JPH05111331A - 植物環境制御方法 - Google Patents
植物環境制御方法Info
- Publication number
- JPH05111331A JPH05111331A JP3339278A JP33927891A JPH05111331A JP H05111331 A JPH05111331 A JP H05111331A JP 3339278 A JP3339278 A JP 3339278A JP 33927891 A JP33927891 A JP 33927891A JP H05111331 A JPH05111331 A JP H05111331A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant
- carbon dioxide
- greenhouse
- control method
- environmental control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/20—Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】ハウス内に炭酸ガスを増減させて植物が吸収し
ていくチッソ量を増減させ当該植物の花芽分化を制御す
る。 【効果】花の果数を容易確実に増減の調整ができる。そ
のため、果数を減少させて大果を得られるとともに、摘
花間引きの必要がなくなり作業の手間が省ける。大型の
ハウス、温室ハウスの成育途中の植物の花の構成数を比
較的正確に決定できる要因を簡易な方法で得られる。
ていくチッソ量を増減させ当該植物の花芽分化を制御す
る。 【効果】花の果数を容易確実に増減の調整ができる。そ
のため、果数を減少させて大果を得られるとともに、摘
花間引きの必要がなくなり作業の手間が省ける。大型の
ハウス、温室ハウスの成育途中の植物の花の構成数を比
較的正確に決定できる要因を簡易な方法で得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸ガスを用いて植物
の成育環境を制御する方法に関する。
の成育環境を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】植物の成育には、チッソ、リン酸、カリ
の三要素に加えて適度な温度、光、水が必要であること
が知られている。そして、ハウス栽培において炭酸ガス
を供給することが植物成長の一つの条件である。すなわ
ち植物は、炭酸ガスを吸収して酸素を排出するという同
化作用を行っている。そのため、植物をよりよく成長さ
せるために炭酸ガスを供給する必要がある。また、花芽
分化を促進させるために、山上げ方式、ポット方式、又
は冷房環境下でチッソ中断、遮光による短日との組合せ
方式などの方法がある。しかし、これらの方法では花芽
が多く着きすぎて果実が小さくなるため間引の必要があ
るという問題点があった。
の三要素に加えて適度な温度、光、水が必要であること
が知られている。そして、ハウス栽培において炭酸ガス
を供給することが植物成長の一つの条件である。すなわ
ち植物は、炭酸ガスを吸収して酸素を排出するという同
化作用を行っている。そのため、植物をよりよく成長さ
せるために炭酸ガスを供給する必要がある。また、花芽
分化を促進させるために、山上げ方式、ポット方式、又
は冷房環境下でチッソ中断、遮光による短日との組合せ
方式などの方法がある。しかし、これらの方法では花芽
が多く着きすぎて果実が小さくなるため間引の必要があ
るという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の方法は、
山上げ又は冷房環境下による低温、ポット育苗又は無肥
料育苗によるチッソ中断と遮光による短日を組み合わせ
たものであり、低温チッソ中断、短日という条件下にお
いて花芽分化を促進するもので、花芽の数を適当に制御
しながら成育する方法はなかった。本発明は、炭酸ガス
を適宜供給して花芽の数を適当に制御しながら成育する
方法を提供することを目的とする。
山上げ又は冷房環境下による低温、ポット育苗又は無肥
料育苗によるチッソ中断と遮光による短日を組み合わせ
たものであり、低温チッソ中断、短日という条件下にお
いて花芽分化を促進するもので、花芽の数を適当に制御
しながら成育する方法はなかった。本発明は、炭酸ガス
を適宜供給して花芽の数を適当に制御しながら成育する
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、炭酸ガスを同化作用に利用するのでなく炭
酸ガス濃度を変えることにより、当該植物のチッソの吸
収作用をコントロールして植物の花芽分化を制御し花芽
の数を適当に淘汰することを特徴とする。
に本発明は、炭酸ガスを同化作用に利用するのでなく炭
酸ガス濃度を変えることにより、当該植物のチッソの吸
収作用をコントロールして植物の花芽分化を制御し花芽
の数を適当に淘汰することを特徴とする。
【0005】
【作用】植物体内のリン酸、カリの吸収量をほぼ一定に
保ちつつ、ハウス等の被覆構造体内の炭酸ガス濃度を適
宜変えて継続してチッソの吸収量のみを減少させるため
に、当該植物の呼吸作用を抑制し成育を制御できる。
保ちつつ、ハウス等の被覆構造体内の炭酸ガス濃度を適
宜変えて継続してチッソの吸収量のみを減少させるため
に、当該植物の呼吸作用を抑制し成育を制御できる。
【0006】
【実施例】ビニールハウス等の被覆構造体内の栽培にお
いて、日中はハウス内に炭酸ガスを施用するとごく普通
一般に植物は炭酸ガスを吸収して酸素を排出するが、遮
光状態でこれとは逆に植物は酸素を吸収する。この遮光
状態で極度の炭酸ガスを送ると植物は呼吸を抑制され呼
吸量が減少して萎縮してくる。また一方では、植物はチ
ッソの施肥を中断すると花芽分化が促進することが知ら
れている。ここで被覆構造体とは、ビニールハウス、ガ
ラス温室、生産温室、倉庫などの構造物や研究実験室内
で鉢、苗を被覆するもの、さらには試験管などを含む。
いて、日中はハウス内に炭酸ガスを施用するとごく普通
