JPH0479685A - テレビ信号の伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の目的） ［産業上の利用分野］ この発明は、飛び越しくインターレース）走査を順次（
プログレッシブ）走査に変換するテレビ信号の伝送装置
に関する。

［従来の技術］ 現在実用化されているテレビジョン方式の多くは、飛び
越しくインターレース）走査か用いられている。例えば
現在日本、アメリカ等で採用されているＮＴＳＣ方式を
例にすると、実際の１枚の画像（１フレーム）は約４８
０本の有効走査線によって構成されている。しかし、実
際には１枚の画像を２のフィールドに分けて伝送してい
るもので、第１のフィールドは１ラインおきに２４０本
のラインで伝送され、このフィールドから１／６０秒後
の第２のフィールドで残りの２４０本のラインが伝送さ
れるようにしている。すなわち、第１のフィールドと第
２のフィールドとは、互いにライン・オフセットされた
関係にある。

テレビ信号は、本来走査線によって垂直方向に、さらに
フィールド（あるいはフレーム）によって時間（テンポ
ラル）方向にサンプリングされた信号であり、したがっ
て折り返し成分が必然的に発生する。しかし、インター
レース走査では、フィールド間でライン・オフセットさ
れた複雑な構成となっているものであるため、独特の折
り返しが発生する。

インターレース走査の折り返し成分によって生ずる画質
の劣化には、次のようなものかある。

ａ）インター・ライン・フリッカ、これは静止画におけ
る水平エツジのちらつきであって、この妨害の原因は、
垂直方向の高域スペクトルかインターレースの折り返し
によって、テンポラル方向の３０Ｈｚに垂直方向の低域
スペクトルとして現れることである。

ｂ）垂直折り返し歪；動画の斜め線かスムーズさを失い
、ぎざぎざのブロック状に劣化する歪である。第１のフ
ィールドと第２のフィールドとを合わせて１枚の画像（
１フレーム）を形成するようなインターレース走査の基
本的な考え方が動画で成り立たなくなる。すなわち、動
画では約２４０本の有効走査線しか持たない各フィール
ド毎に単独で画像を表現せざるを得ない。このため２４
０本以上の垂直方向の高域スペクトル成分が低域に折り
返すようになる。この折り返し成分は、垂直およびテン
ポラル方向において、視覚感度の高い低域成分となるも
のであるため、画質の劣化として検知されやすい。

インターレース走査の折り返し歪を完全に防止するため
には、テレビ・カメラにおいて垂直解像度を２４０本以
下に制限しなければならない。しかし、この様な制限を
加えたのでは、画質が大幅に低下された画像しか得られ
ないようになり、非現実的な解決手段である。

現在用いられているテレビ・カメラではインターレース
走査の折り返し歪防止の妨害と、垂直解像度とをトレー
ド・オフしているものといえる。

しかしながら、インターレース走査の折り返し歪妨害を
軽減させるために、垂直解像度を意図的に低下させてい
るにもかかわらず、動画の不自然な折り返し歪妨害が発
生している。

最近のテレビ受像機に係る技術においては、順次（プロ
グレッシブ）走査に変換する手法が提案されている。具
体的には、１フレ一ム間の信号を差分することによって
動きを検出し、この動き信号のレベルに対応して静止画
像領域ではフィールド間、動画領域においてはフィール
ド内の走査線補間処理を行い、インターレース走査から
プログレッシブ走査に変換させるようにしている。

この様な処理を施せば、インターレース走査に起因する
劣化を、静止画像領域においては無くすることができる
ものであるが、動画領域においては垂直解像度が劣化す
る。そこで、静止画領域と動画領域とを完全に分けてし
まうのではなく、中間領域を複数段階で作り、動画の画
質の低下を軽減させる処理も施されるようになってきた
。

