JPH0510700Y2 - - Google Patents

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JPH0510700Y2
JPH0510700Y2 JP10969188U JP10969188U JPH0510700Y2 JP H0510700 Y2 JPH0510700 Y2 JP H0510700Y2 JP 10969188 U JP10969188 U JP 10969188U JP 10969188 U JP10969188 U JP 10969188U JP H0510700 Y2 JPH0510700 Y2 JP H0510700Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、自動車などの車両用シートで、特に
空気をシート表面側から強制的に噴出させるよう
にした通気性車両用シートに関する。
《従来の技術》 従来から、シートパツドを通気性を有した表皮
材で被覆し、かつシートパツドの下面側からフア
ンなどで空調空気を圧送させ、シートパツドの下
面側から表皮材の座面より空気を強制的に噴出さ
せる構造にした、いわゆる通気性車両用シートが
提案されている。
このような通気性車両用シートにあつては、表
皮材に通気性のものを用いなければならないこと
は勿論であるが、シートパツドについても同様な
ことが言える。
この場合に問題となることは、シートパツドの
材質として発泡ウレタンを用いると通気性が思う
ように得られないので、通気性が充分確保される
繊維系などの良通気性の緩衝材を用いるか、ある
いは発泡ウレタンに何等の通気構造を持たせなけ
ればならないことである。後者の具体策として
は、例えば実開昭60−115053号公報に示す如く発
泡ウレタンからなるシートパツドに多数の通気孔
を穿設したり、また実開昭62−33917号公報に示
す如く発泡ウレタンについて、通気性が多少なり
とも得られる連続気泡と通気性に欠ける独立気泡
とを使い分けることで部分的に通気可能にしたも
のなどがある。
さらに、他の方法としては実開昭58−121258号
公報に示される如く、シートパツド内に空気を導
くノズル付き給気管を内設した構造が知られてい
る。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、シートパツドの材質として発泡
ウレタンに代えて繊維系など良通気性の緩衝材を
使用すると、コスト高になるばかりではなく、保
形性や保持性などが充分満足できなかった。
一方、発泡ウレタンに通気構造をもたせる方法
では一般に成形が複雑化し、複数の通気孔を形成
するとその通気孔で異物感が生じたり、上下方向
に設けられた通気孔が着座時の体圧によりシート
パツドが変形して塞がれてしまうなどの問題があ
つた。また連続気泡にした場合でも充分な通気性
が得られないと言う問題がある。
さらに、シートパツド内に別体の給気管を設け
る構造では、給気管による異物感が発生し易く、
異物感を緩和するため給気管をシートパツドの下
部側に内設する場合にはシートパツドを良通気性
の緩衝材で構成しなければならない。
そこで、本出願人はこのような問題について
種々検討を重ねた結果、シートパツドを二層構造
にするとともに、下層部の上面および周囲部に通
気溝を設けることにより、シートに要求されるの
クツシヨン諸特性を充分満足でき、かつ必要とす
るに充分な通気性を簡単に確保できることが実証
された。
《問題点を解決するための手段》 本考案は上記目的を達成するために、シートパ
ツドの下面に圧送されて来る空気がシートパツド
とこのシートパツドの表面を覆つた通気性を有す
る表皮材を通つてシート表面側より噴出される通
気性車両用シートにおいて、前記シートパツド
は、上下部の積層体からなり、上層部が下層部よ
りも良通気性の緩衝材で形成される一方、下層部
がその上面および周囲部に一体に形成された断面
略凹状の通気溝を有し、前記空気が前記通風溝を
通じて下層部の下面側から上面に専ら導入され
て、前記上層部内へ送り込まれることを要旨とす
る。
《作用》 前記構成によれば、シートパツドを、例えば、
発泡ウレタン系緩衝材からなる下層部と、良通気
性の繊維系緩衝材からなる上層部に分割形成して
