JPH05113055A - 雪庇除去処理装置 - Google Patents
雪庇除去処理装置Info
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- JPH05113055A JPH05113055A JP30673091A JP30673091A JPH05113055A JP H05113055 A JPH05113055 A JP H05113055A JP 30673091 A JP30673091 A JP 30673091A JP 30673091 A JP30673091 A JP 30673091A JP H05113055 A JPH05113055 A JP H05113055A
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- canopy
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雪庇が凍結等により固化している場合にも、
これを良好且つ確実に除去できるようにする。 【構成】 スノーシェッド2の出入口2aの上位に、屋
根2bから庇状に連なる雪庇剪断体3を傾動自在に設け
る。この雪庇剪断体3をシリンダ7により上方に傾動さ
せることにより、雪庇剪断体3上の積雪層9を排除す
る。
これを良好且つ確実に除去できるようにする。 【構成】 スノーシェッド2の出入口2aの上位に、屋
根2bから庇状に連なる雪庇剪断体3を傾動自在に設け
る。この雪庇剪断体3をシリンダ7により上方に傾動さ
せることにより、雪庇剪断体3上の積雪層9を排除す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、北陸等の多雪地域にお
いて設置されるスノーシェッド等の建築物の出入口に発
生する雪庇を除去するための雪庇除去処理装置に関する
ものである。
いて設置されるスノーシェッド等の建築物の出入口に発
生する雪庇を除去するための雪庇除去処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】スノーシェッド等の出入口に発生する雪
庇は、降雪,気温の変化,風の影響等により自重に耐え
切れなくなると、出入口側の道路や線路等に突然落下す
るから、これを放置しておくことは甚だ危険である。こ
のため、雪庇が発生した場合、一般には、作業者が屋根
に上がって雪庇を人為的に除去するようにしているが、
かかる雪庇の除去作業は甚だ危険を伴うものであり、過
酷な労働を強いるものであった。
庇は、降雪,気温の変化,風の影響等により自重に耐え
切れなくなると、出入口側の道路や線路等に突然落下す
るから、これを放置しておくことは甚だ危険である。こ
のため、雪庇が発生した場合、一般には、作業者が屋根
に上がって雪庇を人為的に除去するようにしているが、
かかる雪庇の除去作業は甚だ危険を伴うものであり、過
酷な労働を強いるものであった。
【0003】そこで、近時、出入口に横方向に張設した
ロープを昇降操作できるようにしておき、ロープを雪庇
に押し付けつつ上昇させていくことによって、雪庇を根
元から切り落とすようにした雪庇除去処理装置が提案さ
れており、雪庇除去作業における危険,労力負担の軽減
が期待された。
ロープを昇降操作できるようにしておき、ロープを雪庇
に押し付けつつ上昇させていくことによって、雪庇を根
元から切り落とすようにした雪庇除去処理装置が提案さ
れており、雪庇除去作業における危険,労力負担の軽減
が期待された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる装置は
実用上問題があり、現実的には採用できないものであっ
た。すなわち、雪庇は、それが凍結しているものである
場合には勿論、凍結していない場合にも、自重により押
し固められた堅牢な雪塊となっているものであるから、
ロープを単に上下に押し引きしただけでは到底切断し得
ない。無理に切断しようとすれば、ロープの緊張支持機
構や昇降駆動機構等が破損する。
実用上問題があり、現実的には採用できないものであっ
た。すなわち、雪庇は、それが凍結しているものである
場合には勿論、凍結していない場合にも、自重により押
し固められた堅牢な雪塊となっているものであるから、
ロープを単に上下に押し引きしただけでは到底切断し得
ない。無理に切断しようとすれば、ロープの緊張支持機
構や昇降駆動機構等が破損する。
