JPH0493762A - アコースティック・エミッションセンサー - Google Patents

アコースティック・エミッションセンサー

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JPH0493762A
JPH0493762A JP21262290A JP21262290A JPH0493762A JP H0493762 A JPH0493762 A JP H0493762A JP 21262290 A JP21262290 A JP 21262290A JP 21262290 A JP21262290 A JP 21262290A JP H0493762 A JPH0493762 A JP H0493762A
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Keishin Ohara
佳信 尾原
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アコースティック・エミッション(Acou
stic Emission )を検出するアコーステ
ィック・エミッションセンサーに関するものである。
〔従来の技術〕
固体が破壊または塑性変形するとき、それまで内部歪み
として蓄えられていたエネルギーを弾性波(音波及び超
音波)として放出するが、この現象をアコースティック
・エミッション(以下、AEと略す)と呼んでおり、上
記弾性波をAE波と呼んでいる。そして、このAE波を
材料に荷重をかけながら観測することにより、その材料
における傷の発生または破壊の発生の前兆を補足する方
法、いわゆるAE法は、「鉄鋼便覧」第3版、第■v巻
第468頁に記載されているように、材料の疲労試験や
材料研究に応用されている。
AE波の検出を行うAEセンサーには、超音波受信素子
としての圧電素子が通常使用されているが、特開昭51
−20890号公報に開示されているように、圧電素子
と被検体との接触部を電気的絶縁材料で構成し、かっ、
圧電素子を2段重ねにすることにより、電気的ノイズに
強く、しかも各圧電素子で検出されるAE倍信号間に位
相差を生じに<<シた平衡型AEセンサーが提案されて
いる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、超音波が物体中を伝播するとき、縦波の方が
横波よりも速く伝播する。このため、AE波中の縦波だ
けを検出すれば、AE発生源におけるAE発生強度の変
化を忠実に検出できるが、上記従来の構成では、縦波だ
けでなく横波も検出されてしまうという問題点を有する
そこで、AE波中の縦波(縦振動モード)だけを検出で
きるように、角柱状のセラミックス圧電体を高さ方向に
分極して、合成樹脂マトリックス中に配列した合成樹脂
−セラミックス複合圧電素子をAEセンサーに用いるこ
とが考えられる。
ところが、上記者えうる構成では、セラミックス圧電素
子が縦振動と横振動の結合振動モードを有するために、
横振動の影響を受け、AE波を受波する角度(入射角)
により、この影響が重なり、定量的に縦振動のみを検出
することが困難であるという問題点を有している。
また、逆に、セラミックス圧電素子の縦振動モードと横
振動モードとの結合により縦振動が横振動を誘起して、
縦振動自体が減衰しやすく、このために検出感度の低下
を招来するという問題点も有している。
〔課題を解決するための手段〕
請求項第1項の発明に係るアコースティック・エミッシ
ョンセンサーは、上記の課題を解決するために、軸方向
に分極されている複数の円柱状のセラミックス圧電体を
その軸方向が互いにほぼ平行で、かつ、同心円状になる
ように合成樹脂マトリックス中に配列した合成樹脂−セ
ラミックス複合圧電素子が備えられていることを特徴と
している。
請求項第2項の発明に係るアコースティック・エミッシ
ョンセンサーは、上記の課題を解決するために、軸方向
に分極されている複数の円柱状のセラミックス圧電体を
その軸方向が互いにほぼ平行で、かつ、最密充填配置に
なるように合成樹脂マトリックス中に配列した合成樹脂
