JPH0479318B2 - - Google Patents
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- JPH0479318B2 JPH0479318B2 JP61049267A JP4926786A JPH0479318B2 JP H0479318 B2 JPH0479318 B2 JP H0479318B2 JP 61049267 A JP61049267 A JP 61049267A JP 4926786 A JP4926786 A JP 4926786A JP H0479318 B2 JPH0479318 B2 JP H0479318B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N3/00—Preparing for use and conserving printing surfaces
Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
(A) 産業上の利用分野
本発明は、平版印刷版の複雑な処理工程を大幅
に簡略化した平版印刷版の印刷後置版方法に関す
るものである。 (B) 従来技術及びその問題点 平版印刷版を印刷後置版し、再び使用する場
合、印刷後平版印刷版の画像上にインキを盛つた
まま置版すると印刷インキは印刷インキベヒクル
中の溶剤の蒸発及びベヒクル中の樹脂が酸化重合
等により固化する。この様なインキを盛つたまま
置版した平版印刷版を使用すると網点のカラミ、
細線・文字のフトリ等が発生し実用的な使用にた
えない。 そこで平版印刷版を印刷後置版し再使用する場
合、拡散転写法を利用した銀塩印刷版と市販の
PS版を例にとると、銀塩印刷版の場合、印刷機
上でのヤレ通しあるいはプレートスポンジ等で水
を与え、その後洗浄油で版面に付着しているイン
キを除去後、専用の不感脂化液で版面をかるくふ
き、の後水洗、乾燥させ冷暗所で保存する。また
PS版の場合は版面にスポンジ等で水を与え、洗
浄油で版面のインキを洗い落とした後水洗いす
る。次にメーカー指定の整面液で版面を軽く整面
し再度水洗する。その後版面にスポンジ等で水を
与え、メーカー指定の現像インキをつけたスポン
ジ等で版面の画像部にインキ盛りを行い、その後
水洗・乾燥ガム引き乾燥するというように従来の
方法で印刷後置版を行うと前述の様な複雑で手間
のかかる作業が必要であり、簡単にできる印刷後
置版方法が強く望まれているのが実情である。 (C) 発明の目的 本発明者等は、平版印刷版の印刷後置版方法の
簡略化を検討したところ、印刷後の平版印刷版と
気密性を有するシートの間に印刷インキの乾燥抑
制剤を介在させて密着させ、版面の画像上に付着
している印刷インキの乾燥を抑制することで複雑
な処理をする事なしに、印刷版としての特性を維
持したままで印刷後置版する事が可能である事を
見い出しこの知見に基づいて本発明をなすに至つ
た。 本発明の目的は簡単に、しかも印刷版としての
特性を維持したままでできる平版印刷版の印刷後
置版方法を提供する事にある。 (D) 発明の構成 上記本発明の目的は、印刷後の平版印刷版と気
密性を有するシートの間に印刷インキの乾燥抑制
剤を介在させて密着させる平版印刷版の印刷後置
版方法で達成する事ができる。 以下本発明を更に詳細に説明する。 まずこの発明に用いる気密性を有するシート
は、印刷後の平版印刷版と気密性を有するシート
の間に介在し印刷インキの乾燥を抑制する印刷イ
ンキの乾燥抑制剤が蒸発等により容易に消失する
ことを防止する作用と、印刷インキと空気中の酸
素が接触する事で起るインキの酸化重合による硬
化を防止するため、印刷インキと空気中の酸素が
容易に接触することを防止する作用をしている。 この気密性を有するシートの例として、ポリエ
ステル、ポリエチレン等のフイルム、ポリエチレ
ン等を両面あるいは片面にコートしたラミネート