しかし、１フレ一ム間の信号の差分値による動き検出は
、フレーム間の動きを検出することはできるが、フレー
ム内すなわちフィールド内の動きの検出は行えない。し
たがって、表示されている画像シーンによっては、動き
を検出できないことがあり、この様な検出ミスが存在す
る場合の画像においては、非常に不具合が目立つ。例え
ば、画像が上下に動くような場合には、３０Ｈｚの動き
が検出できなくなり、その結果、画像が動いているのに
関わらず、静止画像として判断され、フィールド間処理
が行われるようになる。したがって、画像か２重に重な
ったように表現されるようになる。

現在行っているプログレッシブ走査変換に用いられてい
る動き検出は、現信号と１フイールド前の信号を用いる
が、あるいは同フィールド内の上下ラインによって作る
がを決定しているものであるが、この様な動き検出では
検出できない動きが存在する。したがって、この様な検
出信号を用いてプログレッシブ走査変換を行うと、誤っ
た信号処理を行うことになり、非常に見苦しい画像を再
生するようになる。１フレ一ム間の差分信号を用いるこ
とによって動きを検出する限り、３０Ｈｚの動きが検出
できない。

［発明が解決しようとする課題］ この発明は上記のような点に鑑みなされたもので、テレ
ビ受像機側で行っているプログレッシブ走査変換を行う
ために用いられる動き検出に際して、従来ては検出する
ことのできない３０Ｈｚを検出できるようにして、動き
の誤検出による画像の乱れを無くすることができるテレ
ビ信号の伝送装置を提供しようとするものである。

（発明の構成） ［課題を解決するための手段〕 この発明に係るテレビ信号の伝送装置にあっては、順次
走査信号のフレーム内の動きを検出する手段、および送
出された飛び越し走査信号のフレーム間の動き検出手段
を備え、フレーム内の動き検出手段で動きが検出され、
且つフレーム間の動き検出手段で動きが検出されない場
合に、送出信号に固定値を付加し、あるいはレベルを変
化させる特定の処理を施すようにしている。

［作用コ テレビ信号を伝送する送信装置において、受信機側でプ
ログレッシブ走査変換に用いられる動き検出処理におい
て検出することのできない３０Ｈｚの動きが存在する場
合、受信機側での動きが検出できるように、送出される
インターレース走査信号に対して、特定される信号が付
加されるようになる。したがって、受信機側では動きの
検出もれが存在しないようになって、画質の劣化の無い
プログレッシブ走査変換が確実に実行されるようになり
、良質の再生画像が表現できるようになる。

［実施例コ 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。

第１図はその構成を示すもので、入力端子１１に入力さ
れる映像信号は１：１／６０Ｈｚの順次（プログレッシ
ブ）走査の信号である。この入力映像信号は、３０Ｈｚ
の第１の動き検出回路１２、およびインターレース変換
回路１３に供給される。第１の動き検出回路１２は、入
力映像信号の供給される１／６ｏ秒の遅延回路１２１と
、この遅延回路１２１がらの出力信号、および入力端子
１１に入力された現信号の供給される減算回路１２２と
を備え、この減算回路１２２で現信号と１／６ｏ秒遅延
された信号との差分値を求めるようにしている。

そして、この差分値の大きさによって動きが検出される
ようにするもので、これによって映像信号をインターレ
ース化した場合のフレーム内の動きを検出している。

またインターレース変換回路１３は、入力映像信号か供
給される約３２μ秒毎にオン・オフされるスイッチ回路
によるライン間引き回路】３１と、この回路１３１から
の信号か供給される２倍伸長回路１３２とによって構成
される。すなわち、ライン間引き回路１３１によって約
３２μ秒毎に間引かれた信号は、２倍伸長回路１３２に
よって１ラインが約６４μ秒のインターレース信号に変
換される。

第１の動き検出回路１２からの出力信号は、インターレ
ース回路１４に供給されるもので、このインターレース
回路１４は、インターレース回路１３と同様にライン間
引き回路１４１と、２倍伸長回路１４２とによって構成
される。

インターレース回路１３の２倍伸長回路１３２からの出
力信号であるインターレース信号は、テレビ受像機にお
いて使用されていると同様の第２の動き検出回路１５に
供給され、同時にアダー回路１６に供給する。このアダ
ー回路１６からの出力信号は出力端子１７に導かれる。

