JPH0499467A - イチゴ染色剤及びイチゴの染色方法 - Google Patents

イチゴ染色剤及びイチゴの染色方法

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JPH0499467A
JPH0499467A JP2216768A JP21676890A JPH0499467A JP H0499467 A JPH0499467 A JP H0499467A JP 2216768 A JP2216768 A JP 2216768A JP 21676890 A JP21676890 A JP 21676890A JP H0499467 A JPH0499467 A JP H0499467A
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    • A23L5/42Addition of dyes or pigments, e.g. in combination with optical brighteners
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ケーキ等の菓子、ゼリー等に幅広く使用され
るイチゴに使用されるイチゴ染色剤、染色液及び該染色
液を用いた染色方法に関するものである。
(従来の技術) イチゴは他の果実に比べ貯蔵性に乏しく、収穫後は急速
に熟度が進み、常温における賞味期間は2日程度しかな
い。又、イチゴに含まれる色素は熱に対して不安定でこ
の色素の退色もはげしい。
従来、このように収穫後の商品としての寿命が短いイチ
ゴを保存するに際しては、冷凍貯蔵が一般に行われてい
た。例えば、イチゴに糖液又は固形糖類を混合して、−
30℃以下で急速に冷凍し、その後−20℃以下で保存
する方法が採用されていた。
しかし、上記したように冷凍貯蔵したイチゴにおいても
色素の退色が進行しており外観的に収穫時のイチゴに比
べてかなり劣ったものになっており、更にはその組織も
脆く保形性の乏しいものになっている。
又、色素の退色を防止するために種々の果実において染
料を用いて染色する方法が知られている。
例えば、昭和44年9月1日に(社)日本缶詰協会から
刊行された「缶詰製造」講義■の第291〜294頁に
は、桶又はタンク内で人工色素を用い有機酸でpHを4
.5に調整した染色液に桜桃を浸漬して染色後、急冷し
、ついで十分水洗した後、シラツブを注入し、缶に入れ
て脱気、密封し、殺菌を施す桜桃シラツブ漬の製造方法
が開示されている。
しかし、このような染色方法を採用した場合、多段浸漬
処理及び水洗処理が必要であり、工程上煩雑であるとい
う問題がある。又、含気量の多い果実を処理した場合に
は、保存時において果実の酸化や褐変が促進されるとい
う問題がある。更に、人工色素に換えて天然色素を使用
した場合には染色に数日間も要するという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、イチゴをむらなく、かつ天然の熟したイチゴ
と同様の赤色に染色することができるイチゴ染色剤、染
色液及び染色方法を提供することを目的とする。また、
本発明は該染色液を用いて従来の多段浸漬による染色方
法を施すことなく、簡単な工程でしかも効率よくイチゴ
を染色することができる染色方法を提供することを目的
とする。
更に、本発明は天然色素を使用して短時間で且つ十分な
染色をすることができるとともに保存時における果実の
劣化を有効に防止することができる染色方法を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、特定の1種又は2種の赤色色素、ミョウバン
、L−アスコルビン酸及び/又はその塩、リン酸塩の組
合せを基本としてこれらを特定量用いることにより上記
課題を効率よく解決できるとの知見に基づいてなされた
のである。
即ち、本発明は、(!−1>ラック色素、(b)  ミ
ョウバン、(c)L−アスコルビン酸及び/又はその塩
、(d)  リン酸塩を成分(1−11・成分(b):
成分(c):成分(d) 〜1:0.8〜6.0:1.
