JPH0479220B2 - - Google Patents
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- JPH0479220B2 JPH0479220B2 JP19490785A JP19490785A JPH0479220B2 JP H0479220 B2 JPH0479220 B2 JP H0479220B2 JP 19490785 A JP19490785 A JP 19490785A JP 19490785 A JP19490785 A JP 19490785A JP H0479220 B2 JPH0479220 B2 JP H0479220B2
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- silicon carbide
- layer
- slot
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- coil
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- Expired
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Landscapes
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
〔発明の技術分野〕
本発明はコロナ防止処理した回転電機の絶縁線
輪に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来、回転電機の絶縁線輪の鉄心スロツトに入
る部分や、コイルエンド部におけるコロナを防止
するために、スロツト部およびスロツト部から若
干出た部分については線輪の絶縁表面にアスベス
トテープを巻回した後、低抵抗（102〜104Ω）塗
料を塗布して硬化し、エンド部についてはアスベ
ストテープを絶縁表面に巻回することが行われて
いた。即ち、このようにすることにより低抵抗塗
料が塗布された部分は、鉄心のスロツト壁と絶縁
表面が同電位となり、スロツト壁と絶縁表面間で
の放電を防止できる。また、エンド部については
アスベストテープの絶縁抵抗が線輪の絶縁に比べ
低いため、絶縁表面における沿面方向の電位分布
を均等化し、沿面放電を抑制する。 しかし、アスベストは肺、呼吸器等に有害であ
ることが判つてきたので、アスベストを使わない
でコロナ防止をすることが要望されるようになつ
た。しかし、アスベストは可撓性に富み、巻付け
性に優れており、耐熱性が高いので、表面放電に
よる劣化も起きにくく、微細な繊維の集合体であ
るために塗料や樹脂の保持性に優れている。更に
スロツト部のコロナ防止材として大切な点は、電
磁振動などによる鉄心との摩擦のために、コロナ
防止材自身、または鉄心が摩耗しないことであ
る。従つて、アスベストに代り得るこのような特
性を有した材料が見当らなかつた。 〔発明の目的〕 本発明は電磁振動等により、コロナ防止材また
は鉄心が摩耗しないで、かつ、低抵抗塗料等ワニ
ス類の保持性に優れ、巻付け作業性が良好で、労
働衛生上何の問題もないコロナ防止処理した絶縁
線輪を提供することを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明においては、鉄心スロツト部に挿入する
部分とそのスロツトから若干出た部分の線輪絶縁
表面に、アラミド繊維織布を低抵抗塗料を塗布し
ながら巻回し硬化することによつて形成した低抵
抗層と、この低抵抗層につないで、コイルエンド
の所望の長さまでシリコンカーバイド入塗料を塗
布した織布テープを巻回し硬化したシリコンカー
バイド層とを形成してコロナ防止処理を行う。 ここで、低抵抗層は鉄心のスロツト壁と絶縁表
面を同電位にし、絶縁表面での放電を防止する。
また、シリコンカーバイド層は、例えば特開昭55
−74331号公報に述べられているように、非直線
性抵抗体となり、運転時に線輪に高電圧が印加さ
れると抵抗が低下し、コイルエンド部の絶縁表面
における沿面方向の電位分布が均等化し、沿面放
電が抑制できる。また、低抵抗層につないでシリ
コンカーバイド層を形成したのは、低抵抗層とシ
リコンカーバイド層が離れると、低抵抗層とシリ
コンカーバイド層間の電界が高くなり、この部分
で放電が起きるので、この放電の発生を防ぐため
である。このようにして、従来のアスベストに代
つて上記目的を達成するものである。 〔発明の実施例〕 以下、本発明の一実施例について第１図および
第２図を参照して説明する。 第１図に示すように、所定の工程により、線輪
導体１上に線輪絶縁２を形成する。この線輪絶縁
２の上に鉄心スロツト挿入部Ａにより若干離れた
位置からコイルエンド部Ｂの所望の長さまでシリ
