JPH05102725A - 偏波共用ラジアルラインスロツトアンテナ - Google Patents

偏波共用ラジアルラインスロツトアンテナ

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JPH05102725A
JPH05102725A JP3108692A JP3108692A JPH05102725A JP H05102725 A JPH05102725 A JP H05102725A JP 3108692 A JP3108692 A JP 3108692A JP 3108692 A JP3108692 A JP 3108692A JP H05102725 A JPH05102725 A JP H05102725A
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wave
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雄司 沼野
Makoto Ando
真 安藤
Yasuhiro Okazaki
康弘 岡崎
Tatsuhiro Okano
達広 岡野
Masanori Suzuki
正則 鈴木
Noritaka Matsuda
典隆 松田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 垂直/水平偏波共用のラジアルラインスロッ
トアンテナを実現する。 【構成】 ラジアル導波管を構成する上部円形導体板に
所定パターンによる十字形スロットアレイを設け、給電
部から供給されるTE10波あるいはTE11波がこの十字
形スロットアレイに共鳴し、垂直および水平の両偏波が
全て同じ位相で放射されるので、直線偏波共用としつ
つ、高開口能率としたラジアルラインスロットアンテナ
が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】この発明は、平面アンテナに関し、特に、
衛星放送や、衛星通信などの準ミリ波帯に用いて好適な
ラジアルラインスロットアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送の実用化に伴って各種の
平面アンテナが開発されており、これらの内には、一層
式及び二層式のラジアル導波路を利用したラジアルライ
ンスロットアンテナが知られている。例えば、二層式の
ラジアル導波路を利用したラジアルラインスロットアン
テナを図11に示す。
【0003】この図において、1は方形導波管部、2は
伝送波の電界方向に挿入されて方形導波管のTE10波を
ピックアップするプローブであり、同軸線路3の中心導
体と共通に形成されている。ここで、伝送波は軸対称形
のTEM波に変換され、整合素子4を介して下部ラジア
ル導波管5の中心から周辺部へ放射状に供給される。そ
して、これら方形導波管部1、プローブ2、同軸線路3
および整合素子4で給電部が構成されている。
【0004】次に、下部ラジアル導波管5は、金属円板
のフレーム6および中板7と、これらの間に充填される
高発泡誘電体(誘電率は空気とほぼ等しい)とから構成さ
れている。一方、この中板7およびスロット板8と、こ
れらの間に充填される低発泡誘電体とで上部ラジアル導
波管9が構成されている。ここで、この低発泡誘電体の
誘電率をεとすると、上部ラジアル導波管9における伝
送波の管内波長は、1/√εだけ短縮されるため、この上
部ラジアル導波管9は遅波回路と呼ばれる。
【0005】スロット板8には、金属円板にエッチング
加工等によって形成されたスロットアレイが配列されて
いる。10は下部ラジアル導波管5からラジアル方向へ
放射される伝送波を屈曲させて上部ラジアル導波管9へ
導入するためのダブルコーナである。このダブルコーナ
10は、フレーム6の周縁を折り曲げて形成されてい
る。11は円筒形導体12に裏打ちされた電波吸収体で
ある。この電波吸収体11は、円筒形導体12の表面に
流れる電流により発生する磁界を吸収減衰させる。13
はアンテナ前面を覆いつつ、フレーム6と共に、このア
ンテナを密閉構造とするレドームである。レドーム13
とスロット板8との間には、高発泡誘電体の上部スペー
サ14が充填されており、これにより中板7およびスロ
ット板8をそれぞれ各誘電体に密着させ、これらの電気
的性能を安定化させている。15は周辺保護用ゴムリン
グである。
【0006】上記構造によれば、方形導波管部1に入力
された伝送波のTE10波がプローブ2によって同軸線路
