JPH0494730A - 造粒機 - Google Patents

造粒機

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JPH0494730A
JPH0494730A JP21136890A JP21136890A JPH0494730A JP H0494730 A JPH0494730 A JP H0494730A JP 21136890 A JP21136890 A JP 21136890A JP 21136890 A JP21136890 A JP 21136890A JP H0494730 A JPH0494730 A JP H0494730A
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rotor
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守屋 信治
Koichi Kimura
公一 木村
Shintaro Tokunaga
徳永 真太郎
Takanori Onishi
大西 隆則
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種粉粒体原料の乾式混合、粉粒体原料への
液体の分散およびコーティング、さらに混練なども行な
うことができる造粒機に関し、例えば、医薬品の混合/
造粒、農薬分野における粒剤、水和剤の造粒、食品の顆
粒化、化粧品における体質顔料と着色顔料の混合、オイ
ルの分散、さらにニューセラミンクおよび粉末冶金分野
におけるプレス成形用の造粒等に用いられる。
〔従来の技術〕
従来の造粒機としては、第21図および第22図に示す
如く、水平に置かれた円筒状容器a内に、該容器aと同
心でその内壁と近接する撹拌部材Cを備えた箱形の低速
ロータbが設けられるとともに、外周に複数個の衝撃部
材eを備えた1個の高速ロータdを低速ロータbの内側
に円筒状容器aと同心または偏心して配設したものが提
案されている(例えば、特公昭60−55175号公報
参照)。
この造粒機においては、原料投入口fから投入された2
種類以上の粉体原料は、低速ロータbと高速ロータdと
によって分散・混合され、エアを含んで見掛は容積が増
大した段階で、一定流量の水またはバインダーを加液手
段gから円筒状容器a内に供給して造粒を行ない、バッ
チ毎の造粒品は、円筒状容器aの排出口りから取り出さ
れていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
医薬、農薬、化粧品等の分野においては、精密混合およ
び造粒操作はバッチ単位で行なわれることが多く、生産
規模としては、造粒機の有効容量が数100リンターか
ら1000リツター程度のものが用いられる。従来、こ
の有効容量の混合造粒機を小型の試験機からスケールア
ップによって作る場合に、小型の試験機の場合に比べて
混合時間の増大、造粒品の歩留り低下が発生し、性能が
著しく低下するという問題があった。
この原因としては、従来の構成では、スケールアップさ
れた円筒状容器aが処理すべきバッチ量は、容器aの代
表的なサイズの3乗に比例して増大するのに対し、衝撃
部材eによって容器a内の原料に有効なエネルギーを与
える高速ロータdの表面積は、代表的なサイズの2乗に
しか比例しないため、処理される原料と高速ロータdの
衝撃部材eとの接触確率が低下することが考えられる。
さりとて、この接触確率の低下を防ぐために、高速ロー
タdの代表的なサイズのスケールアップの割合を円筒状
容器aの代表的なサイズのスケールアップの割合以上に
大きくすると、高速ロータdの回転に要する動力が著し
く大きくなるとともに、円筒状容器aの内容積から高速
ロータdの容積を差引いた容器aの有効容積が減少し、
処理能力が低下する別の問題が発生する。
また、低速ロータbの内側に1個の高速ロータdを設け
てスケールアップした場合、円筒状容器aの内壁と高速
ロータdから突出させた衝撃部材eの先端との寸法が大
きくなるため、低速ロータbの撹拌部材Cによって原料
が持ち上げられる側で粒状化された原料の転動作用によ
り、第23図の矢印Aで示す如く、高速ロータdの衝撃
部材eと接触せずに循環する部分ができたり、低速ロー
