JPH0510109A - 機械式ラツシユアジヤスタ - Google Patents

機械式ラツシユアジヤスタ

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JPH0510109A
JPH0510109A JP18405491A JP18405491A JPH0510109A JP H0510109 A JPH0510109 A JP H0510109A JP 18405491 A JP18405491 A JP 18405491A JP 18405491 A JP18405491 A JP 18405491A JP H0510109 A JPH0510109 A JP H0510109A
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valve
tubular
lash adjuster
mechanical lash
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Toshimitsu Shida
敏光 志田
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Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回動部材に、動弁系よりの入力による回転力
が直接伝達されるのを防止することにより、作動が確実
で、かつ信頼性の高い機械式ラッシュアジャスタを得
る。 【構成】 アジャスタユニット(A)は、第1部材(摺動
部材)(8)内に第2部材(回動部材)(15)を螺合して構成
され、かつ全体が筒状ボディ(筒形ハウジング)(6)内に
収容されて実質的に三重構造となっており、しかも、第
1部材(8)は、筒状ボディ(6)に対して、回り止め部材
(9)により回り止めがなされているため、アジャスタユ
ニット(A)に動弁部材の入力が作用しても、筒状ボディ
(6)と第1部材(8)とが相対的に回転するのが防止され
るとともに、第2部材(15)に動弁部材による回転力が直
接伝達されるのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁機構に
装着することにより、動弁系に生じたバルブクリアラン
スを自動的に補正するようにした機械式ラッシュアジャ
スタに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の動弁系におけるバルブクリア
ランス、すなわちバルブ軸端とロッカアーム又はアジャ
ストスクリュウ(直接駆動式においてはリフタ)との間に
形成されるバルブクリアランスは、エンジン運転中の熱
的影響や動弁機構を構成している各部品の経時変化(摩
耗)等により変化する。
【0003】ラッシュアジャスタは、上記クリアランス
を常に零に保つと同時に、エンジン及び動弁機構の機械
的、熱的影響によるバルブクリアランスの変化を自動的
に補正するためのもので、油圧式ラッシュアジャスタが
一般化されている。
【0004】しかし、油圧式ラッシュアジャスタは、エ
ンジン潤滑用のオイルがその作動流体となっているた
め、エンジンの回転数による油圧の変化やオイル中に含
まれる不純物又は気泡の影響を受け易いうえに、構造が
複雑で製造、組立に多くの工程を要し、コスト的に不利
である。この問題を解決しうるものとして、例えば特開
昭55−131513号公報、実開昭64−34407号公報、米国特
許第3,118,322号に開示されている機械式ラッシュアジ
ャスタがある。
【0005】これら従来のラッシュアジャスタは、いず
れも雌ねじ孔を有する筒状ボディと、その雌ねじ孔に、
ねじりばねを介して螺合させた、ボディに対して回動す
る回動部材(プランジャ)とにより構成され、開弁時にバ
ルブスプリングのばね荷動が回動部材に作用すると、回
動部材はねじりばねに抗してねじ込まれて押圧方向に若
干移動し、閉弁時にばね力が解除されると、回動部材が
ねじりばねの復元トルクにより逆回転して、動弁系に生
じたバルブクリアランスに常に零に保つようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなねじを
利用した機械式ラッシュアジャスタにおいて、回動部材
を確実に回転させ、バルブクリアランスを自動的に補正
するためには、カムやロッカアーム等の動弁部材から、
ボディ及び回動部材に回転力が伝達されるのを防止し、
