JPH0499147A - 製鋼用の粉粒状フェロマンガンのブリケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、含マンガン鋼の製造において使用する粉粒状
のフェロマンガンをバインダーによりブリゲット状にし
て溶鋼に投入する製鋼用の粉末フェロマンガンブリケッ
トに関する。

［従来の技術］ 溶鋼中のＭｎ成分を調整する方法として、出鋼中の溶鋼
にフェロマンガン合金を投入する方法がある。この方法
は、製鋼炉で精錬された溶鋼を取鍋に受鋼する際に、成
分調整量に応じたフェロマンガン合金を投入し溶解させ
るものである。この際、Ｍｎ成分をできるだけ安定して
添加したいので、粉体を含まぬ塊状品が用いられる。そ
して、ホッパーに貯留されたフェロマンガン合金の所定
菫を計り取り、シュートを経由させて取鍋中の溶鋼に投
入する。フェロマンガンの製造過程の粉砕工程等で発生
する粉体は、従って再溶解するが、或は安価な級外品（
粉粒品と言う）として販売されてきた。

この粉粒品を、出鋼時に取鍋に添加する試みがｆＣ来よ
り行われてきた。

第２図は、フェロマンガン合金の粉粒品の粒度分布の例
を度数分布図によって示したものである。ここに直径１
■■φ以下の粉粒からなるフェロマンガン合金は特に粒
子が軽いので、溶鋼中へ入らずに表面の滓の中に入り、
ロスとなってしまい、更に投入時の飛散するものも多い
。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、出鋼中の溶鋼に粉粒状のフェロマンガン合金を
投入すると、粉粒品は粒子が軽いので、多量の粒子が溶
鋼中へ入らずに表面に浮き、これが滓の中に混入しロス
となってしまう、又、粉粒品を使用すると投入時の飛散
ロスもある。このため、従来の方法におけるＭｎ歩留は
非常に低い値になっている。

本発明は、粉粒状のフェロマンガン合金を投入しても、
高いＭｎ歩留が得られる含マンガン合金材を提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明は、粉粒状フェロマンガンを、ポリヴィニール
アルコールからなるバインダーを用いて、ブリケット状
にして、製鋼用に供する事に関する。

［作用］ 本発明によれば、粉粒状フェロマンガンをブリケット状
にして製鋼用に供するので、発塵も少なく、投入すれば
直ちに溶鋼中に混入するので、Ｍｎ歩留りも良い。

［実施例コ 以下、本発明の実施例について説明する。第１図に転炉
における出鋼作業中に合金鉄を出鋼中の溶鋼の流れに投
入する事によって溶鋼の成分を調整している状況をしめ
す６図において１は転炉である。２は溶鋼の取鍋である
。３は溶鋼である。

４は出鋼中の溶鋼の流れである。５はフェロマンガン合
金等の合金鉄が投入される際の合金鉄が描く軌跡を示す
矢印である。６はフェロマンガン合金等の合金鉄を投入
するシュートである。７は溶滓である。出鋼中の溶鋼の
流れに投入する事によって出鋼中の溶鋼の流れによって
取鍋内の溶鋼の攪拌を行ない溶鋼の成分を均一にする。

出鋼中の際には、脱酸材を投入して、溶鋼を脱酸した後
にフェロマンガンは投入される。

粉粒状のフェロマンガンをバインダーによりブリケット
状にして転炉から出鋼中の溶鋼に投入すると前記の強い
上昇気流によっても飛散する事なく矢印らに従った軌跡
を描き、出鋼中の溶鋼の流れ４の中に確実に合流して溶
滓７の下側の溶鋼３の中に入り合金化する。この際出鋼
中の溶鋼の流れ４の周囲に強い上昇気流が発生する。粉
状のフェロマンガン合金をシュート６から投入すると、
前記の強い上昇気流によって粉状のフェロマンガン合金
が飛散してＭｎは溶鋼中に溶解して歩留り良く合金化し
ない。

第３図に従来の粉粒状のフェロマンガンを転炉の出鋼中
の溶鋼の流れに投入する事によって溶鋼の成分を調整し
た場合における合金化したＭｎ歩留りを度数分布図によ
って示したものである０合金化したＭｎ歩留りの平均値
は６６％であった。

これに対して本発明の粉粒状のフェロマンガンのバイン
ダーによるブリケットを転炉の出鋼中の溶鋼の流れに投
入する事によって溶鋼の成分を調整した場合における合
金化したＭｎ歩留りを第４に！ｌに度数分布図によって
示した０合金化したＭｎ歩留りの平均値は７４％であっ
て、大幅に合金化するＭｎ歩留りを向上せしめる事がで
きる事が明かになった。

ここにおいて粉粒状のフェロマンガンをバインダーによ
りブリゲット状に成形する方法は以下の通りである。直
径１ｍｍφ以下の粉粒からなるフェロマンガン合金にポ
リヴィニールアルコールの重量割合で６０％の水溶液を
添加して固練りにする０次いでブリケラティング−マシ
ーンにより直径４．５Ｃ■φの碁石状に圧縮成形する。

５〜６時間放置すると空気流れとバインダーであるポリ
ヴィニールアルコールが触れて、ポリヴィニールアルコ
ールが重合して強固なブリケットを形成する。

［発明の効果］ 本発明は、フェロマンガン合金の粉粒品をバインダーに
よりブリケット状に成形する出鋼中の溶鋼に投入すると
、投入するフェロマンガン合金は塊状品と同様の状態に
なり、直ちに溶鋼中に混入する。且つ溶鋼中では急速に
溶解してしまうので、滓中に混入してしまうＭｎロスが
激減し、Ｍｎ歩留が大幅に向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は転炉の出鋼作業中に合金鉄を投入して溶鋼の成
分を調整している状況をしめず説明図、第２図はフェロ
マンガン合金の粉粒品の粒度分布を示す重量分布図、第
３図は従来の粉粒状のフェロマンガンを溶鋼の流れに投
入した場合における合金化したＭｎ歩留りを示す度数分
布図、第４図は本発明の粉粒状のフェロマンガンのバイ
ンダによるプリゲット”を溶鋼の流れに投入した場合に
おける合金化したＭｎ歩留りを度数分布図である。 １・・・転炉、２・・・取鍋、３・・・溶鋼、４・・・
溶鋼の流れ、５・・・合金鉄が描く軌跡を示す矢印、６
・・・シュート、７・・・溶滓。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 粉粒状のフェロマンガンを、ポリヴィニールアルコール
   からなるバインダーを用いてブリケット状にしたことを
   特徴とする、製鋼用の粉粒状フェロマンガンのブリケッ
   ト。