JPH05106992A - アルミニウム製熱交換器 - Google Patents

アルミニウム製熱交換器

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Publication number
JPH05106992A
JPH05106992A JP26630991A JP26630991A JPH05106992A JP H05106992 A JPH05106992 A JP H05106992A JP 26630991 A JP26630991 A JP 26630991A JP 26630991 A JP26630991 A JP 26630991A JP H05106992 A JPH05106992 A JP H05106992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
heat exchanger
pin material
aluminum
brackets
Prior art date
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Pending
Application number
JP26630991A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Ueda
真一 上田
Osamu Haneda
治 羽田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
Application filed by Showa Aluminum Corp filed Critical Showa Aluminum Corp
Priority to JP26630991A priority Critical patent/JPH05106992A/ja
Publication of JPH05106992A publication Critical patent/JPH05106992A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】アルミニウム製の熱交換器コア(A)に該コア
の車体等への取付け用ブラケット(20)(30)が取着さ
れると共に、このブラケット(20)(30)に棒状のピン
材(40)が取着された熱交換器において、熱交換器コ
ア、ブラケット、ピン材の全体を一括ろう付可能とし、
製作作業工数を減らして生産効率の向上を図る。 【構成】ブラケット(20)(30)が少なくとも片面にろ
う材層(33)を有するアルミニウムブレージングシート
で形成されると共に、ピン材(40)もアルミニウムで形
成され、かつ前記ブラケット(20)(30)に設けられた
嵌入孔(34)に前記ピン材(40)が圧入状態に固定さ
れ、この状態で前記ろう材層(33)を介してブラケット
(20)(30)とピン材(40)がろう付されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カークーラー用凝縮
器、オイルクーラー等の各種用途に用いられるアルミニ
ウム製熱交換器に関する。
【0002】なお、この明細書において、アルミニウム
の語はアルミニウム合金を含む意味で用いる。
【0003】
【従来の技術および課題】例えばカークーラー用の熱交
換器等は、熱交換器コアを車体に取付けるために一般に
ブラケットが取着されており、さらに熱交換器を車体底
面上に載置支持等するためのピン材がブラケットに取着
される場合が多い。
【0004】このようなブラケット及びピン付きの熱交
換器は、従来では、熱交換器コアがアルミニウム製であ
るのに対してブラケットやピン材は鉄製であった。この
ため、ブラケットやピン材は熱交換器コアのろう付後に
別工程で溶接を行うことにより接合されており、工数が
多く作業も煩雑であり、生産効率の低下要因、コストの
上昇要因となっていた。
【0005】このため、最近では、ブラケットとしてア
ルミニウム製のものを用い、熱交換器コアとブラケット
とをコアのろう付と同時に一括ろう付にて接合すること
が行われている。しかし、図7に示すように、ピン材
(101 )に関しては依然プロジェクション溶接やアルゴ
ン点溶接によりブラケット(102 )に別途取着されるに
止まっており、前記した工程煩雑化等を解消し得なかっ
た。なお、図8に示す(103 )は溶接部、(104 )はピ
ン材(01)の下端部に外嵌状態に装着されたゴム製緩衝
部材である。
【0006】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、熱交換器コア、ブラケット、ピン
材の全体を一括ろう付可能とし、製作作業工数を減らし
て生産効率の向上、コストダウンを図り得る熱交換器の
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、図面の符号を参照して示すと、アルミ
ニウム製の熱交換器コア(A)に該コアの車体等への取
付け用ブラケット(20)(30)が取着されると共に、こ
のブラケット(20)(30)に棒状のピン材(40)が取着
された熱交換器において、前記ブラケット(20)(30)
が少なくとも片面にろう材層(33)を有するアルミニウ
ムブレージングシートで形成されると共に、ピン材(4
0)もアルミニウムで形成され、かつ前記ブラケット(2
0)(30)に設けられた嵌入孔(34)に前記ピン材(4
0)が圧入状態に固定され、この状態で前記ろう材層(3
3)を介してブラケット(20)(30)とピン材(40)が
ろう付されてなることを特徴とするアルミニウム製熱交
換器を要旨とする。
【0008】
【作用】ブラケット(20)(30)、ピン材(40)がアル
ミニウムで形成されるとともに、これらブラケットとピ
ン材とがブラケット(20)(30)の少なくとも片面のろ
う材層(33)を介してろう付されているから、熱交換器
