JPH0510200Y2 - - Google Patents

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JPH0510200Y2
JPH0510200Y2 JP10141287U JP10141287U JPH0510200Y2 JP H0510200 Y2 JPH0510200 Y2 JP H0510200Y2 JP 10141287 U JP10141287 U JP 10141287U JP 10141287 U JP10141287 U JP 10141287U JP H0510200 Y2 JPH0510200 Y2 JP H0510200Y2
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heat
cold
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end wall
vertical side
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、食器等の比較的短時間の保温、あ
るいは保冷に用いる保温・保冷容器、とくに例え
ば自動車内とか航空機内等において、蓄熱材又は
蓄冷材を温熱源または冷熱源として飲食物を均熱
または均冷状態に保持するのに用いられる簡易保
温・保冷容器に関する。
従来の技術 従来既知のこの種の保温・保冷容器は、第7図
に示されるようにアルミニウム板等の熱伝導性に
優れた金属板をU字状ないしコ字状に屈曲して囲
繞箱体11を構成し、内部に適宜棚板12を配し
てその上に被加熱物Aや被冷却物を蓄熱材Bまた
は蓄冷材と共に載置して使用するものであつた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来の保温・保冷
容器は、箱体11による熱伝導と内部空気の自然
対流によつて被加熱物A又は被冷却物に蓄熱材B
または蓄冷材からの熱を伝達するにすぎないもの
であるため、殊に内部に多くの物品を収納したよ
うな場合うまく熱が伝わらず、熱源とする蓄熱材
Bや蓄冷材を多数個用いて内部に分散状態に配置
しなければならなかつた。また、そうしてもな
お、被加熱物等に均一な保温・保冷効果を及ぼし
難いという難点があつた。斯る問題点を解決すべ
く本願出願人は先の出願に係る実願昭61−63492
号により、囲繞箱体自体をヒートパイプパネルに
よつて構成すると共に、該パネルに形成されたヒ
ートパイプ回路を上記囲繞箱体の水平端面壁4の
略中央部において左右に2分割形成したものを提
案した。この提案によれば、その囲繞箱体の略全
面から効率良く熱移送され、内部収納物の急速か
つ均一な保温・保冷を実現しうる。
しかしながら、いずれか一方のヒートパイプが
何らかの原因で破損して内部の作動流体が漏出し
た場合、その一方のヒートパイプによる熱移送は
全面的に停止してしまい、容器内の左右で温度差
が生じるという不都合がある。
また、たとえ上記のような事故が発生すること
なく正常に作動している場合でも、製造過程にお
いて生じた両ヒートパイプの中空部における断面
積のバラツキないしは差異により、左右のヒート
パイプで熱移送効率に微妙な差が生じ、ひいては
容器内に温度差が生じるという難を有するもので
あつた。
この考案は、上述の問題点を解消すべくなされ
たもので、ヒートパイプの一部が破損するような
事故が発生した場合でも、均一保温・保冷性能を
維持しうるのみならず、たとえ製造時においてヒ
ートパイプの中空部における断面積に多少のバラ
ツキないしは差異が生じても均一保温・保冷効果
を維持しうる保温・保冷容器を提供せんとするも
のである。
問題点を解決するための手段 而して、この考案は、囲繞箱体に形成すべきヒ
ートパイプの回路構成およびその配列を工夫する
ことにより上記問題点を解決したものである。
即ち、この考案は、対向する2つの垂直側壁
2,3と、少なくともそれらの一端間に連続した
水平端面壁4とを有する囲繞箱体1からなり、該
囲繞箱体1が少なくとも各独立の1対以上のヒー
トパイプH1,H2を備えた金属製の平板状ヒー
トパイプパネルによつて構成され、しかも上記各
ヒートパイプH1,H2が前記各垂直側壁2,3
