JPH05105927A - 溶銑前処理設備の冷却水循環装置 - Google Patents

溶銑前処理設備の冷却水循環装置

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JPH05105927A
JPH05105927A JP29095691A JP29095691A JPH05105927A JP H05105927 A JPH05105927 A JP H05105927A JP 29095691 A JP29095691 A JP 29095691A JP 29095691 A JP29095691 A JP 29095691A JP H05105927 A JPH05105927 A JP H05105927A
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JP
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boiler
water
cooler
line
hot water
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JP29095691A
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English (en)
Inventor
Genji Kanetani
弦治 金谷
Masahiro Matsuo
正浩 松尾
Noriaki Suga
紀明 須賀
Hideki Azuma
英己 東
Nobuyuki Fujikura
信幸 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温水系冷却器の伝熱面の表面温度を常に60
℃以上に保ち、伝熱面に排ガス中の水分を結露させず、
ダクトの付着,推積を防ぎ、伝熱阻害を防ぐ。 【構成】溶銃鍋1から発生するガスをスカート3,フー
ド4を通して水冷ダクト5に導いて冷却し、更に煙道6
を通してガス冷却器7にて冷却した後排出する溶銃前処
理設備2に於いて、ボイラ系冷却器9の循環ライン11
にボイラドラム12,ポンプ13を設け、温水系冷却器
9の循環ライン14にボイラドラム12,ポンプ13を
設け、温水系冷却器11の循環ライン14に温度計1
5,タンク16,ポンプ17,温水系冷却水の一部をボ
イラ給水予熱に利用する熱交換器18,温度計19を設
け、温水系給水ライン23を循環ライン14に接続しボ
イラ系給水ライン24に熱交換器18,給水脱気器2
5,キューゥィポンプ26を設けると共に流量調整弁2
9付きのバイパスライン28を設けライン24の熱交換
器入口側に流量調整弁30を設け、開放タンク16への
蒸気吹込みラインON−OFF弁32を設け、ガス冷却
器出口にガス温度計34を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶銑前処理設備の冷却
水循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、製鋼作業では、転炉に於ける酸素
吹錬に先立って脱燐,脱硫を行う所謂溶銑前処理が盛ん
である。
【0003】ところで、この溶銑前処理操作は、溶銑中
にソーダ灰と酸素を吹込んで行われる為、処理中は未反
応のソーダ灰等のダストを多量に含んだ高温の排ガスが
発生する。発生した高温の排ガス中のダストを除去する
為に、溶銑前処理設備には除塵器が設置されているが、
その多くにバグフィルタが採用されている。バグフィル
タは、比較的低圧損で除塵効率が高く、メンテナンスが
容易である等の利点を有するが、使用濾布の耐熱温度が
低い為、排ガスを冷却して導入する必要がある。
【0004】排ガスの冷却方法には種々の方式がある
が、いずれの方式に於いても冷却器伝熱面へのダストの
付着,堆積の問題をかかえている。これは溶銑前処理操
作がバッチ方式で運転されることに起因する。即ち、溶
銑前処理は約20分〜40分程度の吹錬の後、同程度の
休止時間がある。この休止時間中も溶銑前処理設備は連