組み合わせることにより、シートパツドとして両
物性の優れた点のみを低コストで兼ね備えること
ができる。
また、下層部の周囲部および上面に設けられた
通風溝により、シートパツドの下面に圧送されて
来る空気はその通風溝に沿つて上層部の下面を流
れ、同上層部内から通気性表皮材を通つてシート
座面より噴出される。この場合、上層部は通気性
に優れた良通気性の緩衝材からなつているので空
気を効率よく通風する。
《実施例》 以下、本考案の通気性車両用シートを図面を参
照しながら説明する。
第1図は通気性車両用シートの全体を示す断面
図、第2図は同シートクツシヨンを示す一部破断
斜視図である。
同図に示す通気性車両用シート1は、大きくは
シートクツシヨン2と、シートクツシヨン2に角
度調整可能に接合されたシートバツク3と、シー
トクツシヨン2の空気室4とシートバツク3の空
気室5とを連結する延縮性ダクト6、空気室4に
設けられた送風用フアン7などで構成されてい
る。
シートクツシヨン2は、概略箱状のフレーム8
と、フレーム8の両側内壁間に張設された複数の
Sバネ9と、フレーム8およびSバネ9に支持さ
れたシートパツド10と、シートパツド10を被
覆する表皮材11とからなり、フレーム8の下面
中央に送風用フアン7が接地されている。
ここで、前記シートパツド10は、シートパツ
ド裏面側を構成する下層部12と、シートパツド
表面側を構成する上層部13とを接着剤などを用
いて一体化した構造となつている。
下層部12は、ポリエーテルポリオール、ポリ
イソシアネートなどを主成分とする通常の発泡ウ
レタン樹脂が用いられている。なお、発泡ウレタ
ンは連続気泡あるいは独立気泡であつてもよい。
また上層部13は、例えばポリエステル系の短
繊維をウレタン系パインダーで水蒸気硬化させ保
形性を付与して緩衝材としたものである。
このような繊維系などからなる良通気性の緩衝
材は、一般に緩衝材としての発泡ウレタンに比べ
て保形性や保持性などには欠けるが、通気性の点
で数倍優れている。
さらに発泡ウレタンからなる下層部12の上面
には通風溝12aが一体に形成されている。この
通気溝12aは、身体接触部位に対応するメイン
部から前部に略E字形に設けられており、E形の
各端部が下層部12の周囲部前壁上下方向に設け
られたガイド用通風溝12bと連結している。ま
た実施例では上層部13にも通風溝12aに対応
して通風溝13aを設け、上層部13を下層部1
2に積層したときに両通風溝12a,13aが通
い断面略楕円状をなすようになつている。
なお、下層部12の厚さは上層部13の約2倍
に設定されており、シートパツドの全体積の60パ
ーセント以上を少なくとも含むよう設定すること
が好ましい。これはシートの保持性や保形性など
の点から好ましいこと、発泡ウレタンよりもコス
トが高価な繊維系緩衝材の使用量を考慮したため
である。
また前記表皮材11は通気性を有するシート材
が用いられており、下部が開口された袋状に縫製
されている。そして、同表皮材11は、シートフ
レーム8およびSバネ9にシートパツド10を保
持した後、シートパツド10の上面および四側面
を覆つた状態に配されて、その端末部11aがシ
ートフレーム8の下部に図示しないホツクリング
などの手段により固定される。
次に、シートフーム8の下面にはフアン7を取
付ける開口8aが設けられている。送風用フアン
7は、ハウジング内に設けられた羽根7aおよび
電動モータ7bとフイルターなどを配置したユニ
ツト化されたものが用いられ、前記開口8aにボ
ルト・ナツト(不図示)などを介して取付けられ
ている。また同フアン7のスイツチはシートクツ
シヨン2の側部などに設けられ、座者がスイツチ
のON・OFF操作を行うことにより、電動モータ
7bを起動・停止させることができる。電動モー
タ7bが起動されると羽根7aが回転し、この回
転により空気室4内に外部から空気が吸入され
る。そして吸入された空気は、前記シートパツド
10の下層部12に設けられたガイド用通風溝1
2b、通風溝12aに進み上層部13および表皮
材11からシート座面側に噴出する。この場合、
下層部12に対して上層部13に空気がより圧送
され易く、座者の尻部や大腿部周囲に効率よく送
風され、これにより座り心地を快適なものにで
き、蒸れや発汗を効率よく防止できる。
また、前記フアン7により吸入された空気の一
