JPH05110928A - 画像の手振れ判定装置 - Google Patents

画像の手振れ判定装置

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JPH05110928A
JPH05110928A JP3296532A JP29653291A JPH05110928A JP H05110928 A JPH05110928 A JP H05110928A JP 3296532 A JP3296532 A JP 3296532A JP 29653291 A JP29653291 A JP 29653291A JP H05110928 A JPH05110928 A JP H05110928A
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哲二郎 近藤
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泰弘 藤森
Masashi Uchida
真史 内田
Masaru Horishi
賢 堀士
Tsukasa Hashino
司 橋野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像の動きベクトルが手振れに起因するもの
であるか否かを確実に判定できる画像の手振れ判定装置
を提供する。 【構成】 現フレームのブロックの各画素の画像データ
と代表点メモリ41から読み出される前フレームのブロ
ックの代表点画素の画像データとの差分の絶対値が所定
の条件を満たす画素を条件判定回路43により判定し、
その判定結果に応じた度数分布表を度数分布表形成回路
44により形成する。手振れクトル判定回路45は、上
記度数分布表について、画像の動きベクトルにより指定
される座標の周辺座標の度数値の平均値が所定値よりも
小さい場合に、上記動きベクトルが手振れに起因するも
のであると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像の手振れ判定装置
に関し、ハンディタイプのビデオカメラの撮像出力等を
ビデオデータに含まれる所謂手振れによる画像の移動量
を検出して補正する画像動き補正装置などに適用され
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハンディタイプのビデオカメラ
では、撮影時の手振れすなわちカメラの振動が画像の振
動となって現れる。そこで、このような手振れによる画
像の振動を補正する画像の手振れ補正装置として、例え
ば特開63−166370号公報に開示されているよう
に、画像の動きベクトルを検出し、この動きベクトルに
基づいて、画像メモリに貯えられているビデオデータを
補正するものが提案されている。
【0003】画像の動きベクトルの検出には、例えばブ
ロックマッチング法が採用される。このブロックマッチ
ング法による画像の動きベクトルの検出では、画面を多
数の領域(ブロックと称する)に分割し、各ブロックの
中心に位置する前フレームの代表点画素と現フレームの
ブロック内の各画素の画像データとのフレーム差の絶対
値を演算し、各ブロックのフレーム差分絶対値を対応す
る画素毎に積算して相関積分値を求めて、1ブロック分
の画素配列に対応する座標を有する相関積算値表を形成
する。そして、この相関積算値表における相関積分値の
最小値の座標値を画像の動きベクトルの座標値として画
面全体の動きベクトルを決定している。
【0004】そして、画像の手振れ補正装置では、検出
された動きベクトルを補正信号に変換し、この補正信号
により現画像を移動する補正を行っている。このような
画像の手振れ補正装置における補正精度は、画像の動き
ベクトルの検出精度に依存する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に相関積算値表における相関積分値の最小値の座標値を
画像の動きベクトルの座標値として画面全体の動きベク
トルを決定するようにした従来のブロックマッチング法
による画像の動きベクトルの検出では、カメラの手振れ
による動きベクトルと被写体の移動による動きベクトル
とが同時に発生する。従って、画像の手振れ補正装置で
は、上記手振れによる動きベクトルと被写体の移動によ
る動きベクトルとを判別し、上記手振れによる動きベク
トルのみにより手振れ補正信号を形成して手振れ補正を