紙、トレーシングペーパー、コート紙、アート紙
等があげられる。 またこの発明には印刷後の平版印刷版と気密性
を有するシートの間に介在して、印刷インキ中の
溶剤の蒸発による印刷インキの乾燥あるいは空気
中の酸素との接触による印刷インキの酸化重合乾
燥を防止するために高沸点の有機溶剤及び酸化防
止剤を用いるが、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール及びその誘導体あるいは日
石6号ソルベント(日本石油製)の様な高沸点の
石油溶剤等を用いる事ができる。 一方、酸化防止剤の例として、ハイドロキノ
ン、カテコール、オイゲノール、2,6−ジ−
tert−ブチル−p−クレゾール、p−tert−ブチ
ルアニソール等のフエノール系の酸化防止剤、メ
チルエチルケトオキシム、ブチルエチルケトオキ
シム、シクロヘキサンオキシム等のオキシム系の
酸化防止剤、また、市販の印刷インキ乾燥防止用
スプレー、大日本インキ化学工業(株)製のインコセ
ーバー、金田インキ(株)製のトロツケン−S、内外
インキ(株)のドライシーザー等も用いる事ができ
る。 印刷インキの乾燥抑制剤を使用する場合、新聞
用紙、更紙等の下級紙用のオフ輪インキ及び環化
ゴムをベヒクルの主成分にしたラバーベースイン
キのような、浸透及び蒸発乾燥タイプのインキの
場合、印刷インキの乾燥抑制剤として、高沸点の
有機溶剤だけでも十分な硬化が期待できる。また
プロセスインキ等の酸化重合タイプのインキの場
合、印刷インキの乾燥抑制剤として高沸点有機溶
剤及び酸化防止剤を単独で使用した場合でもそれ
なりの硬化が得られるが、好ましくは高沸点の有
機溶剤と酸化防止剤を併用した方が安定した効果
が期待できる。この高沸点有機溶剤と酸化防止剤
を併用した印刷インキ乾燥抑制剤は前述の浸透及
び蒸発乾燥を主としたタイプのインキの場合でも
高沸点有機溶剤を単独で印刷インキ乾燥抑制剤に
使用し場合にくらべ、より安定した効果が期待で
きる。 気密性を有するシート及び前述の印刷インキ乾
燥抑制剤を使用して印刷後置版する方法として、
印刷後の平版印刷版の版面にハケ、スポンジ等で
塗布するかスプレーした後、前述の気密性を有す
るシートを密着させて印刷後置版する、または前
述の気密性を有するシートに前述の印刷インキ乾
燥抑制剤をハケ、スポンジ等で塗布、スプレーあ
るいは含浸させ、印刷後の平版印刷版に密着させ
印刷後置版する。 また、上質紙、中質紙、クラフト紙等の気密性
の低いシートに高沸点有機溶剤、酸化防止剤ある
いは高沸点有機溶剤と酸化防止剤を併用した印刷
インキの乾燥抑制剤を含浸したシートを印刷後の
平版印刷版に密着させ、その上からポリエステ
ル、ポリエチレン等のフイルムやポリエチレン等
のフイルムをクラフト紙等にコートしたラミネー
ト紙の様な気密性を有するシートを密着させて印
刷後置版というような方法等が考えられるが上述
したような方法に限定されるものではなく、結
局、印刷後の印刷版の画像上に付着している印刷
インキの乾燥を防止するため印刷インキ乾燥抑制
剤が容易に蒸発したり平版印刷版上のインキが空
気中の酸素と容易に接触するのを防止できる気密
性が確保される方法であればなんでもよい。 印刷後置版したのち再び印刷版として使用する
時には、印刷版に密着させてあるシートをはが
し、各平版印刷版専用の不感脂化液、給湿液等で
版面を軽くふき、その後は、通常の印刷版と同様
に印刷する。 この印刷後置版方法は、拡散転写法を使用した
銀塩の平版印刷版、硬化現像方式を使用した銀塩
の平版印刷版、市販のPS版及び感光体として
ZnOを用いた電子写真応用の平版印刷版でも各平
版印刷版にあつた印刷インキの乾燥抑制剤を選択
する事で印刷後置版が可能である。 以下実施例をあげ本発明をさらに具体的に説明
する。 実施例 1 市販の拡散転写法を使用した平版印刷版、三菱
製紙(株)シルバーマスターを専用の製版機及び製版
