JPH05106734A - 薄幅3ピースオイルリング - Google Patents

薄幅3ピースオイルリング

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JPH05106734A
JPH05106734A JP26440491A JP26440491A JPH05106734A JP H05106734 A JPH05106734 A JP H05106734A JP 26440491 A JP26440491 A JP 26440491A JP 26440491 A JP26440491 A JP 26440491A JP H05106734 A JPH05106734 A JP H05106734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer expander
peripheral side
periphery side
oil ring
inner periphery
Prior art date
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Pending
Application number
JP26440491A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsushi Ishihara
勝志 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】型鋼材の原板から成形した欠円環体スペーサエ
キスパンダと、上下サイドレールの組合せからなる3ピ
ースオイルリングにおいて、スペーサエキスパンダは上
下サイドレールを上下に支持するが、剛性を高くしてシ
ール性を確保し、且サイドレールを半径方向に張る剛性
を低くし、シリンダへの追従性を向上させる。 【構成】スペーサエキスパンダ10を外周側が厚く内周側
が薄い横断面を持つ原板から成形し、そのスペーサエキ
スパンダに外周側及び内周側から交互に切り込む外周側
及び内周側スリット11、12を設け、その外周側スリット
内方の隣合う内周側スリットに挟まれたスペーサエキス
パンダ内周側部分16a、16bを交互に上下に曲げて上下
サイドレール20,21の内周側端部を半径方向に支持させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関用ピストンの軸
方向幅の小さなオイルリング溝に装着する薄幅3ピース
オイルリングの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上下サイドレールとスペーサエキスパン
ダの組合せからなる軸方向幅の小さな3ピースオイルリ
ングは、特公昭47−19650号によって公知であ
る。この公知オイルリングは均等な板厚の帯鋼板から成
形した欠円環体スペーサエキスパンダを備える。このス
ペーサエキスパンダは外周側と内周側から交互に切り込
むスリットを有し、その外周側スリット内方の隣合う2
つの内周側スリットに挟まれたスペーサエキスパンダ内
周側部分は交互に上下に曲がり上下サイドレールを半径
方向に張る。又、内周側スリットの外方において隣合う
2つの外周側スリットに挟まれた外周側部分は同じく交
互に上下に曲がり、その上縁で上下サイドレールを上下
に張る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記オイルリングはス
ペーサエキスパンダを成形する原板の板厚が均等であっ
たため、サイドレール内端部を支持するスペーサエキス
パンダ内周側部分の剛性を低くしてオイルリングとして
のシリンダに対する追従性を向上させようとして、原板
の板厚を薄くすると、スペーサエキスパンダ外周側部分
も同じく薄くなり剛性が低下する。スペーサエキスパン
ダの外周側部分は上下サイドレールをオイルリング溝の
上下面に押圧してオイルリング溝上下面をシールする役
目をするが、剛性が低いとそのシール性が不良になり、
また、弾性変形してしまうとサイドレールを適確に支持
することができず、サイドレールの安定した姿勢保持が
難しくなる。逆に、原板の板厚を厚くしてスペーサエキ
スパンダ外周側部分の剛性を高めようとすると、サイド
レール内端部を支持する内周側部分の剛性が高くなりす
ぎてオイルリングとしての追従性が低下し、シリンダ内
周面の凹凸により2枚のサイドレールが全周にわたって
シリンダに接しなかったり、接しても面圧が低下するか
ら、オイルリングのシリンダに対するシール機能が不良
になる。
【0004】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、外周側部
分の剛性を高くし、サイドレールの安定した姿勢を保
ち、内周側部分の剛性を低くし、弾性変形しやすく、シ
リンダ内周面に対する追従性を良好にし、上下面のシー
ル性を向上させた3ピースタイプのオイルリングを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明が採用する手段は、型鋼材の原板から成形し
た欠円環体のスペーサエキスパンダと、そのスペーサエ
キスパンダに上下に組合せた上下サイドレールとからな
る3ピースタイプのオイルリングにおいて、スペーサエ
キスパンダを外周側が厚く内周側が薄い横断面形状の原
板から成形し、そのスペーサエキスパンダの内周側と外
周側から交互にスリットを切り込み、少なくとも外周側
スリットの内方の隣合う内周側スリットに挟まれた内周
側部分を交互に上下に曲げて上下サイドレールの内端部
を支持させたことにある。
【0006】
【作用】スペーサエキスパンダは横断面において外周側
が比較的厚く、内周側が比較的薄いから、外周側部分は
剛性が高いが、内周側部分は剛性が低く比較的自由に弾
性変形する。スペーサエキスパンダの外周側部分は高い
剛性によって上下サイドレールを上下方向に張り、オイ
ルリング溝上下面に押圧するから、オイルリング溝上下
面のシール性は向上し、また、サイドレールを適確に支
持するためサイドレールの安定した姿勢保持ができる。
