JPH0510255A - 容量可変型斜板式圧縮機 - Google Patents

容量可変型斜板式圧縮機

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JPH0510255A
JPH0510255A JP3164523A JP16452391A JPH0510255A JP H0510255 A JPH0510255 A JP H0510255A JP 3164523 A JP3164523 A JP 3164523A JP 16452391 A JP16452391 A JP 16452391A JP H0510255 A JPH0510255 A JP H0510255A
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JP
Japan
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swash plate
piston
shoe
shoes
hemispherical
Prior art date
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Pending
Application number
JP3164523A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kimura
一哉 木村
Hiroaki Kayukawa
浩明 粥川
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0510255A publication Critical patent/JPH0510255A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1054Actuating elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0878Pistons
    • F04B27/0886Piston shoes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】同型圧縮機において、ピストンが受けるサイド
フォースを低減し、ピストンの偏摩耗を有効に防止する
とともに、シューの製造を容易にする。 【構成】斜板15に環状溝15cを刻設し、シューとし
ては、この斜板15と係合する一対の内シュー17と、
各内シュー17及びピストン19と係合する一対の外シ
ュー18とを採用する。また、各内シュー17は、環状
溝15cと嵌合し周方向への相対変位可能な円形縁部1
7aと、この円形縁部17aから背後に膨出した半球部
17bとからなる。各外シュー18は、半球部17bと
係合する半球支承部18aと、この半球支承部18aか
ら背後に膨出した外膨出部18bとからなる。ピストン
19には外膨出部18bを斜板19の径方向へ案内する
支承面19bを凹刻する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両空調装置等に用い
られる容量可変型斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の容量可変型斜板式圧縮機(以下、
単に圧縮機という。)として、特開昭60−17578
3号公報に開示されたものが知られている。この圧縮機
は、図8に示すように、複数のシリンダボア81を有す
るシリンダブロック82がセンターハウジング80内で
中央部に配置されており、その前方端は密閉状のクラン
ク室83を形成してフロントハウジング84により閉塞
され、その後方端は弁板85を介してリヤハウジング8
6により閉塞されている。リヤハウジング86には、シ
リンダボア81と連通する吸入室87及び吐出室88が
設けられている。そして、シリンダブロック82の中心
軸孔には駆動軸89が挿嵌支承されており、この駆動軸
89にはクランク室83内に回転支持体90が同期回転
可能に支持されている。回転支持体90にはヒンジ機構
91を介して斜板93が連結されている。ヒンジ機構9
1は、回転支持体90に貫設された長孔91aと、この
長孔91aに係合され斜板93から伸びるスイングプレ
ート93aに固着されたヒンジピン93bとからなる。
斜板93は、図9に示すように、表裏に平面93a、9
3aをもち、図8に示すように、駆動軸89との間にス
リーブ92が介在されている。スリーブ92は駆動軸8
9の軸線方向に摺動可能に装備されており、外周面では
斜板93との間で球面接触を維持している。こうして斜
板93は駆動軸89と同期回転及び傾斜角変位可能にな
されている。また、斜板93には、各シリンダボア81
