JPH0491753A

JPH0491753A - 液状甘味組成物

Info

Publication number: JPH0491753A
Application number: JP2206460A
Authority: JP
Inventors: Koichi Makise; 牧瀬　幸一; Toru Sato; 透佐藤; Junko Kuroda; 黒田　純子
Original assignee: MAKISE SANGYO KK
Current assignee: MAKISE SANGYO KK
Priority date: 1990-08-02
Filing date: 1990-08-02
Publication date: 1992-03-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、簡便に使用することができ、味質に優れ且つ
コーヒー等の味、風味を損なわず、且つ低カロリー性の
液状甘味組成物に関する。

〔従来技術・発明が解決しようとする課題〕従来、コー
ヒー、紅茶等を飲む場合、砂糖等の糖類と粉末または液
状のミルクとを別々に加えて使用してきた。通常、カッ
プ−杯のコーヒーまたは紅茶には１．２０　ｃｃ　（約
ｉ２ｏｇ）程度性がれており、これに植物または乳性脂
肪の液状クリーム３〜１０ｃｃ　（約３〜１０ｇ）およ
び砂糖２〜８ｇを添加して飲まれている。−船釣には、
クリーム約５ｃｃおよび砂糖約５ｇを使う人が多く、ク
リームとして植物性脂肪を用いた場合の摂取カロリーは
、クリーム１４ＫｃａＪ、砂１ｉ２０Ｋｃａｌ、合計３
４ＫｃａＪとなる。

一方、アイスコーヒー、アイスティー等の場合、温度が
低いため固型の砂糖では溶けにくく、通常は液糖等のシ
ロンブ類が用いられ、クリームと共に別々の容器に入れ
て使われている。アイスコーヒー、アイスティー等は、
氷も含めてコツプ−杯に約２００　ｃｃ　（約２００ｇ
）が注がれており、これにクリーム５〜１５ｃｃ（約５
〜１５ｇ）および液ｗＶ１６〜２５ｃｃ　（約１６〜２
５ｇ）を添加して飲まれている。−船釣には、クリーム
約１０ｃｃおよびシロップ約１６ｃｃを使う人が多く　
この場合クリームおよびシロップで合計２６ｃｃとなり
、コーヒー、紅茶等が約１３％薄まることとなる。これ
は味に大きな影響を与え、風味も低下して水っぽくなる
。また、カロリーもクリーム１０ｇで２８Ｋｃａ　ｌ、
シロップ１６ｇで３２Ｋｃａｌ、合計６０Ｋｃａ　ｌと
いう高カロリーを摂取することとなる。液糖等のシロッ
プ類は甘味が低いため多量に添加しないと甘味が発現せ
ず、そのためコーヒー紅茶の味、クリームの風味が薄め
られて美味しくなくなったり、またカロリーが高くなり
健康に良くない等の欠点があった。

コーヒー等の味、風味を損なわないように、予めクリー
ムに１１類を配合したものが市販されており、例えば、
加糖練乳のように濃縮した牛乳に４４ｗ／ｖ％程度の砂
糖を配合したものや、植物性脂肪の液状クリームに天然
甘味料であるステビオサイドモノグルコサイドを添加し
たものがあるが、味質やカロリーに問題があり、さほど
使われていないのが実情である。

即ち、本発明の目的は、簡便に使用することができ、味
質に優れ且つコーヒー、紅茶等の味、風味を損なわない
低カロリーの液状甘味組成物を提供することである。

〔課題を解決するための手段］本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、脂肪分散液、糖質溶液および天然甘味料を特
定の配合比で配合した液状甘味組成物が、上記目的達成
のために有効であることを見出し、本発明を完成するに
至ったものである。

即ち、本発明は主として、脂肪分散液１００重量部に対
して、糖質溶液１０〜１００重量部、糖質以外の天然甘
味料（以下単に「天然甘味料」という。）０．０５〜１
．０重量部を配合してなる液状甘味組成物である。

本発明において天然甘味料は、特に限定されないが、好
適には砂糖の５０〜４００倍の甘味度を有するものが使
用される。好適な具体例として、天然甘味料ステビアを
使用することが望ましい。天然甘味料ステビアとしては
、南米原産菊科の多年性植物ステビア・リバウディアナ
・ベルトーニ（Ｓｔｅｖｉａ　Ｒｅｂａｕｄｉａｎａ　
Ｂｅｒｔｏｎｉ）から甘味成分を変質させずに抽出精製
されたもの、天然物をそのまま抽出精製した甘味成分の
ステビオサイドが主成分のもの、グルコースまたはフル
クトースを一分子付加したステビアグルコース付加物ま
たはステビアフルクトース付加物等が例示され、さらに
は、リハウディオサイドを含み、また、ステビオサイド
とりバラデイオサイドとの配合物等が例示される。

これらの中で、糖質溶液および液状クリームとの味質的
な親和性が優れているのは、ステビアの乾葉から甘味成
分を変質させずにそのまま抽出精製した、ステビオサイ
ドとりバラデイオサイドとが主成分のもの、特にステビ
オサイドとりバラデイオサイドとの比率が７：３〜９：
ｌの範囲にあるものが望ましい。尚、甘味成分を変質さ
せずに抽出精製する手段としては、例えば、不純物を除
去する方法として限外濾過法等が挙げられる。