回動部材をボディに対して確実に回動させる必要があ
る。しかし、上記従来の機械式ラッシュアジャスタは、
いずれも単に筒状ボディに回動部材を螺合させた二重構
造となっており、ボディ(又は回動部材)の回り止めがな
されていないため動弁部材よりの回転力が回動部材に直
接伝達され易い。
【0007】特に、カムがバルブリフタの摺接面に偏心
して当接し、バルブリフタを積極的に回転させるように
した直動型の動弁機構に用いられるラッシュアジャスタ
(特開昭55−131513号公報)においては、回動部材又はボ
ディに回転力が伝わらないようにするのは一層困難であ
る。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、回動部材に、
動弁部材よりの入力による回転力が直接伝達されるのを
防止することにより、作動が確実で、かつ信頼性の高い
機械式ラッシュアジャスタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一端側の閉
塞端面を、バルブ又はバルブ開閉用の動弁部材に当接さ
せた筒状の第1部材と、同じく一端側を閉塞してなる筒
状の第2部材とを、互いの開口部を対向させるようにし
て螺合するとともに、前記第1部材と第2部材との間に
形成された空室内に、第2部材を第1部材に対して伸長
させるべく回転方向のねじり力を付与する付勢手段を収
容してなるアジャスタユニットを、回転カムにより駆動
される筒状ボディ内に、前記第2部材の閉塞端面を該筒
状ボディの内底面と当接させ、かつ前記第1部材を筒状
ボディに対して回り止めして、軸線方向に摺動可能に嵌
合したことにより、達成することができる。
【0010】また、一端部に連設したピボット軸部を、
バルブ開閉用の動弁部材に連係させた筒状の第1部材
と、一端側を閉塞してなる筒状の第2部材とを、互いの
開口部を対向させるようにして螺合するとともに、前記
第1部材と第2部材との間に形成された空室内に、第2
部材を第1部材に対して伸長させるべく回転方向のねじ
り力を付与する付勢手段を収容してなるアジャスタユニ
ットを、シリンダヘッドにより保持された有底筒状のボ
ディ内に、前記第2部材の閉塞端面を該ボディの内底面
と当接させ、かつ、前記第1部材をボディに対して回り
止めして、軸線方向に摺動可能に嵌合したことによって
も達成することができる。
【0011】
【作用】アジャスタユニットは、第1部材内に第2部材
を螺合して構成され、かつ全体が筒状ボディ内に収容さ
れて実質的に三重構造となっており、しかも、第1部材
は筒状ボディに対して回り止めがなされているため、ア
ジャスタユニットに動弁部材の入力が作用しても、筒状
ボディと第1部材とが相対的に回転するのが防止される
とともに、第2部材に動弁部材よりの回転力が直接伝達
されるのが防止される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の第1実施例を示し、直動型の動
弁機構に適用した例である。図中(1)は、上面が閉塞さ
れた筒状のリフタで、シリンダヘッド(2)に上下に摺動
自在として嵌合されている。リフタ(1)とシリンダヘッ
ド(2)との摺動面は、シリンダヘッド(2)内に形成され
たオイルギャラリ(3)を流通する潤滑油を、リフタ(1)
の外周面に形成したオイル溜まり用の環状凹溝(4)に導
入することにより、潤滑されるようになっている。
【0013】リフタ(1)の上面には、回転カム(5)が、
リフタ(1)の中心より若干カム(5)の軸線方向に偏倚さ
せて常時摺接している。リフタ(1)の上部内底面には、
リフタ(1)と同心をなす筒形ハウジング(筒状ボディ)
(6)が下向に連設されている。筒形ハウジング(6)内に
は、下端面をなだらかな球面状とするとともに、内周面
に雌ねじ(右ねじ)(7)が形成された有底筒状の摺動部材
(第1部材)(8)が、上下に摺動可能として収容されてい
る。
【0014】(9)は、筒形ハウジング(6)の下部開口端
にカシメにより固着されたリング状の回り止め部材で、
その内周縁に形成された複数の内向突起(9a)を、摺動部
材(8)の下端外周面に形成した縦溝(8a)に若干の遊びを
持たせて係合することにより、摺動部材(8)は、筒形ハ
ウジング(6)、すなわちリフタ(1)に対して回り止めさ
れている。
【0015】摺動部材(8)の下端面は、1対のコッタ(1
0)(10)、スプリングリテーナ(11)及びバルブスプリング
