JPH05104920A - ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チエーン用スタツド - Google Patents
ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チエーン用スタツドInfo
- Publication number
- JPH05104920A JPH05104920A JP29774191A JP29774191A JPH05104920A JP H05104920 A JPH05104920 A JP H05104920A JP 29774191 A JP29774191 A JP 29774191A JP 29774191 A JP29774191 A JP 29774191A JP H05104920 A JPH05104920 A JP H05104920A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stud
- shank
- flange
- rubber
- synthetic resin
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- Pending
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- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーンに対
して容易に取り付けることができて、耐摩耗性に優れた
スタッドを得ること。 【構成】 接地面を有するフランジ11と、かしめて固定
するシャンク12とよりなるスタッド1において、主とし
てフランジ11の接地面に焼入れなどの硬化処理15を施
し、シャンク12のかしめ部分に焼入れなどの硬化処理を
施さないように構成したものである。
して容易に取り付けることができて、耐摩耗性に優れた
スタッドを得ること。 【構成】 接地面を有するフランジ11と、かしめて固定
するシャンク12とよりなるスタッド1において、主とし
てフランジ11の接地面に焼入れなどの硬化処理15を施
し、シャンク12のかしめ部分に焼入れなどの硬化処理を
施さないように構成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴムまたは合成樹脂
製タイヤ・チェーンに取り付けてグリップ性能を向上さ
せるスタッドに関し、特に、耐摩耗性に優れ、取り付け
加工を容易ならしめたものである。
製タイヤ・チェーンに取り付けてグリップ性能を向上さ
せるスタッドに関し、特に、耐摩耗性に優れ、取り付け
加工を容易ならしめたものである。
【0002】
【従来の技術】積雪路面を走行するために使用されるタ
イヤ用滑り止め装置として、鉄製のタイヤ・チェーンに
代わってゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーンが普及
している。
イヤ用滑り止め装置として、鉄製のタイヤ・チェーンに
代わってゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーンが普及
している。
【0003】図3に示すように、ゴムまたは合成樹脂製
タイヤ・チェーン3は、網状または梯子状に編んだ芯材
にゴムまたは合成樹脂の被覆を施したものであり、さら
に、アイス・バーンに対するグリップ性能を向上させる
ために、交差部4などに鉄製のスタッド1が嵌め込まれ
ている。
タイヤ・チェーン3は、網状または梯子状に編んだ芯材
にゴムまたは合成樹脂の被覆を施したものであり、さら
に、アイス・バーンに対するグリップ性能を向上させる
ために、交差部4などに鉄製のスタッド1が嵌め込まれ
ている。
【0004】従来の鉄製のスタッド1は、図4(a)に示
すように、フランジ11と柱状のシャンク12とからなり、
シャンク12の端部中央には丸穴13を設けて筒状に形成さ
れている。
すように、フランジ11と柱状のシャンク12とからなり、
シャンク12の端部中央には丸穴13を設けて筒状に形成さ
れている。
【0005】また、鉄製のスタッド1として、図4(b)
に示すように、フランジ11の中央部に穴をあけ、この穴
に超硬合金などの耐摩耗性材料で作ったチップ14をかし
めまたはろう付けしたものも知られている。
に示すように、フランジ11の中央部に穴をあけ、この穴
に超硬合金などの耐摩耗性材料で作ったチップ14をかし
めまたはろう付けしたものも知られている。
【0006】ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーン3
にスタッド1を嵌め込む際には、図5に示すように、タ
イヤ・チェーン3に予め穿設された穴に、表側よりシャ
ンク12を挿入し、裏側においてシャンク12にワッシャー
2を嵌めたのち、シャンク12の筒状の端部を拡げて、か
しめることにより鳩目を形成して固定している。
にスタッド1を嵌め込む際には、図5に示すように、タ
