JPH05105769A - 回分式高粘度樹脂製造装置 - Google Patents
回分式高粘度樹脂製造装置Info
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- JPH05105769A JPH05105769A JP3269738A JP26973891A JPH05105769A JP H05105769 A JPH05105769 A JP H05105769A JP 3269738 A JP3269738 A JP 3269738A JP 26973891 A JP26973891 A JP 26973891A JP H05105769 A JPH05105769 A JP H05105769A
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- Japan
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- stirring
- discharging
- discharge
- polymer
- stirring blade
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J19/00—Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
- B01J19/18—Stationary reactors having moving elements inside
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Accessories For Mixers (AREA)
- Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
- Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】簡単な構造、機構及び操作で、高い攪拌効率で
ポリマーを生成し、高排出効率で生成ポリマーを排出し
得る回分式高粘度樹脂製造装置を提供する 【構成】回分式高粘度樹脂製造装置の攪拌翼の回転軸の
下端に螺旋状の攪拌・排出促進部材を取付け、反応容器
の底部に設けられた排出部内の樹脂の撹拌・排出を行う
ポリマーを生成し、高排出効率で生成ポリマーを排出し
得る回分式高粘度樹脂製造装置を提供する 【構成】回分式高粘度樹脂製造装置の攪拌翼の回転軸の
下端に螺旋状の攪拌・排出促進部材を取付け、反応容器
の底部に設けられた排出部内の樹脂の撹拌・排出を行う
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘度樹脂、例えば１
００００ポイズ以上の高重合度ポリエチレンテレフタレ
ートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポ
リマーの製造に用いられる回分式高粘度樹脂製造装置に
関する。
００００ポイズ以上の高重合度ポリエチレンテレフタレ
ートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポ
リマーの製造に用いられる回分式高粘度樹脂製造装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、フィルム等のポリエステル樹脂
成形品を高強度なものにするためには、分子量を上げる
必要があるが、それによって生成ポリマーは高粘度とな
り、製造中の攪拌及び製造後の反応容器からの排出が非
常に困難となる。特に、従来困難とされてきた高粘度ポ
リマーの排出については、生成ポリマー容器内の滞留時
間が長くなると、生成ポリマーの劣化により、その分子
量が低下するため、排出に要する時間はできるだけ短く
なければならない。従来より使用されてきた高粘度樹脂
製造装置の例を図３に示す。図３に示すように、従来の
装置は、円筒型の反応容器１内に攪拌翼１２を垂直に配
置し、反応容器１の頭頂部に、撹拌翼１２の軸１１を封
止するため、攪拌シール１０、原料供給口３及び揮発分
排出口４、反応容器１の底部に、排出部７が設けられて
いる。該反応容器１の下部は、排出部７に向かって漏斗
状に先細りになった形状を有する。
成形品を高強度なものにするためには、分子量を上げる
必要があるが、それによって生成ポリマーは高粘度とな
り、製造中の攪拌及び製造後の反応容器からの排出が非
常に困難となる。特に、従来困難とされてきた高粘度ポ
リマーの排出については、生成ポリマー容器内の滞留時
間が長くなると、生成ポリマーの劣化により、その分子
量が低下するため、排出に要する時間はできるだけ短く
なければならない。従来より使用されてきた高粘度樹脂
製造装置の例を図３に示す。図３に示すように、従来の
装置は、円筒型の反応容器１内に攪拌翼１２を垂直に配
置し、反応容器１の頭頂部に、撹拌翼１２の軸１１を封
止するため、攪拌シール１０、原料供給口３及び揮発分
排出口４、反応容器１の底部に、排出部７が設けられて
