JPH05110318A - 高周波用トリプレート形共振器 - Google Patents

高周波用トリプレート形共振器

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JPH05110318A
JPH05110318A JP3108743A JP10874391A JPH05110318A JP H05110318 A JPH05110318 A JP H05110318A JP 3108743 A JP3108743 A JP 3108743A JP 10874391 A JP10874391 A JP 10874391A JP H05110318 A JPH05110318 A JP H05110318A
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JP
Japan
Prior art keywords
hole
resonator
center conductor
ground plane
throughholes
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3108743A
Other languages
English (en)
Inventor
Suguru Kondo
英 近藤
Shinya Nakai
信也 中井
Kyoichi Yasuda
教一 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】損失が小さく、かつ部品の大形化を招来するこ
とがなく、価格的にも有利となるスルーホールを有する
高周波用トリプレート形共振器を提供する。 【構成】中心導体1とグランドプレーン3またはおよび
中心導体1と信号入出力用ランド5とをスルーホール6
a〜6dを介して接続する。前記スルーホール6a〜6
dをその断面が扁平形状をなすように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波用トリプレート
形ストリップラインからなる共振器、すなわち誘電体中
に中心導体を焼結により一体に形成しかつ誘電体の上下
面にグランドプレーンを形成してなる共振器に係り、特
に中心導体とグランドプレーンまたはおよび信号入出力
用ランドとを接続するスルーホールの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波領域特に250MHzないし数GHz
に及ぶような超高周波用の例えば移動式通信機器の電圧
制御発振器やフィルタ等に用いられるトリプレート形共
振器は、図3(A)の透視図に示すように、銀等でなる
中心導体1を、アルミナ等高周波損失の少ない誘電体2
中に焼結により一体に形成し、誘電体2の両面にグラン
ドにつながる銀等でなるグランドプレーン3を形成し、
中心導体1の一端は誘電体2中に設けたスルーホール4
aを通して信号入出力用ランド5に接続し、中心導体1
の他端はスルーホール4bを通してグランドプレーン3
に接続してなる。なお、上下のグランドプレーン3、3
どうしは、誘電体2の側面に後着けされる導体または別
のスルーホール(図示せず)により接続される。この共
振器は、主として中心導体1でインダクタンスL成分を
形成し、中心導体1とグランドプレーン3との間で容量
C成分を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の共振器にお
けるスルーホール4a、4bの断面形状は、多層構造の
電子部品に一般的に採用されているように、その断面が
円形をなし、例えば中心導体1の幅Wが1mm前後である
場合に断面の直径が0.2mm程度の円柱状のものが主流
であった。しかしこの断面円形のスルーホール4a、4
bを前記高周波用共振器に用いると、このスルーホール
4a、4bの表面積が小さいため、損失が大きくなり
(特に電流が最大となるグランドプレーン3との接続側
のスルーホール4bの損失が大となる)、このためQの
低下を招くという問題点があった。この問題点を解決す
るため、図3(B)の4cに示すように、スルーホール
の径を中心導体1の幅である例えば1mm程度に大きくす
ることが考えられるが、伝送信号が高周波であるため、
電流通路とならない中心部分の面積が大となり、コスト
の面で不利となる上、共振器が大形にならざるをえない
という不具合がある。
【0004】本発明は、これらの問題点に鑑み、損失が
小さく、かつ部品の大形化を招来することがなく、価格
的にも有利となるスルーホールを有する高周波用トリプ
レート形共振器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、中心導体を内
部に一体に焼結した誘電体の上下面にグランドプレーン
を設け、前記中心導体とグランドプレーンまたはおよび
中心導体と信号入出力用ランドとを前記誘電体に通した
スルーホールを介して接続した高周波用トリプレート形
共振器において、前記スルーホールをその断面が扁平形