−セラミックス複合圧電素子が備えられていることを特
徴としている。
〔作 用〕
請求項第1項の構成によれば、軸方向に分極されている
複数の円柱状のセラミックス圧電体をその軸方向が互い
にほぼ平行で、かつ、同心円状になるように合成樹脂マ
トリックス中に配列した合成樹脂−セラミックス複合圧
電素子を備えたので、横振動モードはダンピングされ、
軸方向に伝播して来るAE波中、縦振動モードに対して
のみ、合成樹脂−セラミックス複合圧電素子は両端面に
電位差を生しる。このため、縦振動モードだけが検出さ
れる。また、円柱状のセラミックス圧電体では、径方向
に異方性がないため、AE波により誘起された軸方向の
振動は、合成樹脂ダンパーにより散逸させられる。この
ため、横振動モードが電圧として生じない。しかも、セ
ラミックス圧電体を同心円状に配列したので、セラミッ
クス圧電体間の異方性もほとんどなくなる。このため、
縦振動が横振動を誘起することによる縦振動モード自体
の減衰が起こりにくくなり、検出感度が向上する。
請求項第2項の構成によれば、軸方向に分極されている
複数の円柱状のセラミックス圧電体をその軸方向が互い
にほぼ平行で、かつ、最密充填配置になるように合成樹
脂マトリックス中に配列した合成樹脂−セラミックス複
合圧電素子を備えたので、横振動モードはダンピングさ
れ、軸方向に伝播して来るAE波中、縦振動モードに対
してのみ、合成樹脂−セラミックス複合圧電素子は両端
面に電位差を生じる。このため、縦振動モードだけが検
出される。また、円柱状のセラミックス圧電体では、径
方向に異方性がないため、AE波により誘起された軸方
向の振動は、合成樹脂ダンパーにより散逸させられる。
このため、横振動モードが電圧として生じない。しかも
、セラミックス圧電体を最密充填配置になるように配列
したので、セラミックス圧電体間の異方性が少なくなる
このため、縦振動が横振動を誘起することによる縦振動
モード自体の減衰が起こりにくくなり、検出感度が向上
する。
〔実施例1〕 本発明の一実施例を第1図乃至第5図に基づいて説明す
れば、以下のとおりである。
本実! 例のアコースティック・エミッションセンサー
(以下、AEセンサーと略す)は、第1図に示すように
、被検体からのAE波を受ける受波板3、受波板3上に
設けられてAE波を電気信号に変換する合成樹脂−セラ
ミックス複合圧電素子7、金属リング8から主に構成さ
れている。
合成樹脂−セラミックス複合圧電素子7は、第1図の縦
断面図及び第2図の横断面図に示すように、円柱状のセ
ラミックス圧電体1・1・・・をその高さ方向がほぼ平
行で、かつ、同心円状になるように合成樹脂マトリック
ス2中に配列させて、その両端面に電極4・5を設けた
構成になっており、下端の電極5は合成樹脂マ) IJ
フックスの側面を半分程覆うようになっている。また、
各円柱状のセラミックス圧電体lでは、圧電体結晶粒子
の結晶軸を高さ方向(第1図の上下方向)に配向させて
、その方向に分極させた構成になっている。
上記合成樹脂−セラミックス複合圧電素子7の下端の電
極5には、受波板3が接着剤により固定されている。ま
た、金属リング8が、電極5の側面部と電気的に接続す
るように密着して嵌められている。そして、AE倍信号
取り出すための一対のり−ドwA6・6は、第4図に示
すように、上記金属リング8と電極4に半田付けされて
いる。
上記の構成において、受波板3を被検体の表面に密着さ
せると、被検体の内部で発生したAE波は被検体中を伝
播して表面に到達し、受波板3と電極5を介して、合成
樹脂−セラミックス複合圧電素子7に伝達され、円柱状
のセラミックス圧電体1をその高さ方向に伸縮する。そ
して、この伸縮により円柱状のセラミックス圧電体1の
両端に電位差を生じ、これがAE倍信号してリード線6
・6から取り出される。
本発明のAEセンサーでは、円柱状のセラミックス圧電
体1は高さ方向に結晶軸が配向し、その方向に分極して
いる構成であるので、高さ方向に伸縮された時だけ、そ
の両端に正負の電荷を生しるが、それ以外の方向、例え
ば高さ方向に直交する方向に伸縮されても、その両端に