 O〜10.0:3〜233(重量比)で含有すること
を特徴とするイチゴ用染色剤、及び(1−2) コチニ
ール色素及びラック色素、(b)ミョウバン、(c)L
−アスコルビン酸及び/又はその塩、(dl  リン酸
塩を成分(1−2)  :成分(b):成分(c):成
分(d) =I:0.8〜3,6IO〜6.03〜+4
 (重量比)で含有することを特徴とするイチゴ用染色
剤を提供する。
本発明では、成分(ト1)及び(i−2)に規定するよ
うに、ラック色素を単独で使用するか、コチニール色素
とラック色素を使用する。ここでコチニール色素として
は、以下に示す色価測定法で、色価480〜500のも
のが好適に使用される。
色価測定法 測定する吸光度が0.2〜0.7の範囲になるように、
本島を精密にはかり、0.IN塩酸を加えて100m1
とし、必要があれば遠心分離し、その1mlをとり、0
.IN塩酸を加えて100m/とじ、試験溶液とする。
0.IN塩酸を対象として、液層の長さ1cmで波長4
95nm付近の極大吸収波長における試験溶液の吸光度
Aを測定し、次式によって色価を求める。
色礁−Ax100/試料の採取量(g)又、ラック色素
としては、上記色価測定法において、0.IN塩酸を加
えて100mj!とする代わりに0. 1.N Na 
2COx 20m1で溶解し、水を加えて100rn?
とじた以外は、該色価測定法及び上記式から求めた色価
1490〜1570のものが好適に使用される。
本発明では、ラック色素を単独で使用することもできる
し、或いはコチニール色素とラック色素とを併用するこ
ともできるが、後者の方が染色むらがより少ない点で好
ましい。コチニール色素とラック色素とを併用する場合
、フチニール色素/ラック色素を重量比で110.16
〜1.33、好ましくは110.33〜1、色価比で1
10゜5〜4、好ましくは1/1〜3の範囲で使用する
のがよい。
成分、b)のミョウバンとしては、カリウムミョウバン
、アンモニウムミョウバン、焼ミョウバン等を使用する
ことができる。本発明においてミョウバンを使用するこ
とによりイチゴの色調を好適な赤色にすることができ、
ミョウバンを用いない場合には染色液をイチゴに染着さ
せることができない。
成分(c)のし−アスコルビン酸及び/又はその塩は、
イチゴの色を鮮やかな赤色にするのに効果を有し、L−
アスコルビン酸塩としては、N1塩、X塩等種々の塩を
使用することができるが、N1塩を用いるのが好ましい
成分(d)のリン酸塩は、色素のイチビへの染着性を向
上させ、又イチビの色調を好適な赤色にすることができ
る。ここで塩としては、Nl塩、C1塩等種々の塩が使
用可能である。
本発明の染色剤では上記成分(a−1)/(b)/(c
)/(d)を重量比で110.8〜6. 0/1. 0
〜10゜0/3〜23.3、好ましくは110.8〜2
゜3/1.8〜8.7/3〜21.7の割合で、上記(
a−2)/(b)/(c)/(d)を110.8〜3.
6/1゜0〜6.0/3〜14、好ましくは110.8
〜1、 4/4. 0〜8.0/3〜13で使用する。
上記染色剤には、イチビの種類に応じて他の色素成分を
添加することができる。上記イチビの種類には、真っ赤
な色を有する「女峰」、「麗紅」、オレンジ色がかった
赤色を有する「とよのか」等があり、例えば上記「とよ
のかJ等のイチゴ色を得たい場合には、上記染色剤にク
チナシ黄色素及び/又はベニバナ黄色素(以下、成分(
e) という)を添加すればよい。この場合における染
色剤では、上記成分(x−1)/(b)/(c)/(d
) /(e)を重量比で110.8〜6.0/1. 0
〜10.0/3〜23゜3/3〜16.7、好ましくは
110.8〜2゜3/1.8〜8.7/3〜21.7/
8〜10の割合で、上記(1−2)/(b)/(c)/
(d) /(e)を110゜8〜3.6/1.0〜6.
