JPH05107456A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JPH05107456A
JPH05107456A JP3293896A JP29389691A JPH05107456A JP H05107456 A JPH05107456 A JP H05107456A JP 3293896 A JP3293896 A JP 3293896A JP 29389691 A JP29389691 A JP 29389691A JP H05107456 A JPH05107456 A JP H05107456A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電変換装置の高集積化、歩留まり向上、コ
ストダウンを図る。 【構成】 光電変換された電荷を蓄積可能な複数の光電
変換セル1−1を有し、最も強い光の入射されている前
記光電変換セルの蓄積信号のみを出力する最大信号検出
手段101−1と、最も弱い光の入射されている前記光
電変換セルの蓄積信号のみを出力する最小信号検出手段
102−1とを備え、これらの手段による検出を蓄積時
間中に行なう光電変換装置において、前記最大信号検出
手段101−1と前記最小信号検出手段102−1とが
同一形式の差動回路を含む回路より構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換装置に係り、特
にカメラのパッシブ方式の焦点検出装置等に好適に用い
られる光電変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置としては、特開昭61
−167916号公報及び特開昭62−113468号
公報、特願昭61−219668号公報及び特願昭62
−27267号公報等に開示された装置がある。
【0003】特開昭61−167916号公報における
構成は、光電変換素子アレイに入射する光量の平均値も
しくは、和信号に基づいて蓄積を制御するものである。
また、特開昭62−113468号公報〜特願昭62−
27267号公報における構成は、光電変換素子アレイ
の略最大値に基づいて蓄積時間を制御するものである。
いずれの構成も後段の信号処理を行ない易くするように
信号のレベルができるだけ一定のレベルになるような制
御を行なっている。このような後段における信号処理と
しては遮光画素(オプティカルブラック)を基準に増幅
してA/D変換を行なったのち、特開昭58−1423
06号公報、特開昭59−107313号公報、特開昭
60−101513号公報、特開昭61−160824
号公報に開示されている演算を行なう構成が採用されて
いる。
【0004】しかし、前記の各構成を用いて合焦状態を
判別する装置を構成するに際しては、被写体の輝度分布
を光電変換素子アレイでサンプリングし、これを電気的
に信号処理して合焦状態を判別している。即ち、遮光画
素を基準に信号のA/D変換を行なうため、低コントラ
スト(輝度分布の場所的変化が小さい)の被写体におい
ては被写体の特徴を示すパターン部よりも演算に寄与し
ない信号のDC(直流)成分の方が圧倒的に多くなり、
量子化誤差やノイズの影響を受け演算の信頼性を低下さ
せるという問題があった。これを解決すべく特願昭63
−47644号公報では図8に示すように、光電変換装
置に蓄積信号の最大値と最小値とを検出する機能をもた
せ、蓄積時間を制御できるようにしており、焦点検出装
置の低コントラスト限界を改善するのに貢献している。
【0005】次に、図8の光電変換装置の動作を簡単に
説明する。なお、図8の各部の構成及び動作の詳細な説
明については本発明の実施例において行なう。
【0006】図8中の301−1〜301−nが最大信
号検出手段となる最大信号検出回路、302−1〜30
2−nが最小信号検出手段となる最小信号検出回路であ
る(なお、301−1,302−1のみ破線で回路部を
図示する。)。最大信号検出回路301−1〜301−
nと最小信号検出回路302−1〜302−nとは相補
的な回路構成をとっており、それぞれ差動入力段(相補
型のMOSトランジスタにより構成される)と出力段の
バイポーラトランジスタ305−1〜305n、306
−1〜306−nから成り、最大信号検出回路301−
1〜301−nの出力は共通接続され負荷抵抗303が
接続されている。最小信号検出回路302−1〜302
−nの出力は共通接続され負荷抵抗304が接続されて
いる。また、それぞれの入力には対応する光電変換素子
の出力が接続されている。
【0007】光信号の蓄積中、各光電変換素子に入射す
る光強度の違いにより、フォトトランジスタ1−1〜1
−nのエミッタ電位はさまざまなレベルにあるが、最大
レベルに無いフォトトランジスタのエミッタと接続され
た最大信号検出回路はコンパレータ動作を行ない出力段
