JPH0489547A - 歯車の歯強度測定治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、粉末冶金法などで製造され几歯車の歯の強度
を測定するために用いる、歯車の歯強度測定治具に関す
る。

［従来の技術］ 従来、歯車の歯強度をマタギ歯強度測定法で測定する場
合には、第３図に示されるような装置を用いていた。こ
れは、正面断面形状が中空角柱状の治具本体２と、該治
具本体２の内側下部に固設される係止部材４と、該治具
本体２の軸方向に摺動可能に支持される加圧ロッド６と
、該治具本体２の側部に透設されたねじ穴に螺合する支
えポルト８とから構成されている。加圧ロッド６の上端
部は加圧試験機のヘッド（図示省略）に連結されており
、これにより昇降させられるようになっている。

上記の構成より成る治具を用いて歯強度の測定を行う場
合には、試料（歯車）１２の取り付けと同時に支えポル
ト８の移動調整を行い、これにより、試料の測定部分の
一方側か係止部材４に係止され、かつ、その背の部分か
支えポルト８により押圧されるようにする。該状態にお
いて、試料１２は係止部材４と支えボルト８のみによっ
て固定支持される。次に加圧ロッド６を徐々に降下させ
、その先端部が試料１０の測定部のもう一方の側に係止
するようにする。この後、加圧試験機により加圧ロッド
６を加圧してその破壊荷重を測定する。

［発明が解決しようとする課題］ 第３図に示すような従来の装置を用いて歯車の歯強度を
測定した場合、試料の治具への取付が不安定であり、特
にモジュールの小さい歯車ではその影響による測定誤差
が大きかった。また、試料をボルトを用いて治具に取り
付けるため、その締め付は力が一定せず、かつ、加圧ロ
ッドに偏荷重が加わるため、加圧ロッドと治具本体の摺
動面に摩擦力が発生し、測定値に悪影響を及ぼすという
欠陥が存した。

本発明は上記欠陥を除去することを目的とするものであ
る。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本発明は、押圧部を有する加
圧ロッドと、前記加圧ロッドをその軸方向に移動自在に
支持する治具本体と、前記治具本体の所定方向に移動可
能にかつ前記治具本体の所定位置に固定可能に設けられ
るとともに、所定の大きさの歯車を挿通して支持するピ
ンを備えた試料セット治具と、前記治具本体に設けられ
、前記歯車の歯に係合してその回転を阻止する係止部を
もつ歯車係止部材とを備えて成ることを特徴とするもの
である。

［作用コ 本治具を用いて歯車の歯強度の測定を行うには次のよう
にする。まず試料となる歯車を、その中心の穴部を試料
セット治具のピンに通して、試料セット治具に支持する
。次に試料セット治具を適宜移動させた後、治具本体に
対し固定する。この際、試料の測定を行う部分の一方の
側を、歯車係止部材の係止部が係止するように調整する
。次に加圧ロッドを徐々に降下してその押圧部を試料の
測定を行う部分のもう一方の側に係止する。しかる後、
加圧ロッドを加圧して試料の破壊荷重の測定を行なう。

［実施例コ 以下に本発明の実施例を第１図及び第２図を参照して説
明する。

第１図は本治具に試料（歯車）を支持していない状態の
一部拡散分解図である。同図中、１４は、台座部１４ａ
、立壁１４ｂ、天板１４ｃから略コ字状に形成される治
具本体であり、その天板１４ｃには加圧ウッド１６が上
下方向に移動自在に支持されている。該加圧ロッド１６
の一端部には押圧部１８が形成され、その他端部にはね
じ部２０が突設されている。前記ねじ部２０は、平板２
２の穴部に挿通されるとともに、ナツト２４の蝶着によ
って平板２２に固定されている。２６は、前記加圧ロッ
ド】６と同様の構造によって平板２２に固定される補助
ロッドであり、その端部に突設されｆ二ねじ部には六角
ナツト２８が螺着している。