本発明において、脂肪分散液（以下、「液状クリーム」
ということもある、）としては、植物性脂肪（例えば、
テンプラ油、サラダ油等）を乳化剤（例えば、オレイン
酸グリセライド等）で分散したもの、乳性脂肪（例えば
、牛乳、加工乳等）、或いはこれらを濃縮したもの等が
挙げられる。

糖質溶液としては食用として許容される甘味料であれば
特に限定されないが、砂糖、ブドウ糖、果糖等の溶液、
これら混合物の液糖、オリゴ糖、還元水飴、還元麦芽糖
水飴、ソルビット等の低カロリー糖類の溶液、フラクト
オリゴ塘、イソマルトオリゴ糖、大豆オリゴ糖等のオリ
ゴ糖の溶液（これらの糖質溶液の希釈剤には、主として
水が例示される。）がステビアおよび液状クリームとの
味質の親和性が優れ最適である。

本発明の糖質溶液の固形分濃度は、通常３０〜８０ｗ／
ｖ％、好ましくは５０〜７５＠／ｖ％のものが甘味の強
さ、腐敗の防止の点から望ましく、また糖質溶液として
の粘度が５０〜５００ｃｐｓのものが調製が容易であり
好適である。

本発明は、天然甘味料を加えることによって甘さを増強
させた糖質溶液（従って、その使用量は少量で足りる）
を液状クリームに加えることにより、コーヒー、紅茶等
の風味を損なうことなく、且つ低カロリーとすることが
特徴であり、三者の量的関係が重要であるので、以下に
相関関係を説明する。

まず、液状クリームと糖質溶液との量的関係は液状クリ
ーム１００重量部に対し、糖質溶液１０〜１００重量部
、好ましくは２０〜８０重量部、さらに好ましくは２０
〜５０重量部である。

けだし糖質溶液が１００重量部を越える場合、液状クリ
ームが希薄となり味質に悪影響を及ぼす、高カロリーと
なる等の問題を生じるためであり、１０重量部に満たな
い場合、天然甘味料を増量して甘味を増してもＩｉ質の
まろやかな味が少なく感じられるからである。

本発明において、糖質溶液に添加して甘さを強化する天
然甘味料の量は、液状クリームに対して添加されるＩ！
質温溶液量と相関関係を有する。

例えば、液状クリーム１００重量部に対し、糖質溶液１
００重量部を添加するとき、天然甘味料を０．０５〜０
．１重量部を添加する。

本発明において、配合体の総重量と同し量の砂糖の甘さ
の１〜５倍（その甘さの測定法は、砂糖の５％水溶液の
甘さを基準にして比較する。）に相当する天然甘味料ス
テビアを添加するのが好ましい。この場合、使用する天
然甘味料ステビアの量は、そのステビアの甘味倍率に関
係し、ステビアの組成、純度等により左右される。

甘味成分を変質させずに抽出精製した純粋なステビアは
、甘味倍率が砂糖の約３６０倍で甘味倍率が高く、少な
い使用量で充分な甘味を付与することができる。例えば
、砂糖の甘味度の３６０倍のステビアを用いた場合、液
状クリーム（３ｇとする）と糖質溶液（２ｇとする）と
の配合体の重量（５ｇ）から、所望の減少すべき糖質溶
液（１３ｇとする）の甘さに相当する砂糖の重量（７ｇ
）を３６０で除した分量（１９■）の天然甘味料ステビ
アを添加することにより、糖ｉｔ溶液を１５ｇ添加した
時と同し甘さの液状甘味組成物が得られる。

また、ステビアはカロリーが極めて低いため、液状甘味
組成物のカロリーを低減させることができる。例えば、
アイスコーヒーを飲む場合、液状クリーム約１０ｇおよ
び液糖約１６ｇ位を使う人が多く、この場合カロリーは
、液状クリーム２８Ｋｃａｌ、液糖３２Ｋｃａ　ｌ、合
計６０Ｋｃａ　ｌとなり、かなりの高カロリーとなる。

一方、本発明においては、液状クリーム１０ｇに液ｔ１
Ｌｏｇを加え、残りの液Ｗ６ｇの甘さに相当する天然甘
味料ステビア８■を添加する。

この場合カロリーは、液状クリーム２８Ｋｃａ　ｌ、液
糖２０Ｋｃａ　ｌ、合計４８Ｋｃａｌ　（ステビアのカ
ロリーは極めて低（無視できる。）となり、約２０％の
カロリー低減になる。

他の例として、液状クリーム１．Ｏｇに濃度７５ｗ／ｖ
％の還元麦芽糖水飴Ｉｃｅ（約１ｇ）を加え、さらに前
述のステビア２８■を添加して、砂糖１ｏｇの甘さに相
当する液状シロップができる。この場合カロリーは、液
状クリーム２８Ｋｃａｌ、還元麦芽糖水飴０．３５Ｋｃ
ａｌ、合計２８．３５Ｋｃａｌ　となり、約５３％のカ
ロリー低減になる。また、液状クリームおよび液糖のみ
を用いた場合、全体で約２６ｃｃとなるのに比して、本
発明の液状甘味組成物の場合約１１ｃｃにまで量を低減
させることができ、さらにコーヒー、紅茶等が薄まらず
味質的に良好となる。