タbの撹拌部材Cによって持ち上げられた原料が高速ロ
ーフdを越して、第23図の矢印Bで示す如く、高速ロ
ーフdの衝撃部材eと接触せずに循環する部分がてきる
といった問題があり、スケールアップされた造粒機の性
能を低下させていた。
この発明はこれらの事情に鑑みてなされたもので、装置
をスケールアンプした場合にも、混合に要する時間や造
粒品の歩留りが、小型試験機の性能に比べてそれほど低
下せず、その上、容器の有効容積も減少しない造粒機を
提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明では、原料投入口
と排出口とを備えた筒状の容器は、水平方向または斜め
横向きに配設され、容器の内周面に近接する撹拌部材を
備えた低速ロータは、容器の一方の端面中央部を通して
設けられ、外周面に多数の衝撃部材を備えた2個の高速
ロータは、低速ロータの撹拌部材の内側に位置するよう
に、容器の他方の端面側を通して設けられ、水またはバ
インダーを供給する加液手段は、高速ロータが取り付け
られる側の容器の端面側、または低速ロータの軸中心部
を貫通して設けられて、造粒機が構成されている。
上記高速ロータの個数は3個以上の複数としてもよい。
また、加液手段は、高速ロータが取り付けられる容器端
面側から容器内に突出させた状態で取り付けることが好
ましい。
また、加液手段からの液体を容器内に分散よく短時間で
供給するには、加液手段は複数個の2流体スプレーによ
って構成するのがよい。
また、処理する粉粒体原料の特性に合わせて原料への衝
撃力を調節するため、高速ロータの衝撃部材はピン、ま
たは高速ロータの軸方向に真直ぐなブレードや軸方向に
対して傾斜しているブレード、またはこれらの組み合わ
せからなる構成とすることができる。
また、低速ロータに取り付けられる撹拌部材のブレード
は、高速ロータ駆動側の先端が連結されたり、連結され
なかったりする他、低速ロータの軸方向に真直ぐであっ
たり、ひねられた構成とすることができる。
そして、容器の内壁面に付着する原料を除去するために
、低速ロータの撹拌部材に内壁面に近接するスクレイパ
ーを取り付けるとよい。
〔作 用〕 粉粒体原料を容器内に投入し、低速ロータと2個の高速
ロータとをそれぞれ同方向もしくは異方向に回転させる
と、粉粒体原料は各高速ロータの衝撃部材の強力な混合
作用により分散・混合され、そのときに含むエアにより
見掛は容積は一般に増大する。
この状態で計量された一定流量の水またはバインダーを
加液手段から供給すると、供給初期には供給された液体
は、低速ロータと高速ロータの回転相互作用により、短
時間で粉粒体原料中に均一に分散される。注入される液
量が多くなるにしたがい、湿潤された粉粒体原料は、見
掛けの容積が一般に減少し、付着性が増加して低速ロー
タの回転方向に持ち上げられ、その後、第7図または第
8図に示すようにカスケード状に低速ロータの内側の高
速ロータに落下し、各高速ロータの衝撃部材に接触して
、圧縮/せん所作用を受ける。
そして、造粒の全プロセスにおいて、低速ロータによっ
て持ち上げられる側の第1の高速ロータに接触した粉粒
体原料は、その高速ロータの接線方向に飛ばされて近接
する第2の高速ロータに再度接触するため、2段階目の
衝撃/分散作用を受ける。
さらに加液が進むと、粉粒体原料は液体架橋により微細
な造粒物となり、見掛は容積も一段と減少して粒状とな
り流動性がでてくる。
以上の結果、粉粒体全体は短時間で均一に造粒される。
高速ロータの数が3個以上になると、各高速ロータにお
いて受ける衝撃/分散の相乗作用により、粉粒体全体の
均一な造粒作用はさらに促進される。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を第1図から第9図までに示
す図面について説明する。
図において、1は水平または斜め横向きに配置された造
粒用の筒状の容器で、この容器1は上部に投入弁を備え
た原料投入口4が設けられるとともに、下部に排出蓋を
備えた排出口5が設けられている。容器1の一方の端面
2側に、低速ロータの駆動手段が取り伺けられ、他方の
端面3側に、複数個、例えば2個の高速ロータの駆動手
段が取り付けられている。
端面2側には、容器1の中心線と同軸に低速口−り6が
設けられ、端面3側には、容器1の中心線と偏心して低
