JPH0510276U - プラスチツク製エアゾール容器 - Google Patents

プラスチツク製エアゾール容器

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JPH0510276U
JPH0510276U JP5688491U JP5688491U JPH0510276U JP H0510276 U JPH0510276 U JP H0510276U JP 5688491 U JP5688491 U JP 5688491U JP 5688491 U JP5688491 U JP 5688491U JP H0510276 U JPH0510276 U JP H0510276U
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JP
Japan
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housing
stem
cap portion
valve chamber
container body
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JP5688491U
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秀人 臼井
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Tokai Corp
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Tokai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器本体11および噴出機構13を包含するキャ
ップ部12をプラスチックで成形するについて成形が容易
で内容物の漏出を確実に防止し得る構造に設ける。 【構成】キャップ部に対してハウジング15を別体に形成
し、キャップ部の中心孔12c の下部の凹部12e 内にネジ
21を設ける一方、ハウジングの上端外周面にもネジ22を
設け、このハウジングの内部の弁室23にステム16の下部
を臨ませてその弁口27をガスケット17で開閉するように
組み付け、さらに、ハウジングの弁室底部には所定の大
きさのアンダータップ25を成形時に開口し、前記キャッ
プ部に噴出機構を備えたハウジングを両者のねじを螺合
して組み付けたものを、内容物を充填した容器本体に溶
着してなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬剤、化粧品その他の液剤による内容物を高圧ガスとともに容器内 に封入し、噴出機構の開放操作によって噴霧させるようにしたプラスチック製エ アゾール容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の内容物の噴霧を行うためのエアゾール容器としては、例え ば、金属製の耐圧容器の開口部分にプラスチック製のハウジングを別体の金属製 キャップ部材によって挾持させ、上記ハウジングに噴出機構を配設するようにし たものが実用化されているが、このような金属製の容器によるものでは、ハウジ ングと容器間等のガスケットによるシール箇所が多いことから、内容物、高圧ガ スの漏出の危険性が高く、また、内容物の変更に対する構造変更、外観形状の変 更においてはハウジングの構造変更も必要であり、外観が限定される等の問題を 有する。
【0003】 一方、上記点からエアゾール容器をプラスチックで形成するようにした構造が 、例えば、実開昭62−79567 号公報に見られるように公知である。この先行技術 と同様の構造は図2に例示するように、プラスチック製の容器本体aの開口部に プラスチック製のハウジングbを溶着で気密に一体化し、このハウジングbは弁 室cの底部が容器本体a内に延びる一方、弁室cの上部開口にはガイドねじdを 螺合してガスケットeを挾持し、前記弁室cからガスケットeおよびガイドねじ dの中心を貫通して外部にパイプ状に延びるステムfを配設し、上記ステムfに 開口する弁口gを上記ガスケットeの内周縁によって開閉すると共に、該ステム fを突出方向に付勢するスプリングhを介装し、前記ハウジングbの弁室cの底 部に所定の大きさのアンダータップjおよび側部にベーパータップkを開口して 容器本体a内に連通するようにしたものである。そして、ステムfを押し込むと ガスケットeが変形して弁口gを開き、内容物をアンダータップjから弁室c、 弁口gを経て噴出するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかして、上記のようなハウジングに対して上方からガイドねじを螺合すると 共にハウジング内に弁室を一体に形成して噴出機構を設置するようにした構造に おいては、成形性、汎用性、生産性等の点で次のような問題を生じる恐れがある 。