続して運転しており、溶銑前処理設備には常温の大気が
吸込まれて設備各部の温度は大気温度近くまで低下す
る。この状態で次の溶銑前処理が行われる為、反応によ
り生じた水分やフラックス中に含まれた水分を含んだガ
スが冷却器伝熱面で露点に達し、水滴が生じ、この水滴
に吸湿性の強いソーダ灰等のダストが付着することにな
る。この後、吹錬の進行によりガス温度,設備各部の温
度が上昇し、結露した水滴は再び蒸発するが、ダストは
そのまま伝熱面に残留し、温度の上昇により固着するこ
ととなる。この現象が繰返えされることにより、冷却器
伝熱面への硬質ダストの付着,堆積が増長されて伝熱阻
害を起す一方、ついにはガス流路の閉塞を生じ、溶銑前
処理設備の運転が不可能となることもある。
【0005】この問題を解決するために種々の工夫がな
されているが、いずれも不十分で問題を完全に解決する
には至っていない。
【0006】尚、従来の関連技術として特開平2−22
8413号公報記載のものがある。
【0007】冷却器伝熱面へのダストの付着,堆積が生
じないようにするには、冷却器伝熱面の温度がガスの露
点温度以下にならないようにすれば良く、その為、冷却
方式を蒸発冷却方式(ボイラ方式)とすれば良いことは
当業者ならば容易に考えつくことである。
【0008】しかしながら、実際には溶銑前処理設備の
冷却器を全てボイラ方式とすることは必ずしも得策では
ない。なんとなれば、ある物体とある物体の間で熱交換
を行わせようとする場合、その効果は物体間の温度差に
よって律則され、バグフィルタに導入するガス温度を1
00〜140℃とする条件を満たすには膨大な伝熱面積
が必要となる。さらにボイラ方式ではボイラ圧力の飽和
温度には冷却できないという問題も存在する。この為、
ボイラ方式に於いては、ガス温度500℃程度迄が経済
的にガスを冷却できる限度とされ、さらに100〜14
0℃迄冷却する為に、冷却器以降で発生ガス量の30倍
以上という大量の冷風(空気)を系内に取込む方式が採
用されているのが現状である。
【0009】一方、冷却方式を温水冷却方式とすれば、
ガス温度と冷却水の温度との差を、ボイラ方式以上に大
きくすることができるので、ガス温度を300℃程度と
することができ、冷却用空気もボイラ方式の1/2以下
で済む経済的な設備とすることができるが、ダストの付
着,堆積という問題が発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
溶銑前処理操業による排ガス中の水分量や冷却器伝熱面
での結露の発生温度について調査した処、排ガス中には
20%以上の水分が含まれることはなく、冷却器伝熱面
表面温度を60℃以上、望ましくは70℃以上に保てば
冷却伝熱面での結露は生じないことを見い出した。
【0011】本発明はこの知見に基いてなされたもの
で、冷却器伝熱面表面の温度を常に60℃以上となるよ
うに冷却水を循環させ、結露を生じさせず、ダストの付
着,堆積を防止するようにした溶銑前処理設備の冷却水
循環装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の溶銑前処理設備の冷却水循環装置は、溶銑鍋
から発生するガスをスカート,フードを通して水冷ダク
トに導いて冷却し、さらに煙道を通してガス冷却器にて
冷却した後排出する溶銑前処理設備に於いて、前記ガス
冷却器をボイラ系冷却器と温水系冷却器とに分け、ボイ
ラ系冷却器の循環ラインにボイラドラム,ボイラ系循環
ポンプを設け、温水系冷却器の循環ラインに温水系冷却
水出口温度計,開放タンク,温水系循環ポンプ,温水系
冷却水の一部をボイラ給水の給水予熱に利用する熱交換
器,熱交換器出口側温水系冷却水温度計を設け、給水ラ
インを温水系給水ラインとボイラ系給水ラインに分岐
し、温水系給水ラインを温水系冷却器の循環ラインに接
続し、ボイラ系給水ラインに前記熱交換器,給水脱気
器,ボイラ系給水ポンプを設けると共に熱交換器をバイ
パスするラインを設けて該バイパスラインに流量調整弁
を設け、ボイラ系給水ラインの熱交換器入口側に流量調
整弁を設け、前記温水系冷却器の循環ラインの開放タン
