JPH0489936A - 強制排水システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は強制排水システムに関し、特にたとえば集合
住宅の台所、風呂、洗面所１便所などの排水源からの雑
排水ないし汚水を立管に送出する、強制排水システムに
関する。

〔従来技術〕

集合住宅における従来の住戸内配管は、管勾配を必要と
する自然流下（重力）排水方式である。

［発明が解決しようとする課題］ この自然流下排水方式においては、管勾配の必要性から
横枝管の配管スペースを床面を上げて確保するようにし
ているため、住戸内に床段差が生じてしまう。また、所
定の管勾配を確保する必要上、排水源と立管との配管距
離に制約を受けるため、立管は住戸内に設置される場合
が多く、住戸内スペースの狭小化や排水騒音の原因とな
っているなどの問題点があった。

それゆえに、この発明の主たる目的は、住戸内の床段差
を解消でき、しかも、住戸内スペースの拡大や排水騒音
の低減を図れる、強制排水システムを提供することであ
る。

〔課題を解決するための手段］ この発明は、立管、床スラブに所定の配管パターンで固
定されるさや管、さや管中に挿入されその一端が立管に
接続される横枝管、横枝管の他方端に接続される排水コ
ンセント、排水コンセントの近傍に配置されるかつ排水
源を有する排水源、排水口の下流側であって、前記排水
コンセントの上流側に配置されるかつ排水源からの排水
をその吐出口から吐出するポンプ、およびポンプの吐出
口を排水コンセントに着脱可能に接続する接続管を備え
る、強制排水システムである。

〔作用〕

ポンプは、たとえばセンサや制御装置によってその起動
や停止が制御される。センサは、たとえば上部センサと
下部センサとからなり、制御装置は、上部センサが排水
源からの排水の流下を検出したとき、上部センサの出力
に応答してポンプを起動する。また、下部センサが排水
を検出しなくなれば、制御装置は、上部センサおよび下
部センサの出力がなくなったことに応答してポンプを停
止する。ポンプが作動しているとき、排水源からの排水
は、ポンプの吐出口から吐出され、接続管、排水コンセ
ント、横枝管を通して立管まで強制的に圧送される。

〔発明の効果〕

この発明によれば、ポンプを用いて強制的に排水を行う
ので、従来の自然流下排水方式のように勾配を設けて横
枝管を配管する必要がなくなり、また、横枝管をより小
口径化できる。したがって、配管スペースをより縮小し
て住戸内の床段差を解消することができる。

しかも、ポンプの能力にも依存するが、排水源と立管と
の配管距離を比較的長（とることができるので、立管を
住戸外へ配置できる。したがって、立管によって住戸内
スペースが狭小化するのを回避でき、また、排水騒音を
低減することもできる。

そして、配管距離や配管ルートの制約がなくなるため、
建築計画上の設計自由度を飛躍的に向上できる。

また、いわゆる“さや管工法”を採用するので、工期の
短縮や工程の調整などの問題点が解決され、施工性をよ
り向上することができる。この“さや管工法”の採用に
よって、横枝管の更新作業も従来のように床を剥がして
行う必要がなく、さや管中に横枝管を挿通するだけで配
管の更新が可能となる。なお、“さや管工法”の採用は
、強制排水方式の採用により横枝管が小口径化されるこ
とによって実現される。

さらに、強制排水方式の採用と横枝管の小口径化により
、排水時の流速を高めることができるので、横枝管内壁
へのスライムの付着を防止することができ、従来の定期
洗浄の手間を省くことができる。

また、従来の自然流下排水方式における配管工事は、住
戸新築時に床スラブ上に横枝管を配管する工事、および
流し台等の排水源を設置した後に排水源の排水口と横枝
管とを接続する工事の２度の工事により行われていたが
、この発明によれば、プラグを排水コンセントに接続す
るだけで排水口と横枝管とを簡単に連通ずることができ
るので、従来のような排水源設置後の配管工事を行う必
要がなくなり、施工時期を集約することができる。

さらに、将来排水源を設置するであろう箇所にあらかし
め排水コンセントを設置しておけば、生活態様の変化に
容易に対応することができる。

この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点
は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から
一層明らかとなろう。

〔実施例］ 第１図を参照して、この実施例の強制排水システム１０
は主として屋外に設置される立管１２を含む。立管１２
の分岐部１４には排水ヘッダ１６が接続される。

床スラブ１８上にはたとえばポリブテン管などからなる
横枝管２０が“′さや管工法”によって配管される。

すなわち、まず、たとえば−φ３４のポリエチレン製コ
ルゲート管などからなるさや管２２がたとえば硬質塩化
ビニル製のさや管固定サドル２４によって床スラブ１８
上に固定され、そして、このさや管２２中にたとえばφ
２０の横枝管２０が挿通される。このとき、さや管２２
の内壁がガイドとなるので、横枝管２０は簡単に配管さ
れ得る。

そして、この横枝管２０の一端は、壁２６を貫通して排
水へラダ１６に接続され、他端はたとえば特願平１−１
２１７６６号に開示されているような排水コンセント２
８に接続される。また、さや管２２の一端は、壁２６の
貫通部内側１ｍの所でさや管２２から鋼管等の不燃材か
らなるさや管３０に交換されて横枝管２０同様排水ヘツ
ダ１６に接続され、他端は、排水コンセント２８に接続
される。