【0005】本発明は、このような点に鑑み、雪庇が凍
結等により固化している場合にも、これを良好且つ確実
に除去しうる雪庇除去処理装置を提供することを目的と
するものである。
結等により固化している場合にも、これを良好且つ確実
に除去しうる雪庇除去処理装置を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の雪庇除去処理装置は、スノーシェッド等の建築物の
出入口に、その上位に位置して建築物の屋根から庇状に
連なる雪庇剪断体を上方又は下方に傾動自在に設けると
共に、この雪庇剪断体を傾動操作させる操作機構を設け
たものである。
明の雪庇除去処理装置は、スノーシェッド等の建築物の
出入口に、その上位に位置して建築物の屋根から庇状に
連なる雪庇剪断体を上方又は下方に傾動自在に設けると
共に、この雪庇剪断体を傾動操作させる操作機構を設け
たものである。
【0007】
【作用】屋根上及びこれに庇状に連なる雪庇剪断体上に
或る程度以上の積雪があると、気温の変化や風の影響等
とも相俟って、出入口の上方に雪庇剪断体上の積雪層に
より雪庇が発生することになる。
或る程度以上の積雪があると、気温の変化や風の影響等
とも相俟って、出入口の上方に雪庇剪断体上の積雪層に
より雪庇が発生することになる。
【0008】而して、このように出入口上に発生した雪
庇は、雪庇剪断体を傾動させることによって除去され
る。
庇は、雪庇剪断体を傾動させることによって除去され
る。
【0009】すなわち、雪庇剪断体を上方(又は下方)
に傾動させると、これに伴って雪庇剪断体上の雪庇を含
む積雪層(以下「雪庇層」という)は押し上げられる
(又は雪庇層の自重により沈降せしめられる)ことにな
る。その結果、雪庇層とこれに連なっていた屋根上の積
雪層(以下「非雪庇層」という)とは、それらが凍結等
により固化していると否とに拘わらず、その境界部分に
おいて上下方向にずれを生じて、剪断分離されることに
なる。そして、雪庇剪断体の傾動量が或る程度以上とな
ると、非雪庇層から分離された雪庇層は雪庇剪断体上を
滑動して、雪庇剪断体から落下し、出入口上の雪庇が完
全に除去されることになる。
に傾動させると、これに伴って雪庇剪断体上の雪庇を含
む積雪層(以下「雪庇層」という)は押し上げられる
(又は雪庇層の自重により沈降せしめられる)ことにな
る。その結果、雪庇層とこれに連なっていた屋根上の積
雪層(以下「非雪庇層」という)とは、それらが凍結等
により固化していると否とに拘わらず、その境界部分に
おいて上下方向にずれを生じて、剪断分離されることに
なる。そして、雪庇剪断体の傾動量が或る程度以上とな
ると、非雪庇層から分離された雪庇層は雪庇剪断体上を
滑動して、雪庇剪断体から落下し、出入口上の雪庇が完
全に除去されることになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の構成を図1〜図5、図6〜図
8及び図9に示す各実施例に基づいて具体的に説明す
る。
8及び図9に示す各実施例に基づいて具体的に説明す
る。
【0011】図1〜図5に示す第1実施例では、雪庇除
去処理装置1が、スノーシェッド2の出入口2aに設け
た傾動自在な雪庇剪断体3と、これを傾動操作する操作
機構4とを具備してなる。なお、スノーシェッド2は道
路5上に設置されたもので、屋根2bを山側(図1にお
ける左側)から谷側へと下り傾斜させた所謂片流れ門型
のものである。
去処理装置1が、スノーシェッド2の出入口2aに設け
た傾動自在な雪庇剪断体3と、これを傾動操作する操作
機構4とを具備してなる。なお、スノーシェッド2は道
路5上に設置されたもので、屋根2bを山側(図1にお
ける左側)から谷側へと下り傾斜させた所謂片流れ門型
のものである。
【0012】雪庇剪断体3は、図1〜図5に示す如く、
出入口2aの直上位に配して一端部をスノーシェッド2
の出入口側端面2cに枢支3aされた細長矩形板状のも
ので、屋根2bから庇状に連なる待機位置(図1及び図
4に示す位置)と該位置から所定量θ上方に傾動した雪
庇層除去位置(図3に示す位置)とに亘って傾動自在に
設けられている。この雪庇剪断体3は、前記出入口側端
面2cに固着せるストッパ6により待機位置に係止保持
されるようになっている。雪庇剪断体3の長さは、少な
くとも、出入口2aの上方をその横方向全幅に亘ってカ
バーしうる寸法とされており、その幅は、後述する雪庇
層9を確実に押し上げることができることを条件とし