コンカーバイド層３を設ける。このシリコンカー
バイド層３は、ガラス織布にシリコンカーバイド
と、エポキシ、ポリブタジエン、ポリイミド等の
熱硬化性樹脂を主成分とする塗料を塗り込んだ半
硬化状にしたシリコンカーバイドテープを巻回
し、硬化することによつて形成したものである。
次に鉄心スロツトに挿入する部分とスロツトから
若干出た部分、および第２図に示すシリコンカー
バイド層３端部の上まで、線輪絶縁２の表面にア
ラミド繊維織布をエポキシ等のワニスにカーボン
粉末を混合して得られる低抵抗塗料を塗り込みな
がら巻回し、硬化した低抵抗層４を形成する。 次に作用について説明する。 スロツト部Ａのコロナ防止層の最も問題となる
耐摩耗性を、同じ厚さの基布として従来のアスベ
スト使つた場合Ａと、ガラス織布を使つた場合Ｂ
と、上記実施例のアラミド織布を使つた場合Ｃに
ついて、JIS Ｃ 3003の往復式耐摩耗試験機を使
つて調べたコロナ防止層を貫通するまで摩耗する
に要するストローク往復回数を第１表に示す。
輪に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来、回転電機の絶縁線輪の鉄心スロツトに入
る部分や、コイルエンド部におけるコロナを防止
するために、スロツト部およびスロツト部から若
干出た部分については線輪の絶縁表面にアスベス
トテープを巻回した後、低抵抗（102〜104Ω）塗
料を塗布して硬化し、エンド部についてはアスベ
ストテープを絶縁表面に巻回することが行われて
いた。即ち、このようにすることにより低抵抗塗
料が塗布された部分は、鉄心のスロツト壁と絶縁
表面が同電位となり、スロツト壁と絶縁表面間で
の放電を防止できる。また、エンド部については
アスベストテープの絶縁抵抗が線輪の絶縁に比べ
低いため、絶縁表面における沿面方向の電位分布
を均等化し、沿面放電を抑制する。 しかし、アスベストは肺、呼吸器等に有害であ
ることが判つてきたので、アスベストを使わない
でコロナ防止をすることが要望されるようになつ
た。しかし、アスベストは可撓性に富み、巻付け
性に優れており、耐熱性が高いので、表面放電に
よる劣化も起きにくく、微細な繊維の集合体であ
るために塗料や樹脂の保持性に優れている。更に
スロツト部のコロナ防止材として大切な点は、電
磁振動などによる鉄心との摩擦のために、コロナ
防止材自身、または鉄心が摩耗しないことであ
る。従つて、アスベストに代り得るこのような特
性を有した材料が見当らなかつた。 〔発明の目的〕 本発明は電磁振動等により、コロナ防止材また
は鉄心が摩耗しないで、かつ、低抵抗塗料等ワニ
ス類の保持性に優れ、巻付け作業性が良好で、労
働衛生上何の問題もないコロナ防止処理した絶縁
線輪を提供することを目的とする。 〔発明の概要〕 本発明においては、鉄心スロツト部に挿入する
部分とそのスロツトから若干出た部分の線輪絶縁
表面に、アラミド繊維織布を低抵抗塗料を塗布し
ながら巻回し硬化することによつて形成した低抵
抗層と、この低抵抗層につないで、コイルエンド
の所望の長さまでシリコンカーバイド入塗料を塗
布した織布テープを巻回し硬化したシリコンカー
バイド層とを形成してコロナ防止処理を行う。 ここで、低抵抗層は鉄心のスロツト壁と絶縁表
面を同電位にし、絶縁表面での放電を防止する。
また、シリコンカーバイド層は、例えば特開昭55
−74331号公報に述べられているように、非直線
性抵抗体となり、運転時に線輪に高電圧が印加さ
れると抵抗が低下し、コイルエンド部の絶縁表面
における沿面方向の電位分布が均等化し、沿面放
電が抑制できる。また、低抵抗層につないでシリ
コンカーバイド層を形成したのは、低抵抗層とシ
リコンカーバイド層が離れると、低抵抗層とシリ
コンカーバイド層間の電界が高くなり、この部分
で放電が起きるので、この放電の発生を防ぐため
である。このようにして、従来のアスベストに代
つて上記目的を達成するものである。 〔発明の実施例〕 以下、本発明の一実施例について第１図および
第２図を参照して説明する。 第１図に示すように、所定の工程により、線輪
導体１上に線輪絶縁２を形成する。この線輪絶縁
２の上に鉄心スロツト挿入部Ａにより若干離れた
位置からコイルエンド部Ｂの所望の長さまでシリ
コンカーバイド層３を設ける。このシリコンカー
バイド層３は、ガラス織布にシリコンカーバイド
と、エポキシ、ポリブタジエン、ポリイミド等の
熱硬化性樹脂を主成分とする塗料を塗り込んだ半
硬化状にしたシリコンカーバイドテープを巻回
し、硬化することによつて形成したものである。
次に鉄心スロツトに挿入する部分とスロツトから
若干出た部分、および第２図に示すシリコンカー
バイド層３端部の上まで、線輪絶縁２の表面にア
ラミド繊維織布をエポキシ等のワニスにカーボン
粉末を混合して得られる低抵抗塗料を塗り込みな
