JPH05103552A - 樹木の下草の成育防止方法及びその装置 - Google Patents

樹木の下草の成育防止方法及びその装置

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JPH05103552A
JPH05103552A JP33110391A JP33110391A JPH05103552A JP H05103552 A JPH05103552 A JP H05103552A JP 33110391 A JP33110391 A JP 33110391A JP 33110391 A JP33110391 A JP 33110391A JP H05103552 A JPH05103552 A JP H05103552A
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Takeshige Shimonohara
武茂 下ノ原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹木の成育する植生面域にマルチング材を敷
設して下草の成育防止を図るマルチング工法において、
簡便に設置ができ、なおかつ、縁石ブロックあるいは壁
等の縁状構造物に接する部位に、直接又は間接に隙間を
形成しないようにすること。 【構成】 縁状構造物に接して横枠部材を密着状に配
し、これらの枠部材の上にマルチングシート材を敷設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、樹木の下草の成育を
物理的手段により阻止する方法及びその装置に関し、更
に詳しくは、地表面に蓋体(マルチング材)を被せる、
いわゆるマルチング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のマルチング工法とし
て地表面に不透明(黒色)のビニールシートあるいはベ
ニヤ板等のマルチング材を敷設することが行われてい
る。しかしながら、ビニールシート敷設において、地表
の全体に張り詰めた場合には雨水の浸透がなく、樹木の
立枯れを生来することになり、また、これを避けるため
に開孔部を設けた場合には、孔から下草が成育すること
になり、所期の目的が達成できないでいる。
【0003】また、単独にベニヤ板の敷設においては、
雨水の非浸透性についてはビニールシートに変わるとこ
ろがなく、更には、ベニヤ板相互のつなぎ目、あるいは
縁石等の他の構造物との間の隙間が避けられず、これら
の隙間から下草が成育するということになる。従って、
これらの従来のマルチング材によるマルチング工法にお
いては、下草の成育防止の安全性を期しがたく、補修費
用が嵩むばかりでなく、その人手も要し、人手を省くと
いう本来の趣旨を達成できない。更には景観上にも問題
がある。
【0004】そして、これらの従来のマルチング工法に
おいてはいずれも、縁石あるいは擁壁の縁状構造に接し
て敷設される場合には、縁状構造物との境目における隙
間が避けられず、この隙間からの下草の成育も大きな問
題となる。更には、ビニールシートあるいはベニヤ板の
両手段とも、地表面に直接的に敷設されるものであるこ
とから、樹木との通気性への影響も懸念される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、この種のマルチング材による
マルチング工法において、特に、縁石状及び壁状構造物
に接する場合においても下草の成育を有効に阻止する方
法並びにその方法に使用される装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の構成(技術的手段)を採る。すなわ
ち、第1番目の本発明の樹木の下草の成育防止方法は、
所定幅の樹木の成育する植生面域を隔てて対設された縁
状構造物間に、該縁状構造物に沿う横枠部材と該横枠部
材間に介装される竪枠部材とからなる支持枠部材を配
し、この支持枠部材上にマルチングシート材を敷設して
なることを特徴とする。
【0007】第2番目の本発明の樹木の下草の成育防止
方法は、所定幅の樹木の成育する植生面域を隔てて対設
された縁状構造物間に、該縁状構造物に沿う横枠部材と
該横枠部材に直角に固設された竪枠部材とからなる支持
枠部材を該支持部材と相対向して設置し、連結材を介し
て固着し、該横枠部材を縁状構造物に密着させ、前記支