【0005】 容器本体内に連通するためのハウジングの弁室底部に開口するアンダータップ は、その径が 0.3〜0.7mm 程度の小さな孔であり、ハウジング部分に弁室を形成 する構造では、該ハウジングを成形するための金型構造が複雑となり、このアン ダータップを形成する金型構造に応じてバリが発生しやすく、二次加工が必要と なる。また、内容物の変更に応じて上記アンダータップの径が異なると、ハウジ ング全体の成形を変更しなければならず、生産性およびコスト面で不利となる。 しかも、内容物の充填後においても、前記ハウジングに対して外側からガイドね じを螺合していることで、このガイドねじの緩みや、外れの可能性があり、内容 物の漏出が発生する恐れがある。
【0006】 また、前記ハウジングの弁室底部の側方には必要に応じて容器本体内に連通開 口するベーパータップが開口されるものであるが、上記のような複雑構造のハウ ジングでは成形金型の構造上このベーパータップをハウジングの成形時に同時の に形成することが困難であり、二次加工(レーザー)で開口させることが必要で 、工程の増加、径の不安定等の問題が生じる。
【0007】 さらに、ハウジングの外観形状がデザイン的に変更された際には、噴出機構の 部分に変更がなくても、ハウジングそのものをすべて金型から製造し直す必要が あり、共通性がなく、同様に量産性、コスト面で不利となる。
【0008】 そこで本考案は上記事情に鑑み、成形が容易で内容物の漏出を確実に防止し得 る構造を簡易に形成するようにしたプラスチック製エアゾール容器を提供するこ とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案のプラスチック製エアゾール容器は、プラスチ ック製の容器本体と、該容器本体の開口部に固着されるプラスチック製のキャッ プ部と、該キャップ部に配設される噴出機構とを備え、前記噴出機構は、弁室を 形成するハウジングと外部に突出する噴出通路を形成するステムと該ステムの弁 口を開閉するガスケットとステムを突出方向に付勢するスプリングとからなり、 前記キャップ部の中心孔の下部の凹部内にネジを設ける一方、上記ハウジングの 上端外周面に該キャップ部のネジに螺合するネジを設け、該ハウジングは内部に 前記弁室が形成されて筒状に容器本体内に延び、前記キャップ部の凹部内に上記 ハウジングの螺合によって円盤状の前記ガスケットを挾持し、該ガスケットの内 周縁に嵌挿支持された前記ステムはキャップ部の中心孔から上方にパイプ状に延 び、該ステムの噴出通路と連通する弁口の弁室に対する開口部分をガスケットの 内周縁で開閉するものであって、さらに、前記ハウジングの弁室底部には所定の 大きさのアンダータップを成形時に開口形成し、該ハウジングを組み付けた噴出 機構が設置されたキャップ部を内容物が充填された容器本体に溶着して構成した ものである。
【0010】
【作用】
上記のようなプラスチック製エアゾール容器では、キャップ部に対してハウジ ングを別体に形成し、キャップ部の中心孔の下部の凹部内にネジを設ける一方、 ハウジングの上端外周面にもネジを設け、このハウジングの内部の弁室にステム の下部を臨ませてその弁口をガスケットで開閉するように組み付け、さらに、ハ ウジングの弁室底部には所定の大きさのアンダータップを成形時に開口形成し、 前記キャップ部に噴出機構を備えたハウジングを両者のねじを螺合して組み付け たものを、内容物を充填した容器本体に溶着してなり、前記ステムを没入方向に 操作するとガスケットの変形に伴って弁口が開いて該ステムの噴出通路から内容 物の噴出を行い、没入操作が終了するとステムはスプリングによって突出移動し てガスケットによって弁口が閉じられて噴出を停止するものである。
【0011】 また、上記構造でハウジングをキャップ部と別体としたことでこのハウジング の底部に形成するアンダータップおよび必要に応じて側方に形成するベーパータ ップを共に成形時に同時に開口させることができ、デザインの変更等の場合には キャップ部の外観形状が変化しても、ハウジングおよび噴出機構は共通部品で使 用できる一方、内容物の変更に応じてアンダータップの大きさを変更する場合に は、ハウジングのみ変えるだけでキャップ部の共通化が得られる。一方、組み付 けた後のハウジングは容器本体内に位置して外部からの回転が不能であり、一度 充填溶着するとステムの噴出通路以外からの内容物の噴出が行えず安全である。
【0012】
【実施例】
以下、図面に沿って本考案の実施例を説明する。図1に一実施例のプラスチッ ク製エアゾール容器の要部断面構成を示す。
【0013】 本例のエアゾール容器10は、プラスチックで成形された有底筒状の容器本体11 と、該容器本体11の開口部を閉塞するように固着されるプラスチックで成形され たキャップ部12と、該キャップ部12に配設され内容物の噴出の開閉を行う噴出機 構13とで構成されている。この噴出機構13は、キャップ部12に締結されるハウジ ング15と、外部に突出するステム16と、該ステム16を支持するガスケット17と、 ステム16を突出方向に付勢するスプリング18とで構成される。
【0014】 前記容器本体11は、内部に薬剤、化粧品その他の液剤等による内容物が高圧ガ スと共に封入されるもので、所定圧力に耐え得るような厚さおよびリブの配設に よる耐圧構造に形成され、上端の開口部分にはキャップ部12を嵌挿するための周 壁11a が形成されている。
【0015】 また、キャップ部12は下部外周に前記容器本体11の周壁11a 内に嵌合される挿 入部12a を有し、該挿入部12a の上部外周には鍔状に突出した係止部12b が形成 され、該係止部12b が容器本体11の上端に係合して停止する。このキャップ部12 も肉厚が大きくまたリブの配設による耐圧構造に形成され、中心方向に伸びる上 壁の中心部分には上下に貫通する中心孔12c が形成され、上面には図示しない噴 霧ノズルの底部が挿入される穴部12d を有し、容器本体11側に面する底面には中 心孔12c の周囲に凹部12e が形成されている。この凹部12e の内周面には雌ネジ 21が設けられている。
【0016】 一方、前記ハウジング15は略筒状で内部に弁室23が形成されると共に、上端部 の外周面には前記キャップ部12の雌ネジ21に螺合する雄ネジ22が設けられ、該ハ ウジング15の下端部には容器本体11の底部に伸びるディプチューブ24の端部が嵌 合される結合部15a が突設されている。さらに、該ハウジング15の弁室23底部に は、該弁室23と上記ディプチューブ24内部すなわち容器本体11内と連通する所定 径のアンダータップ25が、該ハウジング15のプラスチック成形時に同時に開口形 成される。更に、上記ハウジング15の弁室23側面には、該弁室23内と容器本体11 の内部空間とを連通するベーパータップ26が同様に成形時に開口されている。
【0017】 ガスケット17は弾性部材によって中心部分に開口を有するドーナツ円盤状に形 成され、前記キャップ部12の凹部12e の雌ネジ21にハウジング15の雄ネジ22を螺 合することによって外周部分が両者間に挾持され、上面はキャップ部12の凹部12 e 上面に水平状態で当接し、下面は外周部分がハウジング15の上端に接触し、内 周部分が下方に変形可能に配設されている。
【0018】 また、前記ステム16は上部がキャップ部12の中心孔12c を貫通して外部に突出 し、この上部はパイプ状に形成されて内部に上端に開口する噴出通路16a が形成 されている。そして、上記噴出通路16a に連通してステム16を側方に貫通する弁 口27が開口され、この弁口27の開口部分の外周部分は小径に環状溝16b が形成さ れ、この環状溝16b に前記ガスケット17の内周縁が嵌合して配設され、該ガスケ ット17の変形によって弁口27が開閉される。上記ガスケット17より下方のステム 16はハウジング15内の弁室23に臨み、下端部には金属リテーナ28が装着され、該 リテーナ28とハウジング15の弁室23底部との間にはスプリング18が縮装され、該 スプリング18によってステム16が突出方向に付勢されている。
【0019】 上記のようなプラスチック製エアゾール容器10の組み付けは、キャップ部12と ハウジング15との間に上部をキャップ部12の中心孔12c に挿入しガスケット17を 環状溝16b に装着したステム16およびスプリング18を介装し、キャップ部12の凹 部12e のネジ21に対してハウジング15のネジ22を螺合して締結することで、噴出 機構13をキャップ部12に組み付けてなり、このように噴出機構13を備えたキャッ プ部12の下端挿入部12a を、内容物を充填した容器本体11の上端周壁11a に嵌合 し両者間を超音波加熱等によって溶着することで気密状態で一体化して組み付け てなる。
【0020】 噴霧操作を説明すれば、ステム16上に装着される図示しないノズルボタンを、 上記ステム16を押し込むように操作すると、スプリング18に抗してステム16が没 入移動し、ガスケット17の変形に伴ってその内周縁が弁口27から離れて開き、容 器本体11内の内容物が高圧ガスの作用によりディプチューブ24からアンダータッ プ25、弁室23を経てベーパータップ26からのガスと混合して、上記開口している 弁口27から噴出通路16a 内に流入し、図示しないノズルから噴霧される。上記ス テム16を押し込む没入操作が終了すると、ステム16はスプリング18によって突出 移動してガスケット17の内周縁は環状溝16b 内に密着し、これにより弁口27が閉 じられて噴出経路を遮断して噴霧を停止するものである。
【0021】
【考案の効果】
