JPH05104641A - 複合材構造部品の製作方法 - Google Patents
複合材構造部品の製作方法Info
- Publication number
- JPH05104641A JPH05104641A JP3269327A JP26932791A JPH05104641A JP H05104641 A JPH05104641 A JP H05104641A JP 3269327 A JP3269327 A JP 3269327A JP 26932791 A JP26932791 A JP 26932791A JP H05104641 A JPH05104641 A JP H05104641A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- jig
- dimensional
- dimensional fabric
- fabric member
- molding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形の自由度が高く成形工程が少なく、低コ
ストの製作方法を実現する。 【構成】 凹部1aを有する一方の治具1の上面に一方
の2次元織物部材2を配設し、同部材2の上側より同部
材2の一部とともに3次元織物部材3を上記凹部1aに
挿入し、その上面に他方の2次元織物部材4と他方の治
具5を重ねるものとし、2次元プリプレグに代えて2次
元織物部材2,4を使用するため形状賦与が容易とな
り、3次元織物部材3が2次元織物部材2の賦形用治具
の代用をするため特別な治具が不要となり、オートクレ
ープ成形法に代えてRTM成形法を採用するため成形工
程の減少が見込め、品質の安定化とコスト低減を実現す
る。
ストの製作方法を実現する。 【構成】 凹部1aを有する一方の治具1の上面に一方
の2次元織物部材2を配設し、同部材2の上側より同部
材2の一部とともに3次元織物部材3を上記凹部1aに
挿入し、その上面に他方の2次元織物部材4と他方の治
具5を重ねるものとし、2次元プリプレグに代えて2次
元織物部材2,4を使用するため形状賦与が容易とな
り、3次元織物部材3が2次元織物部材2の賦形用治具
の代用をするため特別な治具が不要となり、オートクレ
ープ成形法に代えてRTM成形法を採用するため成形工
程の減少が見込め、品質の安定化とコスト低減を実現す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機及び宇宙機器等
に適用される複合材構造部品に関する。
に適用される複合材構造部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機及び宇宙機器の複合材構造
部品は、2次元に配設された繊維に樹脂を含浸させた2
次元プリプレグを使用していた。
部品は、2次元に配設された繊維に樹脂を含浸させた2
次元プリプレグを使用していた。
【0003】上記2次元プリプレグを使用した複合材構
造部品の製作方法は、図4に示すように積層されたプリ
プレグ01を裁断してプリプレグ02,03とし、それ
ぞれ治具04,05上にレイアップした後、オートクレ
ープ06中で予備賦形してそれぞれ予備賦形品07と
し、治具09上でそれぞれ組付けて組付部品010と
し、オートクレープ06で硬化させ、完成品011を得
ていた。
造部品の製作方法は、図4に示すように積層されたプリ
プレグ01を裁断してプリプレグ02,03とし、それ
ぞれ治具04,05上にレイアップした後、オートクレ
ープ06中で予備賦形してそれぞれ予備賦形品07と
し、治具09上でそれぞれ組付けて組付部品010と
し、オートクレープ06で硬化させ、完成品011を得
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の複合材構造部品
の製作方法においては、下記の課題があった。 (1)成形加工工程が多く、しかも、人の手作業にたよ
る工程が多いため、量産化が困難でコストが高い。 (2)2次元プリプレグ自体の形状へのなじみ性(ドレ
ープ性)を利用してコスト低減も可能であるが、プリプ
レグ自体のドレープ性への依存度が高く、成形自由度は
制限される。
の製作方法においては、下記の課題があった。 (1)成形加工工程が多く、しかも、人の手作業にたよ
る工程が多いため、量産化が困難でコストが高い。 (2)2次元プリプレグ自体の形状へのなじみ性(ドレ
ープ性)を利用してコスト低減も可能であるが、プリプ
レグ自体のドレープ性への依存度が高く、成形自由度は
制限される。
【0005】本発明は上記の課題を解決しようとするも
のである。
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の複合材構造部品
の製造方法は、複合材構造部品の内側形状を模擬した凹
部を有する一方の治具の上面に一方の2次元織物部材を
配設し、次に、同一方の2次元織物部材の上側より3次
元織物部材を2次元織物部材の一部とともに上記一方の
治具の凹部に押し込み、更に、上記2次元織物部材の上
面に2次元織物部材を被せ、その上側に複合材構造部品
の外側形状を模擬した他方の治具を配設した後、上記一
方と他方の治具の間にレジンを注入して成形することを
特徴としている。
の製造方法は、複合材構造部品の内側形状を模擬した凹
部を有する一方の治具の上面に一方の2次元織物部材を
配設し、次に、同一方の2次元織物部材の上側より3次
元織物部材を2次元織物部材の一部とともに上記一方の
治具の凹部に押し込み、更に、上記2次元織物部材の上
面に2次元織物部材を被せ、その上側に複合材構造部品
の外側形状を模擬した他方の治具を配設した後、上記一
方と他方の治具の間にレジンを注入して成形することを
特徴としている。
【0007】
【作用】上記において、一方の治具の凹部に3次元織物
部材とともに挿入される2次元織物部材は、2次元プリ
プレグではなく2次元織物よりなるため凹部の形状への
なじみ性に優れており形状賦与が容易である。また、3
次元織物部材が一方の2次元織物部材の治具の役割を果
すため、特別の治具の使用は必要としない。
部材とともに挿入される2次元織物部材は、2次元プリ
プレグではなく2次元織物よりなるため凹部の形状への
なじみ性に優れており形状賦与が容易である。また、3
次元織物部材が一方の2次元織物部材の治具の役割を果
すため、特別の治具の使用は必要としない。
【0008】上記一方と他方の治具の間に配設された2
次元織物部材及び3次元織物部材はレジンが注入される
レジン・トランスファ・モールディング(以下RTMと
いう)成形法により成形されるため、従来のオートクレ
ープ成形法による場合に必要なオートクレープが不要と
なり、成形工程を減少させることができる。
次元織物部材及び3次元織物部材はレジンが注入される
レジン・トランスファ・モールディング(以下RTMと
いう)成形法により成形されるため、従来のオートクレ
ープ成形法による場合に必要なオートクレープが不要と
なり、成形工程を減少させることができる。
【0009】上記により、2次元織物部材を使用するた
め形状賦与が容易となり、3次元織物部材が2次元織物
部材の賦形用治具の代用をするため特別な治具が不要と
なり、オートクレープ成形法に代えてRTM成形法を採
用するため成形工程の減少が見込め、品質の安定化とコ
スト低減を実現する。
め形状賦与が容易となり、3次元織物部材が2次元織物
部材の賦形用治具の代用をするため特別な治具が不要と
なり、オートクレープ成形法に代えてRTM成形法を採
用するため成形工程の減少が見込め、品質の安定化とコ
スト低減を実現する。
【0010】
【実施例】本発明の複合材構造部品の製作方法を図1及
び図2により説明する。図1に示す本実施例は、複合材
構造部品の完成状態における内側形状を模擬した凹部1
aを有する治具1の上面に2次元織物部材2を配設し、
次に、同2次元織物部材2の上側より3次元織物部材3
を2次元織物部材2の一部とともに上記治具1の凹部1
aに押し込み、更に、上記2次元織物部材2の上面に2
次元織物部材4を被せ、その上側に複合材構造部品の完
成状態における外側形状を模擬した治具5を配設した
後、上記治具1,5の間にレジン6を注入してPTM成
形法により複合材構造部品を成形する。
び図2により説明する。図1に示す本実施例は、複合材
構造部品の完成状態における内側形状を模擬した凹部1
aを有する治具1の上面に2次元織物部材2を配設し、
次に、同2次元織物部材2の上側より3次元織物部材3
を2次元織物部材2の一部とともに上記治具1の凹部1
aに押し込み、更に、上記2次元織物部材2の上面に2
次元織物部材4を被せ、その上側に複合材構造部品の完
成状態における外側形状を模擬した治具5を配設した
後、上記治具1,5の間にレジン6を注入してPTM成
形法により複合材構造部品を成形する。
【0011】上記において、治具1の凹部1aに挿入さ
れる3次元織物部材3と凹部1aの間には、2次元プリ
プレグではなく2次元織物部材3が設けられているた
め、凹部1aの形状へのなじみ性に優れている。
れる3次元織物部材3と凹部1aの間には、2次元プリ
プレグではなく2次元織物部材3が設けられているた
め、凹部1aの形状へのなじみ性に優れている。
【0012】また、上記3次元織物部材3は2次元織物
部材3の形状成形のための治具の役割を果すため、特別
の治具の使用を必要としない。
部材3の形状成形のための治具の役割を果すため、特別
の治具の使用を必要としない。
【0013】上記治具1,5の間に配設された部材2,
3,4はそれらにレジン6が注入されるRTM成形法に
より成形されるため、従来のオートクレープ成形法によ
る場合に必要なオートクレープが不要となり、成形工程
を減少させることができ、コスト低減が可能となる。
3,4はそれらにレジン6が注入されるRTM成形法に
より成形されるため、従来のオートクレープ成形法によ
る場合に必要なオートクレープが不要となり、成形工程
を減少させることができ、コスト低減が可能となる。
【0014】なお、上記2次元織物部材2は、治具1の
凹部1aの形状に合いやすい形状賦与性を有する織り方
