JPH048726A - 末端多官能化エピハロヒドリン重合体の製造方法 - Google Patents

末端多官能化エピハロヒドリン重合体の製造方法

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JPH048726A
JPH048726A JP11058990A JP11058990A JPH048726A JP H048726 A JPH048726 A JP H048726A JP 11058990 A JP11058990 A JP 11058990A JP 11058990 A JP11058990 A JP 11058990A JP H048726 A JPH048726 A JP H048726A
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Shigeyuki Ozawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は末端多官能化エピハロヒドリン重合体の製造方
法に関するものである。
[従来の技術] ハロゲン化アルキル基を含むポリエーテルポリオールは
その分子構造により、耐油性難燃性等の性能を有するポ
リウレタンの原料としての有用性が期待される。そのよ
うなポリエーテルポリオールの製造方法としては、従来
アルキレンオキサイドの重合に使用されてきたアルカリ
金属水酸化物を重合触媒として用いる方法や、三フッ化
ホウ素等を使用するカチオン重合等によるエピハロヒド
リンの開環重合による方法が考えられるがエピハロヒド
リン及びその間環生成物であるへロヒドリンがアルカリ
条件下で不安定であることや、副生成物が多く分子量を
大きくすることが困難である等の理由で実用的なポリエ
ーテルポリオールの製造方法は限定されたものであった
。本発明者らは複金属シアン化物錯体を触媒として使用
することにより、エピハロヒドリンをエポキシ基含有化
合物の一部又は全部の成分として使用したエポキシ基含
有化合物の重合により得られるエピハロヒドリン重合体
に、引き続き酸無水物とアルキレンオキシド等を反応さ
せて安定化されたエピハロヒドリン重合体を見出した。
一方、特にフオームを中心とする熱硬化ウレタン樹脂の
用途としては1分子中の官能基数(f)が2を越えるも
の、特にf≧3が好ましい。そのような多官能化の方法
としては、開始剤の官能基数をあげるという方法が考え
られるが実際的には、そのような開始剤は実用上多くな
いという点で不充分であった。
[発明の解決しようとする課題] 本発明はエピハロヒドリンの開環重合反応により製造さ
れるポリエーテルポリオール末端の多官能化を目的とし
て検討を行なった結果、複金属シアン化合物錯体を触媒
として使用し、エポキシ基含有化合物の一部又は全部が
エピハロヒドリンであるエポキシ基含有化合物の重合反
応において、該エポキシ基含有化合物を重合後、更に酸
無水物を反応させ、その後水酸基含有エポキシ化合物及
び/又はエステル基含有エポキシ化合物を反応させるこ
とで末端が多官能化されたポリエーテル重合物が製造で
きることを見出した。
[課題を解決する為の手段〕 本発明は開始剤存在下において複金属シアン化合物錯体
を触媒として使用し、エポキシ基含有化合物の一部又は
全部がエピハロヒドリンであるエポキシ基含有化合物の
重合反応において、該エポキシ基含有化合物を重合後、
更に酸無水物を反応させ、その後水酸基含有エポキシ化
合物及び/又はエステル基含有エポキシ化合物を反応さ
せ、更に必要により加水分解することによる末端が多官
能化されたエピハロヒドリン重合体の製造方法を提供す
るものである。
本発明における複金属シアン化物錯体触媒とは、例えば
特公昭59− 15336号公報記載のシアン化コバル
ト亜鉛−グライム等、米国特許第3278457号、第
3278458号、第3278459号公報に記載され
ている2種以上の金属を含むシアンイオンを一部又は全
部の配位子にもつ錯体のことであり、エポキシ基の開環
重合反応を触媒する能力のあるものをいう。本発明で使
用できる複金属シアン化物錯体として具体的にはへキサ
シアノコバルト亜鉛−グライム、ヘキサシアノコバルト
亜鉛−ジグライム、ヘキサシアノコバルト亜鉛−アセト
ン錯体等があげられる。
本発明で使用できるエピハロヒドリンとしてはエビフル
オロヒドリン、エピクロルヒドリン、エビブロモヒドリ
ンがあげられるが、経済的にはエピクロルヒドリンが最
も好ましい。
本発明ではエピハロヒドリンとその他のエポキシ基含有
化合物を共重合させることも可能である。その場合、エ
ピハロヒドリンと他のエポキシ基含有化合物を添加する
時期を選択することにより、ランダム共重合体、ブロッ
ク共重合体いずれも製造することが可能である。エピク
ロルヒドリンとの共重合に使用できるエポキシ基含有化