3に導かれ、軸対称波形のTEM波に変換される。そし
て、同軸線路3に進行した伝送波は、整合素子4を介し
て滑らかに下部ラジアル導波管5へ進行し、中心より周
辺部へと放射状に伝送する。次に、下部ラジアル導波管
5の伝送波は、周縁のダブルコーナ10で屈曲されて上
部ラジアル導波管9に進行する。このダブルコーナ10
で屈曲された伝送波の大部分は、スロット板8に配設さ
れたスロットアレイから空間へ放射され、その残りは上
部ラジアル導波管9の中心に向って進行し、電波吸収体
11で吸収減衰される。
【0007】次に、図12に1層式のラジアルラインス
ロットアンテナ100(以下、アンテナ100と略す)
において、102は該アンテナ100の背面側を構成す
るフレームである。このフレーム102は、金属導体に
より形成されたものであって、正面視円形を呈し、上部
が広く開口された偏平容器形状を成している。103は
多数のスロット(図示略)が配設されるスロット板であ
る。105は発泡プラスチックシートで形成される低発
泡誘電体であり、上記フレーム102とスロット板10
3との間に介挿されてなる。このスロット板103の直
径は、フレーム102の開口内径より若干小径に形成さ
れており、また、低発泡誘電体105の直径も同様にこ
のスロット板103と略同径に形成されている。
【0008】このスロット板103とフレーム102と
は、低発泡誘電体105が充填された形のラジアル導波
路106を構成している。ここで、この低発泡誘電体1
05の誘電率をεとすると、ラジアル導波路106にお
ける伝送波の管内波長は、空間波長に対して1/√εだ
け短縮される。このため、この低発泡誘電体105は遅
波回路と呼ばれる。
【0009】104は上述したラジアル導波路106の
中心に給電するよう配設された給電部としての同軸線路
である。この同軸線路104の中心導体は、ラジアル導
波路106内まで伸長してプローブ104aを形成して
おり、該同軸線路104から供給される電力である伝送
波をラジアル導波路106の中心から周辺に向う放射状
に伝搬させる。107はこのアンテナ100の前面を覆
いつつ、フレーム102と共に、このアンテナを密閉構
造とするレドームである。レドーム107は、フレーム
102に対し外嵌された状態で設けられており、その嵌
合部におけるレドーム107内面とフレーム102外面
との間には、シール機能および接着作用を有したシーリ
ング剤109が介在されている。これにより、フレーム
102とレドーム107とが密閉空間を形成する。すな
わち、このレドーム107は、フレーム102と相まっ
てアンテナ100の内部を密閉構造としている。
【0010】このレドーム107とスロット板103と
の間には、誘電率が空気と同等の高発泡材のスペーサ1
08が充填されており、これによりスロット板103を
低発泡誘電体105に密着させ、かつ、フレームとの距
離を一定に保持してこれらの電気的性能を安定化させて
いる。110はフレーム102とレドーム107との接
合部を覆うように設けられた外周保護用ゴムリングであ
る。この外周保護用ゴムリング110は、このアンテナ
100の運搬あるいは施工時等において、該アンテナ1
00を衝撃などから保護すると共に、デザイン上から周
縁部にアクセントを与えるものとなっている。
【0011】上記構造によるラジアルラインスロットア
ンテナ100によれば、同軸線路104から供給される
電力である伝送波(TEM波)が、プローブ104aを
介してラジアル導波路106へ進行し、当該導波路10
6の中心から周辺部へと放射状に軸対称外向きの円筒波
となって伝搬する。そして、その大部分はスロット板1
03に配設されたスロットアレイを励振して空間へ放射
される。
【0012】上述した従来の二層式および一層式のラジ
アルラインスロットアンテナにおいては、スロット板
8、103に配設される各スロットアレイの形状及びそ
の配置に応じて偏波が決る。例えば、所定のスパイラル
線上に互いに位相が90゜異なるように”ハの字”状の
スロット対を順次配設させた場合には、左旋又は右旋の
単一偏波用のアンテナとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、衛星通信に
あっては、垂直偏波と水平偏波とを同時に使用する偏波
共用方式が採られ、また、衛星放送においても右旋円偏
波もしくは左旋円偏波が用いられている。このため、こ
れらに上述した従来の1層式あるいは2層式構造のラジ