コア(A)とブラケット(20)(30)はもとより、ブラ
ケット(20)(30)とピン(40)もまた一括ろう付可能
となる。また、ピン材(40)はブラケット(20)(30)
に設けられた嵌入孔(34)に圧入状態に固定されるか
ら、ろう付までの取扱い中に、ピン材(40)やブラケッ
ト(20)(30)に不本意な揺動力が加わっても強固な仮
止め状態が確保される。
【0009】
【実施例】次にこの発明を、図1〜図6に示すカークー
ラー用のアルミニウム製熱交換器に適用した実施例に基
づいて説明する。
【0010】図2において、(A)は熱交換器コアであ
り、該コアは、水平状態で上下方向に配置された複数の
チューブ(1)と、隣接するチューブ(1)(1)間に
介在されたコルゲートフィン(2)を有している。チュ
ーブ(1)はアルミニウム材による偏平状の押出形材を
もって構成されたものである。このチューブ(1)はい
わゆるハモニカチューブと称されるような多孔形のもの
を用いても良い。また押出形材によらず電縫管を用いて
も良い。コルゲートフィン(2)はチューブ(1)と略
同じ幅を有し、ろう付によりチューブ(1)に接合され
ている。コルゲートフィン(2)もアルミニウム製であ
り、望ましくはルーバーを切り起こしたものを用いるの
が良い。
【0011】(3)(4)は左右のヘッダーである。こ
れらのヘッダー(3)(4)は、各1本の断面円形の両
面アルミニウムブレージングシート製電縫管をもって形
成されたものである。各ヘッダー(3)(4)には、長
さ方向に沿って間隔的にチューブ挿入孔が穿設されると
ともに、該孔に各チューブ(1)の長さ方向の両端が挿
入され、かつろう付により強固に接合連結されている。
さらに、右ヘッダー(3)の上端には冷媒入口管(6)
が、同下端には冷媒出口管(7)が連結されている。ま
た左ヘッダー(3)の上下端及び右ヘッダー(4)の上
下端には蓋片(8)(9)がそれぞれ取着されている。
さらに、左ヘッダー(3)の中央部よりやや下側の位置
及び右ヘッダー(4)の中央部より上側の位置と下端寄
りの位置にはそれぞれ仕切板(10)が設けられ、左ヘッ
ダーが2室に、右ヘッダーが3室に仕切られている。か
かる仕切板(10)の設置により、冷媒入口管(6)から
左ヘッダー(3)に流入した冷媒は、チューブ群によっ
て構成される全通路をめぐって蛇行状に流通し、冷媒出
口管(7)から流出するものとなされている。なお、図
2に示す(11)(12)は最外側のコルゲートフィン
(2)の外側に配置された上下のサイドプレートであ
る。また、(13)は冷媒出口管(7)の管端に取着され
た接続用ブロック部材である。
【0012】前記ヘッダー(3)(4)のそれぞれ下端
部には、熱交換器コア(A)を車体に取り付けるための
アルミニウム製ブラケット(20)(30)が取着されてい
る。左ブラケット(20)は板状の垂下片(21)を有する
とともに、この垂下片(21)の下縁に連続する側方折曲
げ状の横片(22)を有している。一方、右ブラケット
(30)はやはり板状の垂下片(31)を有するとともに、
この垂下片(31)の下縁に連続する側方折曲げ状の横片
(32)を有している。
【0013】そして、前記左右ブラケット(20)(30)
の横片(22)(32)に、熱交換器コア(A)を縦型に支
持するためのアルミニウム製のピン材(40)(40)が取
着されている。このピン材(40)は断面円形の短尺中実
の棒状体をもって形成され、次のようにして横片(22)
(32)に取着されたものである。即ち、ブラケット(2
0)(30)は、図1、図3及び図4に示すように、片面
にろう材層(33)が被着されたアルミニウムブレージン
グシートからなり、その横片(32)にピン材(40)の外
径よりも小さい直径の嵌入孔(34)が穿設されている。
而して、この嵌入孔(34)に前記ピン材(40)が下方か
ら圧入状態にはめ込まれ仮止め固定されたのち、ブラケ
ット(20)(30)を熱交換器コア(A)に仮組固定し、
この状態で熱交換器コア(A)、ブラケット(20)(3
0)、ピン材(40)を一括的にろう付加熱したものであ
る。この加熱により、ヘッダー(3)(4)外面のろう
材を介してブラケット(20)(30)とヘッダー(3)
(4)とがろう付接合されるとともに、図1に示すよう
にブラケット(20)(30)とピン材(40)との隣接部分
にブラケット(20)(30)の片面のろう材層(33)によ
る十分なフィレット(50)が形成されて、これらブラケ
ット(20)(30)とピン材(40)とが強固にろう付され
たものとなる。かかるろう付において、十分なフィレッ
トを形成して確実且つ十分な接合強度を確保すべくピン
材(40)のろう材層側への突出量(S)(図4に示す)
は少なくとも2mmは確保するのが良い。こうして熱交
換器コア(A)、ブラケット(20)(30)及びピン材
(40) の三者が一括ろう付される。 このろう付までの
取扱い中に、ピン材(40)やブラケット(20)(30)に
不本意な揺動力が加わっても、ピン材(40)はブラケッ
ト(20)(30)の嵌入孔(34)に圧入状態に嵌め込まれ
ているから、強固な仮止め状態が確保され、ピン材(4
0)がブラケット(20)(30)から抜落することはな
い。
【0014】図5はこの発明の他の実施例を示すもので
ある。この実施例では、ピン材(40)として径大部(4
1)の上端に径小部(42)が形成された段付き棒からな
るものを用いている。そして、ブラケット(30)の横片
(32)に径小部(42)の外径よりも小さい直径の嵌入孔
(34)を設け、該嵌入孔に径小部(42)を下方から圧入
状態に嵌め込み、ろう材層(33)を介してピン材をろう
付するものとなされている。このような構成とすること
により、径大部(41)と径小部(42)の連結部に径大部
(41)の周端面からなる段部(43)が形成され、径小部
(42)の嵌込み時に該段部(43)を横片(22)(32)へ