処理液を用いて製版し、浮田工業(株)製印刷機OF
−CON−204RRシルバーマスター用印刷処理液
を用い、印刷インキとして、浸透蒸発乾燥型の大
日精化工業(株)製、オフ輪インキWEB−REX−HI
−MARK−SSを用い、1000枚印刷した平版印刷
版を次の条件で印刷後置版し25℃、60%の部屋で
4週間置版ののち、前述の印刷条件で印刷し印刷
物を評価した。 印刷後置版条件A 気密性を有するシートとして65μのクラフト紙
に15μのポリエチレンを片面コートしたラミネー
ト紙のラミネートしていない面に表(1)のNo.3〜13
に示す印刷インキの乾燥抑制剤をスポンジを用い
て塗布、あるいはスプレーした後、前述の印刷後
の印刷版に密着させ、印刷後置版をした。 印刷後置版条件B 気密性を有するシートとして、印刷後置版条件
Aで用いたものと同様の片面ラミネート紙のラミ
ネートしていない面を、表(1)No.3〜13に示す印刷
インキの乾燥抑制剤を前述の印刷後の印刷版に塗
布、あるいはスプレーした後密着させて印刷後置
版をした。 印刷後置版条件C 気密性の低いシートとして三菱製紙(株)の上質製
紙64g/m2金菱に表(1)No.3〜13に示す印刷インキ
の乾燥抑制剤を含浸させて、印刷後の印刷版に密
着させ、その上から気密性を有するシートとして
65μのクラフト紙に15μのPEをコートしたラミネ
ート紙のラミネートした面を密着させて印刷後置
版をした。 評価の基準 ×:網点のカラミ、細線、文字のふとり等がみら
れ実用的に印刷版として、使用できない。 △:網点のカラミ、細線、文字のふとりが見られ
る実用レベルの下限 ○△:若干、網点のカラミ、細線、文字のふとりが
見られる実用レベル ○:網点のカラミ、細線、文字のふとりとも全く
みられない。
に簡略化した平版印刷版の印刷後置版方法に関す
るものである。 (B) 従来技術及びその問題点 平版印刷版を印刷後置版し、再び使用する場
合、印刷後平版印刷版の画像上にインキを盛つた
まま置版すると印刷インキは印刷インキベヒクル
中の溶剤の蒸発及びベヒクル中の樹脂が酸化重合
等により固化する。この様なインキを盛つたまま
置版した平版印刷版を使用すると網点のカラミ、
細線・文字のフトリ等が発生し実用的な使用にた
えない。 そこで平版印刷版を印刷後置版し再使用する場
合、拡散転写法を利用した銀塩印刷版と市販の
PS版を例にとると、銀塩印刷版の場合、印刷機
上でのヤレ通しあるいはプレートスポンジ等で水
を与え、その後洗浄油で版面に付着しているイン
キを除去後、専用の不感脂化液で版面をかるくふ
き、の後水洗、乾燥させ冷暗所で保存する。また
PS版の場合は版面にスポンジ等で水を与え、洗
浄油で版面のインキを洗い落とした後水洗いす
る。次にメーカー指定の整面液で版面を軽く整面
し再度水洗する。その後版面にスポンジ等で水を
与え、メーカー指定の現像インキをつけたスポン
ジ等で版面の画像部にインキ盛りを行い、その後
水洗・乾燥ガム引き乾燥するというように従来の
方法で印刷後置版を行うと前述の様な複雑で手間
のかかる作業が必要であり、簡単にできる印刷後
置版方法が強く望まれているのが実情である。 (C) 発明の目的 本発明者等は、平版印刷版の印刷後置版方法の
簡略化を検討したところ、印刷後の平版印刷版と
気密性を有するシートの間に印刷インキの乾燥抑
制剤を介在させて密着させ、版面の画像上に付着
している印刷インキの乾燥を抑制することで複雑
な処理をする事なしに、印刷版としての特性を維
持したままで印刷後置版する事が可能である事を
見い出しこの知見に基づいて本発明をなすに至つ
た。 本発明の目的は簡単に、しかも印刷版としての
特性を維持したままでできる平版印刷版の印刷後
置版方法を提供する事にある。 (D) 発明の構成 上記本発明の目的は、印刷後の平版印刷版と気
密性を有するシートの間に印刷インキの乾燥抑制
剤を介在させて密着させる平版印刷版の印刷後置