持枠材上にマルチングシート材を敷設してなることを特
徴とする。
【0008】本発明の樹木の下草の成育防止装置は、上
記方法に使用されるマルチング材張設装置であって、縁
状構造物に沿って、必要によっては、密着状に配される
横枠部材と所定間隔を保って該横枠部材間に介装される
竪枠部材とからなる支持枠部材と該支持枠部材に相対向
して設置される支持枠部材を固着させるための連結材、
更には、支持枠材上に敷設されるマルチングシート材か
らなることを特徴とする。
【0009】
【作 用】第1番目の方法においては、支持枠部材は
全体として剛性をもち、該支持枠部材上にマルチング材
がたるみなく張設され、かつ、地表面との間に適宜の空
隙を生じ通気性を確保する。第2番目の方法において
は、支持枠部材が分割していることにより、各々の横枠
部材を対応する縁状構造物に密着後、支持枠部材を連結
材により固着するため縁状構造物との間に隙間を形成し
ない場合と、横枠部材の断面形状、マルチング材の張り
方及びその下面に敷設する樹皮等のマルチング材によっ
ては、その隙間を許容出来る場合もある。更に、支持枠
部材は全体として剛性をもって設置され、マルチングシ
ート材を所期状態に展張保持する。かつ、支持枠部材の
設置により、地表面との間に適宜の空隙が生じ、通気性
を確保する。
【0010】
【実施例】本発明の樹木の下草の成育防止方法及びその
設置の実施例を、図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1〜図5は、その一実施例(第1実施
例)を示す。図1は本実施例装置の骨組の斜視図を示
し、図2はマルチングシート材を張った状態でのこの装
置の全体斜視図、図3はこの装置を組立てた場合の組立
て斜視図、図4は図3のA−A断面図、図5はこの装置
を複数個並べた場合の断面図を示す。
【0011】図1〜図5を参照して、Wは壁状構造物及
び縁状構造物であって、これらの構造物Wが平行に配置
された場合に、その間に植生土壌Eが充填され、樹木T
が植生される植生面域が形成される。しかして、これら
壁状構造物Wの間に本実施例装置のマルチング材張設装
置Sが植生土壌Eの表面より所定空隙Kを存して配され
る。
【0012】本実施例のマルチング材張設装置Sは、相
対向して配設される枠骨組部材Aと枠骨組部材Bと、こ
れら枠骨組部材を互いに固設するための連結材4と枠骨
組部材上に敷設されるマルチングシート材3とからな
る。
【0013】本実施例では、梓骨組部材A,Bは横枠部
材1と該横枠部材1に直角に配される竪枠部材2からな
る。
【0014】以下図1〜図5を参照して、マルチング張
設装置Sにおける各部材の細部構造を説明する。横枠部
材1は、所要の剛性を保持すべく矩形断面の棒状体であ
る。材質については、木材、アルミ、鉄、プラスチック
等の建築材料が考えられるが、施工性等を考えると、軽
量で適度の強度を持ち、加工しやすいものが望まれる。
【0015】竪枠部材2は、端竪枠部材21と中竪枠部
材22により構成され、横枠部材1の側面に釘又はボル
ト、接着剤等を介して固設されている。また、横枠部材
1の下面又は上面に重ね合せて、同様に固設することも
可能である。竪枠部材2は、横枠部材1の長さにより、
端竪枠部材21のみを配置し、中竪枠部材22は省略す
ることも出来る。端竪枠部材21は、必ずしも横枠部材
1の端部に配置する必要はなく、中央にずらすことも可
能である。また、中竪枠部材22は横枠部材1の長さに
応じて1本ないし2本以上配設することが出来る。これ
ら竪枠部材2は、樹木の植生状況や施工規模により、位
置や本数を自由に決めることが出来る。
【0016】更に、竪枠部材2には、先端部分に1個な
いし2個以上の連結材4を貫通するためのボルト及び釘
孔23が開設されている。これらボルト及び釘孔23
は、竪枠部材2の材質により設けない場合もある。
【0017】マルチングシート材3は、マルチング材の
機能を果たすシート状部材で、枠骨組部材上面に接着剤
あるいは釘等により固着される。また、隣接するマルチ
ングシート材3双方は重ね合わされ適宜接着される。マ
ルチングシート材3の材質によっては、縁状構造物に重
ね合せるように枠骨組部材より張り出して固着すると、
該構造物と枠骨組部材に多少の隙間が生じても光が植生
土壌に達しない。
【0018】該マルチングシート材3は、梓骨組部材上
に載置されるので、たるみを生ぜずに敷設される。樹木
