JPH048261Y2 - - Google Patents

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JPH048261Y2
JPH048261Y2 JP1984102677U JP10267784U JPH048261Y2 JP H048261 Y2 JPH048261 Y2 JP H048261Y2 JP 1984102677 U JP1984102677 U JP 1984102677U JP 10267784 U JP10267784 U JP 10267784U JP H048261 Y2 JPH048261 Y2 JP H048261Y2
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ring gear
bearing
duct
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variable nozzle
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JP1984102677U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案はガスタービンエンジンにおける可変ノ
ズル駆動用リングギヤの支持構造の改良に関する
ものである。
〔従来技術〕
ガスタービンエンジンの先行技術としては、特
開昭52−48713号公報、特開昭52−48714号公報、
実開昭59−2934号公報等に開示したものがある
が、このようなガスタービンエンジンにおいてリ
ングギヤを備え、しかもこのリングギヤを軸受に
て支持した構造の一例として第3図ないし第5図
に示す構造のものが知られている。すなわち、こ
れらの図について説明するに、タービン作動用高
温ガス1は可変ノズル2のノズル翼2aにより案
内されタービンブレード9を駆動した後、矢印方
向に排気されるようになつている。また、前記ノ
ズル翼2aはエンジンの要求性能により適当な範
囲内で回動する必要があり、その回動は、ノズル
軸2bにつながる支持リンク3に設けられた歯車
3aが、リングギヤ4に設けられた歯車4aと噛
合することによつて行なわれるようになつてい
る。さらに、該リングギヤ4は、その歯車4bが
リングギヤ作動用のアクチユエータ出力軸5の先
端に設けられた歯車5aと噛合しており、円運動
させられるよう構成されている。今、この支持リ
ンク3、リングギヤ4、出力軸5との関係を第4
図を用いてさらに詳述する。第4図は第3図にお
ける方向矢視図を示したものであり、ノズル翼
2aを直接回転させるノズル翼2bは、支持リン
ク3に対して固定されており、そのリンク3の先
端にはノズル翼2aの位置を決める扇形状のノズ
ル翼駆動用歯車3aが設けられている。また、前
記リンク3は、該リンク3内に示す矢印Aの方向
に左右首振り状態で適当な範囲動くよう構成され
ている。なお、該リンク3は、歯車3aの配置お
よびノズル翼2aの枚数により左右180°前後動く
ことも可能である。また、前記リンク3の歯車3
aはリングギヤ4の端面全周に切つた歯車4aに
よつて駆動されるよう構成されており、さらに該
リングギヤ4は、前記歯車4aと反対側端面の全
周に切られた歯車4bが、前記出力軸5の先端側
に設けられた歯車5aと噛み合うことによつて、
矢印B方向に動かされるよう構成されている。し
たがつて、リングギヤ4は、歯車5aと歯車3a
の間を第4図中上下方向に移動することなく円運
動をすることが要求される。
一方、前記可変ノズル2のノズル軸2bはダク
ト6により回動可能に保持され、ノズル翼2a
は、ダクト6およびインナダクト7に対し適当な
〓間を有した構成となつている。また、前記リン
グギヤ4はダクト6の円周上に配置されると共
に、該リングギヤ4が滑らかな円運動を行なうた
め、該リングギヤ4の内壁とダクト6の外壁との
間には軸受8がリング状に配置されている。この
軸受8はダクト6の外壁上およびリンクギヤ4の
内壁内を軸方向に移動しないよう、スナツプリン
ク9a,9b,10a,10bにより固定された
構造となつている。なお、この軸受8は第3図に
も示すように、リング状のアウタレース8aとリ
ング状インナレース8bおよびこれらアウタレー
ス8aとインナレース8b間に配設された複数の
ボール8cの3点から構成されている。
しかしながら、以上のような従来構造によれ
ば、ダクト6の内側を流れる高温ガス1により、
リングギヤ4を支持する軸受8のインナレース8
bと接触状態にあるダクト6が、熱膨脹により半
径方向に伸びて軸受8のインナレース8bを押し
上げ、その結果、該軸受8のアウタレース8aと
ボール8cとの間に隙間がなくなり、これによつ
て軸受8が回動不良を起こし、ひいては可変ノズ
ル2のノズル翼2aの動きを阻害するおそれがあ
つた。一方、ダクト6の熱膨脹分を予め考慮しダ