アルラインスロットアンテナを適用させるには、このア
ンテナおよび給電部を垂直/水平偏波共用、あるいは右
旋/左旋円偏波共用のものにする必要がある。
【0014】しかしながら、上述した1層式あるいは2
層式構造によるラジアルラインスロットアンテナにおい
ては、例えば、垂直または水平偏波の伝送波を給電して
も、同軸線路3,104を介することにより軸対称のT
EM波に変換されてしまう。この結果、単一の偏波、す
なわち、スロット板8,103に配設されるスロット形
状に依存した偏波面だけが放射されるので、偏波共用に
することができないという問題があった。加えて、偏波
共用にする際には、アンテナの開口能率を低下させない
ようにする必要もある。この発明は上述した事情に鑑み
てなされたもので、開口能率を低下させることなく偏波
共用としたラジアルラインスロットアンテナを提供する
ことを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、等間隔に対向配置された上部導体板と下部導体
板から構成され、その管内波長がλgとするラジアル導
波路を具備してなるラジアルラインスロットアンテナに
おいて、前記ラジアル導波路内へ偏波共用が可能な円形
導波管のTE11波、或いは方形導波管のTE10波の基本
姿態波を供給する給電手段と、前記上部導体板に、径方
向間隔がλgとなる複数の同心円上に、円周方向間隔が
同一円周上で等間隔として順次配設される十字スロット
とを有することを特徴としている。
【0016】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記十字スロットは、水平偏波に共鳴する第1のスロット
と、垂直偏波に共鳴する第2のスロットとが同一位置に
設けられてなることを特徴としている。
【0017】また、請求項3に記載の発明によれば、前
記十字スロットは、前記ラジアル導波路に供給される基
本姿態波の電界方向を+45゜に回転させた第1のスロ
ットと、−45゜に回転させた第2のスロットとが同一
位置に設けられてなることを特徴としている。
【0018】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記円周方向間隔が略λg/2であることを特徴としてい
る。さらに、請求項5に記載の発明によれば、前記径方
向間隔は、中心から円周方向に向うにつれて減少するλ
gと一致するように減少されてなり、前記径方向間隔を
隔てて隣り合う該十字スロット同士が重なり合わない位
置に設けられてなることを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ラジアル導波路
内に供給された偏波共用が可能な円形導波管のTE
11波、あるいは方形導波管のTE10波の基本姿態が上部
円形導波板に配設された十字スロットアレイに共鳴する
ので、偏波共用となり、かつ、アンテナ全面で同位相、
同振幅となる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、前記十字ス
ロットは、水平偏波に共鳴する第1のスロットと、垂直
偏波に共鳴する第2のスロットとが同一位置に設けられ
てなるので、水平及び垂直偏波となる。
【0021】また、請求項3記載の発明によれば、前記
十字スロットは、前記ラジアル導波路に供給される基本
姿態波の電界方向を+45゜に回転させた第1のスロッ
トと、−45゜に回転させた第2のスロットとが同一位
置に設けられてなるので、左旋及び右旋の円偏波共用と
なる。
【0022】さらに、請求項4記載の発明によれば、前
記円周方向間隔が略λg/2であるので、さらに高性能
となる。
【0023】さらに、請求項5記載の発明によれば、前
記径方向間隔が、中心から円周方向に向うにつれて減少
するλgと一致するように減少されてなり、かつ、径方
向間隔に隣接する十字スロット同士が重なり合わない位
置に配設されているので、アンテナ全面で同位相とな
り、開口率を低下させることがない。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。 A.第1実施例 図1はこの発明の第1実施例による2層式のラジアルラ
インスロットアンテナの構造を示す斜視断面図である。
この図において、図11の各部に共通する部分には同一
の番号を付け、その説明を省略する。この図が図11に
示したものと異なる点は、前述した給電部が偏波供用が
可能な円形導波管20とコニカルホーン21とによって