電荷を生じない。すなわち、被検体の内部から表面に到
達するAE波中、縦振動成分だけが検出されることにな
る。
これにより、時間的空間的に異なるAEに起因した縦波
と横波とが、伝播速度が異なるために、同時にAEセン
サーに到達したとしても、縦波だけが検出されて、被検
体の内部で発生したAEの強度及びその変化を忠実に検
知できる。
ところで、AE波により合成樹脂−セラミックス複合圧
電素子7の電極4・5間に生じる電位差は、円柱状のセ
ラミックス圧電体1の材質及び形状により決まる固有の
ものである。したがって、予備実験において、強度が分
かっている超音波を受信して、そのときに、電極4・5
間に生じる電位差の関係を求めておけば、この関係を用
いて、計測された電極4・5間の電位差からAE波の強
度を算出できることになる。
また、第2図のように、円柱状のセラミックス圧電体1
が合成樹脂マトリックス2中に同心円状に配列された構
成であるので、セラミックス圧電体1間においても異方
性がほとんどな(なる。このため、縦振動が横振動を誘
起して、縦振動モード自体が減衰してしまうことが起こ
りにくくなり、受信感度が向上する。
円柱状のセラミックス圧電体1の材料として、具体的に
は例えば、チタン酸バリウム焼結体、チタン酸鉛焼結体
、または、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)焼結体等を
使用することがAEの検出感度上好ましいが、圧電特性
を有し、高さ方向に分極さえしておれば、いかなるもの
でも使用できる。また、その形状としては、円柱状であ
って、その高さと底面の1辺の長さとの比が、2以上で
あることがAEの検出感度上好ましく、この比が、2〜
6の範囲であるとさらに好ましい。また、セラミックス
圧電体1の弾性率は、6000kgf/ m m ”以
上であることがAEの検出感度上好ましい。
合成樹脂マトリックス2に使用される合成樹脂は、円柱
状のセラミックス圧電体1と結合して、一体化し得るも
のであれば、いかなるものでもかまわない。具体的には
例えば、シリコンゴム、ウレタンゴム、ブタジェンゴム
、ニトリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロブ
レンゴム、フッ素ゴム、エチレン−アクリルゴム、ポリ
エステルエラストマー、エピクロルヒドリンゴム、アク
リルゴム、または、塩素化エチレンゴムがあるが、シリ
コンゴム、ウレタンゴム、または、ブタジェンゴムを使
用することが横振動のダンピング上、好ましい。また、
合成樹脂の弾性率は、1〜50kgf/mm”であり、
音響インピーダンスを整合させることが、ダンピング上
好ましい。
また、合成樹脂−セラミックス複合圧電素子7において
、柱状のセラミックス圧電体1・1・・・全体の容積と
合成樹脂マトリックス2の容積の比は8/92〜40/
60の範囲であることがAEの検出感度上好ましい。
以下、合成樹脂−セラミックス複合圧電素子7の具体例
として、ウレタンゴム−PZT(チタン酸ジルコン酸鉛
)複合圧電素子を挙げ、その製法とこれを用いたAEセ
ンサーの性能について説明する。
円柱状のセラミックス圧電体1の材料として、円柱形(
φ10mmX10mm)の分極済みPZT焼結体(本多
電子社製、型番H(、−50GS)を使用し、これを加
工して、φ0,7mmX5mmの円柱が合計32本、厚
さ5 m、mのPZT円板上に同心円状に配列して、直
立したPZT微細加工物を得た。なお、各同心円は内側
から順に4本11本、17本の円柱から構成されている
。以上の加工には、345C(構造用炭素fil)から
なる工具を備えた超音波加工装置(日本電子工業社製)
が使用された。
このようにして得られたPZT微細加工物をシリコン成
形型にはめ込み、この成形型に合成樹脂マトリックス2
の材料としての電気絶縁用ウレタンゴム(サンニレジン
社製、商品名5U−2153−9、硬度52、黒色)を
充填し、室温で1日放置した後、乾燥機にて60゛C1
5時間の硬化処理を行ってウレタンゴムを硬化させて、
成形型から取り出すことにより、PZTH板上にウレタ
ンゴム−PZTが形成されたウレタンゴム−PZT複合