0/3〜14/3〜16.7、好ましくは110.8〜
1. 4/1.、 8〜5.2/7〜13/8〜10で
使用する。ここでクチナシ黄色素としては、波長を44
0nmにする以外は前記した色価測定法と同様の方法で
色価830〜870のものが好適に使用される。又、ベ
ニバナ黄色素としては、波長を400nmにする以外は
前記した色価測定法と同様の方法で色価830〜870
のものが好適に使用される。
上記染色剤には、上記色素の他に所望により種々の成分
を添加することができる。例えば、イチビの加熱時にお
ける軟化を防止し適度な硬さを保持すると共に、染色後
の赤色を有効に維持するためにカルシウム塩等のカルシ
ウムイオン放出性化合物を加えることができる。更に、
酒石酸、クエン酸及びリンゴ酸のような酸味料、糖、フ
レーバー等を所望するイチビの風味に応じて適量使用可
能である。
本発明のイチビ染色液は、例えば上記染色剤を水で希釈
し、成分(ト1)又は成分(1−21を0.03〜0.
08重量%(以下、96と省略する。)、成分(b)を
0.064〜0.18%、成分(c)を0.08〜0.
3%及び成分(d)を0.24〜0゜7%含有する水溶
液とし、該水溶液を85〜95℃で加熱することによっ
て調整される。ここで、ラック色素、コチニール色素等
の色素と成分(b)のミョウバンが共存下で加熱される
ことになり、これにより着色可能な色素レーキを形成す
ることができる。
上記水溶液の調整において、成分(a−2)を使用する
場合には、コチニール色素を0.013〜0゜069%
、ラック色素を0.004〜0.046%含有するよう
にするのがよい。また、特に成分(d)  としては、
リン酸3ナトリウムを0.20〜0.25%含有するの
がよい。更に、成分(e)を添加する場合には、0.4
0〜0.50%含有するようにする。尚、水の代わりに
蔗糖溶液等も使用できる。
更に、CMイオン放出化合物をC!とじて0〜0゜01
2%までの量で含有させることができる。
本発明は上記染色液を用いて任意の方法でイチビを染色
することができるが、該染色に当たり予めイチビ表面に
存在するクチクラ層を熱アルカリ溶液により溶解除去し
ておくことが望ましい。これにより、イチビをむらなく
均一に染着することができると共に、該染着効果が極め
て顕著になる。
又、イチビ表面にアルカリ処理を施していることにより
、染色液中に含まれるコチニール色素及び/又はラック
色素のイチビへの染着度をより向上させることができる
上記クチクラ層の溶解除去処理としては、イチビを濃度
1〜6%好ましくは2〜4%で80〜90℃の水酸化ナ
トリウム溶液に10〜30秒間浸漬処理を施す方法、或
いは該溶液をシャワー装置を用いてイチビ表面に散布す
る方法等が例示できる。本発明は上記した特定の条件に
より処理を施すため、クチクラ層と共にイチゴの種が除
去されるのを有効に防止することができる。
次に、本発明の染色方法としては、上記したようにクチ
クラ層を除去したイチゴを上記染色液と共に容器に入れ
、脱気後容器を密封し、次いで加熱して染色するのがよ
い。即ち、この方法によれば従来の多段浸漬による染色
方法を施すことがないためイチゴを予め染色液に浸漬し
ておく必要はなく、簡単な工程でしかも効率よくイチゴ
を染色することができる。
イチゴ・染色液の充填量に関しては、イチゴが染色液中
に充分浸る程度がよく、重量比で8〜5程度が例示され
る。
また、処理するイチゴとしては、未熱果を使用するのが
よい。即ち、成熟果を使用して上記染色処理を施した場
合、加熱によりイチゴが軟化しその保形性を保持するこ
とができないからである。
ここで、未熱果とは、不動工業(株)製NRM−201
0J−CW型のレオメータ−を用いてカミソリ刃で2c
m/minの条件で切断したときの切断力が100g以
上の硬さのものをいう。
上記染色液は、後述する加熱を行った場合にpHが3〜
5、特に3.6〜4.2に低下するものが好ましい。加
熱後の染色液のpHが上記範囲を下回る場合には、染色
はできるものの保存中の退色が生じ、一方E記範囲を上
回る場合には殺菌効果が低下する傾向にある。
尚、加熱殺菌前の染色液のpHは、イチゴの酸度により
異なるものであり、加熱殺菌後のpHが前述の範囲にな
るように適宜調整すればよいが、pH4〜9の範囲であ
、れば加熱後のpHは概ね上記範囲に入る。
また、上記染色液を容器に入れるに際しては、前記した
成分(a−1) 、 (b)、 (c)、 (d)或い
は成分(a−2)、 (b)、 (c)、 (d)を予
め混合し染色液としたものを入れてもよいし、上記各成
分の1種又は2種以上を別々に入れることもてきるが、
後者の場合、成分(a−1)のラック色素又は成分(a
−2)のクチニル色素及びラック色素と成分(b)のミ
ョウバンを別々に容器に入れることが実用上好ましい。
つまり、前述したように染色液は上記各成分を混合後、
85〜95℃に加熱することにより調整されるので、上
記成分(a−1)のラック色素又は成分(a −2)の
コチニール色素及びラック色素と成分(b)のミョウバ
ンが共存下で加熱されることになり、着色可能な色素レ
ーキが形成され、この色素レーキは前記したpH3〜5
、特にpH3,6〜4.2の範囲では沈殿し易く、色素
レーキが形成された染色液を長時間ストックタンク等で
滞留させると多量の沈殿物が形成され、これがイチゴに
付着しイチゴを程良く染色することができない虞がある
上記成分(a−1)又は(II−1) と成分(b) 
とを別々に容器に入れることにより、こうした問題点を
解決することができる。
上記の方法で用いる容器は、缶、合成樹脂性パウチ、ビ
ン等のように耐熱性、耐水性、密封性があれば使用可能
である。例えば、内面塗装缶又はティンフリースチール
缶等を使用すると上記染色液による容器の腐蝕が防止で
き保存中の退色がなく好ましい。
上記方法では、染色液とイチゴを容器に入れた後脱気す
るが、それは容器内(果実内を含む)の残存空気による
加熱時、保存時のイチゴの酸化、褐変を防止するためで
ある。
脱気方法としては、ガス吹込み、蒸気吹込み等の置換脱
気方法、真空脱気法や加熱脱気法(容器の容量が約31
以上の場合、特に効果的に脱気処理し得る)があげられ
る。ここで加熱脱気法としては、90〜100℃で7〜
30分で行うのがよい。つまり、この条件に満たない温
度、時間で処理すると脱気が十分行われず、一方この条
件を越えて処理すると静止状態での加熱であるために加
熱むらが生じ易くなるためである。
上記方法では脱気後容器を密封し、次いで加熱する。こ
の際、脱気を加熱脱気法により行った場合には、加熱条
件は85〜99℃で15〜60分とするのがよい。この
条件を満たさないと染色が十分に行われず、この条件を
越えて加熱すると過加熱によりイチゴの風味が劣化した
り、組織の軟化が生じるからである。
一方、加熱脱気性以外の方法で脱気した場合には、加熱
条件を80〜95℃で20〜120分とするのがよい。
具体的には、80℃で約60〜120分、95℃だと約
20〜60分である。
本発明は、上記した染色方法とは別に、クチクラ層を除
去したイチゴを上記した染色液と共に容器に充填した後
、減圧処理を施すことによって染色することができる。
この方法によれば短時間で且つ十分に染色液をイチゴに
染着させることができ、更に含気量の多いイチゴから空
気が十分に取り除かれていることから、保存時における
イチゴの酸化、褐変を有効に防止することができる。又
、糖を含有した染色液を使用した場合には、染色液と共
に糖も短時間でイチゴ内に浸透させることができるため
、糖の浸透に長時間を要していたときに生じていたイチ
ゴの収縮を防止することができる。尚、この染色処理を
施した後イチゴを保存する場合には、染色液とイチゴが
充填された容器をそのまま脱気、密封し、加熱殺菌する
方法、或いは染色液から染色されたイチゴを取り出し、
これと染色液以外の糖液等の溶液を容器に充填した後、
脱気、密封し、加熱殺菌する方法等が例示でき2、この