構成された点と、後述するスロットアレイパターンがス
ロット板8に配列された点にある。
【0025】図1において、円形導波管20は、垂直お
よび水平の両偏波をそれぞれ独立して同時に伝送可能と
する線路であり、コニカルホーン21は、この円形導波
管20の基本姿態であるTE11波を拡散させるようにな
っている。このコニカルホーンの開口面は、使用周波数
の波長をλとすると、その直径は1.2λ程度とする小
形ホーンとするのが一般的である。
【0026】このような構成によれば、円形導波管20
に進行した垂直および水平偏波は、コニカルホーン21
を介して拡散され、下部ラジアル導波管5へ伝搬され
る。そして、これが終端のダブルコーナ10で折り返さ
れて上部ラジアル導波管9に導入される。この結果、上
部ラジアル導波管9には垂直および水平の両偏波の伝送
波が独立して同時に存在することになる。
【0027】水平/垂直両偏波を独立して同時に伝送で
きる今一つの導波管に正方形導波管がある。この場合
は、前記のコニカルホーン21をピラミダルホーンに、
円形導波管20を正方形導波管に、伝送姿態波を正方形
導波管のTE10波と置き換えれば、円形導波管給電と全
く同等に取扱える。
【0028】また、前記給電部とラジアル導波路との接
合部である下部ラジアル導波路の中心部に、後述する第
2実施例のごとく整合ポストを設けても良い。
【0029】次に、図2はスロット板8に設けられるス
ロットアレイパターンを示す平面図である。この図にお
いて、30,…,30はそれぞれ垂直偏波に共鳴するよ
うx軸方向に配設される垂直偏波スロット、31,…,
31はそれぞれ水平偏波に共鳴するようy軸方向に配設
される水平偏波スロットである。これらスロットは同一
位置上に形成され、全体として十字形の基本スロット4
0,40,…を構成する。
【0030】これら基本スロット40は、上述した上部
ラジアル導波管9に存在する伝送姿態波の電界方向と一
致させるため、当該スロット板8上において軸対称形と
なるように複数の同心円上に配設されている。なお、こ
の基本スロット40が配設された各同心円上の円周方向
間隔は、同一円周上で隣り合う十字スロットが重ならな
い程度に等間隔として配置する。ここで、グレーティン
グローブを抑制するためには、スロット間隔を空間波長
λ0よりも小さくすることが必要である。さらに、高性
能とするためには、略λg/2とすることが好ましい。
また、このスロット板8に配設される各基本スロット4
0が常に同位相として作用するには、隣合う基本スロッ
ト40の配設間隔、すなわち、半径方向の間隔をλgに
設定する。このように、上部ラジアル導波管9に対して
軸対称形に基本スロット40を配設すると、この上部ラ
ジアル導波管9内に進行してきた垂直および水平の両偏
波が全て同じ位相で放射される。この結果、偏波共用と
しつつ、しかも高開口能率のアンテナとなる。
【0031】次に、図3はこの発明の変形例によるスロ
ット板8のストッロアレイパターンを示す図である。こ
のようなスロットパターンを設けることにより、放送衛
星において使用される右旋円偏波と左旋円偏波との両者
に対応可能なラジアルラインスロットアンテナになる。
以下、この理由について説明する。
【0032】円偏波は等量の水平/垂直偏波の合成であ
り、その合成ベクトルは直線偏波に対して、π/4の位
相ずれとなる。したがって、右旋/左旋円偏波共用とす
るには、図3に示すように前述の垂直偏波スロット30
および水平偏波スロット31をそれぞれπ/4(45
度)回転させたスロット32,33から形成されるX字
状基本スロット50を配設すれば良い。この場合、半径
方向に隣合うX字状基本スロット50との間隔はλgと
なり、円周方向の間隔は略λg/2かそれより小さく
し、このような関係で軸対称形となるように複数の同心
円上に配設すれば良い。
【0033】上記構造によるスロット板8を具備したラ
ジアルラインスロットアンテナにおいて、給電部の導波
管内に円偏波発生器を装荷すれば、その入力端に供給さ
れる垂直および水平両偏波に対応して右旋円偏波、もし
くは左旋円偏波が発生する。これら円偏波は、上部ラジ
アル導波管9内をそれぞれ独立共存して伝送され、これ
が上述したX字状スロットアレイから同位相で放射され
る。この結果、高開口能率の右旋/左旋円偏波共用のア
ンテナとして作用させることができる。このような円偏
波共用アンテナを用いると、例えば、相互干渉・妨害を
回避するため、隣接国が互いに異なる円偏波が割り当て
られるヨーロッパ、アフリカ地域では、隣接国に居住し