本発明の液状甘味組成物においては、カゼインナトリウ
ム、リン酸カリウム、香料、安定剤（増粘多Ｉｌｉ類）
等を適宜添加してもよい。

本発明の液状甘味組成物の使用形態に関しては、例えば
、ボトルに入れて使用時に小分けして使う、−回づつ使
い捨て出来るように３〜１０ｇのポーションカップに入
れて使う等の使用の形態があり、その他使用の用途によ
り容器形状に変化がある物をも含む。

〔発明の効果］本発明の液状甘味組成物は、味質に優れ且つコーヒー、
紅茶等の味、風味を損なわない液状甘味組成物であり、
特に天然甘味料としてステビアを用いた場合、低カロリ
ーの液状甘味組成物とすることができる。さらに、従来
別々の容器に入れられていたものを一体化することよっ
て簡便に使用することができ、総量の少量化が可能であ
り容器を小型化できる等の利点を有するものである。

［実施例］本発明をより詳細にするため実施例を挙げて説明するが
、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない
。

実施例１および比較例１〜４乳脂肪分２０％の液状クリーム５ｇに、液ｍ３ｇ（日本
コーンスターチ（株）、商品名ハイフラクトＭ７５Ｃ）
、精製ステビア（佐藤株式会社、商品名ステビアＳ　Ｐ
−５０５０−９０）２０■を加え、溶解させて８ｇの甘
味配合クリームを調製した。

さらに、比較例として乳脂肪分２０％のクリーム５ｇに
液糖５ｇ、Ｌｏｇ、１５ｇ、２０ｇを配合したものを調
製した。

アイスコーヒー２００　ｃｃ　（約２００ｇ）に上記の
ものをそれぞれ添加して、味質、甘味の程度を比較し、
その結果を表１に記載した。

表１実施例２〜５添加する液糖およびステビアの量を変化させ、実施例１
と同様にして甘味配合クリームを調製した。実施例１と
同様に、アイスコーヒー２００　ｃｃに上記のものをそ
れぞれ添加して、味質、甘味の程度を比較し、その結果
を表２に示した。

（以下余白）表２表３実施例６〜８および比較例５〜７実施例１と同様にして、ステビアの量を変化させて甘さ
の異なる甘味配合クリームを調製した。

尚、ステビアを使わずに液糖の添加量を変えて、各実施
例と同し甘さの甘味配合クリームを比較例として調製し
た。

実施例１と同様に、これら甘味配合クリームをアイスコ
ーヒー２００　ｃｃに添加して、味質、甘味の程度を比
較し、その結果を表３に示した。

（以下余白）実施例９〜１６液状クリームおよび糖質の種類、量を変えて実施例１と
同様にして、甘味配合クリームを調製した。これら甘味
配合クリームをアイスコーヒー２００ｃｃに添加して、
味質、甘味の程度を比較し、その結果を表４に示した。

（余白）表４表４中の記号は以下の組成のものを示す。

Ａ（クリーム）　実施例１で使用した液状クリームＢ（糖類）　　　固形分４０％の上白糖溶液Ｃ（糖類）
　　　　商品名メイオリゴＧ、明治製菓（株）製Ｄ　（ＩＩＩ）　　　　固形分７５％の還元麦芽水飴Ｅ
（糖類）　　　固形分７０％の還元水飴Ｆ（糖類）　　
　固形分７０％のソルビット溶液Ｇ（クリーム）　乳脂
肋骨４５．０％のクリームＨ（＄ｍ類）　　　実施例１
で使用した液糖Ｊ（クリーム）　植物性脂肪分２０．０
％のクリーム実施例１７ステビアをステビオサイドモノグルコサイド（商品名α
−Ｇスィート、東洋型ＭＨ製）に変更した以外は、実施
例１と同様にして甘味配合クリームを調製し、味質、甘
味の程度を調べた。

その結果、残株が少し残ったが甘味は適当であった。

代理人井埋士同島 −６５２１ｒ′ １＝Ｉ−Ｉ三ミてこ−？

Claims

【特許請求の範囲】

（１）脂肪分散液１００重量部に対して、糖質溶液１０
〜１００重量部、糖質以外の天然甘味料０．０５〜１．
０重量部を配合してなる液状甘味組成物。
（２）該天然甘味料が、菊科植物ステビア・リバウディ
アナ・ベルトーニから甘味成分を変質させずに抽出精製
されたものである請求項（１）記載の液状甘味組成物。
（３）該糖質溶液として、砂糖、ブドウ糖、果糖、オリ
ゴ糖、還元水飴、還元麦芽糖水飴、ソルビットの溶液よ
りなる群から選ばれる少なくとも１種類を含有してなる
請求項（１）または（２）記載の液状甘味組成物。