JPH05108003A - 子供に衣類およびその他の物品をどのように折り畳むかを教示する方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 子供に衣類およびその他の物品１をどのよう
に折り畳むかを覚えさせる。 【構成】 どのように折り畳むかを指示する少なくとも
１つの折り畳み指示手段３ａ、３ｂ、５ａ、５ｂ、７
ａ′、７ａ″、７ｂが物品１上に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の分野】この発明は、比較的年少の子供に衣類お
よびその物品をどのように折り畳むかを教示する方法お
よび装置に関するものである。この方法および装置は、
適合する対の表示または折り目線表示を折り畳む衣類上
に設ける種類のものである。対をなす表示を順次適合さ
せるか、または折り目線表示に沿って折り畳むことによ
り、衣類またはその他の物品が正確に折り畳まれる。

【０００２】

【従来技術の説明】比較的年少の子供が服、シーツおよ
びその他の物品をどのように正確に折り畳むかを覚える
ことは極めて難しい。年少の子供に正確に折り畳む方法
を教示するとき、それは子供および両親に大きい挫折感
をもたらす。このため、両親は年少の子供に衣類をどの
ように折り畳むかを教示することを避け、折り畳む仕事
は報奨のない雑用になりがちである。

【０００３】折り畳み操作の複雑性としては、シャツ、
パンツ、またはその他の物品を正確に折り畳むには、物
品の異なる部分を正確に折り畳む種々の段階を踏まねば
ならないということが挙げられる。正確な折り畳み段階
をたどらせるには、子供に正確に折り畳むための各物品
の幾何学的性質、および物品の各部分の正確な位置を理
解させる必要がある。このような概念を年少の子供に理
解させ、思い出させるのは難しく、それは楽しいことで
はなく、教育的事項でもない。したがって、両親がしば
しば子供の服およびその他の物品を折り畳みがちであ
り、子供に折り畳み方を教示するのは後年に委ねられ
る。

【０００４】比較的年少の子供でもこのような問題の克
服に使用することができる幾つかの技能をもつ。特に、
比較的年少の子供はアルファベットを暗唱することがで
き、数字を数えることができ、パターンおよび絵を理解
することができ、その他の同様の概念を吸収することが
できる。加えて、子供は新しく習得した技能を発揮する
ことができるイベントに参加することをおもしろがり、
仕事を正確になすための指示または報奨を受けることを
喜ぶ。最後に、子供は触覚および聴覚をもって習得する
ことをおもしろがり、その感覚的経験に迅速に反応す
る。それにもかかわらず、子供に衣類またはその他の物
品をどのように折り畳むかを教示するとき、これまでの
ところ、このような技能が活用されていたとはいえな
い。

【０００５】子供にどのように着用するかを教示する種
々の試みがなされてきた。特に、米国特許第４２５３１
９７号及び同第３７７５７７５号はその努力を緩和する
ためのものである。衣類上の表示によって子供をおもし
ろがらせ、教育する他の試みもなされている。米国特許
第３７２４１０１号及び同第４７１７９７９号がそれで
ある。

【０００６】各特許明細書には、子供に衣類またはその
他の物品をどのように正確に折り畳むかを教示するため
の方法または装置は開示されていない。

【０００７】したがって、この発明の目的は、子供にど
のように衣類またはその他の物品を正確に折り畳むかを
教示するための方法および装置を提供することにある。

【０００８】この発明の他の目的は、対をなす表示を順
次適合させることにより、子供に衣類またはその他の物
品をどのように正確に折り畳むかを教示することにあ
る。

【０００９】この発明の他の目的は、衣類または他の物
品を折り目線表示に沿って順次折り畳むことにより、子
供に衣類又はその他の物品をどのように正確に折り畳む
かを教示することにある。

【００１０】この発明の他の目的は、正確に折り畳んだ
後、子供に報奨を与えることにある。

【００１１】この発明の他の目的は、子供にシャツ、パ
ンツ、スカート、シーツ、枕カバー、およびタオルをど
のように正確に折り畳むかを教示することにある。

【００１２】子供に衣類およびその他の物品をどのよう
に正確に折り畳むかを教示するこの発明によって極めて
望ましい独特の利点が得られる。

【００１３】

【発明の概要】この発明は、年少の子供に衣類およびそ
の他の物品をどのように折り畳むかを教示することに伴
う問題を克服するためのものである。適合する対の表示
または折り目線表示を衣類またはその他の物品の予め設
定された位置に設け、子供にその表示を一定の順序をも
って単に適合させるか、または折り目線表示に沿って一
定の順序をもって折り畳ませ、どのように正確に折り畳
むかを習得させることができる。

