JPH0479537B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は、人間の血液中における、酸素又は二
酸化炭素を特に検出する血液ガス検出器で、それ
は、人間の口の中、好適には顎の外側と類の隣接
した内側との間に収容され、一時的に保持される
形状及び大きさの基板を有するものである。内臓
ヒータにより、頬の内側の局部的皮膚温度及び含
有血液の循環が高められる。そこに局在していた
酸素に応じて、電極が外部血液ガス検出器に作用
する電流を生じさせる。

〔従来技術〕

本発明に最も関連のある先行技術は、エバ−ハ
ード等の特許（米国特許第3795239号、1974年３
月５日発行）及び“連続した経皮の血液ガスモニ
タリング”と題する刊行物（ナシヨナル・フアン
デイシヨン−マーチ・オブ・ダイムズ、バース・
デイフエクツ：オリジナル・アーテイクル・シリ
ーズ、第15巻第４号、1979年、アレン・アール・
リス、インク刊行、ニユーヨーク）にあるもので
ある。

エバ−ハート等の特許は、血液酸素検出に関す
るもので、人間の皮膚の外側又は露出表面上で操
作される。有効な装置であるが、動作が比較的遅
く、他の有害な欠点を有する。

その刊行物記載の装置は、リツプクランプで、
その中に記載されているように、血管が伸縮自在
となるべき所で、血管が締めつけられるという欠
点を有するものである。

〔好適実施例〕

本発明によると、人間の口の中、特に、上顎６
及び下顎７の外側部分と頬９の隣接した内側部分
との間の選択された領域で容易且つ自在に収容さ
れる検出手段が設けられている。その場所は、頬
の内壁表面下の脈管系内で有効に循環している血
液中の酸素又は二酸化炭素を検出するために適し
ている。その場所は、人体の内側であり、外温や
外気の変化に影響を受けず、頬を覆う内側の皮膚
の表面の近くを流れる血液流が容易に利用され、
増大及び加速されることから、都合が良い。

本発明の装置は、特に第３図に示されているよ
うに、基板１２を有する基板組立体１１を有して
いる。この基板は、第２図に示されているよう
に、周囲が丸められ、平面図において長円形とな
る比較的不活性な材料の、ほぼ平坦な部材であ
る。それは、人間の口の中に収容され、歯の外側
の横にそつて上顎及び下顎に対して位置し、顎の
ヒンジ部に向つて伸ばすこと、及び口の正面部分
に向つて伸ばすことが容易な大きさである。その
ような形のために、基板１２は、狭い限定領域内
で所望の位置に整合し、保持されるようになつて
いる。ドーム１４が基板１２と一体的になり、基
板組立体に内蔵されている。そのドーム１４はカ
ートリツジ１６のための空間を残しておくための
中空及び基板構造の残部と同程度である。このカ
ートリツジは、基板内の凹所に整合する、伸長し
たほぼ円形基部１８を有し、環状段部２１を形成
する。小径の同様の円柱状の上部分１９を有して
いる。

カートリツジ内１６内には、好適には金のよう
な貴金属のリング状の、一部露出した電極が設置
されている。そのリングは、上部分１９内に同心
的に設置され、上面又は下面方向に伸び、そして
露出している。共働電極２３が電極２２内に同中
心的に設置され、カートリツジ１６内に同様に埋
め込まれ、表面に露出している。それは、異なる
貴金属製であることが望ましい。

電極２２及び２３にそれぞれ接続され、そこか
らケーブル２７に伸びる電気導線２４及び２５が
ある。そのケーブルは、使用者の口の中から口唇
の間に伸び、口から外部に、そして指示器に伸び
るのに充分な長さを有する、屈伸性があるが、強
固な伸長部２８を有する。伸長部２８の外側部分
を操作することにより、基板組立体１１及びそれ
と関連した構造物について、位置を誘導して変化
させることができる。

カートリツジ１６の中に、電気加熱コイル３１
も取り付けられている。そのコイルは、導線３２
及び３３を有する回路内に含まれている。これら
導線は、同様にケーブル２７に含まれ、適切な外
部電源へと外に向つて伸びている。コイルが付勢
されると、そのコイル３１は、その周囲及び特に
頬の隣接領域の温度を上昇する。コイルからの発
熱量を規則的にするために、横出サーミスタ３７
が設けれ、そのサーミスタは、ケーブル２７に同
様含まれ、外部の適切な調整及び指示装置（図示
されていない）へと伸びている回路に接続されて
いる。

