JPH048599A - ボールペンの筆記試験方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は改良されたボールペンの筆記試験方法に関する
。

〔従来の技術〕

ボールペンの筆記試験は、日本を例に採ると、ＪＩＳ規
格で決められている種類の試験の他、メーカー独自に行
う種類の試験があり、それらの試験は、字割れ（線割れ
）、方向性、点線、かすれ、ばて、等についてボールペ
ンの筆記性能の判定のために行われる。

従来これらの試験は、例えば第２図に示すような、一定
速度で移動する試験紙上に、水平円運動しているボール
ペンによって描かれた筆記線の状態を人の目で見ること
によって試験していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、このような試験では、筆記線に重なりが必ず生
し、その部分に不良症状が現れた場合には、検出するこ
とが出来ないか困難であるし、また人の目で判定するた
め、試験者によってばらつきがあったり、独りの試験者
であっても試験開始初期と一定時間経過後ではばらつい
たり、不良個所を看過したりして、充分な試験ができな
かった。

また人の目で見て判定するため、試験速度には限度があ
った。

本発明は、ボールペンの筆記試験を正確、厳密、迅速に
行うことの出来る筆記試験方法を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、本発明では、ボールペン
の中しんを軸中心に自転しないように保持して少なくと
も複数回、一定筆圧、一定筆記角度で、１点の回りをそ
の１点から遠ざかりながら回転して渦巻状に広がる螺旋
状の筆記線を描かせ、その筆記線の占める面積を計測し
てその面積に基づく重心のずれをイメージセンサにより
読み取ることによって試験する。

筆記線の長さは、所望により自由に選択出来る。筆記線
は長ければ長い程試験の精度は高くなるが、通常の試験
のためには３０〜５０ａａ程度で充分である。

〔実施例〕

ボール径０．５の橿細字用超硬玉、ステンレス製ボール
ホルダー、黒色インキのボールペン５００本、ポール径
０．７の細字用趨硬玉、ステンレス製ボールホルダ、赤
色インキのボールペン５００本、ボール径１．０の太字
用超硬玉、ステンレス製ボールホルダー、青色インキの
ボールペン５００本を用いて、本発明方法による試験と
従来方法による試験とを行った。

試験は使用時間によって多少筆記線が変化することを考
慮して、同じボールペンを用いて、２回試験を行い、第
１回目は、本発明方法による試験を先に、従来方法によ
る試験を後に、第２回目は従来方法による試験を先に、
本発明方法による試験を後に行った。

本発明方法による試験は、第１図に示すような最内用の
半径約５ｍｍ、線間間隔１ｍｍ、１０重螺旋の筆記線を
、筆圧荷重２００ｇｆ、筆記角度７０°±５″筆記速度
約４ｍ／分で筆記させることにより行った。

一方従来方法による試験は、筆圧荷重、筆記角度、筆記
速度とも、本発明方法におけると同しとし、第２図に示
すような移動方向の線間隔（ピンチ）１．３ｍｍ、運動
円半径９ｍｍ、回転数８回の筆記線を筆記させることに
よって行った。

試験はどちらも一度に１２本ずつ横１列に並べて行った
。

また、本発明方法については、イメージセンサとして、
ＯＭＲＯＮ−３２４Ｃに面積に基づく重心計測プログラ
ムを組み込んだものを用いて試験を行った。

従来方法については、試験経験５年の女性試験員によっ
て行った。

筆記用紙にはＪＩＳ−Ｐ−３２０１に適合する坪量７０
　ｇ／ｍ”のロール状に巻いたものを用い、下敷として
、ＪＩＳ−に−６７４５に適合する硬質塩化ビニルの１
ｍｍ厚の板を用いた。

不良品の基準として、本発明方法においては、−窓以上
の重心ずれ及び面積過不足のものを不良品とし、従来方
法においては、出願人従来の試験方法における基準に依
った０本発明方法と従来方法とにおける不良品の範囲は
、本発明における選別基準の方が実質的にほぼ１．５倍
精密であるように、重心及び面積計測プログラムを設定
した。

試験場所の室温１８℃、湿度５５％で行った試験結果を
表１〜表３に示す、試験結果は２回の試験結果の合計で
ある。

また１本のボールペンで複数の種類の不良が認められた
ものもあるが、それらはそれぞれの種類の不良として記
録した。

紅 検査所要時間（分） 字割れ（線割れ） 方向性 点線 かすれ ばて 紅 検査所要時間Ｃ分） 字割れ（線割れ） 方向性 点線 かすれ ばて 、表」− 検査所要時間（分）６９ 第１図は本発明方法に用いるボールペンの筆記線の１パ
ターン、第２図は従来法において用いている筆記線の１
パターンを示す。

特許出願人　株式会社トンボ鉛筆 代理人　　　弁理士　鈴木守三部 字割れ（ｖＡ割れ）３２ 方向性　　　　　　　４２ 点線　　　　　　　　２１ かすれ　　　　　　　００ ぼて　　　　　　　　　１１ 〔発明の効果〕 本発明においては、１点の回りをその１点から遠ざかり
ながら回転して渦巻状に広がる螺旋状の筆記線を用いる
ので、ボールペンの筆記線に重なり部分が全く無く、ま
た全方向の筆記線が多数回得られるので、この筆記線の
面積と重心を電気的に感知計測することによって、所謂
ボールペンの筆記試験のすべての試験項目が１回の試験
によって精密、確実かり高速に行える。

【図面の簡単な説明】

第 図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ボールペンの中しんを軸中心に自転しないように
   保持して少なくとも複数回、一定筆圧、一定筆記角度で
   、１点の回りをその１点から遠ざかりながら回転して渦
   巻状に広がる螺旋状の筆記線を描かせ、その筆記線の占
   める面積を計測してその面積に基づく重心のずれをイメ
   ージセンサにより読み取ることによって試験することを
   特徴とするボールペンの筆記試験方法。
2. （２）ボールペンを一定速度で移動させる請求項１の方
   法。
3. （３）ボールペンの移動速度を各旋回毎に実質的に早く
   移動させる請求項１の方法。