JPH049213A - コイル材処理用のロールライン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に処理のための移送中にコイル材の蛇行を
容易に修正し得るようにしたコイル材処理用のロールラ
インに関する。

（従来の技術］ 周知のように、コイル状に巻取られたコイル材は、加工
、表面処理、検査等の為にロール列に掛け回されて巻出
されて移送され、そして移送中において所定の力Ｕ工、
表面処理、検査等が行われると共に、再び順次コイル状
に巻取られる。

ところで、このロール列に掛け回されたコイル材は処理
中に張力変動することがあるので、その全張力を修正す
るための修正機能を備えたダンサロールがこのロール列
の中に配設されている。

つまり、上記したようなダンサロールは、処理移送に基
づいて生しる張力変動に伴うコイル材の全張力を検出し
て、この検出信号を制？１１装置にフィードバックする
と共に、フィードバックされたこの検出信号を受信した
制御装置の指令に基づいて上下に移動され、これにより
コイル材の全張力を調整してその張力変動を修正するも
のである。

このようなロールライン中に介装されるコイル材の蛇行
調整装置としては、例えばコイル材の−・端側を基準と
して、ロールをその回転軸心方向に移動させて蛇行を修
正するＥＰＣ方式（エツジポイントコントローラ方式）
と呼ばれる調整装置と、ロールの長手方向の中心を中心
として左右が上下に移動または旋回されるＣＰＣ方式（
センタポジションコントローラ方式）と呼ばれる調整装
置とが知られている。

［発明が解決しようとする課題］ 上記したコイル材のそれぞれの蛇行修正装置はそれなり
に有用であるが、コイル材の蛇行修正能力やその経済性
上の観点からすれば、何れも以下に説明するような問題
点を持っている。

即ち、上記したように、コイル材の幅方向の張力の変化
を蛇行情報として検出し、この検出信号を制御装置にフ
ィードパンクすると共に、フィードバックされた検出信
号に基づく制御装置の指令によりそれぞれのロールを作
動させる方式であるため、作動遅れ、所謂タイムラグが
あって、蛇行に伴うコイル材の幅方向の急激な張力変化
に対する追従性が劣るという問題があった。

つまり、コイル材が幅方向で大きく張力変動した場合こ
れを速やかに修正しないと、この幅方向の張力変動に基
づいてコイル材が大きく蛇行して巻きずれを起こし、後
処理並びに品質上の問題が生しる他、ラインの低速運転
や稼働停止を余鍍なくされるので、生産能率の低下をも
もたらすこととなり必ずしも好ましくない。

また、ダンサロールやＥＰＣ，ＣＰＣでは広い設置スペ
ースを要すると共に、このダンサロールやＥＩ’Ｃ，Ｃ
ＰＣを作動させる作動装置やこれを制御する制御装置が
必要であって構造が複雑かつ高価なので、既存のロール
ラインに追加設置するに際しては大幅なラインの変更工
事を要する結果、既存のロールラインへの追加設置が困
難であるという問題もあった。

従って、本発明はコイル材の幅方向の張力変化に速やか
に追従し、しかも構造が極めて間車で既存のロールライ
ンにも容易に追加設置し得るコイル材処理用のロールラ
インの掃供を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであって
、従って本発明に係るコイル材処理用のロールラインの
構成は、コイル材の巻出し装置と、巻取り装置との間に
配列され、巻出し装置から巻出されたコイル材が掛け回
される複数のロール列を備えてなるコイル材処理用のロ
ールラインにおいて、前記ロール列の中に、弾発体を介
して上下方向に移動自在な昇降ロールを配設してなるこ
とを特徴とする。

〔作用〕

本発明に係るコイル材処理用のロールラインによれば、
ロール列の中に、弾発体を介して上下方向に移動自在な
昇降ロールを配設してなる構成としたので、この昇降ロ
ールに掛け回されるコイル材の幅方向の張力変化に応じ
て速やかに弾発体が伸縮し、この弾発体の伸縮程度に応
じてこの昇降ロールは上下方向に自在に移動するため、
少なくとも弾発体の弾発力に応した張力が維持されると
共に、張力が強くなるとその張力が弱められて、コイル
材の幅方向の張力が均等化される。