の当接による嵌込み量規制用ストッパとして機能させる
ことができる。従って、嵌込み量の過不足をなくしえて
ブラケット(20)(30)とピン材(40)との確実なろう
付を保証し得るものとなる。
【0015】図6はさらに他の実施例を示すものであ
る。この実施例では、ピン材(40)を頭部(44)付きの
正面視T形に形成するとともに、ブラケット横片(22)
(32)の嵌入孔(34)にピン材(40)をその頭部(44)
が横片(22)(32)に当接するまで上方から圧入状態に
嵌込んでろう付したものである。このような構成とした
場合にも、ピン材頭部(44)を嵌込量規制用ストッパと
して機能させることができ、やはり嵌込量の過不足をな
くしえてピン材とブラケットとの十分なろう付を保証し
得る効果がある。
【0016】なお、図5及び図6に示す実施例におい
て、図1〜図4に示したものと同一名称部分については
同一符号を付し、その説明を省略する。
【0017】なお以上の実施例においては、ピン材とし
て中実部材を用いたが、中空部材を用いても良い。ま
た、図示は省略したがピン材(40)の下端部に従来と同
様にゴム製の緩衝部材(104 )を嵌込んでも良い。
【0018】
【発明の効果】この発明は上述の次第で、ブラケット、
ピン材がアルミニウムで形成されるとともに、これらブ
ラケットとピン材とがブラケットの少なくとも片面のろ
う材層を介してろう付されているから、熱交換器コアと
ブラケットはもとより、ブラケットとピンをも一括ろう
付により接合することができる。従って、コアのろう付
とは別工程でピン材をブラケットに溶接する必要はなく
なるから、製作工数の減少と作業の簡素化を図ることが
でき、生産効率の向上とコスト低下を図り得る。しか
も、ピン材はブラケットに設けられた嵌入孔に圧入状態
に固定されるから、ろう付までの取扱い中に、ピン材
(40)やブラケット(20)(30)に不本意な揺動力が加
わっても強固な仮止め状態を確保することができ、ピン
材(40)のブラケット(20)(30)からの抜落を防止す
ることができる。また、ピン材とブラケットとの仮組固
定治具も不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すもので、ブラケット
にピンがろう付された状態を示す要部断面図である。
【図2】(イ)はこの発明の一実施例に係るカークーラ
ー用凝縮器の正面図、(ロ)は同じく側面図である。
【図3】ブラケットにピン材を嵌め込む前の状態を示す
断面斜視図である。
【図4】同じく嵌め込んだ状態の断面図である。
【図5】この発明の他の実施例を示すもので、ブラケッ
トとピン材とをろう付した状態の断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示すもので、ブ
ラケットとピン材とをろう付した状態の断面図である。
【図7】従来の熱交換器におけるブラケットとピン材と
のろう付状態の断面図である。
【符号の説明】
A…熱交換器コア 20、30…ブラケット 33…ろう材層 40…ピン材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム製の熱交換器コア(A)に
    該コアの車体等への取付け用ブラケット(20)(30)が
    取着されると共に、このブラケット(20)(30)に棒状
    のピン材(40)が取着された熱交換器において、 前記ブラケット(20)(30)が少なくとも片面にろう材
    層(33)を有するアルミニウムブレージングシートで形
    成されると共に、ピン材(40)もアルミニウムで形成さ
    れ、かつ前記ブラケット(20)(30)に設けられた嵌入
    孔(34)に前記ピン材(40)が圧入状態に固定され、こ
    の状態で前記ろう材層(33)を介してブラケット(20)
    (30)とピン材(40)がろう付されてなることを特徴と
    するアルミニウム製熱交換器。
JP26630991A 1991-10-15 1991-10-15 アルミニウム製熱交換器 Pending JPH05106992A (ja)

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JP26630991A JPH05106992A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 アルミニウム製熱交換器

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JPH05106992A true JPH05106992A (ja) 1993-04-27

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JP26630991A Pending JPH05106992A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 アルミニウム製熱交換器

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JP (1) JPH05106992A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0854346A3 (en) * 1997-01-17 1998-11-25 Sanden Corporation Mounting bracket for heat exchanger
KR100758621B1 (ko) * 2000-12-30 2007-09-13 한라공조주식회사 알루미늄 라디에이터의 마운팅 핀 서포트 구조

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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