(12)等の各部材によりシリンダヘッド(2)に組付けられ
たバルブ(13)のステム端と当接している。前記摺動部材
(8)内には、上端面をなだらかな球面状とするととも
に、外周面に雄ねじ(14)が形成された王冠筒状の回動部
材(第2部材)(15)が、その雄ねじ(14)を摺動部材(8)の
雌ねじ(7)に螺合させることにより、軸線方向に移動可
能として収容されている。
【0016】摺動部材(8)と回動部材(15)との間の空室
(16)内には、上下の両端末部を上向及び下向に折曲させ
たねじりコイルばね(付勢手段)(17)が、その各折曲端部
を、それぞれ摺動部材(8)の内底面に形成した係止孔(8
b)と、回動部材(15)の上底面に形成した係止溝(15a)と
に嵌合することにより、平面視時計回りのねじりモーメ
ントに対して反発するように収容されている。
【0017】上記した摺動部材(8)、回動部材(15)、及
びねじりコイルばね(17)によりアジャスタユニット(A)
を構成している。
【0018】なお、上記雌ねじ(7)及び雄ねじ(14)のリ
ード角(θ)は、カム(5)の回転によりバルブ(13)が開弁
され、そのときの軸方向の圧縮荷重が雌ねじ(7)と雄ね
じ(14)との螺合部に作用したとき、互いの螺合面に発生
する分力により、回動部材(15)がねじりコイルばね(17)
に抗して若干回転し、下方に僅かに移動しうる角度、す
なわち 8°≦θ≦20° の範囲内に設定するのがよい。リード角(θ)が8°より
も小さいと回動部材(15)は回転せず、また20°よりも
大きいと回転量が大となって、開弁時のリフトロスが生
じる。
【0019】なお、10°以上のリード角とした際に
は、螺合部の実質的な長さが短かくなって、ねじ部に大
きな面圧が作用し、ねじ部の摩耗を早めたり、耐久性が
損なわれたりすることも予想されるので、この際には雌
ねじ(7)及び雄ねじ(14)を多条ねじとするのが好まし
い。また空室(16)内に潤滑油を封入して、螺合部の摩擦
抵抗を減らすようにしてもよい。
【0020】次に、上記第1実施例の作用について説明
する。回転カム(5)の回転により、リフタ(1)が下方に
押動されると、リフタ(1)の筒形ハウジング(6)内に収
容されたアジャスタユニット(A)が一体的に下降し、摺
動部材(8)の下端面と当接しているバルブ(13)は、バル
ブスプリング(12)を圧縮しながら開弁させられる。
【0021】この開弁時において、バルブスプリング(1
2)の反力(荷重)が、摺動部材(8)と回動部材(15)とに圧
縮荷重となって作用し、互いの雌ねじ(7)と雄ねじ(14)
との螺合部に発生する分力により、回動部材(15)は、ね
じりコイルばね(17)にねじりモーメントを与えながら摺
動部材(8)に対して若干ねじ込まれ、実質的に縮む。
【0022】回転カム(5)がベースサークルに戻るまで
回転し、バルブ(13)が閉じると、アジャスタユニット
(A)に作用していたバルブスプリング(12)よりの荷重が
解放される。このとき、カム(5)とリフタ(1)との間、
又は摺動部材(8)とバルブ(13)のステム端との間にクリ
アランスが生じていると、ねじ込まれていた回動部材(1
5)が、ねじりコイルばね(17)の戻りトルクによりねじり
戻されて実質的に伸び、クリアランスを零とする。
【0023】この実施例では、回転カム(5)がリフタ
(1)の上面に偏倚して摺接し、カム(5)の回転によりリ
フタ(1)が回転させられるようになっているが、アジャ
スタユニット(A)は、筒形ハウジング(6)内に収容され
て、実質的に三重構造となっており、しかも摺動部材
(8)は、回り止め部材(9)によりリフタ(1)に対して回
り止めがなされているので、リフタ(1)とアジャスタユ
ニット(A)との間に相対方向の回転が生じるのが防止さ
れる。
【0024】従って、回動部材(15)は、リフタ(1)の回
転の影響を受けることなく、摺動部材(8)に対して、軸
方向に作用する荷重のみで確実に回動するようになる。
【0025】また、回動部材(15)の上面をなだらかな球
面状としてあるので、リフタ(1)の下面と中心軸線上に
おいて近似的に点接触し、回動部材(15)は抵抗なく回動
することができる。
【0026】次に、本発明の第2実施例を図2に基づい
て説明する。なお、以下に説明する各実施例において、
前記第1実施例と同様の部材には、同じ符号を付して説
明する。
【0027】この第2実施例は、ロッカアーム式の動弁
機構に適用した例を示すもので、ロッカアーム(18)は、