第１図および第２図を参照して、排水コンセント２８は
、たとえば台所等の壁３２に設けられた図示しない孔を
通してこれに設置される。この排水コンセント２８の壁
表側には、前述した横枝管２０およびさや管２２のそれ
ぞれの他端を接続する接続口３４が形成されており、壁
表側には後述するプラグ３６を接続する接続口３８が形
成されている。そして、両者は排水コンセント２８の内
部に形成された図示しない孔によって連通されている。

また、壁表側の接続口３８の近傍には、排水コンセント
２８の未使用時に接続口３８を封鎖しておくための蓋４
０が配置されている。

そして、この排水コンセント２８の近傍には、以下のよ
うに構成された流し台４２（第１図）が設置される。

流し台４２はシンク４４を含み、シンク４４の底面には
排水口４６が形成される。また、流し台４２の下方の袴
４８内にはたとえばポルテ・ンクス型のラインポンプ５
０が横向きに収納される。このポンプ５０の吸い込み口
５２と排水口４６とは、接続管５４によって接続される
。このとき、接続管５４とポンプ５０との接続には、た
とえば、ワンタッチで着脱できるクランプ継手５６が用
いられる。

接続管５４の上部および下部には、それぞれ、上部セン
サ５８ａおよび下部センサ５８ｂが設けられる。これら
の上部センサ５８ａおよび下部センサ５８ｂとしては、
たとえば、非接触式の静電容量型センサが用いられる。

また、流し台４２の下方にはポンプ制御装置６０が内蔵
される。

ポンプ制御装置６０は、第３図に示すように各センサ５
８ａおよび５８ｂからの信号を増幅するアンプ６２ａお
よび６２ｂ、電源６４およびポンプ制御回路６６等によ
って構成される。なお、この実施例では、電源６４から
ポンプ制御回路６６（アンプ６２ａ、６２ｂも含んで）
のための電源のみならず、ポンプ５０のための電源を作
るようにしている。上部センサ５８ａ、下部センサ５８
ｂおよびポンプ制御装置６０によって、ポンプ５０の起
動や停止が制御される。

そして、ポンプ５０の吐出口６８にはクランプ継手５６
を用いて可撓性を有する接続管７０の一端が接続される
。接続管７０の他端にはプラグ３６が装着される。プラ
グ３６と排水コンセント２８の接続口３８は、協働して
ワンタッチで着脱できる構造にそれぞれ構成されている
。

このプラグ３６を接続口３８に接続することによって、
排水口４６から立管１２に至る強制排水システムＩＯが
得られる。

このようにして形成される強制排水システム１０におい
ては以下のように排水される。

まず、上部センサ５８ａが排水を検出すると、ポンプ制
御装置６０が上部センサ５８ａすなわちアンプ６２ａの
出力に応答してポンプ５０を起動する。したがって、排
水は、ポンプ５０の吐出口６８から吐出され、接続管７
０、排水コンセント２８、横枝管２０および排水へラダ
１６を通して立管１２内へ送出される。また、排水がな
くなって、下部センサ５８ｂが排水を検出しなくなれば
、ポンプ制御装置６０が上部センサ５８ａすなわちアン
プ６２ａおよび下部センサ５８ｂすなわちアンプ６２ｂ
の出力がなくなったことに応答してポンプ５０を停止す
る。

この強制排水システム１０によれば、流し台４２の排水
口４６と排水ヘッダ１６とを１対１の専用配管で結ぶヘ
ッダ配管方式を採用するため、水漏れや詰まりなどのト
ラブルを可及的減少できるなお、横枝管２０としてはポ
リブテン管が用いられたが、ポリエチレンや架橋ポリエ
チレンなどからなる、任意の可撓性樹脂管を用いてもよ
い。

さらに、水位センサとして１つのセンサを用いて、この
センサをタイマ運転することによって、ポンプ５０の起
動や停止を制御するようにしてもよい。

そして、この強制排水システム１０は、上述の流し台板
外に、洗面所、風呂９便所等に設置される排水源にも適
応可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す図解図である。 第２図は排水コンセントを説明するための拡大図である
。 第３図はポンプ制御装置を示す回路図である。 図において、１０は強制排水システム、１２は立管、１
６は排水ヘッダ、２０は横枝管、２２はさや管、２８は
排水コンセント、３６はプラグ、４２は流し台、４６は
排水口、５０はポンプ、５６はクランプ継手、５８ａは
上部センサ、５８ｂは下部センサ、６０はポンプ制御装
置、５４．７０は接続管を示す。 特許出願人　中厚　武一部（ほか４名）代理人　　弁理
士　　山　１）　義　火弟２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 立管、 床スラブに所定の配管パターンで固定されるさや管、 前記さや管中に挿入されその一端が前記重管に接続され
   る横枝管、 前記横枝管の他方端に接続される排水コンセント、 前記排水コンセントの近傍に配置されるかつ排水口を有
   する排水源、 前記排水口の下流であって前記排水コンセントの上流に
   配置されるかつ前記排水源からの排水をその吐出口から
   吐出するポンプ、および 前記ポンプの前記吐出口を前記排水コンセントに着脱可
   能に接続する接続管を備える、強制排水システム。