JPH05105750A - ポリアミドエステル、その製造方法及びその中間体 - Google Patents
ポリアミドエステル、その製造方法及びその中間体Info
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- JPH05105750A JPH05105750A JP1499091A JP1499091A JPH05105750A JP H05105750 A JPH05105750 A JP H05105750A JP 1499091 A JP1499091 A JP 1499091A JP 1499091 A JP1499091 A JP 1499091A JP H05105750 A JPH05105750 A JP H05105750A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G69/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
- C08G69/44—Polyester-amides
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- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
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- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規なポリアミドエステル及びそれらの製造
方法を提供する。 【構成】 ポリアミドエステルの製造方法において、
式:NH2-(CH2CH2O)x-H(式中、xは3〜6である)で示
されるポリエチレングリコールモノアミンを、第一のジ
カルボン酸及び第二のジカルボン酸と反応させること、
そして第一及び第二のジカルボン酸が、独立して、脂肪
族又は芳香族のジカルボン酸であり、いずれも芳香族で
ある場合は同じものであっても異なるものであってもよ
く、いずれも脂肪族である場合は異なるものでなければ
ならないことを特徴としている。
方法を提供する。 【構成】 ポリアミドエステルの製造方法において、
式:NH2-(CH2CH2O)x-H(式中、xは3〜6である)で示
されるポリエチレングリコールモノアミンを、第一のジ
カルボン酸及び第二のジカルボン酸と反応させること、
そして第一及び第二のジカルボン酸が、独立して、脂肪
族又は芳香族のジカルボン酸であり、いずれも芳香族で
ある場合は同じものであっても異なるものであってもよ
く、いずれも脂肪族である場合は異なるものでなければ
ならないことを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミドエステル、
その製造方法及びその中に使用するための新規なビス
(ヒドロキシジアミド)に関する。
その製造方法及びその中に使用するための新規なビス
(ヒドロキシジアミド)に関する。
【0002】
【従来の技術】トリエチレングリコールジアミン及びテ
トラエチレングリコールジアミンは、触媒を用いてグリ
コールから連続的に製造することができる。トリエチレ
ングリコールジアミン及びテトラエチレングリコールジ
アミンの製品は、Texaco Chemical 社によって製造され
ている、それぞれJEFFAMINE (登録商標)EDR−14
8アミン及びJEFFAMINE (登録商標)EDR−192ア
ミンの商品名のもとで知られている。これらの物質は、
親水性ナイロン樹脂の製造における中間体として、また
エポキシ樹脂硬化剤として有用である。しかし、ポリエ
チレングリコールジアミンの製造においては、穏やかな
転換のため、相当量の副生成物、釜残生成物又は残渣が
同様に製造され、これらの物質、例えばトリエチレング
リコールモノアミン及びテトラエチレングリコールモノ
アミンの用途が見いだされるならば、有益であろう。
トラエチレングリコールジアミンは、触媒を用いてグリ
コールから連続的に製造することができる。トリエチレ
ングリコールジアミン及びテトラエチレングリコールジ
アミンの製品は、Texaco Chemical 社によって製造され
ている、それぞれJEFFAMINE (登録商標)EDR−14
8アミン及びJEFFAMINE (登録商標)EDR−192ア
ミンの商品名のもとで知られている。これらの物質は、
親水性ナイロン樹脂の製造における中間体として、また
エポキシ樹脂硬化剤として有用である。しかし、ポリエ
チレングリコールジアミンの製造においては、穏やかな
転換のため、相当量の副生成物、釜残生成物又は残渣が
同様に製造され、これらの物質、例えばトリエチレング
リコールモノアミン及びテトラエチレングリコールモノ
アミンの用途が見いだされるならば、有益であろう。
【0003】活性水素を有する物質をカルボン酸基を有
する化合物と反応させることはもちろん公知である。例
えば、米国特許第4,123,422号は、アミドで修
飾された飽和ポリエステルポリオールであって、ポリエ
ステルポリオール骨格が、2〜15個の炭素原子を有す
る多価アルコール及び4〜14個の炭素原子を有する多
塩基カルボン酸から製造されるものを教示している。骨
格が形成された後、ポリエステルポリオールは、式:N
(H)(R)a(CyH2yOH)b(式中、Rは、水素又は1〜4個の
炭素原子を有するアルキル基であり、yは2又は3であ
り、aは0又は1であり、bは1又は2であり、a+b
は2である)で示される、第1級又は第2級アミンによ
って修飾される。これらのアミン修飾飽和ポリエステル
ポリオールは、2包装型ウレタン塗膜系に有用である。
米国特許第4,617,342号によると、引張り強さ
が改善され、充填された際に240℃を超える熱変形温
度を有する結晶質のポリアミドは、テレフタル酸とイソ
フタル酸を少なくとも80:20から約99:1のモル