行う必要がある。上記被写体の移動による動きベクトル
を手振れによる動きベクトルと誤って判定して、手振れ
補正を行った場合には、静止しているべき背景画像など
が手振れ補正により移動してしまうことになり、不自然
が画像となってしまう。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、ハンディタイプのビデオカメラなどにお
ける高性能の手振れ補正を可能にすることを目的とし、
画像の動きベクトル検出装置により検出された画像の動
きベクトルが手振れによる画像の動きベクトルであるか
被写体の移動による動きベクトルであるかを確実に判定
することのできる画像の手振れ判定装置を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明に係る画像の手振れ
判定装置は、上述の課題を解決するために、入力ビデオ
信号で構成される1フレームの画像を複数に分割した各
ブロック毎の代表点画素の画像データの値Ik (0,
0)を記憶するメモリと、現フレームのブロックの各画
素の画像データIk (x,y)と上記メモリから読み出
される前フレームのブロックの代表点画素の画像データ
k-1 (0,0)との差分の絶対値|{Ik-1 (0,
0)−Ik (x,y)}|を検出する差分検出手段と、
上記差分検出手段により検出された各ブロックのフレー
ム差分絶対値|{Ik-1 (0,0)−Ik (0,0)}
|が、 Ik-1 (0,0)≒Ik (0,0) なる第1の判定条件を満たし、且つ、判定のしきい値を
ThI として、 |{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|≧ThI なる第2の判定条件を満たすか否かを判定する条件判定
手段と、1 ブロック分の画素配列に対応する座標を有
し、上記条件判定手段による判定出力に基づいて、上記
条件を満たす画素が検出される毎に度数f(x,y)を
インクリメントして度数分布表を形成する度数分布表形
成手段と、上記度数分布表形成手段により形成された度
数分布表について、画像の動きベクトルにより指定され
る座標の近傍の複数の座標の度数値の平均値が所定値よ
りも小さい場合に、上記動きベクトルが画像の手振れに
起因するものであるとする手振れベクトル判定手段とを
備えることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】発明に係る画像の手振れ判定装置では、入力ビ
デオ信号で構成される1フレームの画像を複数に分割し
た各ブロック毎の代表点画素の画像データの値I
k (0,0)をメモリに記憶しておき、差分検出手段に
より検出される現フレームのブロックの各画素の画像デ
ータIk (x,y)と上記メモリから読み出される前フ
レームのブロックの代表点画素の画像データI
k-1 (0,0)との差分の絶対値|{Ik-1 (0,0)
−Ik (x,y)}|が、条件判定手段により、 Ik-1 (0,0)≒Ik (0,0) なる第1の判定条件を満たし、且つ、判定のしきい値を
ThI として、 |{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|≧ThI なる第2の判定条件を満たすか否かを判定し、上記条件
を満たす画素が検出される毎に度数f(x,y)をイン
クリメントして度数分布表を度数分布表形成手段により
形成する。そして、手振れベクトル判定手段は、上記度
数分布表形成手段により形成された度数分布表につい
て、画像の動きベクトルにより指定される座標の近傍の
複数の座標の度数値の平均値が所定値よりも小さい場合
に、上記動きベクトルが画像の手振れに起因するもので
あると判定する。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る画像の手振れ判定装置の
一実施例について図面に従い詳細に説明する。本発明に
係る画像の手振れ判定装置は、例えば図1に示すように
構成される。
【0010】この図1に示した画像の手振れ判定装置4
0は、ハンディタイプのビデオカメラにおける手振れに
よる画像の動きを補正する手振れ補正装置に本発明を適
用したもので、画像の動きベクトル検出部10、補正量
発生部20及び補正部30とともに手振れ補正装置を構
成している。図1において、信号入力端子1には、上記