物を調製した。
次に、上記ウレタンゴム−PZT複合物のPZT円板部
をダイヤモンドブレード(マル) −社製クリスタルカ
ッター)で切り落として、ウレタンゴムのマトリックス
に、PZTからなるφ0.7mmX4mmの円柱32本
が、同心円状に配列したウレタンゴム−PZT複合圧電
体を調製し、さらに、両端面をサンドペーパーで研磨し
た。
そして、一方の端面部及び他方の端面に近接した側面部
には、銀ペースト(デグザ社製、商品名DEMETRO
N  6290−〇275)を塗布し、120°C13
0分の焼付処理を行うことにより、銀電極としての電極
4と、電極5の側面部とが形成された。また、残りの端
面部には、電極5の端面部としての金電極が、側面部の
銀電極と電気的に接続されているように、スパッター法
により形成された。そして、この金電極面には、受波板
3としての厚さ0.2mmのアルミナ薄板(三菱鉱業セ
メント社製、型番MAB−L201に10φ)が接着剤
により接着された。
それから、φ1010mmX3の銅製の金属リング8を
電極5の側面部と密着してはめ込み、電極4と金属リン
グ8にリード線6(第4図)が半田付けされて、ウレタ
ンゴム−PZT複合圧電素子を使用したAEセンサーが
得られた。
また、第3図に示すように、ウレタンゴムの合成樹脂マ
トリックス2に、PZTからなるφ0゜7mmX4mm
の円柱状のセラミックス圧電体1を62本、同心円状に
配列させたウレタンゴムPZTI合圧電素子を用いたA
Eセンサーも、上記と同一の方法により作製した。なお
、この場合、各同心円は内側から順に1本、6本、12
本、18本、25本の円柱から構成されている。
これらのAEセンサーの圧電特性を調べるために、圧電
定数を測定した。また、比較のために、ウレタンゴムの
合成樹脂マトリックス2に、PZTからなるφ0.7m
mX4mmの円柱状のセラミックス圧電体1を32本、
第5図に示すように、基盤の目状に配列させたウレタン
ゴム−PZT複合圧電素子を用いたAEセンサーも、上
記と同一の方法により作製し、これの圧電定数も測定し
た。測定には、インピーダンスメーター(横河ヒューレ
ント・パンカード社製、型番4194A)を用いて、共
振特性を計測し、これから圧電定数を求めた。
また、AEセンサーの応答性を確認するため、φ0.5
mmのペンシル替芯(硬度H)を圧電して擬似AE波を
発生させ、これを上記AEセンサーで受信して、その立
ち上がり時間及び検出感度を測定した。また、比較のた
めに、上記比較用AEセンサーにおける擬似AE波の立
ち上がり時間も測定した。この測定には、伝達媒体とし
て400 mm、X 400 mmX 60 mm(F
)フルミニラム板を用い、これを介して、擬似AE波を
AEセンサーで検出した。また、AE倍信号検出・記録
には、デジタルストレージオシロスコープ(ヒユーレッ
ト・パンカード社製、型番HP−54201D/ブー5
4201Dit/200MHz)を使用第1表 し、AEセンサーとの接続には、長さ1mの同軸ケーブ
ル(5D2V相当)を使用した。
その結果、第1表に示すように、円柱状のPzT焼結体
からなるセラミックス圧電体1を同心円状に配列したウ
レタンゴム−PZT複合圧電素子を使用したAEセンサ
ーでは、基盤の目状に配列したセラミックス圧電体1を
使用したものと比較して、圧電定数g3xの低下が見ら
れるものの、検出感度が2倍以上に向上し、立ち上がり
時間も少し短くなっている。
検出感度の向上については、上述したように、セラミッ
クス圧電体1を同心円状に配列したことによるものであ
り、セラミックス圧電体1間の異方性がほとんどなくな
るためと考えられる。
なお、本実施例の2つのAEセンサーにおいて、セラミ
ックス圧電体1の本数を32本から62本に増やしても
検出感度はほとんど変わっていないが、このことからも
、検出感度の向上は、セラミックス圧電体1の本数増加
に依るものではなく、同心円状の配置に依るものである
ことが理解される。
〔実施例2〕 本発明の他の実施例を第6図及び第7図に基づいて説明
すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前