比で含む化合物からなるジカルボン酸化合物及びヘキサ
メチレンジアミンとトリメチルヘキサメチレンジアミン
ジアミンを約98:2〜約60:40のモル比で含むジ
アミンから形成される。
する化合物と反応させることはもちろん公知である。例
えば、米国特許第4,123,422号は、アミドで修
飾された飽和ポリエステルポリオールであって、ポリエ
ステルポリオール骨格が、2〜15個の炭素原子を有す
る多価アルコール及び4〜14個の炭素原子を有する多
塩基カルボン酸から製造されるものを教示している。骨
格が形成された後、ポリエステルポリオールは、式:N
(H)(R)a(CyH2yOH)b(式中、Rは、水素又は1〜4個の
炭素原子を有するアルキル基であり、yは2又は3であ
り、aは0又は1であり、bは1又は2であり、a+b
は2である)で示される、第1級又は第2級アミンによ
って修飾される。これらのアミン修飾飽和ポリエステル
ポリオールは、2包装型ウレタン塗膜系に有用である。
米国特許第4,617,342号によると、引張り強さ
が改善され、充填された際に240℃を超える熱変形温
度を有する結晶質のポリアミドは、テレフタル酸とイソ
フタル酸を少なくとも80:20から約99:1のモル
比で含む化合物からなるジカルボン酸化合物及びヘキサ
メチレンジアミンとトリメチルヘキサメチレンジアミン
ジアミンを約98:2〜約60:40のモル比で含むジ
アミンから形成される。
【0004】これらの種の物質にはまた、ホットメルト
接着剤も関連している。例えば、米国特許第4,65
6,242号は、酸成分ならびに実質的当量のアミン及
びジオール成分から製造されたポリ(エステルアミド)
ポリマーが、プラスチックを結合するためのホットメル
ト接着剤として好適であるということを記載している。
酸成分は、約36個の炭素原子を有するダイマー酸10
〜80当量%及び線状ジカルボン酸40〜90当量%を
有している。アミン/ジオール成分は、有機ジアミン4
0〜90当量%及びジオール10〜60当量%を有して
いる。また関連しているものは、高分子脂肪酸と1,1
8−オクタデカンジカルボン酸の混合物及び実質的に当
量比のポリアミンとポリオールの混合物を縮合すること
によって製造されるポリ(エステルアミド)ホットメル
ト接着剤を教示している米国特許第4,611,051
号である。適当なポリアミンには、エチレンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、
1,6−ヘキサメチレン−ジアミン、ピペラジン及び
4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)があ
る。適当なジオールは、エチレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサメチレンジオール、シクロヘキサンメタノール、
ポリエチレングリコール及びポリブチレングリコールで
ある。
接着剤も関連している。例えば、米国特許第4,65
6,242号は、酸成分ならびに実質的当量のアミン及
びジオール成分から製造されたポリ(エステルアミド)
ポリマーが、プラスチックを結合するためのホットメル
ト接着剤として好適であるということを記載している。
酸成分は、約36個の炭素原子を有するダイマー酸10
〜80当量%及び線状ジカルボン酸40〜90当量%を
有している。アミン/ジオール成分は、有機ジアミン4
0〜90当量%及びジオール10〜60当量%を有して
いる。また関連しているものは、高分子脂肪酸と1,1
8−オクタデカンジカルボン酸の混合物及び実質的に当
量比のポリアミンとポリオールの混合物を縮合すること
によって製造されるポリ(エステルアミド)ホットメル
ト接着剤を教示している米国特許第4,611,051
号である。適当なポリアミンには、エチレンジアミン、
1,3−プロパンジアミン、1,4−ブタンジアミン、
1,6−ヘキサメチレン−ジアミン、ピペラジン及び
4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)があ
る。適当なジオールは、エチレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−
ヘキサメチレンジオール、シクロヘキサンメタノール、
ポリエチレングリコール及びポリブチレングリコールで
ある。
【0005】米国特許第4,343,085号において
は、(A) 16〜44個の炭素原子を有する二量化脂肪
酸、(B) 式:NH2-R-NH2 (式中、Rは、3〜36個の炭
素原子を有する脂肪族ヒドロカルビルである)で示され
るジアミンならびに(C) アミノエトキシ−エタノール及
び式: R″OOC- R′- COOR″(式中、R′は4〜12個
の炭素原子を有するヒドロカルビルであり、R″は、H
又は1〜8個の炭素原子を有するアルキルである)で示
される少なくとも1種のジカルボン酸を縮合することに
よって、ポリエステルアミドを製造している。米国特許
第4,397,991号は、同様な生成物を記載してい
る。ポリエステルアミドは、良好な伸び、短い硬化時間
及び良好な低温可撓性を組み合わせて有する接着剤とし
て使用されている。
は、(A) 16〜44個の炭素原子を有する二量化脂肪
酸、(B) 式:NH2-R-NH2 (式中、Rは、3〜36個の炭
素原子を有する脂肪族ヒドロカルビルである)で示され
るジアミンならびに(C) アミノエトキシ−エタノール及
び式: R″OOC- R′- COOR″(式中、R′は4〜12個
の炭素原子を有するヒドロカルビルであり、R″は、H
又は1〜8個の炭素原子を有するアルキルである)で示
される少なくとも1種のジカルボン酸を縮合することに
よって、ポリエステルアミドを製造している。米国特許
第4,397,991号は、同様な生成物を記載してい
る。ポリエステルアミドは、良好な伸び、短い硬化時間
及び良好な低温可撓性を組み合わせて有する接着剤とし