ビデオカメラの図示しない撮像部による撮像出力として
得られるビデオ信号をディジタル化した入力ビデオデー
タが供給される。
【0011】この手振れ補正装置において、上記動きベ
クトル検出部10は、上記入力ビデオデータが上記信号
入力端子1を介して供給される代表点メモリ11及び減
算回路12と、この減算回路12による減算出力データ
が供給される相関積算値表形成回路13と、この相関積
算値表形成回路13により形成された相関積算値表の相
関積算値データが供給される動きベクトル推定回路14
とを備えてなる。
【0012】この動きベクトル検出部10における上記
代表点メモリ11は、入力ビデオビデオで構成される1
フレームの画像を複数に分割した各ブロック毎の代表点
画素の画像データの値を記憶する。具体的には、例えば
図2に示すように、1フレームの画面をm画素×nライ
ンのブロックに分割し、図3に示すように各ブロックの
中心の画素を代表点とし、各代表点画素の画像データを
上記代表点メモリ11に1フレーム期間記憶する。な
お、上記代表点は、画面上で均一のばらまかれている。
そして、この代表点メモリ11から読み出される1フレ
ーム前の各代表点画素の画像データが上記減算回路12
に供給される。
【0013】上記減算回路12は、上記信号入力端子1
を介して供給される入力ビデオデータすなわち現フレー
ムの画像データについて、ブロック毎のm×n個の各画
素の画像データと上記代表点メモリ11から読み出され
る前フレームの対応するブロックの代表点画素の画像デ
ータとの差分すなわちフレーム間差の絶対値を検出す
る。そして、この減算回路12による減算出力データと
して得られるフレーム差分絶対値データが上記相関積算
値表形成回路13に供給される。
【0014】上記相関積算値表形成回路13は、上記減
算回路12により得られた各ブロックのフレーム差分絶
対値を対応する画素毎に1フレーム期間に亘って積算
し、1ブロック分の画素配列に対応するm×nの整数座
標を有する相関積算値表を形成する。この相関積算値表
形成回路13により形成される相関積算値表は、m×n
個のフレーム差分絶対値の積算値すなわち相関積算値の
分布を示し、フレーム相関の最も強い座標の相関積算値
が最小値となる。そして、この相関積算値表形成回路1
3により形成される相関積算値表のm×n個の相関積算
値が上記動きベクトル推定回路14に供給される。
【0015】上記動きベクトル推定回路14では、上記
相関積算値表形成回路13により形成された相関積算値
表の相関積算値の最小値の座標を検出し、この座標が中
央に位置する周辺座標における相関積算値を比例係数と
して上記周辺座標間距離に対応する画素間距離を比例分
割した座標を求め、この座標に基づいて画像の動きベク
トルを推定する。
【0016】ここで、上記動きベクトル推定回路14に
おける画像の動きベクトルの推定処理には、例えば図4
に示すように上記相関積算値の最小値の座標P(x,
y)とその8近傍座標P(x+1,y),P(x+1,
y+1),P(x,y+1),P(x−1,y+1),
P(x−1,y),P(x−1,y−1),P(x,y
−1),P(x+1,y−1)のうちの2座標を通る4
軸S1 ,S2 ,S3 ,S4 を用いて2次元セパラブルに
行うことができる。
【0017】そこで、上記動きベクトル推定回路14で
は、上記相関積算値表形成回路13により形成された相
関積算値表について、相関積算値の最小値の座標を検出
して、上記4軸S1 ,S2 ,S3 ,S4 について最小値
の座標の推定処理を行い、各軸S1 ,S2 ,S3 ,S4
の最小値の推定座標を合成して2次元座標値を算出し、
この2次元座標値から画像の動きベクトルを決定する。
【0018】また、この動きベクトル推定回路14は、
上記相関積算値表の整数座標値で示される上記相関積算
値の最小値の座標を画像の動きベクトルとして上記手振
れ判定装置10に供給する。
【0019】ここで、ある軸についての最小値の座標の
1次元推定は、例えば軸S1 において図5に示すように
中央の座標P(x,y)の相関積算値が最小値であって
隣接座標P(x+1,y),P(x−1,y)の各相関
積算値と上記最小相関積算値との間にa,bなる差があ
るとすると、隣接座標間距離Lをa/(a+b):b/
(a+b)に比例分割した座標P(X,Y)を求めるこ
とにより行われる。これにより、上記相関積算値表の整
数座標値よりも細かい分解能で最小値座標を求めること