がら巻回し、硬化した低抵抗層４を形成する。 次に作用について説明する。 スロツト部Ａのコロナ防止層の最も問題となる
耐摩耗性を、同じ厚さの基布として従来のアスベ
スト使つた場合Ａと、ガラス織布を使つた場合Ｂ
と、上記実施例のアラミド織布を使つた場合Ｃに
ついて、JIS Ｃ 3003の往復式耐摩耗試験機を使
つて調べたコロナ防止層を貫通するまで摩耗する
に要するストローク往復回数を第１表に示す。
以上説明したように、本発明によれば、電磁振
動等により、コロナ防止材または鉄心が摩耗しな
いで、かつ、低抵抗塗料等ワニス類の保持性に優
れ、巻付け作業性が良好で労働衛生上何の問題も
なく、かつ沿面放電を良好に抑制するコロナ防止
層を有する絶縁線輪を提供することができる。
動等により、コロナ防止材または鉄心が摩耗しな
いで、かつ、低抵抗塗料等ワニス類の保持性に優
れ、巻付け作業性が良好で労働衛生上何の問題も
なく、かつ沿面放電を良好に抑制するコロナ防止
層を有する絶縁線輪を提供することができる。
第１図は本発明の絶縁線輪の一実施例を示す上
面図、第２図は第１図の要部拡大断面図、第３図
および第４図はそれぞれ異なる他の実施例の要部
を示す断面図である。 １……線輪導体、２……線輪絶縁、３……シリ
コンカーバイド層、４……低抵抗層、５……低抵
抗テープ、Ａ……スロツト部、Ｂ……コイルエン
ド部。
面図、第２図は第１図の要部拡大断面図、第３図
および第４図はそれぞれ異なる他の実施例の要部
を示す断面図である。 １……線輪導体、２……線輪絶縁、３……シリ
コンカーバイド層、４……低抵抗層、５……低抵
抗テープ、Ａ……スロツト部、Ｂ……コイルエン
ド部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 鉄心スロツト部に挿入する部分とそのスロツ
トから若干出た部分の線輪絶縁表面に、アラミド
繊維織布を低抵抗塗料を塗布しながら巻回し硬化
することによつて形成した低抵抗層と、この低抵
抗層につないで、コイルエンドの所望の長さまで
シリコンカーバイド入塗料を塗布した織布テープ
を巻回し硬化したシリコンカーバイド層とを形成
してコロナ防止処理したことを特徴とする絶縁線
輪。 ２ 低抵抗層とシリコンカーバイド層とのつなが
り方は、両者の端部を重ね合せたことを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の絶縁線輪。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19490785A JPS6258848A (ja) | 1985-09-05 | 1985-09-05 | 絶縁線輪 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19490785A JPS6258848A (ja) | 1985-09-05 | 1985-09-05 | 絶縁線輪 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6258848A JPS6258848A (ja) | 1987-03-14 |
| JPH0479220B2 true JPH0479220B2 (ja) | 1992-12-15 |
Family
ID=16332315
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19490785A Granted JPS6258848A (ja) | 1985-09-05 | 1985-09-05 | 絶縁線輪 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6258848A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3383143B2 (ja) * | 1995-12-13 | 2003-03-04 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の回転子及びその製造方法 |
| US20130207492A1 (en) * | 2012-02-10 | 2013-08-15 | Bradley D. Chamberlin | Electric machine module cooling system and method |
-
1985
- 1985-09-05 JP JP19490785A patent/JPS6258848A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6258848A (ja) | 1987-03-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |