JPH049559Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、たとえば分光光度計に用いられる
キセノンランプ（以下、Xeランプと略称する。）
光源の改良に関する。

（従来の技術） 分光光度計などに用いられるXeランプ光源は、
ランプ点灯時に有毒ガスであるオゾンを発生する
ため、そのオゾンが外部に洩れないように光源を
密閉する必要があつた。しかし、光を外部に取出
すためには光路を確保しなければならず、そのた
めの窓もまた必要であつた。

（考案が解決しようとする問題点） したがつて、上記従来の光源では、第１図に示
すように、光路を確保するための窓からオゾンが
洩れ出すのを防止するため、石英板などを窓材と
して使用しなければならず、高価なものとなつて
いた。

この考案はこの点を改善したXeランプ光源を
提案する。

（問題点を解決するための手段） この考案のXeランプ光源は、Xeランプ、集光
鏡及び集光鏡の焦点位置までの光路が一体構造の
ハウジング内に配設される。そして、集光鏡の焦
点位置に対応するハウジング部に光取出し用孔が
穿設されている。また、この光取出し用孔は集光
鏡の焦点位置に配置したスリツト板で遮閉され
る。

（作用） 光源が一体構造のハウジングで密閉されるとと
もに、光は光取出し用孔より外部に取出される
が、その光取出し用孔は集光鏡の焦点位置に穿設
されるので必要最小限の大きさとすることがで
き、とくに窓材を設ける必要もない。

（実施例） 以下、第１図に例示するところに従つてこの考
案のXeランプ光源を説明する。

１ａ，１ｂは、一体構造の光源ハウジングで、
Xeランプ２及び取付け台３に弾性体４を介して
弾性的に支持された集光鏡５がその内部に配設さ
れている。また、Xeランプ２から発せられた光
を集光する集光鏡５の焦点位置０までの光路Lp
もハウジング１ｂ内に形成されている。ハウジン
グ１ｂには、光取出し用孔６が穿設されている
が、その大きさは集光鏡５の焦点位置０に対応し
た部位に穿けられているので、必要最小限に止ど
めることができ、この孔６よりのオゾンの洩れは
殆ど無視できる。さらに、集光鏡５の焦点位置０
にスリツト７を配置して光取出し用孔６を遮閉す
るようにすれば有効である。

なお、図中、８は上下調整ネジ、９はゴム栓で
ある。

このようは光源は、次のようにして組立てられ
る。

光源を分光光度計などの所定の位置に取付け、
ゴム栓９を取外してその穴よりスリツト面を見な
がら、集光鏡取付け台３を光軸上に前後させたり
上下調整ネジ８及びそれと直角方向にある左右調
整ネジ（図示せず）を操作することにより、ピン
トと集光鏡のあふり調整を行い、スリツト面にピ
ント像を結ばせる。しかる後、光源ハウジング１
ａと取付け台３との〓間をシリコンゴムなどで埋
めることにより密閉することができる。

（考案の効果） この考案の利点とするところは、次の通りであ
る。すなわち、石英板などを窓材として使用する
ことなく、オゾンが洩れ出るのを殆ど無視できる
程度に止どめることができ、光源のコストダウン
をはかることができる。また、光取出し用孔をス
リツトにより遮閉する場合には、オゾンの外部へ
の洩れをよりなくすることができ有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の光源の一例を示す断面図、
第２図は従来の光源の一例を示す断面図である。 １ａ，２ｂ……ハウジング、２……Xeランプ、
５……集光鏡、６……光取出し用孔、７……スリ
ツト、０……集光鏡の焦点位置、Lp……光路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ キセノンランプから発せられる光を集光鏡で
   集光して取出すようにした光源において、キセ
   ノンランプ及び集光鏡並びに集光鏡の焦点位置
   までの光路を一体構造のハウジング内に配設形
   成するとともに集光鏡の焦点位置に対応するハ
   ウジング部に光取出し用孔を穿設したことを特
   徴とする光分析用キセノンランプ光源。 ２ 集光鏡の焦点位置にスリツトを配置し、該ス
   リツト板で光取出し用孔を遮閉した実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の光分析用キセノンラ
   ンプ光源。