ができる。なお、α・a/(a+b):β・b/(a+
b)のように上記隣接座標間距離Lを比例分割するため
の比例係数の重みα,βを変えることで、上記隣接座標
P(x+1,y),P(x−1,y)の各相関積算値の
変化に応じた推定を取り入れることも可能である。
【0020】このような構成の画像の動きベクトル検出
部10では、上記相関積算値形成回路13により形成し
た表相関積算値表の相関積算値の最小値の座標を検出す
ることにより整数座標値を得て、上記座標が中央に位置
する周辺座標における相関積算値を比例係数として上記
周辺座標間距離に対応する画素間距離を比例分割した座
標を求めることにより少数座標値を得ることができ、こ
の座標に基づいて画像の動きベクトルを推定するので、
上記動きベクトルを高い精度で検出することができる。
【0021】そして、この動きベクトル検出装置10に
より検出された動きベクトルが上記補正量発生部30に
供給される。
【0022】また、この手振れ補正装置において、上記
手振れ判定装置40は、上記入力ビデオデータが上記信
号入力端子1を介して供給される代表点メモリ41及び
減算回路42と、この減算回路42による減算出力デー
タが供給される条件判定回路43と、この条件判定回路
43による判定出力に基づいて度数分布表を形成する度
数分布表形成部44と、上記動きベクトル検出部10に
より検出された動きベクトルが手振れによる画像の動き
ベクトルであるか否かの判定処理を上記度数表形成回路
44により形成された度数分布表の度数値に基づいて行
う手振れベクトル判定回路46とを備えてなる。
【0023】上記手振れ判定装置40において、上記代
表点メモリ41は、上述の手振れ動きベクトル検出部1
0における代表点メモリ11と同様に、入力ビデオビデ
オで構成される1フレームの画像を複数に分割した各ブ
ロック毎の代表点画素の画像データの値Ik (0,0)
を1フレーム期間記憶する。そして、この代表点メモリ
41から読み出される1フレーム前の各代表点画素の画
像データが上記減算回路42に供給される。
【0024】上記減算回路42は、上記信号入力端子1
を介して供給される入力ビデオデータすなわち現フレー
ムの画像データについて、ブロック毎のm×n個の各画
素の画像データIk (x,y)と上記代表点メモリ41
から読み出される前フレームの対応するブロックの代表
点画素の画像データIk-1 (0,0)との差分の絶対値
|{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|すなわちフ
レーム間差の絶対値を検出する。そして、この減算回路
42による減算出力データとして得られるフレーム差分
絶対値データが上記条件判定回路43に供給される。
【0025】上記条件判定回路43は、上記減算回路4
2により検出された各ブロックのフレーム差分絶対値|
{Ik-1 (0,0)−Ik (0,0)}|が、 Ik-1 (0,0)≒Ik (0,0) なる第1の判定条件を満たし、且つ、 |{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|≧ThI なる第2の条件を満たすか否かを判定する。ここで、上
記ThI は、空間内のレベル差の有無を判定するためし
きい値である。そして、この条件判定回路43による判
定出力が上記度数分布表形成回路44に供給される。
【0026】上記度数分布表形成回路44は、1 ブロッ
ク分の画素配列に対応する座標を有するメモリテーブル
45を備え、上記条件判定回路43による判定出力に基
づいて、上記第1及び第2の条件を満たす画素が検出さ
れる毎に対応する座標の度数f(x,y)をインクリメ
ントして上記メモリテーブル45に度数分布表を形成す
る。この度数分布表形成回路44により上記メモリテー
ブル45に形成された度数分布表の度数値が上記手振れ
ベクトル判定回路46に供給される。
【0027】上記手振れベクトル判定回路46は、図6
のフローチャートに示すように、ステップ1で上記度数
分布表形成回路44により形成された度数分布表につい
て、ステップ2で上記動きベクトル検出部10により検
出された画像の動きベクトルVt により指定される座標
P(x,y)の近傍の複数の座標の度数値をステップ3
で上記度数分布表形成回路44のメモリテーブル45か
ら読み出す。上記ステップ3で読み出した上記動きベク
トルVt の座標P(x,y)の近傍の複数の座標の度数
値の平均値At をステップ4で算出してから、この平均
値At が所定値ThA よりも小さいか否かの判定処理を
ステップ5で行う。そして、このステップ5の判定結果
が「YES」すなわち上記平均値At が所定値ThA
りも小さい場合には、上記動きベクトルVt が画像の手
振れに起因するものであることを示す判定出力を上記補
正量発生部30に供給する。また、上記ステップ5の判
定結果が「NO」すなわち上記平均値At が所定値Th
A よりも大きい場合には、上記動きベクトルVt が画像
の手振れに起因するものでないことを示す判定出力を上
記補正量発生部30に供給する。
【0028】ここで、上記動きベクトル検出部10によ
り検出された画像の動きベクトルVt により指定される
座標P(x,y)の近傍の複数の座標では、手振れによ
る動きを伴う画像の場合、上記度数分布表形成回路44
により形成された度数分布表の動きベクトルVt の座標
P(−6,3)近傍の各座標の度数値の一例を図7に示
してあるように、上記減算回路42により検出される各
ブロックのフレーム差分絶対値|{Ik-1 (0,0)−
k (x,y)}|が小さくなるので、各度数値も小さ
くなり、その空間平均値At が小さくなる。上記図7に
示す手振れによる動きを伴う画像の度数分布表におい
て、画像の動きベクトルVt により指定される座標P
(−6,3)とその8近傍座標(図7の破線の枠内)の
各度数値の総和SUMは「25」であって、その空間平
均値At は「3.13」である。また、上記座標P(−
6,3)とその16近傍座標(図7の実線の枠内)の各
度数値の総和SUMは「105」であって、その空間平
均値At は「4.38」である。
【0029】これに対して、固定したビデオカメラによ
り得られる画像の場合、上記度数分布表形成回路44に
より形成された度数分布表の動きベクトルVt の座標P
(1,1)近傍の各座標の度数値の一例を図8に示して
あるように、ある程度フレーム差分絶対値|{I
k-1 (0,0)−Ik (x,y)}|の大きな画素が検
出され、各度数値も大きくなり、その空間平均値At
大きくなる。上記図8に示す固定したビデオカメラによ
り得られる画像の度数分布表において、画像の動きベク
トルVt により指定される座標P(1,1)とその8近
傍座標(図8の破線の枠内)の各度数値の総和SUMは
「50」であって、その空間平均値At は「6.25」
(図8の実線の枠内)である。また、上記座標P(1,
1)とその16近傍座標の各度数値の総和SUMは「2
30」であって、その空間平均値At は「9.58」で
ある。
【0030】上記図7に示す手振れによる動きを伴う画
像の度数分布表における画像の動きベクトルVt により
指定される座標P(−6,3)の度数値は「3」であ
り、また、上記図8に示す固定したビデオカメラにより
得られる画像の度数分布表における画像の動きベクトル
t により指定される座標P(1,1)の度数値も
「3」であって、上記動きベクトル検出部10により検
出された動きベクトルVt により指定される座標P
(x,y)の度数値だけでは、上記動きベクトルVt
手振れに起因するものであるか否かを判定することがで
きないが、上記動きベクトルVt により指定される座標
P(x,y)の8近傍座標や16近傍座標の各度数値の
空間平均値At には、上述のように明らかに差があるの
で、この空間平均値At を用いることにより、上記画像
の動きベクトルVt が手振れによる画像の動きベクトル
であるか被写体の移動による動きベクトルであるかを確
実に判定することができる。
【0031】このように、上記動きベクトル検出部10
により検出された画像の動きベクトルVt により指定さ
れる座標P(x,y)の近傍の複数の座標の度数値の空
間平均値At を求めて、この空間平均値At が所定値T
A よりも小さい場合に上記動きベクトルが画像の手振
れに起因するものであると判定することにより、上記画
像の動きベクトルVt が手振れによる画像の動きベクト
ルであるか被写体の移動による動きベクトルであるかを
確実に判定することができる。また、上記フレーム差分
絶対値は、画像の空間内アクティビティすなわち明確な
エッジが多く存在するか否かと相関をもつので、動きベ
クトルVt の座標P(x,y)近傍の度数値の空間平均
値At による手振れ判定は、確実性が増加することにな
る。
