JPH05107094A - 熱式流量計の流量検出方法 - Google Patents

熱式流量計の流量検出方法

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JPH05107094A
JPH05107094A JP3298138A JP29813891A JPH05107094A JP H05107094 A JPH05107094 A JP H05107094A JP 3298138 A JP3298138 A JP 3298138A JP 29813891 A JP29813891 A JP 29813891A JP H05107094 A JPH05107094 A JP H05107094A
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JP
Japan
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flow rate
temperature difference
fluid
heater
detection
Prior art date
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Pending
Application number
JP3298138A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Kuromaru
達郎 黒丸
Akira Nakamura
明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流量を精度高く計測できる熱式流量計の流量
検出方法を提供する。 【構成】 上流側及び下流側温度検出センサ4,5の検
出温度差ΔTがあらかじめ設定した基準温度差ΔT0
同等になるようにヒータ2を発熱させて流体を加熱し、
流体への加熱量Pと検出温度差ΔTとの比を取って加熱
量・温度差比P/ΔTを求め加熱量・温度差比P/ΔT
に基づいて管1を通過する流体の流量Qを求める。加熱
量・温度差比P/ΔTを求めて、流量Qを得ることによ
り、加熱量Pのみならず、加熱量Pを制御する検出温度
差ΔTをも流量検出に利用することになる。このため得
られる流量Qの精度をその検出温度差ΔTを加えて演算
を行なう分だけ向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体に生じる温度差を
検出して流体の流量を計測する熱式流量計の流量検出方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱式流量計の一例として図4に示
すものがある。図において、1は流体を通す管で、この
管1は肉厚の薄いステンレス等の金属材料またはフッ素
樹脂等の樹脂材料で構成されている。管1の途中にはコ
イル状のヒータ2が密着した状態で嵌装されている。ヒ
ータ2にはヒータ電力供給回路3が接続されていてヒー
タ2に適宜量の電力を供給してヒータ2を発熱させて流
体を加熱させるようになっている。
【0003】管1の、ヒータ2の上流側部分及び下流側
部分には流体の温度を検出する上流側及び下流側温度セ
ンサ4,5がそれぞれ設けられている。上流側及び下流
側温度センサ4,5のそれぞれは、小型のサーミスタ、
薄膜の白金測温抵抗体、熱電対または白金等の温度係数
が大きい金属製の細線等により構成されており、応答性
の優れたものになっている。
【0004】上流側及び下流側温度センサ4,5に接続
して温度差検出回路6が設けられている。温度差検出回
路6は、上流側及び下流側温度センサ4,5のそれぞれ
が検出する上流側及び下流側検出温度Ta ,Tb を入力
して検出温度差ΔT(ΔT=Tb −Ta )を求め、この
検出温度差ΔTを、温度差検出回路6に接続して設けた
比較制御回路7に出力する。
【0005】比較制御回路7は、この比較制御回路7に
接続したメモリ8に格納されているあらかじめ設定した
基準温度差ΔT0 を適宜読出して前記検出温度差ΔTと
の差分を取って比較用差分データΔT0 −ΔTを求め、
この比較用差分データΔT0−ΔTを前記ヒータ電力供
給回路3に出力する。
【0006】ヒータ電力供給回路3は、前記比較用差分
データΔT0 −ΔTを入力することにより比較用差分デ
ータΔT0 −ΔTに対応した大きさの電流をヒータ供給
電流に加算してヒータ2に通電し、この通電によるヒー
タ2の発熱により流体を加熱させると共に、次式(1)
の演算を行なって流体に対する加熱量Pを求めこの加熱
量Pを、ヒータ電力供給回路3に接続した演算回路9に
出力する。
【0007】 P=P{1+α(ΔT0 −ΔT)} (1) α:係数
【0008】演算回路9は、式(1)で示される加熱量
Pを入力して次式(2)の演算を行なって流量Qを求め
これを図示しないディスプレイあるいは記録装置等に出
力するようにしている。
【0009】Q=k・P (2) k:係数
【0010】なお、図中10は、ヒータ2、上流側及び下
流側温度センサ4,5を設けた部分を覆うように設けた
断熱材であり、内部が外部温度の影響をほとんど受けな
いようにしている。また、11はA/D変換器、12はD/
A変換器である。
【0011】以上のように構成された熱式流量計では、
温度差検出回路6の検出温度差ΔTが基準温度差ΔT0
と同等になるように、ヒータ電力供給回路3が比較用差
分データΔT0 −ΔTに対応した大きさの電流をヒータ
供給電流に加算してヒータ2に通電し、この通電により
ヒータ2を発熱させて流体を加熱し、このときに演算回
路9が前記式(2)に示される演算を行なうことによっ
て流量Qを求めるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した熱
式流量計では、ヒータ電力供給回路3が比較用差分デー
タΔT0 −ΔTに対応した大きさの電流をヒータ供給電
流に加算してヒータに通電することによりヒータ2を発
熱して流体を加熱させるが、この際の流体に対する加熱
量自体が流体の温度差に影響し、ひいては検出される流
量値にも影響を及ぼしている。しかしながら、上述した
熱式流量計では、上述した考慮を払っておらず、式
(1)及び(2)に示されるように単に加熱量Pを主デ
ータにして流量Qを求めており、得られる流量Qの精度
はその分低いものであった。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、流量を精度高く計測できる熱式流量計の流量検出方
法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、流体を通す管に発熱体を取付け、前記管
の前記発熱体の上流側及び下流側にそれぞれ上流側及び
下流側温度検出手段を設けた熱式流量計において、前記
両温度検出手段の検出温度差があらかじめ設定した基準
温度差と同等になるように前記発熱体を発熱させて流体