クへの蒸気吹込みラインにON−OFF弁を設け、前記
ガス冷却器出口にガス温度計を設けてなるものである。
【0013】
【作用】上記のように構成された本発明の溶銑前処理設
備の冷却水循環装置は、温水系冷却器の伝熱面の表面温
度が60℃以上、望ましくは70℃以上に保つように温
水系冷却水を循環させるものである。
【0014】ガス冷却器のボイラ系冷却器のボイラ系冷
却水は、循環ラインのボイラドラムからボイラ系循環ポ
ンプにより供給され、排ガスを冷却し、ボイラドラムに
入り、再びボイラ系循環ポンプによりボイラ系冷却器へ
供給されるという循環が繰り返される。ガス冷却器の温
水系冷却器の温水系冷却水は、給水ラインから給水ポン
プにより温水系循環ラインへ供給され、これが温水系循
環ポンプにより熱交換器を経て温水系冷却器へ供給さ
れ、排ガスを冷却し、開放タンクへ入り、再び温水系循
環ポンプにより熱交換器を経て温水系冷却器へ供給され
るという循環が繰り返される。給水ライン系は一部が温
水系冷却水の循環ラインへ供給され、他の一部が熱交換
器で給水予熱された後ボイラ系給水脱気器へ供給され
る。温水系冷却水の循環ラインの開放タンクへ製鋼工場
のプロセス蒸気が蒸気吹込みラインを通して吹込まれ
る。こうして排ガスはボイラ系冷却器と温水系冷却器と
の二段で効率良く冷却される。
【0015】さて、ガス冷却器を出た排ガスの温度が1
10℃以上で、温水系冷却水循環ラインの熱交換器を出
た温水系冷却水の温度と温水系冷却器を出た温水系冷却
水の温度が70℃以上の場合、ボイラ系給水ラインの熱
交換器入口側の流量調整弁は通常にコントロールされ、
バイパスラインの流量調整弁は閉じられ蒸気吹込みライ
ンのON−OFF弁は閉じられて、プロセス蒸気の開放
タンクへの吹込みが遮断される。やがて熱交換器を出た
温水系冷却水の温度と温水冷却器を出た温水系冷却水の
温度のいずれか一方又は両方が70℃以下になると、蒸
気吹込みラインのON−OFF弁は開かれて、プロセス
蒸気が開放タンクへ吹込まれ、温水系冷却水の温度が上
昇せしめられる。
【0016】ガス冷却器を出た排ガスの温度が70℃〜
110℃で、温水系冷却水循環ラインの熱交換器を出た
温水系冷却水の温度及び温水系冷却器を出た温水系冷却
水の温度が共に70℃以上の場合、ボイラ系給水ライン
の熱交換器入口側の流量調整弁は通常にコントロールさ
れ、バイパスラインの流量調整弁は閉じられ、蒸気吹込
みラインのON−OFF弁は閉じられてプロセス蒸気の
開放タンクへの吹込みが遮断される。やがて熱交換器を
出た温水系冷却水の温度と温水冷却器を出た温水系冷却
水の温度のいずれか一方又は両方が70℃以下になる
と、ボイラ系給水ラインの熱交換器入口側の流量調整弁
は閉じられ、バイパスラインの流量調整弁は通常にコン
トロールされ、蒸気吹込みラインのON−OFF弁は開
かれて、プロセス蒸気が開放タンクへ吹込まれ、温水系
冷却水の温度が上昇せしめられる。
【0017】ガス冷却器を出た排ガスの温度が70℃未
満で、温水系冷却水循環ラインの熱交換器を出た温水系
冷却水の温度及び温水系冷却器を出た温水系冷却水の温
度が共に70℃以上の場合、ボイラ系給水ラインの熱交
換器入口側の流量調整弁は通常にコントロールされ、バ
イパスラインの流量調整弁は閉じられ、蒸気吹込みライ
ンのON−OFF弁は開かれて、プロセス蒸気が開放タ
ンクへ吹込まれ、温水系冷却水の温度が上昇せしめられ
る。やがて熱交換器を出た温水系冷却水の温度と温水系
冷却器を出た温水系冷却水の温度のいずれか一方又は両
方が70℃以下になると、ボイラ系給水ラインの熱交換
器入口側の流量調整弁は閉じられ、バイパスラインの流
量調整弁は通常にコントロールされ、蒸気吹込みライン
のON−OFF弁はそのまま開かれてプロセス蒸気が開
放タンクへ吹込まれ、温水系冷却水の温度が上昇せしめ
られる。
【0018】このようにして温水系冷却水の温度を制御
しながら循環させることにより、温水系冷却器の伝熱面
の表面温度は60℃以上に保つことができ、伝熱面に排
ガス中の水分が結露せず、従ってダストの付着,堆積を