部は、ダクト6を通つてシートバツク3の空気室
5に達し、シートバツク3のシートパツド14お
よび表皮材11を介してシート表面側に噴出され
ることは言うまでもない。なお、シートパツド1
4については、前述と同様に発泡ウレタンの緩衝
材からなる下層部15と、良通気性の緩衝材から
なる上層部16とで構成されるとともに、下層部
15の表面に前記空気を導く通風溝15aが形成
されている。
第3図は、前記通風溝12a,13aの通風作
用をより具体的に示したものである。
同図aは着座していない状態であり、このとき
には両通風溝12a,13aが最も通風し易い断
面略筒状をなしている。両通風溝12a,13a
内に圧送されて来る空気は、通気性に欠ける下層
部12内にほとんど浸入せず、通気性に優れた上
層部13内にのみ浸入することとなる。
また、同図bの如く座者体重によつてシートパ
ツド10が下部側に圧縮されたときには、通風溝
12a,13aが断面略半円形に変形する。しか
しながら、下層部12と上層部13とは硬さが異
なる上に接面しているので、少なくとも下層部1
2側の通風溝12aが完全に潰れるという虞はな
い。したがつて、本考案の通風構造は従来の欠点
を一掃できるばかりでなく、簡単に実施化できる
ものである。
以上の処において、通風溝12a,12bの形
状については例えば断面が三角形、四角形などに
変形することができる。
また、実施例では上層部13側にも通風溝13
aを設けたが、通風溝13aは特に設けなくとも
通風作用に支障をもたらすものではない。
《考案の効果》 以上説明したように、本考案によれば、シート
パツドの下面側に圧送された空気は、下層部の周
囲部と上面に設けられた断面略凹状の通風溝を通
して、下層部上面に導入され、良通気性の上層部
内に送り込まれてシート表面側に向かう。したが
つて、本考案は、給気管を内設した従来構造(実
開昭58−121258号)のような異物感を生ずること
なく、しかも良通気性の緩衝材からなる上層部の
存在により確実な通気性を付与できる。
より具体的には、本考案は、シートパツドに通
気性を付与する構成として、下層部の上面および
周囲部に通風溝を設け、同時に、上層部を下層部
に対し良通気性の緩衝材により構成したので、従
来の如くシートパツド全体を繊維系の緩衝材で構
成したものに比べ下層部に発泡ウレタンの使用も
可能となりその分だけ材料および製造費ともに安
価に製作できる。
また、発泡ウレタンに多数の通気孔を穿設した
り、シートパツドに給気管を内設する従来構造比
べ、異物感が発生し難く、シートパツドに要求さ
れるクツシヨン諸特性を充足しつつ通気性を確実
に付与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した通気性車両用シート
の全体を示す断面図、第2図は同シートクツシヨ
ンを示す一部破断斜視図、第3図は同シートパツ
ドの作用を示し、同a図は通常状態における通風
溝を示す断面図、同b図は着座時における通風溝
を示す断面図である。 1……通気性車両用シート、2……シートクツ
シヨン、4……空気室、7……送風用フアン、1
1……表皮材、10……シートパツド、12……
下層部、12a……通風溝、12b……通風溝、
13……上層部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シートパツドの下面に圧送されて来る空気がシ
    ートパツドとこのシートパツドの表面を覆つた通
    気性を有する表皮材を通つてシート表面側より噴
    出される通気性車両用シートにおいて、 前記シートパツドは、上下部の二層からなり、
    上層部が下層部に対して良通気性の緩衝材により
    形成される一方、下層部がその上面および周囲部
    に一体に形成された断面略凹状の通風溝を有し、 前記空気が前記通風溝を通じて下層部の下面側
    から上面に専ら導入されて、前記上層部内へ送り
    込まれることを特徴とする通気性車両用シート。
JP10969188U 1988-08-23 1988-08-23 Expired - Lifetime JPH0510700Y2 (ja)

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