イヤ・チェーン3に予め穿設された穴に、表側よりシャ
ンク12を挿入し、裏側においてシャンク12にワッシャー
2を嵌めたのち、シャンク12の筒状の端部を拡げて、か
しめることにより鳩目を形成して固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の鉄製
スタッド1においては、焼入れなどによりスタッド1を
硬化させると、スタッド1をタイヤ・チェーン3に取り
付ける際、かしめ工程において割れることがあった。
スタッド1においては、焼入れなどによりスタッド1を
硬化させると、スタッド1をタイヤ・チェーン3に取り
付ける際、かしめ工程において割れることがあった。
【0008】そのために、焼入れなどの硬化処理を施さ
ないままスタッド1をタイヤ・チェーン3に取り付けて
いたので、積雪のない通常の路面を走行し続けると、フ
ランジ11の接地面はたちまち摩耗し、最悪の場合にはス
タッドが脱落して、グリップ性能を向上させるという効
果を達成することはできなくなっていた。
ないままスタッド1をタイヤ・チェーン3に取り付けて
いたので、積雪のない通常の路面を走行し続けると、フ
ランジ11の接地面はたちまち摩耗し、最悪の場合にはス
タッドが脱落して、グリップ性能を向上させるという効
果を達成することはできなくなっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、こ
のような課題を解決するために考えられたもので、接地
面を有するフランジと、かしめて固定するシャンクとよ
りなるスタッドにおいて、主としてフランジの接地面を
シャンクのかしめ部分に比して硬化を高めたものであ
る。主としてフランジの接地面を硬化させるためには、
局部的な焼入れ処理を施せばよいのである。
のような課題を解決するために考えられたもので、接地
面を有するフランジと、かしめて固定するシャンクとよ
りなるスタッドにおいて、主としてフランジの接地面を
シャンクのかしめ部分に比して硬化を高めたものであ
る。主としてフランジの接地面を硬化させるためには、
局部的な焼入れ処理を施せばよいのである。
【0010】
【実施例】この発明のタイヤ・チェーン用スタッドは、
図1(a)に示すように、フランジ11と柱状のシャンク12
とからなり、シャンク12の端部中央には丸穴13を設けて
筒状に形成したもの、あるいは、図1(b)に示すよう
に、フランジ11の中央部に穴をあけ、この穴に超硬合金
などの耐摩耗性材料で作ったチップ14を、かしめまたは
ろう付けしたものであり、特に、フランジ11の接地面に
浸炭焼入れ処理などを施して局部的に硬化15させ、シャ
ンク12には焼入れなどの硬化処理を施さないように構成
したものである。
図1(a)に示すように、フランジ11と柱状のシャンク12
とからなり、シャンク12の端部中央には丸穴13を設けて
筒状に形成したもの、あるいは、図1(b)に示すよう
に、フランジ11の中央部に穴をあけ、この穴に超硬合金
などの耐摩耗性材料で作ったチップ14を、かしめまたは
ろう付けしたものであり、特に、フランジ11の接地面に
浸炭焼入れ処理などを施して局部的に硬化15させ、シャ
ンク12には焼入れなどの硬化処理を施さないように構成
したものである。
【0011】局部的な浸炭焼入れ法としては、青化ソー
ダ(NaCN)を主成分とする塩浴中に素材を浸せきして
浸炭を行なう液体浸炭法や、図2に示すように、浸炭さ
せたくないシャンク12の部分に予め防炭剤16を塗布して
から浸炭焼入れを行なう方法が適している。このほか、
高周波電流を素材の表面に誘導し、その抵抗熱により表
面近くの温度を焼入れ温度まで上昇させたのち、水や油
で冷却する高周波焼入れ法を使用してもよいのである。
ダ(NaCN)を主成分とする塩浴中に素材を浸せきして
浸炭を行なう液体浸炭法や、図2に示すように、浸炭さ
せたくないシャンク12の部分に予め防炭剤16を塗布して
から浸炭焼入れを行なう方法が適している。このほか、
高周波電流を素材の表面に誘導し、その抵抗熱により表
面近くの温度を焼入れ温度まで上昇させたのち、水や油
で冷却する高周波焼入れ法を使用してもよいのである。
【0012】フランジ11の接地面およびシャンク12のか
しめ部分の硬度が異なる種々のスタッドを試作し、タイ
ヤ・チェーンに装着して走行実験したところ、フランジ
11の接地面の硬度が、HVで350以上、シャンク12の
かしめ部分の硬度が、HVで250以下であるものが実
用に供し得ることが明らかになった。
しめ部分の硬度が異なる種々のスタッドを試作し、タイ
ヤ・チェーンに装着して走行実験したところ、フランジ
11の接地面の硬度が、HVで350以上、シャンク12の
かしめ部分の硬度が、HVで250以下であるものが実
用に供し得ることが明らかになった。
【0013】このようにして得たスタッドを、ゴムまた
は合成樹脂製タイヤ・チェーン3に嵌め込む際には、図
5に示すように、従来のスタッドと同様に、タイヤ・チ
ェーン3に予め穿設された穴に表側よりシャンク12を挿