クト6の外壁と軸受8のインナレース8bの内壁
との間に隙間を設けることも考えられるが、この
ような構造の場合、その隙間のためリングギヤ4
がダクト6の外周上で芯ずれを起こし、円運動を
行なえず、その結果再びリングギヤ4の滑らかな
動きが得られず、可変ノズル2の作動が円滑に行
なえないという欠点があつた。
〔考案の目的〕
本考案の目的は上述した欠点に鑑みなされたも
ので、可変ノズルの駆動の円滑化を図つたガスタ
ービンエンジンにおける可変ノズル駆動用リング
ギヤの支持構造を提供するにある。
〔考案の構成〕
このような目的を達成するために、本考案は、
リングギヤとダクト外壁との間に配置された軸受
のインナレースを左右方向に二分構造とし、分割
面をダクト外壁側に向けて次第に対向間隔が狭く
なるような傾斜面とし、軸受のアウタレース側に
配設されたボール手段に対して押圧されて左右方
向に移動可能に形成すると共に、インナレースの
左右端部を弾性部材にて押圧支持する構造とした
ものである。
以下、図に示す実施例を用いて本考案の詳細を
説明する。
〔考案の実施例〕
第1図は本考案に係る可変ノズル駆動用リング
ギヤの支持構造を採用したガスタービンエンジン
の一実施例を示す要部断面図、第2図は第1図の
部の拡大断面図である。タービン駆動用高温ガ
ス11は可変ノズル12のノズル翼12aにより
案内され、タービンブレード13を駆動し、矢印
方向に排気されるようになつている。なお、該可
変ノズル12は、ノズル翼12aと一体化したノ
ズル軸12bによつてダクト14に保持されてい
ると共に、ノズル翼12aはインナダクト15と
ダクト14に対して適当な隙間を有し、エンジン
要求性能に応じ回動することができるよう構成さ
れている。また、ノズル翼12aはリンク16の
歯車16aによつて回動させられるようになつて
いるが、このリンク16は、リングギヤ17の一
方端面側に設けられた歯車17aにより駆動さ
れ、さらに該リングギヤ17はアクチユエータ出
力軸18の先端側に設けられた歯車18aが、リ
ングギヤ17の他方端面側に設けられた歯車17
bと噛み合い、これによつて歯車18aの回転運
動をリングギヤ17のダクト14の外周上におけ
る円運動にかえてノズル翼12aを回動するよう
構成されている。また、前記リングギヤ17が滑
らかな円運動を行なうことができるよう、リング
ギヤ17の内壁とダクト14の外壁との間には軸
受19がリング状に配置されている。
この軸受19は、リングギヤ17の内壁側に配
置されたリング状のアウタレース20と、ダクト
14の外壁側に配置されたリング状のインナレー
ス21、およびこれらアウタレース20とインナ
レース21との間に配設された複数のボール22
とから構成されている。本実施例においてはこの
軸受19のインナレース21を左右方向に二分割
した構造とすると共に、これらインナレース21
の左右端部側にスプリング23,24を配設し、
このインナレース21を常時押圧支持した構造と
したものである。これをさらに詳述するに、前記
インナレース21の、左、右側の分割部分(以
下、左、右分割部という)21a,21bの上面
21c,21dは、第2図に詳細に示す如く、上
側から下側に向うにしたがつて次第に対向間隔が
狭くなるような傾斜面形状とされている。したが
つて、これら左、右分割部21a,21bはダク
ト14が熱膨脹によつて半径方向に伸びたような
場合にあつてはボール22によつて互いに離間す
る方向に移動させられるような構造となつてい
る。また、前記左、右分割部21a,21bと一
定間隔離間してスナツプリング25,26がダク
ト14の外壁上に固定されており、前記スプリン
グ23,24はインナレース21の左分割部21
aとスナツプリング25との間およびインナレー
ス21の右分割部21bとスナツプリング26と
の間にそれぞれ配設された構造となつている。こ
のスプリング23,24の弾性力によつて、前記
左分割部21a、右分割部21bにはそれぞれ相
手方分割部側へ押圧される付勢力が常時作用して
いることになり、これによつて、ダクト14の熱
膨脹によるダクト半径方向伸びの大小にかかわら
ず、ボール22に対するインナレース21、アウ
タレース20の接触荷重を常に一定に保つことが
できる。なお、リングギヤ17の内壁には、軸受
19のアウタレース20の左右方向の動きを規制
すべくスナツプリング27,28が取り付けられ
ている。
次に、以上のように構成された可変ノズル駆動
用リングギヤの支持構造を説明する。ダクト14
の外壁は熱膨脹により半径方向に伸長するが、そ
のとき軸受19のインナレース21の左、右分割
部21a,21bも同時に半径方向に押し上げら
れることになる。しかるに、ボール22はリング
ギヤ17およびアウタレース20によつてそれ以
上押し上げられることはないため、結果的に前記
左、右分割部21a,21bが傾斜面状の上面2
1c,21dを介して該ボール22によつてそれ