該補助ロッド２６は、加圧ロッド１６の回り止めをする
たぬのものである。治具本体１４の、前記加圧ロッド１
６及び補助ロッド２６との摺動面には、それぞれ、ボー
ルスライドベアリング３０３２が固設されている。前記
した平板２２の上面は加圧試験機（図示省略）に連結さ
れ、加圧ロッド１６はその軸方向に荷重をうけるように
構成されている。前記治具本体１４の台座部１４ａの上
面には長溝３４が設けられており、該長溝３４にはねじ
穴３５が穿設され、又、長溝３４の一端側にはブロック
３６が載置されている。３８は試料セット治具であり、
ブロック状の基台３８ａと、一端側上部の歯車保持部３
８ｂとから成り、その歯車保持部３８ｂの側壁３８ｃに
はピン４０が片持ち支持され、又基台３８ａの他端側に
は上下方向に貫通する長穴４２が形成されている。該試
料セット治具３８の下部には前記した長溝３４に嵌合す
る突条４４が形成され、これによりセット治具３８は長
溝３４に沿って摺動自在になっている。

上記した構成からなる治具を用いて歯車の歯強度を測定
する場合には次のようにする。まず試料５０の穴部を試
料セット治具３８のピン４０に通して試料５０を試料セ
ット治具３８に支持する。

次に試料セット治具３８を、その突条４４を溝３４に嵌
合させることにより、治具本体１４に取り付ける。この
際、試料５０の歯強度の測定を行う部分の一方の側が、
ブロック３６の上端面３６ａ（係止部）に係止されるよ
う調整する。この状態において固定ボルト４６を長穴４
２に通し、ねじ穴３５にねじ込んで試料セット治具３８
を治具本体１４に固定する（第２図参照）。次に加圧ロ
ッド１６を徐々に降下して、その押圧部１８を試料５０
の測定を行う部分のもう一方の側に係止する。しかる後
、加圧ロッド１６を加圧機によって加圧して試料５０の
破壊荷重の測定を行う。

このような方法によれば、試料を試料セット治具により
安定して取り付けることができ、モジュールの小さい歯
車においてもその測定誤差を小さくすることができる。

尚、表１に、モジュールか０．６、データ数か３０の場
合の、従来と本発明に係る治具との測定値のバラツキを
比較して示す。

［発明の効果］ 本発明によれば、歯車の歯強度を測定する場合、試料を
試料セット治具により安定して取り付けることができ、
モジュールの小さい歯車においてもその測定誤差を小さ
くすることができる。また、試料取付時に試料をボルト
により締め付ける必要がないため、試料の取付が簡単で
あり、且つ加圧ロッドに偏荷重が加わることもない。ま
た、治具本体の加圧ロッドとの摺動面にボールスライド
ベアリングを固設する構成とした場合、測定に悪影響を
及ぼす治具本体と加圧ロッドの間に生じる摩擦力を軽減
することができる効果が存する。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部拡散分解図、第２図は一部断面正面図、第
３図は正面図である。 １４・・・・・治具本体、 １６・・・・・加圧ロット、 １８・・・・・押圧部、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）押圧部を有する加圧ロッドと、前記加圧ロッドを
   その軸方向に移動自在に支持する治具本体と、前記治具
   本体の所定方向に移動可能にかつ前記治具本体の所定位
   置に固定可能に設けられるとともに、所定の大きさの歯
   車を挿通して支持するピンを備えた試料セット治具と、
   前記治具本体に設けられ、前記歯車の歯に係合してその
   回転を阻止する係止部を持つ歯車係止部材とを備えて成
   ることを特徴とする歯車の歯強度測定治具。
2. （２）前記治具本体の前記加圧ロッドとの摺動面にボー
   ルスライドベアリングを固設したことを特徴とする請求
   項１記載の歯車の歯強度測定治具。