入し、裏側においてシャンク12にワッシャー2を嵌めた
のち、シャンク12の端部を拡げて、かしめることにより
鳩目を形成して固定すればよいのである。
は合成樹脂製タイヤ・チェーン3に嵌め込む際には、図
5に示すように、従来のスタッドと同様に、タイヤ・チ
ェーン3に予め穿設された穴に表側よりシャンク12を挿
入し、裏側においてシャンク12にワッシャー2を嵌めた
のち、シャンク12の端部を拡げて、かしめることにより
鳩目を形成して固定すればよいのである。
【0014】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、この発明のスタッドは、耐摩耗性に優れてお
り、ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーンに対してか
しめにより容易に取り付けることができ、グリップ性能
を長期間にわたって維持することができる。
ように、この発明のスタッドは、耐摩耗性に優れてお
り、ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーンに対してか
しめにより容易に取り付けることができ、グリップ性能
を長期間にわたって維持することができる。
【図1】この発明のスタッドの一実施例を示す縦断面
図、
図、
【図2】この発明のスタッドの製造過程における縦断面
図、
図、
【図3】従来のゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーン
の平面図、
の平面図、
【図4】従来のスタッドの一例を示す縦断面図、
【図5】ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーンにスタ
ッドを取り付けた状態を示す断面図である。
ッドを取り付けた状態を示す断面図である。
1 スタッド 2 ワッシャー 3 タイヤ・チェーン 11 フランジ 12 シャンク 14 超硬合金などのたチップ 15 浸炭焼入れなどにより硬化処理を施した部分
Claims (2)
- 【請求項1】 接地面を有するフランジと、かしめて固
定するシャンクとよりなるスタッドにおいて、主として
フランジの接地面をシャンクのかしめ部分に比して硬度
を高くしたことを特徴とするゴムまたは合成樹脂製タイ
ヤ・チェーン用スタッド。 - 【請求項2】 接地面を有するフランジと、かしめて固
定するシャンクとよりなるスタッドにおいて、主として
フランジの接地面に焼入れ処理を施し、シャンクのかし
め部分に焼入れを処理を施さないように構成したことを
特徴とするゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チェーン用ス
タッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29774191A JPH05104920A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チエーン用スタツド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29774191A JPH05104920A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チエーン用スタツド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104920A true JPH05104920A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17850579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29774191A Pending JPH05104920A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ゴムまたは合成樹脂製タイヤ・チエーン用スタツド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05104920A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018002147A (ja) * | 2016-07-08 | 2018-01-11 | コーニック ソシエタ ペル アチオニ | 滑り止め機構 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP29774191A patent/JPH05104920A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018002147A (ja) * | 2016-07-08 | 2018-01-11 | コーニック ソシエタ ペル アチオニ | 滑り止め機構 |
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