状をなすように形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、スルーホールの断面形状を
扁平にしたので、高周波電流の流れる表面の面積が大と
なり、従って損失が低下する。また、スルーホールの断
面が扁平形状をなすため、表面積が大となる割には体積
は大とならない。
【0007】
【実施例】図1(A)は本発明によるトリプレート形共
振器の一実施例を示す透視図である。図中、6a、6b
は誘電体2内に板面に垂直に設けられたスルーホールで
あり、これらは断面が長方形をなし、一方のスルーホー
ル6aは中心導体1の一端と信号入出力ランド5との間
を接続し、他方のスルーホール6bは中心導体1の他端
とグランドプレーン3との間を接続するものである。本
実施例においては、スルーホール6a、6bを中心導体
1の幅と同じ幅に形成しているので、中心導体1ないし
スルーホール6a、6bを含めた導体全長の損失を最小
にすることができ、設計が容易で所望の特性が得やす
い。また、必要な場合には、図2に示すように、中心導
体1を下面のグランドプレーン3にも同様形状のスルー
ホール6cを介して接地すれば、さらに損失は低下す
る。さらに、図2に示すように、スルーホール6aの下
方にも、信号入出力ランド5に接続する同様形状のスル
ーホール6dを設けることで、損失がさらに低下するこ
とはいうまでもない。
【0008】このように、スルーホール6a、6b(6
c、6d)をその断面が扁平形状をなすように形成する
ことにより、図1(B)の対比から明白であるように、
従来の断面円形の前記スルーホール4a、4bに比較
し、表面積の広いスルーホール6a(6b〜6d)が実
現され、また、同じ表面積を得るために直径を大きくし
た断面円形の前記スルーホール4cに比較し、体積が少
なくてすみ、かつ高周波電流を流した場合の電流通路と
ならない部分が少なくなる。
【0009】上記実施例においては、スルーホール6
a、6b(6c、6d)の断面形状を長方形に形成した
が、長円形あるいは楕円形に形成しても良い。また本発
明は、上記実施例の他、スルーホール6a(6d)の無
いタイプ、すなわち誘電体2の側面に信号入出力ランド
5を設けたものや、スルーホール6a(6d)を有し、
他方のスルーホール6b(6c)を無くしたタイプのも
の(グランドプレーン3に非短絡、または誘電体2の側
面で短絡)にも適用できる。また、上記実施例では単一
のトリプレート共振器として説明したが、複数枚のトリ
プレート形共振器を横方向(面内)に形成した場合や、
縦方向に積み重ねて形成したような多層形のものにも適
用できることは言うまでもない。
【0010】
【発明の効果】請求項1によれば、スルーホールの断面
を扁平に形成したことにより、電流通路とならない部分
が少なくなり、スルーホールにおける損失を低減でき、
トリプレート形共振器のQを向上させることができる。
また、スルーホールの表面積を増大させる割には体積が
増大しないため、この多層構造の共振器を備えた電圧制
御発振器やフィルタの高性能化ならびに小形化に寄与す
ることができる。
【0011】また、請求項2によれば、中心導体ないし
スルーホールを含めた導体全長の損失を最小にすること
ができ、設計が容易で所望の特性が得やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による共振器の一実施例を示す
透視図、(B)は従来のスルーホールと本実施例のスル
ーホールの断面を対比して示す図である。
【図2】本発明による共振器の他の実施例を示す透視図
である。
【図3】(A)は従来の共振器を示す透視図、(B)は
従来のスルーホールの別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 中心導体 2 誘電体 3 グランドプレーン 4a、4b スルーホール 5 信号入出力用ランド 6a〜6d スルーホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心導体を内部に一体に焼結した誘電体の
    上下面にグランドプレーンを設け、前記中心導体とグラ
    ンドプレーンまたはおよび中心導体と信号入出力用ラン
    ドとを前記誘電体に通したスルーホールを介して接続し
    た高周波用トリプレート形共振器において、前記スルー
    ホールをその断面が扁平形状をなすように形成したこと
    を特徴とする高周波用トリプレート形共振器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スルーホールの幅
    を前記中心導体の幅に等しくしたことを特徴とする高周
    波用トリプレート形共振器。
JP3108743A 1991-04-12 1991-04-12 高周波用トリプレート形共振器 Withdrawn JPH05110318A (ja)

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980711