Tに対応するマルチングシート材3の重合部ではVカッ
ト31され、その空間部32に樹木Tが挿通される。ま
た、重合部に切り込み31を入れ、ここをV字型に折り
込み空間部32を設けることも可能である。これら切断
部は、枠骨組部材を設置した際に樹木Tの位置で樹木T
の幹の大小に応じて幅と長さを決定するものである。
【0019】このマルチングシート材3の素材について
は、不織布、網、布、ベニヤ板、厚紙等の適宜のものが
使用され、かつ、それらの1種類もしくは2種類以上を
組み合わせて使用される。更には、特殊な素材、例えば
樹皮等の有機質材による板状体の上に不織布及び網を被
覆したものの適用も図られる。これによれば下材によ
り、暗室作用と保温作用が発揮され、上材により飛来す
る苗の活着を防ぐことができる。
【0020】 スチック等の他の建築材料でもよい。この連結材4はマ
ルチングシート材3の上より竪枠部材2のボルト及び釘
孔23を貫挿して、植生土壌Eに貫入する。また、ボル
ト及び釘孔23が無い場合は、打撃貫入することも可能
である。
【0021】このように構成された本実施例のマルチン
グ材張設装置Sは、次の様にして配設され使用される。
先ず、単位長さの枠骨組部材A,B、すなわち横枠部材
1を単位長さに揃え、各横枠部材1の側面か、下面又は
上面に横枠部材1とほぼ直交するように竪枠部材2を固
設して枠骨組部材を形成する。この枠骨組部材の上に釘
及び接着剤により、マルチングシート材3を張り付け
る。植樹をなされた植生面域において、マルチングシー
ト材3を張り付けた2組の枠骨組部材A,Bを樹木Tを
避けて相対向して配設し、各々の枠骨組部材の横枠部材
1を壁状構造物Wに密着させる。
【0022】しかる後、互いに重なり合っている枠骨組
部材の竪枠部材2の先端部分において、マルチングシー
ト材3の上より、ボルト及び釘孔23を貫挿して連結材
4を植生土壌Eまで貫入し、枠骨組部材A,Bを連結さ
せ、マルチング材張設装置Sを形成する。マルチングシ
ート材3が樹木の幹にかかる部分は、ハサミ等でV形に
切断するか、又は切り込みを入れて折り曲げる。
【0023】また、マルチングシート材3が不透水の材
料の場合、互いの枠骨組部材が重なり合った部分に幅の
小さいパッキン33を挟むと、マルチングシート材3の
上に降った雨がパッキン33により形成された隙間より
植生面域に流入し、樹木Tの水分補給を図ることが出来
る。
【0024】このように、本実施例のマルチング材張設
装置Sによれば、壁状構造物Wに接する部位において横
枠部材1が密着して配され、隙間を作らずマルチングシ
ート材3が全体を覆うことになり、下草の成育を完全に
阻止する。また、マルチングシート材3は、枠骨組部材
を介して敷設されるので、植生土壌Eの地表面との間に
適当な空間が形成され通気性が良好となり、樹木Tの成
育を促進する。尚、枠骨組部材は植生土壌Eの地表面に
直接おいても、浮かして設置しても、該空間は形成され
るので、いずれでもよい。
【0025】図5は、マルチング材張設装置Sを複数個
並べた図である。植生面域が大きい場合は、この様にし
て下草の成育を防止する。マルチング材張設装置Sの継
目は重ね合わせてもよく、また、壁状構造物が無い場合
でも設置可能である。
【0026】(第2実施例)図6〜図7に本発明の他の
実施例(第2実施例)を示す。これらの図において先の
実施例と同等の部材については、同一の符号が付されて
いる。図6は、枠骨組部材の斜視図であり、図7は枠骨
組部材にマルチングシート材3を張り付けた場合と枠と
の断面状態の斜視図である。
【0027】以下、図6〜図7を参照して、マルチング
材張設装置Sは、先の第1実施例と同様に壁状構造物W
間に位置されるものである。枠骨組部材Aは、先の第1
実施例と異なり、竪枠部材2が中間の位置で切断されて
いずに連続していて、4辺の連続枠を形成している。こ
の4辺の枠内には、必要に応じて中竪枠部材22を設け
ることが可能であり、枠体が小さい場合は、中竪枠部材
22を省略することもできる。この枠骨組部材Aの2本
の横枠部材1にマルチングシート材3を1枚ずつ張り付
け、マルチング材張設装置Sを形成する。
【0028】このマルチング材張設装置Sの設置方法
は、まず2本の横枠部材1に張り付けられた各々のマル
チングシート材3を折りたたみ、枠骨組部材Aを露出さ
せる。この枠骨組部材Aを、枠内に樹木Tを通して植生