て、可及的に狭く設定しておくことが好ましい。なお、
雪庇剪断体3は、雪庇層9の自重に充分耐えうる強度な
いし剛性を有するものに構成されている。
出入口2aの直上位に配して一端部をスノーシェッド2
の出入口側端面2cに枢支3aされた細長矩形板状のも
ので、屋根2bから庇状に連なる待機位置(図1及び図
4に示す位置)と該位置から所定量θ上方に傾動した雪
庇層除去位置(図3に示す位置)とに亘って傾動自在に
設けられている。この雪庇剪断体3は、前記出入口側端
面2cに固着せるストッパ6により待機位置に係止保持
されるようになっている。雪庇剪断体3の長さは、少な
くとも、出入口2aの上方をその横方向全幅に亘ってカ
バーしうる寸法とされており、その幅は、後述する雪庇
層9を確実に押し上げることができることを条件とし
て、可及的に狭く設定しておくことが好ましい。なお、
雪庇剪断体3は、雪庇層9の自重に充分耐えうる強度な
いし剛性を有するものに構成されている。
【0013】操作機構4は、図1〜図5に示す如く、雪
庇剪断体3とスノーシェッド2の出入口側端面2aとの
間を伸縮シリンダ7で枢着連結してなり、シリンダ7を
伸縮作動させることにより、雪庇剪断体3を前記両位置
に亘って傾動させるようになっている。このシリンダ7
は、常時は、雪庇剪断体3を待機位置に位置させる最縮
小状態にされており、適当な保温カバー(図示せず)で
被覆する等により、厳寒環境下においても作動不良とな
らないように配慮されている。シリンダ7を最伸長させ
たときにおける雪庇剪断体3の最大傾動角θは、後述す
る如き雪庇層9の滑動を確実に招来させ得ることを条件
として、雪質や雪庇剪断体3(特に、雪庇層9に接する
上面)の性状等に応じて適宜に設定される。。
庇剪断体3とスノーシェッド2の出入口側端面2aとの
間を伸縮シリンダ7で枢着連結してなり、シリンダ7を
伸縮作動させることにより、雪庇剪断体3を前記両位置
に亘って傾動させるようになっている。このシリンダ7
は、常時は、雪庇剪断体3を待機位置に位置させる最縮
小状態にされており、適当な保温カバー(図示せず)で
被覆する等により、厳寒環境下においても作動不良とな
らないように配慮されている。シリンダ7を最伸長させ
たときにおける雪庇剪断体3の最大傾動角θは、後述す
る如き雪庇層9の滑動を確実に招来させ得ることを条件
として、雪質や雪庇剪断体3(特に、雪庇層9に接する
上面)の性状等に応じて適宜に設定される。。
【0014】以上のように構成された雪庇除去処理装置
1によれば、次のようにして出入口2a上に発生した雪
庇を除去することができる。
1によれば、次のようにして出入口2a上に発生した雪
庇を除去することができる。
【0015】屋根2b上及び待機位置に位置する雪庇剪
断体3上に或る程度以上の積雪層8,9が形成される
と、その後の降雪や気温の変化の影響等により、雪庇剪
断体3上の積雪層9の端部が雪庇剪断体3から食み出し
て、出入口2aの直上位に雪庇9aが発生するが(図1
及び図4参照)、かかる雪庇9aは、雪庇剪断体3を傾
動操作させることによって除去される。
断体3上に或る程度以上の積雪層8,9が形成される
と、その後の降雪や気温の変化の影響等により、雪庇剪
断体3上の積雪層9の端部が雪庇剪断体3から食み出し
て、出入口2aの直上位に雪庇9aが発生するが(図1
及び図4参照)、かかる雪庇9aは、雪庇剪断体3を傾
動操作させることによって除去される。
【0016】すなわち、伸縮シリンダ7を伸長作動させ
て、雪庇剪断体3を待機位置から上方に傾動させると、
これにより雪庇剪断体3上の雪庇9aを含む積雪層であ
る雪庇層9が押し上げられることになり、その結果、雪
庇層9とこれに連なっていた屋根2b上の積雪層である
非雪庇層8とは、その境界部分において上下方向にずれ
を生じて、剪断分離されることになる(図2及び図5参
照)。
て、雪庇剪断体3を待機位置から上方に傾動させると、
これにより雪庇剪断体3上の雪庇9aを含む積雪層であ
る雪庇層9が押し上げられることになり、その結果、雪
庇層9とこれに連なっていた屋根2b上の積雪層である
非雪庇層8とは、その境界部分において上下方向にずれ
を生じて、剪断分離されることになる(図2及び図5参
照)。
【0017】そして、雪庇剪断体3の傾動量が或る程度
以上となると、非雪庇層8から分離された雪庇層9は雪
庇剪断体3の上面を滑動して、雪庇剪断体3から出入口
2aの側方(谷側)に落下される(図3参照)。爾後、