いる。該反応容器１の下部は、排出部７に向かって漏斗
状に先細りになった形状を有する。
【０００３】この反応容器１では、排出部７の先端の排
出口に通常ボールバルブ８が取り付けられており、重合
反応後このボールバルブ８を開き、原料供給口３から不
活性ガスを導入し、反応容器１内を加圧することによ
り、生成されたポリマーを排出するものである。
出口に通常ボールバルブ８が取り付けられており、重合
反応後このボールバルブ８を開き、原料供給口３から不
活性ガスを導入し、反応容器１内を加圧することによ
り、生成されたポリマーを排出するものである。
【０００４】しかしながら、このような装置では、高粘
度ポリマーの短時間における排出は困難である。また、
攪拌時には排出部７内は、ほとんど攪拌されないデッド
スペースとなり、効率の良い攪拌が行われず、その結
果、均一なポリマーが得られない。
度ポリマーの短時間における排出は困難である。また、
攪拌時には排出部７内は、ほとんど攪拌されないデッド
スペースとなり、効率の良い攪拌が行われず、その結
果、均一なポリマーが得られない。
【０００５】これに対し、効率良い排出を行なうため
に、実開昭６３−１３５９５１号公報に記載の装置で
は、攪拌翼と別個に生成物の抜き出し専用のスクリュー
が設けられている。しかしながら、この装置は、その構
造、機構及び操作が複雑である。
に、実開昭６３−１３５９５１号公報に記載の装置で
は、攪拌翼と別個に生成物の抜き出し専用のスクリュー
が設けられている。しかしながら、この装置は、その構
造、機構及び操作が複雑である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、簡単な構造、機構及び操作で、
高い攪拌効率でポリマーを生成し、高排出効率で生成ポ
リマーを反応容器から排出し得る回分式高粘度樹脂製造
装置を提供することを目的とする。
鑑みてなされたもので、簡単な構造、機構及び操作で、
高い攪拌効率でポリマーを生成し、高排出効率で生成ポ
リマーを反応容器から排出し得る回分式高粘度樹脂製造
装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の回分式高粘度樹
脂製造装置は、反応容器と、該反応容器底部に設けられ
た排出口を有する排出部と、該反応容器内に垂直に設け
られた主攪拌翼と、該排出部内において該主攪拌翼の回
転軸の下端に取り付けられた螺旋状の攪拌・排出促進部
材を具備することを特徴とする。
脂製造装置は、反応容器と、該反応容器底部に設けられ
た排出口を有する排出部と、該反応容器内に垂直に設け
られた主攪拌翼と、該排出部内において該主攪拌翼の回
転軸の下端に取り付けられた螺旋状の攪拌・排出促進部
材を具備することを特徴とする。
【０００８】主攪拌翼として、回転方向により、容器内
の反応物及び反応生成物を巻き上げる方向または巻き下
ろす方向に強制対流を生じせしめる攪拌翼を用いること
が好ましい。このような攪拌翼として例えばヘリカルリ
ボン翼がある。
の反応物及び反応生成物を巻き上げる方向または巻き下
ろす方向に強制対流を生じせしめる攪拌翼を用いること
が好ましい。このような攪拌翼として例えばヘリカルリ
ボン翼がある。
【０００９】
【作用】本発明の回分式高粘度樹脂製造装置は、排出部
内に、主攪拌翼と同軸に螺旋状の攪拌・排出促進部材が
設けられている。そのため、排出口内にデッドスペース
を生じることなく反応容器内の反応物を全体に効率良く
攪拌することができる。また、重合反応時に、主攪拌翼
及び攪拌・排出促進部材を、容器内の反応物を巻き上げ
る方向に回転して強制対流を生じさせることにより、効
率良い攪拌を行なうと共に、反対に、重合反応終了時に
主攪拌翼及び攪拌・排出促進部材を、容器内の生成ポリ
マーを巻き下ろす方向に回転して強制対流を生じさせる
ことにより、効率良い排出を行なうことができる。
内に、主攪拌翼と同軸に螺旋状の攪拌・排出促進部材が
設けられている。そのため、排出口内にデッドスペース
を生じることなく反応容器内の反応物を全体に効率良く
攪拌することができる。また、重合反応時に、主攪拌翼
及び攪拌・排出促進部材を、容器内の反応物を巻き上げ
る方向に回転して強制対流を生じさせることにより、効
率良い攪拌を行なうと共に、反対に、重合反応終了時に
主攪拌翼及び攪拌・排出促進部材を、容器内の生成ポリ
マーを巻き下ろす方向に回転して強制対流を生じさせる
ことにより、効率良い排出を行なうことができる。
【００１０】また、本発明によれば、重合時の攪拌効率
が高いので、重合時間の短縮及び生成ポリマーの均質化
を図ることができる。また、排出効率が高いので、たと
え１００００ポイズ以上の高粘度樹脂を製造する場合で
も、短時間で排出を行なうことができる。主攪拌翼及び
攪拌・排出促進部材の回転数を変えることにより、排出
時間を任意に設定することが可能である。
が高いので、重合時間の短縮及び生成ポリマーの均質化
を図ることができる。また、排出効率が高いので、たと
え１００００ポイズ以上の高粘度樹脂を製造する場合で
も、短時間で排出を行なうことができる。主攪拌翼及び
攪拌・排出促進部材の回転数を変えることにより、排出
時間を任意に設定することが可能である。
【００１１】本発明に用いられる攪拌・排出促進部材
は、排出部内における攪拌及び排出促進機能を有し、さ
らに主攪拌翼に取り付けられているため、同じ回転軸を
共有する。従って、本発明の製造装置に必要な駆動源は
１つである。このように、製造装置の構造を簡略化する
ことにより、この装置は、機構及び操作が簡単であり、
さらに、反応終了後の洗浄を簡単に行なうことができ
る。
は、排出部内における攪拌及び排出促進機能を有し、さ
らに主攪拌翼に取り付けられているため、同じ回転軸を
共有する。従って、本発明の製造装置に必要な駆動源は
１つである。このように、製造装置の構造を簡略化する
ことにより、この装置は、機構及び操作が簡単であり、
さらに、反応終了後の洗浄を簡単に行なうことができ
る。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明を具体
的に説明する。
的に説明する。
【００１３】図１に、本発明の回分式高粘度樹脂製造装
置の一例を示す。図１に示すように、この製造装置は、
円筒状の本体と漏斗状の下部とを有する反応容器１から
構成される。反応容器１内には、回転軸９を有する攪拌
翼５が設けられ、この攪拌翼５の下に回転軸９の延長軸
を回転軸とする攪拌・排出促進部材６が設けられてい
る。撹拌翼５は回転軸９の回転方向により、容器内の反
応物及び反応生成物を巻き上げる方向または巻き下ろす
方向に強制対流を生じせしめる。反応容器１の頭頂部に
は、回転軸９を封止する攪拌シール１０と、原料供給口
２と、揮発分排気口３が設けられ、その底部には、排出
口につながる排出部７が設けられている。
置の一例を示す。図１に示すように、この製造装置は、
円筒状の本体と漏斗状の下部とを有する反応容器１から
構成される。反応容器１内には、回転軸９を有する攪拌
翼５が設けられ、この攪拌翼５の下に回転軸９の延長軸
を回転軸とする攪拌・排出促進部材６が設けられてい
る。撹拌翼５は回転軸９の回転方向により、容器内の反
応物及び反応生成物を巻き上げる方向または巻き下ろす
方向に強制対流を生じせしめる。反応容器１の頭頂部に
は、回転軸９を封止する攪拌シール１０と、原料供給口
２と、揮発分排気口３が設けられ、その底部には、排出
口につながる排出部７が設けられている。
【００１４】攪拌・排出促進部材６を拡大した図を図３
に示す。図３に示すように、攪拌・排出促進部材６は螺
旋状であり、その回転方向により、容器内の反応物及び
反応生成物を巻き上げる方向または巻き下ろす方向に強
制対流を起こすことができる。この攪拌・排出促進部材
６は、排出部７内をその排出口近傍まで伸びている。排
出口には、開閉し得るボールバルブ８が設けられてい
る。
に示す。図３に示すように、攪拌・排出促進部材６は螺
旋状であり、その回転方向により、容器内の反応物及び
反応生成物を巻き上げる方向または巻き下ろす方向に強
制対流を起こすことができる。この攪拌・排出促進部材
６は、排出部７内をその排出口近傍まで伸びている。排
出口には、開閉し得るボールバルブ８が設けられてい
る。
【００１５】図１に示す装置を用いて高粘度樹脂を製造
する方法を以下に示す。まず、樹脂原料は、原料供給口
２から供給され、反応容器１内で加熱される。減圧下で
発生した反応物の揮発分は、揮発分排気口３から除去さ
れる。反応物は、攪拌翼５及び攪拌・排出促進部材６を
反応物を巻き上げる方向に回転させることにより攪拌さ
れ、重合反応に供される。重合反応により生成した生成
ポリマーが所定の粘度に達したとき、不活性ガスを供給
し、減圧を解除する。重合反応終了後、バルブ８を開
き、攪拌翼５及び攪拌・排出促進部材６を生成ポリマー
を巻き下ろす方向に反転させることにより、生成ポリマ
ーを排出する。 実施例１
する方法を以下に示す。まず、樹脂原料は、原料供給口
２から供給され、反応容器１内で加熱される。減圧下で
発生した反応物の揮発分は、揮発分排気口３から除去さ
れる。反応物は、攪拌翼５及び攪拌・排出促進部材６を
反応物を巻き上げる方向に回転させることにより攪拌さ
れ、重合反応に供される。重合反応により生成した生成
ポリマーが所定の粘度に達したとき、不活性ガスを供給
し、減圧を解除する。重合反応終了後、バルブ８を開
き、攪拌翼５及び攪拌・排出促進部材６を生成ポリマー
を巻き下ろす方向に反転させることにより、生成ポリマ
ーを排出する。 実施例１
【００１６】図１に示す構造を有する容量３リットルの
回分式樹脂製造装置に、常法により調製した２，６−ビ
ス（ヒドロキシエチル）ナフタレート ２０００ｇ、三
酸化アンチモン ０．５７５３ｇを仕込み、２９５℃に
加熱後、徐々に減圧し、０．３ｔｏｒｒの減圧下で、攪
拌翼５及び攪拌・排出促進部材６を反応物を巻き上げる
方向に回転させてエチレングリコールを留去しながら１
時間重合反応を行なった。生成したポリエチレンナフタ
レート（以後ＰＥＮと略す）の生成量は１５９０ｇ、溶