て使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、新規なポリアミドエステル及びそれらの製造方
法を提供することである。
目的は、新規なポリアミドエステル及びそれらの製造方
法を提供することである。
【0007】本発明のもう一つの目的は、ポリエチレン
グリコールポリアミンを製造する際の副生成物を用い
る、ポリアミドエステルの製造方法を提供することであ
る。
グリコールポリアミンを製造する際の副生成物を用い
る、ポリアミドエステルの製造方法を提供することであ
る。
【0008】本発明のさらにもう一つの目的は、これら
のポリアミドエステルを製造するための、比較的簡便な
方法を提供することである。
のポリアミドエステルを製造するための、比較的簡便な
方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの目的及び本発明
のその他の目的を達成するため、一つの態様において
は、まず、式:NH2-(CH2CH2O)x-H(式中、xは3〜6で
ある)で示されるポリエチレングリコールモノアミン
を、第一のジカルボン酸及び第二のジカルボン酸と反応
させて、新規なポリアミドエステルを形成する。第一及
び第二のジカルボン酸は、脂肪族及び芳香族のジカルボ
ン酸の群から選択されるが、これらは、いずれも芳香族
であるならば、同じものでも異なるものでもよく、いず
れも脂肪族であるならば、異なるものでなければならな
い。
のその他の目的を達成するため、一つの態様において
は、まず、式:NH2-(CH2CH2O)x-H(式中、xは3〜6で
ある)で示されるポリエチレングリコールモノアミン
を、第一のジカルボン酸及び第二のジカルボン酸と反応
させて、新規なポリアミドエステルを形成する。第一及
び第二のジカルボン酸は、脂肪族及び芳香族のジカルボ
ン酸の群から選択されるが、これらは、いずれも芳香族
であるならば、同じものでも異なるものでもよく、いず
れも脂肪族であるならば、異なるものでなければならな
い。
【0010】先に述べたように、エチレングリコールジ
アミン(JEFFAMINE 登録商標EDR−シリーズのアミ
ン)を製造する際の副生成物であるポリエチレングリコ
ールモノアミン、例えばトリエチレングリコールモノア
ミン(TEGMA)及びテトラエチレングリコールモノ
アミン(T4 EGMA)から、以下、模式的に示す反応
式にしたがって、一連の混合したポリアミドエステルを
製造しうるということが見いだされた。
アミン(JEFFAMINE 登録商標EDR−シリーズのアミ
ン)を製造する際の副生成物であるポリエチレングリコ
ールモノアミン、例えばトリエチレングリコールモノア
ミン(TEGMA)及びテトラエチレングリコールモノ
アミン(T4 EGMA)から、以下、模式的に示す反応
式にしたがって、一連の混合したポリアミドエステルを
製造しうるということが見いだされた。
【0011】
【化4】
【0012】式中、R及びR′は、3〜34個の炭素原
子を有するアルキレン基又はアリーレン基であり、同じ
ものでも異なるものでもよく(ただし、R及びR′のい
ずれも脂肪族ジカルボン酸基を表すならば、RとR′と
は異なるものでなければならない);xは3〜6であ
り、yは2〜50である。化合物(I)は、反応体とし
てここで有用である好適なポリエチレングリコールモノ
アミン副生成物を表し(式中、xは上記と同じ定義であ
る)、化合物(II)はジカルボン酸である。化合物(II
I)は、新規なビス(ヒドロキシアミド)中間体である。
子を有するアルキレン基又はアリーレン基であり、同じ
ものでも異なるものでもよく(ただし、R及びR′のい
ずれも脂肪族ジカルボン酸基を表すならば、RとR′と
は異なるものでなければならない);xは3〜6であ
り、yは2〜50である。化合物(I)は、反応体とし
てここで有用である好適なポリエチレングリコールモノ
アミン副生成物を表し(式中、xは上記と同じ定義であ
る)、化合物(II)はジカルボン酸である。化合物(II
I)は、新規なビス(ヒドロキシアミド)中間体である。
【0013】化合物(III)をさらなるジカルボン酸(I
V)(式中、Rは上記と同じ定義である)と反応させ、
本発明の化合物(V)を得る。この二段階方法は、本発
明のさらなる態様を含む。
V)(式中、Rは上記と同じ定義である)と反応させ、
本発明の化合物(V)を得る。この二段階方法は、本発
明のさらなる態様を含む。
【0014】化合物(V)、すなわちポリアミドエステ
ルはまた、第一のジカルボン酸(II)を、式:HOOC-R-C
OOH で示される第二のジカルボン酸及び式:NH2-(CH2CH
2O)x-Hで示されるポリエチレングリコールモノアミンと
反応させることによって製造してもよい。この後者の方
法は、先の段落で概説した二段階方法に対する一段階方
法である。
ルはまた、第一のジカルボン酸(II)を、式:HOOC-R-C
OOH で示される第二のジカルボン酸及び式:NH2-(CH2CH
2O)x-Hで示されるポリエチレングリコールモノアミンと
反応させることによって製造してもよい。この後者の方
法は、先の段落で概説した二段階方法に対する一段階方
法である。
【0015】上記の定義において、xは、そのもっとも
広い態様においては3〜6、好ましくは3〜5、もっと
も好ましくは3〜4の範囲である。好適なジカルボン酸
に関して、Rは、一態様においては3〜10個の炭素原
子を有し、別の態様においては4〜9個の炭素原子を有
する、アルキレン基又はアリーレン基である。
広い態様においては3〜6、好ましくは3〜5、もっと
も好ましくは3〜4の範囲である。好適なジカルボン酸
に関して、Rは、一態様においては3〜10個の炭素原
子を有し、別の態様においては4〜9個の炭素原子を有
する、アルキレン基又はアリーレン基である。
【0016】化合物(II)はジカルボン酸であり、R′
は、3〜34個、好ましくは4〜20個、もっとも好ま