【００１４】加えて、適合する対の表示または折り目線
表示を衣類またはその他の物品の種々の予め定められた
位置に設けることにより、種々の形式の折り畳み操作を
組み込むことができる

【００１５】加えて、報奨表示を正確な折り畳み操作が
完了したとき目に見える位置に設け、これによって子供
を報奨することができる。

【００１６】前述した概念を組み込むことにより、子供
がすでに習得している技能、すなわちアルファベットま
たは数字の順行および適合表示または折り目線表示を使
用し、衣類またはその他の物品をどのように正確に折り
畳むかを習得することができる。

【００１７】

【好ましい実施例の説明】この発明は、子供に衣類また
はその他の物品をどのように折り畳むかを教示する方法
および装置に関するものである。適合する対の表示また
は折り目線表示を衣類またはその他の物品の予め定めら
れた位置に設け、対の表示を一定の順序をもって適合さ
せるか、または折り目線表示に沿って一定の順序をもっ
て折り畳ませることにより、子供に折り畳み方を教示す
ることができる。

【００１８】次に、この発明の好ましい実施例を説明す
る。図面の方法および装置は、シャツ、パンツ、スカー
ト、タオル、シーツ、および枕カバーに関するものであ
るが、この発明はそれに限定されるものではない。この
発明は、折り畳み操作が要求されるどのようなものにも
適用することができる。加えて、ここに示されている適
合表示、折り目線表示および折り畳み順序を指示する表
示はその例にすぎず、それはこの発明の実施に使用する
ことができる表示の形式を限定するものではない。幾つ
かの折り畳み順序指示手段を組み込んだどのような対を
なす適合表示または適合手段でも、この発明に従って折
り畳まれる物品に使用することができる。最後に、図面
の折り畳みパターンは対称的である。したがって、その
内容を左右逆向きに入れ替えても、同様の折り畳みパタ
ーンを得ることができる。

【００１９】図１Ａ〜図１Ｆは子供にシャツの習慣的折
り畳み操作をどのようになすかを教示するためのこの発
明の方法および装置を示す。

【００２０】図１Ａは予め定められた位置に設けられた
表示を有するシャツ１の背面を示す。図１Ａ〜図１Ｆの
実施例に使用されている表示はアルファベットの文字を
もつブロックである。したがって、適合する対の表示は
同一の文字をもつアルファベットブロックである。折り
畳み順序指示手段はこれらのブロックの進行するアルフ
ァベット、Ａ、Ｂ、Ｃである。

【００２１】次に、図１Ａに示されているように、第１
折り畳み段階に使用される適合表示３ａ、３ｂはシャツ
１の背面の右袖およびシャツ１の背面の中央に設けられ
ている。第２折り畳み段階に使用される表示５ａは表示
３ａの反対側の袖に設けられており、シャツ１の背面の
左袖に設けられている。

【００２２】図１Ｂは予め定められた位置に設けられた
付加的表示を有するシャツ１の前面を示す。特に、表示
５ｂは表示５ａの反対側の袖の裏側に設けられており、
ここでは右袖の前面に設けられている。第３折り畳み段
階に使用される表示７ｂは表示５ｂの反対側の袖に設け
られており、ここでは左袖の前面に設けられている。図
１Ｂに部分的表示７ａ′、７ａ″が示されており、第２
折り畳み段階の完了後、それを互いに整合させると、表
示７ｂに適合させることができ、完全な表示が形成され
る。最後に、報奨表示９ａがシャツの上側中央に設けら
れている。報奨表示９ｂをシャツ１の前面の下側中央部
分に上下逆向きに設けることもできる。