防止できて、伝熱阻害が生じることがなくなる。
【0019】
【実施例】本発明の溶銑前処理設備の冷却水循環装置の
一実施例を図1によって説明すると、1は溶銑鍋、2は
溶銑鍋1から発生するガスをスカート3,フード4を通
して水冷ダクト5に導いて冷却し、さらに煙道6を通し
てガス冷却器7にて冷却した後ダクト8を通して排出す
る溶銑前処理設備である。この溶銑前処理設備2の前記
ガス冷却器7は、前段がボイラ系冷却器9、後段が温水
系冷却器10に分けられている。ボイラ系冷却器9の循
環ライン11にボイラドラム12,ボイラ系循環ポンプ
13が設けられ、この循環ライン11はボイラ系冷却器
9の手前で分岐されたラインが水冷ダクト5の上流に接
続され、水冷ダクト5の下流から出たラインがボイラド
ラムに接続されて、水冷ダクト5がボイラ系冷却器とな
っている。温水系冷却器10の循環ライン14に温水系
冷却器出口温度計15,開放タンク16,温水系循環ポ
ンプ17,温水系冷却水の一部をボイラ給水の予熱に利
用する熱交換器18,熱交換器出口側冷却水温度計19
が設けられ、この循環ライン14は熱交換器18の手前
で分岐されたラインがスカート3,フード4に接続さ
れ、スカート3,フード4から出たラインが開放タンク
16の手前で循環ライン14に接続されている。純水タ
ンク20からの給水ライン21は給水ポンプ22の下流
で分岐され、一方は温水系給水ライン23として温水系
循環ポンプ17の手前に接続され、他方はボイラ系給水
ライン24として前記熱交換器18,給水脱気器25,
ボイラ系給水ポンプ26を経て前記ボイラドラム12と
該ボイラドラム12の蒸気を貯えるアキュームレータ2
7とに分岐して接続されている。このボイラ系給水ライ
ン24の途中には熱交換器18をバイパスするライン2
8が設けられ、このバイパスライン28に流量調整弁2
9が設けられている。ボイラ系給水ライン24の熱交換
器18の入口側には流量調整弁30が設けられている。
前記温水系冷却器10の循環ライン14の開放タンク1
6には製鋼工場のプロセス蒸気の蒸気吹込みライン31
が接続され、この蒸気吹込みライン31の開放タンク1
6の入口側にON−OFF弁32が設けられている。蒸
気吹込みライン31は上流側で分岐されて前記給水脱気
器25と接続されている。蒸気吹込みライン31の途中
にはアキュームレータ27の蒸気吹出しライン33が接
続されている。前記ガス冷却器7の出口にはガス温度計
34が設けられている。図中35は流量計であり、36
は給水流量調整弁である。
【0020】このように構成された実施例の溶銑前処理
設備の冷却水循環装置に於いて、ガス冷却器7のボイラ
系冷却器9のボイラ系冷却水は、純水タンク20から給
水ポンプ22によりボイラ系給水ライン24の熱交換器
18を経て給水脱気器25へ送られ、さらにボイラ給水
ポンプ26によりボイラドラム12とアキュームレータ
27へ供給され、ボイラドラム12のボイラ系冷却水が
ボイラ循環ポンプ13によりボイラ系冷却器9へ供給さ
れ、排ガスを冷却してボイラドラム12へ入り、再びボ
イラ循環ポンプ13によりボイラ系冷却器9へ供給され
るという循環が繰り返される。ボイラドラム12の蒸気
はアキュームレータ27へ送られて貯えられる。またボ
イラ系冷却水は水冷ダクト5へも供給され排ガスを冷却
してボイラドラム12へ入り、再びボイラ循環ポンプ1
3により水冷ダクト5へ供給されるという循環が繰り返
される。
【0021】ガス冷却器7の温水系冷却器10の温水系
冷却水は、純水タンク20から給水ポンプ22により温
水系給水ライン23を通して温水系冷却水循環ライン1
4へ供給され、温水循環ポンプ17により熱交換器18
を経て温水系冷却器10へ供給され、排ガスを冷却して
開放タンク16へ入り、再び温水循環ポンプ17により
熱交換器18を経て温水系冷却器10へ供給されるとい
う循環が繰り返される。また温水系冷却水は温水循環ポ
ンプ17によりスカート3,フード4へも供給され、排
ガスの熱により加熱昇温されて温水系冷却器10からの
温水系冷却水と合流して開放タンク16へ入り、再び温
水循環ポンプ17によりスカート3,フード4へも供給