のNPNトランジスタのベースはほぼGND電位となり
カットオフする。これに対し、最大レベルに対応するフ
ォトトランジスタのエミッタと接続された最大信号検出
回路はボルテージフォロア動作を行なう為、Vmax には
最大レベルのフォトトランジスタのエミッタ電位が出力
され最大信号検出となる。
【0008】同様に最小レベルにないフォトトランジス
タのエミッタと接続された最小信号検出回路はコンパレ
ータ動作をし、出力段のバイポーラトランジスタのベー
スはほぼVCCレベルとなり、カットオフする。これに対
し、最小レベルに対応するフォトトランジスタのエミッ
タと接続された最小信号検出回路はボルテージフォロア
動作を行ない、Vmin には最小レベルのフォトトランジ
スタのエミッタ電位が出力され、最小信号検出となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光電変換装
置において、光電変換素子の配列に合わせて最大信号検
出回路と最小信号検出回路とをチップ上に繰り返し配置
する場合、素子間の配線を考慮すれば相互に接続される
素子同士、即ち、それぞれの回路を構成する素子を隣接
して配置することが望ましいが、図8に示すように、上
記従来の光電変換装置では最大信号検出回路301−1
〜301−nと最小信号検出回路302−1〜302−
nとの差動段が相補型の回路を用いて構成されているた
め、素子を隣接して配置しようとすると、異なる導電型
の素子(NMOSトランジスタとPMOSトランジス
タ)が隣接して配置されることになる。
【0010】この配置を図9及び図10を用いて説明す
る。図9は両回路の差動段を構成する異なる導電型の素
子が光電変換素子の配置方向と垂直に配置された場合を
示す配置図であり、少くとも2ヶ所E−E’とF−F’
(なお、E’−E−F−F’はPウエルとNウエルの境
界を示す)とにおいて異なる導電型の素子が隣接して配
置される。図10は両回路の差動段を構成する異なる導
電型の素子が光電変換素子の配置方向と平行に配置され
た場合を示す配置図であり、少くとも2ヶ所G−G’と
H−H’(なお、G’−G’−H’−HはPウエルとN
ウエルの境界を示す)とにおいて異なる導電型の素子が
隣接して配置されることになる。
【0011】ところが、図9のD−D’の断面図たる図
11に示すように、一般的なBi−CMOSプロセスに
よると、NMOSトランジスタはPウエル27中に、P
MOSトランジスタはNエピタキシャル(Nウエル)2
6中に形成される為、異なる導電型の素子間の分離幅L
PNは、ウエル拡散時の横広がりの影響や、寄生トランジ
スタの耐圧の確保とそのトランジスタとしての動作を抑
える為、同じ導電型の素子間の分離幅LP やLN に比較
して大きくなり、異なる導電型の素子間の隣接個所は無
駄なスペースを生じさせている。
【0012】また、相補型の回路を用いた場合、図8に
示すようにそれぞれの差動段のバイアス電流I1 ,I2
を決めるバイアス回路307,308や配線が別々に必
要となり、上記の素子分離に伴なうスペースと合わせて
チップサイズの増大、さらには歩留りの低下を引き起こ
すという課題があった。
【0013】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたものであり、チップ上の素子分離領域の数を削減し
て無駄なスペースを無くし、それぞれの差動段のバイア
ス源を共通として高集積化を可能にする光電変換装置を
得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の光電変換装置
は、光電変換された電荷を蓄積可能な複数の光電変換セ
ルを有し、最も強い光の入射されている前記光電変換セ
ルの蓄積信号のみを出力する最大信号検出手段と、最も
弱い光の入射されている前記光電変換セルの蓄積信号の
みを出力する最小信号検出手段とを備え、これらの手段
による検出を蓄積時間中に行なう光電変換装置におい
て、前記最大信号検出手段と前記最小信号検出手段とが
同一形式の差動回路を含む回路より構成されることを特
徴とする。
【0015】また、前記最大信号検出手段と前記最小信
号検出手段との差動回路を構成する同一導電型のトラン
ジスタを一つの半導体領域中に配置することを特徴とす
る。また、前記最大信号検出手段と前記最小信号検出手
段との差動回路のバイアス電流を共通のバイアス源から
供給することを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の光電変換装置は、最大信号検出手段お
よび最小信号検出手段を同一の差動回路を含む回路で構
成することにより、両検出手段の差動回路の同導電型の
素子を隣接して配置するものである。
【0017】なお、上記光電変換装置において、両検出
手段の差動回路を構成する同一導電型のトランジスタを