【００２３】図１Ａ及び図１Ｂに示すように、シャツ１
に表示を施すと、この方法および装置により、子供にシ
ャツをどのように折り畳むかを教示することができる。
図１Ａに示すように、まず、子供はシャツ１を裏向きに
する。次いで、子供は表示３ａ、３ｂ、ここでは文字
“Ａ”のブロックを適合させ、第１折り畳み操作をな
す。図１Ｃは第１折り畳み操作が完了し、表示３ａ、３
ｂが適合しているが、目に見えない状態を示す。

【００２４】第１折り畳み操作が完了すると、前面の右
袖に設けられた表示５ｂが子供に見え、第２折り畳み操
作をなすことができる。次いで、子供は表示５ａ、５
ｂ、文字“Ｂ”のブロックを適合させ、第２折り畳み操
作をなす。図１Ｄは第２折り畳み操作が完了し、表示５
ａ、５ｂが適合されているが、目に見えない状態を示
す。

【００２５】第２折り畳み操作が完了すると、表示７
ｂ′、７ａ″が整合され、完成した表示として見ること
ができ、ここではそれは文字“Ｃ”のブロックであり、
子供は第３折り畳み操作をなすことができる。次いで、
子供は表示７ａ′、７ａ″を表示７ｂ、ここでは文字
“Ｃ”のブロックと適合させ、最終の第３折り畳み操作
をなす。図１Ｅは第３折り畳み操作が完了した状態を示
す。前述したように、報奨表示９ａ、９ｂがシャツ１に
設けられているとき、報奨表示９ｂが目に見え、子供に
正確な折り畳み操作が完了したことを示す。報奨表示９
ｂが使用されていないとき、図１Ｆに示すように、子供
は折り畳まれたシャツ１を前面に裏返し、報奨表示９ａ
を見る。アルファベットの順序をもって適合する対の表
示を適合させることにより、子供は習慣的折り畳み操作
をなすことを習得する。

【００２６】一般に、すべての垂直折り畳み操作におい
て、子供に右側を左側に折り畳むことを教示することが
好ましく、すべての水平折り畳み操作において、子供に
底部分を上部分に折り畳むことを教示することが好まし
い。この折り畳みパターンは習得の進行をはかどらせ
る。

【００２７】適合する対の表示、ここでは文字をもつ教
材ブロックであるが、その使用により、子供に各折り畳
み操作をどのようになすかを容易に思い出させることが
できる。加えて、簡単な折り畳む順序指示手段、ここで
はアルファベットの順序Ａ、Ｂ、Ｃを使用することによ
り、子供にアルファベットをたどらせ、正確な折り畳み
操作を習得させることができる。この発明の範囲内にお
いて、どのような形式の表示を適合手段として使用して
もよく、例えば適合するウマ、カメ、花などを使用する
ことができる。加えて、この発明の範囲内において、正
確な折り畳み順序を示すためのどのような種類の折り畳
み順序指示手段を使用してもよく、それはアルファベッ
ト、数字、何等かのグループ、および番号のある矢印な
どであってもよい。

【００２８】図２Ａ〜図２Ｅはシャツの簡単な折り畳み
操作を子供に教示するこの発明の方法および装置を示
す。

【００２９】図２Ａは適合する対の表示を有するシャツ
２の前面を示す。特に、表示１１ａが一方の袖、ここで
は右袖に設けられ、適合表示１１ｂがシャツ２の上方の
右側部分に設けられている。表示１３ａは表示１１ａの
袖と反対側の袖、ここでは左袖に設けられており、表示
１３ｂはシャツ２の反対の上側部分に設けられている。
表示１５ａ、１５ｂはシャツ２の下側中央部分および中
間中央部分に設けられている。この実施例に使用されて
いる適合する対の表示も図１Ａ〜図１Ｆに使用されてい
るブロックと同様の形式のものであるが、ここでは折り
畳み順序指示手段は数字の順列からなり、１、２、３で
ある。

【００３０】図２Ｂは適合表示１７ａ、１７ｂをシャツ
２の下側部分の左側および右側に設けたシャツ２の背面
を示す。両方の表示１７ａ、１７ｂを上下逆向きに設
け、第３折り畳み操作の後、それを正確に見ることがで
きるようにしてもよい。報奨表示１９ａ、１９ｂはシャ
ツ２の上方の右側および左側の肩の部分に設けられてい
る。