記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有する部
材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
本実施例のAEセンサーは、合成樹脂−セラミンクス複
合圧電素子7を除いて、前記実施例と同一である。
合成樹脂−セラミ、クス複合圧電素子7は、第6図の横
断面図に示すように、円柱状のセラミックス圧電体1・
1・・・をその高さ方向がほぼ平行で、かつ、最密充填
配置になるように合成樹脂マトリックス2中に配列させ
た構成になっており、各円柱状のセラミックス圧電体1
では、圧電体結晶粒子の結晶軸を高さ方向(第1図の上
下方向)に配向させて、その方向に分極させた構成にな
っている。
上記の構成において、セラミックス圧電体1を最密充填
配置になるように配列させたので、最外周を除いて1つ
のセラミックス圧電体lの周りには、6つの最近接セラ
ミックス圧電体1・・・が存在することになり、これら
は正六角形を形成する。
このため、1つのセラミ・ンクス圧電体1の軸(高さ方
向)の周りに60度づつ回転すれば、径方向に同じ性質
が現れ、基盤の目状に配置した場合よりも径方向の異方
性が増大している。
以下、上記合成樹脂−セラミックス複合圧電素子7の具
体例として、前記実施例と同様にウレタンゴム−PZT
(チタン酸ジルコン酸鉛)複合圧電素子を挙げ、これを
用いたAEセンサーの性能について説明する。
本実施例においても、2種類のAEセンサーを作製した
。一方は、ウレタンゴムのマトリックスに、PZTから
なるφ0.9mmX4mmの円柱35本が、最密充填配
置になるように配列したウレタンゴム−PZT複合圧電
素子を用いており(第6図)、もう一方は、ウレタンゴ
ムのマトリックスに、PZTからなるφ0.7mmX4
mmの円柱61本が、最密充填配置になるように配列し
たウレタンゴム−PZT複合圧電素子を用いている(第
7図)。
第2表 製造方法については、前記実施例と同一である。また、
測定機器についても、前記実施例と同一である。ただし
、今回は機械的品質係数Qイも測定した。また、比較用
のAEセンサーも前記実施例と同一である。
測定の結果、第2表に示すように、円柱状のセラミック
ス圧電体1を最密充填配置に配列したウレタンゴム−P
ZT複合圧電素子を使用したAEセンサーでは、基盤の
目状に配列したセラミ、クス圧電体1を使用したものと
比較して、圧電定数gsz、機械的品質係数QM、立ち
上がり時間はあまり変わらないが、検出感度だけは明ら
かに増大している。これは、基盤の目状の配置に比較し
てセラミ・ノクス圧電体間の異方性が少なくなるため、
縦振動が横振動を誘起することにより縦振動モード自体
が減衰してしまうことが起こりにくくなり、検出感度が
向上するものと考えられる。
なお、本実施例の2つのAEセンサーにおいて、セラミ
ックス圧電体1の本数を35本から61本に増やすと、
検出感度が増大しているが、これは前記実施例と同様、
本数増加に依るものではなく、むしろ、最密充填配置↓
こ依るものと考えられる。
すなわち、セラミ、クス圧電体Iの本数が増えるほど、
すべてのセラミックス圧電体1故に対する最外周のセラ
ミックス圧電体1・・・の割合が減少するため、セラミ
ックス圧電体間の異方性がより小さくなり、検出感度が
向上する。
なお、以上の実施例のAEセンサーは、AE波の検出だ
けでなく、気体・液体・固体中を伝播するすべての弾性
波の検出に利用できる。また、逆に、外部から交流電圧
を印加することにより、弾性波を発生させることもでき
る。
〔発明の効果〕
請求項第1項の発明に係るアコースティック・エミッシ
ョンセンサーは、以上のように、軸方向に分極されてい
る複数の円柱状のセラミックス圧電体をその軸方向が互
いにほぼ平行で、がっ、同心円状になるように合成樹脂
マトリックス中に配列した合成樹脂−セラミ・ンクス複
合圧電素子が備えられているので、横振動モードはダン
ピングされ、軸方向に伝播して来るAE波中、縦振動モ
ードに対してのみ、合成樹脂−セラミックス複合圧電素