面域に敷設し、マルチングシート材3を覆い、樹木Tの
位置においてマルチングシート材3に、第1実施例同様
に切り込み31を設け、樹木Tの幹を切断面に挟む。し
かる後、連結材4をマルチングシート材3の上より竪枠
部材2のボルト及び釘孔23に貫挿して植生土壌Eに貫
入し押さえる。この場合、連結材4はL型を ある。
【0029】(第3実施例)図8〜図12に本発明の他
の実施例(第3実施例)を示す。これらの図において、
先の実施例と同等の部材については同一の符号が付され
ている。図8は、枠骨組部材の斜視図であり、図9はマ
ルチングシート材を張り付けた場合の斜視図、図10は
実際に設置した場合の斜視図である。図11は、枠骨組
部材の規模が大きい場合の斜視図で、図12は、図11
のA−A断面図を示す。
【0030】以下図8〜図10を参照して、枠骨組部材
が第1実施例と異なり、竪方向に長い場合の実施例で、
樹木Tが竪方向に1本ないし2本以上植樹された場合に
使用出来る。この場合、樹木Tが2本植えの時は、切り
込み31も2箇所設け設置する。この様に、樹木Tの本
数や位置に応じて現場において対応し設置できることを
特徴とする。
【0031】図11〜図12を参照して、更に枠骨組部
材の枠の規模が大きい場合、中竪枠部材22や中横枠部
材11を1箇所又は2箇所以上設けることが出来る。横
枠部材1及び竪枠部材2の断面形状は矩形に限定される
ものではなく、L型、H型等の形状を必要に応じて自由
に選定出来る。この様に、施工規模に応じて、マルチン
グ材張設装置Sは、自由な大きさを提供出来ることを特
徴とする。
【0032】(第4実施例)図13〜図16に本発明の
他の実施例(第4実施例)を示す。これらの図におい
て、先の実施例と同等の部材については同一の符号が付
されている。図13は枠骨組部材の斜視図で、左側半分
は竪枠部材2本で、右側半分は1本を示す。図14は、
マルチングシート材を張り付けた場合の断面斜視図、図
15は、図14のA−A断面、図16は、本発明の緑化
擁壁における適用例の断面図を示す。
【0033】以下図13〜図16を参照して、本発明の
枠骨組部材において、横枠部材1は様々に変形した横枠
部材1を現場の状況に応じて提供出来る。図13におい
て、左側の横枠部材11は矩形の断面で、両側にアリ溝
13,14が設けてあり、左側のアリ溝13には半円形
の断面で可撓性(ゴム等)の圧着部材15が嵌合されて
いる。反対側のアリ溝14は、竪枠部材2の端部が嵌合
出来る構造で、引き抜きに抵抗出来るとともに、樹木T
の植え込み位置により、自由に現場で移動出来る構造と
なっている。
【0034】右側の横枠部材12は、矩形断面でその上
部より棚板部16が一体的に延設され、現場の構造物に
嵌合出来る形状を呈している。この横枠部材12は、左
側の横枠部材11と同様に竪枠部材2が嵌合出来るアリ
溝17が設けてある。
【0035】竪枠部材2は、1本に連続しているものと
2本に独立し中央部において重ね合わせるものとがあ
り、現場状況に応じて自由に選定することが出来る。構
造物との接着性は、圧着部材15の弾性力による押圧で
保持されるものである。尚マルチングシート材の張り方
によっては、圧着部材15、アリ溝13及び棚板部16
は省略出来る。
【0036】本実施例は、上記実施に限定されるもので
はなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変
更が可能である。 (1)例えば、第4実施例において、2本の横枠部材1
の外側に圧着部材15を設け、両壁状構造物を押圧し密
着させることも出来る。 素材を選定することが可能である。 (3)横枠部材1の断面形状、大きさ及びマルチング材
の張り方によっては、縁状構造物に押圧しなくとも植生
土壌が暗室になる場合もあるので、押圧の必要はない。
又、マルチング張設装置の下に樹皮のチップ等を敷く
と、植生土壌が暗室になるので押圧の必要がない。従っ
て横枠部材の断面形状、マルチングシート材の材質と断
面形状及び樹皮材の敷設の有無によって押圧するか、し
ないかが決定される。 物へ横枠部材が押圧されていれば、釘孔23にボルト止
めのみで、植生土壌に打ち込む必要はない。又安全を期
して両方の方法を行ってもよい。 (5)竪枠部材の並べ方は、竪枠部2A,2Bを上、下
に重ねないで横に並べてもよい。(図3で横並列にす
る。)又、竪枠部材2A,2Bの断面切口を突き合わせ