一つの半導体領域中に配置することで、図11に示した
ような素子分離領域LPNの数を削減することができる。
【0018】また、上記光電変換装置において、前記最
大信号検出手段と前記最小信号検出手段との差動回路の
バイアス電流を共通のバイアス電流源から供給すること
で、バイアス回路の共通化を図ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の第1実施例である光電変換
装置の等価回路図である。
【0021】図1において、1−1〜1−nは蓄積タイ
プのフォトトランジスタアレイ(光電変換セル)であ
り、コレクタには共通の電源VCCが接続され、制御電極
領域(ベース)に光電変換された電荷を蓄積し、主電極
領域(エミッタ)から読み出すことのできる構造を有す
るもので、その具体的内容は、例えば特開昭62−12
8678号公報,特開昭62−113468号公報,特
願昭61−168286号公報,特願昭61−2196
68号公報,特願昭61−219669号公報等に詳細
な記載がある。2−1〜2−nはフォトトランジスタア
レイ1−1〜1−nを構成する各バイポーラトランジス
タのベースをφres が与えられたときに電源VC に接続
してリセットするためのPMOSスイッチ、3−1〜3
−nはバイポーラトランジスタの各エミッタに接続され
て蓄積された信号をφt に同期して後段へ取り出すため
のNMOSスイッチ、4−1〜4−nはNMOSスイッ
チ3−1〜3−nの各々に直列接続されて画像信号を読
み出しライン7ヘ送出するためのNMOSスイッチであ
る。5−1〜5−nはNMOSスイッチ3−1〜3−n
と4−1〜4−nの各接続点と接地間に接続された各画
素ごとの信号を読み出すための蓄積容量、6はNMOS
スイッチ4−1〜4−nを順番にオンさせて画像信号を
逐次読み出す為のシフトレジスタである。8はNMOS
スイッチ4−1〜4−nの出力端子が共通接続された読
み出しライン7を信号φhrs の与えられたときに接地し
て初期化するためのNMOSスイッチ、9は読み出しラ
イン7に出力された画像信号を増幅する出力アンプ、1
0−1〜10−nはφvrs が与えられたときにフォトト
ランジスタアレイ1−1〜1−nの各エミッタを所定の
電圧VVrにリセットする為のNMOSスイッチである。
【0022】101−1〜101−nは差動入力の非反
転入力が各フォトトランジスタ1−1〜1−nのエミッ
タに接続され、反転入力が共通接続された出力段のNP
Nトランジスタ108−1〜108−nのエミッタライ
ン11に接続された差動アンプ形式の最大信号検出回路
である。
【0023】102−1〜102−nは差動入力の非反
転入力が各フォトトランジスタ1−1〜1−nのエミッ
タに接続され、反転入力が共通接続された出力段のPN
Pトランジスタ114−1〜114−nのエミッタライ
ン14に接続された差動アンプ形式の最小信号検出回路
である。
【0024】12,15はそれぞれ最大信号検出回路1
01−1〜101−nと最小信号検出回路102−1〜
102−nとの出力段の共通の負荷抵抗である。13,
16はそれぞれ最大信号検出回路101−1〜101−
nと最小信号検出回路102−1〜102−nとの出力
を増幅する出力アンプである。
【0025】また、17は、両検出回路の入力段に流す
バイアス電流を決める共通バイアス電源回路で、その出
力線18は両検出回路のPMOSトランジスタ103−
1〜103−n、109−1〜109−nのゲートに共
通接続されている。
【0026】次に最大信号検出回路101−1〜101
−nについて説明する。なお、ここでは説明の簡易化の
ため最大信号検出回路101−1についてのみ説明する
が、他の最大信号検出回路101−2〜101−nにつ
いても同様である。
【0027】図1において、104−1〜107−1は
差動増幅器を構成するMOS型トランジスタ、103−
1は上記差動増幅器に電流を供給する電流源、108−
1はコレクタが電源VCCに接続されPMOSトランジス
タ105−1とNMOSトランジスタ107−1の接続
点にベースが接続されると共に、PMOSトランジスタ
105−1のゲートに接続されたエミッタを出力端子と
するNPNトランジスタである。なおPMOSトランジ
スタ104−1のゲートが入力端子となっている。
【0028】次に最小信号検出回路102−1〜102
−nについて説明する。なお、ここでは説明の簡易化の
ため最小信号検出回路102−1についてのみ説明する
が、他の最小信号検出回路102−2〜102−nにつ
いても同様である。
【0029】図1において、110−1〜113−1は
最大信号検出回路101−1と同じ形式の差動増幅器を
構成するMOSトランジスタであり、109−1は上記
差動増幅器に電流を供給する電流源、114−1はコレ
クタがGNDに接続され、PMOSトランジスタ111