動き検出回路１５は、インターレース回路１３からの出
力信号かそれぞれ１／３ｏ秒遅延回路１５１および減算
回路１５２に供給され、遅延回路１５１がらの出力信号
が減算回路１５２に供給され、１／３゜秒遅延信号とイ
ンターレース回路１３がらの出力信号の差分値が求めら
れるようにする。そして、減算回路１５２からの出力信
号はノンリニア回路１５３に供給し、このノンリニア回
路１５３がらの出力信号は１／６０秒遅延回路１５４お
よび最大値検出回路１５５に供給するもので、遅延回路
１５４がらの出力信号は、最大値検出口路１５５に供給
して、ノンリニア回路１５３からの信号と最大値比較す
る。この最大値検出回路１５５がらの最大値検出信号は
、レベル検出回路１５６に供給し、このレベル検出回路
１５６から、この動き検出回路１５がらの動き検出信号
が出力されるようにする。

すなわち、減算回路１５２がら得られる差分値出力の大
きさによって動きが検出される。この様にして得られた
差分信号は、ノンリニア回路１５３に入力されるもので
、この回路１５３は第２図で示すようなノンリニア特性
を有し、この特性に対応した出力か得られる。この様な
特性を有するノンリニア回路１５３からの出力信号、お
よびこの出力信号が供給された１／６０秒遅延回路１５
４からの出力信号の供給される最大値検出回路１５５て
は、時間方向に延びた動き信号を検出する。

インターレース変換回路１４の２倍伸長回路１４２から
の出力信号は、レベル検出回路１８に供給し、このレベ
ル検出回路１８からの出力信号はコンバータ１９に供給
する。このコンパレータ１９には、動き検出回路１５の
レベル検出回路１５６からの出力信号αと共に、レベル
検出回路１８からの出力信号βが供給されているもので
、このαおよびβの比較を行って検出レベルを相互に調
整し、出力されるようにする。

すなわち、３０Ｈｚの動き検出回路１２によって検出さ
れ、インターレース回路１４によってインターレース化
されてレベル検出回路１８によって検出された信号と、
テレビ受像機と同様の動き検出回路１５の出力がコンパ
レータ１９において比較されるモノマ、このコンパレー
タ１９に対するレベル検出回路１５６および１８からの
それぞれの人力に対して、このコンパレータ１９からの
出力は、第３図の（Ａ）に示すような関係に設定される
。

すなわち、現行の受像機と同様の動き検出回路−１５に
おいて動き信号が検出されず、且つ３０Ｈｚの動き検出
回路１２において動き信号が検出されたときに、コンパ
レータ１９からの出力かｌ＼イレベル「１」とされるよ
うになる。

コンパレータ１９からの出力信号は、一致検出回路２０
に供給される。この一致検出回路２０からの出力信号は
、１／３０秒遅延回路２１に供給し、この遅延回路２１
からの出力信号は一致検出回路２０に比較信号として結
合されるもので、一致検出回路２０では１／３０秒前の
信号と一致したときに一致出力を発生する。

第３図の（Ｂ）はこのコンパレータ１９からの出力と１
／３０秒遅延回路２１からの出力に対応した一致検出回
路２０の出力の状態を示しているもので、コンパレータ
１９からの出力がハイレベル「１」であり、且つ１／３
０秒遅延回路２１の出力がローレベル「０」のときに、
一致検出回路２０からの出力がハイレベル「ＩＪとされ
るようになる。

第４図は縦方向を垂直、横方向を時間とした場合の信号
モデルを示している。この図において黒の２点が上下に
３０Ｈｚ毎に動くパターンを示しているもので、Ａで示
す部分の画素では、動き検出回路１５において動き信号
が検出できない。したがって、コンパレータ１９の出力
はハイレベルとなり、検出された信号は数フィールド続
くことになる。この様な状態のときには、受信機側にお
いても動きが検出できるようにＢで示す画素に対して固
定値のバイアスを与えるようにする。