内周側部分は上下サイドレール内端部に接して上下サイ
ドレールを半径方向に張らせるが、剛性が低く弾性変形
しやすいから、上下サイドレールはシリンダ内周面の凹
凸に対して確実に追従することができる。
【0007】
【実施例】本発明のオイルリングを図面に示す実施例に
基づいて説明する。図1に示すように、本発明のオイル
リングは横断面において外周側が厚く内周側が薄い型鋼
材から形成された欠円環体のスペーサエキスパンダ10
と、それを上下から挟む2枚のサイドレール20、21から
構成される。このオイルリングはピストン30のオイルリ
ング溝32に装着されてシリンダ40に内嵌される。スペー
サエキスパンダ10は外周側と内周側から交互に切込むス
リット11、12を有し、外周側スリット11を挟む外周側部
分14a、14bが交互に上下に曲げられる。スペーサエキ
スパンダ10の内周側スリット12を挟む内周側部分16a、
16bも交互に上下に曲げられ、それらの外周側を向く面
は上下サイドレール20、21を支えるサイドレール支承面
15a、15bを形成する。上下サイドレール20、21はスペ
ーサエキスパンダ10の外周側部分14a、14bの上下周縁
によって上下方向に押され、内周側部分16a、16bによ
って半径方向に押される。図1のスペーサエキスパンダ
10を形成する型鋼材は、図2に示すように、板厚最大の
外周側端縁(例えば0.5mm)から、板厚最小の内周
側端縁(例えば0.25mm)にかけて一様に板厚が減
少するテーパ状横断面を有する。横断面はテーパ状に限
る必要はなく、外周側が厚く内周側が薄くなる段状でも
よい。型鋼材は外周側と内周側から交互に等間隔でスリ
ット11、12が切り込まれる。ついで、図3に示すよう
に、この型鋼材の隣合う外周側スリット11に挟まれた内
周側スリット12外方の外周側部分14a、14bは交互に上
下に少し曲げられる。同じく、外周側スリット11内方の
隣合う内周側スリット12に挟まれた内周側部分16a、16
bも交互に上下に曲がる。
【0008】図4に示すように、ピストン30のオイルリ
ング溝32が軸方向幅が極めて薄い場合、スペーサエキス
パンダ10の肉厚な外周側部分14を上下に曲げる必要はな
いが、肉薄の内周側部分16a、16bは上下に交互に曲
げ、そのサイドレール支承面15a、15bによって上下の
サイドレール20、21をシリンダ40の内周面42に対して張
る。
【0009】図1及び図4においてスペーサエキスパン
ダ10の外周側部分14a、14b、14は上下サイドレール2
0、21に接してそれらを上下に支持するが、その外周側
部分は比較的肉厚で剛性が高いから、上側サイドレール
20をピストン溝上面33に、下側サイドレール21をピスト
ン溝下面34に確実に張らせてピストンリング溝32の上下
面33、34をシールすることができる。又、サイドレール
20、21を半径方向に押して張らせるスペーサエキスパン
ダ10の内周側部分16a、16bは比較的肉薄で剛性が低く
弾性変形しやすいから、サイドレール20、21のシリンダ
内周面42への追従性は良好である。
【0010】
【発明の効果】上記のとおり、従来のスペーサエキスパ
ンダは、スペーサエキスパンダを形成している原板の肉
厚が均等であるため、オイルリング溝上下面のシール性
を向上しようとして、スペーサエキスパンダを肉厚にす
ると、上下サイドレールを半径方向に張るスペーサエキ
スパンダ内周側部分の剛性が高くなりすぎてオイルリン
グのシリンダへの追従性が低下し、逆にシリンダへの追
従性を向上しようとしてスペーサエキスパンダを薄肉に
すると、上下サイドレールを上下に張るスペーサエキス
パンダ外周側部分の剛性が低くなりすぎてオイルリング
溝上下面のシール性が不良になったり、サイドレールの
姿勢が不安定になったりする。本発明のオイルリングは
従来のものとは異なり、スペーサエキスパンダ外周側部
分は常にその高い剛性で上下サイドレールを上下に張っ
てオイルリング溝上下面のシール性を確保し、その内周
側部分は上下サイドレールを半径方向に張るが、弾性的
に変形しやすいから、上下サイドレールはシリンダ内周
面に対し全周にわたり確実に追従する。したがって、従
来のオイルリングのように、サイドレールがシリンダ内
周面に接触しない部分が生じたり、接触しても面圧が低
下してシール機能を消失するおそれは全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例のオイルリングを装着し
たピストンの要部断面図、
【図2】 図1のオイルリングのスペーサエキスパン
ダを成形する原板の斜視図、
【図3】 図1のオイルリングのスペーサエキスパン
ダの斜視図、
【図4】 別の実施例の図1に相当する図、
【符号の説明】
10:スペーサエキスパンダ、11:外周側スリット、12:
内周側スリット、14:外周側部分、15:サイドレール支
承面、16:内周側部分、20:サイドレール(上)、21:
サイドレール(下)、30:ピストン、32:オイルリング
溝、33:上面、34:下面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型鋼材の原板から成形した欠円環体のスペ
    ーサエキスパンダ(10)と、前記スペーサエキスパンダ
    に上下から組合せた上下サイドレール(20、21)とから
    なるオイルリングにおいて、前記原板は外周側が厚く内
    周側が薄い横断面を有し、前記スペーサエキスパンダは
    内周側及び外周側から交互に切り込む外周側及び内周側
    スリット(11、12)を有し、前記スペーサエキスパンダ
    の外周側スリット内方の隣合う内周側スリットに挟まれ
    た内周側部分(16a、16b)は交互に上下に曲げられて
    前記上下サイドレールの内端部を支持することを特徴と
    してなる薄幅3ピースオイルリング。
JP26440491A 1991-10-14 1991-10-14 薄幅3ピースオイルリング Pending JPH05106734A (ja)

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