JPH05114154A - 光ヘツド - Google Patents

光ヘツド

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JPH05114154A
JPH05114154A JP27281091A JP27281091A JPH05114154A JP H05114154 A JPH05114154 A JP H05114154A JP 27281091 A JP27281091 A JP 27281091A JP 27281091 A JP27281091 A JP 27281091A JP H05114154 A JPH05114154 A JP H05114154A
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JP
Japan
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objective lens
current
tilt correction
focus error
focusing coil
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JP27281091A
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English (en)
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Kazuyuki Fujio
一幸 藤尾
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光ディスク装置においてデータの書
込み、読出しを行う光ヘッドに関し、対物レンズのチル
ト補正を容易に行うことができる光ヘッドを提供するこ
とを目的とする。 【構成】レーザ光を光ディスク面上に集光する対物レン
ズと、対物レンズに対して対称の位置に設けられ、フォ
ーカス誤差信号に応じたフォーカス誤差電流が流れるフ
ォーカシングコイル15a、15bを有するアクチュエ
ータとを備えた光ヘッドにおいて、フォーカシングコイ
ル15aに流れるフォーカス誤差電流の電流値とフォー
カシングコイル15bに流れるフォーカス誤差電流の電
流値とをチルト補正量に応じた量だけ制御して、対物レ
ンズの光軸と光ディスク面との角度がほぼ直角になるよ
うに、対物レンズのチルト成分を補正するチルト補正手
段を有するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置におい
てデータの書込み、読出しを行う光ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置において、良好なデータ
の書込み、読出しを行うには、光ヘッドの対物レンズの
光スポットをできるだけ小さくして光ディスク面に照射
する必要がある。従って、光ディスクの製造段階におい
て、光ディスク面の反りや偏心等を考慮して、個々に光
ヘッドの最終調整を行う必要がある。この光ディスクの
光ヘッドの最終調整の一つにチルト補正がある。チルト
補正は、光ヘッドの対物レンズを通過したレーザ光が光
ディスク面上に集光する際、対物レンズの光軸が光ディ
スク面に対して垂直になるように、かつ光スポットが収
差を生じないように調整することである。
【0003】図5を用いて従来の光ヘッドのチルト補正
について説明する。図5(a)はチルト補正前の光ヘッ
ドを示す図である。キャリッジ100は、リニアモータ
等のスライド送り機構102により、光ディスク106
面に対し平行でありトラック方向に移動可能になってい
る。キャリッジ100内には発光/受光系と対物レンズ
18間に光を伝達する立上げミラー104が内蔵されて
いる。キャリッジ100上にはアクチュエータ1がネジ
止め等により固定されている。アクチュエータ1内には
対物レンズ18を駆動するフォーカシングサーボ機構及
びトラッキングサーボ機構(図示せず)が内蔵されてい
る。
【0004】図5(a)では、発光/受光系の光線束
(二点鎖線)と対物レンズ18の光軸が一致せず、対物
レンズ18の光軸が光ディスク面に対して垂直でないチ
ルトを示している。このような場合、対物レンズ18の
焦点面上に光ディスク106面が一致したとしても、焦
平面上で収差を生じてしまうことから光スポットが広が
ってしまい、良好なデータの書込み、読出しを行うこと
ができなくなるという問題が生じる。
【0005】そこで、図5(b)に示すようにアクチュ