標準温度（42−44℃程度）への上昇に適切に抵
抗することができない外部皮膚と異なり、口の内
部は、傷や痛みを与えることなく46−50℃程度の
温度に上昇させることができる。この温度上昇に
より血管は拡張し、その血流は実質的に増加す
る。連続的な試験が他のものより一貫性のあるよ
うに標準測定条件をも形成することができる。代
表的な記録を行なうために必要な時間もまた、外
部の皮膚測定全般にわたつて著しく減少させられ
る。カートリツジ内で使用される際の上述した構
造物のカバーは、図示のごとく、カートリツジ１
６とドーム１４の周囲部分との間に容易に配置で
きる、ガス透過性の薄い衛生的な材料の、キヤツ
プ形状をしたシユウラウド（shroud）４１であ
る。好適には、シユウラウド４１は、ドームとカ
ートリツジの間に挿入され、効果的に密封する膨
出した低部リム４３を有し、その結果、すべての
部分が望ましく密接して保持される。そのシユラ
ウドは、血液から酸素のようなガスを容易に透過
し、局部的な加熱に関する限り、ほとんど絶縁効
果がなくなる。

この装置は、必要とする電源及び所定の指示器
に適切に接続され、第１図に示すように、患者の
口の中でケーブル２７を使用することによつて、
頬に隣接し、媒介するシユラウド４１によつての
みそこから間隔があけられる電極と接触したまま
操作される。基板組立体１１は、使用者の口の中
で所望の安定した位置、又は少くとも一様に加熱
された微小領域に装置を保持することを補助す
る。従つて、限定された領域の、酸素のような血
液ガスの検知は、事実上変化することがない。血
液ガス検知において特別な変動など生じない。と
いうのは、接触した頬の表面に関して、装置の上
下動のみが限定されるからである。肉をつまみ上
げることはなく、血管の拡張を制限することもな
い。口の中で装置を望み通りの操作は、伸長部２
８を操作することによつて容易に行うことがで
き、又補助することができる。

時々、使用前に装置に外装衛生エンベロープを
配置する必要が生じる。このエンベロープは、酸
素のような血液ガスを効果的に通過させ、熱移動
特性に大して影響を与えない比較的薄く、容易に
変形できる材料から成る。エンベロープ４８は、
特に別体で形成されているならば、装置の使用ご
とに取り替えることができる。装置が配置される
と、血液ガス又は酸素の記録は数分だけの間、続
けてもよく、数時間の間、続けてもよい。その効
果は、隣接した頬の皮膚を温めて、温度を上昇さ
せ、適切な拡張領域全体にわたり、局部的な血液
流を増大させるために何時間でも所定の温度に保
持し、装置が僅かに上下動しても血液ガス記録の
間、実質的な標準環境を維持することである。

頬の内側表面が都合良く保たれ、外傷を与える
ことなく、比較的高温度にすることもできること
がわかつた。従つて、装置は、非常に短い時間、
１分前後で正確な記録に適した状態を達成する。
通常、装置は容易に挿入でき、数分で記録がおこ
なえ、そしてその装置を取り除くことができる。
装置は、連続してモニターをしたいときには、装
置を数時間配置しておけるような非常に都合の良
いものである。患者が口の中に異物があることを
心配するかもしれないが、装置が取り除かれたと
きに、口の内に組織に何ら影響を残すことはな
い。

第４−５図に他の実施例が示されている。それ
は、装置の中央部分に平面図にしてほぼ長円又は
オーバル形状で、厚さが比較的薄い基板５１を前
例と同様に有するものである。ほぼ円形の上板５
２が基板５１に永久接着により好適に取り付けら
れている。その上板５２の一点には、中空ドーム
シエル５４にも取り付けられた柔軟なヒンジ５３
を有している。これら要素は、基板５１の開口部
を通つて機能し、上板５２の端５８と係合可能な
スプリング留金５６によつて、正規の閉じた位置
に保持される。このような配列により、留金５６
が外されると、ドームシエル５４は、ヒンジのま
わりを動くことによつて、外れて上板５２の他方
へと揺動することができる。

ドームが外され、分離されると、第３図に示さ
れているように、検知及び加熱装置を含み、前述
したカートリツジ１６に匹敵するカプセル５９
が、配置又は取り外すことできる。この実施例に
おいては、シユウラウド４１に換つて、シユラウ
ド６１が配置され、そのシユウラウド６１は、全
体的に同じ形状をしているが、伸長部２８に匹敵
するケーブル６２にそつてより連続的に伸長した
ものとなつている。外部に、加熱器のための電源
が備えられ、加熱器のための応答装置及び血液ガ
スのための検出装置が配置されている。ケーブル
６２内の導線は、ケーブル又は伸長部２８内の導
線と実質的に同じものである。