【００３１】図２Ａおよび図２Ｂに示すように、表示を
シャツ２の前面および背面に設けると、子供にシャツを
容易に折り畳ませることができる。図２Ａに示すよう
に、まず、子供はシャツ２を前向きに配置し、表示１１
ａ、１１ｂなどが見えるようにする。次いで、子供は表
示１１ａ、１１ｂを、ここでは数字“１”のブロックを
適合させ、第１折り畳み操作をなす。図２Ｃは第１折り
畳み操作が完了した状態を示す。次いで、子供は表示１
３ａ、１３ｂ、ここでは数字“２”のブロックを適合さ
せ、第２折り畳み操作をなし、それが完了した状態が図
２Ｄに示されている。次いで、子供は表示１５ａ、１５
ｂ、ここでは数字“３”のブロックを適合させ、第３折
り畳み操作をなすことを覚える。図２Ｅは、第３折り畳
み操作が完了した状態を示す。図２Ｂに示すように、表
示１７ａ、１７ｂが最初は上下逆向きに設けられている
とき、第３折り畳み操作が完了すると、その表示１７
ａ、１７ｂが正しい状態に配置され、これによって第４
折り畳み操作をなすことができる。最後の第４折り畳み
操作をなすとき、子供は表示１７ａ、１７ｂ、ここでは
数字“４”のブロックを適合させ、右側の表示１７ａを
左側の表示１７ｂに適合させるか、または左側の表示１
７ｂを右側の表示１７ａに適合させることを覚える。図
２Ｆは、第４折り畳み操作が完了し、右側の表示１７ａ
が左側の表示１７ｂの上に折り畳まれ、報奨表示１９ａ
が目に見える状態を示す。これに代えて、表示１７ｂを
表示１７ａの上に折り畳んでも、報奨表示１９ｂが目に
見える。

【００３２】この第２折り畳み方法は図１Ａ〜図１Ｆに
示されている習慣的折り畳み操作に１つの付加的折り畳
み操作を加えたものであるが、図２Ａ〜図２Ｆの折り畳
み操作を習得させるのは簡単である。折り畳み操作が簡
単であるのは、その折り畳み操作が図１Ａ〜図１Ｆの折
り畳み操作よりも対称的であるからである。適合表示お
よび折り畳み順序指示手段を使用することにより、子供
に簡単な数字の順列を適合させる概念をもってその衣類
をどのように折り畳むかを迅速に習得させることができ
る。

【００３３】図３Ａ〜図３Ｄは折り目線表示を使用し、
子供に習慣的折り畳み操作をもってシャツをどのように
折り畳むかを教示する方法および装置を示す。

【００３４】図３Ａは、垂直方向に下向きにのびる折り
目線表示２１、２３を有するシャツ４の背面を示す。こ
こでは、折り目線表示は足跡からなる。折り目線を指示
するためのどのようなタイプの表示を使用してもよく、
それはロードライン（ roadline）、レーシングストラ
イプ（racing stripe ）、ロープなどを使用してもよ
い。番号のある矢印の表示２２、２４は折り畳み順序指
示手段として機能する。

【００３５】図３Ｂは部分的折り目線表示２５′２５″
がシャツ４の前面を水平方向に横切る状態を示す。さら
に、番号のある矢印の表示２６が部分的折り目線２５″
の下方に設けられており、第２折り目段階が完了したと
き、それを目で見ることができる。報奨表示２７、２
９、ここでは鳥の足がシャツ４の上側および下側中央部
分に設けられている。

【００３６】図３および図４に示すように、折り目線表
示２１、２３、２５′、２５″および番号のある矢印２
２、２４、２６がシャッ４の前面および背面に設けられ
ているとき、この折り目線表示を使用する方法および装
置によって子供に習慣的折り畳み操作を教示することが
できる。図３Ａに示すように、シャツ４を裏向きに配置
することにより、子供は矢印表示２２をたどり、左袖を
折り目線表示２３に沿って折り畳む。次いで、子供は矢
印表示２４をたどり、右袖を折り目線表示２１に沿って
折り畳む。図３Ｃは２つの第１折り畳み操作が完了した
シャツ４を示す。２つの第１折り畳み操作が完了する
と、部分的水平折り目線表示２５′、２５″が合致し、
完成した水平の第３折り目線表示が形成される。図３Ｃ
に示すように、次いで、子供は矢印表示２６によってシ
ャツ４を折り目線表示２５′、２５″に沿って折り畳
む。図３Ｄは第３折り畳み操作が完了し、報奨表示２９
が目に見える状態を示す。