版方法で達成する事ができる。 以下本発明を更に詳細に説明する。 まずこの発明に用いる気密性を有するシート
は、印刷後の平版印刷版と気密性を有するシート
の間に介在し印刷インキの乾燥を抑制する印刷イ
ンキの乾燥抑制剤が蒸発等により容易に消失する
ことを防止する作用と、印刷インキと空気中の酸
素が接触する事で起るインキの酸化重合による硬
化を防止するため、印刷インキと空気中の酸素が
容易に接触することを防止する作用をしている。 この気密性を有するシートの例として、ポリエ
ステル、ポリエチレン等のフイルム、ポリエチレ
ン等を両面あるいは片面にコートしたラミネート
紙、トレーシングペーパー、コート紙、アート紙
等があげられる。 またこの発明には印刷後の平版印刷版と気密性
を有するシートの間に介在して、印刷インキ中の
溶剤の蒸発による印刷インキの乾燥あるいは空気
中の酸素との接触による印刷インキの酸化重合乾
燥を防止するために高沸点の有機溶剤及び酸化防
止剤を用いるが、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール及びその誘導体あるいは日
石6号ソルベント(日本石油製)の様な高沸点の
石油溶剤等を用いる事ができる。 一方、酸化防止剤の例として、ハイドロキノ
ン、カテコール、オイゲノール、2,6−ジ−
tert−ブチル−p−クレゾール、p−tert−ブチ
ルアニソール等のフエノール系の酸化防止剤、メ
チルエチルケトオキシム、ブチルエチルケトオキ
シム、シクロヘキサンオキシム等のオキシム系の
酸化防止剤、また、市販の印刷インキ乾燥防止用
スプレー、大日本インキ化学工業(株)製のインコセ
ーバー、金田インキ(株)製のトロツケン−S、内外
インキ(株)のドライシーザー等も用いる事ができ
る。 印刷インキの乾燥抑制剤を使用する場合、新聞
用紙、更紙等の下級紙用のオフ輪インキ及び環化
ゴムをベヒクルの主成分にしたラバーベースイン
キのような、浸透及び蒸発乾燥タイプのインキの
場合、印刷インキの乾燥抑制剤として、高沸点の
有機溶剤だけでも十分な硬化が期待できる。また
プロセスインキ等の酸化重合タイプのインキの場
合、印刷インキの乾燥抑制剤として高沸点有機溶
剤及び酸化防止剤を単独で使用した場合でもそれ
なりの硬化が得られるが、好ましくは高沸点の有
機溶剤と酸化防止剤を併用した方が安定した効果
が期待できる。この高沸点有機溶剤と酸化防止剤
を併用した印刷インキ乾燥抑制剤は前述の浸透及
び蒸発乾燥を主としたタイプのインキの場合でも
高沸点有機溶剤を単独で印刷インキ乾燥抑制剤に
使用し場合にくらべ、より安定した効果が期待で
きる。 気密性を有するシート及び前述の印刷インキ乾
燥抑制剤を使用して印刷後置版する方法として、
印刷後の平版印刷版の版面にハケ、スポンジ等で
塗布するかスプレーした後、前述の気密性を有す
るシートを密着させて印刷後置版する、または前
述の気密性を有するシートに前述の印刷インキ乾
燥抑制剤をハケ、スポンジ等で塗布、スプレーあ
るいは含浸させ、印刷後の平版印刷版に密着させ
印刷後置版する。 また、上質紙、中質紙、クラフト紙等の気密性
の低いシートに高沸点有機溶剤、酸化防止剤ある
いは高沸点有機溶剤と酸化防止剤を併用した印刷
インキの乾燥抑制剤を含浸したシートを印刷後の
平版印刷版に密着させ、その上からポリエステ
ル、ポリエチレン等のフイルムやポリエチレン等
のフイルムをクラフト紙等にコートしたラミネー
ト紙の様な気密性を有するシートを密着させて印
刷後置版というような方法等が考えられるが上述
したような方法に限定されるものではなく、結
局、印刷後の印刷版の画像上に付着している印刷
インキの乾燥を防止するため印刷インキ乾燥抑制
剤が容易に蒸発したり平版印刷版上のインキが空
気中の酸素と容易に接触するのを防止できる気密
性が確保される方法であればなんでもよい。 印刷後置版したのち再び印刷版として使用する
時には、印刷版に密着させてあるシートをはが