エータ1とキャリッジ100の間にスペーサ108を挟
み込んでチルト補正を行っている。例えば対物レンズ1
8の光軸が光ディスク106の円周方向で傾いていた場
合、アクチュエータ1とキャリッジ100をねじ止めす
る際に、光ディスク106の円周方向にスペーサ108
を挟み込んで、対物レンズ18の光軸と光ディスク10
6面が垂直になるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクチ
ュエータ1と光ディスク106面の間隔は1mm強程度
と狭く、また、光源に用いるレーザ光は可視領域外の光
であることから、スペーサ108を挟み込む調整は試行
錯誤的となってしまい、最適なスペーサ108の厚さを
判断すること、及びスペーサ108をアクチュエータ1
とキャリッジ100の最適な位置に挟み込むことが困難
であるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、対物レンズのチルト補正
を容易に行うことができる光ヘッドを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、レーザ光を
光ディスク面上に集光する対物レンズと、前記対物レン
ズに対して対称の位置に設けられ、フォーカス誤差信号
に応じたフォーカス誤差電流が流れる第1及び第2のフ
ォーカシングコイルを有し、前記対物レンズを光軸方向
に駆動するアクチュエータとを備えた光ヘッドにおい
て、前記アクチュエータは、前記第1のフォーカシング
コイルに流れる前記フォーカス誤差電流の電流値と前記
第2のフォーカシングコイルに流れる前記フォーカス誤
差電流の電流値とをチルト補正量に応じた量だけ制御し
て、前記対物レンズの光軸と前記光ディスク面との角度
がほぼ直角になるように、前記対物レンズのチルト成分
を補正するチルト補正手段を有することを特徴とする光
ヘッドによって達成される。
【0009】
【作用】本発明によれば、アクチュエータのフォーカシ
ングコイルに流れる電流を制御して対物レンズのチルト
成分を補正するので容易にチルト補正を行うことができ
る。
【0010】
【実施例】本発明の第1の実施例による光ヘッドを図1
及び図2を用いて説明する。まず、図1を用いて本実施
例の光ヘッドのアクチュエータの構造を説明する。図1
(a)は正面図、図1(b)は平面図、図1(c)はX
−X断面図、図1(d)はY−Y断面図である。
【0011】アクチュエータ1の基台としてベース11
が設けられている。ベース11から二つのヨーク12が
垂直上方に延びて一体的に形成されている。二つのヨー
ク12の内側にはマグネット14が取付けられている。
対物レンズ18は対物レンズホルダ17により保持され
ている。対物レンズホルダ17端部には、対物レンズ1
8を光軸方向に平行移動させることができるように、光
ディスクの円周方向に対物レンズ18を挟んで対称の位
置に、光軸方向の駆動力を発生させるフォーカシングコ
イル15a、15bと、光軸と垂直なトラック方向の駆
動力を発生させるトラッキングコイル16がそれぞれ設
けられている。
【0012】対物レンズホルダ17端部のトラッキング
コイル16、及びフォーカシングコイル15a、15b
の内側にフォーカシングコイル15a、15bで周囲壁
部を形成した穴部が設けられ、穴内部にフォーカシング
コイル15a、15bと一定の空間をおいてベース11
と一体に形成されたポールピース13が設けられてい
る。ベース11及びヨーク12、マグネット14、ポー
ルピース13で磁気回路を構成している。対物レンズホ
ルダ17の対物レンズ18と反対側には重量バランスを
とるためのカウンタウェイト19が取付けられている。
【0013】対物レンズホルダ17は上下左右の4本の
サスペンションワイヤ20により可動自在に支持されて
いる。ベース11の1辺から垂直上方に延びるサスペン
ションワイヤ係止板22が形成され、対物レンズホルダ
17側部にホルダ係止部23が形成され、これらサスペ
ンションワイヤ係止板22とホルダ係止部23間をダン
パ21内に埋込まれたサスペンションワイヤ20により
接続して、対物レンズホルダ17をあらゆる方向に動き
得るように支持している。
【0014】トラッキングコイル16に流す電流に応じ
て対物レンズホルダ17はトラック方向に駆動され、フ
ォーカシングコイル15a、15bに流す電流に応じて
対物レンズホルダ17は光軸方向に駆動される。例え
ば、図1(d)に示すように、ベース11及びヨーク1
2、マグネット14、ポールピース13の方向に磁界が
形成されているとすれば、フォーカシングコイル15