−1とNMOSトランジスタ113−1の接続点にベー
スが接続されると共に、PMOSトランジスタ111−
1のゲートに接続されたエミッタを出力端子とするPN
Pトランジスタである。なおPMOSトランジスタ11
0−1のゲートが入力端子となっている。
【0030】図2および図3は、上記第1実施例の光電
変換装置における最大信号検出回路101−1〜101
−nと最小信号検出回路102−1〜102−nをチッ
プ上に配置した例であり、図2は両検出回路の出力段の
PNPトランジスタ、NPNトランジスタをPウエル内
に配置した例であり、図3は両検出回路の出力段のPN
Pトランジスタ、NPNトランジスタをそれぞれ異なる
ウエル内に配置した例である。以下、説明の簡易化のた
め最大信号検出回路101−1、最小信号検出回路10
2−1についてのみ説明する。なお、図3においては図
面の簡易化のため最小信号検出回路102−2を図示す
る。
【0031】図2及び図3において、最大信号検出回路
101−1と最小信号検出回路102−1とはそれぞれ
同一形式の差動段とコンプリメンタリーな出力段とから
成り、光電変換素子の配置方向と平行に配置されてい
る。
【0032】図2においては、両検出回路の差動段のP
MOSトランジスタ103−1,104−1,105−
1,109−1,110−1,111−1はNウエル
(Nエピ)領域26内に配置されている。また両検出回
路の差動段のNMOSトランジスタ106−1,107
−1,112−1,113−1及び両検出回路の出力段
のNPNトランジスタ108−1,PNPトランジスタ
114−1はPウエル領域27内に配置されている。
【0033】図3においては、Nウエル(Nエピ)領域
26とPウエル領域27との配置を図2の配置と変え、
コレクタが電源に接続される出力段のNPNトランジス
タ108−1についてもPMOSトランジスタと同じN
ウエル(Nエピ)領域26内に配置している。
【0034】本実施例の光電変換装置によれば、図1に
示すような同じ形式の差動段を持つ最大、最小信号検出
回路101−1〜101−n,102−1〜102−n
を用いることでバイアス回路やその出力配線を共通化で
き省スペースが図れることに加えて、図2,図3に示す
ように両回路を構成する同じ導電型のMOSトランジス
タを配線を複雑にすること無しに同じウエル領域内に配
置することができ、異なる導電型の素子が隣り合う場所
を図2においてはA−A’、図3においてはB−B’の
それぞれ1ヶ所にできるため従来例と比較して省スペー
スが図れ集積度の向上を図ることができる。
【0035】次に上記実施例の光電変換装置の光電変換
動作を簡単に説明する。
【0036】図4は図1の光電変換装置の動作を説明す
るタイミングチャートである。
【0037】同図に示すように、まず、リセットが行な
われる。時間t1−t2 期間においてφres をローレベ
ルにし、PMOSスイッチ2−1〜2−nをオンするこ
とにより、フォトトランジスタアレイ(以下、画素列と
いう)1−1〜1−nのベースがVC の電位に固定され
る。次に、時間t3 −t4 期間においてφvrs及びφt
をハイベル(ON)にすることにより、NMOSスイッ
チ10−1〜10−n及び3−1〜3−nが導通し、蓄
積容量5−1〜5−nがVVr電位にリセットされる。こ
の画素列1−1〜1−nのベース及びエミッタの各々に
対するリセットが終了すると、次に蓄積動作に入る。
【0038】蓄積動作に入ると、光電変換された電荷は
画素列1−1〜1−nのベース領域に蓄積される。この
とき、画素列のベース及びエミッタはフローティング
(容量負荷状態)になっており、エミッタにはベース電
位を反映した電圧が生じる。
【0039】信号の逐次読み出しに際しては、NMOS
スイッチ4−1〜4−nをシフトレジスタ6によって順
次ONにし、蓄積容量5−1〜5−nに蓄積された信号
電荷を読み出しライン7ヘ読み出す。シフトレジスタ6
はφckが入力されるごとにNMOSスイッチ4−1〜4
−nを順次選択する。このNMOSスイッチ4−1〜4
−nを選択する直前にφhrs によりNMOSスイッチ8
をONにし、読み出しライン7に残留している電荷をリ
セットする。
【0040】以下最大・最小信号検出回路の動作につい
て説明する。
【0041】最大信号検出回路101−1〜101−n
の各々は、1個の差動増幅器と1個のNPN型トランジ
スタとの組み合わせによって構成される。差動増幅器の
反転入力とNPN型トランジスタのエミッタ108−1
〜108−nとが共通接続され、出力ライン11として
いる。差動増幅器の非反転入力の各々は、画素列1−1
〜1−nの各エミッタに接続されている。差動増幅器の
非反転入力の電位が、反転入力の電位より低い場合、N
PN型トランジスタのベース入力はほぼ負電源の電圧レ
ベルまで下げられ、NPN型トランジスタはオフ状態に