し、各平版印刷版専用の不感脂化液、給湿液等で
版面を軽くふき、その後は、通常の印刷版と同様
に印刷する。 この印刷後置版方法は、拡散転写法を使用した
銀塩の平版印刷版、硬化現像方式を使用した銀塩
の平版印刷版、市販のPS版及び感光体として
ZnOを用いた電子写真応用の平版印刷版でも各平
版印刷版にあつた印刷インキの乾燥抑制剤を選択
する事で印刷後置版が可能である。 以下実施例をあげ本発明をさらに具体的に説明
する。 実施例 1 市販の拡散転写法を使用した平版印刷版、三菱
製紙(株)シルバーマスターを専用の製版機及び製版
処理液を用いて製版し、浮田工業(株)製印刷機OF
−CON−204RRシルバーマスター用印刷処理液
を用い、印刷インキとして、浸透蒸発乾燥型の大
日精化工業(株)製、オフ輪インキWEB−REX−HI
−MARK−SSを用い、1000枚印刷した平版印刷
版を次の条件で印刷後置版し25℃、60%の部屋で
4週間置版ののち、前述の印刷条件で印刷し印刷
物を評価した。 印刷後置版条件A 気密性を有するシートとして65μのクラフト紙
に15μのポリエチレンを片面コートしたラミネー
ト紙のラミネートしていない面に表(1)のNo.3〜13
に示す印刷インキの乾燥抑制剤をスポンジを用い
て塗布、あるいはスプレーした後、前述の印刷後
の印刷版に密着させ、印刷後置版をした。 印刷後置版条件B 気密性を有するシートとして、印刷後置版条件
Aで用いたものと同様の片面ラミネート紙のラミ
ネートしていない面を、表(1)No.3〜13に示す印刷
インキの乾燥抑制剤を前述の印刷後の印刷版に塗
布、あるいはスプレーした後密着させて印刷後置
版をした。 印刷後置版条件C 気密性の低いシートとして三菱製紙(株)の上質製
紙64g/m2金菱に表(1)No.3〜13に示す印刷インキ
の乾燥抑制剤を含浸させて、印刷後の印刷版に密
着させ、その上から気密性を有するシートとして
65μのクラフト紙に15μのPEをコートしたラミネ
ート紙のラミネートした面を密着させて印刷後置
版をした。 評価の基準 ×:網点のカラミ、細線、文字のふとり等がみら
れ実用的に印刷版として、使用できない。 △:網点のカラミ、細線、文字のふとりが見られ
る実用レベルの下限 ○△:若干、網点のカラミ、細線、文字のふとりが
見られる実用レベル ○:網点のカラミ、細線、文字のふとりとも全く
みられない。
【表】
【表】
実施例 2
〔実施例1〕と同様の拡散転写法を用いた銀塩
平版印刷版三菱製紙(株)製シルバーマスターを用
い、インキとして大日本インキ製プロセスインキ
CAPSGスミを使用し、印刷機ハイデルKORDで
シルバーマスター専用の印刷処理液を使用し、
1000枚印刷後実施例1と同様の気密性を有するシ
ート及び印刷後置版条件A、B、Cで25℃60%の
部屋で4週間印刷後置版したのち前述の印刷条件
で印刷し評価した。 評価の基準 (×、△、○△、○は実施例1と同じ)
平版印刷版三菱製紙(株)製シルバーマスターを用
い、インキとして大日本インキ製プロセスインキ
CAPSGスミを使用し、印刷機ハイデルKORDで
シルバーマスター専用の印刷処理液を使用し、
1000枚印刷後実施例1と同様の気密性を有するシ
ート及び印刷後置版条件A、B、Cで25℃60%の
部屋で4週間印刷後置版したのち前述の印刷条件
で印刷し評価した。 評価の基準 (×、△、○△、○は実施例1と同じ)
【表】
【表】
実施例 3
サクラPS版SLP(小西六写真工業製)を専用の
処理液で製版したものを専用の印刷処理液を使用
し、〔実施例1〕の3、9、10〔実施例2〕の8、
9、12と同様の試験をしたところ、〔実施例1〕
及び〔実施例2〕の場合と同様、良好な結果を得
た。この結果よりこの印刷後置版方法は、PS版
にも有効である事がわかる。 実施例 4 ZnOを感光層に使用した電子写真平版印刷版と
して、三菱製紙(株)製LOM−を専用の処理液で