子は両端面に電位差を生じる。このため、縦振動モード
だけが検出される。また、円柱状のセラミックス圧電体
では、径方向に異方性がないため、AE波により誘起さ
れた軸方向の振動は、合成樹脂ダンパーにより散逸させ
られる。このため、横振動モードが電圧として生じない
。しかも、セラミックス圧電体を同心円状に配列したの
で、セラミックス圧電体間の異方性もほとんどなくなる
。このため、縦振動が横振動を誘起することによる縦振
動モード自体の減衰が起こりにくくなり、検出感度が向
上するという効果を奏する。
請求項第2項の発明に係るアコースティック・エミッシ
ョンセンサーは、以上のように、軸方向に分極されてい
る複数の円柱状のセラミックス圧電体をその軸方向が互
いにほぼ平行で、かつ、最密充填配置になるように合成
樹脂マトリックス中に配列した合成樹脂−セラミックス
複合圧電素子が備えられているので、横振動モードはダ
ンピングされ、軸方向に伝播して来るAE波中、縦振動
モードに対してのみ、合成樹脂−セラミックス複合圧電
素子は両端面に電位差を生しる。このため、縦振動モー
ドだけが検出される。また、円柱状のセラミックス圧電
体では、径方向に異方性がないため、AE波により誘起
された軸方向の振動は、合成樹脂ダンパーにより散逸さ
せられる。このため、横振動モードが電圧として生しな
い。しかも、セラミックス圧電体を最密充填配置になる
ように配列したので、基盤の目状の配置に比較して、セ
ラミックス圧電体間の異方性が少なくなる。
このため、縦振動が横振動を誘起することによる縦振動
モード自体の減衰が起こりにくくなり、検出感度が向上
するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の一実施例を示すものである
。 第1図は、アコ−ステインク・エミッションセンサーの
継断面図である。 第2図及び第3図は、セラミックス圧電体を同心円状に
配列した合成樹脂−セラミックス複合圧電素子の横断面
図である。 第4図は、アコースティック・エミッションセンサーの
正面図である。 第5図は、セラミックス圧電体を基盤の目状に配列した
合成樹脂−セラミックス複合圧電素子の横断面図である
。 第6図及び第7図は本発明の他の実施例を示すものであ
り、セラミックス圧電体を最密充填配置になるように配
列した合成樹脂−セラミックス複合圧電素子の横断面図
である。 1はセラミックス圧電体、2は合成樹脂マトリックス、
3は受波板、4・5は電極、6はリード線、7は合成樹
脂−セラミックス複合圧電素子、8は金属リングである
。 第 1 囚 特許出願人   積木化成品工業 株式会社代理人 弁
理士    原    謙 第 図 第 国 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、軸方向に分極されている複数の円柱状のセラミック
    ス圧電体をその軸方向が互いにほぼ平行で、かつ、同心
    円状になるように合成樹脂マトリックス中に配列した合
    成樹脂−セラミックス複合圧電素子が備えられているこ
    とを特徴とするアコースティック・エミッションセンサ
    ー。 2、軸方向に分極されている複数の円柱状のセラミック
    ス圧電体をその軸方向が互いにほぼ平行で、かつ、最密
    充填配置になるように合成樹脂マトリックス中に配列し
    た合成樹脂−セラミックス複合圧電素子が備えられてい
    ることを特徴とするアコースティック・エミッションセ
    ンサー。
JP21262290A 1990-08-10 1990-08-10 アコースティック・エミッションセンサー Expired - Lifetime JPH0812181B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21262290A JPH0812181B2 (ja) 1990-08-10 1990-08-10 アコースティック・エミッションセンサー
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