〔実施例〕

本発明に係る実施例を、コイル材の塗装ラインにおける
ロールラインの模式的全体構成説明図の第１図と、昇降
口〜ルの模式的構成説明図の第２図とを参照しながら以
下に説明する。

即ち、コイル材（ロ）の巻出し装置（ｒｌ）と巻取り袋
ｆｆ（ｒｚ）との間に、巻出し装置（ｒ、）側から順に
入側ＣＰＣ（１）、入側プライドルユニット（２）、コ
イル材（ロ）に塗料を塗布するコーターロール（３）、
乾燥炉（４）、冷却装置（５）が、次いで以下に説明す
る構成の昇降ロールを含む交互に上下位置に配列された
ロール列００）が、さらに後処理装置（６）、出側ＣＰ
　Ｃ（７）、出側プライドルユニット（８）が配列され
、最後にコイル材（財）は巻取り装置（ｒ２）でコイル
状に巻取られるようになっている。上記ロール列００）
の詳細は、第２図に示すように、上側に３木の上ロール
０１）、αり、０■が配列され、また上ロール０１）と
上ロール０２）並びに上ロール０２）と上ロール０３）
との間の上方位１に下ロール０４）と以下に説明する構
成になる昇降ロールＱΦとが配設されており、上ロール
（１１）から下ロール０４に、また下ロール０４から上
ロール（＋２１というように交互にコイル材（財）が掛
け回されている。

次に、昇降ロール■の詳細は、同回において示すように
各ロールを支持するロール軸受架台０９の上に設けたブ
ラケット（図示省略）を介して支持ヒフ　（２１）　ヲ
ロールと平行に支持し、この支持ビン（２１）に軸受支
持フレーム（２２）の一端側を枢着した。

また、軸受支持フレーム（２２）の他端側には上下方向
の貫通孔を設け、上記ロール軸受架台０５）に、上部側
に螺子部を有する調整口・ンド（２３）を設けると共に
、上記貫通孔に調整ロッド（２３）を遊嵌状態で通す一
方、調整ロンド（２３）に下部ハネ受け（２４）、コイ
ルバネ（２６）、上部ハネ受け（２５）の順に外嵌する
と共に、上部ハネ受け（２５）から突出する調整ロンド
（２３）の螺子部にハンドル（２７）を螺着した。

さらに、軸受支持フレーム（２２）の中間位置に軸受け
（２８）を固着すると共にこの軸受け（２８）によりロ
ール（２９）の一端部を支持してなる構成とした。

勿論、図示省略しているが、ロール（２９）の他端部も
同様に支持されている。

以下、上記した構成になるロール列００）に配設した昇
降ロール１２Φの作用態様を説明すると、先ず上記ロー
ル列００）に掛け回されているコイル材（ロ）の張力を
Ｔとすると、同図から良く理解されるように、昇腎ロー
ル艶には２Ｔの張力が作用して、二の昇降ロールＱ＠の
ロール（２９）を持上げようとする。

さすれば、持上刃は軸受け（２８）から軸受支持フレー
ム（２２）に伝わり、軸受支持フレーム（２２）の−端
側は支持ピン（２１）回りに揺動し、他端側かコイルハ
ネ（２６）を圧縮して上方に移動して、所謂テコの原理
で２Ｔの張力とコイルハネ（２６）の弾発力とが均衡し
た位置で軸受支持フレーム（２２）の揺動が停止する。

つまり、ロール（２９）の両端の支持部は、コイル材（
ロ）の蛇行に基づいて生しるその幅方向の張力の変化に
応してそれぞれ個別に速やかに上下に移動して、上記ロ
ール（２９）の左右方向に張力の強さの差に応した高低
差が生じるので、コイル材間の移送中において変化する
幅方向の張力が均等化されることにより、移送中に生し
るコイル材（財）の蛇行が未然に防止されることとなる
。