a、15bを流れる電流I1、I2の方向が図に示すよ
うな方向に流れると(×は紙面の表から裏へ、○は紙面
の裏から表に向かう方向であるとする)、フレミングの
左手の法則により、図中F1、F2の矢印に示すように
力が働き、対物レンズホルダ17は、光軸上を光ディス
ク側に平行移動する。
【0015】次に、図2を用いて本実施例による光ヘッ
ドのアクチュエータに設けたチルト補正機構について説
明する。本実施例のチルト補正機構は、フォーカシング
サーボ機構内に簡単なチルト補正回路を設けたことを特
徴としている。フォーカシングサーボ機構は、光ヘッド
の対物レンズと光ディスク面の距離を一定に保つための
サーボ機構である。通常、対物レンズの焦点深度は、±
1μm程度であり、光ディスク面の反りは100μm程
度である。フォーカシングサーボ機構により、ディスク
面が回転と共に上下動するのに追従して、対物レンズを
上下させ、常に焦点を合わせておくことができる。
【0016】対物レンズ18のフォーカス誤差をディテ
クタ(図示せず)により検出し、検出されたフォーカス
誤差信号を演算増幅器36及び38の正相入力端子に入
力する。演算増幅器36はフォーカシングコイル15a
を駆動するためのもので、演算増幅器38はフォーカシ
ングコイル15bを駆動するためのものである。演算増
幅器36の出力に応じた電流がフォーカシングコイル1
5aに流れ、演算増幅器38の出力に応じた電流がフォ
ーカシングコイル15bに流れる。
【0017】上述の通り、フォーカシングコイル15a
及び15bは対物レンズ18に対して対称に設けられて
いるから、フォーカシングコイル15a及び15bに同
じ電流値の電流が流れる場合は、対物レンズ18は焦点
が合うまでフォーカス方向に平行移動を行う。フォーカ
シングコイル15aを流れる電流は、演算増幅器36の
逆相入力端子に接続された電流検出用抵抗40を介して
グランド(接地)に流れる。電流検出用抵抗40には電
流に比例した電圧が発生する。この電圧が演算増幅器3
6の逆相入力端子に入力され、入力電圧に比例した電流
を流す電流帰還型の回路構成がなされている。
【0018】同様に、フォーカシングコイル15bを流
れる電流は、演算増幅器38の逆相入力端子に接続され
た電流検出用抵抗42を介してグランド(接地)に流れ
る。電流検出用抵抗42には電流に比例した電圧が発生
する。この電圧が演算増幅器38の逆相入力端子に入力
され、入力電圧に比例した電流を流す電流帰還型の回路
構成がなされている。
【0019】演算増幅器36の逆相入力端子にはさらに
直流電圧を印加するための抵抗44及び半固定抵抗46
が接続されている。この半固定抵抗46の抵抗値を調整
することにより、演算増幅器36の逆相入力端子に直流
電圧を印加して、演算増幅器36の逆相入力端子に入力
する直流電圧を変えることができる。演算増幅器36の
逆相入力端子の入力電圧を変えることにより演算増幅器
36の出力を調整することができ、フォーカシングコイ
ル15aに流れる電流を調節することができる。半固定
抵抗46の抵抗値を調整することにより、フォーカシン
グコイル15aに流れる電流をフォーカシングコイル1
5bに流す電流より大きくすれば、フォーカシングコイ
ル15aの移動量の方がフォーカシングコイル15bの
移動量より大きくなり、従って、対物レンズ18を傾け
ることができ、従来のようにスペーサをアクチュエータ
とキャリッジ間に挟込むことなく対物レンズ18のチル
ト補正をすることができる。なお、フォーカシングコイ
ル15a及び15bは、光ディスクのトラックの接線方
向に位置しているため、上記説明によるチルト補正は、
光ディスクのトラックの接線方向のチルト補正である。
【0020】フォーカシングコイル15aのドライブ側
だけに上述のチルト補正のための回路を設けても、チル
ト補正が可能であるが、この場合は対物レンズ18は、
フォーカシングコイル15b側を支点にして、フォーカ
シングコイル15a側が上下動することになる。対物レ
ンズ18の中心をチルト補正の中心にするためには、図
2に示すように、フォーカシングコイル15b側にもチ
ルト補正の回路を設ければよい。即ち、抵抗48及び半
固定抵抗50を演算増幅器38の逆相入力端子に接続す
る。半固定抵抗50を調整して対物レンズ18を傾ける
動作は、前述の半固定抵抗46を調整して対物レンズ1
8を傾ける場合と同様である。
【0021】このように、フォーカシングサーボ機構に
簡単な回路を付加するだけで、電子的にチルト補正を行
うことができる。試行錯誤的にスペーサを挟む従来のチ
ルト補正に比べてフォーカシングサーボ機構を利用して