【００３７】図３Ａ〜図３Ｄに示すように、折り目線表
示をシャツに設けることにより、子供にシャツの習慣的
折り畳み操作をどのようになすかを教示することができ
る。

【００３８】図４Ａ〜図４Ｅは適合表示を使用するシャ
ツの異なる折り畳み操作のためのこの発明の方法および
装置を示す。

【００３９】図４Ａは袖に設けられた表示３１ａ、３１
ｂを有するシャツ６の背面を示す。ここでは、表示３１
ａは右袖に設けられており、表示３１ｂは左袖に設けら
れている。

【００４０】図４Ｂは予め定められた位置に配置された
適合表示を有するシャツ６の前面を示す。ここでは、表
示３３ａが右袖に設けられており、シャツ６の上側部分
において、適合表示３３ｂが垂直方向の中心線の右側に
設けられている。さらに、シャツの下側部分において、
表示３５ａがシャツ１の垂直方向の中心線の右側に設け
られている。適合表示３５ｂは左袖に設けられている。
最後に、シャツ６の上側部分において、報奨表示３７が
シャツ１の垂直方向の中心線の左側に上下逆向きに設け
られている。さらに、シャツ６の下側部分において、第
２報奨表示３９がシャツ１の垂直方向の中心線の左側に
上下逆向きに設けられている。

【００４１】ここでは、適合する対の表示は教材ブロッ
クからなる。折り畳み順序指示手段は教材ブロック内に
組み込まれたハートの表示の数である。したがって、子
供は１つのハートのあるブロックを適合させ、次いで、
２つのハートのあるブロックを適合させ、それを折り畳
みが完了するまで続ける。

【００４２】シャツ６に図４Ａおよび図４Ｂの表示が施
されているとき、折り畳み操作を段階的になすことがで
きる。まず、子供は表示３１ａと表示３１ｂ、すなわち
１つのハートのある教材ブロック表示を適合させ、第１
折り畳み操作をなすことを覚える。図４Ｃは第１折り畳
み操作が完了した状態を示す。次いで、子供は表示３３
ａと表示３３ｂ、すなわち２つのハートのある教材ブロ
ック表示を適合させ、第２折り畳み操作をなすことを覚
える。図４Ｄは第２折り畳み操作が完了した状態を示
す。第２折り畳み操作の完了後、表示３５ａを表示３５
ｂの上に折り畳んだとき、図４Ｅに示すように、報奨表
示３７が子供を喜ばせる。これに代えて、表示３５ｂを
表示３５ａの上に折り畳んだとき、図４Ｆに示すよう
に、報奨表示３９が子供を喜ばせる。

【００４３】図５Ａ〜図５Ｄは子供に一対のロングパン
ツをどのように折り畳むかを教示するこの発明の方法お
よび装置を示す。

【００４４】図５Ａはほぼ膝の位置に設けられた表示４
１ａ、４１ｂを有するパンツ８の前面を示す。

【００４５】図５Ｂは表示４３ａがパンツ２の足の下側
部分、ここでは左側の足の部分に設けられたパンツ８の
背面を示す。表示４３ｂはヒップの部分に配置され、こ
こでは左ポケットに配置されている。最後に、報奨表示
４５が表示４３ａ、４３ｂの反対側の足の下側部分、こ
こでは右足の下側部分に上下逆向きに配置されている。

【００４６】パンツ２に図５Ａおよび図５Ｂの表示がな
されているとき、子供に一対のロングパンツをどのよう
に折り畳むかを教示することができる。まず、子供は表
示４１ａを表示４１ｂと適合させ、第１折り畳み操作を
なすことを覚える。図５Ｃは第１折り畳み操作が完了し
た状態を示す。次いで、子供は表示４３ａを表示４３ｂ
に適合させ、第２折り畳み操作をなすことを覚える。図
５Ｄは第２折り畳み操作が完了した状態を示す。第２折
り畳み操作が完了すると、図５Ｄに示すように、パンツ
２の正確な折り畳み操作が完了したことを示す報奨表示
４５が子供に見える。