ぞれ左、右方向へ移動させられることになる。こ
のため、ダクト14の熱膨脹による半径方向の伸
びは、軸受19のインナレース21の左、右分割
部21a,21bの動きにより吸収されることに
なる。したがつて、軸受19は何ら焼付くことな
く円滑なリングギヤ17の動きが可能となり、可
変ノズル12の駆動の円滑化を図ることができ
る。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、駆動装置
からの駆動力を出力軸からリングギヤを介して可
変ノズルの支持リンクに伝達しかつ該リングギヤ
とガス流路を形成するダクト外壁との間には軸受
が配置されて成るガスタービンエンジンにおける
可変ノズル駆動用リングギヤの支持構造におい
て、前記軸受のインナレースを左右方向に二分割
構造とし、分割面をダクト外壁側に向けて次第に
対向間隔が狭くなるような傾斜面とし、軸受のア
ウタレース側に配設されたボール手段に対して押
圧されて左右方向に移動可能に形成すると共に該
インナレースの左右端部を弾性部材にて押圧支持
する構造としたので、タービン作動用高温ガスの
排ガス熱によりダクトが膨脹して軸受のアウタレ
ースとインナレースとの間隙が小さくなるような
場合にあつても、該インナレースが左右方向に拡
がることによつて、ダクトの熱膨脹による半径方
向の伸びを吸収することができる。この時、ボー
ル手段は弾性変形することなく、熱膨張を吸収可
能であるため、セラミツク等の高温耐久性のある
部材を使用することができる。特に本構成によれ
ば、軸受のインナレースとボール手段との接触面
積は熱膨脹による影響を受けず常に一定であるた
め、摩擦抵抗の変化が極めて小さい。したがつ
て、軸受の性能を常に良好に保つことができ、こ
れによつてリングギヤの円滑な運動を可能にし、
ひいては可変ノズル駆動の円滑化を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る可変ノズル駆動用リング
ギヤの支持構造を採用したガスタービンエンジン
の一実施例を示す要部断面図、第2図は第1図の
部の拡大断面図、第3図は従来の可変ノズル駆
動用リングギヤの支持構造を採用したガスタービ
ンエンジンの一例を示す要部断面図、第4図は第
3図を方向から見たときの正面図、第5図は第
3図を−線で切断したときの断面図である。 12……可変ノズル、14……ダクト、17…
…リングギヤ、18……出力軸、19……軸受、
20……アウタレース、21……インナレース、
21a……左分割部、21b……右分割部、22
……ボール、23,24……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動装置からの駆動力を出力軸からリングギヤ
    を介して可変ノズルの支持リンクに伝達しかつ該
    リングギヤとガス流路を形成するダクト外壁との
    間には軸受が配置されて成るガスタービンエンジ
    ンにおける可変ノズル駆動用リングギヤの支持構
    造において、前記軸受のインナレースを左右方向
    に二分割構造とし、分割面をダクト外壁側に向け
    て次第に対向間隔が狭くなるような傾斜面とし、
    前記軸受のアウタレース側に配設されたボール手
    段に対して押圧されて左右方向に移動可能に形成
    すると共に、前記インナレースの左右端部を弾性
    部材にて押圧支持する構造としたことを特徴とす
    るガスタービンエンジンにおける可変ノズル駆動
    用リングギヤの支持構造。
JP10267784U 1984-07-06 1984-07-06 ガスタ−ビンエンジンにおける可変ノズル駆動用リングギヤの支持構造 Granted JPS6117433U (ja)

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JP10267784U JPS6117433U (ja) 1984-07-06 1984-07-06 ガスタ−ビンエンジンにおける可変ノズル駆動用リングギヤの支持構造

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JPS6117433U JPS6117433U (ja) 1986-01-31
JPH048261Y2 true JPH048261Y2 (ja) 1992-03-03

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Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS512856A (en) * 1974-06-25 1976-01-10 Nippon Seiko Kk Entotorojikukeno shijisochi
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