信号をディジタル信
号に変換するA/D変換部と、予め携帯型移動無線端末
ユーザの音声パターンデータを登録した第1音声辞書メ
モリと、上記A/D変換部から出力されたディジタル音
声データを上記第1音声辞書メモリと照合し、該当する
上記第1音声辞書メモリ上の音声パターンデータを認識
し単語データとして出力する音声認識部と、予め携帯型
移動無線端末ユーザの複数種の音声パターンデータを登
録した第2音声辞書メモリと、該音声認識部からの単語
データを上記第2音声辞書メモリと照合し、該当する上
記第2音声辞書メモリ上の複数種の音声パターンデータ
からユーザの指定に応じて選択し、選択された音声パタ
ーンデータから音声信号を合成し、出力する音声合成部
と、該音声合成部の出力音声信号を符号化して送信する
音声符号化部とを備える。
【0011】尚、上記音声合成部は、音声認識部により
認識された単語データ列を構文比較により文章に変換し
た後、通話者の指定する型式の同義文章に変換し、その
文章を音声に変換するように構成しても良い。また、携
帯型移動無線端末は、更に入力音声信号を所定時間記憶
し、出力する遅延メモリを備え、上記音声合成部の出力
と遅延メモリからの音声信号とを所定の割合で、重み付
け加算するようにしてもよい。
【0012】また、予め送信者が分かっている場合に
は、上記携帯型移動無線端末の受信部を、予め送信者の
音声パターンデータを登録した受信者用音声辞書メモリ
と、ディジタル受信音声信号を上記受信者用音声辞書メ
モリと照合し、該当する受信者用音声辞書メモリ上の音
声パターンデータを認識し出力する受信音声認識合成部
と、該受信音声認識合成部からの音声パターンデータを
アナログ音声信号に変換するD/A変換部とから構成す
る。尚、上記受信音声認識合成部は音声認識により単語
に変換し、認識された単語列を構文比較により文章に変
換した後、話者の希望する型式の同義文章に変換し、そ
の文章を音声に再変換するように構成してもよい。
【0013】上記第3の目的を達成するために本発明の
携帯型移動無線端末は、予め携帯型移動無線端末ユーザ
の音声パターンデータを登録した音声辞書メモリを格納
した記録媒体と接続するためのコネクタ部と、入力音声
信号をディジタル信号に変換するA/D変換部と、上記
A/D変換部から出力されたディジタル音声データを上
記記録媒体内の上記音声辞書メモリと照合し、該当する
音声辞書メモリ上の音声パターンデータを認識し出力す
る音声認識部と、該音声認識部からの音声パターンデー
タを符号化して送信する音声符号化部とを備える。ま
た、上記記録媒体には上記音声認識部からの音声パター
ンデータを記録するためのメモリ部と、該メモリ部のデ
ータを表示するための表示部とを含めるようにしても良
い。更に、上記記録媒体に上述した受信者用音声辞書メ
モリを含め、上記携帯型移動無線端末の受信部を、ディ
ジタル受信音声信号を上記記録媒体内の受信者用音声辞
書メモリと照合し、該当する受信者用音声辞書メモリ上
の音声パターンデータを認識し出力する受信音声認識部
と、該受信音声認識部からの音声パターンデータをアナ
ログ音声信号に変換するD/A変換部とから構成するよ
うにしてもよい。
【0014】
【作用】本発明では、音声信号の符号化に際してデジタ
ル信号処理が適用されることに注目し、上記音声認識部
にて音声符号化に際して音声認識の技術を適用して話者
音声の強調を行なうことにより、背景雑音の音声送信信
号への混入を防止することができる。付加的な作用とし
ては、音声辞書メモリは予め携帯型移動無線端末ユーザ
の音声パターンデータが登録されているため、登録され
ていない音声の認識が出来ず、携帯型移動無線端末ユー
ザ以外の使用を禁止することができる。
【0015】尚、携帯型移動無線端末が様々な状況で使
用される可能性があることを考慮すると音声認識に際し
て使用される(第1)音声辞書に登録された音声パター
ンデータが唯一つであることは好ましくない。すなわち
話者が特に近辺の者に秘匿を要する通話を行う場合、ひ
そひそ声となって母音が退化する。話者が特に親愛の情
を抱く者と通話する場合、感情がこもって母音が強化さ
れるとともに周波数が高めにシフトする。話者が畏怖す
る上司と通話する場合には声が上ずってさらに周波数が
高くなる。このため音声辞書を話者の使用状況に応じて
複数個用意しておくことにより、音声認識の精度を向上
することができる。
【0016】また、認識された単語を音声に再変換する
際の第2の音声辞書も、音声認識に使用する第1の音声
辞書とは別個のものにすることにより話者の声調を変え
て送信することができる。これにより、交渉相手との通