シリンダ7を縮小して、雪庇剪断体3を待機位置に復帰
させて、次の雪庇除去処理に備える。
以上となると、非雪庇層8から分離された雪庇層9は雪
庇剪断体3の上面を滑動して、雪庇剪断体3から出入口
2aの側方(谷側)に落下される(図3参照)。爾後、
シリンダ7を縮小して、雪庇剪断体3を待機位置に復帰
させて、次の雪庇除去処理に備える。
【0018】このようにする雪庇除去処理は、雪庇剪断
体3の強度及びシリンダ7による雪庇剪断体3の傾動操
作力が雪庇層9を押し上げるに充分なものとしておく限
り、冒頭で述べた如きロープによる雪庇切断処理と異な
って、雪庇層9ないし雪庇9aが凍結等により固化して
いると否とに拘わらず、確実に行われる。また、ロープ
による雪庇切断処理の場合には、除去された雪庇が大き
な雪塊となって出入口の前面に落下することから、これ
を早急に排除しておく必要があるが、上記した如く雪庇
層8aを出入口2aの側方に落下させるようにすると、
このような雪塊の排除作業が不要となる。
体3の強度及びシリンダ7による雪庇剪断体3の傾動操
作力が雪庇層9を押し上げるに充分なものとしておく限
り、冒頭で述べた如きロープによる雪庇切断処理と異な
って、雪庇層9ないし雪庇9aが凍結等により固化して
いると否とに拘わらず、確実に行われる。また、ロープ
による雪庇切断処理の場合には、除去された雪庇が大き
な雪塊となって出入口の前面に落下することから、これ
を早急に排除しておく必要があるが、上記した如く雪庇
層8aを出入口2aの側方に落下させるようにすると、
このような雪塊の排除作業が不要となる。
【0019】また、図6〜図8に示す第2実施例では、
雪庇剪断体3を屋根2bの傾斜に沿ってスライド自在に
設けて、出入口2aの直上位ではなく谷側に所定量変位
した位置で傾動させるように工夫してある。すなわち、
出入口2aの上方位に屋根2bに沿って傾斜する支持面
10aを有する支持体10を固設して、雪庇剪断体3
を、支持面10a上に支持させて、出入口2aの直上方
位において屋根2bから庇状に連なる待機位置(図6に
示す位置)と屋根2bから谷側へと所定量突出する傾動
開始位置(図8に鎖線で示す位置)とに亘ってスライド
自在となし、且つ傾動開始位置においては支持体10の
谷側端に軸支した支点ローラ11に支持されて、傾動自
在となしている。なお、支持面10aには、図示してい
ないが、待機位置における雪庇剪断体3の支持面10a
からの浮き上がりを阻止するための手段が設けられてお
り、かかる手段による浮き上がり阻止作用は、雪庇剪断
体3が傾動開始位置へとスライドすることによって解除
されるようになっている。
雪庇剪断体3を屋根2bの傾斜に沿ってスライド自在に
設けて、出入口2aの直上位ではなく谷側に所定量変位
した位置で傾動させるように工夫してある。すなわち、
出入口2aの上方位に屋根2bに沿って傾斜する支持面
10aを有する支持体10を固設して、雪庇剪断体3
を、支持面10a上に支持させて、出入口2aの直上方
位において屋根2bから庇状に連なる待機位置(図6に
示す位置)と屋根2bから谷側へと所定量突出する傾動
開始位置(図8に鎖線で示す位置)とに亘ってスライド
自在となし、且つ傾動開始位置においては支持体10の
谷側端に軸支した支点ローラ11に支持されて、傾動自
在となしている。なお、支持面10aには、図示してい
ないが、待機位置における雪庇剪断体3の支持面10a
からの浮き上がりを阻止するための手段が設けられてお
り、かかる手段による浮き上がり阻止作用は、雪庇剪断
体3が傾動開始位置へとスライドすることによって解除
されるようになっている。
【0020】また、出入口2a上には、巻取ドラム12
からガイドシーブ13を経て導いたワイヤロープ14を
雪庇剪断体3の端部に止着してなる操作機構4が配設さ
れており、ドラム12を適宜の操作手段により回転させ
てワイヤロープ14を繰り出し,巻取り操作させること
により、雪庇剪断体3をスライド及び傾動させうるよう
に構成されている。なお、雪庇剪断体3が或る程度傾動
した時点で雪庇剪断体3を受け止める緩衝機構を設け
て、傾動時にワイヤロープ14に作用する張力を軽減す
るようにしておくことが好ましい。
からガイドシーブ13を経て導いたワイヤロープ14を
雪庇剪断体3の端部に止着してなる操作機構4が配設さ
れており、ドラム12を適宜の操作手段により回転させ
てワイヤロープ14を繰り出し,巻取り操作させること
により、雪庇剪断体3をスライド及び傾動させうるよう