しくは4〜9個の炭素原子を有するアルキレン基又はア
リーレン基である。本発明のもう一つの態様において
は、ジカルボン酸は、アジピン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、tert−ブチルイソフタル酸、フェニルインダ
ンジカルボン酸(PIDA)としても知られる1,1,
3−トリメチル−5−カルボキシ−3−(p−カルボキ
シフェニル)インダン及びそれらの混合物からなる群よ
り選択することができる。さらに別の態様においては、
ジカルボン酸は、主としてC36ジカルボン酸である「ダ
イマー酸」であってもよい。この生成物は、不飽和脂肪
酸を二量化することによって製造される。また、これら
の酸のエステルを用いてもよい。
は、3〜34個、好ましくは4〜20個、もっとも好ま
しくは4〜9個の炭素原子を有するアルキレン基又はア
リーレン基である。本発明のもう一つの態様において
は、ジカルボン酸は、アジピン酸、テレフタル酸、イソ
フタル酸、tert−ブチルイソフタル酸、フェニルインダ
ンジカルボン酸(PIDA)としても知られる1,1,
3−トリメチル−5−カルボキシ−3−(p−カルボキ
シフェニル)インダン及びそれらの混合物からなる群よ
り選択することができる。さらに別の態様においては、
ジカルボン酸は、主としてC36ジカルボン酸である「ダ
イマー酸」であってもよい。この生成物は、不飽和脂肪
酸を二量化することによって製造される。また、これら
の酸のエステルを用いてもよい。
【0017】第一及び第二のジカルボン酸は、同じもの
であっても互いに異なるものであってもよい。しかし、
第一及び第二のジカルボン酸がいずれも脂肪族であるな
らば、これらは異なるものでなければならない。第一及
び第二のジカルボン酸が芳香族であるならば、これらは
同じものであっても異なるものであってもよい。例え
ば、芳香族ジカルボン酸は、式:
であっても互いに異なるものであってもよい。しかし、
第一及び第二のジカルボン酸がいずれも脂肪族であるな
らば、これらは異なるものでなければならない。第一及
び第二のジカルボン酸が芳香族であるならば、これらは
同じものであっても異なるものであってもよい。例え
ば、芳香族ジカルボン酸は、式:
【化5】 で示されるものであってもよい。
【0018】本発明の反応においては、一段階法又は二
段階法のいずれによっても、温度は、約220〜約29
0℃、より好ましくは約240〜約260℃とすること
ができる。適当な圧力条件は、約1mmHg〜約760mmHg
とすることができる。一段階法及び二段階法の第二段階
に適当な触媒には、Ti(O-i-Pr)4 (チタンイソプロポキ
シド);チタンの他のアルコラート、例えばテトラブチ
ルチタン誘導体;式:Ti(OR)4 (式中、Rは、1〜8個
の炭素源子を有するアルキル基である)で示される化合
物;カルボン酸の金属塩、例えば亜鉛、アンチモン及び
マンガンのエステル及び酢酸塩ならびにそれらの混合物
がある。
段階法のいずれによっても、温度は、約220〜約29
0℃、より好ましくは約240〜約260℃とすること
ができる。適当な圧力条件は、約1mmHg〜約760mmHg
とすることができる。一段階法及び二段階法の第二段階
に適当な触媒には、Ti(O-i-Pr)4 (チタンイソプロポキ
シド);チタンの他のアルコラート、例えばテトラブチ
ルチタン誘導体;式:Ti(OR)4 (式中、Rは、1〜8個
の炭素源子を有するアルキル基である)で示される化合
物;カルボン酸の金属塩、例えば亜鉛、アンチモン及び
マンガンのエステル及び酢酸塩ならびにそれらの混合物
がある。
【0019】本発明は、さらなる態様において、本発明
における中間体として有用な新規なビス(ヒドロキシジ
アミド)(III)に関する。
における中間体として有用な新規なビス(ヒドロキシジ
アミド)(III)に関する。
【0020】
【化6】
【0021】上記式中、xは3〜6、好ましくは3〜
5、もっとも好ましくは3〜4である。
5、もっとも好ましくは3〜4である。
【0022】式(III)の中間体を選択的に形成する方法
においては、ポリエチレングリコールモノアミン少なく
とも2モルをジカルボン酸1モルと、この反応のための
約160〜約280℃の広い温度範囲のうち約180〜
約250℃の狭い範囲の温度で加熱しながら反応させ
る。モノアミン:二塩基酸のモル比は約2:1であるこ
とが好ましい。この反応には触媒は必要とされないが、
有益であることが立証された触媒が今後見いだされるか
もしれない。反応は大気圧下で実施してもよい。反応は
非常に選択性であり、ビス(ヒドロキシジアミド)をほ
ぼ定量的に与える。生成物は、出発原料によって、淡色
の固体又は液体である。
においては、ポリエチレングリコールモノアミン少なく
とも2モルをジカルボン酸1モルと、この反応のための
約160〜約280℃の広い温度範囲のうち約180〜
約250℃の狭い範囲の温度で加熱しながら反応させ
る。モノアミン:二塩基酸のモル比は約2:1であるこ
とが好ましい。この反応には触媒は必要とされないが、
有益であることが立証された触媒が今後見いだされるか
もしれない。反応は大気圧下で実施してもよい。反応は
非常に選択性であり、ビス(ヒドロキシジアミド)をほ
ぼ定量的に与える。生成物は、出発原料によって、淡色
の固体又は液体である。
【0023】NH2(CH2CH2O)X-H は、xが3又は4である
場合、脂肪族二塩基酸と良好に反応する。ポリエチレン
グリコールモノアミン2モルを二塩基酸1モルと反応さ
せることができる。比較的高い反応温度を用いると、特
に芳香族ジカルボン酸の場合に、何らかの重合物質が得
られる。これらの中間体をより選択的に得るためには、
より高いポリエチレングリコールモノアミン:二塩基酸
の比率を用いるとよい。ジアルキル及びジアリールのエ
ステルを相当する二塩基酸の代りに用いてもよい。この
ことは、ジメチルエステルの市販の等級がジカルボン酸
