JPH05111555A

JPH05111555A - ゴルフクラブのヘツド

Info

Publication number: JPH05111555A
Application number: JP3297595A
Authority: JP
Inventors: Mikiro Imabayashi; 幹郎今林
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-10-18
Filing date: 1991-10-18
Publication date: 1993-05-07

Abstract

(57)【要約】【目的】ゴルフクラブのヘッドにおいて、人間の自然
な体の動きでスイングして、良いボールが打てるように
する。【構成】ゴルフクラブのヘッドにおいて、トウの最先
端を低くして、その最先端付近を通るキック軸を低く
し、ヘッドのシャフト側からみた長さを上記キック軸よ
り上部で短くし、ヘッドの重さを上記キック軸より上部
側で重く、上記キック軸より下部側で軽く、かつスイー
スポットをフェイスの高さの２分の１以下の低い位置に
くるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフクラブのヘッド
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフクラブは、ボールを打つために後
方へ振り上げ、そのトップで力をためてから、振りおろ
すダウンスイングの過程で、シャフト１に、図４に示す
ようにしなり２が生じるとともに、図６の矢印３で示す
ようにねじれ４が生じるものである。このしなり２と、
ねじれ４は、シャフト１に加えられた力の方向と逆の方
向に生じるが、ダウンスイングからインパクトスイング
に移る直前の左の壁といわるところでスイングが一瞬に
変化し、その一瞬の変化により、しなり２が図５の矢印
５で示すようにほどけると同時に、ねじれ４が図６の矢
印６で示すようにほどけて、しなり２の反発力と、ねじ
れ４の反発力が生じる。これらの反発力をインパクトス
イングで活用してボールを打ち抜くようにすれば、良い
ショットができる。そのため、クラブヘッド７のバラン
スのポイントは、スイング中におけるシャフト１のしな
りのほどけ方と、ねじれのほどけ方、特に、ねじれの反
発の仕方をヘッド４の形状によってコントロールするこ
とであり、それがヘッド設計の大事な点になるのであ
る。

【０００３】従来のゴルフクラブのヘッド７は、図７に
示すアイアンクラブでも、図８に示すウッドクラブで
も、基本形として、シャフト１側からみた長さＬがヘッ
ド７の上部で長く、ヘッドの下部で短くなるように成形
され、しかも、ボールを打ちやすくするために、アイア
ンクラブでは、下部を肉厚にして重くし、ウッドクラブ
では、ソールと称されるヘッドの下面に鉛で成形した錘
を取付けたり、真鍮などで成形したソールプレートを取
付けることにより、下部を重くして、ヘッドのバランス
をとるようにしていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ゴルフクラブのヘッド
において、シャフト側からみた長さが短い部分では、ね
じれの反発が速く、その振動数が多くなり、長い部分で
は、ねじれの反発が遅く、その振動数が少なくなるとい
うように、長さの違いで、ねじれの速さ及び振動数に違
いが生じる。上記従来のヘッド７では、上部が長く、下
部が短いために、ねじれ４の反発は、ヘッド７の下部か
ら始まり、上部へと移行する、即ち、上部が反発しない
間に下部が反発する。そのため、ねじれ４が反発すると
きにできるヘッドの中心軸、すなわちキック軸８がヘッ
ド７の上部となり、下部がキックポイント９となって、
ボールを下から上へすくうようにして打つことになる。
この打ち方における欠点は、ダウンスイングからインパ
クトスイングに入るとほとんど同時にボールを打たない
と、良いショットができないことである。そこで、クラ
ブをスムーズにスイングしながら上記の欠点を補おうと
すると、インパクトスイングで腰を多く使う無理な姿勢
でスイングしなければならない。本発明は、上記従来の
欠点を解消しうるゴルフクラブのヘッドを提供すること
を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ゴルフクラブのヘッドにおいて、トウ
の最先端を低くして、その最先端付近を通るキック軸を
低くし、ヘッドのシャフト側からみた長さを上記キック
軸より上部で短くし、ヘッドの重さを上記キック軸より
上部側で重く、上記キック軸より下部側で軽く、かつス
イートスポットをフエイスの高さの２分の１以下の低い
位置にくるようにしたことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】上記の構成よりなるゴルフクラブのヘッドで
は、ヘッドのシャフト側からみた長さがヘッドの上部と
下部で従来のヘッドとは反対になるので、インパクトス
イング時には、ヘッドのねじれの反発がヘッドの上部か
ら始まり、下部へと移行する。そのため、ヘッドの下部
がキック軸となり、上部がキックポイントとなって、ボ
ールを上から下へたたくようにして打つことになる。し
かも、上記ヘッドのねじれの反発と同時にシャフトのし
なりの反発が生じ、ねじれの反発は、ボールにフックス
ピンを与え、しなりの反発は、シャフトのうちヘッドの
先端方向と逆の方向である後方と、ヘッドのフェイスの
方向に反発するとともに、インパクト時シャフトが斜め
前方に傾斜しているから地面に対して下方向にも反発
し、上記後方への反発は、ボールにスライススピンを与
え、上記フェイス方向への反発は、ボールに強いインパ
クトを与え、上記下方向への反発は、ボールにバックス
ピンを与えるので、フックスピンとスライススピンが相
殺され、バックスピンは残って、バックスピンのかかっ
たストレートボールが打てるようになる。