そのほぼ中間部が中空状のロッカシャフト(19)に上下に
回動自在として枢支され、一端側に回転自在に枢着した
ローラ(20)を、回転カム(5)に摺接させることにより、
上下に揺動させられる。
【0028】ロッカアーム(18)の他端側に形成された下
向に開口する嵌合孔(21)には、上述した第1実施例と同
様の摺動部材(8)と、その雌ねじ(7)に雄ねじ(14)を螺
合させた回動部材(15)と、摺動部材(8)と回動部材間の
空室(16)に収容されたねじりコイルばね(17)とよりなる
アジャスタユニット(A)が、上下に摺動可能として収容
されている。
【0029】摺動部材(8)は、回り止め部材(9)により
ロッカアーム(18)に対して回り止めされている。回動
部材(15)の上面と嵌合孔(21)の内端面との間には、耐摩
耗性材料よりなるシム(22)を介設してある。なお、この
シム(22)は、回動部材(15)をアルミニウム合金などの軽
合金等により成形した際に用い、可動部材(15)自身が耐
摩耗性を有するものであれば、シム(22)を省略すること
もある。
【0030】アジャスタユニット(A)の上端部周囲に形
成された空室(23)内には、これとロッカアーム(18)の軸
孔(18a)とを連通させた油路(24)より、ロッカシャフト
(19)内を流通する潤滑油(エンジンオイル)が供給され、
摺動部材(8)と回動部材(15)との螺合部が潤滑されるよ
うになっている。また、ローラ(20)には、これの近傍と
軸孔(18a)とを連通させた油路(25)より潤滑油が供給さ
れ、回転カム(5)との摺接面を潤滑するようになってい
る。
【0031】摺動部材(8)における球面状をなす下端面
は、上述した第1実施例と同様、バルブスプリング(12)
のばね力により常時上向に付勢されたバルブ(13)の上端
面に当接している。
【0032】この第2実施例においても、前記第1実施
例と同様に、回転カム(5)の回転によりロッカアーム(1
8)の先端が下向に揺動してバルブ(13)を開弁すると、ア
ジャスタユニット(A)にバルブスプリング(12)による圧
縮荷重が作用し、回動部材(15)が摺動部材(8)に対して
若干ねじ込まれることにより、摺動部材(8)内に若干入
り込む。
【0033】カム(5)がベースサークルに戻るまで回転
してバルブ(13)が閉じられ、バルブスプリング(12)のば
ね荷重がアジャスタユニット(A)に作用しなくなると、
ねじ込まれていた回動部材(15)がねじりコイルばね(17)
の復元トルクによりねじ戻されて実質的に伸びることに
より、カム(5)とローラ(20)との間、又は摺動部材(8)
とバルブ(13)のステム端との間に生じたクリアランスを
零とする。
【0034】次に、本発明の第3実施例を図3に基づい
て説明する。この実施例は、OHV式の動弁機構、すな
わちカムフォロアタイプのタペットに適用した例を示
し、図1に示す第1実施例のラッシュアジャスタを、上
下反対向きとした態様となっている。
【0035】すなわち、シリンダヘッド(2)には、下端
面をなだらかな球面状とした有底筒状のリフタ(26)が摺
動自在に嵌合され、その下端面は回転カム(5)と摺接し
ている。
【0036】リフタ(26)内には、摺動部材(8)と、その
雌ねじ(7)に雄ねじ(14)を螺合させた回動部材(15)とか
らなるアジャスタユニット(A)が、上下反対向きに、す
なわち回動部材(15)の球面状をなす下端面がリフタ(26)
の内底面に当接しうるようにして、上下に摺動可能に嵌
合されている。
【0037】摺動部材(8)は、その外周面に形成した縦
溝(8a)に、リフタ(26)側より回り止め用ピン(27)を圧入
することにより、リフタ(26)に対して回り止めされてい
る。
【0038】(17)は、摺動部材(8)と回動部材(15)間の
空室(16)内に収容されたねじりコイルばねで、その上下
の両端末部は、それぞれ摺動部材(8)と回動部材(15)と
に形成した係止溝(8b)及び(15a)に係合されている。摺
動部材(8)の上面に形成された球面形の凹部(8c)にはプ
ッシュロッド(28)の下端球面部が当接し、プッシュロッ
ド(28)の上端は、バルブを開閉するロッカアーム(いず
れも図示略)の下端と当接している。
【0039】回転カム(5)の回転によりリフタ(26)が押
上げられると、バルブは、アジャスタユニット(A)、プ
ッシュロッド(28)、及びロッカアームを介して開弁され