速ロークロに取り付けられる撹拌部材7の内側に、2個
の高速ロータ9,9が設けられている。低速ロークロの
撹拌部材7としては、容器1の内壁面に近接するよう配
置された複数個、例えば、3個のL形部材が取り付けら
れており、低速ロータ6は、端面2から容器1の中心軸
線と一致する駆動軸8により、5〜50rpm程度の低
速で、例えば、第2図の矢印Pに示す如く、反時計方向
に回転されている。駆動軸8は、端面2側から突出する
円管状のグーシンク1フA内のベアリング10により回
転自在に保持され、容器1のベース11に据え付けられ
たモータ12と、モータ12に結合された減速機13と
により、動力伝達手段14を介して設定された低速回転
数で回転されろ。低速ロータ6に取り付けられる撹拌部
材7は、L形部材のものに限定されず、その他の構成の
ものも用いることができる。
高速ロータ9.9は外周面に複数個のピン状の衝撃部材
15.15が突出されており、各高速ローフ9,9と衝
撃部材15.15は、低速ロークロの撹拌部材7の内側
に配設されて、端面3側から外方に突出する高速駆動軸
16.16により、例えば、低速ロークロと同方向に(
異なる方向でもよい)高速(100〜8000rpm)
で回転される。高速駆動軸16.16は、端面3側から
外方に突出する円筒状のグーシンク1フB、1フB内の
ベアリング18.18により回転自在に保持され、前記
ケーシング17B、17Bに取り付けられたモータ19
,19により設定された高速回転数で回転される。モー
タ19はベース11に据え付けて高速駆動軸16を回転
するようにしてもよい。
20は造粒用の水またはバインダーなどの液体を容器1
内に注入する加液手段で、所要個数の加液手段20は、
低速ロータ6の撹拌部材7と高速ローフ9の衝撃部材1
5の回転を妨げないように端面3側に設けられる。容器
1の上部には、原料投入口4と別に軸シールガスや加液
手段20からの液体霧化用ガスを排出する排気口21が
設けられており、この排気口21の上側には、バッグフ
ィルタ22が必要に応じて取り付けられる。
次に、装置内での造粒プロセスを第5図から第8図につ
いて説明する。
予め計量された複数の粉粒体原料を投入弁が開かれた原
料投入口4から容器1内に投入し、投入弁を閉じる(第
5図)。粉粒体原料の投入後、低速ロークロと2個の高
速ロータ9,9をその順に同じ方向に回転させ、所定時
間だけ乾粉混合を行なう。この粉体混合中、高速ロータ
9,9の衝撃部材15.15によって強力な撹拌作用を
受けた粉粒体原料は、分散・混合されるとともに、エア
を含むことにより、一般にその見掛は容積が増大して容
器1内の全体にひろがる(第6図)。
この状態になったところで、計量された一定量の水また
はバインダー液を、加液手段20の2流体スプレーによ
り霧化状態で容器1内に供給する。
供給された液体は、低速ロータ6の撹拌部材7と2個の
高速ローフ9,9の衝撃部材15.15の回転により生
ずる強い乱流/循環状態の粉粒体原料と混合され、均一
に分散される。供給される液体量が増加していくにつれ
て、湿潤された粉粒体原料は、一般に見掛は容積が減少
し、付着性が増すため、低速ロークロの撹拌部材7によ
り、容器1の内周壁面に沿って上方に持ち上げられ、第
7図または第8図に示すように、カスケード状の流れと
なって各高速ロータ9,9に供給される。第7図におい
て、右側の高速ロータ9に落下した粉粒体原料は、高速
ロータ9の衝撃部材15により、圧縮/せん断作用を受
けるだけでなく、近接して設けられた他の高速ロータ9
の方に飛ばされて、ここでも圧縮/せん断作用を受ける
(第7図)。
加液手段20からの液体量の供給が緒って運転が行なわ
れている状態では、高速ロータ9,9は、粉粒体原料に
与える強力な圧縮/せん断作用により、乾粉原料の2次
凝集を解砕する他、供給された液体との分散をよくし、
さらに、粉粒体原料に対して供給された液体による液体
架橋を促進させて、均一な粒径の造粒物を能率良く生成
する(第8図)。この場合、容器1内の粉粒体原料は、
2個の高速ロータ9,9によって全体が強い圧縮/せん
1枡作用を均一に受けるようになるため、高速ロータd
が1個の従来の装置内の移動を示した第23図の場合に
比べて、高速ロータdの衝撃部材eの作用を受けずに循
環する矢印A、  Bの流れをなくして、スケールアッ