のものとするとより効果的であり、また、3次元織物部
材3については、図3に示すように数種類の標準形状を
決め、それ等を組合せて使用することも可能である。
凹部1aの形状に合いやすい形状賦与性を有する織り方
のものとするとより効果的であり、また、3次元織物部
材3については、図3に示すように数種類の標準形状を
決め、それ等を組合せて使用することも可能である。
【0015】上記により、形状賦与が容易な2次元織物
を使用し、3次元織物が賦形用治具の代りとなり、オー
トクレープ成形法に代えてRTM成形法を採用するた
め、成形工程の減少等が見込め、品質の安定化及びコス
ト低減が可能となる。
を使用し、3次元織物が賦形用治具の代りとなり、オー
トクレープ成形法に代えてRTM成形法を採用するた
め、成形工程の減少等が見込め、品質の安定化及びコス
ト低減が可能となる。
【0016】
【発明の効果】本発明の複合材構造部品の製作方法は、
凹部を有する一方の治具の上面に一方の2次元織物部材
を配設し、同部材の上側より同部材の一部とともに3次
元織物部材を上記凹部に挿入し、その上面に他方の2次
元織物部材と他方の治具を重ねるものとし、2次元プリ
プレグに代えて2次元織物部材を使用するため形状賦与
が容易となり、3次元織物部材が2次元織物部材の賦形
用治具の代用をするため特別な治具が不要となり、オー
トクレープ成形法に代えてRTM成形法を採用するため
成形工程の減少が見込め、品質の安定化とコスト低減を
実現する。
凹部を有する一方の治具の上面に一方の2次元織物部材
を配設し、同部材の上側より同部材の一部とともに3次
元織物部材を上記凹部に挿入し、その上面に他方の2次
元織物部材と他方の治具を重ねるものとし、2次元プリ
プレグに代えて2次元織物部材を使用するため形状賦与
が容易となり、3次元織物部材が2次元織物部材の賦形
用治具の代用をするため特別な治具が不要となり、オー
トクレープ成形法に代えてRTM成形法を採用するため
成形工程の減少が見込め、品質の安定化とコスト低減を
実現する。
【図1】本発明の一実施例に係る部材積層の説明図であ
る。
る。
【図2】上記一実施例に係るレジン注入の説明図であ
る。
る。
【図3】上記一実施例に係る3次元織物部材標準化の説
明図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視
図、(c)は(a)のB−B矢視図である。
明図で、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A矢視
図、(c)は(a)のB−B矢視図である。
【図4】従来のオートクレープ成形法の説明図である。
1 治具 1a 凹部 2 2次元織物部材 3 3次元織物部材 4 2次元織物部材 5 治具 6 レジン
Claims (1)
- 【請求項1】 複合材構造部品の内側形状を模擬した凹
部を有する一方の治具の上面に一方の2次元織物部材を
配設し、次に、同一方の2次元織物部材の上側より3次
元織物部材を2次元織物部材の一部とともに上記一方の
治具の凹部に押し込み、更に、上記2次元織物部材の上
面に2次元織物部材を被せ、その上側に複合材構造部品
の外側形状を模擬した他方の治具を配設した後、上記一
方と他方の治具の間にレジンを注入して成形することを
特徴とする複合材構造部品の製作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3269327A JPH05104641A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 複合材構造部品の製作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3269327A JPH05104641A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 複合材構造部品の製作方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05104641A true JPH05104641A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17470817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3269327A Withdrawn JPH05104641A (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 複合材構造部品の製作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05104641A (ja) |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP3269327A patent/JPH05104641A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990107 |