されるという循環が繰り返される。
【0022】温水系冷却水循環ライン14の開放タンク
16へは製鋼工場プロセス蒸気が蒸気吹込みライン31
を通して吹込まれ、さらにプロセス蒸気は給水脱気器2
5にも吹込まれる。こうして排ガスは、ボイラ系冷却器
9と温水系冷却器10との二段で効率良く冷却される。
【0023】さて上記のような冷却水の循環に於いて、
ガス冷却器7を出た排ガスの温度は、ガス温度計34に
より検出され、温水系冷却水循環ライン14の熱交換器
18の出た温水系冷却水の温度は温度計19により検出
され、温水系冷却器10を出た温水系冷却水の温度は温
度計15により検出される。
【0024】ガス冷却器7を出た排ガスの温度が110
℃以上で、熱交換器18を出た温水系冷却水の温度及び
温水系冷却器10を出た温水系冷却水の温度が共に70
℃以上の場合、ボイラ系給水ライン24の熱交換器18
の入口側の流量調整弁30は通常にコントロールされ、
バイパスライン28の流量調整弁29は閉じられ、蒸気
吹込みライン31のON−OFF弁32は閉じられて、
プロセス蒸気の開放タンク16への吹込みが遮断され
る。その結果、温水系冷却水は熱交換器18でのボイラ
給水予熱により次第に温度降下していく。やがて熱交換
器18を出た温水系冷却水の温度と温水系冷却器10を
出た温水系冷却水の温度のいずれか一方又は両方が70
℃以下になると、蒸気吹込みライン31のON−OFF
弁32は開かれて、プロセス蒸気が開放タンク16へ吹
込まれ、温水系冷却水の温度が上昇せしめられる。
【0025】ガス冷却器7を出た排ガスの温度が70℃
〜110℃で、熱交換器18を出た温水系冷却水の温度
及び温水系冷却器10を出た温水系冷却水の温度が共に
70℃以上の場合、ボイラ系給水ライン24の熱交換器
18の入口側の流量調整弁30は通常にコントロールさ
れ、バイパスライン28の流量調整弁29は閉じられ、
蒸気吹込みライン31のON−OFF弁32は閉じられ
て、プロセス蒸気の開放タンク16への吹込みが遮断さ
れる。その結果、温水系冷却水は熱交換器18でのボイ
ラ給水予熱により次第に温度降下していく。やがて熱交
換器18を出た温水系冷却水の温度と温水系冷却器10
を出た温水系冷却水の温度のいずれか一方又は両方が7
0℃以下になると、蒸気吹込みライン31のON−OF
F弁32は開かれて、プロセス蒸気が開放タンク16へ
吹込まれ、温水系冷却水の温度が上昇せしめられる。
【0026】ガス冷却器7を出た排ガスの温度が70℃
以下で、熱交換器18を出た温水系冷却水の温度及び温
水系冷却器10を出た温水系冷却水の温度が共に70℃
以上の場合、ボイラ系給水ライン24の熱交換器18の
入口側の流量調整弁30は通常にコントロールされ、バ
イパスライン28の流量調整弁29は閉じられ、蒸気吹
込みライン31のON−OFF弁32は開かれて、プロ
セス蒸気が開放タンク16へ吹込まれ、温水系冷却水の
温度が上昇せしめられる。やがて熱交換器18を出た温
水系冷却水の温度と温水系冷却器10を出た温水系冷却
水の温度のいずれか一方又は両方が70℃以下になる
と、ボイラ系給水ライン24の熱交換器18の入口側の
流量調整弁30は閉じられ、バイパスライン28の流量
調整弁29は通常にコントロールされ、蒸気吹込みライ
ン31のON−OFF弁32はそのまま開かれてプロセ
ス蒸気が開放タンク16へ吹込まれ、温水系冷却水の温
度が上昇せしめられる。
【0027】このようにして温水系冷却水の温度を制御
しながら循環させることにより、温水系冷却器10の伝
熱面の表面温度は常に60℃以上に保つことができ、伝
熱面に排ガス中の水分が結露せず、従ってダストの付
着,堆積を防止できて、伝熱阻害が生じることがなくな
る。
【0028】尚、上記実施例の冷却水循環装置に於ける
バイパスライン28は、ボイラ給水が熱交換器18をバ
イパスするものであるが、温水系冷却水が熱交換器18
をバイパスするものに代えても良いものである。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の溶銑前