プされたときにも、造粒機の各種性能が低下しないよう
にすることができる。
所定の造粒時間が経過すると、高速ロータ9、低速ロー
タ6の順に回転を停止し、排出蓋を開き、再度両口−ク
ロ、9を回転して排出口5から造粒品を排出する。
造粒機の運転において、一般に原料に対する供給液体の
比率を多くし、高速ロータ9の回転数を低くする程、造
粒品の粒度は大きくなり、また、造粒時間を長くし、高
速ロータ9の回転数を大きくすると、カサ密度は大きく
なる。それ故、これらの造粒条件の組み合わせを変える
ことにより、粒度やカサ密度等の造粒品特性をコントロ
ールすることができる。
第9図は、高速ロータが2個の本発明にがかる造粒機と
、高速ロータが1個の従来の造粒機について、造粒品の
粒度分布の比較を示したグラフである。グラフの横軸は
粒径(μm)を示し、縦軸はフルイ上の累積重量を示す
第9図において、■は高速ロータが1個の小型造粒機で
、■は■の小型造粒機を容積比で18倍にスケールアッ
プした高速ロータが1個の従来の大型造粒機、そして、
■は■の小型造粒機を■と同じ容積比でスケールアップ
した本発明にかかる大型造粒機で、有効容量は■の大型
造粒機と同じである。
造粒試験の原料としては、平均粒径が数μmのタルクが
用いられ、バインダーとしてはPVA (ポリビニール
アルコール)の水溶液が使用された。
このグラフによると、小型造粒機■をスケールアップし
た従来の大型造粒機■の場合には、粒度の分布曲線が■
より水平に近付いてシャープさが失われているのに対し
、同じ割合でスケールアップした本発明の大型造粒機■
の場合には、造粒された粒子径の全体にわたって小型造
粒機■の粒度分布とよい一致を示し、スケールアップし
た場合の大型造粒機の性能低下を防止できることを示し
ている。
前記実施例においては、高速ロータ9を2個設ける場合
について説明したが、高速ロータ9は、例えば、第10
図に示すような配置で3個設けたり、または第11図に
示すような配置で4個設けてもよい。高速ロータ9の個
数は4個までに限定されるものではな(、回転方向もそ
れぞれ異なる方向に回転することができる。
前記実施例では、加液手段20は、高速ロータ9の駆動
側の端面3に取り付けられて高速ロータ9の上方から斜
め下向きに噴霧する場合を示したが、加液手段20は、
低速ロータ6と高速ローフ9とに接触しない他の位置に
取り付けてもよい。
また、容器1の容積が大きくなって、加液手段20から
供給される液体の到達距離が不十分になる場合には、第
20図の実線で示すように、低速ロータ6の駆動軸3の
中心部に貫通穴21を設け、その中に加液手段20とし
てのスプレーノズルを固定し、低速ロータ6の容器内端
面から液体を供給する構成としたり、第20図の二点鎖
線で示すように、高速ロータ9が取り付けられる容器1
の端面3側に、容器1内に突出させた状態で加液手段2
0を取り付け、この加液手段20から2流体スプレー、
または滴下の状態で水またはバインダーを供給するよう
にしてもよい。
低速ロータ6に取り付けられる撹拌部材7は、容器1内
に供給された原料全体を円周方向に撹拌しながら持ち上
げ、高速ローフ9に供給しているが、この撹拌部材7に
対して軸方向にひねりを与えると、撹拌部材7の回転に
よって円周方向の撹拌だけでなく、軸方向の撹拌をも加
えて原料の混合、供給された液体の分散効果を向上する
ことができる。その上、容器1の内周壁に付着する湿潤
原料の除去を効果的に行ないたいときには、低速ロータ
6の撹拌部材7に容器の内周壁にきわめて近接ずろスク
レイパ−22を、第13図および第14図に示すように
径方向に調節可能に取り付ければよい。この場合、スク
レイパ−22は、低速ロータ6に取り付けられる複数個
の撹拌部材7の少なくともいずれか1つに取り付ける構
成としてもよい。
また、前記実施例において、低速ロータ6に一端を取り
付けられている複数個の撹拌部材7は、分割された基端
部をそれぞれボルト23等によって固定することが好ま
しいく第12図)。第15図は撹拌部材7についての他
の実施例を示すもので、L字形のブレードの先端(高速
ローフ9の駆動側)を、リング24によって連結し一体
型とした場合である。
さらに、高速ロータ9の外周面に取り付けられている多
数の衝撃部材15は、ピン状のものに限定されるもので