ていても、同時に自国の衛星放送を視聴できるようにな
る。
【0034】なお、実用において、前述した各スロット
30〜33の長さと幅は、使用周波数に応じて最適な値
がとられる。さらに、前述の十字形の基本スロット40
およびX字状スロット50の円周方向の配設間隔は、ア
ンテナの総合利得や指向性に対して最適な値がとられ
る。また、このラジアルラインスロットアンテナに供給
される励振波は、給電部のホーン部でビーム成形され、
等ビーム幅にされ高効率化されることは言うまでもな
い。
【0035】B.第2実施例 図4は、この発明の第2実施例による1層式のラジアル
ラインスロットアンテナの構造を示す断面図である。こ
の図において、111は垂直偏波および水平偏波の各偏
波をそれぞれ独立して同時に伝送可能とする円形導波管
である。112はコニカルホーンであり、この円形導波
管111の基本姿態であるTE11波を拡散させる。そし
て、前記コニカルホーン112および円形導波管111
とで、給電部が構成される。113は円板状の導体で形
成される頂点整合板である。この頂点整合板113は、
円形導波管111の管軸を中心として前記コニカルホー
ン112の開口面に対向する位置に配設される。この頂
点整合板113の上面には、これと同心軸の導体円柱
と、該円柱の先端に配設された導体小円筒とから形成さ
れる整合ポスト114が設けられている。
【0036】115は、このアンテナの背面側を構成す
るフレームである。このフレーム115は、金属導体に
より形成されたものであって、正面視円形を呈し、上部
が広く開口された偏平容器形状を成している。116は
スロット板であり、金属円板にエッチング加工等によっ
て形成されたスロットアレイ(後述する)が配設され
る。117は上記フレーム115とスロット板116と
の間に充填される低発泡誘電体である。118はこのス
ロット板116とフレーム115とから構成されるラジ
アル導波路である。ここで、このラジアル導波路118
に介在する低発泡誘電体117の誘電率をεとすると、
ラジアル導波路118における伝送波の管内波長λg
は、空間波長λの1/√εだけ短縮される。このため、こ
の低発泡誘電体117は遅波回路と呼ばれる。
【0037】119はアンテナ正面を覆いつつ、フレー
ム115の周縁との接合部をシリコン系樹脂剤でシーリ
ングし、このアンテナを密閉構造とするレドームであ
る。このレドーム119とスロット板116との間に
は、高発泡材のスペーサ120が充填されており、これ
によりスロット板116を低発泡誘電体117に密着さ
せ、かつ、フレーム115との距離を一定に保持して電
気的性能を安定化させている。121は、フレーム11
5とレドーム117との接合部を覆うように設けられた
外周保護用ゴムリングである。この外周保護用ゴムリン
グ121は、運搬あるいは施工時等において、このアン
テナを衝撃などから保護する。
【0038】このような構造において、円形導波管11
1に供給される電力である伝送波(TE11波)は、コニ
カルホーン112によって拡散され、この内の大部分が
ラジアル導波路118へ進行する。そして、一部の伝送
波は、コニカルホーン112の開口面に正対する領域か
らのリアクションによって円形導波管11へ反射される
が、これは頂点整合板113で打消される。すなわち、
コニカルホーン112が見込む角度範囲内の領域からの
リアクションと、頂点整合板113からの反射量とが相
等しく、かつ、それら反射波の位相が互いに逆相となる
ため、このリアクションが打ち消される。
【0039】一方、ラジアル導波路118に進行した伝
送波は、該導波路118の中心から周辺部へ放射状に伝
搬する過程で上述したスロット板116の各スロットア
レイを励振し、前方に放射される。ここで、このスロッ
トアレイから放射しきれない残留波は、このアンテナの
周縁部に設けられたギャップGを介して反射され、前面
へ放射される。また、ラジアル導波路118の各部で発
生する反射波は、頂点整合板113の中心に設けられ、
先端をローディングした整合ポスト114によって打さ
れる。これにより、整合ポスト114および頂点整合板
113は、円形導波管111における入力端の反射損失
を改善し、円形導波管111から供給された伝送波が滑
らかにスロット板116の前方正面へ放射される。
【0040】なお、水平/垂直両偏波を独立して同時に
給電できる今一つの給電部として導波路に正方形導波管
を用いることができる。この正方形導波管を用いる場合
