JPH0510464Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は映像信号処理回路に関するもので、特
に主画面上に縮小された小画面を表示するにおい
て、小画面が主画面の文字表示に従つて自動シフ
テイングされる映像信号処理回路に関する。

従来の技術及びその問題点 映像信号のデイジタル処理技術の発展により、
最近には主画面上に縮小した小画面を少くとも一
つ以上表示するＭ−PIP（マルチプル ピクチユ
ア インピクチユア）技術が紹介されている。

通常的にPIPの画面構成は主画面上の右又は左
側下端に小画面領域が設定される。且つ、ニユー
ス速報等の文字情報が主画面の下側に表示されて
いる。従つて、上記の通り主画面の下方に文字が
表示されれば、小画面が重ねられた領域では文字
が表われないようになつていた。その故に、従来
では主画面の下方に文字が表われれば、視聴者が
シフテイングキーを押して小画面を他の指定され
た領域にシフテイングさせうるようにしていた。
よつて、視聴者が文字の表われる都度の手動操作
を通じて小画面を他の指定された領域にシフテイ
ングさせた後、文字が消えれば原位置に戻さなけ
ればならなかつたから非常に不便であつた。

考案の課題 本考案の目的は上記のような従来技術の問題点
を解決するために、小画面と重ねられる主画面の
領域に文字情報の有無により自動的な小画面を他
の指定領域にシフテイングさせることができる
PIPの小画面自動シフテイング回路を提供するに
ある。

本考案の他の目的は、PIP機能をより便利に使
用しうるPIPの小画面自動シフテイング回路を提
供するにある。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は主画面の
複合映像信号中の輝度信号だけを分離して増幅す
る輝度信号分離手段を具備する。上記輝度信号分
離手段に輝度レベル比較手段を連結する。この輝
度レベル比較手段は上記分離された輝度信号中、
文字であるのを認識しうる予め設定された基準輝
度レベルを連続して所定幅に超過する輝度幅を検
出するためのものである。上記輝度レベル比較手
段に同一位置比較手段を連結する。この同一位置
比較手段は、先ず検出された輝度幅と次に検出さ
れた輝度幅を比較して、同一位置であればセツト
信号を発生し、同一位置でなければリセツト信号
を発生するためのものである。この同一位置比較
手段にタイミング設定手段を連結する。このタイ
ミング設定手段は主画面の垂直及び水平同期信号
から小画面領域の垂直及び水平タイミングを設定
し、上記同一位置比較手段のセツト及びリセツト
信号から文字領域の垂直及び水平タイミングを設
定するためのものである。このタイミング設定手
段にカウンター手段を連結する。このカウンター
手段は上記タイミング設定手段の文字領域の垂直
及び水平タイミングが設定されるフイールドの回
数を計数して所定回数以上であれば自動シフテイ
ング信号を発生するためのものである。上記のカ
ウンター手段の出力はマイコンに連結する。マイ
コンは上記自動シフテイン信号から小画面の主画
面上の指定位置を予定め設定された他の指定位置
にシフテイングさせるための制御信号をPIP処理
手段に供給する。

実施例 添付図面を参照して本考案をより詳細に説明す
る。

第１図は本考案に係るPIPの小画面自動シフテ
イング回路の回路図である。

第１図に於て、PIP処理手段１から供給される
主画面の複合映像信号は輝度信号分離手段２へ供
給される。この輝度信号分離手段２では供給され
る複合映像信号中低域フイルタ２ａを経て低域成
分だけを通過させる。この低域信号成分には同期
信号が載せられているため、これを除去するため
に同期信号除去手段２ｂに供給する。この同期信
号除去手段で同期信号が除去された輝度信号は増
幅手段２ｃで増幅されて出力される。

輝度レベル比較手段３は上記増幅された輝度信
号の供給を受ける。この輝度レベル比較手段は入
力される輝度信号のレベルをPIP処理手段１から
供給される基準輝度レベル、例えば輝度レベル
98IRE以上であるのかを比較する。このように比
較して連続して98IRE以上の輝度幅が一定幅、例
えば１／100H＜連続輝度幅＜１／50Hの条件を
満たす輝度幅を検出して出力する。これは、通常
的にニユース速報等の文字情報の輝度レベルが
98IRE以上であり、その輝度幅が１水平ライン当
１／100H乃至１／50H程度であるため、文字情
報を検出するためのものである。