に構成されている。なお、雪庇剪断体3が或る程度傾動
した時点で雪庇剪断体3を受け止める緩衝機構を設け
て、傾動時にワイヤロープ14に作用する張力を軽減す
るようにしておくことが好ましい。
【0021】このように構成された雪庇除去処理装置1
によれば、ワイヤロープ14をドラム12に巻取って、
雪庇剪断体3を待機位置に保持しておき(図6参照)、
雪庇剪断体3上に雪庇9aを含む雪庇層9が形成された
ときにおいて、ドラム12かからワイヤロープ14を徐
々に繰り出していくことにより、雪庇層9をスノーシェ
ッド2の側方(谷側)に排除することができる。
によれば、ワイヤロープ14をドラム12に巻取って、
雪庇剪断体3を待機位置に保持しておき(図6参照)、
雪庇剪断体3上に雪庇9aを含む雪庇層9が形成された
ときにおいて、ドラム12かからワイヤロープ14を徐
々に繰り出していくことにより、雪庇層9をスノーシェ
ッド2の側方(谷側)に排除することができる。
【0022】すなわち、ワイヤロープ14を繰り出して
いくと、雪庇剪断体3は雪庇層9の自重及び支持面10
aの傾斜による作用によって、待機位置から谷側へとス
ライドせしめられていく。これに伴って、雪庇層9は屋
根2b上の非雪庇層8と分離されて、雪庇剪断体3と共
にスライドされていく(図7参照)。
いくと、雪庇剪断体3は雪庇層9の自重及び支持面10
aの傾斜による作用によって、待機位置から谷側へとス
ライドせしめられていく。これに伴って、雪庇層9は屋
根2b上の非雪庇層8と分離されて、雪庇剪断体3と共
にスライドされていく(図7参照)。
【0023】そして、雪庇剪断体3が傾動開始位置まで
スライドすると、ワイヤロープ14の繰り出しに伴っ
て、雪庇剪断体3が雪庇層9の自重により支点ローラ1
1を支点として傾動していき、その傾動量が或る程度以
上となると、雪庇層9が雪庇剪断体3上を滑動して、雪
庇剪断体3からスノーシェッド2の側方に落下排出され
る(図8参照)。なお、雪庇層9の排出後は、ワイヤロ
ープ14を巻き取って、雪庇剪断体3を待機位置に復帰
させておく。
スライドすると、ワイヤロープ14の繰り出しに伴っ
て、雪庇剪断体3が雪庇層9の自重により支点ローラ1
1を支点として傾動していき、その傾動量が或る程度以
上となると、雪庇層9が雪庇剪断体3上を滑動して、雪
庇剪断体3からスノーシェッド2の側方に落下排出され
る(図8参照)。なお、雪庇層9の排出後は、ワイヤロ
ープ14を巻き取って、雪庇剪断体3を待機位置に復帰
させておく。
【0024】このような構成は、第1実施例のものに比
して、雪庇層9をスノーシェッド2からより離れた位置
に排除することができることから、スノーシェッド2の
近傍に雪塊を放置しておくことができない場合等におい
て特に有効である。
して、雪庇層9をスノーシェッド2からより離れた位置
に排除することができることから、スノーシェッド2の
近傍に雪塊を放置しておくことができない場合等におい
て特に有効である。
【0025】また、図9に示す第3実施例の雪庇除去処
理装置1では、屋根2bが傾斜していないスノーシェッ
ド2の出入口側に、第1実施例における雪庇除去処理装
置と同様構造のものを一対設けた構成としてある。すな
わち、出入口2aの直上位に一対の雪庇剪断体3,3を
枢支3a,3aして、両雪庇剪断体3,3をシリンダ
7,7により鎖線図示する如く傾動させることにより、
各雪庇剪断体3上の雪庇層9を出入口2aの側方に落下
排除させるように構成してある。このような構成とすれ
ば、出入口2aの横幅が大きい場合にも雪庇剪断体3が
長尺化しない等の利点がある。
理装置1では、屋根2bが傾斜していないスノーシェッ
ド2の出入口側に、第1実施例における雪庇除去処理装
置と同様構造のものを一対設けた構成としてある。すな
わち、出入口2aの直上位に一対の雪庇剪断体3,3を
枢支3a,3aして、両雪庇剪断体3,3をシリンダ
7,7により鎖線図示する如く傾動させることにより、
各雪庇剪断体3上の雪庇層9を出入口2aの側方に落下
排除させるように構成してある。このような構成とすれ
ば、出入口2aの横幅が大きい場合にも雪庇剪断体3が
長尺化しない等の利点がある。
【0026】なお、本発明に係る雪庇除去処理装置は、
上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の基本
原理を逸脱しない範囲において適宜に改良・変更するこ
とができる。