る。この開弁時において、前述した実施例と同様に、ア
ジャスタユニット(A)には圧縮荷重が作用し、リフタ(2
6)の内底面と当接している回動部材(15)は、摺動部材
(8)に対して上方にねじ込まれ、実質的に縮む。
【0040】カム(5)がベースサークルに戻り、バルブ
が閉じると、アジャスタユニット(A)に作用していた圧
縮荷重が解除されることにより、回動部材(15)は、動弁
系に生じた間隙分だけねじりコイルばね(17)により下方
にねじ戻され、バルブクリアランスを零に保つ。
【0041】なお、この第3実施例においても、摺動部
材(8)と回動部材(15)との間の空室(16)、及びアジャス
タユニット(A)の下端部に形成された空室(23)に、摺動
部材(8)の雌ねじ(7)と回動部材(15)の雄ねじ(14)との
螺合部を潤滑するための潤滑油を封入しておくとよい。
【0042】次に、本発明の第4実施例を図4を参照し
て説明する。この実施例は、エンドピボット式(スウィ
ング式ロッカアーム)の動弁機構に適用した例を示し、
上記第3実施例のリフタ(26)に相当する有底の筒状ボデ
ィ(29)は、シリンダヘッド(2)に嵌合されている。
【0043】筒状ボディ(29)内には、上端部にピボット
軸部(30a)が連設された下向に開口する摺動部材(30)
と、その雌ねじ(31)に雄ねじ(14)を螺合させることによ
り摺動部材(30)内に収容された若干長めの回動部材(15)
と、摺動部材(30)と回動部材(15)との間の空室(16)内
に、端末部を回り止めして収容されたねじりコイルばね
(17)とからなるアジャスタユニット(A)が嵌合されてい
る。
【0044】摺動部材(30)は、その上端部外周面に形成
した縦溝(30b)に、筒状ボディ(29)側より回り止め用ピ
ン(27)を圧入することにより、筒状ボディ(29)に対して
回り止めされている。ピボット軸部(30a)の上端球面部
には、ロッカアーム(32)の一端側が上方より嵌合され、
ロッカアーム(32)の他端側は、バルブスプリング(12)の
ばね力により常時上向に付勢されているバルブ(13)のス
テム端に当接している。ロッカアーム(32)は、そのほぼ
中間部上方に設けた回転カム(5)により、ピボット軸部
(30a)を支点として下向に揺動させられ、バルブ(13)を
開閉する。
【0045】バルブ(13)の開弁時において、バルブスプ
リング(12)の反力がアジャスタユニット(A)に圧縮荷重
として作用すると、前述した実施例と同様に、回動部材
(15)は摺動部材(30)内に若干ねじ込まれる。そして、カ
ム(5)がベースサークルに戻り、アジャスタユニット
(A)に作用していた圧縮荷重が解除されたとき、回動部
材(15)は動弁系に生じた間隙分だけ、ねじりコイルばね
(17)によりねじり戻され、バルブクリアランスを零とす
る。
【0046】なお、この第4実施例においては、ロッカ
アーム(32)とピボット軸部(30a)とに形成した上下方向
を向く油路(32a)、(30c)に流入した潤滑油が、空室(16)
内に導入されるようにしてあり、この潤滑油により摺動
部材(30)と回動部材(15)との螺合部が潤滑されるように
なっている。
【0047】以上説明した第2〜第4実施例のラッシュ
アジャスタにおいても、前述した第1実施例と同様に、
各アジャスタユニット(A)は、第1実施例の筒形ハウジ
ング(6)に相当するリフタ(26)や筒状ボディ(29)(第2
実施例ではロッカアーム(18)自身)内に収容されて、実
質的に三重構造となっており、しかも各実施例の摺動部
材(8)、(30)は回り止めがなされているため、第1実施
例と同様の作用効果を奏することができる。なお、上記
ねじりコイルばね(17)の代わりに、渦巻ばね等、他の付
勢手段を用いてもよいのは勿論である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、アジャスタユニット
は、筒状ボディ内に収容されて実質的に三重構造となっ
ているため、第2部材(回動部材)は動弁部材の回転力の
影響を直接受けることなく、軸方向の入力荷重のみで確
実に作動して、バルブクリアランスを自動的に補正する
ようになり、信頼性の高い機械式ラッシュアジャスタが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を、直動式の動弁機構に適用した第1実
施例の中央縦断正面図である。
【図2】同じく、ロッカアーム式の動弁機構に適用した
第2実施例の中央縦断正面図である。