同一位置比較手段４は上記輝度レベル比較手段
３の出力を供給受ける。この同一位置比較手段４
は先ず検出された輝度幅と次に検出された輝度幅
を比較して、同一位置であればセツト信号を発生
し、同一位置でなければリセツト信号を発生す
る。例えば、Ｎ番目の検出された輝度幅のドツト
数が（Ｎ）個とすれば、Ｎ＋１番目検出された輝
度幅のドツト数（Ｎ＋１）個は0.8（Ｎ）≦（Ｎ＋
１）≦1.2（Ｎ）の条件を満たせば同一水平位置と
認識する。垂直位置に対しても水平位置と同様に
同一位置を認識する。

タイミング設定手段５は主画面の垂直及び水平
同期信号から小画面領域の垂直及び水平タイミン
グを設定し、設定されたタイミング信号を上記輝
度レベル比較手段３及び同一位置比較手段４に供
給する。更に、タイミング設定手段５は上記同一
位置比較手段４の出力信号を供給されて主画面上
の小画面領域内に位置する文字信号の垂直及び水
平タイミングを設定して、後述するマイコン７に
供給する。更に、文字信号の垂直及び水平タイミ
ングが設定されるフイールドの垂直同期信号を出
力する。

カウンター手段６は上記タイミング設定手段５
から出力される垂直同期信号を計数して、所定回
数以上であれば自動シフテイング信号を発生す
る。通常的に文字信号が画面に表示される時間が
略５秒程である。従つて、2.5秒間文字信号を検
出して文字信号が小画面領域と重なる領域に位置
する場合は、最初指定された小画面領域を次に指
定された他の小画面領域へ移動させるために垂直
同期信号を計数して、150個が計数されれば自動
シフテイング信号を発生する。従つて、残りの
2.5秒間文字信号が小画面の重なつていた主画面
上に表われる。

マイコン７では上記自動シフテイング信号と手
動シフテイング信号をORゲート６ａを通じて供
給受ける。よつて、シフテイング信号が供給され
れば、マイコン７はPIP処理手段１に小画面シフ
テイング制御信号を供給する。マイコン７は上記
輝度レベル比較手段３、同一位置比較手段４及び
カウンター手段６に各々クロツク信号を供給して
動作を同期させる。更に、シフテイング信号が入
力されればカウンター手段６はリセツトさせて初
期化させる。

第２図を参照して本考案の作用及び効果を説明
すれば次の通りである。

第２図は本考案に係るPIPの小画面自動シフテ
イング回路の動作を説明するためのフローチヤー
トである。

第３図は本考案を説明するための画面構成図で
ある。

第２図に於て、PIPのON時にテレビジヨン受
像機のＭ−PIPモードであるのかを検索し（段階
10）、Ｍ−PIPモードでなければマイコン７は垂
直同期信号VSと水平同期信号HSを受けて設定さ
れた小画面領域の正確なタイミングを設定する
（段階11）。

一方、輝度信号分離手段２の低域フイルター２
ａは主画面の複合映像信号中、低域信号を分離し
出し、同期信号はダイオードでなつた同期信号除
去手段２ｂにより除去させて、純粋な輝度信号だ
けが増幅手段２ｃで増幅されて出力される。レベ
ル増幅された輝度信号は輝度レベル比較手段３で
文字であるのを認識しうる98IRE以上であるかを
検索する。（段階12）。

更に、上記検索１２に98IRE以上であれば連続
輝度幅が１／100H乃至１／50H以上内に存在す
るのかを検索する（段階13）。ここで、輝度レベ
ルの基準はPIP処理手段１で出力されるペデスタ
ルレベルと一致するよう正確な基準点をクランプ
させる。