上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の基本
原理を逸脱しない範囲において適宜に改良・変更するこ
とができる。
【0027】例えば、雪庇剪断体3の上面には、分離さ
れた雪庇層9の滑動を円滑に行わしめるべく、ポリテト
ラフルオルエチレン等の低摩擦材を被覆形成しておくと
か、傾動時に発熱する発熱体を配設しておくようにして
もよい。このようにしておけば、雪庇剪断体3の最大傾
動角θを小さく設定することができ、操作機構4の小型
化,簡略化を図りうる。また、雪庇剪断体3は、少なく
とも出入口2aの横幅に対応する長さ領域において雪庇
層9を受け止めることができるものであればよく、その
構成は任意であり、屋根2bの一部で兼用構成しておく
ことも可能である。
れた雪庇層9の滑動を円滑に行わしめるべく、ポリテト
ラフルオルエチレン等の低摩擦材を被覆形成しておくと
か、傾動時に発熱する発熱体を配設しておくようにして
もよい。このようにしておけば、雪庇剪断体3の最大傾
動角θを小さく設定することができ、操作機構4の小型
化,簡略化を図りうる。また、雪庇剪断体3は、少なく
とも出入口2aの横幅に対応する長さ領域において雪庇
層9を受け止めることができるものであればよく、その
構成は任意であり、屋根2bの一部で兼用構成しておく
ことも可能である。
【0028】また、雪庇剪断体3は、図1に鎖線で示す
如く、雪庇除去時において待機位置から下方に傾動させ
るようにしておいてもよい。このようにした場合、雪庇
剪断体3の傾動に伴って雪庇層9がその自重により下降
して、非雪庇層8との間にずれを生じることによって、
両層8,9間が剪断分離されることになる。さらに、雪
庇剪断体3は、上記実施例において待機位置に位置する
と同様の状態から出入口2aの前下方に傾動させる(雪
庇剪断体3が出入口側端面2cに接触する如くに折り畳
む)ようにすることも可能である。但し、この場合に
は、雪庇剪断体3の幅を比較的大きくしておく必要があ
る。さらに、雪庇剪断体3の数は任意であり、出入口2
aの横幅等の条件に応じて適当に設定できる。このよう
に複数の雪庇剪断体3…を設ける場合において、雪庇剪
断体3…の傾動方向を個々に異なるものとすることが可
能である。例えば、第3実施例における雪庇剪断体3,
3間に更に雪庇剪断体を配置して、この中央の雪庇剪断
体を上記した如く出入口2aの前下方に傾動させるよう
にしてよい。
如く、雪庇除去時において待機位置から下方に傾動させ
るようにしておいてもよい。このようにした場合、雪庇
剪断体3の傾動に伴って雪庇層9がその自重により下降
して、非雪庇層8との間にずれを生じることによって、
両層8,9間が剪断分離されることになる。さらに、雪
庇剪断体3は、上記実施例において待機位置に位置する
と同様の状態から出入口2aの前下方に傾動させる(雪
庇剪断体3が出入口側端面2cに接触する如くに折り畳
む)ようにすることも可能である。但し、この場合に
は、雪庇剪断体3の幅を比較的大きくしておく必要があ
る。さらに、雪庇剪断体3の数は任意であり、出入口2
aの横幅等の条件に応じて適当に設定できる。このよう
に複数の雪庇剪断体3…を設ける場合において、雪庇剪
断体3…の傾動方向を個々に異なるものとすることが可
能である。例えば、第3実施例における雪庇剪断体3,
3間に更に雪庇剪断体を配置して、この中央の雪庇剪断
体を上記した如く出入口2aの前下方に傾動させるよう
にしてよい。
【0029】また、操作機構4は、シリンダ7やワイヤ
ロープ手段で構成する他、ジャッキ構造とする等、その
構成は任意である。さらに、操作機構4は、人為的な操
作によるものとする他、重量センサ等により雪庇層9な
いし雪庇9aの成長度を検出して、それが設定値を超え
た場合に、雪庇剪断体3を自動的に傾動させるように構
成することもできる。
ロープ手段で構成する他、ジャッキ構造とする等、その
構成は任意である。さらに、操作機構4は、人為的な操
作によるものとする他、重量センサ等により雪庇層9な
いし雪庇9aの成長度を検出して、それが設定値を超え
た場合に、雪庇剪断体3を自動的に傾動させるように構
成することもできる。
【0030】本発明が適用される建築物は上記したスノ
ーシェッド2に限らず、雪庇対策を必要とするあらゆる
建築物に適用できる。出入口の直上位に庇を設ける必要
のある建築物にあっては、この庇の一部又は全部を雪庇
剪断体3として兼用構成しておくことが可能である。