話において自分の緊張を見抜かれないで済む。また目上
の者との通話において話者がどのような声調で話しても
穏やかな言葉を伝えることが可能である。また、女性の
単独居住者が保有する電話に見知らぬ第3者から電話が
かかってきた場合に男性の声で応答することが可能であ
り、いたずら電話を撃退することも可能である。
【0017】さらに音声認識により認識された単語列を
構文比較により文章に変換した後、話者の希望する型式
の同義文章に変換し、その文章を音声に再変換した後音
声符号化して送信することによって目上の者との通話に
おいて話者がどのような乱暴な言葉を使用しても折り目
正しい敬語が使われた言葉を伝えることが可能である。
【0018】なお、音声認識により認識された単語を音
声に再変換した出力を元の話者音声と重み付け加算し、
その出力を音声符号化して送信することによって話者固
有の声調と話者の希望する声調との間を任意に選択して
送信可能となることはもちろんである。
【0019】逆に受信音声符号を復号した後、音声認識
により単語に変換し、認識された単語列を構文比較によ
り文章に変換した後、話者の希望する型式の同義文章に
変換し、その文章を音声に再変換して受話することによ
って、自分にかかってくる様々な用件の電話を女性の甘
い言葉に変換することが可能であり、用件に拘らず自分
の不快感を排除することが可能である。
【0020】なお、通話中に単語として認識された話者
または相手方の音声を文字列としてICカード等の記録
媒体に記録することによって議事録の自動作成が実現さ
れる。
【0021】また、話者の話者自身の音声辞書、話者が
変換先として希望する音声辞書、文章変換を行うための
文章辞書等の登録情報をICカードに記録することによ
ってこれらを端末本体とは別個に携帯可能とすることが
でき、任意の携帯型移動無線端末を自分固有の端末とし
て使用することができる。
【0022】
【実施例】本発明の音声認識合成機能が適用される携帯
型デジタル移動無線端末の全体構成概略を図1に示す。
マイク101から入力される話者音声はA/D変換器1
02によってデジタル信号に変換される。このデジタル
信号は送信側音声処理系103を含むベースバンド信号
処理系104によってベースバンドの送信信号に変換さ
れ、続いて変調器105によって無線周波数に変換され
て送信アンテナ106より放射される。一方、受信アン
テナ115で検出される無線周波数帯域の入力は復調器
114によってベースバンド帯域の受信信号に変換さ
れ、続いて受信側音声処理系113を含むベースバンド
信号処理系104によって相手方音声に対応したデジタ
ル信号に変換される。このデジタル信号はD/A変換器
112によってアナログ信号に変換された後スピーカー
111を介して話者に聴取される。本発明の音声認識合
成機能は同図の送信側音声処理系103または受信側音
声処理系113に関するものである。
【0023】図2には送信側音声処理系103の構成例
を示す。話者音声210はバッファ200を介して音声
認識装置202に入力される。音声認識装置202には
予め登録された話者の音声辞書(I)201が付随してお
り、入力音声と辞書の内容を比較して音声を単語として
認識する。認識された単語出力211は音声合成装置2
04に入力される。音声合成装置204には音声辞書(I
I)203が付随しており、単語入力から辞書に基づいて
音声を合成する。合成音声212は音声符号化装置20
6に入力される。音声符号化装置206にはコードブッ
ク205が付随しており、音声入力をコードブックのデ
ータに対して展開するベクトル量子化を行い、符号デー
タとして送信する。
【0024】話者音声を登録話者固有の音声辞書と比較
して音声認識を行うことにより、話者音声に重畳した背
景雑音を排除可能である。同時に音声辞書に登録されて
いない登録話者以外の音声は単語として認識されないの
で送信されず、所有者以外の不正使用を禁止することが
できる。ここで音声辞書(I)201は話者が本端末を使
用する状況に応じて複数個用意されていて、その中から
話者による指定により、または、通話初期の音質解析に
より自動的に選択することにより、音声認識の精度を向
上することができる。例えば、小声で話す場合や通常の
発声で話す場合など、予め想定される状況に応じて数種
類用意していることが望ましい。音声辞書(II)203は
音声辞書(I)201と同一のものであってもよいが、異
なるものも含めて複数個用意することによって音声の声
調を変換して送信する自由度を増やすことができる。こ
れによって通話相手に与える印象を制御でき、対話・交
渉を有利に運べる効果がある。尚、音声認識に関する技
