JPH04835Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の利用分野） 本考案は按摩機能を兼有する携帯式防水箱に係
り、より詳しくは、腰に下げる防水箱で、箱内の
一側に１つの体積の小さい振動器を取りつけ、物
品の携帯と共に体の按摩の効果を発揮する携帯式
防水箱に係る。

（従来の技術及び問題点） 凡そ、水泳又は潜水の経験を有する者は誰でも
知つていることだが、水泳者や潜水者の最も主要
な動作は更衣であろう。然し、更衣後の衣服や貴
重品は任意に放置するか、適当なところに保管し
なければならない。然るに、貴重品（例えば、腕
時計、金くさり、お金、重要書類等）や必要携帯
品（例えば薬物等）の取り扱いは、往々にして水
泳者の頭痛の問題となる。上述の問題に対し、一
種の小物を入れ、調節のきくベルトで腰に下げら
れる防水箱が市場に出まわつている。この物は水
の中に持ちこんでも品物がぬれず、而も貴重品や
重要文書の紛失を防止することができるので、実
用性も頗る高い。又、水泳者が水に入つてから、
置いて来た、又は預けて来た物品のために気を使
う必要もなく、気が大分楽になるものである。

然し、水泳、特に潜水運動において、予備運動
は、体の柔軟性を保ち、体を温めて、冷水に漬つ
た時けいれんの発生を防止するためであるが、泳
いでいる時は、四肢が動いているので、ふくらは
ぎ以外は、四肢の他の部位ではめたにけいれんが
起らないものである。それに引き換え、腹部は運
動量が不足勝ちであるので、けいれんを起し易
い。従つて、腹部に按摩装置を１つ設置すれば、
水泳時の腹部けいれんの発生を防ぐことができ
る。

（考案の目的） 以上の現象に鑑み、本考案の主な目的は、一種
の按摩機能を兼有する携帯式防水箱で、水泳者が
水中に入つた時、貴重物品を携帯できると同時
に、腹部の按摩もでき、長時間の水泳、特に潜水
でもけいれんを起こすことがなく、疲労を取る作
用を有することを特徴とするものを提供すること
である。

又、防水箱の形が弧形を成し、身体のどの部位
にもぴつたり当てはまつて按摩ができ、日光浴
や、一般の日常生活に於いても自ら按摩できる便
利な用具で、特に、どの部位にも下げられ、手を
使う必要のない、極めて便利なものを提供する事
も本考案のもう１つの目的である。

更に、防水箱をバスタブ（浴槽）に入れると風
呂水に激動が起り、超音波浴の実用効果を発揮す
る事も本考案提供の目的の１つである。

又、この直流振動器は嵌こみ式で防水箱と結合
しているので、按摩に使わない時は箱の外に出
し、中の物入れのスペースを大きくすることがで
きるのも本考案のもう１つの目的である。

（目的を達成する手段） 本考案の携帯式防水箱は、一種の按摩機能を有
する携帯式防水箱で、１つの調節し得る腰ベルト
付防水箱と１つの直流振動器から成り、防水箱の
底箱内層の片側に凸出点を設け、該凸出点が直流
振動器の外側の凹入点に嵌まつて該振動器が防水
箱内の片側に固定され、該振動器は外殻、１つの
蓋、１つの支持板、偏心モーター及び電池より構
成され、この偏心モーターと電池は夫々前記１つ
の支持板の両側に固定され、該支持板の両側の縁
が前記外殻の内部に設けられた滑溝に嵌合してモ
ーターと電池を同時に前記外殻内に支持固定する
ようになつており、外殻上端の片側には軸孔を有
する１つの軸座が設けられ、蓋の側端に設けられ
た２つの翼片上の凸軸がちょうど前記軸孔にはま
り、蓋はこれを軸にして回転できるようになつて
おり、外殻上端には凹溝が設けられ、この凹溝に
パツキングが取りつけられており、蓋を外殻上端
に被せ、側端のクランプを凹溝下縁の凸出部にか
けて締めると、パツキングは蓋におさえつけられ
て気密になり、振動器の防水性能を発揮し、防水
箱携帯時に同時に電動按摩の使用効果も発揮でき
る。