容易にトラック方向のチルト補正を行うことができる。
本発明の第2の実施例による光ヘッドのチルト補正機構
を図3を用いて説明する。図2は本実施例による光ヘッ
ドのアクチュエータのチルト補正回路の説明図である。
本実施例におけるアクチュエータ1の構造は第1の実施
例と同様であるので説明は省略する。
【0022】対物レンズ18のフォーカス誤差をディテ
クタ(図示せず)により検出し、検出されたフォーカス
誤差信号を演算増幅器52の正相入力端子に入力する。
本実施例に用いたフォーカシングサーボ機構は、一つの
演算増幅器52によりフォーカシングコイル15a及び
15bを駆動することを特徴としている。演算増幅器5
2の出力に応じた電流は、分岐して一つは電流検出用抵
抗54を介してフォーカシングコイル15aに流れる。
他の一つは電流検出用抵抗56を介してフォーカシング
コイル15bに流れる。
【0023】フォーカシングコイル15a及び15bは
対物レンズ18に対して対称に設けられているから、フ
ォーカシングコイル15a及び15bに同じ電圧値の電
流が流れる場合は、対物レンズ18はフォーカス方向に
焦点が合うまで平行移動を行う。電流検出用抵抗54の
両端に抵抗58と抵抗61が接続され、それぞれの一端
が電流検出用増幅器60の正相入力端子と逆相入力端子
とに接続されている。電流検出用増幅器60の出力端子
と電流検出用増幅器60の逆相入力端子の間には抵抗6
4が挿入されている。
【0024】同様に、電流検出用抵抗56の両端に抵抗
66と抵抗70が接続され、それぞれの一端が電流検出
用増幅器68の正相入力端子と逆相入力端子とに接続さ
れている。電流検出用増幅器68の出力端子と電流検出
用増幅器68の逆相入力端子の間には抵抗74が挿入さ
れている。電流検出用増幅器60の出力及び電流検出用
増幅器68の出力はそれぞれ抵抗62及び72を介して
演算増幅器52の逆相入力端子に接続されている。
【0025】即ち、電流検出用抵抗54、56には、フ
ォーカシングのためにフォーカシングコイル15a、1
5bに流すべき電流に比例した電圧が発生する。この電
圧を電流検出用増幅器60、68で増幅し、抵抗62、
72を介して演算増幅器52の逆相入力端子に入力する
ことにより、入力電圧に比例した電流を流す電流帰還型
の回路構成がなされている。
【0026】電流検出用抵抗54とフォーカシングコイ
ル15a間に直流電圧を印加して、フォーカシングコイ
ル15aに流れる電流を制御するための半固定抵抗76
が直流電流増幅器78を介して接続されている。この半
固定抵抗76の抵抗値を調整することにより、フォーカ
シングコイル15aに流れる電流を調節することができ
る。半固定抵抗76の抵抗値を調整することにより、フ
ォーカシングコイル15aに流れる電流をフォーカシン
グコイル15bに流す電流より大きくすれば、フォーカ
シングコイル15aの移動量の方がフォーカシングコイ
ル15bの移動量より大きくなり、従って、対物レンズ
18を傾けることができ、従来のようにスペーサをアク
チュエータとキャリッジ間に挟込むことなく対物レンズ
18のチルト補正をすることができる。なお、本実施例
のアクチュエータのフォーカシングコイル15a及び1
5bは、光ディスクのトラックの接線方向に位置してい
るため、上記説明によるチルト補正は、光ディスクのト
ラックの接線方向のチルト補正である。
【0027】また、第1の実施例に示したように、フォ
ーカシングコイル15b側にも半固定抵抗及び直流電流
増幅器を設けるようにして、対物レンズ18の中心を回
転中心としてチルト補正を行うことも可能である。図3
下部は本実施例に用いたアクチュエータのトラッキング
サーボ機構の回路図である。
【0028】対物レンズ18のトラッキング誤差をディ
テクタ(図示せず)により検出し、検出されたトラッキ
ング誤差信号を演算増幅器80の正相入力端子に入力す
る。演算増幅器80の出力に応じた電流は、電流検出用
抵抗82を介してトラッキングコイル16に流れる。ト
ラッキングコイル16に電流が流れることにより、対物
レンズ18をトラッキング方向に移動させることができ
る。
【0029】電流検出用抵抗82の両端に抵抗84と抵
抗88が接続され、それぞれの一端が電流検出用増幅器
86の正相入力端子と逆相入力端子とに接続されてい
る。電流検出用増幅器86の出力端子は抵抗92を介し
て電流検出用増幅器86の逆相入力端子に接続されてい
る。電流検出用増幅器86の出力は抵抗90を介して演
算増幅器80の逆相入力端子に接続されている。即ち、
電流検出用抵抗82には、トラッキングのためにトラッ
キングコイル16に流すべき電流に比例した電圧が発生