【００４７】図６Ａ及び図６Ｂは子供にスカートをどの
ように折り畳むかを教示するこの発明の方法および装置
を示す。

【００４８】図６Ａは表示５１ａ、５１ｂの配置を示
す。表示５１ａはスカート１０の前側の右側部分に設け
られており、表示５１ｂはその前側の左側部分に設けら
れている。図６Ｂは左側部分の報奨表示５３を有するス
カート１０の背面を示す。スカート１０に図６Ａおよび
図６Ｂの表示を施すと、その方法および装置により、子
供にスカートをどのように折り畳むかを教示することが
できる。まず、子供はスカート１０をその表示５１ａ、
５１ｂが見える位置に配置する。次いで、子供は表示５
１ａを５１ｂの上に折り畳み、その折り畳み操作をなす
ことを覚える。完了した折り畳み操作が図６Ｃに示され
ている。折り畳み操作が完了すると、図６Ｃ示すよう
に、報奨表示５３が子供を報奨する。

【００４９】図７Ａ〜図７Ｅは子供にタオル、枕カバ
ー、シーツ、ブランケット、またはその他の正方形また
は長方形の物品をどのように折り畳むかを教示するこの
発明の方法および装置を示す。

【００５０】この実施例の正方形または長方形の物品は
タオルである。

【００５１】図７Ａは表示７１ａ、７１ｂを有するタオ
ル１２の前面を示す。この実施例では、適合表示は幾何
学的シンボルからなる。表示７１ａはタオル１３の上側
部分に設けられ、表示７１ｂはタオル１２の下側部分に
設けられている。

【００５２】図７Ｂは付加的表示を有するタオル１２の
背面を示す。第一対の表示７３ａ、７３ｂ、ここでは丸
い円がタオル１２の下側部分に左右方向に配置されてい
る。第二対の表示７５ａ、７５ｂ、ここでは正方形のブ
ロックがタオル１２の上側背面の左側部分に配置されて
いる。最後に、表示７７、７９、ここでは笑顔の報奨表
示がタオル１２の上側背面の右側部分に配置されてい
る。

【００５３】これらの幾何学的要素により、この物品の
場合、折り畳み順序指示手段は必要ではない。タオル１
２はそのような物品である。タオル１２が正確に配置さ
れると、１つの対の適合表示だけが見え、折り畳み順序
表示手段は必要ではない。

【００５４】タオル１２に図７Ａおよび図７Ｂの表示が
施されているとき、この発明の方法および装置によって
子供にタオルをどのように折り畳むかを教示することが
できる。図７Ａに示すように、まず、子供はタオルを正
面に向ける。図７Ｃに示すように、子供は三角形の表示
７１ａ、７１ｂを適合させ、第１折り畳み操作をなす。

【００５５】図７Ｄに示すように、次いで、子供は円の
表示７３ａ、７３ｂを適合させ、第２折り畳み操作をな
す。

【００５６】図７Ｅに示すように、最後に、子供は適合
ブロック表示７５ａ、７５ｂを折り畳み、最後の第３折
り畳み操作をなす。

【００５７】図７Ｅに示すように、タオル１２が正確に
折り畳まれると、報奨表示７７、７９が子供を報奨す
る。

【００５８】この発明の範囲内において、子供に衣類を
折り畳むことを教示する前述した方法および装置を折り
畳み操作が要求される種々の物品に適用することができ
る。

【００５９】この発明の利点は明らかである。子供は両
親とともに衣類を処理する機会をもち、同時に、正確に
折り畳む技術を覚える。加えて、子供が正確に折り畳ん
だことを示す報奨によって操作の習得が促進される。

【００６０】市販されている消失インクをこの発明に利
用することもできる。消失インクの場合、加熱される
と、それが見え、インクおよび衣類が冷却されると、イ
ンクは漸次消失される。したがって、これによって種々
の適合する対の表示または折り目線表示を印捺すると、
ドライヤからそれをとり除いたとき、子供にその衣類を
折り畳ませることができる。衣類が正確に折り畳まれた
後、衣類およびインクが冷却されると、その表示が漸次
消失され、表示のない衣類になる。