とき使用する容器、脱気、加熱殺菌の条件等は、前記し
た染色方法と同様に行えばよい。又、上記したように加
熱殺菌による保存方法を採用する場合、或いは強い条件
で減圧処理を施す場合には、前記した未熱果のイチゴを
使用するのがよい。
上記減圧処理により染色をする場合は、50〜76cm
Hgで10〜120分間の条件で行うのがよい。即ち、
5QcmHgよりも低い減圧下で処理した場合には、イ
チゴの中の空気を十分に除去することができずイチゴ中
に空気が残存するため、保存時においてイチゴの酸化、
褐変がおきてしまう。尚、急激に高減圧下で処理した場
合には、イチゴの形崩れが生じるおそれがあるため、序
々に高減圧になるように調整することが望ましい。
又、空気の除去を効果的に行うために30〜50℃の加
熱下で減圧処理を施してもよい。
尚、上記減圧処理を行うに当たり、イチゴ:染色液の充
填量、染色液のpH,染色液の調合等の条件については
、前記した染色方法と同様に行えばよい。
(実施例1) 2Kgのイチゴ未熱果を20Kgの濃度4%、90℃の
水酸化ナトリウム溶液に20秒間浸漬した後、該溶液か
ら取り出し水洗してクチクラ層が除去されたイチゴを得
た。
上記したイチゴ1.8Kgを第1表に示す配合の染色液
1.2Kgと共にラッカー缶内に充填後、90℃で10
分間脱気を行い、ついで該缶を密封して85℃で40分
間加熱殺菌して染色処理を完了した。
(以下余白) 第1表 (重量%) 本発明品であるNo、1の染色液で染色されたイチゴは
オレンジがかった赤色でイチゴ品種「とよのか」様の色
を呈していた。また、N082.3の染色液で染色され
たイチゴは濃い赤色でイチゴ品種「女峰」様の色を呈し
ていた。
これに対してクチクラ層を除去してない比較例No、4
においては、色素が全く定着されておらず未熱果の有す
る白色をそのまま残したものであった。また、No、5
においては、くすんだ赤色を呈しており、その色も薄い
ものであった。
また、実施例で使用したイチゴは未熱果を使用している
ため、加熱による染色処理を施しているが、組織の軟化
により形崩れしているものはなかった。
(実施例2) 実施例1と同様の方法によりクチクラ層を除去したイチ
ゴを、実施例1で使用した染色液No。
3に浸漬し、70cmHg、60分間の条件で減圧処理
を施すことにより、イチゴを染色するとともにイチゴ中
に含まれる空気を取り除いた。
次に、上記染色液から染色されたイチゴ2.2Kgを取
り出し、該イチゴを下記に示すシロップ液0.93Kg
とともにブレーン缶内に充填し、真空巻締により該缶を
密封して85℃で40分間の条件で加熱殺菌処理を施し
た。
・シロップ液:乳酸カルシウム0.5%、クエン酸05
%、L・アスコルビン酸0.3%、蔗糖溶液(Brix
度20)残部) このようにして得られたイチゴは、保存後おいても濃い
赤色でイチゴ品種「女峰」様の色を呈しており、酸化に
よる風味の劣化、褐変もなく、組織の軟化による形崩れ
もなかった。
(発明の効果) 本発明のイチゴ染色剤及び染色液によれば、天然のイチ
ゴが熟したときと同様の赤色に染色することができる。
また、本発明の染色液を用いて染色するに当たり、クチ
クラ層を除去したイチゴを使用することにより、イチゴ
をむらなく染色することができるとともにその染着性が
顕著に向上する。また、染色処理を殺菌と並行して行う
方法により、多段浸漬による染色方法を施すことなく簡
単な工程でしかも効率よくイチゴを染色することができ
る。また、染色処理を減圧下で行う方法を採用した場合
には、短時間で且つ十分な染色をすることができるとと
もに保存時における果実の劣化を有効に防止することが
できる。更に、未熱果のイチゴを使用しているため、加
熱による染色処理を施した後においても、組織の軟化に
よる形崩れがなく適度な硬さを保持することができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a−1)ラック色素 (b)ミョウバン、 (c)L−アスコルビン酸及び/又はその塩(d)リン
