JPH05103810A - 絆創こう - Google Patents

絆創こう

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JPH05103810A
JPH05103810A JP29650391A JP29650391A JPH05103810A JP H05103810 A JPH05103810 A JP H05103810A JP 29650391 A JP29650391 A JP 29650391A JP 29650391 A JP29650391 A JP 29650391A JP H05103810 A JPH05103810 A JP H05103810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
hydrophilic resin
resin film
adhesive
porous film
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29650391A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Chikamori
芳裕 近森
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Japan Gore Tex Inc
Original Assignee
Japan Gore Tex Inc
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Publication date
Application filed by Japan Gore Tex Inc filed Critical Japan Gore Tex Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水性、通気性及び透湿性とともに、耐油性
を有する絆創こうを提供する。 【構成】 通気性を有する粘着フィルム2の粘着面に、
親水性樹脂膜3を有するフッ素樹脂多孔質フィルム片1
をその親水性樹脂膜の面を介して粘着固定化させ、その
フッ素樹脂多孔質フィルム面を創面当接部としてなる絆
創こう。通気性を有する粘着フィルム2の粘着面に、親
水性樹脂膜3を有するフッ素樹脂多孔質フィルム片1を
そのフッ素樹脂多孔質フィルム面を介して粘着固定化さ
せ、その親水性樹脂膜面を創面当接部としてなる絆創こ
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絆創こうの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、フッ素樹脂多孔質フ
ィルムを多孔質支持体上に積層し、そのフッ素樹脂多孔
質フィルムの表面の中央部を創面当接部とし、その創面
当接部を除いた表面部に粘着剤層部を形成し、そして、
その創面当接部及び粘着剤層部を含む表面上にカバーフ
ィルムを被覆した構造の絆創こうは知られている(実開
昭58−43429号)。このような絆創こうは、フッ
素樹脂多孔質フィルムを用いることにより、防水性とと
もに通気性、透湿性、細菌の不透過性等の特性を得よう
とするものであるが、フッ素樹脂多孔質フィルムが直接
人体の患部に接触する構成となっているため、患部の油
脂分がそのフィルムに付着することにより、そのフィル
ムが劣化(親水化)し、防水性が著しく損われる。従っ
て、その絆創こうの使用時において、入浴や炊事時に際
し、その絆創こうが水で濡れると、創面まで水が浸透し
て、往々にして患部を悪化させるという問題を生じた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、防水性、通
気性及び透湿性とともに、耐油性を有する絆創こうを提
供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、通気性を有する粘着
フィルムの粘着面に、親水性樹脂膜を有するフッ素樹脂
多孔質フィルム片をその親水性樹脂膜の面を介して粘着
固定化させ、そのフッ素樹脂多孔質フィルム面を創面当
接部としてなる絆創こうが提供される。また、本発明に
よれば、通気性を有する粘着フィルムの粘着面に、親水
性樹脂膜を有するフッ素樹脂多孔質フィルム片をそのフ
ッ素樹脂多孔質フィルム面を介して粘着固定化させ、そ
の親水性樹脂膜面を創面当接部としてなる絆創こうが提
供される。
【0005】本発明で用いる通気性を有する粘着フィル
ムとしては、表面に粘着剤層を有し、通気性の良いもの
であれば任意のものを用いることができる。このような
通気性粘着フィルムとしては、織布、不織布、編布、合
成紙等の繊維シート表面に粘着剤層を設けたものや、多
孔性樹脂フィルムに粘着剤層を設けたもの、樹脂フィル
ムに粘着剤層を設け、その粘着剤層を含む樹脂フィルム
面に透孔(透孔の直径:好ましくは5mm以下、より好
ましくは0.5〜3mm)を穿設したもの等が挙げられ
る。この場合、粘着剤層としては、アクリル系やゴム系
等の皮膚に刺激を与えないものが好ましく用いられる。
また、この粘着剤層には、必要に応じ、殺菌剤、止血
剤、鎮痛剤、消毒剤、その他の薬剤を含ませることがで
きる。
【0006】本発明で用いるフッ素樹脂多孔質フィルム
は、従来公知のものである。本発明で好ましく用いられ
るものは、ポリテトラフルオロエチレンの延伸物からな
るものである。このようなフッ素樹脂多孔質フィルム
は、特公昭56−45773号公報や、特公昭56−1
7216号公報等に記載されている。本発明で用いるフ
ッ素樹脂多孔質フィルムの厚さは、5〜200μm、好
ましくは10〜100μmであり、その平均細孔径は、
1μm以下、好ましくは0.05〜0.5μmである。
また、その空孔率は、10〜95%、好ましくは70〜
95%である。
【0007】本発明で用いるフッ素樹脂多孔質フィルム
の一方の表面には、親水性樹脂膜をコーティングする。
この親水性樹脂膜のコーティングにより、フッ素樹脂多
孔質フィルムに耐油性を付与することが可能になり、使
用に際し、患部の油脂分が付着しても防水性を維持させ
ることが可能である。フッ素樹脂多孔質フィルムは、そ
の表面に油脂分が付着すると、その表面が劣化(親水
化)し、防水性を失う場合がしばしば起るが、前記のよ
うに、親水性樹脂膜でコーティングすることにより、こ
のような問題を克服することができる。親水性樹脂とし