には、上述した構成におけるコニカルホーン112をピ
ラミダルホーンに、円形導波管111を正方形導波管
に、伝送姿態波を正方形導波管のTE10波とそれぞれ置
き換えることで、円形導波管給電の場合と全く同等に取
扱うことができる。
【0041】ところで、平面アンテナの効率を最大とす
るには、次の2つの条件を満足させる必要がある。すな
わち、アンテナの開口面から放射される電波の位相を
同じくする(同位相条件)。アンテナの開口面から放
射される電波の振幅をこの開口面全体で均一とする(同
振幅条件)。したがって、開口面を持つラジアルライン
スロットアンテナでは、上記2条件を満たしつつ偏波共
用となるように、スロットアレイを配設しなければなら
ない。
【0042】次に、図5は、このような条件を満たすよ
うに、スロット板116に設けられたスロットアレイパ
ターンを示す平面図である。この図に示すように、基本
となるスロットは、水平偏波に共鳴する第1のスロット
SL1と、垂直偏波に共鳴する第2のスロットSL2とに
より十字形スロットSLを構成している。以下、この十
字形スロットSLの配設関係について説明する。まず、
この十字形スロットSLは、上述したように、各偏波に
関して独立したスロットから構成されているので、図中
Aに示す部分拡大図で示すように、ある1本の独立した
スロットと半径のなす角度を角度Kと定義する。
【0043】ここで、各偏波毎に独立したスロットのス
ロット長を、共振長λ/2(空間波長の半波長)よりも
短くした時は、該スロットから放射される電波の強さが
このスロット長に比例し、前記角度Kが90°の時に最
大となる。図5および図6に示すように、半径R3の円
周上に配設されたスロット(L1,L2,・・・,L16
では、L1における角度Kが90°であり、順次この角
度Kが小さくなり、半径方向が円周上を1/4周した時
点で角度Kが0°となる。その後、さらに、半径方向が
円周上を移動すると、角度Kが増加し、L16で再び角度
Kが90°となる。
【0044】こうした過程において、スロットL1の中
心角度C1と、スロットL8の中心角度C8を比較する
と、C1>C8となり、スロットの中心角度がスロットか
ら放射される電力に比例することが理解できる。この
時、中心角度の変化に起因するスロットの励振係数の増
減を押さえ、しかも開口面の放射電力をできるだけ均等
にするには、水平軸(図5参照)上のスロット長を基準
とした場合、同一円周上に配設されるスロットが1/4
周するにつれてそのスロット長を増加させれば良い。こ
れは、上述した中心角度が減少することに対応させてい
る。すなわち、偏波共用としつつアンテナ効率を最大と
するためには、各偏波について独立したスロットを、図
6に示す特性に対応したスロット長Lにすれば良いこと
が分かる。
【0045】また、上記構成による1層式のラジアルラ
インスロットアンテナにあっては、外向き円筒波によっ
てスロットアレイが励振されるので、給電点から外周へ
進むにつれて電界振幅が小さくなる。さらに、中心から
周辺に向ってスロット数が急激に増加するため、前記電
界振幅は著しく減少することになる。このため、図5に
示したスロットアレイパターンについて、さらに開口分
布を一様とするためには、スロットアレイの配設密度を
調整することが要求される。すなわち、この場合、前述
した十字形スロットSLを次のように形成し、その配設
密度を調整する。
【0046】まず、スロット板116に配設される垂直
偏波に共鳴するスロットおよび水平偏波に共鳴するスロ
ットについて中心から周辺へ径方向に進むに従って、電
波が放射されやすいようにスロット長を順次増加させ
る。このとき、スロット長を変化させることにより、ラ
ジアル導波路118内の管内波長λgが減少することに
なる。よって、前記十字形スロットSLが配設される同
心円の間隔をラジアル導波路118の管内波長λgの変
化に一致するように順次狭めれば良い。このような配設
条件に基づくことで、前述の同振幅、同位相条件を満た
し、このアンテナの開口能率をさらに改善することが可
能になる。
【0047】ところで、上述の配設条件に応じて中心か
ら周辺へ径方向に進むに連れてスロット長を順次増加さ
せる一方、十字形スロットSLが配設される同心円の間
隔を管内波長λgの変化に一致するように順次狭める場
合、管内波長λg>空間波長λの関係から十字形スロッ
トSL同士が干渉して重なり合うことが起こり得る。す
なわち、同一円周上に配設され、隣り合う十字形スロッ
トSLの周方向間隔をSφ、異なる円周上に配設され、
