JPH0510456A - Y型玉型弁 - Google Patents

Y型玉型弁

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Publication number
JPH0510456A
JPH0510456A JP16667691A JP16667691A JPH0510456A JP H0510456 A JPH0510456 A JP H0510456A JP 16667691 A JP16667691 A JP 16667691A JP 16667691 A JP16667691 A JP 16667691A JP H0510456 A JPH0510456 A JP H0510456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disc
force
disk
guide plate
passage
Prior art date
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Pending
Application number
JP16667691A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Soma
尚志 相馬
Shunji Nakao
俊次 中尾
Tsutomu Kawamura
勉 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH0510456A publication Critical patent/JPH0510456A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】蒸気遮断用のY型玉型弁においてディスクと案
内板との摩擦力を増大させて、蒸気流れによるディスク
の動きを防止する。 【構成】ディスク1と案内板7との摩擦力13が、蒸気
流れにより生じる揚力12以上になるように、ディスク
1の重量を増大させ、あるいは、ディスク1と案内板7
との成す角を小さくし、あるいは、ディスク1の突出し
長さ6を小さくし、あるいは、ディスク1の上流の流体
通路断面積を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火力発電プラントまた
は原子力発電プラント等に使用されている蒸気遮断用の
Y型玉型弁に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントに使用される蒸気遮
断用のY型玉型弁は、原子炉において発生させ、発電用
タービンに導く高温蒸気を遮断するもので、一般的に使
用されている空気駆動式主蒸気隔離弁の構造を図4
(a)に示す。図4において弁本体2は、高温の蒸気を
ほぼ直線的に流す流体通路9が形成され、さらに、流体
通路9と45°の角度をなすディスク通路5の下端が流
体通路9を遮断し、また開放するディスク1の進退する
部分となっている。ディスク1の上流側には、ディスク
1を案内するための案内板7が形成されている。ディス
ク1は弁棒3によって、ディスク通路5を進退し、流体
通路9の遮断、または開放を行う。そして、ディスク通
路5の上部には、通路の上部を密閉するボンネット6が
ボルトによって弁本体2に固定されている。蒸気の流れ
4は図4において左向き、重力は下向きである。図4は
弁の全開状態であり、ディスク1は蒸気の流れ4にさら
されるため、ディスクに力が作用する。図4(b)にデ
ィスク1に作用する力の概略を示す。ディスク1は、重
力に対して45°の角度をなしてディスク通路5を進退
する。このため、ディスク1の自重Wの案内板方向の力
10、すなわち、W×cos45°の力が案内板に作用す
る。また、蒸気の流れ4によって、ディスクには流れ方
向の抗力11(Fd)と流れと直角方向の揚力12(F
l)とが作用する。また、ディスク1と案内板7の間に
は揚力12に抗する摩擦力13が作用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、流
体通路を遮断するディスクが、弁の全開時においても流
体通路に突出しており、高温の蒸気流にさらされる。こ
のため、蒸気流がディスクに衝突するときに、流れ方向
の抗力及び流れと直角方向の揚力をディスクに及ぼす。
【0004】本発明の目的は、ディスクと案内板との摩
擦力を大きくし、ディスクが揚力によって動くのを防止
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、ディスクの
自重を大きくすることによって、案内板とディスクとの
摩擦力を、ディスクに作用よりする揚力よりも大きくす
る。
【0006】また、本発明では、ディスクの進退する通
路と流体通路のなす角度を小さくする。
【0007】また、本発明ではディスクの流体通路への
突出し長さを小さくする。
【0008】また、本発明ではディスク上流の流体通路
断面積を大きくする。
【0009】
【作用】ディスクの自重を大きくすると、ディスクと案
内板との摩擦力を増大させるように作用する。この摩擦
力をディスクに作用する揚力以上にすることは、蒸気流
れによるディスクの動きを防止するように作用する。
【0010】ディスクの進退する通路と流体通路の成す
角度を小さくすることは、ディスク自重の案内板方向の
力を増大させ、ディスクと案内板との摩擦力を増大させ
るように作用する。
【0011】ディスクの流体通路への突出し長さを小さ
くすることは、流れ方向の抗力が作用する面積を低下さ
せる。このため、ディスクに作用する流れ方向の抗力を
小さくし、流速の増加に伴う、ディスクと案内板との摩
擦力の低下を防ぐように作用する。
【0012】ディスク上流の流体通路の断面積を増大す
ることは、流速を低減し、ディスクに作用する抗力を低
減して、ディスクと案内板との摩擦力の低下を防ぐよう
に作用する。
【0013】
【実施例】ディスク1と案内板7との間に作用する摩擦
力Ffは、次式で表される。
【0014】ここでWはディスクの自重、θはディスク
通路5と流体通路9の成す角度14、fはディスク1と
案内板7の摩擦係数である。
【0015】
【数1】 Ff=f×(W×cosθ−Fd) …(1) ここで、蒸気の流れによりディスクに作用する流れ方
向の抗力Fd、流れと直角方向の揚力Flは、それぞれ
次式で表せる。
【0016】
【数2】 Fd=Af×Cd×ρ×V2/2 …(2)
【0017】
【数3】 Fl=Al×Cl×ρ×V2/2 …(3) ここで、Vは蒸気の流速、Af,Alはそれぞれディ
スクの流体通路に突き出た部分の前面投影面積,側面投
影面積であり、Afはディスクの突出し長さとディスク
の直径との積で表せる。また、Cd,Clは、流体力に
関する抗力係数,揚力係数である。
【0018】本発明の一実施例によりディスクに働く摩
擦力を、従来の1100MWe級原子力発電プラントの
摩擦力と対比して図1に示す。ディスクに働く揚力17
は、式(3)に示したように蒸気流速の増加とともに増大
する。従来例のディスクに作用する摩擦力16は、流速
とともに低下し、プラントの定格運転時の蒸気流速18
では揚力17が摩擦力16を越えるため、ディスクが蒸