合物としては、アリール又はアリルグリシジルエーテル
、有機カルボン酸グリシジルエステル、アルキレンオキ
サイドがあげられ、炭素数2〜lOの化合物が好ましい
。具体的には、フェニルグリシジルエーテル、トルイル
グノシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリ
シジルアセテート、グリシジルプロビオネート、グリシ
ジルブチレート、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、1−ブテンオキサイドなどがあげられる。
本発明では水やアルコール化合物等の任意の官能基数の
水酸基又はカルボキシル基末端の開始剤が使用できるが
、特にフェノール性水酸基を有する1価又は多価フェノ
ール化合物及び/又は1価又は多価有機カルボン酸化合
物を開始剤として使用することが好ましい。該フェノー
ル化合物としてはフェノール、クロルフェノール、ブロ
モフェノール、クレゾール、ヒドロキノン、メチルヒト
キノン、ビフェノール、ビスフェノールA、ビスフェノ
ールB、ビスフェノールF、テトラプロそビシフェノー
ルA、フェノール樹脂等があげられる。該有機カルボン
酸化合物としては、フタル酸、イソ1タル酸、テレフタ
ル酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、
酢酸、プロピオン酸などがあげられる。
本発明においては、開始剤と複金属シアン化物錯体触媒
との混合物に、必要ならば溶媒存在下でエピハロヒドリ
ン及び/又は共重合させるエポキシ化合物を反応させる
温度条件下に少量ずつ添加しながら重合を行なうことが
できる。
又、この重合はあらかじめ全ての原料を反応容器に仕込
み、反応温度に昇温することでも行なうことができる。
本発明で使用する複金属シアン化物錯体の量は、反応さ
せるエピハロヒドリン等のモノマーに対し、重量で0.
001%から1%、好ましくは0.05%から0.5%
である。この範囲以下では反応速度が遅(なるため実際
的ではな(、この範囲以上では経済的理由から好ましく
ない。本発明では必要に応じて溶媒が使用できるが、使
用できる溶媒としては、炭化水素系、ハロゲン化炭化水
素系、エーテル系、ケトン系などが一般に使用できる。
具体的にはトルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、
グライム、ジエチルエーテル、ジオキサン、塩化メチレ
ンクロロホルム、四塩化炭素、テトラクロルエタン、ト
リクロルエタン、メチルエチルケトン、アセトンなどが
あげられる。反応温度は40℃から 150℃、より好
ましくは60℃から130℃の範囲である。40℃以下
では反応が遅く実際的ではなくなり、 150℃を越え
ると副反応が増加してくる。
本発明では、開始剤とエピハロヒドリンを一部又は全部
含むエポキシ基含有化合物の重合が終了した時点で、反
応混合物に酸無水物を添加し反応させる。反応温度は2
0℃から150℃でよいが、先のエポキシ基含有化合物
の重合温度と同温度で良い。酸無水物は、反応に使用し
た開始剤の官能基のモル数と等モル以上使用することが
好ましい。又、酸無水物は溶媒に溶解して添加しても、
そのまま溶媒なしで添加しても良い。使用できる酸無水
物として好ましいものは、無水フタル酸、無水コハク酸
、無水マレイン酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水へ
キサヒドロフタル酸が経済的に好ましいという理由から
あげられる。
本発明では、酸無水物の反応が終了した後、水酸基含有
エポキシ化合物及び/又はエステル基含有エポキシ化合
物を反応し、更に必要により側鎖あるいは末端エステル
基を選択的に加水分解することにより、多官能化された
ポリオール化合物を得ることができる。該エポキシ化合
物の付加反応は40〜150℃、好ましくは60〜13
0℃の範囲で行なえ、無溶媒又は溶媒存在下で行なえる
。付加反応後の加水分解は、制限された量のアルカリ化
合物の水溜液を添加し、必要ならば加熱して行なえる。
該水酸基含有エポキシ化合物としては具体的にはグリシ
ジルアルコール、該エステル基含有エポキシ化合物とし
ては、具体的にはグリシジルアセテート、グリシジルプ
ロビオネート、グリシジルベンゾエート、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレートなどがあげられ
る。
本発明で製造される末端多官能化エピハロヒドリン重合
体は、ハロゲン原子を含み、耐油性、難燃性に優れたウ
レタン原料として、〕オーム、エラストマー、接着剤等
の用途に使用できる。
[実施例] 実施例1 ビスフェノールA31.9gとエピクロルヒドリン64
.8gとへキサシアノコバルト亜鉛−グライム錯体0.