術は、FFT(fast Fourier transform)や線形予測法
(LPC:liner predictive coding)を用いた周波数分
析、フィルタバンク法やケプストラム法やLPC法によ
るパワースペクトル包絡推定、ホルマント抽出法を用い
た技術等により達成される。これらの手法については、
「コンピュータ ソフトウェア字典:J人工知能、J−V
III音声理解システム、丸善株式会社出版」等に記載され
ている。
【0025】図3には送信側音声処理系103の別の構
成例を示す。音声認識装置202からの単語出力211
は文章合成装置300に入力される。文章合成装置30
0には構文規則301が付随しており、文法に準拠して
単語を接続して意味の正しい文章を合成する。合成され
た文章304は同義語辞書303の付随した同義変換装
置302によって話者の希望する型式の同義文章305
に変換された後送信される。ここで構文規則301は話
者固有の文体で、予め想定される通話内容、通話相手に
対応して複数種用意されていて、それらの中から話者が
適当なものを予め選択すること等により、文章合成の精
度を向上することができる。同義語辞書303も予め想
定される通話内容、通話相手に対応して複数種用意され
ている。これにより通話の内容から相手を傷付けるよう
な言葉を取り除いたり、逆に適切な敬語を付加したりし
て通話相手に与える印象を制御できる。
【0026】図4には送信側音声処理系103の別の構
成例を示す。バッファ200を経た話者音声は、上述し
た音声認識合成の処理時間分入力音声データを一時的に
記憶し出力する遅延装置401を経た後、重み付け加算
器402に入力される。一方、重み付け加算器402に
は音声認識された単語を音声合成した出力212も入力
されている。これら2入力を重み付け加算し、その出力
を音声符号化して送信することによって話者固有の声調
と話者の希望する声調との間を任意に選択して送信可能
となる。音声合成出力は必ずしも自然に聞き取れる状態
ではないこともあるため、わずかなイントネーションの
変化を背景雑音が気にならない程度に加算したほうが良
い場合があるからである。
【0027】図5には受信側音声処理系113の構成例
を示す。受信された符号データ503は音声復号化装置
501に入力される。音声復号化装置206にはコード
ブック205が付随しており、符号データとコードブッ
クのデータとを畳み込みにより音声502を復号する。
通常では、そのまま復号音声を出力しても構わないが、
次の実施例では、受信した音声信号に加工を加えて出力
する場合を示す。
【0028】復号音声502はバッファ200を介して
音声認識装置202に入力される。音声認識装置202
には汎用もしくは予め予測される通話相手に対して登録
された音声辞書(III)504が付随しており、入力音声
と辞書の内容を比較して音声を単語として認識する。音
声認識装置202からの単語出力211は文章合成装置
300に入力される。文章合成装置300には構文規則
505が付随しており、文法に準拠して単語を接続して
意味の正しい文章を合成する。合成された文章304は
同義語辞書506の付随した同義変換装置302によっ
て話者の希望する型式の同義文章305に変換された後
音声合成装置204に入力される。音声合成装置204
には音声辞書(IV)507が付随しており、文章入力から
辞書に基づいて音声212を合成する。
【0029】ここで構文規則505は汎用もしくは予め
予測される通話相手に対応して複数個用意されていて、
それらの中から話者が適当なものを選択することによ
り、文章合成の精度を向上することができる。同義語辞
書506も予め想定される通話内容、通話相手に対応し
て複数個用意されている。音声辞書(IV)507も話者の
好む声調のものが好みに応じて複数個用意されている。
これにより通話の内容から自分の神経を逆なでするよう
な言葉を取り除いたり、逆に適切な敬語を付加したりし
て自分の不快感を排除することが可能である。
【0030】図6には送信側音声処理系103及び受信
側音声処理系113の別の構成例を示す。通話中に単語
として認識された話者または相手方の言葉を文字列とし
てメモリ601に記録する。これにより重要な用件を自
動的に記録したり、議事録を自動的に作成することがで
きる。
【0031】図7には送信側音声処理系103及び受信
側音声処理系113の別の構成例を示す。送信側で音声
認識及び合成を行うための音声辞書(I)201及び音声
辞書(II)203,受信側で音声認識及び合成を行うため
の音声辞書(III)504及び音声辞書(IV)507,通話