よりもはるかに優れている、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸の場合に注目すべきことである。
場合、脂肪族二塩基酸と良好に反応する。ポリエチレン
グリコールモノアミン2モルを二塩基酸1モルと反応さ
せることができる。比較的高い反応温度を用いると、特
に芳香族ジカルボン酸の場合に、何らかの重合物質が得
られる。これらの中間体をより選択的に得るためには、
より高いポリエチレングリコールモノアミン:二塩基酸
の比率を用いるとよい。ジアルキル及びジアリールのエ
ステルを相当する二塩基酸の代りに用いてもよい。この
ことは、ジメチルエステルの市販の等級がジカルボン酸
よりもはるかに優れている、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸の場合に注目すべきことである。
【0024】少なくとも2モルのグリコールアミンを二
塩基酸と反応させる反応においては、望ましくない環状
生成物はほとんどあるいは全く得られない。例えば、グ
ルタル酸、アジピン酸又はピメリン酸をトリエチレング
リコールモノアミンと反応させると、「王冠」状の生成
物がいくらか得られる。アジピン酸及びトリエチレング
リコールモノアミンを用いる反応は、ある程度まで、下
記に示すように進行する。
塩基酸と反応させる反応においては、望ましくない環状
生成物はほとんどあるいは全く得られない。例えば、グ
ルタル酸、アジピン酸又はピメリン酸をトリエチレング
リコールモノアミンと反応させると、「王冠」状の生成
物がいくらか得られる。アジピン酸及びトリエチレング
リコールモノアミンを用いる反応は、ある程度まで、下
記に示すように進行する。
【0025】
【化7】
【0026】本発明を以下の実施例によって説明する
が、これらは本発明に限定を加えるものではない。
が、これらは本発明に限定を加えるものではない。
【0027】
実施例1 アジピン酸とトリエチレングリコールモノアミン(TE
GMA)2モルとの反応 撹拌器、温度計及びDean Starkトラップを備えた500
mlの三つ口フラスコに、アジピン酸73g (0.5モ
ル)及びTEGMA150g (1モル)を加えた。内容
物を192〜195℃で約1時間加熱し、その後、水1
4mlを捕集した。200℃でさらに3時間加熱した後、
計15.4mlの水を捕集した。生成物をさらに1時間、
200℃及び30mmHgで加熱した。灰色がかった白色の
固体203.5g が得られた。これは水溶性であり、3
4℃で溶融した。総可アセチル化物は4.92meq/g で
あり、これは406(理論値408)の分子量を示し
た。アルコール性水酸化ナトリウムで還流させることに
よって測定した鹸化価は、15.41mg.KOH/gであっ
た。これは、生成物の5.4%しか水酸化カリウムと反
応しなかったということを示す。あるいは、別の観点か
ら見ると、このアミドは加水分解しにくいものである。
実際、NMRが約1.1:32.3のエステル結合:ヒ
ドロキシル結合の比を示したことから、加水分解はすべ
てエステル結合で生じたものである。したがって、反応
は、アミドに対して100%ではなく、95%程度の選
択性を示した。未反応アミンは存在しなかった。重量平
均分子量は407であり、数平均分子量は、ゲル透過ク
ロマトグラフィー(GPC)によると407であった。
分子量の理論値は408であった。これらの結果は、関
連する選択性を証明している。
GMA)2モルとの反応 撹拌器、温度計及びDean Starkトラップを備えた500
mlの三つ口フラスコに、アジピン酸73g (0.5モ
ル)及びTEGMA150g (1モル)を加えた。内容
物を192〜195℃で約1時間加熱し、その後、水1
4mlを捕集した。200℃でさらに3時間加熱した後、
計15.4mlの水を捕集した。生成物をさらに1時間、
200℃及び30mmHgで加熱した。灰色がかった白色の
固体203.5g が得られた。これは水溶性であり、3
4℃で溶融した。総可アセチル化物は4.92meq/g で
あり、これは406(理論値408)の分子量を示し
た。アルコール性水酸化ナトリウムで還流させることに
よって測定した鹸化価は、15.41mg.KOH/gであっ
た。これは、生成物の5.4%しか水酸化カリウムと反
応しなかったということを示す。あるいは、別の観点か
ら見ると、このアミドは加水分解しにくいものである。
実際、NMRが約1.1:32.3のエステル結合:ヒ
ドロキシル結合の比を示したことから、加水分解はすべ
てエステル結合で生じたものである。したがって、反応
は、アミドに対して100%ではなく、95%程度の選
択性を示した。未反応アミンは存在しなかった。重量平
均分子量は407であり、数平均分子量は、ゲル透過ク
ロマトグラフィー(GPC)によると407であった。
分子量の理論値は408であった。これらの結果は、関
連する選択性を証明している。
【0028】実施例2 アジピン酸とテトラエチレングリコールモノアミン2モ
ルとの反応 撹拌器、温度計及びDean Starkトラップを備えた500
mlの三つ口フラスコに、アジピン酸73g 及びテトラエ
チレングリコールモノアミン(T4 EGMA)193g
を加えた。内容物を185〜193℃で3時間加熱し、
その後、水14mlを捕集した。アスピレータの真空下、
生成物を193℃で1時間加熱した。生成物245.1
g が得られ、これは、約30℃で溶融する水溶性のロウ
状物であった。NMRのスペクトルは、ヒドロキシル:
エステルのピークの比が23:1であり、生成物中にア
ミンは存在しないということを示した。この生成物は、
NMR及びGPCのいずれによっても、かなり高純度で
あると見られた。GPCによる重量平均分子量は509
であり、数平均分子量は507(理論値496)であっ
た。
ルとの反応 撹拌器、温度計及びDean Starkトラップを備えた500
mlの三つ口フラスコに、アジピン酸73g 及びテトラエ