はなく、第16図に示すように、ピンとそれより高さの
低い直線状のブレードを組み合わせたもの、第17図お
よび第18図に示すように、高速ロータ9の長さに比べ
て長さの短いブレードを直線状に配置したり、螺旋状に
配置した場合、および第19図に示すように、ブレード
にひねりを与えた構成としてもよい。なお、第17図か
ら第19図に示す衝撃部材15のブレードに、ピン状の
衝撃部材を付は加えてもよいことは勿論である。
〔発明の効果〕
この発明は、上述の通り構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
(1)請求項1の造粒機においては、低速ロータの撹拌
部材により容器内の上方に持ち上げられた粉粒体原料は
、撹拌部材の内側に設けられた2個の高速ロータに供給
され、それぞれの高速ロータの外周面に取り付けられた
多数の衝撃部材により、強力な圧縮/せん断作用を受け
る。しかも、一方の高速ロータによって強力な圧縮/せ
ん断作用を受けた粉粒体原料は、第1の高速ロータから
第2の高速ロータの方に飛ばされて、第2の高速ロータ
においても、再度強力な圧縮/せん断作用を受ける。
このため、造粒機を小型機から大型機にスケールアップ
する場合、高速ロータが1個の従来の装置で問題となっ
ていた混合時間の増大、粒度分布におけるンヤープさの
欠如を改善して、小型機におけるすぐれた造粒性能をほ
とんど低下させずに、混合・分散が短時間で均一に行な
われ、シャープな粒度分布を持ったすぐれた大型造粒機
を提供することができる。
その上、加液手段は、高速ロータが取り付けられている
側の容器の端面側、または低速ロータの軸中心部を貫通
して設けられているので、加液手段からの液体の供給は
、撹拌部材を備えた低速ロータや衝撃部材を備えた高速
ロータに妨げられることなく、行なうことができる。
(2)請求項2の造粒機においては、撹拌部材の内側に
設けられる高速ロータは3個以上の複数であるので、各
高速ロータにおいて受ける強力な圧縮/せん断作用の相
乗効果により、スケールアップされた大型造粒機の造粒
性能をさらに向上することができる。
(3)請求項3の造粒機においては、水またはバインダ
ーを供給する加液手段は、容器の端面側から内部に突出
して設けられているので、水またはバインダーを容器内
の粉粒体原料に均一に供給しやすくなる。
(4)請求項4の造粒機においては、加液手段として2
流体スプレーが複数個設けられているから、供給される
液体と粉粒体原料との分散を向上するとともに、液体の
供給時間を短縮することができる。
(5)  請求項5の造粒機においては、高速ロータの
衝撃部材はピン、または軸方向に真直ぐなブレードや軸
方向に対して傾斜しているブレード、またはこれらの組
み合わせであるから、処理すべき粉粒体原料の特性に合
わして高速ロータから粉粒体原料に与える圧縮/せん新
作用の大きさと、容器内での粉粒体原料の流れを調節す
ることができる。
(6)請求項6. 7. 8の造粒機においては、低速
ロータの撹拌部材はブレードで、該ブレードは、高速ロ
ータを保持する端面側が連結されていなかったり、リン
グにより連結されている他、低速ロータの軸方向に真直
ぐ、またはひねられているので、撹拌部材の強度や容器
内での粉粒体に軸方向の流れを加えることができる。
(7)請求項9の造粒機においては、低速ロータの撹拌
部材にスクレイパーが取り付けられているので、容器の
内壁面に付着する湿潤原料を効果的に除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の縦断正面図、第2図は低
速ロータと高速ロータの配置状態を示す断面図、第3図
は装置全体の正面図、第4図は第3図の左側面図、第5
図ないし第8図は装置内の造粒プロセスを模式的に示し
た断面図、第9図は本発明装置のスケールアップ効果を
示す粒度分布曲線、第10図および第11図は高速ロー
タの数が異なる他の実施例の断面図、第12図は撹拌部
材の他の実施例の平面図、第13図は撹拌部材のさらに
異なる他の実施例を示す斜視図、第14図は第13図の
要部拡大図、第15図は撹拌部材のさらに異なる他の実
施例の斜視図、第16図ないし第19図は高速ロータに
取り付けられる衝撃部材のそれぞれ異なる他の実施例の