する。この電圧を電流検出用増幅器86で増幅し、抵抗
90を介して演算増幅器80の逆相入力端子に入力する
ことにより、入力電圧に比例した電流を流す電流帰還型
の回路構成がなされている。
【0030】このように、本実施例によれば、第1の実
施例と同様にフォーカシングサーボ機構に簡単な回路を
付加するだけで、電子的にチルト補正を行うことができ
る。また、一つの演算増幅器でフォーカシング及びチル
ト補正ができ、しかも第1の実施例のように二つの演算
増幅器を必要としないから、コスト的なメリットも大き
い。試行錯誤的にスペーサを挟む従来のチルト補正に比
べてフォーカシングサーボ機構を利用して容易にトラッ
ク方向のチルト補正を行うことができる。
【0031】対物レンズ18を固定した対物レンズホル
ダ17は、4本のサスペンションワイヤ20により可動
自在に支持されているが、このサスペンションワイヤ2
0は対物レンズホルダ17に設けられたフォーカシング
コイル15a、15b及びトラッキングコイル16の信
号引出し線としても用いられている。このサスペンショ
ンワイヤ20の数を増やすことは、アクチュエータの動
特性等の点から好ましくない。従って、フォーカシング
コイル15a、15b及びトラッキングコイル16の引
出し線は4本以内にする必要がある。本実施例の回路構
成であれば、図3中A、B、Cで示した部分及びグラン
ド線の合計4本の信号取出し線で済むので、上記要求を
満足することができる。
【0032】本発明の第3の実施例による光ヘッドのチ
ルト補正機構を図4を用いて説明する。本実施例におけ
るチルト補正機構は、第2の実施例における半固定抵抗
76の代りに、フォーカシングコイル15aに流れる電
流を逐次制御するためのチルト補正用フィードバック回
路を設けたことに特徴を有する。本実施例におけるアク
チュエータ1の構造及び半固定抵抗76を除くチルト補
正回路は第1又は第2の実施例と同様であるので、説明
を省略する。
【0033】本実施例におけるチルト補正用フィードバ
ック回路を説明する。まず、再生信号をハイパスフィル
タ110に入力する。ハイパスフィルタ110により数
10Hzから100kHzの低域のノイズ成分である周
波数成分が除去される。低域周波数成分が除去された信
号は、絶対値回路112に入力され、次に数100Hz
のカットオフ周波数のローパスフィルタを有するピーク
ホールド回路114を通過して平滑化された信号とな
る。平滑化された信号は、例えば16ビットのA/Dコ
ンバータ116に入力され、デジタル化されてプロセッ
サ118に入力する。プロセッサ118では、フォーカ
シングコイル15aで最適なチルト補正がされるように
直流電流増幅器78への出力電圧値が計算される。プロ
セッサ118には、チルト補正用の出力電圧値を記憶し
ておくRAM等のメモリ(図示せず)が設けられ、フィ
ードバックを行わない場合には、このメモリ領域に記憶
されたチルト補正用の出力電圧値を用いてチルト補正を
行うことができる。計算された、又は記憶されたチルト
補正用の出力電圧値はD/Aコンバータ120によりア
ナログ信号に変換されて直流電流増幅器78に入力す
る。
【0034】このように、再生信号をフィードバックし
て直流電流増幅器78へ最適な電圧値を出力する自動制
御を行うことにより、半固定抵抗76を調整してチルト
補正量を決定するよりも、より簡便に最適なチルト補正
を行うことができる。また、最適なチルト補正量は経時
的に変化するので、一定の時間間隔で再調整を行う必要
があるが、半固定抵抗76を用いた場合よりも本実施例
のフィードバック回路を用いるほうが容易に再調整を行
うことができる。
【0035】さらに、記録/再生信号を入力として使用
すれば、光ディスクと対物レンズとの間に静的に存在す
るチルトに加えて、反りを有する光ディスクが回転する
ことにより生じる動的なチルト成分に対しても、リアル
タイムでチルト補正を行うことが可能になる。
【0036】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、アクチュ
エータのフォーカシングコイルに流れる電流を簡便な回
路により制御することにより、容易に対物レンズのチル
ト成分を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光ヘッドのアクチ
ュエータを示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例による光ヘッドのアクチ