融粘度１５０００ポイズであった。
回分式樹脂製造装置に、常法により調製した２，６−ビ
ス（ヒドロキシエチル）ナフタレート ２０００ｇ、三
酸化アンチモン ０．５７５３ｇを仕込み、２９５℃に
加熱後、徐々に減圧し、０．３ｔｏｒｒの減圧下で、攪
拌翼５及び攪拌・排出促進部材６を反応物を巻き上げる
方向に回転させてエチレングリコールを留去しながら１
時間重合反応を行なった。生成したポリエチレンナフタ
レート（以後ＰＥＮと略す）の生成量は１５９０ｇ、溶
融粘度１５０００ポイズであった。
【００１７】次に、窒素ガスで減圧を解除後、０．１kg
f ／cm2 の窒素ガス加圧下で、攪拌翼５及び攪拌・排出
促進部材６を反応時と逆方向に回転数５rpm で回転させ
ながら生成ＰＥＮを排出した。その際、排出時間１０分
でＰＥＮ１４５０ｇを排出できた。なお、排出口の口径
は１２mmに設定して上記の操作を行なった。上記重合時
間、生成ＰＥＮの溶融粘度、生成樹脂量、排出時の回転
翼回転数、排出時間及び排出樹脂量をまとめて下記表１
に示す。 実施例２ 生成ＰＥＮ排出時の攪拌翼を１０ｒｐｍで反転させて排
出を行なった以外は、実施例１と同様にしてＰＥＮを生
成した。この結果を表１に示す。 実施例３ 重合時間を１時間２０分にする以外は実施例１と同様に
してＰＥＮを生成した。この結果を下記表１に示す。 比較例１
f ／cm2 の窒素ガス加圧下で、攪拌翼５及び攪拌・排出
促進部材６を反応時と逆方向に回転数５rpm で回転させ
ながら生成ＰＥＮを排出した。その際、排出時間１０分
でＰＥＮ１４５０ｇを排出できた。なお、排出口の口径
は１２mmに設定して上記の操作を行なった。上記重合時
間、生成ＰＥＮの溶融粘度、生成樹脂量、排出時の回転
翼回転数、排出時間及び排出樹脂量をまとめて下記表１
に示す。 実施例２ 生成ＰＥＮ排出時の攪拌翼を１０ｒｐｍで反転させて排
出を行なった以外は、実施例１と同様にしてＰＥＮを生
成した。この結果を表１に示す。 実施例３ 重合時間を１時間２０分にする以外は実施例１と同様に
してＰＥＮを生成した。この結果を下記表１に示す。 比較例１
【００１８】攪拌・排出促進部材６を取付けない樹脂製
造装置を用いた以外は、実施例１と同様にして、溶融粘
度が１５０００ポイズになるまで重合を行なったとこ
ろ、重合時間に１時間４０分を要した。重合反応終了
後、窒素ガスで減圧を解除し、０．１kgf ／cm2 の窒素
ガス加圧下で、生成ＰＥＮを排出した。その結果を下記
表１に示す。 比較例２ 重合時間を２時間２０分にした以外は、比較例１と同様
にしてＰＥＮを得た。その結果を下記表１に示す。 表１ 実施例 １ ２ ３ 比較例 １ ２ 重合時間（分） 60 60 80 100 140 生成樹脂の溶融粘度（ポイズ） 15000 15000 20000 15000 20000 生成樹脂量（ｇ） 1590 1590 1590 1590 １５９０ 排出時の攪拌翼回転数（ｒｐｍ） 5 10 5 −
− 排出時間（分） 10 7 15 30 45 排出樹脂量（ｇ） 1450 1400 1350 1080 925
造装置を用いた以外は、実施例１と同様にして、溶融粘
度が１５０００ポイズになるまで重合を行なったとこ
ろ、重合時間に１時間４０分を要した。重合反応終了
後、窒素ガスで減圧を解除し、０．１kgf ／cm2 の窒素
ガス加圧下で、生成ＰＥＮを排出した。その結果を下記
表１に示す。 比較例２ 重合時間を２時間２０分にした以外は、比較例１と同様
にしてＰＥＮを得た。その結果を下記表１に示す。 表１ 実施例 １ ２ ３ 比較例 １ ２ 重合時間（分） 60 60 80 100 140 生成樹脂の溶融粘度（ポイズ） 15000 15000 20000 15000 20000 生成樹脂量（ｇ） 1590 1590 1590 1590 １５９０ 排出時の攪拌翼回転数（ｒｐｍ） 5 10 5 −
− 排出時間（分） 10 7 15 30 45 排出樹脂量（ｇ） 1450 1400 1350 1080 925
【００１９】上記表１から明らかなように、撹拌・排出
促進部材を具備する本発明の回分式高粘度樹脂製造装置
を用いると、撹拌・排出促進部材を具備しない従来の回
分式高粘度樹脂製造装置を用いた場合に比べ、重合時
間、排出時間が大幅に短縮される。さらに、同じ生成樹
脂量及び同じ溶融粘度の生成ポリマーであってもより多
くの生成ポリマーを排出することができる。したがっ
て、容器内に残存する樹脂量は非常に少ない。
促進部材を具備する本発明の回分式高粘度樹脂製造装置
を用いると、撹拌・排出促進部材を具備しない従来の回
分式高粘度樹脂製造装置を用いた場合に比べ、重合時
間、排出時間が大幅に短縮される。さらに、同じ生成樹
脂量及び同じ溶融粘度の生成ポリマーであってもより多
くの生成ポリマーを排出することができる。したがっ
て、容器内に残存する樹脂量は非常に少ない。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の回分式高
粘度樹脂製造装置を用いると、簡単な構造、機構及び操