一般に植物は炭酸ガスを吸収して酸素を排出するが、遮
光状態でこれとは逆に植物は酸素を吸収する。この遮光
状態で極度の炭酸ガスを送ると植物は呼吸を抑制され呼
吸量が減少して萎縮してくる。また一方では、植物はチ
ッソの施肥を中断すると花芽分化が促進することが知ら
れている。ここで被覆構造体とは、ビニールハウス、ガ
ラス温室、生産温室、倉庫などの構造物や研究実験室内
で鉢、苗を被覆するもの、さらには試験管などを含む。
【0007】本発明では、植物の呼吸抑制のための手段
として炭酸ガスを被覆構造体内に適宜増量させていく
と、当該植物のチッソの吸収が減少していきやがて花芽
分化の促進にブレーキがかかってくることが分かった。
すなわち、本実施例では苺を使用してこの方法を試み
た。表1に示すように、苺の体内のリン酸吸収は24m
g/100g、カリは90mg/100gと安定させて
おいて、チッソ5mg/100gから0.1mg/10
0gまで減少させるために炭酸ガスの濃度量400〜2
000ppmにまで増加させて施用した。その結果、苺
の花芽分化が抑制され枝花がつかなくなった。また炭酸
ガス濃度を400ppmにもどすとチッソ量は表1のご
とく3mg/100gに増えた。
として炭酸ガスを被覆構造体内に適宜増量させていく
と、当該植物のチッソの吸収が減少していきやがて花芽
分化の促進にブレーキがかかってくることが分かった。
すなわち、本実施例では苺を使用してこの方法を試み
た。表1に示すように、苺の体内のリン酸吸収は24m
g/100g、カリは90mg/100gと安定させて
おいて、チッソ5mg/100gから0.1mg/10
0gまで減少させるために炭酸ガスの濃度量400〜2
000ppmにまで増加させて施用した。その結果、苺
の花芽分化が抑制され枝花がつかなくなった。また炭酸
ガス濃度を400ppmにもどすとチッソ量は表1のご
とく3mg/100gに増えた。
【0008】実験例として、リン酸、カリ、チッソを表
1のごとく遮光状態で炭酸ガス施用を400ppm(自
然状態)と2000ppmで7日〜10日位続けて2時
間施肥した場合を比較したところ、400ppmの状態
では40〜50果の果数がついたが2000ppmでは
20〜25果位に減少した。このように本実施例では、
花芽ができるときに、炭酸ガスの濃度の増減調整するこ
とにより花の果数の増減をはかることができる。そのた
め大果が得られやすくなると共に、摘花間引きの必要が
なくなり作業の手間が省ける。
1のごとく遮光状態で炭酸ガス施用を400ppm(自
然状態)と2000ppmで7日〜10日位続けて2時
間施肥した場合を比較したところ、400ppmの状態
では40〜50果の果数がついたが2000ppmでは
20〜25果位に減少した。このように本実施例では、
花芽ができるときに、炭酸ガスの濃度の増減調整するこ
とにより花の果数の増減をはかることができる。そのた
め大果が得られやすくなると共に、摘花間引きの必要が
なくなり作業の手間が省ける。
【0009】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、大型ハ
ウス、温室他実験室中の試験管内の成育途中の植物の花
の構成数を正確に決定できる要因を簡易な方法で得られ
る。
ウス、温室他実験室中の試験管内の成育途中の植物の花
の構成数を正確に決定できる要因を簡易な方法で得られ
る。
【表1】
Claims (1)
- 【請求項1】 温室ハウス等の被覆構造体内に炭酸ガス
を適宜供給して当該植物のチッソの吸収量を変えること
により花芽分化を制御する植物環境制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3339278A JPH05111331A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 植物環境制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3339278A JPH05111331A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 植物環境制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111331A true JPH05111331A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=18325940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3339278A Pending JPH05111331A (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 植物環境制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05111331A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001070010A1 (fr) | 2000-03-24 | 2001-09-27 | Japan Science And Technology Corporation | Procede de fabrication de graines de plantes |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP3339278A patent/JPH05111331A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001070010A1 (fr) | 2000-03-24 | 2001-09-27 | Japan Science And Technology Corporation | Procede de fabrication de graines de plantes |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19941108 |