を加熱し、前記流体への加熱量と前記検出温度差との比
を取って加熱量・温度差比を求め該加熱量・温度差比に
基づいて前記管を通過する流体の流量を求めることを特
徴とする。
【0015】
【作用】このような構成とすれば、加熱量・温度差比を
求めて、流量を得ることにより、加熱量のみならず、加
熱量を制御する検出温度差をも流量検出に利用すること
になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例の熱式流量計の流量
検出方法を図1ないし図3に基づいて説明する。なお、
図4に示す部材と同等の部材は同一の符号で示しその説
明は省略する。この流量検出方法が用いられる熱式流量
計には、図4のヒータ電力供給回路3に対応してヒータ
電力供給回路13が設けられ、かつ図4の演算回路9に対
応して演算回路14が設けられている。
【0017】ヒータ電力供給回路13は、比較用差分デー
タΔT0 −ΔTを入力することによりこの比較用差分デ
ータΔT0 −ΔTに対応した大きさの電流をヒータ供給
電流に加算してヒータ2に通電し、ヒータ2の発熱によ
り流体を加熱させると共に、ヒータ2への供給電流量に
基づいて流体に対する加熱量Pを求めこの加熱量Pを、
このヒータ電力供給回路13に接続した演算回路14に出力
する。
【0018】演算回路14は、ヒータ電力供給回路13から
加熱量Pを入力すると共に、温度差検出回路6から検出
温度差ΔTを入力し、加熱量Pと検出温度差ΔTとの比
を取って加熱量・温度差比P/ΔTを求め、次式(3)
の演算を行なって流量Qを得るようにしている。
【0019】Q=k1 ・P/ΔT (2) k1 :係数
【0020】以上のように構成された熱式流量計では、
温度差検出回路6の検出温度差ΔTが基準温度差ΔT0
と同等になるように、ヒータ電力供給回路13が比較用差
分データΔT0 −ΔTに対応した大きさの電流をヒータ
供給電流に加算してヒータ2に通電し、ヒータ2の発熱
により流体を加熱し、このときに演算回路14が、加熱量
・温度差比P/ΔTを求め、これを前記式(3)に適用
して演算を行なうことによって流量Qを求める。この場
合、加熱量・温度差比P/ΔTを求めて流量を得ている
ので、上述した従来のものが単に加熱量Pを主データと
して利用しているのに対し、得られる流量Qの精度はそ
の分向上したものとなる。
【0021】このような精度向上は、流量が変化した後
に定常状態に落ち着くまでの過渡時において達成される
ことになる。なお、このように過渡時において流量を精
度高く計測できることに伴って、流量が例えば図2
(a)に示すようにステップ状に変化した場合、定常状
態における流量をより迅速に計測することができて装置
の応答性の向上を図ることができる。
【0022】本実施例の検出方法及び上述した従来の流
量検出方法を対象にして、流量を図2の(a)に示すよ
うにステップ状に増加させた場合において流量検出試験
を行なったところ、図3に示すような結果(実施例で得
られる流量Qを実線Aで示し、従来の流量検出方法で得
られる流量Qを点線Bで示す)が得られ、本発明の流量
検出方法の場合、過渡時において精度高く流量を計測で
きると共に、このように過渡時において精度高く流量を
計測できることに伴って定常状態における流量計測の迅
速化が図れ、これにより装置の応答性を向上できること
を検証できた。
【0023】なお、得られる流量Qの精度が向上するの
で、流量Qにρ(流体の密度)を掛けて得られる質量流
量ρ・Qを計測する場合、その質量流量ρ・Qの精度も
向上できることになる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た熱式流量計の流量検出方法であるから、加熱量のみな
らず、加熱量を制御する検出温度差をも流量検出に利用
することとなるので、得られる流量の精度をその検出温
度差を加えて演算を行なう分だけ向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の流量検出方法が用いられる
熱式流量計を模式的に示す図である。
【図2】同流量検出方法を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】同流量検出方法と従来の流量検出方法との比較
結果を示す流量特性図である。
【図4】従来の流量検出方法が用いられる熱式流量計を
模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 管 2 ヒータ 4 上流側温度センサ 5 下流側温度センサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を通す管に発熱体を取付け、前記管
    の前記発熱体の上流側及び下流側にそれぞれ上流側及び
    下流側温度検出手段を設けた熱式流量計において、前記
    両温度検出手段の検出温度差があらかじめ設定した基準
    温度差と同等になるように前記発熱体を発熱させて流体
    を加熱し、前記流体への加熱量と前記検出温度差との比
    を取って加熱量・温度差比を求め該加熱量・温度差比に
    基づいて前記管を通過する流体の流量を求めることを特
    徴とする熱式流量計の流量検出方法。
JP3298138A 1991-10-18 1991-10-18 熱式流量計の流量検出方法 Pending JPH05107094A (ja)

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ID=17855682

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JP (1) JPH05107094A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5836693A (en) * 1994-06-20 1998-11-17 Columbia Gas Of Ohio,Inc. Method and apparatus for measuring pressure in a pipeline without tapping
US5980102A (en) * 1994-06-20 1999-11-09 Columbia Gas Of Ohio Method for measuring physical characteristics in a pipeline without tapping

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5836693A (en) * 1994-06-20 1998-11-17 Columbia Gas Of Ohio,Inc. Method and apparatus for measuring pressure in a pipeline without tapping
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