作で、高い攪拌効率でポリマーを生成し、高排出効率で
生成ポリマーを反応容器から排出することができる。し
たがって、従来の回分式高粘度樹脂製造装置を用いた場
合に比べ、重合時間及び排出時間が大幅に短縮され、均
質な生成ポリマーが得られる。また、本発明によれば、
より多くの生成ポリマーを反応容器内から排出すること
ができるので、反応終了後の洗浄が簡単である。
粘度樹脂製造装置を用いると、簡単な構造、機構及び操
作で、高い攪拌効率でポリマーを生成し、高排出効率で
生成ポリマーを反応容器から排出することができる。し
たがって、従来の回分式高粘度樹脂製造装置を用いた場
合に比べ、重合時間及び排出時間が大幅に短縮され、均
質な生成ポリマーが得られる。また、本発明によれば、
より多くの生成ポリマーを反応容器内から排出すること
ができるので、反応終了後の洗浄が簡単である。
【図１】本発明の回分式樹脂製造装置を示す概略図。
【図２】図１の装置に用いられる攪拌・排出促進部材の
拡大図。
拡大図。
【図３】従来の回分式樹脂製造装置を示す図。
１…反応容器、３…原料供給口、４…揮発分排気口、５
…主攪拌翼、６…攪拌・排出促進部材、７…排出部、８
…バルブ、１１…攪拌軸、１２…攪拌翼
…主攪拌翼、６…攪拌・排出促進部材、７…排出部、８
…バルブ、１１…攪拌軸、１２…攪拌翼
Claims (1)
- 【請求項１】 反応容器と、該反応容器底部に設けられ
た排出口を有する排出部と、該反応容器内に垂直に設け
られた主攪拌翼と、該排出部内において該主攪拌翼の回
転軸の下端に取り付けられた螺旋状の攪拌・排出促進部
材を具備することを特徴とする回分式高粘度樹脂製造装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3269738A JPH05105769A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 回分式高粘度樹脂製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3269738A JPH05105769A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 回分式高粘度樹脂製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05105769A true JPH05105769A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17476475
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3269738A Pending JPH05105769A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 回分式高粘度樹脂製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05105769A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005193206A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Rheon Autom Mach Co Ltd | 可塑性油脂の攪拌装置および攪拌装置を備えた可塑性油脂の供給装置 |
| WO2018053659A1 (es) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | Servicios Industriales Cortes Y Salazar Spa | Reactor, sistema y método para procesar polímeros |
| JP2019202312A (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | プライミクス株式会社 | 攪拌装置 |
| JP2021041392A (ja) * | 2019-09-06 | 2021-03-18 | 練韓奇 | 河川沈泥に対する重金属処理設備 |
| CN115069122A (zh) * | 2022-07-06 | 2022-09-20 | 湖北辰金新材料科技有限公司 | 一种液体物料分散机构以及安装其的涂料制备系统 |
| WO2023068859A1 (ko) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 주식회사 엘지화학 | 수지 중합 반응 장치 및 수지 토출 방법 |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP3269738A patent/JPH05105769A/ja active Pending
Cited By (7)
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