隣り合う十字形スロットの径方向間隔をSρとすると、
これら周方向間隔Sφおよび径方向間隔Sρの関係は、
図7に示すものになる。
【0048】この図7に示す特性は、スロット板116
の半径rに対するスロット長L、つまり、中心から周辺
へ径方向に進むに連れて増加するスロット長Lの変化を
示している。例えば、この図に示すように、スロット板
116の半径rが150mm程度である時には、スロッ
ト長が10mm程度になることが分る。一方、上述した
径方向間隔Sρは、図7に示すように半径rの増加に伴
って順次減少することになる。したがって、この図から
明らかなように、スロット板116の半径rが110m
m程度になると、径方向間隔Sρがスロット長Lより短
くなり、この結果、径方向で隣り合う十字形スロットS
L同士が干渉することになる。
【0049】すなわち、上述した配設条件に基づき、ア
ンテナ性能を改善しようとすると、十字形スロットSL
同士が干渉し、結果的にアンテナ性能が低下してしま
う。そこで、このような弊害を回避するためには、図6
に示す位置関係で十字形スロットSLをすれば良い。す
なわち、十字形スロットSLが配設される各円周上にお
いては、周方向間隔Sφを等間隔にして該スロットSL
を軸対称配置する。しかも、この場合、周方向間隔Sρ
を隔てて隣り合うスロットが重なり合わない本数分の十
字形スロットSLを設ければ良い。
【0050】このようにすることで、前述した図6の特
性および配設条件に基づき十字形スロットSLが配設さ
れ、かつ、スロット同士の干渉をも回避できるので、偏
波共用としつつアンテナ性能を向上することが可能にな
る。以上説明した各条件に基づくスロットアレイパター
ンの一例を図8に示す。なお、このスロットアレイパタ
ーンは、図9に示すような円形の開口面にのみ適用する
のではなく、例えば、図10に示す四角形の開口面の平
面アンテナにも適用可能である。
【0051】以上、上述した第1実施例、第2実施例
は、いずれもアンテナを送信系と見做した場合について
説明したが、これは“可逆の理"で受信系でも全く同一
のことが成立することは言うまでもない。例えば、水平
および垂直偏波が混在した伝送波から各偏波を分離して
受信する場合には、前述した円形導波管20に直交偏波
分離用分波器(OMT)を接続し、さらに、このOMTの
各偏波出力端にLNB(ローノイズブロックコンバータ)
を接続する。このようにすると、LNBによって中間周
波数に変換された垂直または水平偏波の信号を受信機入
力端の切替スイッチにより選択することで希望偏波の信
号を受信することができる。また、円偏波の場合には、
受信された円偏波が円偏波発生器を介することにより、
直線偏波に変換され、これがLNBに供給されるように
なる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ラジアル導波路内に供給された偏波共用が
可能な円形導波管のTE11波、あるいは方形導波管のT
10波の基本姿態が上部円形導波板に配設された十字ス
ロットアレイに順次共鳴するので、偏波共用となる。し
かも、各偏波はアンテナ全面で同位相、同振幅となるた
め、高性能なラジアルラインスロットアンテナを得るこ
とができる。また、請求項2記載の発明によれば、前記
十字スロットは、水平偏波に共鳴する第1のスロット
と、垂直偏波に共鳴する第2のスロットとが同一位置に
設けられてなるので、水平及び垂直偏波共用とすること
ができる。また、請求項3記載の発明によれば、前記十
字スロットは、前記ラジアル導波路に供給される基本姿
態波の電界方向を+45゜に回転させた第1のスロット
と、−45゜に回転させた第2のスロットとが同一位置
に設けられてなるので、左旋及び右旋の円偏波共用とす
ることができる。さらに、請求項4記載の発明によれ
ば、前記円周方向間隔が略λg/2であるので、グレー
ティングローブを抑制することができ、さらに高性能と
することができる。さらに、請求項5記載の発明によれ
ば、前記径方向間隔が、中心から円周方向に向うにつれ
て減少するλgと一致するように減少されてなり、か
つ、径方向間隔に隣接する十字スロット同士が重なり合
わない位置に配設されているので、アンテナ全面で同位
相となり、偏波共用としつつ、しかも、開口率を低下さ
せることがない、高開口能率のラジアルラインスロット
アンテナを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である2層式ラジアルラ