内容を記録するためのメモリ601をICカード700
の中に保持する。これにより話者固有の登録情報を端末
本体とは別個に携帯可能とすることができ、任意の携帯
型移動無線端末を自分固有の端末として使用することが
できる。
【0032】図8は、図7に示すICカード700を1
つに集積した場合の実施例を示す図である。機能的には
図7に示す携帯型移動無線端末と同様である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明によればマ
イク入力から登録話者の音声として認識可能な音節のみ
を抽出していくことが可能であるので、体積の小さいマ
イクを使用していても背景雑音の高いところにおいて使
用者が大声を出さずに通話可能になる。また、音声辞書
に登録されていない音声は認識されないので、所有者以
外の不正使用を実質的に禁止することができる。
【0034】さらに音声認識と音声合成の間に同義文章
変換の機能を付加したり、音声合成に際して声調変換を
実行可能であるので通話相手に与える印象を制御でき、
対話・交渉を有利に運べる効果がある。
【0035】また、受信音声信号に対しても同義文章変
換や声調変換を施せるので用件に拘らず自分の不快感を
排除することが可能である。
【0036】なお、通話中に単語として認識された話者
または相手方の音声を文字列としてに記録できるので議
事録の自動作成等が可能になる。
【0037】また、話者固有の登録情報を端末本体とは
別個に携帯可能とすることができるので、任意の携帯型
移動無線端末を自分固有の端末として使用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯型デジタル移動無線端末の全体構成概略図
【図2】携帯型デジタル移動無線端末の音声認識機能を
含む送信側音声処理系図
【図3】携帯型デジタル移動無線端末の音声認識及び文
章合成機能を含む送信側音声処理系図
【図4】携帯型デジタル移動無線端末の合成音声と入力
音声の重み付け加算機能を含む送信側音声処理系図
【図5】携帯型デジタル移動無線端末の音声認識及び文
章合成機能を含む受信側音声処理系図
【図6】携帯型デジタル移動無線端末の音声認識結果記
録機能を含む送信側及び受信側音声処理系図
【図7】話者登録情報及び通話内容をICカードに記録
させる携帯型デジタル移動無線端末の構成図
【図8】話者登録情報及び通話内容をICカードに記録
させる携帯型デジタル移動無線端末の他の構成図
【符号の説明】
101…マイク、102…A/D変換器、103…送信
側音声処理系、104…ベースバンド信号処理系、10
5…変調器、106…送信アンテナ、111…スピーカ
ー、112…D/A変換器、113…受信側音声処理
系、114…復調器、115…受信アンテナ、200…
バッファ、201…音声辞書(I)、202…音声認識装
置、203…音声辞書(II)、204…音声合成装置、2
05…コードブック、206…音声符号化装置、210
…話者音声、211…単語出力、212…合成音声、3
00…文章合成装置、301…構文規則、302…同義
変換装置、303…同義語辞書、304…合成文章、3
05…同義文章、401…遅延装置、402…重み付け
加算器、501…音声復号化装置、502…復号音声5
02、503…受信符号データ、504…音声辞書(II
I)、505…構文規則505、506…同義語辞書、5
07…音声辞書(IV)、601…メモリ、700…ICカ
ード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 純 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 小野 浩二 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 古谷 正博 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背景雑音が混入した入力音声信号を認識す
    ることによって音声信号を強調し、背景雑音を抑制して
    送信可能な携帯型移動無線端末であって、入力音声信号
    をディジタル信号に変換するA/D変換部と、予め携帯
    型移動無線端末ユーザの音声パターンデータを登録した
    音声辞書メモリと、上記A/D変換部から出力されたデ
    ィジタル音声データを上記音声辞書メモリと照合し、該
    当する音声辞書メモリ上の音声パターンデータを認識し
    出力する音声認識部と、該音声認識部からの音声パター
    ンデータを符号化して送信する音声符号化部とを備えた