チレングリコールモノアミン(T4 EGMA)193g
を加えた。内容物を185〜193℃で3時間加熱し、
その後、水14mlを捕集した。アスピレータの真空下、
生成物を193℃で1時間加熱した。生成物245.1
g が得られ、これは、約30℃で溶融する水溶性のロウ
状物であった。NMRのスペクトルは、ヒドロキシル:
エステルのピークの比が23:1であり、生成物中にア
ミンは存在しないということを示した。この生成物は、
NMR及びGPCのいずれによっても、かなり高純度で
あると見られた。GPCによる重量平均分子量は509
であり、数平均分子量は507(理論値496)であっ
た。
【0029】さらなる実施例を同様な方法で実施し、反
応体及び生成物の特性を表Iにまとめる。表Iは、生成
物の特性が出発原料に依存するということを示してい
る。
応体及び生成物の特性を表Iにまとめる。表Iは、生成
物の特性が出発原料に依存するということを示してい
る。
【0030】
【表1】
【0031】実施例15 テレフタル酸/TEGMAの付加物及びテレフタル酸
(1:1)からのポリアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、撹拌器及び窒素注入路を
備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸/T
EGMAの1:2付加物(81.0g 、0.186
M)、テレフタル酸(24.9g 、0.15M)及びTi
(O-i-Pr)4 (0.53g )を加えた。この混合物を、2
00〜220℃で2時間、220〜240℃で2時間、
そして減圧下240℃で20分間加熱した。生成物は褐
色で硬質の固体であった。H−NMRによる分析は、ポ
リアミドエステルの構造を示した。
(1:1)からのポリアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、撹拌器及び窒素注入路を
備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸/T
EGMAの1:2付加物(81.0g 、0.186
M)、テレフタル酸(24.9g 、0.15M)及びTi
(O-i-Pr)4 (0.53g )を加えた。この混合物を、2
00〜220℃で2時間、220〜240℃で2時間、
そして減圧下240℃で20分間加熱した。生成物は褐
色で硬質の固体であった。H−NMRによる分析は、ポ
リアミドエステルの構造を示した。
【0032】実施例16 テレフタル酸/TEGMAの付加物及びアジピン酸
(1:1)からのポリアミドエステル 付加物81.0g (0.186M)をアジピン酸27.
2g (0.186M)及びTi(O-i-Pr)4 (0.5g )と
ともに使用したことを除き、ここでは実施例1と同様の
の手法を用いた。200〜220℃で2時間、220〜
245℃で2時間、そして減圧下240℃で20分間の
条件のもと、軟質で濃褐色の固体が生成した。H−NM
Rによる分析は、ポリアミドエステルの構造を実証し
た。
(1:1)からのポリアミドエステル 付加物81.0g (0.186M)をアジピン酸27.
2g (0.186M)及びTi(O-i-Pr)4 (0.5g )と
ともに使用したことを除き、ここでは実施例1と同様の
の手法を用いた。200〜220℃で2時間、220〜
245℃で2時間、そして減圧下240℃で20分間の
条件のもと、軟質で濃褐色の固体が生成した。H−NM
Rによる分析は、ポリアミドエステルの構造を実証し
た。
【0033】実施例17 テレフタル酸及びTEGMA(モル比1:1)からのポ
リアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、撹拌器及び窒素注入路を
備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸(6
6.4g 、0.4M)及びTEGMA(59.6g 、
0.4M)を加えた。この混合物を、220℃で2時
間、そして減圧下245〜250℃で2時間加熱した。
生成物は粘着性で褐色の固体であった。
リアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、撹拌器及び窒素注入路を
備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸(6
6.4g 、0.4M)及びTEGMA(59.6g 、
0.4M)を加えた。この混合物を、220℃で2時
間、そして減圧下245〜250℃で2時間加熱した。
生成物は粘着性で褐色の固体であった。
【0034】実施例18 テレフタル酸及びTEGMA(モル比1:1)からのポ
リアミドエステル Ti(O-i-Pr)4 0.6mlを触媒として使用し、条件を18
5℃で1時間、さらにその後、減圧下240〜250℃
で1時間としたことを除き、実施例3の実験手法を繰り
返した。水、メタノール及びアセトンに溶けない粘着性
で褐色の固体が得られた。
リアミドエステル Ti(O-i-Pr)4 0.6mlを触媒として使用し、条件を18
5℃で1時間、さらにその後、減圧下240〜250℃
で1時間としたことを除き、実施例3の実験手法を繰り
返した。水、メタノール及びアセトンに溶けない粘着性
で褐色の固体が得られた。
【0035】実施例19 テレフタル酸、アジピン酸及びT4 EGMA(モル比
1:1:2)からのポリアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、電磁撹拌器及び窒素注入
路を備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸
(24.9g 、0.15M)、アジピン酸(21.9g
、0.15M)、T4 EGMA(Texaco Chemical
社、57.9g 、0.30M)及びTi(O-i-Pr)4 (0.