て連結材で止めてもよい。(図6の点線で示す。)
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、相対設する縁石状及び
壁状構造間に設置された支持枠部材にマルチングシート
材が張設されるので、マルチングシート材は所期状態に
張設され、下草の成育を有効に防止する。また、縁石状
及び壁状構造物に接する部位において、横枠部材が密着
して配され隙間を作らず、マルチングシート材が全体を
覆うことになり、当該部位での下草の成育を完全に阻止
する。若し隙間があっても、マルチング材の張り方等に
よっては上記と同じ条件となり下草の成育を阻止出来
る。更に、マルチングシート材は支持枠部材を介して敷
設されるので、植生土壌と地表面との間に適当な空間が
形成され、通気性が良好となり、樹木の成育を促進す
る。
【0038】以上の効果に加えて、本発明の装置によ
り、降雨時に雨滴が直接植生土壌を打撃することがない
ため雨滴浸食を防止し、土壌の流出も防ぐことが出来
る。また、植生土壌の水分の蒸発散を抑制するため、有
益なバクテリアの繁殖を促し、植生樹林の成育を促進す
る効果がある。
【0039】本発明の装置は、構造物への設置が簡単
で、様々な大きさに対応できるため、施工性が向上し、
また補修等の心配がないため、人手を省くことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹木の下草の成育防止方法に使用され
る装置の骨組の斜視図。
【図2】本実施例装置の全体斜視図。
【図3】本実施例装置の組立てた場合の切断斜視図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】本実施例装置を複数個並べた場合の断面図。
【図6】本発明の他の実施例(第2実施例)の骨組を示
す斜視図。
【図7】図6にマルチングシート材を張った場合の切断
斜視図。
【図8】本発明の他の実施例(第3実施例)の骨組を示
す斜視図。
【図9】図8にマルチングシート材を張った場合の全体
斜視図。
【図10】図9を複数個並べた場合の全体斜視図。
【図11】図9に中間枠を増した場合の全体斜視図。
【図12】図11のA−A断面図。
【図13】本発明の他の実施例(第4実施例)の骨組を
示す斜視図。
【図14】図13の緑化擁壁への適用例の切断斜視図。
【図15】図14のA−A断面図。
【図16】本発明の緑化擁壁の適用例断面図。
【符号の説明】
A…枠骨組部材 1…横枠部材 B…枠骨組部材 2…竪枠部材 E…植生土壌 3…マルチングシ
ート材 K…空隙 4…連結材 S…マルチング材張設装置 T…樹木 W…壁状構造物及び縁状構造物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定幅の樹木の成育する植生面域を隔てて
    対設された縁状構造物間に、縁状構造物に沿う横枠部材
    と該横枠部材間に介装される竪枠部材とからなる枠骨組
    部材2組を相対向して配し、前記枠骨組部材上にマルチ
    ングシート材を敷設してなることを特徴とする、樹木の
    下草の成育防止装置。
  2. 【請求項2】前記、枠骨組部材における竪枠部材が分割
    されずに連続し、枠骨組部材が4辺の連続枠を形成して
    いることを特徴とする、樹木の下草の成育防止装置。
  3. 【請求項3】任意の植生面域において、様々な現場の状
    況に応じ、自由な大きさの枠骨組部材を形成することの
    出来ることを特徴とする、樹木の下草の成育防止装置。
  4. 【請求項4】樹木の植え込み位置にとらわれることな
    く、前記竪枠部材が自由に移動出来、縁状構造物と横枠
    部材との密着性がより高い枠骨組部材を形成することを
    特徴とする、樹木の下草の成育防止装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3029717U (ja) * 1996-04-02 1996-10-11 賢亮 野尻 雑草除去用敷設部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3029717U (ja) * 1996-04-02 1996-10-11 賢亮 野尻 雑草除去用敷設部材

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