内に嵌入されたピストン94が一対のシュー95、95
を介して係留されている。各シュー95は、図9に示す
ように、斜板93の各平面93aと当接する平面95a
をもち、平面95aの背後に半球部95bが膨出されて
いる。各シュー95の半球部95bは、図8に示すよう
に、ピストン94の首部に凹刻された半球支承面94
a、94aに係合されている。そして、シリンダブロッ
ク82には、クランク室83と吸入室87とを連通する
連通孔96が設けられており、この連通孔96はクラン
ク室83の圧力を制御する制御弁97によって開閉され
る。
【0003】この圧縮機では、駆動軸89の駆動に伴っ
て斜板93が回転すると、ピストン94の半球支承面9
4aと係合した半球部95bをもつ各シュー95は、図
9に示すように、斜板93の平面93aに対して平面9
5aが斜板93の傾斜角に応じた楕円軌道で摺動する。
この楕円軌道の摺動は、周方向への相対変位(矢印A)
と、斜板93の径方向への相対変位(矢印C)とにより
行われる。また、各シュー95は、このとき、半球部9
5bと半球支承面94aとにおける径方向への揺動(矢
印B)を行なう。こうして、斜板93の傾斜角に応じた
揺動運動のみがシリンダボア81内における各ピストン
94の往復動に変換される。これにより、図8に示すよ
うに、吸入室87からシリンダボア81内に冷媒ガスが
吸入され、冷媒ガスは圧縮された後吐出室88へ吐出さ
れる。
【0004】そして、吐出室88へ吐出される冷媒ガス
の圧縮容量は、制御弁97によるクランク室83内の圧
力調整により制御される。すなわち、制御弁97が連通
孔96を開放することによりクランク室83の圧力を吸
入室87と連通させれば、ピストン94に作用する背圧
が下がることにより、斜板93の傾斜角が大きくなる。
つまり、ヒンジ機構91のヒンジピン93bが長孔91
a内で駆動軸89から遠い位置へ変動するとともにスリ
ーブ92が前進し、斜板93がスリーブ92の外周面に
沿って俯伏方向に回動する。このとき、各シュー95
は、相対変位(矢印C)の拡大により、楕円軌道をその
長軸を延長する方向に変える。これにより、ピストン9
4のストロークが伸長されて圧縮容量は大きくなる。
【0005】逆に、制御弁97が連通孔96を閉鎖する
ことによりブローバイガスでクランク室83の圧力が高
くなれば、ピストン94に作用する背圧が上がることに
より、斜板93の傾斜角が小さくなる。つまり、ヒンジ
機構91のヒンジピン93bが長孔91a内で駆動軸8
9に近い位置へ変動するとともにスリーブ92が前進
し、斜板93がスリーブ92の外周面に沿って仰立方向
に回動する。このとき、各シュー95は、相対変位(矢
印C)の縮小により、楕円軌道をその長軸を短縮する方
向に変える。これにより、ピストン94のストロークが
短縮されて圧縮容量は小さくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記圧縮機の
各シュー95は、各ピストン94との間では、その半球
部95bと半球支承面94aとの係合により斜板93の
径方向への変位が規制されているものの、傾斜した斜板
93との間では、その平面95aが平面93aと当接し
ているのみであるため径方向への変位が許容されてい
る。このため、各ピストン94が各シュー95を介して
斜板93に作用する圧縮荷重は、軸方向の力の他に斜板
93の傾斜角に応じて径方向の力(サイドフォース)と
して作用する。この場合、同型圧縮機では、ピストン9
4が片頭型となされており、シリンダボア81内に両頭
が案内されるものではないことから、ピストン94はサ
イドフォースによりシリンダボア81内で片当たりを生
じ、ピストン94シリンダボア81間に偏摩耗を生じる
こととなる。
【0007】そこで、本出願人は、先に、ピストンが受
けるサイドフォースを低減し、ピストンの偏摩耗を有効
に防止できる同型圧縮機を提案した(実願平2−128
823号)。この圧縮機は、例えば図10に示すよう
に、駆動軸70と揺動可能に係合された斜板71には環
状レール71aが突設され、前記シューは、斜板71と
係合する一対の内シュー72、72と、各内シュー7
2、72及び前記ピストン74と係合する一対の外シュ
ー73、73とからなるものである。各内シュー72、
72は、環状レール71aに周方向への相対変位可能に
嵌入する弧状溝72aと、この弧状溝72aの背後に膨
出した少なくとも斜板71の径方向に弧状に広がる内膨
出部72bとが形成されたものである。各外シュー73
は、内シュー72の内膨出部72bと係合する内膨出支
承部73aと、この内膨出支承部73aから背後に膨出
した少なくとも斜板71の周方向に弧状に広がる外膨出
部73bとからなるものである。また、ピストン74の
首部には外シュー73の外膨出部73bを斜板71の径