【００６１】さらに、適合する対の表示および折り目線
表示を装飾的に使用し、子供に衣類をどのように的確に
折り畳むかを教示するとともに、衣類またはその他の物
品を装飾する２つの目的を達成することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】子供に習慣的折り畳み方法を教示する適合する
対の表示を組み込んだシャツの説明図である。

【図２】子供に他の折り畳み方法を教示する適合する対
の表示を組み込んだシャツの説明図である。

【図３】子供に習慣的折り畳み方法を教示する折り目線
表示を組み込んだシャツの説明図である。

【図４】子供に他の折り畳み方法を教示する適合する対
の表示を組み込んだシャツの説明図である。

【図５】子供にどのように折り畳むかを教示する適合す
る対の表示を組み込んだパンツの説明図である。

【図６】子供にどのように折り畳むかを教示する適合す
る対の表示を組み込んだスカートの説明図である。

【図７】子供にタオル、シーツ、枕カバー、または他の
正方形または長方形の物品をどのように折り畳むかを教
示する適合する対の表示を組み込んだ正方形または長方
形の物品の説明図である。

【符号の説明】

１ シャツ ３ａ、３ｂ、５ａ、５ｂ、７ａ′、７ａ″、７ｂ 適合
表示 ９ａ、９ｂ 報奨表示

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 どのように折り畳むかを指示する少なく
   とも１つの折り畳み指示手段が物品上に設けられている
   ことを特徴とする子供に物品をどのように折り畳むかを
   教示する装置。
2. 【請求項２】 前記物品は衣類であることを特徴とする
   請求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】 前記指示手段は前記衣類上に配置された
   適合する対の表示からなり、その位置は前記表示を互い
   に適合させたとき、折り畳み操作がなされるよう選定さ
   れていることを特徴とする請求項２に記載の装置。
4. 【請求項４】 前記適合する対の表示は複数の適合する
   対の表示であることを特徴とする請求項３に記載の装
   置。
5. 【請求項５】 前記複数の適合する対の表示は前記複数
   の適合する対の表示を適合させる順序を指示するための
   折り畳み順序指示手段を有することを特徴とする請求項
   ４に記載の装置。
6. 【請求項６】 前記折り畳み順序指示手段がアルファベ
   ットであることを特徴とする請求項３に記載の装置。
7. 【請求項７】 前記折り畳み順序指示手段が数字の順列
   であることを特徴とする請求項５に記載の装置。
8. 【請求項８】 前記折り畳み順序指示手段が前記適合す
   る対の表示内に組み込まれていることを特徴とする請求
   項６または７に記載の装置。
9. 【請求項９】 前記折り畳み指示手段が前記衣類上に設
   けられた少なくとも１つの折り目線表示であり、その位
   置は前記衣類が前記折り目線表示に沿って折り畳まれた
   とき、折り畳み操作がなされるよう選定されていること
   を特徴とする請求項２に記載の装置。
10. 【請求項１０】 前記折り目線表示は複数の折り目線表
    示であることを特徴とする請求項９に記載の装置。
11. 【請求項１１】 前記複数の折り目線表示は前記折り目
    線表示に沿って折り畳む順序を指示するための折り畳み
    順序指示手段を有することを特徴とする請求項１０に記
    載の装置。
12. 【請求項１２】 前記折り畳み順序指示手段は番号の付
    いた矢印からなることを特徴とする請求項１１に記載の
    装置。
13. 【請求項１３】 折り畳み指示手段を物品上に配置し、
    子供に前記折り畳み指示手段をたどることを覚えさせる
    ことを特徴とする子供に物品をどのように折り畳むかを
    教示する方法。
14. 【請求項１４】 前記物品は衣類であることを特徴とす
    る請求項１３に記載の方法。
15. 【請求項１５】 前記折り畳み指示手段は前記衣類上に
    設けられた適合する対の表示からなり、その位置は子供
    が前記表示を互いに適合させたとき、折り畳み操作がな
    されるよう選定されていることを特徴とする請求項１４
    に記載の方法。
16. 【請求項１６】 前記折り畳み指示手段は前記衣類上に
    設けられた少なくとも１つの折り目線表示からなり、そ
    の位置は子供が前記折り目線表示に沿って折り畳んだと
    き、折り畳み操作がなされるよう選定されていることを
    特徴とする請求項１４に記載の方法。