される。したがって、出力アンプ13の入力には電圧を
生じさせない。一方、差動増幅器の非反転入力に最も高
い電位が入力されたときに、その電位が出力アンプ13
の入力端に印加され、出力アンプ13によって増幅され
てVmax として出力される。
【0042】同様に最小信号検出回路102−1〜10
2−nの各々は、1個の差動増幅器と1個のPNP型ト
ランジスタの組み合わせによって構成される。PNP型
トランジスタのエミッタラインは差動増幅器の反転入力
に帰還され、非反転入力には各画素列1−1〜1−nの
エミッタが入力されている。差動増幅器は、非反転入力
が反転入力より高い電位の場合、PNP型トランジスタ
のベース電位をほぼ電源電圧レベルまで変位させ、PN
P型トランジスタをオフ状態にする。したがって、出力
アンプ13の入力には電圧を生じさせない。一方、差動
増幅器の非反転入力に最も低い電位が入力されたとき
に、その電位が出力アンプ13の入力端に印加され、出
力アンプ13に増幅されてVmin として出力される。
【0043】以上より明らかなように、図1の光電変換
装置は蓄積時間中、画素列1−1〜1−nの最大値V
max 及び最小値Vmin を出力することができ、蓄積終了
はφtをハイレベル(ON)にして、画素列1−1〜1
−nのエミッタ電位を蓄積容量5−1〜5−nに移すこ
とによって終了する。
【0044】図5は、本発明の第2実施例の光電変換装
置の等価回路図である。なお図1と同一構成部材につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
【0045】図5では、図1の最大・最小検出回路10
1−1〜101−n,102−1〜102−nの差動ア
ンプの素子の極性を全て逆にし、NMOS入力とした最
大・最小検出回路121−1〜121−n,122−1
〜122−nを用いている。このような回路構成におい
ても、最大信号及び最小信号検出原理は図1の光電変換
装置と同様である。図5の回路構成の場合、図2,図3
において、Nウエル(Nエピ)領域26にPMOSトラ
ンジスタ126−1,127−1,132−1,133
−1を、またPウエル領域27にNMOSトランジス
タ、123−1,124−1,125−1,129−
1,130−1,131−1(ここでは、最大・最小検
出回路121−1,122−1についてのみ説明した
が、その他の最大・最小検出回路についても同様であ
る)を配置すれば相互に配線される素子同士を近傍に配
置しつつ、異なる導電型の素子分離個所を最小にでき、
素子分離に伴なうスペースのロスを減らせるだけでなく
バイアス源及びその配線を両検出回路にて共有でき、集
積度の向上が図れる。
【0046】図6は、本発明の第3実施例の光電変換装
置の等価回路図である。なお図1と同一構成部材につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
【0047】本実施例の特徴は、各々のフォトトランジ
スタ1−1〜1−2mのエミッタに最大信号検出回路と
最小信号検出回路の両方を接続するのではなく、その一
方のみを交互に接続した点にある。この場合、最大・最
小信号検出回路のピッチよりも入射する光の空間的変化
の割合が小さければ、フォトトランジスタ1−1〜1−
2mの全てのエミッタに最大・最小検出信号回路を接続
したのと同様の効果を約半分の検出回路の面積で実現で
きる。
【0048】なお、最大信号検出回路141−1〜14
1−m、最小信号検出回路142−1〜142−m自体
は、図2,図3中のそれと同じであるから最大・最小検
出の原理は、第1実施例と同等である。
【0049】図7に上記第3の実施例における最大・最
小信号検出回路の配置の例を示す。なお、ここでは説明
の簡易化のため最大信号検出回路141−1、最小信号
検出回路141−2についてのみ説明する。
【0050】本実施例の場合、最大・最小信号検出回路
を構成するPMOSトランジスタ143−1,144−
1,145−1,149−1,150−1,151−1
がNウエル(Nエピ)26中に形成され、NMOSトラ
ンジスタ146−1,147−1,152−1,153
−1がPウエル27中に形成でき、各検出回路を構成す
る素子を近傍に配置しつつ同一導電型の素子をひとつの
ウエル領域中に形成できる。 この場合、異なる導電型
の素子同士の分離が必要となるのは、図7のC−C’の
1ヶ所である。従って第1実施例と同等の効果が得られ
る。なお、ここでは、最大信号検出回路と最小信号検出
回路とを交互に配置する例を示したが、入射する光の空
間的な変化度合とセンサピッチから必要とされる最大・
最小検出の分解能の許す範囲で任意の順序で並べた場合
についてもほぼ最大・最小検出は可能であり、集積度の
向上が図れることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の光電変換セルのうち最も光の入射している光電変