から水平端面壁4を経て反対側の各垂直側壁3,
2に連続するそれぞれ櫛状回路に形成されると共
に、これら回路どおしが互いに噛み合い状態に配
列されていることを特徴とする保温・保冷容器を
要旨とするものである。
実施例 この考案を、図示実施例に例に基づいて説明す
る。
第1図ないし第4図に示す実施例の保温・保冷
容器は、1枚の平板状ヒートパイプパネルを略U
字状ないしコ字状に曲成することにより、対向す
る2つの垂直側壁2,3と、それらの一端間に連
続した1つの水平端面壁4とを有する三方壁型の
囲繞箱体1からなるものである。
この囲繞箱体1は、各独立した一対のヒートパ
イプH1,H2を備えた一枚のアルミニウム製ロ
ールボンドパネルによつて構成されている。
上記各ヒートパイプH1,H2は、前記各垂直
側壁2,3から水平端面壁4を経て反対側の各垂
直側壁3,2に連続する、それぞれ梯子状の枝回
路を有する全体視櫛状回路に形成された中空部5
内に、減圧下に水等の作動流体を封入して形成さ
れている。
そして、上記両ヒートパイプH1,H2はその
回路どおしが互いに噛み合い状態に配列されてい
る。
また、両側壁2,3内面側には、棚板6を出し
入れ自在に載置支承するための断面L字状の棚受
枠7,7が対向状にかつ上下複数段に固着されて
いる。
上記の保温・保冷容器は、使用に際して、今例
えば保温用として使用する場合には第1図に示さ
れるように端面壁4を下側にして囲繞箱体1を立
てて置き、要すれば上面に蓋板8を載置した状態
において、端面壁4上に予め加熱された蓄熱材B
を置く。そして、各棚板6上に食品等の被加熱物
Aを載置して箱体1内に収容する。
すると、蓄熱材Bの熱によつて上記両ヒートパ
イプH1,H2が下端の端面壁4の部分において
それぞれ加熱され、内部の作動流体の蒸発を生じ
させる。そして、この発生した蒸気はそれぞれ側
壁2,3の上方に向けてヒートパイプH1,H2
内を急速に上昇し、その過程で蒸発潜熱を放出し
て凝縮すると共に、側壁2,3を加熱する。従つ
て、両側壁2,3から略全面に亘る輻射および伝
導熱により、棚板6……上の被加熱物A……は均
一にかつ効率良く暖められる。
また、保冷用として使用する場合には、第4図
に示すように水平端面壁4側を上にして設置し、
該端面壁4上に蓄冷材B′を載置して使用する。
この場合には、各ヒートパイプH1,H2によつ
て冷熱が前記の場合とは逆方向に移動し、箱体1
内の被冷却物A′を側壁2,3からの冷却輻射お
よび冷熱伝導によつて均一に冷却する。
第5図および第6図は、それぞれ他の実施例を
示すもので、第5図に示すヒートパイプパネルの
各ヒートパイプH1′,H2′は、櫛状回路の各岐
路が分岐を有さない直線状に形成されたもので、
互いに噛み合い状態に配列されている。一方、第
6図に示すヒートパイプパネルの各ヒートパイプ
H1″,H2″は2つに分岐された櫛状回路に形成
され、かつそれら各分岐回路が格子状に形成され
たもので、各櫛状回路どおしが互いに噛み合い状
態にに配列されている。これらいずれの実施例に
おいても、他の構成は前記実施例と同様であるの
で対応箇所に同一符号を付してその説明を省略す
る。
なお、上記いずれの実施例においても、囲繞箱
体1として、垂直側壁2,3の一端間にのみ水平
端面壁4を有するU字状ないしはコ字状のものを
示したが、前記垂直側壁2,3の他端間にも水平
端面壁を有するものとしても良い。
また、上記実施例においては、囲繞箱体1を構
成する平板状ヒートパイプパネルとして、一対の
ヒートパイプH1,H2を装備したものを示した
が、複数対のヒートパイプを装備したものとして
も良い。また、棚板6を、平板状ヒートパイプパ
ネルで構成すれば、更に一層保温・保冷効率に優
れたものとして使用することができる。
更にまた、囲繞箱体1は、前記実施例のよう
に、ロールボンドパネルを用いてヒートパイプ化
したもので構成するのが最も製造上、及び外観デ
ザイン上有利であるが、これに限定されるもので
はなく、他に例えばパイプオンシートを用いて構
成しても良いし、更には扁平な中空押出形材を用
いて構成しても良い。
考案の効果 この考案は上述のように、対向する2つの垂直
側壁2,3と、少なくともそれらの一端間に連続
した水平端面壁4とを有する囲繞箱体1が、その