52g )を加えた。この混合物を、200℃で2時間、
そして230℃で2時間加熱し、その後230℃で30
分間、減圧に付した。灰色で軟質の固体87g が回収さ
れた。H−NMRによる分析は、ポリアミドエステル組
成物の構造を示した。
1:1:2)からのポリアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、電磁撹拌器及び窒素注入
路を備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸
(24.9g 、0.15M)、アジピン酸(21.9g
、0.15M)、T4 EGMA(Texaco Chemical
社、57.9g 、0.30M)及びTi(O-i-Pr)4 (0.
52g )を加えた。この混合物を、200℃で2時間、
そして230℃で2時間加熱し、その後230℃で30
分間、減圧に付した。灰色で軟質の固体87g が回収さ
れた。H−NMRによる分析は、ポリアミドエステル組
成物の構造を示した。
【0036】実施例20 テレフタル酸/T4 EGMAの付加物及びアジピン酸
(モル比1:1)からのポリアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、電磁撹拌器及び窒素注入
路を備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸
/T4 EGMAの付加物(51.5g 、0.2M)、ア
ジピン酸(14.6g 、0.2M)及びTi(O-i-Pr)4
(0.33g )を加えた。この混合物を、220℃で2
時間、240℃で2時間、そして高い減圧下240℃で
30分間加熱した。コハク色で軟質の固体(46g )が
得られた。H−NMRによる分析は、ポリアミドエステ
ルの構造を示した。
(モル比1:1)からのポリアミドエステル 温度計、Dean Starkトラップ、電磁撹拌器及び窒素注入
路を備えた250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸
/T4 EGMAの付加物(51.5g 、0.2M)、ア
ジピン酸(14.6g 、0.2M)及びTi(O-i-Pr)4
(0.33g )を加えた。この混合物を、220℃で2
時間、240℃で2時間、そして高い減圧下240℃で
30分間加熱した。コハク色で軟質の固体(46g )が
得られた。H−NMRによる分析は、ポリアミドエステ
ルの構造を示した。
【0037】このように、本発明の二つの方法によって
新規なポリアミドエステルを製造しうるということがわ
かる。これらの物質は、単独で固体として使用してもよ
いし、他の物質と共重合させてもよい。
新規なポリアミドエステルを製造しうるということがわ
かる。これらの物質は、単独で固体として使用してもよ
いし、他の物質と共重合させてもよい。
【0038】モル比1:1の脂肪族ジカルボン酸とポリ
グリコールアミンから線状のポリエステルポリアミドを
製造することは、ジカルボン酸基がグルタル酸、アジピ
ン酸及びピメリン酸の群に属さない場合に可能である。
例えば、セバシン酸をジエチレングリコールモノアミン
と200〜242℃で2時間反応させると、分子量2,
000の線状ポリエステルポリアミドが製造された。別
の製造方法においては、セバシン酸をトリエチレングリ
コールモノアミンとともに240℃で4時間、さらに2
00℃及び1mmHgで30分間加熱すると、62〜63℃
で溶融する白色の固体が得られた。そのエステル基:第
1級ヒドロキシル基の比(NMRによる)は6:1であ
り、主として線状の生成物を示した。
グリコールアミンから線状のポリエステルポリアミドを
製造することは、ジカルボン酸基がグルタル酸、アジピ
ン酸及びピメリン酸の群に属さない場合に可能である。
例えば、セバシン酸をジエチレングリコールモノアミン
と200〜242℃で2時間反応させると、分子量2,
000の線状ポリエステルポリアミドが製造された。別
の製造方法においては、セバシン酸をトリエチレングリ
コールモノアミンとともに240℃で4時間、さらに2
00℃及び1mmHgで30分間加熱すると、62〜63℃
で溶融する白色の固体が得られた。そのエステル基:第
1級ヒドロキシル基の比(NMRによる)は6:1であ
り、主として線状の生成物を示した。
【0039】請求項においてのみ定義される本発明の精
神及び範囲から逸脱することなく、本発明の方法に多く
の変更を加えてもよい。例えば、当業者は、本明細書に
は明示されていないものの、予想されているとともに、
目的とする結果をもたらす新規な触媒又は反応条件を見
いだすことができる。
神及び範囲から逸脱することなく、本発明の方法に多く
の変更を加えてもよい。例えば、当業者は、本明細書に
は明示されていないものの、予想されているとともに、
目的とする結果をもたらす新規な触媒又は反応条件を見
いだすことができる。
Claims (15)
- 【請求項1】 ポリアミドエステルの製造方法であっ
て、式:NH2-(CH2CH2O)x-H(式中、xは3〜6である)
で示されるポリエチレングリコールモノアミンを、第一
のジカルボン酸及び第二のジカルボン酸と反応させてポ
リアミドエステルを形成することを含み、第一及び第二
のジカルボン酸が、独立して、脂肪族又は芳香族のジカ
ルボン酸であり、いずれも芳香族である場合は同じもの
であっても異なるものであってもよく、いずれも脂肪族
である場合は異なるものでなければならないことを特徴
とする方法。 - 【請求項2】 ジカルボン酸が式:HOOC-R-COOH (式
中、Rは、4〜34個の炭素原子を有するアルキレン又
はアリーレンである)で示される請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 ジカルボン酸の一方がテレフタル酸であ
る請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 式:Ti(OR)4 (式中、Rは、1〜8個の
炭素原子を有するアルキル基;カルボン酸の亜鉛塩、ア
ンチモン塩及びマンガン塩ならびにそれらの混合物であ
る)で示される触媒を用いる請求項1〜3のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項5】 (a) 式:NH2-(CH2CH2O)x-H(式中、xは
3〜6である)で示されるポリエチレングリコールモノ
アミンを第一のジカルボン酸と反応させて中間体を形成
し; (b) この中間体を少なくとも1種の第二のジカルボン酸
と反応させてポリアミドエステルを形成することを含む
請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項6】 ポリエチレングリコールモノアミンを触
媒を用いず熱を加えて第一のジカルボン酸と反応させ、
それによって形成された中間体を第二のジカルボン酸と
触媒の存在下に反応させる請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 式: 【化1】 (式中、R及びR′は、それぞれ3〜34個の炭素原子
を有するジカルボン酸炭化水素基を表すが、ただし、R
及びR′のいずれも脂肪族ジカルボン酸炭化水素基を表
すならば、RとR′とは異なるものでなければならず、