03gの混合物をオートクレーブ中で80℃に加熱した
。発熱反応が終了した後、無水フタル酸41.5gを加
え、更に80℃で30分加熱した。その後グリシドール
22.2gを加えて90℃に2時間加熱して反応させた
。未反応のエポキシドを脱気して、油状物160gを得
た。生成物はGPC分析で単一ピークを示し、酸価0.
70、水酸基価は215.0mgKOH/gであった。
実施例2 イソフタル酸16.7gとエピクロルヒドリン111.
09gとへキサシアノコバルト亜鉛−グライム錯体0.
05gの混合物をオートクレーブ中で100℃に加熱し
た。発熱反応が終了した後、無水コハク酸20.1gを
加えて1[)0℃に30分間加熱した。その後グリシド
ール14.8gを加えて100℃に1時間加熱して反応
させた。未反応のエポキシドを脱気して、油状物162
gを得た。生成物はGPC分析で単一ピークを示し、酸
価0.81、水酸基価は146.3mgKOH/gであ
った。
実施例3 アジピン酸14.6gとエピクロルヒドリン185gと
テトラヒドロフラン14.6gとへキサシアノコバルト
亜鉛−グライム錯体0.05gの混合物をオートクレー
ブ中で80℃に加熱した。発熱反応が終了した後、無水
フタル酸19.6gを加え、30分間加熱した。その後
グリシジルアセテート23.2gを加えて90℃に2時
間加熱して反応させた。
更に炭酸カリウム33.12gの水溶液を加え90”C
に2時間加熱し、脱水後トルエンで希釈したものを濾過
して脱溶媒したものの油状物238gを得た。生成物は
GPC分析で単一ピークを示し、酸価0.6、水酸基価
は111.4mgKOH/gであった。
[発明の効果] 本発明による末端処理されたエピハロヒドリン重合体は
保存安定性に優れるものであり、さらに末端を多官能化
によりポリウレタン原料等として応用範囲の広いもので
ある。また、特定触媒の使用により、重合に引き続いて
末端安定化処理を行なうことができるという特徴も有す
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、開始剤存在下において複金属シアン化合物錯体を触
    媒として使用し、エポキシ基含有化合物の一部又は全部
    がエピハロヒドリンであるエポキシ基含有化合物の重合
    反応において、該エポキシ基含有化合物を重合後、更に
    酸無水物を反応させ、その後水酸基含有エポキシ化合物
    および/又はエステル基含有エポキシ化合物を反応させ
    るエピハロヒドリン重合体の製造方法。 2、該エピハロヒドリン重合体を加水分解する特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 3、該開始剤がフェノール性水酸基含有化合物及び/又
    はカルボキシル基含有化合物である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 4、該エポキシ基含有化合物としてアルキレンオキサイ
    ド及び/又はアルキルグリシジルエーテル及び/又はア
    リールグリシジルエーテル及び/又はエピハロヒドリン
    を使用する特許請求の範囲第1項記載の方法。 5、該水酸基含有エポキシ化合物がグリシドールである
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 6、該エステル基含有エポキシ化合物がグリシジルエス
    テル化合物である特許請求の範囲第1項記載の方法。 7、エピハロヒドリンがエピクロルヒドリンである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
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