【0032】そして、上記補正量発生部20は、上記動
きベクトル検出部10が検出した動きベクトルVt が画
像の手振れに起因するものであることを示す判定出力が
上記手振れベクトル判定装置40から供給されると、図
6のフローチャートにおけるステップ6で上記動きベク
トル検出部10が検出した上記動きベクトルVt ’を手
振れベクトルとして手振れ補正信号を形成し、この手振
れ補正信号を上記補正部30に供給する。また、この補
正量発生部20は、上記動きベクトル検出部10が検出
した動きベクトルVt が画像の手振れに起因するもので
ないことを示す判定出力が上記手振れベクトル判定装置
40から供給されると、図6のフローチャートにおける
ステップ7で手振れベクトルを〔0,0〕として手振れ
補正信号を形成し、この手振れ補正信号を上記補正部3
0に供給する。
【0033】また、上記補正部30は、例えば図9に示
すように、上記補正量発生部20から手振れ補正信号が
供給されるアドレス制御回路31及びセレクト信号発生
回路42と、上記アドレス制御回路31から供給される
アドレス信号に従ってビデオデータの書き込み/読み出
しが行われるフレームメモリ33及び周辺メモリ34
と、上記フレームメモリ33及び周辺メモリ34から読
み出されるビデオデータを上記セレクト信号発生回路3
2から供給されるセレクト信号に応じて選択的に出力す
るセレクタ35とを備えてなる。
【0034】上記フレームメモリ32には、上記信号入
力端子1を介して供給される入力ビデオデータが順次書
き込まれる。そして、このフレームメモリ32の読み出
しアドレスが上記手振れ補正信号により上記手振れベク
トルに応じて制御される。これにより、上記フレームメ
モリ32からは、1フレームの入力ビデオデータが上記
手振れベクトルに応じて移動されたビデオデータが得ら
れる。そして、このフレームメモリ32から読み出され
るビデオデータと上記周辺メモリ33から読み出される
周辺ビデオデータとが上記セレクタ35による選択によ
って合成され、手振れ補正処理済のビデオデータとして
信号出力端子2から出力される。
【0035】なお、上記周辺メモリ33には、上記セレ
クタ35を介して出力される手振れ補正処理済のビデオ
データによる画像の補正範囲に相当する周辺部分のビデ
オデータが周辺ビデオデータとして逐次書き込まれる。
【0036】上述のように上記動きベクトル検出部10
により画像の動きベクトルを高い精度で検出することが
できるので、この動きベクトルに基づいて手振れ補正を
行う手振れ補正装置では、高い手振れ補正精度を確保す
ることができ、自然な画像出力が得られる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、発明
に係る画像の手振れ判定装置では、入力ビデオ信号で構
成される1フレームの画像を複数に分割した各ブロック
毎の代表点画素の画像データの値Ik (0,0)をメモ
リに記憶しておき、差分検出手段により検出される現フ
レームのブロックの各画素の画像データIk (x,y)
と上記メモリから読み出される前フレームのブロックの
代表点画素の画像データIk-1 (0,0)との差分の絶
対値|{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|が、条
件判定手段により、 Ik-1 (0,0)≒Ik (0,0) なる第1の判定条件を満たし、且つ、判定のしきい値を
ThI として、 |{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|≧ThI なる第2の判定条件を満たすか否かを判定し、上記条件
を満たす画素が検出される毎に度数f(x,y)をイン
クリメントして度数分布表を度数分布表形成手段により
形成する。そして、手振れベクトル判定手段は、上記度
数分布表形成手段により形成された度数分布表につい
て、画像の動きベクトルにより指定される座標の近傍の
複数の座標の度数値の空間平均値を求めて、この空間平
均値が所定値よりも小さい場合に上記動きベクトルが画
像の手振れに起因するものであると判定することによ
り、画像の動きベクトル検出装置により検出された画像
の動きベクトルが手振れによる画像の動きベクトルであ
るか被写体の移動による動きベクトルであるかを確実に
判定することができる。
【0038】従って、本発明によれば、画像の動きベク
トルが手振れに起因するものであるか否かを確実に判定
することのできる画像の動き判定装置を提供することが
でき、ハンディタイプのビデオカメラなどにおける高性
能の手振れ補正を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像の手振れ判定装置を設けた手
振れ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記手振れ補正装置の動きベクトル検出部にお
ける画面のブロック分割の状態を示す図である。
【図3】上記ブロック分割された画面の1ブロックの構
造を示す図である。
【図4】上記動きベクトル検出部における動きベクトル
の推定処理に用いる相関積算値表上の最小値近傍の軸を
説明するための図である。
【図5】上記動きベクトル検出部における動きベクトル
の1次元推定例を説明するための図である。
【図6】上記手振れ判定装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】手振れによる動きを伴う画像について、上記手
振れ判定装置において度数分布表形成回路により形成さ
れた度数分布表の動きベクトル近傍の度数分布を示す図
である。
【図8】固定したビデオカメラにより得られた画像につ
いて、上記手振れ判定装置において度数分布表形成回路
により形成された度数分布表の動きベクトル近傍の度数
分布を示す図である。
【図9】上記動きベクトル検出装置を設けた手振れ補正
装置の補正部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・・動きベクトル検出部 20・・・・・・・・・補正量発生部 30・・・・・・・・・補正部 40・・・・・・・・・手振れ判定装置 41・・・・・・・・・代表点メモリ 42・・・・・・・・・減算回路 43・・・・・・・・・条件判定回路 44・・・・・・・・・度数分布表形成回路 45・・・・・・・・・メモリテーブル 46・・・・・・・・・手振れベクトル判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀士 賢 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 橋野 司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ビデオ信号で構成される1フレーム
    の画像を複数に分割した各ブロック毎の代表点画素の画
    像データの値Ik (0,0)を記憶するメモリと、 現フレームのブロックの各画素の画像データIk (x,
    y)と上記メモリから読み出される前フレームのブロッ
    クの代表点画素の画像データIk-1 (0,0)との差分
    の絶対値|{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|を
    検出する差分検出手段と、 上記差分検出手段により検出された各ブロックのフレー
    ム差分絶対値|{Ik-1 (0,0)−Ik (0,0)}
    |が、 Ik-1 (0,0)≒Ik (0,0) なる第1の判定条件を満たし、且つ、判定のしきい値を
    ThI として、 |{Ik-1 (0,0)−Ik (x,y)}|≧ThI なる第2の判定条件を満たすか否かを判定する条件判定
    手段と、 1 ブロック分の画素配列に対応する座標を有し、上記条
    件判定手段による判定出力に基づいて、上記条件を満た
    す画素が検出される毎に度数f(x,y)をインクリメ
    ントして度数分布表を形成する度数分布表形成手段と、 上記度数分布表形成手段により形成された度数分布表に
    ついて、画像の動きベクトルにより指定される座標の近
    傍の複数の座標の度数値の平均値が所定値よりも小さい
    場合に、上記動きベクトルが画像の手振れに起因するも
    のであるとする手振れベクトル判定手段とを備えること
    を特徴とする画像の手振れ判定装置。
JP29653291A 1991-10-17 1991-10-17 画像の振動判定装置、画像の振動補正装置、画像の振動判定方法及び画像の振動補正方法 Expired - Lifetime JP3271273B2 (ja)

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