方向へ案内する円筒支承面74aが凹刻されている。
【0008】しかしながら、上記提案の圧縮機にあって
は、弧状溝72aの刻設が困難であるため、内シュー7
2、72の製造に難点を有し、大量生産品に採用し難い
という欠点があった。本発明は、同型圧縮機において、
ピストンが受けるサイドフォースを低減し、ピストンの
偏摩耗を有効に防止するとともに、シューの製造を容易
にすることを解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本第1発明の圧縮機は、
上記課題を解決するため、前記斜板には環状溝を刻設
し、前記シューとしては、該斜板と係合する一対の内シ
ューと、該各内シュー及び前記ピストンと係合する一対
の外シューとを採用し、該各内シューは、該環状溝と嵌
合し周方向への相対変位可能な円形縁部と、該円形縁部
から背後に膨出した半球部とからなり、該各外シュー
は、該半球部と係合する半球支承部と、該半球支承部か
ら背後に膨出した外膨出部とからなり、該ピストンには
該外膨出部を該斜板の径方向へ案内する支承面を凹刻す
るという新規な手段を採用している。
【0010】また、本第2発明の圧縮機は、上記課題を
解決するため、前記斜板には環状溝を刻設し、前記シュ
ーとしては、該環状溝と嵌合し周方向への相対変位可能
な円形縁部と、該円形縁部から該円形縁部の背後に膨出
する半球部とからなるものを採用し、前記ピストンには
該半球部を該斜板の径方向へ案内する円筒支承面を凹刻
するという新規な手段を採用している。
【0011】
【作用】本第1発明の圧縮機では、駆動軸の駆動に伴っ
て斜板が回転すると、各内シューは、斜板の環状溝にそ
の円形縁部が嵌入することにより支持され、その円形縁
部で周方向へのみ相対変位される。すなわち、各内シュ
ーは、傾斜した斜板との間ではその円形縁部が環状溝と
の係合により径方向への変位が規制されている。また、
各内シューは斜板の傾斜角に応じてその半球部が外シュ
ーの半球支承部と径方向へ摺動し、外シューはその外膨
出部がピストンの支承面と相対変位される。また、容量
制御により斜板がスリーブを介して前後方向に揺動する
際には、内シューの半球部が外シューの半球支承部と径
方向へ摺動しつつ、外シューの外膨出部がピストンの支
承面と径方向へ相対変位される。
【0012】本第2発明の圧縮機においても、各シュー
は、傾斜した斜板との間ではその円形縁部が環状溝との
係合により径方向への変位が規制されている。また、各
シューは斜板の傾斜角に応じてその半球部がピストンの
円筒支承面と相対変位及び揺動される。また、容量制御
により斜板がスリーブを介して前後方向に揺動する際に
は、その半球部がピストンの円筒支承面と径方向へ相対
変位される。
【0013】このため、本第1、2発明の圧縮機では、
各ピストンが各内シュー及び各外シュー又は各シューを
介して斜板に作用する圧縮荷重は、上、下死点付近にお
いて各ピストンからほぼ垂直な力として斜板に作用し、
サイドフォースを低減する。このため、片頭ピストンで
あっても、ピストンはシリンダボア内で片当たりを生じ
にくい。
【0014】また、本第1発明の圧縮機では内シューの
円形縁部が環状溝と嵌合されるため、本第2発明の圧縮
機では、シューの円形縁部が環状溝と嵌合されるため、
第1、2発明の圧縮機ともに、先に提案したもののよう
に内シューに弧状溝を刻設する必要がなく、内シュー又
はシューが容易に製造される。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図
面を参照しつつ説明する。 (実施例1)この圧縮機は、図1に示すように、複数の
シリンダボア1aを有するシリンダブロック1が中央部
に配置されており、その前方端は密閉状のクランク室2
aを形成してフロントハウジング2により閉塞され、そ
の後方端は弁板12を介してリヤハウジング3により閉
塞されている。リヤハウジング3には、シリンダボア1
aと連通する吸入室3a及び吐出室3bが設けられてい
る。そして、シリンダブロック1の中心軸孔には駆動軸
4が挿嵌支承されており、この駆動軸4にはクランク室
2a内に回転支持体5が同期回転可能に支持されてい
る。回転支持体5にはヒンジ機構Kを介して回転駆動体
11が支承されている。ヒンジ機構Kでは、回転支持体
5から後方に突出する支持アーム6に取付孔6aが貫設
されており、この取付孔6aにはレース8が固着され、
レース8には係合する球体9が揺動可能に装備されてい
る。球体9にはガイド孔9aが貫設されており、このガ
イド孔9aには案内ピン10が往復動可能に支持されて
いる。また、回転駆動体11にも取付孔11aが貫設さ
れており、この取付孔11aに該案内ピン10が圧入さ
れている。
【0016】回転駆動体11の後方には斜板15が締付
リング16により固着されている。この斜板15は、図