ては、従来公知のものを使用することができるが、特
に、ポリエーテルウレタン樹脂、ペルフルオロスルホン
酸樹脂等を好ましく使用することができる。親水性樹脂
膜の厚みは、2〜100μm、好ましくは10〜50μ
mである。
【0008】本発明においては、通気性粘着フィルムに
対し、親水性樹脂層を有するフッ素樹脂多孔質フィルム
を、適当な寸法の細片として、その粘着剤層の粘着性を
利用して粘着固定化させる。この場合、通気性粘着フィ
ルムに対して、フッ素樹脂多孔質フィルム片は、その親
水性樹脂膜を有する方の面又はその反対側の面を介して
粘着させることができる。フッ素樹脂多孔質フィルム片
をその親水性樹脂膜を有する面を介して通気性粘着フィ
ルムに粘着させる場合、親水性樹脂層をを有しない側の
フッ素樹脂多孔質フィルム片の表面が創面当接部とな
り、患部と接触する。この創面当接部は、そのフッ素樹
脂多孔質フィルムの持つすぐれた剥離性、非付着性か
ら、絆創こうを患部から剥離させる場合に、その剥離は
容易で、患部に対して損傷を与えるようなことない。一
方、通気性粘着フィルムに対して、親水性樹脂膜を有し
ない面を介してフッ素樹脂多孔質フィルム片を粘着させ
る場合には、フッ素樹脂多孔質フィルム片の親水性樹脂
膜面が創面当接部となり、患部と接触する。この場合に
は、その親水性樹脂膜中に、殺菌剤、止血剤、鎮痛剤、
消毒剤、その他の薬剤をあらかじめ混入しておくのが好
ましい。これにより、患部の痛みをやわらげたり、治癒
を早める等の効果を得ることができる。
【0010】本発明の絆創こうにおいて、その創面当接
部には、パッド部材を添付することができる。このパッ
ド部材としては、適当な厚みのガーゼや不織布を使用し
得る他、独立気泡構造を有する軟質発泡体の外側をポリ
アミド、ポリエステル等の合成樹脂フィラメント、その
他で形成されたネット、粗目布等で被覆したもの等を使
用することができる。また、このパッド部材には、必要
に応じ、殺菌剤、止血剤、鎮痛剤、消毒剤、その他の薬
剤を含ませることができる。このパット部材を接着剤に
よりフッ素樹脂多孔質フィルム片に添付接着する場合、
その接着は、通気性や透湿性を損わないように部分接着
法により行うのが好ましい。
【0011】次に、本発明の絆創こうの1つの実施例に
ついて、その斜視図を図1に示し、そのA−A線に沿っ
た断面構成図を図2に示す。これらの図において、1は
フッ素樹脂多孔質フィルム片、2は粘着フィルム、3は
親水性樹脂膜、4は粘着剤層、5は通気性プラスチック
フィルム、6はカバーフィルムを示す。この絆創こうに
おいて、粘着剤層4に粘着固定化されたフッ素樹脂多孔
質フィルム片1の表面部分が創面当接部を形成する。こ
の部分には、必要に応じ、パッド部材を添付することが
できる。また、本発明の絆創こうは、未使用状態の時に
は、そのカバーフィルム6は、図2の矢印方向に倒され
た状態に保持され、全体が平らなシート状になってい
る。そして、これを使用する際には、図1、図2に示す
ように、カバーフィルム6を創面当接部から剥離し、さ
らに、このカバーフィルム6を絆創こう全体から剥離除
去する。
【0012】
【発明の効果】本発明の絆創こうにおいては、フッ素樹
脂多孔質フィルム片1の表面に親水性樹脂膜を形成した
ことから、そのフッ素樹脂多孔質フィルム片の細孔内を
含む表面に親水性樹脂が付着して、耐油性構造となって
いる。従って、本発明の絆創こうは、水に濡れた場合で
も、その水が創面に浸透することなく、患部を悪化させ
ることもない。本発明の絆創こうは、前記のように、防
水性、通気性、透湿性及び細菌の不透過性とともに、耐
油性を有するものであり、従来品に比べて、有利に適用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絆創こうの1つの実施例についての斜
視図。
【図2】図1に示した絆創こうのA−A線に沿った断面
図。
【符号の説明】
1 フッ素樹脂多孔質フィルム片 2 粘着フィルム 3 親水性樹脂膜 4 粘着剤層 5 通気性プラスチックフィルム 6 カバーフィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する粘着フィルムの粘着面
    に、親水性樹脂膜を有するフッ素樹脂多孔質フィルム片
    をその親水性樹脂膜の面を介して粘着固定化させ、その
    フッ素樹脂多孔質フィルム面を創面当接部としてなる絆
    創こう。
  2. 【請求項2】 通気性を有する粘着フィルムの粘着面
    に、親水性樹脂膜を有するフッ素樹脂多孔質フィルム片
    をそのフッ素樹脂多孔質フィルム面を介して粘着固定化
    させ、その親水性樹脂膜面を創面当接部としてなる絆創
    こう。
  3. 【請求項3】 創面当接部にパッド部材を添付してなる
    請求項1又は2の絆創こう。
  4. 【請求項4】 親水性樹脂膜が薬剤を含有する請求項1
    〜3のいずれかの絆創こう。
  5. 【請求項5】 パッド部材が薬剤を含有する請求項3又
    は4の絆創こう。
JP29650391A 1991-10-15 1991-10-15 絆創こう Withdrawn JPH05103810A (ja)

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JP29650391A JPH05103810A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 絆創こう

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JPH05103810A true JPH05103810A (ja) 1993-04-27

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08155023A (ja) * 1994-12-08 1996-06-18 Asahi Optical Co Ltd 傷用パッド

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08155023A (ja) * 1994-12-08 1996-06-18 Asahi Optical Co Ltd 傷用パッド

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Effective date: 19990107