すなわち、一致検出回路２０からの出力が、１／３０秒
遅延回路２１からの出力に対応して３０Ｈｚおきにオン
・オフすることにより、スイッチ２２が制御され、固定
値出力回路２３からの固定値をアダー回路１Ｂに送出さ
れるようにしている。このアダー回路１６では、インタ
ーレース変換回路１３からの出力信号に固定値を加算し
、出力端子１７から出力している。

第５図は他の実施例を示しているもので、入力端子１１
には１　：　１／６０Ｈｚの順次走査の信号か入力され
る。この入力信号は、前実施例と同様に３０Ｈｚの動き
検出回路１２およびインターレース変換回路１３に供給
されるもので、以下前実施例と同様のインターレース回
路１４、動き検出回路１５を備えているもので、前実施
例と同様の構成部分は同一符号を付してその詳細な説明
は省略する。

そして、この実施例においては、インターレース変換回
路Ｉ３からの出力信号は乗算器３１に供給し、この乗算
器３１からの出力信号が出力端子１７に供給されるよう
にする。乗算器３１にはスイッチ回路３２を介して係数
発生回路３３からの係数情報を供給するもので、一致検
出回路２０からスイッチ回路３２に与えられるコントロ
ール信号がローレベルのときに、係数発生回路３３から
係数「１」が乗算器３１に与えられ、コントロール信号
がハイレベルのときには乗算器３１に「１」以外の係数
か与えられるようにする。

［発明の効果］ 以上のようにこの発明に係るテレビ信号の伝送装置によ
れば、従来の動き適応順次走査変換信号処理を行ってい
るテレビ受像機における動き信号検出回路において検出
することのできない動き信号を検出できるように、テレ
ビ信号の送信側において１５Ｈｚの動き信号が付けられ
るようになり、したがって受信側の動き検出回路におい
て、誤った動き検出が行われないようになる。すなわち
、受信機側の信号処理回路を充分に簡素化可能とされる
ようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係るテレビ信号の伝送装
置を説明する構成図、第２図はこの実施例で使用される
ノンリニア回路の入出力特性を示す図、第３図の（Ａ）
および（Ｂ）はそれぞれ実施例で用いられるコンパレー
タおよび一致検出回路の入出力の状態を示す図、第４図
は上記実施例の信号処理の状態を説明する図、第５図は
この発明の他の実施例を説明する構成図である。 １１・・・入力端子、１２・・・３０Ｈｚの動き検出回
路、１３、Ｉ４・・・インターレース回路、１５・・・
動き検出回路、１６・・・アター回路、Ｉ７・・・出力
端子、１９・・・コンパレータ回路、２０・・・一致検
出回路、２１・・・１／３ｏ秒遅延回路、２２．３２・
・・スイッチ回路、２３・・・固定値出力回路、３１・
・・乗算器、３３・・・係数発生回路。 第２図 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 ○ 　　　Ｏ 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）入力された順次走査信号のフレーム内の動きを検
   出する第１の動き検出手段と、 前記入力された順次走査信号から飛び越し走査信号を検
   出する変換手段と、 この変換手段で変換された飛び越し走査信号のフレーム
   間の動きを検出する第２の動き検出手段と、 前記第１の動き検出手段でフレーム内の動きが検出され
   、且つ前記第２の動き検出手段でフレーム間の動きが検
   出されない状態で送出信号に固定値を付加する手段とを
   具備し、 この固定値付加手段によって前記送出信号でフレーム間
   の動きが検出されるようにしたことを特徴とするテレビ
   信号の伝送装置。
2. （２）入力された順次走査信号のフレーム内の動きを検
   出する第１の動き検出手段と、 前記入力された順次走査信号から飛び越し走査信号を検
   出する変換手段と、 この変換手段で変換された飛び越し走査信号のフレーム
   間の動きを検出する第２の動き検出手段と、 前記第１の動き検出手段でフレーム内の動きが検出され
   、且つ前記第２の動き検出手段でフレーム間の動きが検
   出されない状態で送出信号のレベルを変化させる手段と
   を具備し、このレベル変化手段によって前記送出信号で
   フレーム間の動きが検出されるようにしたことを特徴と
   するテレビ信号の伝送装置。