    酸塩 を成分(a−1):成分(b):成分(c):成分(d
    )=1:0.8〜6.0:1.0〜10.0:3〜23
    .3(重量比)で含有することを特徴とするイチゴ用染
    色剤。
  2. (2)(a−2)コチニール色素及びラック色素(b)
    ミョウバン、 (c)L−アスコルビン酸及び/又はその塩、(d)リ
    ン酸塩 を成分(a−2):成分(b):成分(c):成分(d
    )=1:0.8〜3.6:1.0〜6.0:3〜14(
    重量比)で含有することを特徴とするイチゴ用染色剤。
  3. (3)(a−1)ラック色素0.03〜0.08重量%
    (b)ミョウバン0.064〜0.18重量%(c)L
    −アスコルビン酸及び/又はその塩0. 08〜0.3重量% (d)リン酸塩0.24〜0.7重量% を含有することを特徴とするイチゴ染色用 染色液。
  4. (4)(a−2)コチニール色素及びラック色素0.0
    3〜0.08重量% (b)ミョウバン0.064〜0.18重量%(c)L
    −アスコルビン酸及び/又はその塩0. 08〜0.3重量% (d)リン酸塩0.24〜0.7重量% を含有することを特徴とするイチゴ染色用 染色液。
  5. (5)(a−1)ラック色素 (b)ミョウバン、 (c)L−アスコルビン酸及び/又はその塩(d)リン
    酸塩 (e)クチナシ黄色素及び/又はベニバナ黄色素 を成分(a−1):成分(b):成分(c):成分(d
    ):成分(e)=1:0.8〜6.0:1.0〜10.
    0:3〜23.3:3〜16.7(重量比)で含有する
    ことを特徴とするイチゴ用染色剤。
  6. (6)(a−2)コチニール色素及びラック色素(b)
    ミョウバン、 (c)L−アスコルビン酸及び/又はその塩(d)リン
    酸塩 (e)クチナシ黄色素及び/又はベニバナ黄色素 を成分(a−2):成分(b):成分(c):成分(d
    ):成分(e)=1:0.8〜3.6:1.0〜6.0
    :3〜14:3〜16.7(重量比)で含有することを
    特徴とするイチゴ用染色剤。
  7. (7)(a−1)ラック色素0.03〜0.08重量%
    (b)ミョウバン0.064〜0.18重量%(c)L
    −アスコルビン酸及び/又はその塩0. 08〜0.3重量% (d)リン酸塩0.24〜0.7重量% (e)クチナシ黄色素及び/又はベニバナ黄色素0.4
    0〜0.50重量% を含有することを特徴とするイチゴ染色用 染色液。
  8. (8)(a−2)コチニール色素及びラック色素0.0
    3〜0.08重量% (b)ミョウバン0.064〜0.18重量%(c)L
    −アスコルビン酸及び/又はその塩0. 08〜0.3重量% (d)リン酸塩0.24〜0.7重量% (e)クチナシ黄色素及び/又はベニバナ黄色素0.4
    0〜0.50重量% を含有することを特徴とするイチゴ染色用 染色液。
  9. (9)イチゴを染色するに当たり、予めイチゴ表面に存
    在するクチクラ層を熱アルカリ溶液により溶解除去する
    ことを特徴とするイチゴの染色方法。
  10. (10)イチゴを請求項(3)(4)(7)(8)記載
    の何れかのイチゴ染色用染色液と共に容器に充填した後
    脱気し、然る後該容器を密封し加熱処理することを特徴
    とするイチゴの染色方法。
  11. (11)イチゴを請求項(3)(4)(7)(8)記載
    の何れかのイチゴ染色用染色液と共に容器に充填した後
    、減圧処理を施すことを特徴とするイチゴの染色方法。
  12. (12)イチゴが未熱果であることを特徴とする請求項
    (10)又は請求項(11)記載のイチゴの染色方法。
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