2にも示すように、表裏に対称的な駆動軸4の軸線を中
心とする環状溝15c、15cが刻設されている。各環
状溝15cには略半球状の一対の内シュー17、17が
係合されている。内シュー17、17は、環状溝15c
と嵌合し周方向への相対変位可能な円形縁部17aと、
この円形縁部17aから背後に膨出した半球部17bと
からなる。こうして内シュー17、17の円形縁部17
aが環状溝15cの側面と摺動及びころがり運動可能と
され、斜板15と内シュー17、17とが半径方向への
変位が規制されている。また、内シュー17、17の半
球部17bには略円柱状の外シュー18、18が係合さ
れている。外シュー18、18は、半球部17bと係合
する半球状に抉られた半球支承部18aと、半球支承部
18aから背後に膨出し端面が平面の外膨出部18bと
からなるものである。また、シリンダボア1aとの間で
ローリングが防止されたピストン19の首部の斜板通過
溝19aには、各外シュー18、18の外膨出部18b
を斜板15の径方向へ案内する平行支承面19bが凹刻
されている。これら内シュー17、17、外シュー1
8、18及びピストン19は、図3に示すように、内シ
ュー17、17の半球部17b及び外シュー18、18
の半球支承部18aの中心Oが斜板15の中心に位置す
るようになされている。こうして、斜板15に内シュー
17、17及び外シュー18、18を介して係留される
複数のピストン19は、各シリンダボア1a内を往復動
可能に収納されている。
【0017】また、図1に示すように、回転駆動体11
は駆動軸4との間にスリーブ13が介在されている。こ
のスリーブ13は駆動軸4の軸線方向にばね20、21
を介して摺動可能に装備されており、外面には軸直角方
向にスリーブピン(図示せず)が突設されている。この
スリーブピンが回転駆動体11の図示しない取付孔に係
合されている。こうして斜板15は、回転支持体5及び
回転駆動体11を介して駆動軸4と同期回転可能になさ
れているとともに、ヒンジ機構K及びスリーブ13を介
して傾斜角変位可能になされている。
【0018】さらに、リヤハウジング3には、クランク
室2aの圧力を調整する制御弁21、21が装備されて
いる。この圧縮機では、駆動軸4の駆動に伴って斜板1
5が回転すると、各ピストン19と外シュー18、18
を介して係合する内シュー17、17は、円形縁部17
a、17aが斜板15に対して環状溝15c、15c内
を周方向に摺動及びころがり運動し、各ピストン19が
シリンダボア1a内で往復動し、これにより吸入室3a
からシリンダボア1a内に冷媒ガスが吸入され、冷媒ガ
スは圧縮された後吐出室3bへ吐出される。
【0019】このとき、この圧縮機では、図2に示すよ
うに、各内シュー17、17は、斜板15の環状溝15
cにその円形縁部17a、17aが嵌入することにより
支持され、その円形縁部17a側の面で周方向へのみ相
対変位される。すなわち、各内シュー17、17は、傾
斜した斜板15との間ではその円形縁部17a、17a
が環状溝15cとの係合により径方向への変位が規制さ
れている。また、各内シュー17、17は、斜板15の
傾斜角に応じてその半球部17bが外シュー18、18
の半球支承部18aと径方向へ摺動し、外シュー18、
18はその外膨出部18bがピストン19の平行支承面
19bと相対変位される。
【0020】そして、図1に示すように、吐出室3bへ
吐出される冷媒ガスの圧縮容量は、制御弁21、21に
よるクランク室2a内の圧力調整により制御される。す
なわち、例えば制御弁21、21がクランク室2aと吸
入室3aとを連通させれば、ピストン19に作用する背
圧が下がることにより、斜板15の傾斜角が大きくな
る。つまり、回転駆動体11はばね21に抗したスリー
ブ13の進動を伴ってスリーブピンを中心に俯伏方向に
回動され、この回動に基づく回転支持体5との相対変位
は、案内ピン10、球体9及びレース8相互間の移動に
よってガイドされるので、斜板15の傾斜角の増大とと
もにピストン19のストロークが伸長されて圧縮容量は
大きくなる。
【0021】逆に、図1に示すように、制御弁21、2
1がクランク室2aと吸入室3aとの連通を閉鎖し、吐
出室3bとクランク室2aとを連通すれば、ブローバイ
ガスによりクランク室2aの圧力が高くなり、ピストン
19に作用する背圧が上がることにより、斜板15の傾
斜角が小さくなる。つまり、回転駆動体11はばね20
に抗したスリーブ13の退動を伴ってスリーブピンを中
心に仰立方向に回動され、この回動に基づく回転支持体
5との相対変位は、同様に案内ピン10、球体9及びレ
ース8相互間の移動によってガイドされるので、斜板1
5の傾斜角の縮小とともにピストン19のストロークが
短縮されて圧縮容量は小さくなる。