ーシェッド2に限らず、雪庇対策を必要とするあらゆる
建築物に適用できる。出入口の直上位に庇を設ける必要
のある建築物にあっては、この庇の一部又は全部を雪庇
剪断体3として兼用構成しておくことが可能である。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の雪庇除去処理装置によれば、出入口上に発生した雪庇
を、それが凍結等により固化していると否とに拘わら
ず、確実且つ容易に除去することができる。
の雪庇除去処理装置によれば、出入口上に発生した雪庇
を、それが凍結等により固化していると否とに拘わら
ず、確実且つ容易に除去することができる。
【図1】本発明に係る雪庇除去処理装置の第1実施例を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図2】図1と異なる作用状態を示す正面図である。
【図3】図2と異なる作用状態を示す正面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う縦断側面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う縦断側面図である。
【図6】第2実施例を示す雪庇除去処理装置の正面図で
ある。
ある。
【図7】図6と異なる作用状態を示す正面図である。
【図8】図7と異なる作用状態を示す正面図である。
【図9】第3実施例を示す雪庇除去処理装置の正面図で
ある。
ある。
1…雪庇除去処理装置、2…スノーシェッド(建築
物)、2a…出入口、2b…屋根、3…雪庇剪断体、4
…操作機構、8…非雪庇層(屋根上の積雪層)、9…雪
庇層(雪庇剪断体上の積雪層)、9a…雪庇。
物)、2a…出入口、2b…屋根、3…雪庇剪断体、4
…操作機構、8…非雪庇層(屋根上の積雪層)、9…雪
庇層(雪庇剪断体上の積雪層)、9a…雪庇。
Claims (1)
- 【請求項1】 スノーシェッド等の建築物の出入口に、
その上位に位置して建築物の屋根から庇状に連なる雪庇
剪断体を上方又は下方に傾動自在に設けると共に、この
雪庇剪断体を傾動操作させる操作機構を設けたことを特
徴とする雪庇除去処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30673091A JPH05113055A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 雪庇除去処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30673091A JPH05113055A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 雪庇除去処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05113055A true JPH05113055A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=17960611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30673091A Pending JPH05113055A (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 雪庇除去処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05113055A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101278583B1 (ko) * | 2011-08-01 | 2013-06-26 | 이종협 | 제설기능이 구비된 비닐하우스 |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP30673091A patent/JPH05113055A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101278583B1 (ko) * | 2011-08-01 | 2013-06-26 | 이종협 | 제설기능이 구비된 비닐하우스 |
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