上記段階13に於て、輝度幅が１／100H乃至
１／50H以内に存在すれば、マイコン７は輝度帯
域幅を判読すると同時に、水平及び垂直タイミン
グを設定する（段階14）。段階14に於て、水平及
び垂直位置が0.8（Ｎ）タイミングから1.2（Ｎ）タ
イミング時期である場合、水平・垂直タイミング
が設定されるが、上記の範囲以内でない場合、プ
ログラムは段階10へ戻る（段階15）。従つて、仮
想文字出力タイミングはタイム設定手段５にフイ
ールドバツクされて、これは１次小画面領域タイ
ミングを変更して設定タイミングを圧縮するよう
になるから、このような過程は１フイールドを完
了するときまで連続的に水平・垂直タイミングを
セツト／リセツトさせるようになる（段階16）。

１フイールドが完了すれば（段階17）、カウン
ター手段６は垂直同期信号一つをカウントする
（段階18）。段階18に於て、カウント値が規定回数
以上であれば（段階19）、マイコン７は記憶され
た第２の指定領域（第３図ｂ領域）に小画面を自
動シフテイングさせる（段階20）。段階20で小画
面シフテイング後５秒が経過しなかつたならば
（段階21）、小画面移動回数が連続３回であるのか
を検索する（段階22）。段階22で連続３回でなけ
れば段階10へ戻り、連続３回であれば最初小画面
位置（第３図ａ領域）にシフテイングさせる（段
階23）、段階23で一定時間遅延させた後（段階
24）、段階10へ戻る。

一方、段階21でシフテイング後５秒が過ぎれば
第２領域から第１領域へシフテイングさせて戻さ
せる（段階25）。

上記段階21乃至24では、シフテイングされた特
定領域に於ても文字が発生する場合に、プログラ
ムは上記の過程を経て第３の領域（第３図ｃ領
域）へ移動され、第３領域に於ても文字が発生す
ればある予定された時間の間シフテイングが禁止
されて最初の領域を継続維持するための過程であ
る。そして、規定時間が経過しなかつた場合、継
続して特定位置を探すが、予定された時間が経過
した場合プログラムは最初位置へシフテイングさ
れる。

考案の効果 以上の通り、本考案では主画面の映像信号中指
定された小画面領域に重ねられる領域の輝度信号
レベルを感知して文字と認識されうるレベル幅と
不変位置であるのを確認することにより、小画面
を自動的にシフテイングさせることによつて、画
面の文字情報を視聴者に容易に提供することがで
きる特徴を有するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るPIPの小画面自動シフテ
イング回路のブロツク図、第２図は本考案に係る
PIPの小画面自動シフテイング回路の動作を説明
するためのフローチヤート、第３図は本考案を説
明するための画面構成図である。 １……PIP処理手段、２……輝度信号分離手
段、２ａ……低域フイルタ、２ｂ……同期信号除
去手段、２ｃ……増幅手段、３……輝度レベル比
較手段、４……同一位置比較手段、５……タイミ
ング設定部、６……カウンター手段、７……マイ
コン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 主画面の複合映像信号中の輝度信号だけを分離
   して増幅する輝度信号分離手段と； 上記分離された輝度信号中、文字であるのを認
   識しうる予め設定された基準輝度レベルを連続し
   て所定幅を超過する輝度幅を検出するために上記
   輝度分離手段の出力に連結される輝度レベル比較
   手段と； 先ず検出された輝度幅と次に検出された輝度幅
   を比較して、同一位置であればセツト信号を発生
   し、同一位置でなければリセツト信号を発生する
   ために上記輝度レベル比較手段と連結させる同一
   位置比較手段と； 主画面の垂直及び水平同期信号から小画面領域
   の垂直及び水平タイミングを設定し、上記同一位
   置比較手段のセツト及びリセツト信号から文字領
   域の垂直及び水平タイミングを設定するためのタ
   イミング設定手段と； 上記タイミング設定手段の文字領域の垂直及び
   水平タイミングが設定されるフイールドの回数を
   計数して所定回数以上であれば自動シフテイング
   信号を発生するためのカウンター手段と； 上記自動シフテイング信号から小画面の主画面
   上の指定位置を予め設定されたつぎの指定位置に
   シフテイングさせるための制御信号をPIP処理手
   段に供給するマイコンとを具備してなることを特
   徴とするPIPの小画面自動シフテイング回路。