【0022】このとき、内シュー17、17の半球部1
7aが外シュー18、18の半球支承部18aと径方向
へ摺動しつつ、外シュー18、18の外膨出部18bが
ピストン19の平行支承面19bと径方向へ相対変位さ
れる。このため、各ピストン19が各内シュー17、1
7及び外シュー18を介して斜板15に作用する圧縮荷
重は、上、下死点付近において各ピストン19からほぼ
垂直な力として斜板15に作用し、サイドフォースを低
減する。このため、片頭ピストン19であっても、ピス
トン19はシリンダボア1a内で片当たりを生じにく
い。
【0023】また、この圧縮機では、内シュー17、1
7の円形縁部17aが斜板15の環状溝15cと嵌合さ
れるため、先に提案したもののように内シューに弧状溝
を刻設する必要がなく、内シュー17、17が容易に製
造される。 (実施例2)この圧縮機は、図4及び図5に示す一対の
外シュー31とピストン32を採用したものである。他
の構成は実施例1のものと同様であるため説明を省略す
る。
【0024】外シュー31、31は、図4に示すよう
に、内シュー17、17の半球部17bと係合する半球
状に抉られた半球支承部31aと、半球支承部31aか
ら背後に膨出し斜板15の周方向へ弧状に広がった略半
円柱状の外膨出部31bとからなるものである。また、
シリンダボア1aとの間でローリングが防止されたピス
トン32の首部の斜板通過溝32aには各外シュー3
1、31の外膨出部31bを斜板15の径方向へ案内す
る円筒支承面32bが凹刻されている。これら内シュー
17、17、外シュー31、31及びピストン32は、
図5に示すように、内シュー17、17の半球部17b
及び外シュー31、31の半球支承部31aの中心Oが
斜板15の中心に位置し、外シュー31、31の外膨出
部31b及びピストン32の円筒支承面32bの中心P
が中心Oから対称に離反されている。
【0025】これら外シュー31、31、ピストン32
を採用した圧縮機においても、実施例1のものと同様の
効果を得ることができるとともに、外シュー31、31
の外膨出部31b及びピストン32の円筒支承面32b
の中心Pを内シュー17、17の内膨出部17b及び外
シュー31、31の内膨出支承部31aの中心Oから離
反させ、ピストン32の円筒支承面32bが円弧状もも
のであるため、この円筒支承面32bを実施例1のピス
トン19の平行支承面19bよりも容易に行なうことが
できるという効果も奏する。 (実施例3)この圧縮機は、図6及び図7に示す一対の
シュー33とピストン32とを採用したものである。他
の構成は実施例1のものと同様であるため説明を省略す
る。
【0026】シュー33、33は、図6に示すように、
環状溝15cと嵌合し周方向への相対変位可能な円形縁
部33aと、この円形縁部33aから背後に膨出した半
球部33bとからなる。また、シリンダボア1aとの間
でローリングが防止されたピストン34の首部の斜板通
過溝34aには各シュー33、33の半球部33bを斜
板15の径方向へ案内する円筒支承面34bが凹刻され
ている。これらシュー33、33及びピストン34は、
図7に示すように、シュー33、33の半球部33b及
びピストン34の円筒支承面34bの中心Oが斜板15
の中心に位置するようになされている。
【0027】これらシュー33、33、ピストン34を
採用した圧縮機においても、実施例1のものと同様の効
果を得ることができるとともに、実施例1、2の圧縮機
のように内シュー及び外シューを採用しないため、製造
コストが低く、組付けが容易であるという効果も奏す
る。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本第1、2発明の
圧縮機では、斜板に環状溝を刻設し、円形縁部と半球部
とをもつ内シュー又はシューを斜板と係合させているた
め、同型圧縮機において、ピストンが受けるサイドフォ
ースを低減し、ピストンシリンダボアの偏摩耗を有効に
防止することができるとともに、内シュー又はシューの
製造を容易にすることができる。
【0029】したがって、この圧縮機を例えば車両空調
装置に採用した場合、優れた耐久性を発揮することがで
きるとともに、大量生産品として容易に採用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の圧縮機の縦断面図である。
【図2】実施例1の圧縮機における要部分解斜視図であ
る。
【図3】実施例1の圧縮機における要部水平断面図であ
る。
【図4】実施例2の圧縮機における要部分解斜視図であ
る。
【図5】実施例2の圧縮機における要部水平断面図であ
る。
【図6】実施例3の圧縮機における要部分解斜視図であ
る。
【図7】実施例3の圧縮機における要部水平断面図であ
る。
【図8】従来の圧縮機の縦断面図である。