斜視図、第20図は加液手段の構成が異なる他の実施例
の縦断面図、第21図および第22図はそれぞれ異なる
従来例の断面側面図、第23図は第21図の構成の装置
を運転したときの粉粒体原料の流れを模式的に示した断
面図である。 1・・・筒状の容器 4・・・原料投入口 6・・・低速ロータ 訃・・低速ロータの駆動軸 9・・・高速ロータ   15・・・衝撃部材20・・
・加液手段    22・・・スクレイパー2.3・・
・容器の端面 5・・・排出口 ア・・・撹拌部材 出願人  不二パウダル株式会社

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)原料投入口と排出口とを備えた筒状の容器は、水
    平方向または斜め横向きに配設され、容器の内周面に近
    接する撹拌部材を備えた低速ロータは、容器の一方の端
    面中央部を通して設けられ、 外周面に多数の衝撃部材を備えた2個の高速ロータは、
    低速ロータの撹拌部材の内側に位置するように、容器の
    他方の端面側を通して設けられ、水またはバインダーを
    供給する加液手段は、高速ロータが取り付けられる側の
    容器の端面側、または低速ロータの軸中心部を貫通して
    設けられていることを特徴とする 造粒機。
  2. (2)原料投入口と排出口とを備えた筒状の容器は、水
    平方向または斜め横向きに配設され、容器の内周面に近
    接する撹拌部材を備えた低速ロータは、容器の一方の端
    面中央部を通して設けられ、 外周面に多数の衝撃部材を備えた3個以上の高速ロータ
    は、低速ロータの撹拌部材の内側に位置するように、容
    器の他方の端面側を通して設けられ、 水またはバインダーを供給する加液手段は、高速ロータ
    が取り付けられる側の容器の端面側、または低速ロータ
    の軸中心部を貫通して設けられていることを特徴とする 造粒機。
  3. (3)原料投入口と排出口とを備えた筒状の容器は、水
    平方向または斜め横向きに配設され、容器の内周面に近
    接する撹拌部材を備えた低速ロータは、容器の一方の端
    面中央部を通して設けられ、 外周面に多数の衝撃部材を備えた複数個の高速ロータは
    、低速ロータの撹拌部材の内側に位置するように、容器
    の他方の端面側を通して設けられ、水またはバインダー
    を供給する加液手段は、高速ロータが取り付けられる側
    の容器の端面側から内部に突出して設けられていること
    を特徴とする造粒機。
  4. (4)加液手段は、2流体スプレーが複数個設けられて
    いる特許請求の範囲第1項から第3項までのいずれか1
    つに記載の造粒機。
  5. (5)衝撃部材はピン、または高速ロータの軸方向に真
    直ぐなブレードや軸方向に対して傾斜しているブレード
    、またはこれらの組み合わせからなる特許請求の範囲第
    1項から第4項までのいずれか1つに記載の造粒機。
  6. (6)撹拌部材は複数個のブレードで、高速ロータを保
    持する容器の端面側が連結されていない特許請求の範囲
    第1項から第5項までのいずれか1つに記載の造粒機。
  7. (7)撹拌部材は複数個のブレードで、高速ロータを保
    持する容器の端面側がリングにより連結されている特許
    請求の範囲第1項から第5項までのいずれか1つに記載
    の造粒機。
  8. (8)撹拌部材のブレードは低速ロータの軸方向に真直
    ぐ、またはひねられている特許請求の範囲第6項または
    第7項記載の造粒機。
  9. (9)低速ロータは、容器の内周壁にきわめて近接する
    スクレイパーを撹拌部材の少なくとも1つに取り付けら
    れている特許請求の範囲第1項から第8項までのいずれ
    か1つに記載の造粒機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005185903A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Naris Cosmetics Co Ltd 粉体用オイル噴霧設備

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