R及びR′のいずれも芳香族ジカルボン酸炭化水素基を
表すならば、RとR′とは同じものであっても異なるも
のであってもよく;xは3〜6であり、yは2〜30で
ある)で示されることを特徴とするポリアミドエステ
ル。 - 【請求項8】 R及びR′がそれぞれ4〜10個の炭素
原子を有し、xが3〜5であり、yが2〜30である請
求項7記載のポリアミドエステル。 - 【請求項9】 式: 【化2】 (式中、R、x及びyは請求項7に定めるとおりであ
る)で示される請求項7又は8記載のポリアミドエステ
ル。 - 【請求項10】 式: 【化3】 (式中、R′は、3〜34個の炭素原子を有するアルキ
レン基又はアリーレン基であり、xは3〜6である)で
示されることを特徴とするビス(ヒドロキシジアミ
ド)。 - 【請求項11】 ポリエチレングリコールモノアミン少
なくとも2モルを、ジカルボン酸又はそのエステル1モ
ルと反応させることを特徴とする請求項10記載のビス
(ヒドロキシジアミド)の製造方法。 - 【請求項12】 ポリエチレングリコールモノアミンが
式:NH2-(CH2CH2O)x-H(式中、xは3〜4である)で示
される請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 ジカルボン酸が式:HOOC-R′-COOH
(式中、R′は、3〜34個の炭素原子を有するアルキ
レン又はアリーレンである)で示される請求項11又は
12記載の方法。 - 【請求項14】 ジカルボン酸が、アジピン酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸、tert−ブチルイソフタル酸、
1,1,3−トリメチル−5−カルボキシ−3−(p−
カルボキシフェニル)インダン、約36個の炭素原子を
有するダイマー酸又はそれらの混合物である請求項11
〜13のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項15】 反応を約180〜250℃の温度で実
施する請求項11〜14のいずれか一項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US465290 | 1990-01-16 | ||
US465666 | 1990-01-16 | ||
US07/465,666 USH1043H (en) | 1990-01-16 | 1990-01-16 | Bis-hydroxy diamides and methods therefor |
US07/465,290 US5082924A (en) | 1990-01-16 | 1990-01-16 | Polyamide-ester from polyethylene glycol monoamine and catalytic process therefor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05105750A true JPH05105750A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=27041276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1499091A Pending JPH05105750A (ja) | 1990-01-16 | 1991-01-16 | ポリアミドエステル、その製造方法及びその中間体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0437981B1 (ja) |
JP (1) | JPH05105750A (ja) |
DE (1) | DE69014582D1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5852155A (en) * | 1995-03-01 | 1998-12-22 | General Electric Company | Compositions of polyesteramides |
US5744068A (en) * | 1996-01-24 | 1998-04-28 | General Electric Company | Blends of polyphenylene ethers and polyesteramides |
US5731389A (en) * | 1996-04-24 | 1998-03-24 | General Electric Company | Blends of polyesters and polyesteramides, optionally with polycarbonates |
CN114249889B (zh) * | 2020-09-25 | 2023-07-25 | 华润化学材料科技股份有限公司 | 聚酰胺弹性体及其制备方法和应用 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2942680C2 (de) * | 1979-10-23 | 1986-02-27 | Schering AG, 1000 Berlin und 4709 Bergkamen | Schmelzkleber auf Basis von Polyesteramiden und deren Verwendung zum Verkleben von organischen und anorganischen Substraten |
DE3033132A1 (de) * | 1980-09-03 | 1982-03-25 | Schering Ag, 1000 Berlin Und 4619 Bergkamen | Polyesteramide und deren verwendung zum verkleben von organischen und anorganischen substraten |
FR2611727B1 (fr) * | 1987-02-26 | 1989-06-16 | Atochem | Polyesteramides et polyetheresteramides - leur procede de fabrication |
-
1990
- 1990-12-28 DE DE69014582T patent/DE69014582D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1990-12-28 EP EP19900314427 patent/EP0437981B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-01-16 JP JP1499091A patent/JPH05105750A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69014582D1 (de) | 1995-01-12 |
EP0437981A1 (en) | 1991-07-24 |
EP0437981B1 (en) | 1994-11-30 |
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