この実施例も最初の実施例と同様に、ドームの
構造及び支持板は、使用者の顎の外側と、頬の内
側との間に、頬の内側の皮膚にドームが接するよ
うに配置されている。血液ガス検出記録が表示さ
れ、加熱要素によりそれは加速され、促進され
る。この形の装置はまた、ケーブル６２を使用す
ることにより配置することができ、操作すること
ができる。連続使用するためには、装置は、エン
ベロープ４８のような別々のエンベロープを収納
してもよいし、しなくてもよい。シユラウド６１
は、ドームが基板上に取り付けられたときに、正
しい位置に強固に留め付けられる。

両実施例において、頬の局部的な領域を加熱
し、その領域における酸素のような血液ガスを検
出するための、人間の口の中で頬の外側と隣接し
た頬の内側との間に容易に収容され保持される手
段が設けられている。上述したように、人間につ
いて使用した例を示したが、本装置はまた、獣医
学上の分野等にも利用し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、人間の頬の構造の一部及びその付近
の頬、並びに本発明の装置の一部の横断面図であ
る。第２図は、本発明に従つた血液酸素検出器の
一実施例の平面図である。第３図は、第２図の３
−３線に示す検出器の縦断面図である。第４図
は、本発明の血液ガス検出器の他の実施例の平面
図である。第５図は、第４図の５−５線に示す検
出器の断面図である。第６図は、第４図の６−６
線に示す検出器の断面図である。 〔主要符号の説明〕、６，７……顎、９……頬、
１１……基板組立体、１２……基板、１４……ド
ーム、１６……カートリツジ、１８……基部、１
９……上部分、２２……電極、２３……共働電
極、２７……ケーブル、２８……伸長部、３１…
…コイル、３７……サーミスタ、３８，３９……
導線、４１……シユラウド、４３……エンベロー
プ、５２……上板、５３……ヒンジ、５４……ド
ームシエル、５６……留金、５９……カプセル、
６１……シユラウド、６２……ケーブル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 人間の口の中で上歯茎および下歯茎の側方に
   そつて隣接した頬をおしつけるように整合し、所
   定の位置に保持されるほぼ長円形の基板を含む配
   置基板組立体と 前記頬に密接する、前記基板組立体に取り付け
   られた第１検出電極と、 前記第１検出電極と電気的に接続され、前記頬
   に密接する、前記基板組立体に取り付けられた第
   ２検出電極と、 各々が前記検出電極に接続され、前記基板組立
   体によつて支持される検出電気伝導線と、 前記口内で、血液の循環を刺激するための、前
   記基板に取り付けられた刺激手段と、から成り、 前記刺激手段が、前記基板組立体上に電気加熱
   器および該電気加熱器から伸張した電気伝導線を
   含み、 前記電気加熱器が、前記両検出電極により占め
   られる領域以上の領域を加熱する、 ところの血液ガス検出器。 ２ 特許請求の範囲第１に記載された血液ガス検
   出器であつて、 前記基板組立体上に取り付けられる、前記両電
   極を覆い、前記頬に密接する酸素透過性シートを
   含むところの血液ガス検出器。 ３ 特許請求の範囲第１に記載された血液ガス検
   出器であつて、 前記歯茎が、上顎および下顎の側方にあるもの
   であるところの血液ガス検出器。 ４ 特許請求の範囲第１に記載された血液ガス検
   出器であつて、 前記口内で前記基板組立体を操作するための、
   前記口の外で利用する伸長部を含むところの血液
   ガス検出器。 ５ 特許請求の範囲第４に記載された血液ガス検
   出器であつて、 前記伸張部が前記基板組立体に連結され、前記
   口の中から外へと伸張しているものであるところ
   の血液ガス検出器。 ６ 特許請求の範囲第１に記載された血液ガス検
   出器であつて、 前記電極が取り付けられるドーム、および該ド
   ームを前記基板上に着脱自在に取り付ける手段を
   含むところの血液ガス検出器。 ７ 特許請求の範囲第６に記載された血液ガス検
   出器であつて、 前記ドームと前記基板との間に連結されるヒン
   ジ、および該ヒンジを所定の位置に取り付けるた
   めのラツチレバーを含むところの血液ガス検出
   器。