略全面に及ぶヒートパイプH1,H2を備えた金
属製の平板状ヒートパイプパネルによつて構成さ
れたものであるから、適所に配置した1つの加熱
源または冷熱源によつて、箱体1内に収蔵された
被加熱物または被冷却物を、箱体内面からの輻射
熱ないし伝導熱によつて均一に、しかも効率良く
加温または冷却することができ、単に熱伝導と自
然対流に依存して収容物品の加熱、冷却を行う従
来品に較べ、はるかに均熱、均冷効果に優れたも
のとなすことができる。
しかも、上記各ヒートパイプH1,H2は、前
記各垂直側壁2,3から水平端面壁4を経て反対
側の各垂直側壁3,2に連続するそれぞれ櫛状回
路に形成された各独立のものとなされ、かつ上記
両回路どおしが互いに噛み合い状態に配列された
ものとなされている。したがつて、ヒートパイプ
H1またはH2のうちいずれか一方が何らかの原
因で破損して内部の作動流体が漏出すような事故
が発生した場合でも、残る他方のヒートパイプH
2またはH1により囲繞箱体1の略全面からの熱
移送を維持しうるので、依然として容器内の均一
保温・保冷を実現しえ、もつて保温・保冷容器と
しての信頼性を大幅に向上しうる。
また、たとえヒートパイプの製作時の誤差によ
り各ヒートパイプH1,H2の中空部5の断面積
にバラツキないし差異が生じ、各ヒートパイプH
1,H2に熱移送効率の差が生じるようなことが
あつても、これらはいずれも左右両垂直側壁2,
3に配設されているから、容器内の左右で温度差
を生じることなく、収納物品の加熱、冷却を常に
均一に、かつ効率良く行なうことができると共
に、製作時における許容誤差範囲を増大しえ、製
作を容易にしうる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図はこの考案の実施例を示す
ものであり、第1図は保温目的での使用時の状態
を示す斜視図、第2図はヒートパイプパネルの展
開図、第3図は第2図−線の拡大断面図、第
4図は保冷目的での使用時の状態を示す斜視図、
第5図は他の実施例を示す第2図に対応する展開
図、第6図は更に他の実施例を示す第2図に対応
する展開図、第7図は従来品を示す正面図であ
る。 1……囲繞箱体、2,3……垂直側壁、4……
水平端面壁、H1,H2……ヒートパイプ、A…
…被加熱物、A′……被冷却物、B……蓄熱材、
B′……蓄冷材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 対向する2つの垂直側壁2,3と、少なくとも
    それらの一端間に連続した水平端面壁4とを有す
    る囲繞箱体1からなり、該囲繞箱体1が少なくと
    も各独立の1対以上のヒートパイプH1,H2を
    備えた金属製の平板状ヒートパイプパネルによつ
    て構成され、しかも上記各ヒートパイプH1,H
    2が前記各垂直側壁2,3から水平端面壁4を経
    て反対側の各垂直側壁3,2に連続するそれぞれ
    櫛状回路に形成されると共に、これら回路どおし
    が互いに噛み合い状態に配列されていることを特
    徴とする保温・保冷容器。
JP10141287U 1987-07-01 1987-07-01 Expired - Lifetime JPH0510200Y2 (ja)

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JP10141287U JPH0510200Y2 (ja) 1987-07-01 1987-07-01

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JP10141287U JPH0510200Y2 (ja) 1987-07-01 1987-07-01

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JPS648184U JPS648184U (ja) 1989-01-18
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JPS648184U (ja) 1989-01-18

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