    ことを特徴とする携帯型移動無線端末。
  2. 【請求項2】背景雑音が混入した入力音声信号を認識す
    ることによって音声信号を強調し、背景雑音を抑制して
    送信可能な携帯型移動無線端末であって、入力音声信号
    をディジタル信号に変換するA/D変換部と、予め携帯
    型移動無線端末ユーザの音声パターンデータを登録した
    第1音声辞書メモリと、上記A/D変換部から出力され
    たディジタル音声データを上記第1音声辞書メモリと照
    合し、該当する上記第1音声辞書メモリ上の音声パター
    ンデータを認識し単語データとして出力する音声認識部
    と、予め携帯型移動無線端末ユーザの複数種の音声パタ
    ーンデータを登録した第2音声辞書メモリと、該音声認
    識部からの単語データを上記第2音声辞書メモリと照合
    し、該当する上記第2音声辞書メモリ上の複数種の音声
    パターンデータからユーザの指定に応じて選択し、選択
    された音声パターンデータから音声信号を合成し、出力
    する音声合成部と、該音声合成部の出力音声信号を符号
    化して送信する音声符号化部とを備えたことを特徴とす
    る携帯型移動無線端末。
  3. 【請求項3】前記音声合成部は、前記音声認識部により
    認識された複数の単語データを構文比較により文章に変
    換した後、通話者の指定する型式の同義文章に変換し、
    その文章を音声信号として変換するように構成したこと
    を特徴とする請求項第2項記載の携帯型移動無線端末。
  4. 【請求項4】前記携帯型移動無線端末は、更に入力音声
    信号を所定時間記憶し、出力する遅延メモリを備え、前
    記音声合成部の出力と遅延メモリからの音声信号とを所
    定の割合で、重み付け加算するようにしたことを特徴と
    する請求項第1項及び第2項記載の携帯型移動無線端
    末。
  5. 【請求項5】前記携帯型移動無線端末の受信部は、予め
    送信者の音声パターンデータを登録した受信者用音声辞
    書メモリと、ディジタル受信音声信号を上記受信者用音
    声辞書メモリと照合し、該当する受信者用音声辞書メモ
    リ上の音声パターンデータを認識し出力する受信音声認
    識合成部と、該受信音声認識合成部からの音声パターン
    データをアナログ音声信号に変換するD/A変換部とか
    ら構成されることを特徴とする請求項第1項及び第2項
    記載の携帯型移動無線端末。
  6. 【請求項6】前記受信音声認識合成部は、上記受信者用
    音声辞書メモリを参照することにより前記ディジタル受
    信音声信号を単語データに変換するための受信音声認識
    部と、上記該単語データを構文比較により文章に変換
    し、話者の希望する型式の同義文章に変換し、該同義文
    章を音声パターンデータに変換するための受信音声合成
    部とから構成されることを特徴とする請求項第5項記載
    の携帯型移動無線端末。
  7. 【請求項7】背景雑音が混入した入力音声信号を認識す
    ることによって音声信号を強調し、背景雑音を抑制し送
    信可能な携帯型移動無線端末であって、予め携帯型移動
    無線端末ユーザの音声パターンデータを登録した音声辞
    書メモリを格納した記録媒体と接続するためのコネクタ
    部と、入力音声信号をディジタル信号に変換するA/D
    変換部と、上記A/D変換部から出力されたディジタル
    音声データを上記記録媒体内の上記音声辞書メモリと照
    合し、該当する音声辞書メモリ上の音声パターンデータ
    を認識し出力する音声認識部と、該音声認識部からの音
    声パターンデータを符号化して送信する音声符号化部と
    を備えたことを特徴とする携帯型移動無線端末。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007015319A1 (ja) * 2005-08-02 2007-02-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 音声出力装置、音声通信装置および音声出力方法
JP2007513568A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 携帯電話機に関連するカメラの可聴制御のシステム及び方法

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