ところで、以上は昇降ロール１２１を従来のダンサロー
ルの隣に配設して、このダンサロールを作動させずに昇
降ロール１２＠の性能を確認したものであり、またこの
ロール列０ωに掛け回されるコイル材間の初期張力の強
さはハンドル（２７）の回転によるコイルハ：ｖ　（２
６）の圧縮量によって調整される。

このように、コイル材（ロ）の移送中において幅方向の
張力が変化する都慶、速やかに変化した張力が均等化さ
れるので、従来のダンサロールやＥＰｃ、ｃｐｃによる
場合のように蛇行修正遅れによる大きな蛇行の発生を防
止し得るようになった。

さらに、従来のダンサロールやＥＰＣ，ＣＰＣのように
、これを作動させる作動装置やこの作動装置を制御する
制御装置が不要になり、その構造が極めて簡単かつコン
パクトのため、大幅なラインの変更工事をするまでもな
く、容易に既存のロールラインへの追加設置が行えるよ
うになった。

加えて、上記したように、この装置自体の構成が簡単に
なる結果、その後のメインテナンスコストも削減し得る
という効果も派生してきた。

なお、上記した実施例は本発明の具体例にすぎず、従っ
て上記実施例によって本発明の技術的思想の範囲が限定
されるものではない。

［発明の効果］ 以上詳述したように、本発明に係るコイル材処理用のロ
ールラインによれば、ａ−ル列の中に、弾発体を介して
上下方向に移動自在な昇降ロールを配設してなる構成と
しており、この昇降ロールに掛け回されるコイル材の幅
方向の張力変化に応して速やかに弾発体が伸縮し、この
弾発体の伸縮程度に応してこの昇降ロールは上下方向に
自在に移動するため、少なくとも弾発体の弾発力に応し
た張力が維持されると共に、張力が強くなるとその張力
が弱められるので、従来のダンサロールやＥＰＣ，ＣＰ
Ｃのようにタイムラグを生しることなく、蛇行に伴うコ
イル材の幅方向の急、激な張力変化に速やかに応答して
コイル材の幅方向の張力が均等化されることにより、コ
イル材の蛇行を未然に防止し得、またダンサロールやＥ
ＰＣ，Ｃｒ’Ｃを作動させる作動装置やこれを制御する
制御装置が不必要になる結果、その構造が極めて簡単が
つコンパクトになるので、大幅なラインの変更工事をす
るまでもなく、既存のロールラインへの追加設置が行え
るようになり、コイル材の蛇行修正能力の向上と経済性
の向上とに対して極めて多大な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るコイル材の塗装ラインに
おけるロールラインの模式的全体構成説明図、第２図は
本発明の実施例に係る昇障ロールの模式的構成説明図で
ある。 （１）−・・入側ＣＰＣ１（２）・・・入側プライドル
ユニット、（３）−・・コークロール、（４）−・・乾
燥炉、（５）・・・冷却装置、（６）−・・後処理装置
、（７）・・・出側ｃｐｃ、（８）−・・出側プライド
ルユニント、００）・・・ロール列、（Ｉｌ）Ｏり０３
）−・・上部ロール、（２）・・・下部ロール、０ω・
・・ロール軸受は架台、■・・・昇陪ロール、（２１）
−・・支持ピン、（２２）・・・軸受は支持フレーム、
（２３）−・・調整ロンド、（２４）−・・下部ハネ受
け、（２５）−・・上部ハネ受け、（２６）−・・コイ
ルハ名、（２７）−・・ハンドル、（２８）−・・軸受
、（２９）・・・ロール、（ｒ＋）−巻出し装置、（ｒ
−）＝・巻取り装置、Ｔ−・・コイル材の張力、（ロ）
・・・コイル材。 特許出願人　株式会社神戸製鋼所

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）コイル材の巻出し装置と、巻取り装置との間に配
   列され、巻出し装置から巻出されたコイル材が掛け回さ
   れる複数のロール列を備えてなるコイル材処理用のロー
   ルラインにおいて、前記ロール列の中に、弾発体を介し
   て上下方向に移動自在な昇降ロールを配設してなること
   を特徴とするコイル材処理用のロールライン。