【図9】従来の圧縮機における要部分解斜視図である。
【図10】先に提案した圧縮機における要部分解斜視図
である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2、3…ハウジング
2a…クランク室 3a…吸入室 3b…吐出室
1a…シリンダボア 19、32、34…ピストン 4…駆動軸
5…回転支持体 11…回転駆動体 K…ヒンジ機構
13…スリーブ 15…斜板 15c…環状溝 17、18、31、33…シュー(17…内シュー、1
8、31…外シュー) 17a、33a…円形縁部 17b、33b…半
球部 18a、31a…半球支承部 18b、31b…外
膨出部 19b…平行支承面 32b、34b…円
筒支承面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングにクランク室、吸入室、吐出室
    及びこれらと接続された複数のシリンダボアが区画形成
    されるとともに、該各シリンダボアにはそれぞれ片頭ピ
    ストンが往復動可能に収容され、該ハウジングに支持さ
    れた駆動軸には該クランク室内に位置する回転支持体が
    同期回転可能に支持され、該回転支持体との間にヒンジ
    機構を介しかつ該駆動軸との間にスリーブを介して斜板
    が同期回転及び傾斜角変位可能に枢支され、該斜板と該
    ピストンとの間には該斜板の揺動運動を各該ピストンの
    往復動に変換するシューが介装され、該クランク室内の
    圧力により該斜板の傾斜角を制御して圧縮容量を変化す
    るように構成した容量可変型斜板式圧縮機において、 前記斜板には環状溝が刻設され、前記シューは、該斜板
    と係合する一対の内シューと、該各内シュー及び前記ピ
    ストンと係合する一対の外シューとからなり、該各内シ
    ューは、該環状溝と嵌合し周方向への相対変位可能な円
    形縁部と、該円形縁部から背後に膨出した半球部とから
    なり、該各外シューは、該半球部と係合する半球支承部
    と、該半球支承部から背後に膨出した外膨出部とからな
    り、該ピストンには該外膨出部を該斜板の径方向へ案内
    する支承面が凹刻されていることを特徴とする容量可変
    型斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】ハウジングにクランク室、吸入室、吐出室
    及びこれらと接続された複数のシリンダボアが区画形成
    されるとともに、該各シリンダボアにはそれぞれ片頭ピ
    ストンが往復動可能に収容され、該ハウジングに支持さ
    れた駆動軸には該クランク室内に位置する回転支持体が
    同期回転可能に支持され、該回転支持体との間にヒンジ
    機構を介しかつ該駆動軸との間にスリーブを介して斜板
    が同期回転及び傾斜角変位可能に枢支され、該斜板と該
    ピストンとの間には該斜板の揺動運動を各該ピストンの
    往復動に変換するシューが介装され、該クランク室内の
    圧力により該斜板の傾斜角を制御して圧縮容量を変化す
    るように構成した容量可変型斜板式圧縮機において、 前記斜板には環状溝が刻設され、前記シューは、該環状
    溝と嵌合し周方向への相対変位可能な円形縁部と、該円
    形縁部から該円形縁部の背後に膨出する半球部とからな
    り、前記ピストンには該半球部を該斜板の径方向へ案内
    する円筒支承面が凹刻されていることを特徴とする容量
    可変型斜板式圧縮機。
JP3164523A 1991-07-04 1991-07-04 容量可変型斜板式圧縮機 Pending JPH0510255A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5452647A (en) * 1993-06-08 1995-09-26 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Wave plate type compressor
US6912948B2 (en) 2002-12-09 2005-07-05 Sanden Corporation Swash plate compressor

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US5452647A (en) * 1993-06-08 1995-09-26 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Wave plate type compressor
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