換セルの蓄積信号のみを出力する最大信号検出手段と最
も弱い光の入射している光電変換セルの蓄積信号のみを
出力する最小信号検出手段を構成する入力差動回路とし
て同一形式の回路を用いることにより、両検出手段の差
動回路の同導電型の素子を隣接して配置することができ
る。
【0052】また、上記光電変換装置において、両検出
手段の差動回路を構成する同一導電型のトランジスタを
一つの半導体領域中に配置することで、素子分離領域の
数を削減することができる。
【0053】さらに、上記光電変換装置において、前記
最大信号検出手段と前記最小信号検出手段との差動回路
のバイアス電流を共通のバイアス電流源から供給するこ
とで、バイアス回路の共通化を図ることができる。
【0054】その結果として、本発明の光電変換装置は
集積度の向上、歩留りの向上、コストダウンが図れる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である光電変換装置の等価
回路図である。
【図2】上記第1実施例において最大信号検出回路と最
小信号検出回路とをチップ上で隣接配置した場合の一例
の配置図である。
【図3】上記第1実施例において最大信号検出回路と最
小信号検出回路とをチップ上で隣接配置した場合の他の
例の配置図である。
【図4】上記第1実施例の光電変換装置の動作を説明す
るタイミングチャートである。
【図5】本発明の第2実施例である光電変換装置の等価
回路図である。
【図6】本発明の第3実施例である光電変換装置の等価
回路図である。
【図7】本発明の第3実施例における最大信号検出回路
と最小信号検出回路とのチップ上の配置図である。
【図8】従来例の光電変換装置の等価回路図である。
【図9】従来例の最大信号検出回路と最小信号検出回路
との差動段を構成する素子が光電変換素子の配置方向と
垂直に配置された場合を示す配置図である。
【図10】従来例の最大信号検出回路と最小信号検出回
路との差動段を構成する素子が光電変換素子の配置方向
と平行に配置された場合を示す配置図である。
【図11】従来例の図9におけるD−D’の断面図であ
る。
【符号の説明】
1−1〜1−n フォトトランジスタアレイ(光電変換
セル) 2−1〜2−n ベースリセット用PMOSスイッチ 3−1〜3−n 信号転送用NMOSスイッチ 4−1〜4−n 信号読出用NMOSスイッチ 5−1〜5−n 蓄積容量 6 シフトレジスタ 7 読み出しライン 8 リセット用NMOSスイッチ 9 出力アンプ 10−1〜10−n エミッタリセット用NMOSスイ
ッチ 11 エミッタライン 14 エミッタライン 12,15 負荷抵抗 13,16 出力アンプ 17 共通バイアス電源回路 18 出力線 101−1〜101−n 最大信号検出回路 102−1〜102−n 最小信号検出回路 121−1〜121−n 最大信号検出回路 122−1〜122−n 最小信号検出回路 141−1〜141−m 最大信号検出回路 142−1〜142−m 最小信号検出回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換された電荷を蓄積可能な複数の
    光電変換セルを有し、最も強い光の入射されている前記
    光電変換セルの蓄積信号のみを出力する最大信号検出手
    段と、最も弱い光の入射されている前記光電変換セルの
    蓄積信号のみを出力する最小信号検出手段とを備え、こ
    れらの手段による検出を蓄積時間中に行なう光電変換装
    置において、 前記最大信号検出手段と前記最小信号検出手段とが同一
    形式の差動回路を含む回路より構成されることを特徴と
    する光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記最大信号検出手段と前記最小信号検
    出手段との差動回路を構成する同一導電型のトランジス
    タを一つの半導体領域中に配置することを特徴とする請
    求項1記載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記最大信号検出手段と前記最小信号検
    出手段との差動回路のバイアス電流を共通のバイアス源
    から供給することを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の光電変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009130479A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Texas Instr Japan Ltd 固体撮像装置

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