気の流れによって動く状態となる。これに対して、本発
明ではディスク自重を従来プラントの約1.5倍に増大す
る。このため、定格運転時の蒸気流速でもディスクと案
内板の摩擦力15がディスクに作用する揚力12より大
きくなり、蒸気の流れによるディスクの動きを防止でき
る。
【0019】本発明の一実施例によりディスクに働く摩
擦力を、従来の1100MWe級原子力発電プラントの
摩擦力と対比して図2に示す。これは、ディスク通路と
流体通路の成す角度14を従来の45°から30°に小
さくしたものである。これにより、ディスク自重の案内
板方向の力10が大きくなり、定格運転時にもディスク
と案内板の摩擦力15がディスクに作用する揚力12よ
り大きくなり、蒸気の流れによるディスクの動きを防止
できる。
【0020】本発明の一実施例によりディスクに働く摩
擦力を、従来の1100MWe級原子力発電プラントの
摩擦力と対比して図3に示す。これは、ディスクの突出
し長さ6の従来の約6割に低減したものであり、抗力の
作用する面積Afの低減が図れるため、定格運転時にも
ディスクと案内板の摩擦力15がディスクに作用する揚
力12よりも大きくなり、蒸気の流れによるディスクの
動きを防ぐことができる。さらに、本発明では、抗力の
作用する面積Afの低減に加え、揚力の作用する面積A
lの低減効果もある。
【0021】また、ディスク上流にディフューザ等を設
けることにより、流体通路断面積を大きくして、ディス
ク上流部の蒸気流速を低下させ、ディスクに作用する抗
力11を低減して、摩擦力の低減を防止し、ディスクの
動きを防止することもできる。これによれば、ディスク
に作用する揚力の低減効果もある。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、比較的簡単な構造の改
良で、ディスクと案内板との摩擦力の増大または、蒸気
流速の増大に伴う摩擦力の低下の防止が図れ、ディスク
の動きの小さいY型玉型弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する第一の特性図。
【図2】本発明の動作原理を説明する第二の特性図。
【図3】本発明の動作原理を説明する第三の特性図。
【図4】従来のY型玉型弁の構造図とディスクに作用す
る力の説明図。
【符号の説明】
1…ディスク、2…弁本体、3…弁棒、4…蒸気の流
れ、5…ディスク通路、6…ディスクの突出し長さ、7
…案内板、9…流体通路、10…ディスクの自重の案内
板方向の力、11…流れ方向の抗力、12…直角方向の
揚力、13…ディスクと案内板との摩擦力、14…ディ
スク通路と流体通路の成す角。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体通路が形成された本体と、前記本体内
    に設けられ前記流体流路に対し斜めに進退して前記流体
    流路を遮断開放するディスクと前記ディスクが進退する
    前記本体と一体に形成されたディスク通路と、前記ディ
    スクを駆動させる駆動装置と、前記本体のディスク進退
    部に形成した前記ディスクの案内板とから成るY型玉型
    弁において、前記ディスクと前記案内板との摩擦力を蒸
    気が前記ディスクに作用する揚力以上にしたことを特徴
    とするY型玉型弁。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ディスクの自重と
    前記ディスク通路と前記流体通路の余弦との積から蒸気
    がディスクに作用する抗力を差引き、前記ディスクと前
    記案内板との摩擦係数を掛け合わせた力が、蒸気がディ
    スクに作用する揚力よりも大きくなるようにディスク自
    重を大きくしたY型玉型弁。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記ディスクの自重と
    前記ディスク通路と前記流体通路の余弦との積から蒸気
    がディスクに作用する抗力を差引き、前記ディスクと前
    記案内板との摩擦係数を掛け合わせた力が、蒸気が前記
    ディスクに作用する揚力よりも大きくなるよう、前記デ
    ィスク通路と前記流体通路のなす角度を小さくしたY型
    玉型弁。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記ディスクの自重と
    前記ディスク通路と前記流体通路の余弦との積から蒸気
    による抗力を差引き、前記ディスクと前記案内板との摩
    擦係数を掛け合わせた力が、蒸気がディスクに作用する
    揚力よりも大きくなるよう、前記流体通路に突き出たデ
    ィスクの長さを小さくしたY型玉型弁。
JP16667691A 1991-07-08 1991-07-08 Y型玉型弁 Pending JPH0510456A (ja)

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JP16667691A JPH0510456A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 Y型玉型弁

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JP16667691A JPH0510456A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 Y型玉型弁

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JPH0510456A true JPH0510456A (ja) 1993-01-19

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ID=15835663

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JP16667691A Pending JPH0510456A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 Y型玉型弁

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JP (1) JPH0510456A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008041687A1 (fr) * 2006-10-04 2008-04-10 Nabtesco Corporation Engrenage réducteur différentiel de type oscillant

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008041687A1 (fr) * 2006-10-04 2008-04-10 Nabtesco Corporation Engrenage réducteur différentiel de type oscillant

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