処理設備の冷却水循環装置によれば、ボイラ系冷却器と
温水系冷却器の二段で効率良く排ガスを冷却することが
できるばかりではなく、温水系冷却水の温度を制御しな
がら循環させることにより、温水系冷却器の伝熱面の表
面温度を60℃以上に保つことができ、伝熱面に排ガス
中の水分が結露せず、従ってダストの付着,堆積を防止
できて、伝熱阻害が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶銑前処理設備の冷却水循環装置の系
統図である。
【符号の説明】
1 溶銑鍋 2 溶銑前処理設備 3 スカート 4 フード 5 水冷ダクト 6 煙道 7 ガス冷却器 8 ダクト 9 ボイラ系冷却器 10 温水系冷却水 11 ボイラ系冷却器の循環ライン 12 ボイラドラム 13 ボイラ循環ポンプ 14 温水系冷却器の循環ライン 15 温水系冷却器出口温度計 16 開放タンク 17 温水系循環ポンプ 18 熱交換器 19 熱交換器出口側温水系冷却水温度計 20 純水タンク 21 給水ライン 22 給水ポンプ 23 温水系給水ライン 24 ボイラ系給水ライン 25 給水脱気器 26 ボイラ系給水ポンプ 27 アキュームレータ 28 バイパスライン 29 流量調整弁 30 流量調整弁 31 蒸気吹込みライン 32 ON−OFF弁 33 蒸気吹き出しライン 34 ガス温度計 35 流量計 36 給水流量調整弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 正浩 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 須賀 紀明 東京都江東区南砂2丁目4番25号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 東 英己 東京都江東区南砂2丁目4番25号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内 (72)発明者 藤倉 信幸 東京都江東区南砂2丁目4番25号 川崎重 工業株式会社東京設計事務所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶銑鍋から発生するガスをスカート,フ
    ードを通して水冷ダクトに導いて冷却し、さらに煙道を
    通してガス冷却器にて冷却した後、排出する溶銑前処理
    設備に於いて、前記ガス冷却器をボイラ系冷却器と温水
    系冷却器とに分け、ボイラ系冷却器の循環ラインにボイ
    ラドラム,ボイラ系循環ポンプを設け、温水系冷却器の
    循環ラインに温水系冷却水出口温度計,開放タンク,温
    水系循環ポンプ,温水系冷却水の一部をボイラ給水の給
    水予熱に利用する熱交換器,熱交換器出口側温水系冷却
    水温度計を設け、給水ラインを温水系給水ラインとボイ
    ラ系給水ラインに分岐し、温水系給水ラインを温水系冷
    却器の循環ラインに接続し、ボイラ系給水ラインに前記
    熱交換器,給水脱気器,ボイラ系給水ポンプを設けると
    共に熱交換器をバイパスするラインを設けて該バイパス
    ラインに流量調整弁を設け、ボイラ系給水ラインの熱交
    換器入口側に流量調整弁を設け、前記温水系冷却器の循
    環ラインの開放タンクへの蒸気吹込みラインにON−O
    FF弁を設け、前記ガス冷却器出口にガス温度計を設け
    てなる溶銑前処理設備の冷却水循環装置。
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JP (1) JPH05105927A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109107A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Nippon Spindle Mfg Co Ltd 冷却装置

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