ュエータに設けたチルト補正機構を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例による光ヘッドのアクチ
ュエータに設けたチルト補正機構を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例による光ヘッドのアクチ
ュエータに設けたチルト補正機構を示す図である。
【図5】従来の光ヘッドのアクチュエータのチルト補正
を説明する図である。
【符号の説明】
1…アクチュエータ 11…ベース 12…ヨーク 13…ポールピース 14…マグネット 15a、15b…フォーカシングコイル 16…トラッキングコイル 17…対物レンズホルダ 18…対物レンズ 19…カウンタウェイト 20…サスペンションワイヤ 21…ダンパ 22…サスペンションワイヤ係止板 23…ホルダ係止部 36、38…演算増幅器 40、42…電流検出用抵抗 44、46、48、50…抵抗 52…演算増幅器 54、56…電流検出用抵抗 58…抵抗 60…電流検出用増幅器 61、62、64、66…抵抗 68…電流検出用増幅器 70、72、74…抵抗 76…半固定抵抗 78…直流電流増幅器 80…演算増幅器 82…電流検出用抵抗 84…抵抗 86…電流検出用増幅器 88、90、92…抵抗 100…キャリッジ 102…スライド送り機構 104…立上げミラー 106…光ディスク 108…スペーサ 110…ハイパスフィルタ 112…絶対値回路 114…ピークホールド回路 116…A/Dコンバータ 118…プロセッサ 120…D/Aコンバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を光ディスク面上に集光する対
    物レンズと、 前記対物レンズに対して対称の位置に設けられ、フォー
    カス誤差信号に応じたフォーカス誤差電流が流れる第1
    及び第2のフォーカシングコイルを有し、前記対物レン
    ズを光軸方向に駆動するアクチュエータとを備えた光ヘ
    ッドにおいて、 前記アクチュエータは、 前記第1のフォーカシングコイルに流れる前記フォーカ
    ス誤差電流の電流値と前記第2のフォーカシングコイル
    に流れる前記フォーカス誤差電流の電流値とをチルト補
    正量に応じた量だけ制御して、前記対物レンズの光軸と
    前記光ディスク面との角度がほぼ直角になるように、前
    記対物レンズのチルト成分を補正するチルト補正手段を
    有することを特徴とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ヘッドにおいて、 前記チルト補正手段は、 前記第1のフォーカシングコイルに流れる前記フォーカ
    ス誤差電流に前記チルト補正量に応じたチルト補正電流
    を重畳させることにより、 前記対物レンズのチルト成分を補正することを特徴とす
    る光ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ヘッドにおいて、 前記チルト補正手段は、 前記第1のフォーカシングコイルに流れる前記フォーカ
    ス誤差電流に所定のチルト補正電流を重畳させ、 前記第2のフォーカシングコイルに流れる前記フォーカ
    ス誤差電流に前記所定のチルト補正電流と逆向きのチル
    ト補正電流を重畳させることにより、 前記対物レンズのチルト成分を補正することを特徴とす
    る光ヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100437782C (zh) * 2005-05-17 2008-11-26 三星电子株式会社 基于非失真控制信号的倾斜控制器及其光学再现设备
US7570552B2 (en) 2004-01-27 2009-08-04 Panasonic Corporation Optical disk apparatus which changes a tilt value of an objective lens and method of recording with such optical disk apparatus
US8254239B2 (en) 2007-08-02 2012-08-28 Panasonic Corporation Complex objective lens including saw-tooth diffractive element for using on blue, red and infrared lights

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