製版し印刷機としてAM1250N(日本AM製印刷
機)を用い、LOM−専用の印刷処理条件を用
いる以外は、〔実施例2〕の8、10、13と同様の
検討をしたところ〔実施例2〕の場合と同様、良
好な結果を得た。 この結果から電子写真平版印刷版にも有効であ
る事がわかる。
処理液で製版したものを専用の印刷処理液を使用
し、〔実施例1〕の3、9、10〔実施例2〕の8、
9、12と同様の試験をしたところ、〔実施例1〕
及び〔実施例2〕の場合と同様、良好な結果を得
た。この結果よりこの印刷後置版方法は、PS版
にも有効である事がわかる。 実施例 4 ZnOを感光層に使用した電子写真平版印刷版と
して、三菱製紙(株)製LOM−を専用の処理液で
製版し印刷機としてAM1250N(日本AM製印刷
機)を用い、LOM−専用の印刷処理条件を用
いる以外は、〔実施例2〕の8、10、13と同様の
検討をしたところ〔実施例2〕の場合と同様、良
好な結果を得た。 この結果から電子写真平版印刷版にも有効であ
る事がわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 印刷後の平版印刷版と気密性を有するシート
の間に印刷インキの乾燥抑制剤を介在させて密着
させる事を特徴とする平版印刷版の印刷後置版方
法。 2 印刷インキの乾燥抑制剤が高沸点の有機溶剤
である特許請求の範囲第1項記載の平版印刷版の
印刷後置版方法。 3 印刷インキの乾燥抑制剤が酸化防止剤である
特許請求の範囲第1項記載の平版印刷版の印刷後
置版方法。 4 印刷インキの乾燥抑制剤が高沸点の有機溶剤
と酸化防止剤を併用したものである特許請求の範
囲第1項記載の平版印刷版の印刷後置版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61049267A JPS62204993A (ja) | 1986-03-05 | 1986-03-05 | 平版印刷版の印刷後置版方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61049267A JPS62204993A (ja) | 1986-03-05 | 1986-03-05 | 平版印刷版の印刷後置版方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62204993A JPS62204993A (ja) | 1987-09-09 |
JPH0479318B2 true JPH0479318B2 (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=12826056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61049267A Granted JPS62204993A (ja) | 1986-03-05 | 1986-03-05 | 平版印刷版の印刷後置版方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62204993A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001281873A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Fuji Photo Film Co Ltd | 平版印刷版の保護用合紙及び包装方法 |
-
1986
- 1986-03-05 JP JP61049267A patent/JPS62204993A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62204993A (ja) | 1987-09-09 |
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