上記のような本考案プラスチック製エアゾール容器では、キャップ部に対して ハウジングを別体に形成し、キャップ部の中心孔の下部の凹部内にネジを設ける 一方、ハウジングの上端外周面にもネジを設け、このハウジングの内部の弁室に ステムの下部を臨ませてその弁口をガスケットで開閉するように組み付け、さら に、ハウジングの弁室底部には所定の大きさのアンダータップを成形時に開口形 成し、前記キャップ部に噴出機構を備えたハウジングを両者のねじを螺合して組 み付けたものを、内容物を充填した容器本体に溶着して構成したことにより、ハ ウジングを別体としたことでこのハウジングの底部に形成するアンダータップお よび必要に応じて側方に形成するベーパータップを共に成形時に形成することが でき、孔径が安定して設けることが可能であって、金型構造も複雑でなくなりバ リの発生もなく二次加工が不要となる。しかも、デザインの変更等に応じてキャ ップ部の外観形状が変化しても、ハウジングおよび噴出機構は共通部品で使用で きる一方、内容物の変更に応じてアンダータップの大きさを変更する場合には、 ハウジングのみ変えるだけでキャップ部の共通化が行えるものである。
【0022】 また、キャップ部とハウジングとを異なった材料で成形でき、このハウジング には成形性の良い材料もしくは安価な材料が使用でき、生産性、コスト面で有利 となる。さらに、組み付けた後のハウジングは容器本体内に位置して外部からの 回転が不能であり、一度充填溶着するとステムの噴出通路以外からの内容物の噴 出が行えなくなる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のプラスチック製エアゾール
容器の要部中央縦断面図
【図2】従来のプラスチック製エアゾール容器の要部中
央縦断面図
【符号の説明】
10 エアゾール容器 11 容器本体 12 キャップ部 12e 凹部 13 噴出機構 15 ハウジング 16 ステム 16a 噴出通路 17 ガスケット 18 スプリング 21,22 ネジ 23 弁室 25 アンダータップ 26 ベーパータップ 27 弁口

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 プラスチック製の容器本体と、該容器本
    体の開口部に溶着されるプラスチック製のキャップ部
    と、該キャップ部に配設される噴出機構とで構成される
    プラスチック製エアゾール容器であって、前記噴出機構
    は、弁室を形成するハウジングと外部に突出する噴出通
    路を形成するステムと該ステムの弁口を開閉するガスケ
    ットとステムを突出方向に付勢するスプリングとで構成
    され、前記キャップ部の中心孔の下部の凹部内にネジを
    設ける一方、上記ハウジングの上端外周面に該キャップ
    部のネジに螺合するネジを設け、該ハウジングは内部に
    前記弁室が形成されて筒状に容器本体内に延び、前記キ
    ャップ部の凹部内に上記ハウジングの螺合によって円盤
    状の前記ガスケットが挾持され、該ガスケットの内周縁
    に嵌挿支持された前記ステムはキャップ部の中心孔から
    上方にパイプ状に延び、該ステムの噴出通路と連通する
    弁口の弁室に対する開口部分がガスケットの内周縁で開
    閉されるものであって、さらに、前記ハウジングの弁室
    底部には成形時に開口形成された所定の大きさのアンダ
    ータップが設けられ、該ハウジングを組み付けて噴出機
    構が設置されたキャップ部を内容物が充填された容器本
    体に溶着してなることを特徴とするプラスチック製エア
    ゾール容器。
JP5688491U 1991-07-22 1991-07-22 プラスチツク製エアゾール容器 Withdrawn JPH0510276U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030541A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 トーマス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エアロゾル容器

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JP2015030541A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 トーマス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング エアロゾル容器
CN104443830A (zh) * 2013-07-31 2015-03-25 托马斯有限公司 气溶胶容器
CN104443830B (zh) * 2013-07-31 2017-08-08 托马斯有限公司 气溶胶容器

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