インスロットアンテナの構造を示す斜視断面図。
【図2】同実施例におけるスロット板8に配設されるス
ロットアレイを示す平面図。
【図3】変形例におけるスロット板8に配設されるスロ
ットアレイを示す平面図。
【図4】この発明の第2実施例である1層式ラジアルア
インスロットアンテナの構造を示す斜視断面図。
【図5】同実施例におけるスロットアレイパターンを示
す平面図。
【図6】同実施例におけるスロット長の特性を説明する
ための図。
【図7】同実施例における周方向間隔Sφおよび径方向
間隔Sρの関係を示す図。
【図8】同実施例における十字形スロットSLの配設関
係を示す平面図。
【図9】同実施例を円形の開口面に適用した場合のスロ
ットアレイパターンを示す平面図。
【図10】同実施例を四角形の開口面に適用した場合の
スロットアレイパターンを示す平面図。
【図11】従来の2層式ラジアルラインスロットアンテ
ナの構造を示す斜視断面図。
【図12】従来の1層式ラジアルラインスロットアンテ
ナの構造を示す斜視断面図。
【符号の説明】
20…円形導波管、 21…コニカルホーン、 30…垂直偏波スロット、 31…水平偏波スロット、 40…十字形基本スロット、 50…X字状基本スロット、 111…円形導波管、 112…コニカルホーン、 116…スロット板、 118…ラジアル導波路、 SL…十字形スロット、 SL1…第1のスロット、 SL2…第2のスロット、 Sφ…周方向間隔、 Sρ…形方向間隔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡野 達広 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 鈴木 正則 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 松田 典隆 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等間隔に対向配置された上部導体板と下
    部導体板から構成され、その管内波長をλgとするラジ
    アル導波路を具備してなるラジアルラインスロットアン
    テナにおいて、 前記ラジアル導波路内へ偏波共用が可能な円形導波管の
    TE11波、或いは方形導波管のTE10波の基本姿態波を
    供給する給電手段と、 前記上部導体板に、径方向間隔がλgとなる複数の同心
    円上に、円周方向間隔が同一円周上で等間隔として順次
    配設される十字スロットとを有することを特徴とする偏
    波共用ラジアルラインスロットアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記十字スロットは、水平偏波に共鳴す
    る第1のスロットと、垂直偏波に共鳴する第2のスロッ
    トとが同一位置に設けられてなることを特徴とする請求
    項1記載の偏波共用ラジアルラインスロットアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記十字スロットは、前記ラジアル導波
    路に供給される基本姿態波の電界方向を+45゜に回転
    させた第1のスロットと、−45゜に回転させた第2の
    スロットとが同一位置に設けられてなることを特徴とす
    る請求項1記載の偏波共用ラジアルラインスロットアン
    テナ。
  4. 【請求項4】 前記円周方向間隔が略λg/2であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載の偏波共用ラ
    ジアルラインスロットアンテナ。
  5. 【請求項5】 前記径方向間隔は、中心から円周方向に
    向うにつれて減少するλgと一致するように減少されて
    なり、前記径方向間隔を隔てて隣り合う該十字スロット
    同士が重なり合わない位置に設けられてなることを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の偏波共用ラジア
    ルラインスロットアンテナ。
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CN109802240B (zh) * 2018-12-29 2024-04-02 南京信息职业技术学院 一种基于矩形波导的圆极化缝隙天线

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