【図3】同じく、カムフォロア式の動弁機構に適用した
第3実施例の中央縦断正面図である。
【図4】同じく、エンドピボット式の動弁機構に適用し
た第4実施例の中央縦断正面図である。
【符号の説明】
(1)リフタ (2)シリンダヘッ
ド (3)オイルギャラリ (4)環状凹溝 (5)回転カム (6)筒形ハウジン
グ(筒状ボディ) (7)雌ねじ (8)摺動部材(第
1部材) (8a)縦溝 (8b)係止溝 (9)回り止め部材 (9a)内向突起 (10)コッタ (11)スプリングリ
テーナ (12)バルブスプリング (13)バルブ (14)雄ねじ (15)回動部材(第
2部材) (15a)係止溝 (16)空室 (17)ねじりコイルばね(付勢手段) (18)ロッカアーム (18a)軸孔 (19)ロッカシャフ
ト (20)ローラ (21)嵌合孔 (22)シム (23)空室 (24)(25)油路 (26)リフタ(筒状
ボディ) (27)回り止め用ピン (28)プッシュロッ
ド(動弁部材) (29)筒状ボディ (30)摺動部材(第
1部材) (30a)ピボット軸部 (30b)縦溝 (30c)油路 (31)雌ねじ (32)ロッカアーム(動弁部材) (32a)油路 (A)アジャスタユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側の閉塞端面を、バルブ又はバルブ
    開閉用の動弁部材に当接させた筒状の第1部材と、同じ
    く一端側を閉塞してなる筒状の第2部材とを、互いの開
    口部を対向させるようにして螺合するとともに、前記第
    1部材と第2部材との間に形成された空室内に、第2部
    材を第1部材に対して伸長させるべく回転方向のねじり
    力を付与する付勢手段を収容してなるアジャスタユニッ
    トを、回転カムにより駆動される筒状ボディ内に、前記
    第2部材の閉塞端面を該筒状ボディの内底面と当接さ
    せ、かつ前記第1部材を筒状ボディに対して回り止めし
    て、軸線方向に摺動可能に嵌合したことを特徴とする機
    械式ラッシュアジャスタ。
  2. 【請求項2】 第1部材と第2部材との螺合部のねじ
    が、多条ねじである請求項1記載の機械式ラッシュアジ
    ャスタ。
  3. 【請求項3】 螺合部のねじのリード角が、8°乃至2
    0°の範囲内である請求項2記載の機械式ラッシュアジ
    ャスタ。
  4. 【請求項4】 第1部材及び第2部材の閉塞端面が、球
    面状となっている請求項1乃至3のいずれかに記載の機
    械式ラッシュアジャスタ。
  5. 【請求項5】 第1部材と第2部材との間の空室に潤滑
    油を封入してなる請求項1乃至4のいずれかに記載の機
    械式ラッシュアジャスタ。
  6. 【請求項6】 一端部に連設したピボット軸部を、バル
    ブ開閉用の動弁部材に連係させた筒状の第1部材と、一
    端側を閉塞してなる筒状の第2部材とを、互いの開口部
    を対向させるようにして螺合するとともに、前記第1部
    材と第2部材との間に形成された空室内に、第2部材を
    第1部材に対して伸長させるべく回転方向のねじり力を
    付与する付勢手段を収容してなるアジャスタユニット
    を、シリンダヘッドにより保持された有底筒状のボディ
    内に、前記第2部材の閉塞端面を該ボディの内底面と当
    接させ、かつ、前記第1部材をボディに対して回り止め
    して、軸線方向に摺動可能に嵌合したことを特徴とする
    機械式ラッシュアジャスタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005026945B4 (de) * 2004-06-11 2009-07-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha, Toyota-shi Elektromagnetventil
WO2009107577A1 (ja) * 2008-02-27 2009-09-03 Ntn株式会社 動弁装置におけるラッシュアジャスタ
DE112010004871T5 (de) 2009-12-18 2012-11-22 Ntn Corporation Ventilheber des Armtyps

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