【０００７】

【実施例】以下図１ないし図３にもとづいて本発明の実
施例を説明すると、１０はヘッドで、トウ１１の最先端
１２を低くして、その最先端１２付近を通るキック軸１
３を低くし、ヘッド１１のシャフト１４側からみた長さ
１５をキック軸１３より上部で短くし、ヘッド１０の重
さをキック軸１３の上部側で重くし、キック軸１３の下
部側で軽くし、ヘッド１０の背面には、キックポイント
１６をフェイス１７の中心部まで下げ、スイートスポッ
ト１８をキック軸１３付近の低い位置に下げる凹部１９
を設ける。上記アイアンクラブの場合は、ヘッド１０の
フェイス１７とその裏面２０を平行又は平行に近くする
と、キックポイント１５を下げても、スムーズなキック
スイングができるようになった。ウッドクラブの場合
は、ヘッドが肉厚のため、トウ１１の湾曲形状と、ヘッ
ド１０の背面の膨らみをキック軸１３がフェイス１７と
平行になるように整えることが大事なポイントの一つで
ある。

【０００８】

【発明の効果】本発明は、叙上のように構成したから、
次のような効果を奏する。左の壁といわれる位置を体の中心方向に移して、腰
を多く使わずにスイングすることができるようになり、
またインパクトでボールを横からはらうように打つこと
ができるので、体に無理な力を入れなくて済み、従来の
ゴルフクラブに比し、スイングが著しく簡単になり、し
かも良いショットができる。キックポイントがヘッドの上部に来るので、ダウン
スイングでシャフトに力を加えて来た方向と同じ方向に
力を加えてインパクトスイングができ、したがってスム
ーズなスイングができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明に係るゴルフクラブのヘッドのフ
ェイス側の側面図である。

【図２】図２は上記ヘッドのフェイスと反対側の側面図
である。

【図３】図３は上記ヘッドのトウ側の側面図である。

【図４】図４はダウンスイング時にゴルフクラブのシャ
フトにしなりが生じる状態を説明する図である。

【図５】図５は上記のしなりがほどける状態を説明する
図である。

【図６】図６はダウンスイング時にゴルフクラブのシャ
フト及びヘッドにねじれが生じる状態と、そのねじれが
ほどける状態を説明する図である。

【図７】図７は従来のアイアンクラブのヘッドの一例を
示す図である。

【図８】図８は従来のウッドクラブのヘッドの一例を示
す図である。

【符号の説明】

１０…ヘッド、１１…トウ、１２…最先端、１３…キッ
ク軸、１４…シャフト。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ゴルフクラブのヘッドにおいて、トウの
最先端を低くして、その最先端付近を通るキック軸を低
くし、ヘッドのシャフト側からみた長さを上記キック軸
より上部で短くし、ヘッドの重さを上記キック軸より上
部側で重く、上記キック軸より下部側で軽く、かつスイ
ートスポットをフェイスの高さの２分の１以下の低い位
置にくるようにしたことを特徴とするゴルフクラブのヘ
ッド。