以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説
明する。

まづ、第１図と第１Ａ図に示す如く、本考案
は、１つの底箱２１、上蓋２２（上蓋２２は底箱
２１に対し片側が蝶番により取付けられ、他の側
がクランプ２３でしつかり閉められるようになつ
ている）及び長短を調節できるベルト２４から成
る携帯式防水箱２であり、底箱２１内層の片側
（第２図参照）の両側面と底面に夫々凸出点２１
Ａを設け、これらの突出点２１Ａを、底箱２１の
大きさに合わせて設置された振動器３の側面及び
底面の相対する位置に設けられた凹入点３Ａと噛
み合わせ、振動器３を底箱２１の片側に定位させ
てある。

振動器３（第３図参照）は主に１つの蓋３１、
偏心モーター３２及び電池３３から構成され、そ
の偏心モーター３２と電池３３は支持板３４の両
側に夫々固定され、その支持板３４はその両側の
縁３５を外殻３８内部に設けられた滑溝３７に挿
入して、モーター３２と電池３３を同時に外殻３
８内に納めることができる。外殻３８の上端の片
側には軸座３９が設けられ、蓋３１の側端に設け
られた２つの翼片４２に設けられた凸軸４３が軸
座３９の軸孔４０に嵌り、蓋３１がこれを軸にし
て回転できるようになつている。又、外殻３８の
上端の開口の周縁には凹溝４１が形成されてお
り、この凹溝４１にはパツキング３６が設けら
れ、蓋３１を外殻３８の上端に当てて、その側端
に設けられたクランプ４４を凹溝４１の下縁の凸
出部４５に係合させることにより、パツキング３
６によつて蓋３１は外殻３８に対して水密に締着
され、よつて、振動装置３は防水効果を発揮す
る。

振動器３が凹入点３Ａにより底箱２１と係合し
て定位した後両者は緊密に結合するので、振動器
３の電源を入れると、発生する偏心振動作用の力
により、防水箱に接触している体の部位の筋肉に
対し按摩が行われ、疲労回復作用を発揮する。底
箱２１の振動器以外の箱内のスペースは携帯品を
収納するのに用いられる。又、振動器３は取り外
し自在であるので、按摩をしない場合は、振動器
３を取り外して、携帯品用のスペースを増やすこ
とができる。

特に、底箱２１と上蓋２２の内側を円弧面H₁
にするか、両端を球状体H₂にするかして、体に
密着させ、筋肉を振動させて按摩の効果を発揮さ
せる。

又、ベルトを使わずに、箱の裏面に固定された
釦４を利用して、使用者の腰のベルトに下げるこ
ともできる。（第４図参照）。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の防水箱の斜視図で
ある。第１Ａ図は第１図の防水箱を、その蓋を開
いて示した斜視図である。第２図は、本考案の分
解斜視図である。第３図は振動器の分解斜視図で
ある。第４図は本考案の第二実施例の断面図であ
る。 ２……携帯式防水箱、３……振動器、３Ａ……
凹入点、２１……底箱、２１Ａ……凸出点、２２
……上蓋、３１……蓋、３２……偏心モータ、３
３……電池、３４……支持板、３６……パツキン
グ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一種の按摩機能を兼有する携帯式防水箱で、
   １つの調節し得る腰ベルト付防水箱と１つの直
   流振動器から成り、防水箱の底箱内層の片側に
   凸出点を設け、該凸出点が直流振動器の外側の
   凹入点に嵌まつて該振動器が防水箱内の片側に
   固定され、該振動器は外殻、１つの蓋、１つの
   支持板、偏心モーター及び電池より構成され、
   この偏心モーターと電池は夫々前記１つの支持
   板の両側に固定され、該支持板の両側の縁が前
   記外殻の内部に設けられた滑溝に嵌合してモー
   ターと電池を同時に前記外殻内に支持固定する
   ようになつており、外殻上端の片側には軸孔を
   有する１つの軸座が設けられ、蓋の側端に設け
   られた２つの翼片上の凸軸がちょうど前記軸孔
   にはまり、蓋はこれを軸にして回転できるよう
   になつており、外殻上端には凹溝が設けられ、
   この凹溝にパツキングが取りつけられており、
   蓋を外殻上端に被せ、側端のクランプを凹溝下
   縁の凸出部にかけて締めると、パツキングは蓋
   におさえつけられて気密になり、振動器の防水
   性能を発揮し、防水箱携帯時に同時に電動按摩
   の使用効果も発揮できる携帯式防水箱。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項に記載の按摩
   機能を兼有する携帯式防水箱であつて、防水箱
   の裏面が弧形状を呈し、１つの鈎片を有し、該
   箱体を容易に使用者の腰に下げられる携帯式防
   水箱。